JP3432941B2 - アダプティブアレイアンテナ装置 - Google Patents
アダプティブアレイアンテナ装置Info
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Description
力される不要信号を自動的に抑圧するアダプティブアレ
イアンテナ装置に関する。
ング(以下、DBFと記す)を行うアレイアンテナ装置
は、放射素子出力のうち仰角方向もしくは方位方向のい
ずれか一方の信号をアナログ合成し、その出力に対して
周波数変換及びデジタル変換を行った後、デジタルビー
ムを形成するように構成される。
各アンテナ素子11〜MNの仰角方向出力はアナログビ
ーム形成回路21〜2Mでアナログ合成される。この
際、アナログビーム形成回路21〜2Mにおいて、上下
に開口2分割してアナログビーム形成回路21〜2Mの
一部であるRFハイブリッド回路を用いて各アナログ合
成出力の和と差をとることにより、モノパルスビームで
用いる和ビームΣ1〜ΣMと差ビームΔ1〜ΔMとが得
られる。
〜ΔMの出力は、それぞれ周波数変換器31、32で周
波数変換され、アナログ/デジタル(以下A/Dと記
す)変換器41、42でデジタル信号に変換された後、
主ビーム形成回路51、52によりデジタルビーム形成
される。主ビーム形成回路51は、方位方向に開口2分
割して仰角方向の和ビームΣ1〜ΣMの和と差をとって
和ビームΣと方位ビームΔAZを得る。また、主ビーム
形成回路52は、仰角方向の差ビームΔ1〜ΔMを方位
方向に加算して仰角ビームΔELを得る。
置において、主ビーム形成回路51、52に含まれる不
要波を抑圧する方式として、例えばA/D変換器41、
42のデジタルの和ビーム及び差ビームのうちいずれか
一方(図16では差ビームの場合を示している)を制御
チャンネルb1〜bMとしてアダプティブビーム形成回
路70に入力し、このアダプティブビーム形成回路70
に設けられたプリプロセッサ回路及びキャンセレーショ
ン回路を用いて、不要波を抑圧する方式がある(特許第
1816548号参照)。
ネルに含まれる複数の不要信号成分を分解する機能を持
ち、キャンセレーション回路は分割された不要信号成分
を用いてビーム出力に含まれる不要信号成分を抑圧する
機能を持つ。
ら図21を参照してその処理動作と問題点を説明する。
まず、和ビームΣ1〜ΣMを制御チャンネルとする場合
について説明する。図17に制御チャンネルを選択する
列の例を示し、図18に和ビームΣ1〜ΣMの制御チャ
ンネルパターンを示す。
る場合を考える。この場合、アダプテーションを行うこ
とにより、不要波方向にアンテナのヌルが形成される
が、方位方向の1次元に配置された制御チャンネルを用
いてアダプテーションを行っているため、1次元の軸
(図ではy軸)に対称な円錐状のヌルが形成されること
になる。
波方向以外の円錐状のヌルの方向には主ビームを形成で
きないことになる。これは、主ビーム形成方向に制約を
与えることになり、例えばレーダシステムとしては好ま
しくない。
ルとする場合について説明する。制御チャンネルを選択
する列の例は図17と同様である。図20に差ビームΔ
1〜ΔMの制御チャンネルパターンを示す。
る場合を考える。この場合、アダプテーションを行って
も、主ビーム方向にレスポンスを有しない制御チャンネ
ルを用いているため、主ビームには影響を与えない。但
し、差ビームを制御チャンネルとしているため、差ビー
ムのヌル方向から不要波が到来すると、この不要波を抑
圧できないことになる。
位相中心は、図17に示すように1次元の軸に並んでい
る。このため、制御チャンネルとして和ビームまたは差
ビームのみを選択する場合には、1次元の軸に直交する
方向に自由度がなく、その方向から到来する複数の不要
波を抑圧することができない。
のアダプティブアレイアンテナ装置では、和ビームまた
は差ビームのいずれか一方を制御チャンネルとして用い
ているため、主ビーム形成方向ならびに不要波抑圧方向
に制約を与えるという問題があった。
されたもので、主ビーム方向ならびに不要波抑圧方向に
制約を与えないDBF方式のアダプティブアレイアンテ
ナ装置を提供することを目的とする。
