JP3432100B2 - Anti-vibration rubber member - Google Patents
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- JP3432100B2 JP3432100B2 JP02171997A JP2171997A JP3432100B2 JP 3432100 B2 JP3432100 B2 JP 3432100B2 JP 02171997 A JP02171997 A JP 02171997A JP 2171997 A JP2171997 A JP 2171997A JP 3432100 B2 JP3432100 B2 JP 3432100B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は防振ゴム部材に関
し、とくに光ディスク、光磁気ディスク等の電子情報記
憶媒体の駆動装置における振動防止手段として好適に用
いられる防振ゴム部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】たとえばCD(コンパクトディスク)、
LD(レーザーディスク)、DVD(デジタルビデオデ
ィスク)等の光ディスクや、あるいはMO、MD(ミニ
ディスク)等の光磁気ディスクなどの電子情報記憶媒体
に電子情報を書込みあるいは読出す駆動装置において
は、上記電子情報の書込みや読出しに、外部からの振動
が影響するのを防止すべく、防振ゴム部材が用いられ
る。
【0003】上記防振ゴム部材91は、たとえば図6に
示すように、駆動装置3の外筐31と、電子情報記憶媒
体2の駆動部32や電子情報の読み書き部33等を内蔵
した内筐34との間に介装される等して使用されるもの
で、下記式(ii):
T=aOUT/aIN (ii)
〔式中aINは振動入力側(たとえば外筐側)の振動の
加速度、aOUTは振動出力側(たとえば内筐側)の振
動の加速度を示す。〕で表される応答倍率Tが小さい、
振動を伝達しにくいものであることが要求され、とくに
防振ゴム部材自体の共振周波数f0における応答倍率で
ある共振倍率T(f0)が小さい必要がある。
【0004】また上記駆動装置においてはとくに、電子
情報の読み書き部の振動を防止する必要があり、当該読
み書き部に用いられる、比較的に硬質の部材の共振周波
数f1がおよそ50〜200Hz程度であることから、
かかる周波数域での応答倍率T(f1)を小さくするこ
とが要求されるが、そのためには、防振ゴム部材の共振
周波数f0を小さくすればよい。つまり図5に示すよう
に、防振ゴム部材の共振周波数f0をf0′まで小さく
すると、読み書き部の部材の共振周波数f1における応
答倍率T(f1)を、T(f1′)まで小さくすること
ができる。防振ゴム部材の共振周波数f0を小さくする
には、当該防振ゴム部材を軟らかくすればよい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近時、これまで横置き
専用であった上記の駆動装置を、省スペースのために縦
置きもできるようにすることが検討されたが、前記の防
振ゴム部材は、横置きの際にのみ前記の防振性能を発揮
するように設計されたものであり、駆動装置を縦置きに
した際には、上記と同等の防振性能を発揮することがで
きなかった。
【0006】つまり従来の防振ゴム部材は、図7(a)に
示すように駆動装置3を横置きにした際に、電子情報記
憶媒体2の面と直交する方向(図中矢印H1の方向)、
上記H1の方向と直交し、かつ図中矢印M1で示す読み
書き部33の移動方向と平行方向(図中矢印H2の方
向)、および上記H1、H2の両方向と直交する方向
(図中矢印H3の方向)の、互いに直交する3方向の共
振周波数〔それぞれf0H1、f0H2およびf0H3
とする〕が、いずれも前述した防振性能を発揮しうる範
囲に入るように設計されているが、図7(b)に示すよう
に駆動装置3を縦置きにした際に、上記の3方向に対応
する各方向V1、V2、V3の共振周波数〔それぞれf
0V1、f0V2およびf0V3とする〕は、上記の範
囲から大きく外れてしまい、十分な防振性能を発揮でき
ないのである。
【0007】発明者らの検討によると防振ゴム部材は、
上記6方向の共振周波数f0H1〜f0H3およびf0
V1〜f0V3のうちの最大値f0maxと、最小値f
0minとの差f0max−f0minが20Hz以内
であれば、横置き、縦置きの両方で同等の防振性能を発
揮できる。ところが従来の防振ゴム部材はいずれも、上
記の条件を満足できていないのが現状である。
【0008】また前述したように、防振ゴム部材の共振
周波数f0は、小さいほど好ましく、そのためには防振
ゴム部材を軟らかくすればよいが、その場合には、荷重
による防振ゴム部材のたわみ変形量が大きくなって、内
筐と外筐が接触してしまい、防振ゴム部材が機能しなく
なうという問題を生じるおそれもある。とくに従来の防
振ゴム部材は、前述したように横置き専用であって、縦
置きとすることを考慮していないために、縦置きとした
際に荷重によって大きくたわんだり、場合によっては座
屈変形したりする結果、前記のような内筐と外筐との接
触を生じやすいものであった。
【0009】そこで、上記のような種々の問題の発生を
防止すべく、図6に破線で示すように縦置き時専用の別
の防振部材92を、外筐31と内筐34との間に介装す
ることも検討されているが、この場合には、部品点数が
多くなるため、製造工数が増加して生産性が低下した
り、製造コストがかさんだりするという問題がある。こ
の発明の目的は、たとえば電子情報記憶媒体の駆動装置
における振動防止手段として使用した際に、当該駆動装
置を横置き、縦置きのいずれの状態としても良好な防振
性能を発揮しうる、新規な防振ゴム部材を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに発明者らはまず、従来の防振ゴム部材において、前
記6方向の共振周波数が大きくばらつく原因について検
討した。その結果、駆動装置を横置きにするか縦置きに
するかによって、防振ゴム部材にかかる荷重の方向が変
化するため、防振ゴム部材のばね定数に変動を生じるこ
とが、上記の原因であるとの知見をえた。
【0011】すなわち従来の防振ゴム部材91は、図8
(a)(b)に示すようにその中心部に、外筐31への固定部
としての通孔91aを有し、かつその外周に、内筐34
を保持する保持部としての溝91bが設けられたもので
あって、横置きの場合は、同図(a)に矢印W1で示すよ
うに、通孔91aの中心軸の方向と平行方向の荷重が、
上記溝91bのうち下側の側面91cに加わった状態
で、前記H1〜H3の3方向に振動が加えられるので、
かかる荷重および振動の方向を考慮して、その際の共振
周波数f0H1〜f0H3が前述した特性を満足する範
囲に入るように、防振ゴム部材91の、通孔91aの中
心軸の方向と平行方向のばね定数が設定されている。
【0012】ところが縦置きの場合は、横置きの場合と
違って、同図(b)に矢印W2で示すように、通孔91a
の中心軸の方向と直交する方向の荷重が、溝91bのう
ち上向きの底面91dに加わった状態で、前記V1〜V
3の3方向に振動が加えられるが、従来の防振ゴム部材
91は、かかる荷重および振動の方向を考慮していない
ために、この状態での、前記と同方向のばね定数が変動
して、共振周波数f0V1〜f0V3が、前述した特性
を満足する範囲から大きく外れてしまうのである。
【0013】そこで発明者らは、前述した防振ゴム部材
の6方向の共振周波数のばらつきを抑制すべく、駆動装
置を横置きとした場合と縦置きとした場合における、防
振ゴム部材のばね定数の変動の範囲を規定することを検
討し、その結果として、共振周波数の差f0max−f
0minを20Hz以内としうる最適なばね定数の変動
の範囲を見出し、この発明を完成するに至った。
【0014】すなわちこの発明の防振ゴム部材は、中心
部に、第1の部材への固定部としての通孔を有する略円
筒状に形成されているとともに、その外周に、第2の部
材を、第1の部材と非接触の状態で保持する保持部が設
けられており、上記第1および第2の部材間に介装され
て、当該両部材間を防振する防振ゴム部材であって、通
孔の内周面に、当該通孔の中心軸の方向に沿って複数本
の凹溝が、その両端を、通孔が開口された防振ゴム部材
の両端面に達しないように閉じた状態で形成されてな
り、
(a) 上記保持部に、通孔の中心軸の方向と直交する方
向の荷重が加えられた状態にて測定された、上記荷重
の方向と平行方向と、上記の方向と直交し、かつ通
孔の中心軸の方向と平行方向と、上記の2方向と直交
する方向の3方向におけるばね定数、ならびに
(b) 上記保持部に、通孔の中心軸の方向と平行方向の
荷重が加えられた状態にて測定された、上記荷重の方
向と平行方向と、上記の方向と直交し、かつ(a)の
荷重の方向と平行方向と、上記の2方向と直交する方
向の3方向におけるばね定数の6種のばね定数のうちの
最大値Kmaxと最小値Kminとが、式(i):
1≦Kmax/Kmin ≦3.24 (i)
を満足することを特徴とするものである。
【0015】上記の構成によれば、前述したように防振
ゴム部材の6方向の共振周波数の差f0max−f0
minを20Hz以内とすることができるので、当該防
振ゴム部材は、たとえば電子情報記憶媒体の駆動装置に
おける、第1の部材としての外筐と、第2の部材として
の内筐との間の振動防止手段として使用した際に、駆動
装置を横置き、縦置きのいずれの状態としても良好な防
振性能を発揮できるものとなる。
【0016】なお、前記両荷重状態でのばね定数の比K
max/Kminが3.24以下の範囲に限定されるの
は、上記比が3.24を超えた場合、防振ゴム部材の6
方向の共振周波数の差f0max−f0minが20H
zを超えてしまうからである。また上記比が1以上に限
定されるのは、ばね定数の最大値Kmaxと最小値K
minとの比Kmax/Kminである以上、1未満の
場合がありえないからである。
【0017】上記ばね定数の比Kmax/Kminは、
防振ゴム部材の6方向の共振周波数のばらつきをより一
層、小さくすることを考慮すると、上記範囲内でもとく
に2.40以下であるのが好ましく、2.00以下であ
るのがさらに好ましい。ばね定数の比Kmax/K
minを2.40以下に規定すれば、防振ゴム部材の6
方向の共振周波数の差f0max−f0minを15H
z以下とすることができ、2.00以下に規定すれば、
10Hz以下とすることができるため、さらに良好な防
振性能を発揮できる。
【0018】ばね定数の比Kmax/Kminを前記の
範囲内とするためには、いずれか一方あるいは両方の荷
重方向における、防振ゴム部材の、各方向のばね定数を
調整すればよく、ばね定数を調整するにはたとえば、
(1) いずれか一方の荷重方向に作用する硬質の部材
を、防振ゴム部材中に埋設する、
(2) 硬度の違う2種以上のゴムを、一方の荷重方向に
作用するように、防振ゴム部材中で分布させる、
等の種々の構成が考えられる。
【0019】ただしこの発明では、通孔の中心軸の方向
と平行方向に荷重が加えられた状態(横置きの状態に相
当)でのばね定数は従来どおりの設定とし、通孔の中心
軸の方向と直交する方向の荷重が加えられた状態(縦置
きの状態に相当)でのばね定数を、前記式(i)を満足す
るように調整するべく、通孔の内周面に複数本の凹溝を
形成する。
【0020】かかる構成によれば、各溝間に形成される
凸条を、縦置きの状態において荷重が加わった際にばね
として機能させることで、縦置きの状態でのばね定数が
調整される。このため、前記(1)のように別部材を必要
とせず、また(2)のように2種以上のゴムを必要とせず
に、単一のゴムを用いて、単に防振ゴム部材成形のため
の金型の形状を変更することにより、この発明の目的を
達成できる。
【0021】また、上記のように溝間の凸条という構造
により、防振ゴム部材に、縦置きの状態でのばねの機能
を付与した場合には、防振ゴム部材自体を極端に軟らか
くする必要がないので、荷重による防振ゴム部材の座屈
を防止し、かつたわみ変形量を減少できる。上記凹溝と
しては、通孔の中心軸の方向に沿う縦の凹溝、および通
孔の周方向に沿う横の凹溝が代表的なものとしてあげら
れる。
【0022】しかし本発明では、縦置きの状態におい
て、凹溝間の凸条に、長期間にわたって内筐の荷重が作
用しつづけた際に、当該凸条が横方向(溝と直交する方
向)へ倒れ込んだ形でクリープ変形するのをより確実に
防止するために、その両端が、通孔が開口された防振ゴ
ム部材の両端面に達しないように閉じられた、通孔の中
心軸の方向に沿う縦の凹溝を形成する。
【0023】つまり縦の凹溝が、通孔が開口された防振
ゴム部材の両端面に達するように形成された場合、当該
凹溝間に設けられる凸条は1つずつが独立したものとな
るため、当該凸条の寸法形状や、あるいは防振ゴム部材
を構成するゴムの硬度等の条件次第では、上記のように
長期間の荷重が加わった際に、凸条が横方向(溝と直交
する方向)へ倒れ込んだ形でクリープ変形するおそれが
ある。そして、かかるクリープ変形が発生すると、衝撃
荷重が作用した際に内筐と外筐とが接触したり、あるい
はひどい場合には衝撃荷重が作用しなくても内筐と外筐
とが常に接触した状態となったりして、防振ゴム部材に
よる防振機能が失われるおそれがある。
【0024】これに対し縦の凹溝が、通孔が開口された
防振ゴム部材の両端面に達しないように閉じられた場合
には、凹溝間の凸条が、通孔の開口付近で互いに連結さ
れた状態となって、それぞれの凸条の剛性が向上するだ
けでなく、上記の連結部が、凸条とともに荷重を受ける
べく機能するため、1つずつの凸条の負担を軽減するこ
とができ、上記のクリープ変形をより確実に防止できる
のである。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の防振ゴム部材
を、その実施の形態の一例を示す図面を参照しつつ説明
する。図2(a)に示すようにこの例の防振ゴム部材1
は、前記光ディスク等の電子情報記憶媒体2に電子情報
を書込みあるいは読出す駆動装置3の外筐31と、電子
情報記憶媒体の駆動部32や電子情報の読み書き部33
等を内蔵した内筐34との間に介装されて使用されるも
のである。
【0026】上記防振ゴム部材1は、同図(b)および図
1(a)(b)に示すように、外筐31への固定のためのボル
ト41が挿通される通孔11aを備えた円筒体11と、
この円筒体11の長さ方向の途中の位置に設けられた、
円筒体11よりも径が大きい円盤状で、かつその外周面
に、内筐34の取付け孔34aの周縁部を嵌合して、当
該内筐34を保持するための、保持部としての周溝12
aが形成された大径部12とを、加硫ゴムにて一体形成
することで構成されている。
【0027】上記防振ゴム部材1は、図2(b)にみるよ
うに、内筐34の取付け孔34aの周縁部を大径部12
の周溝12aに嵌合し、通孔11aに硬質のチューブ5
を挿通し、かつ円筒体11の上端にワッシャ42を当て
がうとともに、円筒体11の下端を、外筐31の、ねじ
孔31aが形成された箇所に当てがった状態で、上記ワ
ッシャ42とチューブ5とねじ孔31aにボルト41を
挿通し、さらに外筐31の外側に突出したボルト41の
先端にナット43を螺着して締めつけることにより、外
筐31と内筐34との間に介装される。
【0028】なおチューブ5は、ボルト41とナット4
3とを締めつけた際に、その締めつける距離を一定にす
ることで、防振ゴム部材1の防振性能を安定させるため
に用いられる。つまりチューブ5は、図にみるように防
振ゴム部材1の円筒体11と同じ長さか、あるいはそれ
よりも少し短い長さの、金属等の硬質の材料にて形成さ
れており、ボルト41とナット43とを締めつけた際に
ストッパとして作用して、前者の場合は上記両者による
締めつけ力が防振ゴム部材1に及ぶのを防止し、また後
者の場合は締めつけによる圧縮変形量を一定にして、い
ずれの場合も防振ゴム部材1の防振性能を安定させる働
きをする。
【0029】ここまでは、従来の防振ゴム部材と同様の
構成である。この例の防振ゴム部材1の、従来のものと
の相違点は、前述したように縦置きの状態でのばね定数
を調整して、ばね定数の比Kmax/Kminを前述し
た範囲内とすべく、通孔11aの内周面に、当該通孔1
1aの中心軸の方向に沿う縦の凹溝11bを複数本(図
1(b)では12本)、それぞれ等間隔に形成した点にあ
る。
【0030】つまり通孔11aの内周面に上記複数本の
縦の凹溝11bを設けることにより、各凹溝11b間に
形成される凸条11cを、縦置きの状態において荷重が
加わった際にばねとして機能させることで、防振ゴム部
材1の、縦置きの状態でのばね定数を調整している。ま
た上記の機構においては、凸条11cの断面形状が、縦
置きの状態でのばね定数と深く係わっている。とくにこ
の凸条11cの断面形状を規定する要素となる、図1
(a)に示した凹溝11bの幅Aと、となりあう凹溝11
b間の距離Dとの比D/A、ならびに上記距離Dと、凹