ダプティブアレイアンテナ装置は、特定方向に沿って複
数列に配置され、各列でアンテナ開口長が異なる面アレ
イを形成する複数のアンテナ素子と、これら複数のアン
テナ素子の出力信号を列毎に開口2分割し、それぞれの
列で分割開口毎にアナログ合成して列毎に第1、第2の
Σビームを形成するアナログビーム形成手段と、前記列
毎の第1、第2のΣビーム出力をそれぞれチャンネル入
力し、直接または周波数変換した後デジタル信号に変換
する信号処理手段と、前記信号処理手段から前記チャン
ネル毎に出力される第1、第2のΣビームデジタル信号
の和と差をとることにより前記チャンネル毎の和ビーム
と差ビームを形成するハイブリッド合成手段と、前記ハ
イブリッド合成手段から前記チャンネル毎に出力される
和ビーム、差ビームそれぞれのデジタル信号を用いてデ
ジタルビーム形成を行うことによりΣビーム、ΔAZビ
ーム、ΔELビームのデジタル信号を得る主ビーム形成
手段と、前記信号処理手段から出力されるチャンネル毎
の第1、第2のΣビームデジタル信号、前記ハイブリッ
ド合成手段から出力されるチャンネル毎の和ビーム、差
ビームそれぞれのデジタル信号の一部または全部を組み
合わせて任意の方向に対してレスポンスを持ち、かつ任
意の軸に対して位相中心が複数の自由度を持つ複数の制
御チャンネルを選択する制御チャンネル選択手段と、前
記制御チャンネル選択手段で選択された複数の制御チャ
ンネルの信号に基づいて前記主ビーム形成手段で得られ
るΣビーム、ΔAZビーム、ΔELビームのデジタル信
号それぞれについてアダプテーション処理を行って各ビ
ームのデジタル信号に含まれる不要信号成分を抑圧する
アダプティブビーム形成手段とを具備することを特徴と
する。
ビーム形成手段は、前記主ビーム形成手段の入力チャン
ネルのうち制御チャンネルとして選択しない入力に対応
する列の出力について、前記ハイブリッド合成手段の代
わりに和ビームと差ビームを形成するようにしたことを
特徴とする。
アンテナ装置は、第1の方向に沿って複数列に配置され
て面アレイを形成する複数のアンテナ素子と、これら複
数のアンテナ素子の出力信号を前記複数列のうちから選
択した複数列を開口2分割し、それぞれの列で分割開口
毎にアナログ合成して第1のΣビーム及びΔビームを形
成する第1のアナログビーム形成手段と、この手段の選
択列以外の複数列で互いに位相中心が異なる位置にサブ
アレイを形成し、各サブアレイのアンテナ素子出力をそ
れぞれアナログ合成して第2のΣビームを形成すると共
に前記サブアレイ形成列のサブアレイ以外の領域のアン
テナ素子出力を加算して第3のΣビームを形成する第2
のアナログビーム形成手段と、前記列毎の第1、第2の
Σビーム出力をそれぞれチャンネル入力し、直接または
周波数変換した後デジタル信号に変換する第1の信号処
理手段と、前記列毎の第3のΣビーム出力及び前記Δビ
ーム出力をそれぞれチャンネル入力し、直接または周波
数変換した後デジタル信号に変換する第2の信号処理手
段と、前記第1の信号処理手段から前記チャンネル毎に
出力される第2のΣビームデジタル信号と前記第2の信
号処理手段から前記チャンネル毎に出力される第3のΣ
ビームデジタル信号を加算する加算手段と、この手段か
ら前記チャンネル毎に出力されるΣビームデジタル信号
と前記第1の信号処理手段から前記チャンネル毎に出力
される第1のΣビームデジタル信号とを用いてデジタル
ビーム形成を行うことによりΣビームデジタル信号及び
ΔAZビームデジタル信号を得る第1の主ビーム形成手
段と、前記第2の信号処理手段から前記チャンネル毎に
出力されるΔビームデジタル信号を用いてデジタルビー
ム形成を行うことによりΔELビームデジタル信号を得
る第2の主ビーム形成手段と、前記第1の信号処理手段
から前記チャンネル毎に出力される第2のΣビームデジ
タル信号の一部または全部を組み合わせて任意の方向に
対してレスポンスを持ち、かつ任意の軸に対して位相中
心が複数の自由度を持つ複数の制御チャンネルを選択す
る制御チャンネル選択手段と、前記制御チャンネル選択
手段で選択された複数の制御チャンネルの信号に基づい
て前記第1、第2の主ビーム形成手段で得られるΣビー