溝11bの深さLと比D/Lの、2つの比を調整するこ
とで、縦置きの状態でのばね定数を微調整できる。
【0031】なお上記比D/AおよびD/Lの好適な数
値範囲についてはとくに限定されないが、比D/Aは
0.5〜5の範囲内、比D/Lは0.1〜5の範囲内で
あるのが好ましい。比D/Aが上記の範囲未満では、相
対的に凹溝11bの幅Aが大きく、つまりとなりあう凸
条11c間の距離が大きくなるために、縦置きの状態で
荷重を受ける面積が小さくなり、当該縦置きの状態で
の、荷重による防振ゴム部材のたわみ変形量が大きくな
るおそれがある。また、縦置きの状態で長期間の荷重が
加わった際に、凸条11cが横方向へ倒れ込んだ形でク
リープ変形するおそれもある。
【0032】一方、比D/Aが上記の範囲を越えた場合
には、相対的に凹溝11bの幅Aが小さくなるために、
縦置きの状態で荷重を受けた際の変形により、となりあ
う凸条11cが接触してそれぞれ独立したばねとしての
機能を失い、共振周波数が不安定になるおそれがある。
また比D/Lが上記の範囲未満では、凸条11cが縦長
となりすぎて、縦置きの状態で荷重を受けた際に変形し
やすくなるため、場合によっては凸条11cが座屈変形
する等して、やはり縦置きの状態での、荷重による防振
ゴム部材のたわみ変形量が大きくなったり、あるいは縦
置きの状態で長期間の荷重が加わった際に、凸条11c
が横方向へ倒れ込んだ形でクリープ変形したりするおそ
れがある。
【0033】一方、比D/Lが上記の範囲を越えた場合
には、凸条11cの高さが低すぎて、縦置きの状態で荷
重を受けた際に押しつぶされてしまい、ばねとして機能
しなくなるおそれがある。また図の例では、通孔11a
の内周面に設けた縦の凹溝11bの両端を、当該通孔1
1aが開口された防振ゴム部材1の両端面1a、1bに
達しないように閉じてある。
【0034】これにより、前述したように凹溝11b間
の凸条11cがそれぞれ、通孔11aの開口付近で、連
結部11dによって互いに連結された状態となって、そ
れぞれの凸条11cの剛性が向上し、また連結部11d
が、凸条11cとともに荷重を受けるべく機能するた
め、1つずつの凸条11cの負担を軽減することができ
る。
【0035】よって、とくに縦置きの状態において凸条
11cに、長期間にわたって内筐34の荷重が作用しつ
づけた際に、当該凸条11cが横方向へ倒れ込んだ形で
クリープ変形するのをより確実に防止できるという利点
がある。上記の構成においては、連結部11dの幅B
と、防振ゴム部材1の両端面1a、1b間の距離Hとの
比B/Hが0.35以下となるように、上記幅Bおよび
距離Hを設定するのが好ましい。比B/Hが上記の範囲
を超えた場合には、相対的に、通孔11aの内周面にお
ける、溝11bおよび凸条11cの形成された領域が狭
くなるため、凸条11cによる、前述した縦置きの状態
でのばね定数を調整する機能が不十分となって、ばね定
数の比Kmax/Kminが、前記の範囲を超えるおそ
れがある。
【0036】なお、前述したクリープ変形による内筐と
外筐との接触を確実に防止するには、防振ゴム部材1の
クリープ変形量は1.5mm以下、とくに1.0mm以
下であるのが好ましく、このうち後者の、クリープ変形
量1.0mm以下を達成するには、上記比B/Hの下限
は0.08であるのが好ましい。比B/Hが0.08未
満では、連結部11bの幅が狭すぎて、当該連結部11
bによる、前述した凸条11cを補強する効果が十分に
えられず、防振ゴム部材1のクリープ変形量が1.0m
mを超えるおそれがある。
【0037】上記防振ゴム部材1は、従来同様に基材ゴ
ムに、各種の添加剤を配合したゴム組成物を、前記の形
状を有する型内で加硫、成形することにより製造され
る。上記基材ゴムとしては、従来公知の種々のゴムがい
ずれも使用可能であるが、防振ゴム部材は、駆動装置内
等で長期間にわたって使用されるため、耐オゾン性や耐
老化性にすぐれることが求められており、かかる特性に
すぐれるとともに、前述した共振倍率T(f0)が小さ
く振動を減衰する作用にもすぐれた、イソブチレンとパ
ラメチルスチレンとの共重合体の臭素化物(以下「EM
DX」と略称する)を基材ゴムとして使用するのが好ま
しい。
【0038】EMDXは、上記のようにイソブチレンと
パラメチルスチレンとの共重合体を臭素化して製造され
るもので、上記共重合体におけるイソブチレンとパラメ
チルスチレンの共重合比は、重量比で99:1〜85:
15程度である。また臭素は、主としてパラメチルスチ
レンのメチル基の水素の1つと置換していると考えら
れ、臭素の含有割合は全ポリマー重量の0.6〜2.0
重量%程度である。
【0039】上記EMDXは、ブチルゴムと同じ構造で
あるイソブチレンユニットの作用によって、その損失係
数tanδが大きいために、上述したように共振倍率T
(f0)が小さく、振動を減衰する作用にすぐれてい
る。また上記EMDXは、その主鎖中に、オゾン劣化や
老化の原因となる二重結合を有しないので、耐オゾン性
や耐老化性にすぐれている。
【0040】かかるEMDXの具体例としては、これに
限定されないがたとえば、エクソン化学(株)社製のE
XXPRO EMDX 90−10、EMDX 89−
4等があげられる。なお基材ゴムとしては、上記EMD
Xを単独で用いてもよいが、加硫時にEMDXと共加硫
しうる他のゴムを、上述したEMDXの特性を妨げない
範囲で併用してもよい。EMDXと併用される他のゴム
としてはたとえば、天然ゴム(NR)、ブタジエンゴム
(BR)、イソプレンゴム(IR)およびスチレン−ブ
タジエン共重合ゴム(SBR)等があげられる。
【0041】また基材ゴムとしては、上記EMDX系に
代えて、前述したように従来公知の種々の、他の基材ゴ
ムを使用することもできる。かかる他の基材ゴムとして
は、上記NR、BRがあげられる他、たとえばウレタン
ゴム(U)、クロロプレンゴム(CR)、エチレン−プ
ロピレン−ジエン共重合ゴム(EPDM)、ノーソレッ
クスゴム、シリコーンゴム、ブチルゴム(IIR)、エ
チレン−プロピレン共重合ゴム(EPM)、シリコーン
−エチレン−プロピレン混合ゴム(SEP)、クロロス
ルホン化ポリエチレン、アクリロニトリル−ブタジエン
共重合ゴム(NBR)等があげられる。これらはそれぞ
れ単独で使用される他、2種以上を併用することもでき
る。
【0042】基材ゴムには、前述したように従来同様
に、加硫剤、加硫促進剤、加硫促進助剤、加硫遅延剤、
補強剤、充てん剤、軟化剤、可塑剤その他の各種添加剤
を、必要に応じて配合してもよい。上記のうち加硫剤そ
の他の加硫系の添加剤は、使用する基材ゴムにあわせ
て、その基材ゴムの加硫に適した組み合わせを採用する
のがよい。
【0043】たとえば前記EMDX系の基材ゴムは、従
来同様に加硫剤と加硫促進剤との併用系によって加硫す
ることができる。上記の加硫剤としては硫黄が使用され
る他、N,N′−ジフェニル−p−フェニレンジアミ
ン、N−(1,3−ジメチルブチル)−N′−フェニル
−p−フェニレンジアミン等のアミン類や、あるいはア
ルキルフェノールホルムアルデヒド樹脂等の樹脂を使用
することもできる。
【0044】加硫促進剤としては、たとえば2−メルカ
プトベンゾチアゾール、ジベンゾチアジルジスルフィド
等のチアゾール類;テトラメチルチウラムジスルフィ
ド、テトラエチルチウラムジスルフィド、テトラブチル
チウラムジスルフィド、ジペンタメチレンチウラムテト
ラスルフィド等のチウラム系加硫促進剤;ジメチルジチ
オカーバミン酸鉄、ジメチルジチオカーバミン酸亜鉛、
ジメチルジチオカーバミン酸銅、ジエチルジチオカーバ
ミン酸亜鉛、ジブチルジチオカーバミン酸亜鉛、エチル
フェニルジチオカーバミン酸亜鉛等のジチオカーバミン
酸類等があげられる。
【0045】また上記の併用系には、従来同様に酸化亜
鉛、ステアリン酸等の加硫促進助剤を併用してもよい。
上記の併用系においては、加硫剤と加硫促進剤とを合計
で、あるいは加硫剤と加硫促進剤と加硫促進助剤とを合
計で、基材ゴム100重量部に対して1〜20重量部の
範囲で配合するのが好ましい。
【0046】また前記EMDX系の基材ゴムは、上記加
硫促進助剤である酸化亜鉛とステアリン酸だけの併用系
でも加硫でき、この系には上述した加硫促進剤を併用し
てもよい。上記の併用系において酸化亜鉛の配合量は、
基材ゴム100重量部に対して0.1〜15重量部であ
るのが好ましく、1〜5重量部であるのがさらに好まし
い。またステアリン酸の配合量は、基材ゴム100重量
部に対して0.1〜20重量部であるのが好ましく、
0.5〜3重量部であるのがさらに好ましい。
【0047】なお上記の各加硫系には、スコーチ等を防
止するために加硫遅延剤を配合してもよい。加硫遅延剤
としてはたとえば、ハイドロタルク石(Mg−Alハイ
ドロタルサイト、協和化学工業(株)のDHT 4A−
2)等があげられる。かかる加硫遅延剤の配合量は、基
材ゴム100重量部に対して0.1〜5重量部であるの
が好ましく、0.5〜3重量部であるのがさらに好まし
い。
【0048】補強剤としては、主としてカーボンブラッ
クが使用される。カーボンブラックとしては、従来公知
の種々のグレードのものがいずれも使用可能であるが、
とくにファーネスブラックに属するファーネスブラック
FEF、GPF、SRFや、あるいはサーマルブラック
(FT、MT)等が、共振倍率T(f0)を大きくする
ことなく、かつ後述する軟化剤のブリードを生じること
なしに、加硫ゴムを軟らかくして、防振ゴム部材の共振
周波数f0を低下できるため、好適に使用される。
【0049】かかるカーボンブラックの配合量は、基材
ゴム100重量部に対して5〜60重量部であるのが好
ましく、20〜40重量部であるのがさらに好ましい。
ゴム組成物には、上記カーボンブラック以外の、他の補
強剤、充てん剤を配合してもよい。かかる他の補強剤、
充てん剤としてはたとえば、シリカ、炭酸カルシウム、
ケイ酸マグネシウム、クレー、ゼオライト、硫酸バリウ
ム、リトポン、酸化チタン等があげられる。
【0050】当該他の補強剤、充てん剤の配合量は合計
で、基材ゴム100重量部に対して100重量部以下で
あるのが好ましく、50重量部以下であるのがさらに好
ましい。軟化剤としては、たとえば脂肪酸(ステアリン
酸、ラウリン酸等)、綿実油、トール油、アスファルト
物質、パラフィンオイル等の、植物油系、鉱物油系およ
び合成系の、従来公知の種々の軟化剤がいずれも使用可
能であり、とくにパラフィンオイルが好適に使用され
る。
【0051】軟化剤の配合量は、基材ゴム100重量部
に対して20〜40重量部であるのが好ましく、20〜
30重量部であるのがさらに好ましい。また前記のゴム
組成物には、上記以外にもたとえば、樹脂やゴム粉、中
空粒子等を配合してもよく、とくに樹脂は、共振周波数
f0を小さくする働きをするため、好適に使用できる。
【0052】かかる樹脂としてはたとえば、クマロン・
インデン樹脂、フェノール樹脂、ハイスチレン樹脂、脂
肪族系石油樹脂等があげられる。樹脂の配合量は、基材
ゴム100重量部に対して100重量部以下であるのが
好ましく、3〜50重量部であるのがさらに好ましい。
さらにゴム組成物に発泡剤を添加して加硫と同時に発泡
させることで、防振ゴム部材を発泡構造として剛性を低
下させ、それによって共振周波数f0を小さくすること
もできる。
【0053】かかる発泡剤としてはたとえば、重炭酸ナ
トリウム、炭酸アンモニウム等の炭酸塩類;N,N′−
ジニトロソペンタメチレンテトラミン等のニトロソ化合
物;アゾジカルボンアミド等のアゾ化合物;p,p′−
オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)等のスル
ホニルヒドラジド化合物等があげられる。発泡剤の配合
量は、製品に要求される剛性を達成しうる、加硫ゴムの
発泡にあわせて、適宜設定すればよい。
【0054】この発明の防振ゴム部材を製造するには、
まず上述した各成分を、たとえば密閉式混練機等を用い
て混練して製造した未加硫のゴム組成物を、前述した防
振ゴム部材の形状に対応した型内に仕込み、加圧下で加
熱してゴム組成物を加硫させればよい。なおこの発明の
防振ゴム部材の形状は、前述した図のものには限定され
ず、防振構造等にあわせて適宜、変更することができ
る。
【0055】たとえば図3(a)(b)にみるように大径部1
2を省略し、円筒体11の径を大きくして、当該円筒体
11の外周面に直接に、周溝12aを形成してもよい。
【0056】
【実施例】以下にこの発明を、実施例、比較例に基づい
て説明する。
実施例1
〈ゴム組成物の作製〉
基材ゴムとしてのEMDX〔前出のエクソン化学(株)
社製のEXXPROEMDX 89−4〕100重量部
と、補強剤としてのカーボンブラック〔ファーネスブラ
ックGPF〕30重量部と、軟化剤としてのパラフィン
オイル〔出光興産(株)製のダイアナプロセスオイルP
W−380〕30重量部と、下記の各成分とを密閉式混
練機で混練してゴム組成物を作製した。
【0057】
(成 分) (配合量)
・加硫剤
硫黄 1重量部
・加硫促進剤
ジベンゾチアジルジスルフィド 2重量部
・加硫促進助剤
酸化亜鉛 2重量部
ステアリン酸 1重量部
〈防振ゴム部材の製造〉
上記ゴム組成物を型内に仕込み、加硫温度160℃の条
件で20分間、加硫して、図1(a)(b)に示す形状を有
し、かつ大径部12の外径X1が14mmφ、円筒体1
1の外径X2が8.8mmφ、通孔11aの内径X3が
5.2mmφ、縦の凹溝11bの幅Aが0.7mm、深
さLが0.5mm、となりあう凹溝11b間の距離Dが
0.66mm、両端面1a、1b間の距離Hが12mm
で、かつ凹溝11bの両端が両端面に達しないように、
幅B=2.0mmの連結部11dで閉じられた形状を有
する防振ゴム部材を製造した。
【0058】実施例2〜6
実施例1と同じゴム組成物を用いて、図1(a)(b)に示す
形状を有し、かつ大径部12の外径X1、円筒体11の
外径X2、通孔11aの内径X3、縦の凹溝11bの幅
A、深さL、となりあう凹溝11b間の距離D、および
端面1a、1b間の距離Hが、それぞれ表1に示す値で
ある防振ゴム部材を製造した。なお加硫は、実施例1と
同条件で行った。
【0059】実施例7
実施例1と同じゴム組成物を用いて、図3(a)(b)に示す
形状を有し、かつ円筒体11の外径X2が14mmφ、
通孔11aの内径X3が5.2mmφ、縦の凹溝11b
の幅Aが1.3mm、深さLが3.0mm、となりあう
凹溝11b間の距離Dが0.66mm、両端面1a、1
b間の距離Hが12mmで、かつ凹溝11bの両端が両
端面に達しないように、幅B=2.0mmの連結部11
dで閉じられた形状を有する防振ゴム部材を製造した。
なお加硫は、実施例1と同条件で行った。
【0060】実施例8 連結部11dの幅Bを0.5mmとしたこと以外は実施
例1と同様にして、他は実施例1と同寸法である防振ゴ
ム部材を製造した。
比較例1
実施例1と同じゴム組成物を用いて、通孔11a内に凹
溝11bを有しないこと以外は実施例5と同形状、同寸
法の防振ゴム部材を製造した。なお加硫は、実施例1と
同条件で行った。比較例2 連結部11dの幅Bを4.8mmとしたこと以外は実施
例1と同様にして、他は実施例1と同寸法である防振ゴ
ム部材を製造した。
上記各実施例、比較例で製造した防
振ゴム部材について、以下の各試験を行って、その特性
を評価した。
【0061】防振特性の評価
各実施例、比較例で製造した4個ずつの防振ゴム部材1
を、図4に示すように、前述した電子情報記憶媒体の駆
動装置の内筐および外筐に対応する、矩形状の板体6
1、62の四隅の位置に介装させて、上記駆動装置のモ
デルを構成した。つまり防振ゴム部材1の板体61への
取付けは、駆動装置の内筐と同様に、当該板体61の取
付け孔(図示せず)の周縁部を大径部12の周溝12a
に嵌合させることで行い、板体62への取付けも、駆動
装置の外筐と同様に、通孔11aに、円筒体11と同じ
長さの硬質のチューブ(図示せず)を挿通し、さらにこ
のチューブの上端にワッシャ42を当てがい、かつチュ
ーブの下端を、板体62の、ねじ孔(図示せず)が形成
された箇所に当てがった状態で、上記チューブとワッシ
ャ42とねじ孔にボルト41を挿通し、板体62の下側
に突出したボルト41の先端にナット43を螺着して締
めつけることで行った。
【0062】また上記板体61、62には、それぞれの
振動を測定するための加速度計71、72を取り付け、
振動入力側である板体62には、当該板体62を、図中
白矢印で示すように垂直方向に往復振動させるための加
振器73を取付けるとともに、上記加速度計71、72
および加振器73をそれぞれ、FFT(高速フーリェ変
換)データ処理機83に接続した。
【0063】上記FFTデータ処理機83は、加速度計
71、72により感知され、増幅器81、82を介して
入力された振動の生データを処理して、振動の加速度、
周波数等を求めるとともに、加振器73を、板体62が
所定の加速度、周波数で振動するように制御するための
ものである。つぎに、板体61から1個の防振ゴム部材
1に加えられる荷重180gf、測定温度23℃の条件