ム、ΔAZビーム、ΔELビームのデジタル信号それぞ
れについてアダプテーション処理を行って各ビームのデ
ジタル信号に含まれる不要信号成分を抑圧するアダプテ
ィブビーム形成手段とを具備することを特徴とする。ま
た、第1、第2の発明において、前記アダプティブビー
ム形成手段は、前記選択された複数の制御チャンネルの
信号にリミッタをかけるようにしたことを特徴とする。
性形状を持ち、かつ任意の軸に対して複数の自由度を持
つ制御チャンネルが構成でき、任意の方向からの複数の
不要波を抑圧することができる。ここで、制御チャンネ
ルはリミッタがかけられ、主ビームの乱れは少なくでき
る。
実施例について詳細に説明する。まず、図1乃至図10
を用いてこの発明に係る第1の実施例について説明す
る。尚、図1において図16と同一部分には同一符号を
付して説明する。
レイアンテナ装置の構成を示すブロック図である。図1
において、各アンテナ素子11〜MNに入力された信号
は、アナログビーム形成回路21〜2Mにより仰角方向
に合成される。アナログビーム形成回路21〜2Mの開
口2分割された和ビーム出力Σ11〜Σ1M及びΣ21
〜Σ2Mの高周波信号(RF信号)は、直接またはそれ
ぞれ周波数変換器31、32により中間周波数信号(I
F信号)に変換された後、A/D変換器41、42によ
りI信号(同相成分)とQ信号(直交成分)のデジタル
信号に変換される。
ハイブリッド回路81〜8Mに入力される。ハイブリッ
ド回路81〜8Mは具体的には図2に示すように構成さ
れ、入力A、BについてA+B、A−Bを演算出力す
る。すなわち、ハイブリッド回路81〜8Mからは、Σ
1i′とΣ2i′(i=1〜M)の和と差の演算よりそ
れぞれΣ1〜ΣM及びΔ1〜ΔMが出力される。これら
の信号はさらに主ビーム形成回路51、52に入力され
る。
に示すように構成されている。ここでは主ビーム形成回
路51を代表して説明する。図3において、入力された
デジタルの和ビームΣ1〜ΣMは、それぞれ順次遅延時
間の異なる遅延回路511で所定の遅延が与えられた
後、演算セルA(51211〜512M1)に入力され
ると共に演算セルA(51212〜512M2)に入力
される。
1212〜512M2)は、図4に示すように乗算器A
1及び加算器A2で構成され、以下の演算を行う。 Yout =Yin+W・Xin W;振幅、位相ウェイト(複素ウェイト) つまり、素子入力Xinに複素ウェイトWを乗じて隣接セ
ルからの信号Yinを加算して出力Yout とする。
1212〜512M2)はシストリックアレイ状に接続
され、これにより一方端から主ビーム出力が得られる。
この際、主ビーム形成回路51において方位方向に開口
2分割して仰角方向の和ビームΣ1〜ΣMの和と差をと
ることにより、ビーム和出力Σとビーム方位出力ΔAZ
が得られる。一方、主ビーム形成回路52においては、
仰角方向の差ビームΔ1〜ΔMを方位方向に加算するこ
とにより、仰角出力ΔELが得られる。
すように、Σ1i′、Σ2i′及びΣi、Δiの一部ま
たは全部を組み合わせて不要波が到来する方向に対して
レスポンスをもつように、かつ任意の軸に対して制御チ
ャンネルの位相中心が複数の自由度を持つように、L個
の制御チャンネルb1〜bLを選択して、アダプティブ
ビーム形成回路70に入力する。この制御チャンネルの
選択及び選択された制御チャンネルのアンテナパターン
の例をそれぞれ図8及び図9に示す。
内部構成を示すもので、制御チャンネルはそれぞれプリ
プロセッサ回路710に入力され、順次遅延時間の異な
る遅延回路711でタイミングが合わされた後、演算セ
ルB(7121〜712L)及び演算セルC(7132
1〜713L1、71332〜713L2、71343
〜713L3、…、713L(L−1))で以下の演算
が行われる。
in2(n−1) Xout(n−1) =Xin (n−1) −Yin1(n−1) ・W
(n−1) a;定数 n;サンプリング時間 *;複素共役 g;定数 演算セルBは、図6に示すように、規格化部B1及び複
素共役化部B2で構成されるもので、素子入力Xinを出
力Yout1とすると共に、素子入力Xinを規格化部B1及