下で、駆動装置のモデルを横置きまたは縦置きの状態と
しつつ、FFTデータ処理機83を用いて、加振器73
を、振動入力側である板体62が下記の条件で振動する
ように制御しつつ振動させた際の、当該板体62、およ
び振動出力側である板体61の振動を加速度計71、7
2によって感知した。
〈振動条件〉
加速度:0.35G(固定)
振動周波数:5〜500Hz(log sweepで加
振させた)
振動波形:サイン波
そして、上記加速度計71、72によって感知した振動
の生データを、上記FFTデータ処理機83を用いて処
理して、防振ゴム部材1の、横置きおよび縦置きの状態
での、前述した〜の6方向のばね定数を算出し、ば
ね定数の比Kmax/Kminを求めた。
【0064】また上記生データから、防振ゴム部材1
の、横置きおよび縦置きの状態での共振周波数f0を算
出して、最大値f0maxと最小値f0minとの差f
0max−f0minを求めた。
たわみ変形量の測定
前述した駆動装置のモデルを横置きおよび縦置きとした
際の、防振ゴム部材のたわみ変形量δH(横置き、m
m)、δV(縦置き、mm)を、板体61から1個の防
振ゴム部材1に加えられる荷重180gf、測定温度2
3℃の条件下で測定した。
【0065】クリープ変形量の測定
前述した駆動装置のモデルを横置きおよび縦置きとした
状態で、65℃で200時間放置した後の、防振ゴム部
材のクリープ変形量δCH(横置き、mm)、δCV
(縦置き、mm)を、板体61から1個の防振ゴム部材
1に加えられる荷重180gfの条件下で測定した。
【0066】以上の結果を表1、表2に示す。
【0067】
【表1】
【0068】
【表2】【0069】上記両表の結果より、通孔の内周面に縦の
凹溝を設けるとともに、この凹溝の両端を、前記比B/
Hが0.35以下の範囲内となるように幅Bを設定した
連結部で閉じることで、ばね定数の比Kmax/K
minを3.24以下とした実施例1〜8の防振ゴム部
材はいずれも、凹溝を設けなかったためにばね定数の比
K max /K min が3.24を越えた比較例1、なら
びに凹溝を、比B/Hが上記の範囲を超える幅の広い連
結部で閉じたために、ばね定数の比Kmax/Kmin
が上記の範囲を超えた比較例2に比べて、共振周波数の
差が20Hz以下と小さいために、たとえば電子情報記
憶媒体の駆動装置を横置き、縦置きのいずれの状態とし
ても良好な防振性能を発揮できることがわかった。
【0070】また、上記各実施例の防振ゴム部材はいず
れも、横置き、縦置きのいずれの状態においても、荷重
によるたわみ変形量が小さい上、クリープ変形量も小さ
いため、内筐と外筐との接触を確実に防止できることも
わかった。とくに、前記比B/Hが0.08以上となる
ように連結部の幅Bを設定した実施例1〜8の防振ゴム
部材はいずれも、とくに縦置きとした際のクリープ変形
量をより一層、小さくすることができた。
【0071】さらに各実施例の防振ゴム部材を比較する
と、ばね定数の比Kmax/Kminが小さいほど、共
振周波数の差を小さくでき、とくにばね定数の比K
max/Kminを2.00以下とすると、共振周波数
の差を10Hz以下にでき、防振性能がさらに向上する
こともわかった。
【0072】
【発明の効果】以上、詳述したようにこの発明によれ
ば、たとえば電子情報記憶媒体の駆動装置における振動
防止手段として使用した際に、当該駆動装置を横置き、
縦置きのいずれの状態としても良好な防振性能を発揮し
うる防振ゴム部材を提供できるという、特有の効果を奏
する。DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
[0001]
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a vibration-proof rubber member.
Especially for electronic information storage on optical disks, magneto-optical disks, etc.
Suitable for use as anti-vibration means in storage media drives
The present invention relates to an anti-vibration rubber member.
[0002]
2. Description of the Related Art For example, a CD (compact disk),
LD (laser disk), DVD (digital video
Optical disks such as discs, MO, MD (mini
Electronic information storage media such as magneto-optical disks
Drive for writing or reading electronic information to / from
Is used to write or read the above electronic information.
In order to prevent the influence of
You.
[0003] The vibration-proof rubber member 91 is, for example, shown in FIG.
As shown, an outer casing 31 of the driving device 3 is connected to an electronic information storage medium.
Built-in drive unit 32 for body 2 and read / write unit 33 for electronic information
Used by being interposed between the inner casing 34
And the following formula (ii):
T = aOUT/ AIN (ii)
[Where aINIs the vibration of the vibration input side (for example,
Acceleration, aOUTIs the vibration on the vibration output side (for example, the inner housing side).
It shows the acceleration of motion. ] Is small,
It is required that it is difficult to transmit vibration, especially
In the response magnification at the resonance frequency f0 of the vibration isolating rubber member itself,
A certain resonance magnification T (f0) needs to be small.
[0004] In the above driving device, especially,
It is necessary to prevent vibration of the information reading and writing
Resonance frequency of relatively hard member used for writing section
Since the number f1 is about 50 to 200 Hz,
Reduce the response magnification T (f1) in such a frequency range.
Is required. To achieve this, the resonance of the rubber
What is necessary is just to make frequency f0 small. That is, as shown in FIG.
In addition, the resonance frequency f0 of the vibration isolating rubber member is reduced to f0 '.
Then, the response at the resonance frequency f1 of the member of the read / write unit is obtained.
Decrease the answer magnification T (f1) to T (f1 ')
Can be. Reducing the resonance frequency f0 of the vibration isolating rubber member
In this case, the anti-vibration rubber member may be softened.
[0005]
[Problems to be solved by the present invention]
The above drive unit, which was dedicated, is
It was considered to be able to place
Vibration rubber member exhibits the above-mentioned anti-vibration performance only when placed horizontally
It is designed to be installed vertically.
In this case, the same vibration isolation performance as above can be achieved.
I didn't come.
[0006] In other words, the conventional anti-vibration rubber member is shown in FIG.
When the drive unit 3 is placed horizontally as shown in the figure, the electronic information storage
A direction perpendicular to the surface of the storage medium 2 (direction of arrow H1 in the figure);
A reading perpendicular to the direction of H1 and indicated by arrow M1 in the figure.
The direction parallel to the moving direction of the writing unit 33 (the direction indicated by the arrow H2 in the drawing)
Direction), and a direction orthogonal to both directions of H1 and H2.
(Direction of arrow H3 in the figure)
Vibration frequency [f0 eachH1, F0H2And f0H3
However, in any case, the
Although it is designed to be enclosed, as shown in FIG.
When the drive unit 3 is placed vertically, it corresponds to the above three directions
Resonance frequency in each of the directions V1, V2, V3
0V1, F0V2And f0V3Shall be the above range
It can deviate greatly from the surroundings and exhibit sufficient vibration isolation performance
There is no.
According to the study by the inventors, the vibration-proof rubber member is
The resonance frequency f0 in the above six directionsH1~ F0H3And f0
V1~ F0V3Maximum value f0 ofmaxAnd the minimum value f
0minDifference f0 frommax-F0minIs within 20Hz
The same vibration damping performance in both horizontal and vertical
Can conduct. However, all of the conventional anti-vibration rubber members
At present, the above conditions cannot be satisfied.
Further, as described above, the resonance of the vibration isolating rubber member
The smaller the frequency f0, the better,
The rubber member may be softened.
The amount of flexural deformation of the anti-vibration rubber member due to
The case and outer case come into contact, and the rubber vibration insulator does not function
There is also a possibility that the problem of nodding may occur. In particular, conventional
The vibration rubber member is only for horizontal placement as described above,
Because it was not considered to be placed vertically, it was placed vertically
Large deflection due to the load,
As a result of bending or deformation, the connection between the inner casing and the outer casing as described above
It was easy to touch.
Therefore, the occurrence of various problems as described above has been considered.
In order to prevent this, as shown by the broken line in FIG.
Is interposed between the outer casing 31 and the inner casing 34.
Is considered, but in this case, the number of parts
Increased manufacturing man-hours led to reduced productivity
In addition, there is a problem that manufacturing costs are increased. This
An object of the invention is, for example, a drive device for an electronic information storage medium.
When used as vibration prevention means in
Good vibration isolation in both horizontal and vertical orientations
To provide a new vibration-proof rubber member that can exhibit performance
It is in.
[0010]
Means for Solving the Problems To solve the above problems,
First of all, the present inventors first made a conventional anti-vibration rubber member.