び複素共役化部B2を直列に介して出力Yout2とする。
C3、加算器C4、サンプル遅延器C5、係数器C6、
係数器C7及びリミッタC8を用いて現サンプルの複素
ウェイトW (n) とすると共に、乗算器C2で1サンプ
ル前の出力Yout1 (n−1)と1サンプル前の複素ウェ
イトW (n−1) とを乗じ、これを減算器C1で1サン
プル前の素子入力Xin (n−1) から減じて出力Xout
(n−1) とする。
行い、演算セルCは入力Xinの成分のうちYinと相関を
もつ信号成分を取り除くものである。これらの演算セル
B、Cを図5のプリプロセッサ回路710に示すように
シストリックアレイ状に接続すると、各段はグラムシュ
ミットの直交化を用いて入力信号を分解した場合と同様
の出力が得られる。これらの分解された信号は、図5に
示すキャンセレーション回路720に入力される。
された分解信号は、順次時間の異なる遅延回路721を
介してシストリックアレイ状に接続された演算セルC
(72211〜72231、72212〜72232、
…、7221L〜7223L)に入力される。
20は、主ビーム形成回路51、52の各出力に含まれ
る不要信号をプリプロセッサ回路710の分解信号を用
いて抑圧するものである。つまり、主ビーム形成回路5
1、52の和ビームΣ、方位ビームΔAZ及び仰角ビー
ムΔELがそれぞれ各列に入力され、これらのビーム出
力うち大電力を有する成分が順次除去され、最終段の演
算セルC(7221L〜7223L)にはアダプテーシ
ョンが行われたビーム出力が得られる。
の処理動作を説明する。不要波を抑圧する際には、制御
チャンネルのうち不要波方向にレスポンスをもつチャン
ネルが動作する。したがって、複数の方向をもつ不要波
の場合には、それぞれの不要波方向にレスポンスをもつ
制御チャンネルが動作することになる。
ダプティブビーム形成回路70の演算セルCに設けられ
たリミッタC8で複素ウェイトWを制限し、アダプテー
ションによって主ビームを乱さないようにしている。リ
ミッタC8でのリミット値は、主ビームのサイドローブ
を抑圧できる程度に選択すればよい。
アレイアンテナ装置は、異なる指向性形状を持ち、かつ
任意の軸に対して複数の自由度を持つ制御チャンネルが
構成できるので、任意の方向からの複数の不要波を抑圧
することができる。また、制御チャンネルに対してリミ
ッタをかけるようにしているので、主ビームの乱れを少
なくすることができる。
形成回路70の構成として、プリプロセッサ回路710
とキャンセレーション回路720を用いたオープンルー
プ方式の場合について述べたが、クローズドループ方式
等の場合についても適用できる。
レーション回路7201〜7203を用いたクローズド
ループ方式としている。各制御チャンネルb1〜bLは
各キャンセレーション回路7201〜7203の演算セ
ルCを構成する乗算器C2、C3に入力され、図7で説
明した場合と同様の演算が行われる。
器C2の出力は加算器C9で加算された後、減算器C1
で和ビームΣから減算され、これによってアダプティブ
ビームΣが得られる。以下、アダプティブビームΔA
Z、ΔELについても他のキャンセレーション回路72
02、7203によって同様にして得られる。
が、図11に示すようにマルチビーム形成にも適用でき
る。この構成は図1の構成を複数(図では2系統)にし
たもので、他の構成については全く同じである。尚、図
11において、図1と同一部分には同一符号を付して示
し、また、拡張された系統の同一部分には同一符号
に「′」を付して示し、それぞれの説明を省略する。
ビームを形成し、方位方向にDBFを行う場合について
説明したが、方位方向にアナログビームを形成し、仰角
方向にDBFを行う場合にも適用できることは勿論であ
る。また、和ビームΣ、方位ビームΔAZ及び仰角ビー
ムΔELのモノパルスビームを形成する場合について述
べたが、和ビームΣのみ形成する場合についても同様の
方式が適用できる。
明に係る第2の実施例を説明する。尚、図12において
図1と同一部分には同一符号を付して説明する。図12
は1次元FBF方式のアダプティブアレイアンテナ装置
の構成を示すブロック図である。
Nに入力された信号は、アナログビーム形成回路21〜