The cause of the large variation in the resonance frequency in the six directions was investigated.
Debated. As a result, the drive can be placed horizontally or vertically.
The direction of the load applied to the anti-vibration rubber member
May cause fluctuations in the spring constant of the vibration-isolating rubber member.
Was found to be the cause of the above.
That is, the conventional anti-vibration rubber member 91 is shown in FIG.
(a) As shown in (b), a fixing part to the outer casing 31 is provided at the center thereof.
Through hole 91a, and the inner casing 34
Provided with a groove 91b as a holding portion for holding
In the case of horizontal installation, it is indicated by an arrow W1 in FIG.
Thus, the load in the direction parallel to the direction of the central axis of the through hole 91a is
State in which the groove 91b is added to the lower side surface 91c.
Then, since vibrations are applied in the three directions of H1 to H3,
Considering the direction of the load and vibration, resonance at that time
Frequency f0H1~ F0H3Is the range that satisfies the characteristics described above.
Inside the through-hole 91a of the vibration-proof rubber member 91 so as to be enclosed.
The spring constant in the direction parallel to the direction of the center axis is set.
However, in the case of the vertical installation, the case of the horizontal installation
In contrast, as shown by an arrow W2 in FIG.
The load in the direction orthogonal to the direction of the central axis of
In addition to the above-mentioned V1-V
Vibration is applied in three directions (3).
91 does not consider the direction of the applied load and vibration
Therefore, in this state, the spring constant in the same direction as above fluctuates.
And the resonance frequency f0V1~ F0V3However, the characteristics described above
Greatly deviates from the range in which is satisfied.
Therefore, the inventors have proposed the above-mentioned vibration-proof rubber member.
In order to suppress the variation of the resonance frequency in the six directions,
Between horizontal and vertical positions.
Check that the range of fluctuation of the spring constant of the rubber member is specified.
And as a result, the difference f0max−f
0minFluctuation of spring constant that can be set within 20Hz
And completed the present invention.
That is, the vibration-proof rubber member of the present invention
Part having a through hole as a fixing part to the first member
It is formed in a cylindrical shape and has a second portion
A holding portion is provided for holding the material in a non-contact state with the first member.
And is interposed between the first and second members.
A vibration-proof rubber member for vibration-proofing between the two members,Through
On the inner peripheral surface of the hole, a plurality of
Rubber grooved member whose both ends have through holes
Formed in a closed state so as not to reach both end faces of the
And
(a) A direction perpendicular to the direction of the central axis of the through hole
The above load, measured with the load
Direction that is parallel to the direction of
A direction parallel to the direction of the central axis of the hole and orthogonal to the above two directions
Spring constants in three directions, and
(b) The holding portion has a through hole parallel to the direction of the central axis of the through hole.
The above load, measured with the load applied
Direction and the direction parallel to the above direction, and orthogonal to the above direction, and (a)
The direction parallel to the direction of the load and the direction perpendicular to the above two directions
Of the six types of spring constants in the three directions
Maximum value KmaxAnd the minimum value KminAnd formula (i):
1 ≦ Kmax/ Kmin ≤3.24 (i)
Is satisfied.
According to the above configuration, as described above, the anti-vibration
Difference f0 of resonance frequency in six directions of rubber membermax-F0
minCan be set within 20 Hz.
The vibration rubber member is used, for example, in a drive device for an electronic information storage medium.
The outer case as the first member and the second member
When used as a means of preventing vibration between the
Good protection in both horizontal and vertical positions
The vibration performance can be exhibited.
Incidentally, the ratio K of the spring constant under the above-mentioned two load conditions is shown.
max/ KminIs limited to a range of 3.24 or less
When the above ratio exceeds 3.24, 6
Direction difference f0max-F0minIs 20H
This is because z is exceeded. In addition, the above ratio is limited to 1 or more.
What is determined is the maximum value of the spring constant KmaxAnd the minimum value K
minAnd the ratio Kmax/ KminIs less than 1
It is impossible.
The above-mentioned spring constant ratio Kmax/ KminIs
Reduce the variation of the resonance frequency of the vibration isolating rubber member in six directions.
Considering that the size of the layer should be smaller,
Is preferably 2.40 or less, more preferably 2.00 or less.
More preferably, Spring constant ratio Kmax/ K
minIs defined to be 2.40 or less, 6
Direction difference f0max-F0min15H
z or less, and if it is 2.00 or less,
Since the frequency can be set to 10 Hz or less, even better protection can be obtained.
Vibration performance can be demonstrated.
Spring constant ratio Kmax/ KminThe above
To be within the range, one or both of the loads
The spring constant in each direction of the anti-vibration rubber member in the
To adjust the spring constant, for example,
(1) Hard member acting in either one of the load directions
Embedded in a vibration-proof rubber member,
(2) Apply two or more rubbers with different hardness in one load direction
Distributed in the vibration isolating rubber member to act,
And so on.
However, in the present invention, the direction of the center axis of the through hole
When a load is applied in the direction parallel to
The spring constant is set as before, and the center of the through hole
When a load is applied in the direction perpendicular to the axis direction (vertical
(Corresponding to the state of the above), satisfying the above equation (i).
AdjustTo, Multiple grooves on the inner peripheral surface of the through hole
FormTo.
According to such a configuration, it is formed between each groove.
When the load is applied in the vertical position,
By functioning as
Adjusted. Therefore, a separate member is required as in (1) above.
And does not require two or more types of rubber as in (2)
In order to simply form a vibration-proof rubber member using a single rubber
By changing the shape of the mold,
Can achieveTo.
Further, as described above, the structure of the ridge between the grooves is used.
The function of the spring in the vertically installed state
When the rubber is added, the anti-vibration rubber member itself becomes extremely soft
Buckling of the vibration isolating rubber member due to load
And reduce the amount of flexure deformation.To. With the above groove
Vertical grooves along the direction of the central axis of the through hole, and
A typical example is a horizontal groove along the circumference of the hole.
It is.
[0022]However, in the present invention,Smell in vertical position
The load on the inner housing over a long period of time
When you continue to use, the ridges
Creep deformation in the form of falling down
To preventAnd theAnti-vibration goose with open through holes at both ends
Closed so that it does not reach both ends of theInside the through hole
A vertical groove is formed along the direction of the center axis.
In other words, the vertical groove is a vibration-proof device having a through hole.
If it is formed to reach both end surfaces of the rubber member,
Each of the ridges provided between the grooves is independent.
Therefore, the size and shape of the ridge or vibration-proof rubber member
Depending on the conditions such as the hardness of the rubber that constitutes
When a long-term load is applied, the ridges move laterally (perpendicular to the groove).
Creep deformation in the form of
is there. And when such creep deformation occurs, the impact
When a load is applied, the inner case and the outer case
In severe cases, the inner case and the outer case
Is in constant contact with the
The anti-vibration function may be lost.
On the other hand, a vertical concave groove has a through hole opened.
When closed so that it does not reach both end surfaces of the vibration isolation rubber member
The convex ridges between the grooves are connected to each other near the opening of the through hole.
And the rigidity of each ridge increases.
In addition, the above-mentioned connecting part receives the load together with the ridge.
Function to reduce the burden of each ridge.
And the above creep deformation can be more reliably prevented.
It is.
[0025]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION Hereinafter, an anti-vibration rubber member of the present invention will be described.
Will be described with reference to the drawings showing an example of the embodiment.