2Mにより仰角方向にモノパルス合成されてΣjとΔj
(j=1〜M−L)を得る。ここで、アナログビーム形
成回路のうち、一部の列からは制御チャンネル信号を取
り出すためのサブアレイ出力Σsi(i=1〜L)とそ
れ以外の信号が取り出され、後者の信号はアナログ合成
器91〜9Lにより合成されてΣoi(i=1〜L)を
得る。
1、32により中間周波数信号(IF信号)に変換され
た後、A/D変換器41、42によりI信号(同相成
分)とQ信号(直交成分)のデジタル信号Σj′、Δ
j′(j=1〜M−L)とΣsi′、Σoi′(i=1
〜L)に変換される。ここで、「′」はアナログ信号を
デジタル信号に変換したことを表す。
デジタル加算器101〜10Lに入力される。これらの
デジタル加算器101〜10Lは図13に示すように入
力A、Bを加算してA+Bとして出力するものである。
すなわち、Σsi′とΣoi′はデジタル加算器101
〜10Lにより加算され、これによりΣsoi′(i=
1〜L)が得られる。
はさらに主ビーム形成回路51、52に入力される。主
ビーム形成回路51、52は図3に示した構成と同様で
ある。主ビーム形成回路51において、入力デジタル信
号Σj′(j=1〜M−L)とΣsoi′(i=1〜
L)は、それぞれ順次遅延時間の異なる遅延回路511
で所望の遅延が与えられた後、演算セルA(51211
〜512M1)に入力されると共に演算セルA(512
12〜512M2)に入力されて、前述の演算処理が行
われる。
方向の和ビームΣj(j=1〜M−L)とΣsoi′
(i=1〜L)の和と差をとることにより、ビーム和出
力Σとビーム方位出力ΔAZが得られる。同様に、主ビ
ーム形成回路52において、仰角方向の差ビームΔj
(j=1〜M−L)を方位方向に加算することにより仰
角出力ΔELが得られる。
示すように、不要波が到来する方向に対してレスポンス
をもつように、かつ任意の軸に対して位相中心が複数の
自由度を持つように制御チャンネルΣsi′(i=1〜
L)を選択して、アダプティブビーム形成回路70に入
力する。この制御チャンネルの選択及び制御チャンネル
のパターンの例をそれぞれ図14及び図15に示す。
部構成は図5または図10に示したものと全く同構成で
あるので、ここではその説明を省略する。すなわち、上
記構成によっても、位相中心が制御チャンネル毎に異な
っているため、不要波を抑圧する際には、制御チャンネ
ルのうち不要波方向にレスポンスをもつチャンネルが動
作する。したがって、複数の方向をもつ不要波の場合に
は、それぞれの不要波方向にレスポンスをもつ制御チャ
ンネルが動作することになり、任意の方向からの複数の
不要波を抑圧することができる。
制御チャンネルについて、アダプティブビーム形成回路
70の演算セルCを設けられたリミッタC8で複素ウェ
イトWを制限することで、アダプテーションによって主
ビームを乱さないようにすることができる。
主ビーム形成方向ならびに不要波抑圧方向に制約を与え
ないDBF方式のアダプティブアレイアンテナ装置を提
供することができる。
DBF方式のアダプティブアレイアンテナ装置の構成図
である。
す構成図である。
クアレイ方式により実現する場合の構成図である。
の具体例を示す構成図である。
シストリックアレイ方式により実現する場合の構成図で
ある。
演算セルBの具体例を示す構成図である。
演算セルCの具体例を示す構成図である。
ある。
ンを示す図である。
をクローズドループのシストリックアレイ方式により実
現する場合の実施例を示す構成図である。
合の構成図である。
である。
成図である。
である。
ーンを示す図である。
イアンテナ装置の構成図である。
または差ビームのみを選択する場合の制御チャンネルの
列の例を示す図である。
ネルとして選択した場合のアンテナパターンを示す図で
ある。
を制御チャンネルとした場合の問題点を説明するための
図である。
ネルとして選択した場合のアンテナパターンを示す図で
ある。
を制御チャンネルとした場合の問題点を説明するための
図である。
Claims (8)
- 【請求項1】特定方向に沿って複数列に配置され、各列
でアンテナ開口長が異なる面アレイを形成する複数のア
ンテナ素子と、 これら複数のアンテナ素子の出力信号を列毎に開口2分
割し、それぞれの列で分割開口毎にアナログ合成して列
毎に第1、第2のΣビームを形成するアナログビーム形
成手段と、 前記列毎の第1、第2のΣビーム出力をそれぞれチャン
ネル入力し、直接または周波数変換した後デジタル信号
に変換する信号処理手段と、前記信号処理手段から前記チャンネル毎に出力される第
1、第2のΣビームデジタル信号の和と差をとることに
より前記チャンネル毎の和ビームと差ビームを形成する
ハイブリッド合成手段と、 前記ハイブリッド合成 手段から前記チャンネル毎に出力
される和ビーム、差ビームそれぞれのデジタル信号を用
いてデジタルビーム形成を行うことによりΣビーム、Δ
AZビーム、ΔELビームのデジタル信号を得る主ビー
ム形成手段と、前記信号処理手段から出力されるチャンネル毎の第1、
第2のΣビームデジタル信号、前記ハイブリッド合成手
段から出力されるチャンネル毎の和ビーム、差ビームそ
れぞれのデジタル信号の一部または全部を組み合わせて
任意の方向に対してレスポンスを持ち、かつ任意の軸に
対して位相中心が複数の自由度を持つ複数の制御チャン
ネルを選択する制御チャンネル選択手段と、 前記制御チャンネル選択手段で選択された複数の制御チ
ャンネルの信号 に基づいて前記主ビーム形成手段で得ら
れるΣビーム、ΔAZビーム、ΔELビームのデジタル
信号それぞれについてアダプテーション処理を行って各
ビームのデジタル信号に含まれる不要信号成分を抑圧す
るアダプティブビーム形成手段とを具備することを特徴
とするアダプティブアレイアンテナ装置。 - 【請求項2】前記アナログビーム形成手段は、前記主ビ
ーム形成手段の入力チャンネルのうち制御チャンネルと
して選択しない入力に対応する列の出力について、前記
ハイブリッド合成手段の代わりに和ビームと差ビームを
形成するようにしたことを特徴とする請求項1記載のア
ダプティブアレイアンテナ装置。 - 【請求項3】前記アダプティブビーム形成手段は、前記
制御チャンネル選択手段で選択された複数の制御チャン
ネルの信号に含まれる複数の不要信号成分を分解するプ
リプロセッサ回路、及び前記プリプロセッサ回路で得ら
れた複数の不要信号成分に基づいて前記主ビーム形成手
段で得られたΣビーム、ΔAZビーム、ΔELビームの
デジタル信号それぞれの不要信号成分を抑圧するキャン
セレーション回路を備えることを特徴とする請求項1記
載のアダプティブアレイアンテナ装置。 - 【請求項4】前記アダプティブビーム形成手段は、前記
制御チャンネル選択手段で選択された複数の制御チャン
ネルそれぞれの信号から不要信号成分を分解して前記主
ビーム形成手段で得られたΣビーム、ΔAZビーム、Δ
ELビームのデジタル信号それぞれから減算することに
より各ビームのデジタル信号に含まれる不要信号成分を
抑圧することを特徴とする請求項1記載のアダプティブ
アレイアンテナ装置。 - 【請求項5】第1の方向に沿って複数列に配置されて面
アレイを形成する複数のアンテナ素子と、 これら複数のアンテナ素子の出力信号を前記複数列のう
ちから選択した複数列を開口2分割し、それぞれの列で
分割開口毎にアナログ合成して第1のΣビーム及びΔビ
ームを形成する第1のアナログビーム形成手段と、 この手段の選択列以外の複数列で互いに位相中心が異な
る位置にサブアレイを形成し、各サブアレイのアンテナ
素子出力をそれぞれアナログ合成して第2のΣビームを
形成すると共に前記サブアレイ形成列のサブアレイ以外
の領域のアンテナ素子出力を加算して第3のΣビームを
形成する第2のアナログビーム形成手段と、 前記列毎の第1、第2のΣビーム出力をそれぞれチャン
ネル入力し、直接または周波数変換した後デジタル信号
に変換する第1の信号処理手段と、 前記列毎の第3のΣビーム出力及び前記Δビーム出力を
それぞれチャンネル入力し、直接または周波数変換した
後デジタル信号に変換する第2の信号処理手段と、 前記第1の信号処理手段から前記チャンネル毎に出力さ
れる第2のΣビームデジタル信号と前記第2の信号処理
手段から前記チャンネル毎に出力される第3のΣビーム
デジタル信号を加算する加算手段と、 この手段から前記チャンネル毎に出力されるΣビームデ
ジタル信号と前記第1の信号処理手段から前記チャンネ
ル毎に出力される第1のΣビームデジタル信号とを用い
てデジタルビーム形成を行うことによりΣビームデジタ
ル信号及びΔAZビームデジタル信号を得る第1の主ビ
ーム形成手段と、 前記第2の信号処理手段から前記チャンネル毎に出力さ
れるΔビームデジタル信号を用いてデジタルビーム形成
を行うことによりΔELビームデジタル信号を得る第2
の主ビーム形成手段と、 前記第1の信号処理手段から前記チャンネル毎に出力さ
れる第2のΣビームデジタル信号の一部または全部を組
み合わせて任意の方向に対してレスポンスを持ち、かつ
任意の軸に対して位相中心が複数の自由度を持つ複数の
制御チャンネルを選択する制御チャンネル選択手段と、 前記制御チャンネル選択手段で選択された複数の制御チ
ャンネルの信号 に基づいて前記第1、第2の主ビーム形
成手段で得られるΣビーム、ΔAZビーム、ΔELビー
ムのデジタル信号それぞれについてアダプテーション処
理を行って各ビームのデジタル信号に含まれる不要信号
成分を抑圧するアダプティブビーム形成手段とを具備す
ることを特徴とするアダプティブアレイアンテナ装置。 - 【請求項6】前記アダプティブビーム形成手段は、前記
制御チャンネル選択手段で選択された複数の制御チャン
ネルの信号に含まれる複数の不要信号成分を分解するプ
リプロセッサ回路、及び前記プリプロセッサ回路で得ら
れた複数の不要信号成分に基づいて前記第1、第2の主
ビーム形成手段で得られたΣビーム、ΔAZビーム、Δ
ELビームのデジタル信号それぞれの不要信号成分を抑
圧するキャンセレーション回路を備えることを特徴とす
る請求項5記載のアダプティブアレイアンテナ装置。 - 【請求項7】前記アダプティブビーム形成手段は、前記
制御チャンネル選択手段で選択された複数の制御チャン
ネルそれぞれの信号から不要信号成分を分解して前記第
1、第2の主ビーム形成手段で得られるΣビーム、ΔA
Zビーム、ΔELビームのデジタル信号それぞれから減
算することにより各ビームのデジタル信号に含まれる不
要信号成分を抑圧することを特徴とする請求項5記載の
アダプティブアレイアンテナ装置。 - 【請求項8】前記アダプティブビーム形成手段は、前記
選択された複数の制御チャンネルの信号にリミッタをか
けるようにしたことを特徴とする請求項1、5いずれか
記載のアダプティブアレイアンテナ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07646795A JP3432941B2 (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | アダプティブアレイアンテナ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP07646795A JP3432941B2 (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | アダプティブアレイアンテナ装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH08274530A JPH08274530A (ja) | 1996-10-18 |
JP3432941B2 true JP3432941B2 (ja) | 2003-08-04 |
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JP4909867B2 (ja) * | 2007-10-12 | 2012-04-04 | 株式会社東芝 | レーダ装置 |
EP2403067A1 (en) * | 2010-06-23 | 2012-01-04 | Astrium Limited | An antenna |
-
1995
- 1995-03-31 JP JP07646795A patent/JP3432941B2/ja not_active Expired - Fee Related
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