I do. As shown in FIG. 2A, the anti-vibration rubber member 1 of this example
Stores the electronic information on the electronic information storage medium 2 such as the optical disk.
An outer casing 31 of the driving device 3 for writing or reading
Information storage medium drive unit 32 and electronic information read / write unit 33
It is also used by being interposed between
It is.
The vibration-proof rubber member 1 is shown in FIG.
As shown in FIGS. 1 (a) and 1 (b), a bolt for fixing to the outer casing 31 is used.
A cylindrical body 11 having a through hole 11a through which the
This cylinder 11 was provided at a position in the middle of the length direction,
A disk shape having a diameter larger than that of the cylindrical body 11 and an outer peripheral surface thereof
Then, the periphery of the mounting hole 34a of the inner casing 34 is fitted to
The peripheral groove 12 as a holding portion for holding the inner casing 34
The large-diameter portion 12 on which a is formed is integrally formed with vulcanized rubber
It is composed of
The anti-vibration rubber member 1 is shown in FIG.
Thus, the peripheral portion of the mounting hole 34a of the inner casing 34 is
Of the hard tube 5 in the through hole 11a.
And apply a washer 42 to the upper end of the cylindrical body 11.
At the same time, the lower end of the cylindrical body 11 is
In a state where it is applied to the place where the hole 31a is formed,
Bolt 41 into the washer 42, the tube 5, and the screw hole 31a.
Of the bolt 41 inserted through and further protruding outside the outer casing 31
By screwing the nut 43 to the tip and tightening it,
It is interposed between the case 31 and the inner case 34.
The tube 5 includes a bolt 41 and a nut 4
3 When tightening, keep the tightening distance constant.
In order to stabilize the vibration-proof performance of the vibration-proof rubber member 1,
Used for That is, the tube 5 is prevented as shown in the figure.
It is the same length as the cylindrical body 11 of the vibration rubber member 1, or
Formed of a hard material, such as metal, with a slightly shorter length than
When the bolt 41 and the nut 43 are tightened,
Acts as a stopper. In the former case, both
Prevents the tightening force from reaching the anti-vibration rubber member 1 and
In the case of the
Acts to stabilize the vibration-proof performance of the vibration-proof rubber member 1 even in the case of displacement.
To
Up to this point, the same as the conventional anti-vibration rubber member
Configuration. The vibration-proof rubber member 1 of this example is different from the conventional one.
The difference between the two is that the spring constant
By adjusting the spring constant ratio Kmax/ KminMentioned earlier
The through-hole 1a is provided on the inner peripheral surface of the through-hole 11a so that
A plurality of vertical grooves 11b along the direction of the central axis
1 (b): 12)
You.
That is, a plurality of the above-mentioned plural
By providing the vertical grooves 11b, between each groove 11b
When the formed ridge 11c is vertically
By acting as a spring when it is added, the vibration-proof rubber part
The spring constant of the material 1 in a vertically placed state is adjusted. Ma
In the above mechanism, the cross-sectional shape of the ridge 11c is
It is closely related to the spring constant in the state where it is placed. Especially
FIG. 1 is an element that defines the cross-sectional shape of the ridge 11c of FIG.
The width A of the groove 11b shown in FIG.
b, the ratio D / A to the distance D, and the distance D
It is possible to adjust two ratios of the depth L of the groove 11b and the ratio D / L.
Thus, the spring constant in the vertically placed state can be finely adjusted.
A suitable number of the above ratios D / A and D / L
Although the value range is not particularly limited, the ratio D / A is
Within the range of 0.5 to 5, the ratio D / L is within the range of 0.1 to 5.
Preferably it is. If the ratio D / A is less than the above range, the phase
In contrast, the width A of the concave groove 11b is large, that is, the adjacent convex
Because the distance between the strips 11c becomes large,
The area receiving the load becomes smaller, and
However, the amount of flexural deformation of the rubber
May be affected. In addition, long-term load in the state of vertical installation
When it joins, the ridge 11c hangs down in the horizontal direction.
Leap deformation may occur.
On the other hand, when the ratio D / A exceeds the above range
Since the width A of the concave groove 11b is relatively small,
Due to deformation when receiving a load in the vertical position,
Ridges 11c come into contact with each other as independent springs
The function may be lost and the resonance frequency may become unstable.
When the ratio D / L is less than the above range, the ridge 11c is vertically long.
Becomes too deformed when subjected to a load in the vertical position
In some cases, the ridge 11c is buckled and deformed.
Doing so, also in the vertical position, vibration isolation by load
The amount of flexural deformation of the rubber member increases, or
When a long-term load is applied in the standing state, the ridge 11c
Is creeping in the form where
There is.
On the other hand, when the ratio D / L exceeds the above range
The height of the ridge 11c is too low, and the
It is crushed when receiving heavy weight and functions as a spring
May be lost.In the example of the figure,Through hole 11a
The two ends of the vertical groove 11b provided on the inner peripheral surface of the
On both end surfaces 1a and 1b of the vibration-proof rubber member 1 having the opening 1a
Close not to reachIt is.
[0034]ThisBetween the concave grooves 11b as described above.
Are formed near the opening of the through hole 11a.
It is connected to each other by the connection portion 11d, and
The rigidity of each ridge 11c is improved, and the connecting portion 11d
Functions to receive the load together with the ridge 11c.
It is possible to reduce the burden of each convex strip 11c.
You.
Therefore, especially in the vertical state,
11c, the load of the inner casing 34 acts for a long period of time.
When attached, the ridge 11c falls down in the horizontal direction.
The advantage that creep deformation can be more reliably prevented.
There is. In the above configuration, the width B of the connecting portion 11d
And a distance H between both end surfaces 1a and 1b of the vibration-proof rubber member 1.
The width B and the width B are set so that the ratio B / H is 0.35 or less.
It is preferable to set the distance H. The ratio B / H is in the above range
Is larger than the inner diameter of the through hole 11a.
The region where the groove 11b and the ridge 11c are formed is narrow.
The vertical position described above due to the ridge 11c
The function to adjust the spring constant at
Number ratio Kmax/ KminIs likely to exceed the above range.
There is.
It should be noted that the inner casing due to the aforementioned creep deformation
To surely prevent the contact with the outer casing,
Creep deformation is 1.5mm or less, especially 1.0mm or less
Preferably, the latter is the latter, creep deformation
In order to achieve the amount of 1.0 mm or less, the lower limit of the ratio B / H is required.
Is preferably 0.08. Ratio B / H is less than 0.08
When full, the width of the connecting portion 11b is too small,
b, the effect of reinforcing the ridge 11c described above is sufficient.
No, the amount of creep deformation of the anti-vibration rubber member 1 is 1.0 m
m.
The vibration-proof rubber member 1 is made of a substrate
The rubber composition obtained by blending various additives with the rubber
It is manufactured by vulcanizing and molding in a mold having a shape.
You. As the base rubber, conventionally known various rubbers are used.
Although the displacement can be used, the vibration-proof rubber member
Used for a long time, etc.
It is required to have excellent aging properties.
Excellent, and the resonance magnification T (f0) is small.
Isobutylene and par
Brominated copolymer with lamethylstyrene (hereinafter referred to as “EM
DX) is preferably used as the base rubber.
New
[0038] EMDX is combined with isobutylene as described above.
It is manufactured by brominating a copolymer with paramethylstyrene.
Isobutylene and
The copolymerization ratio of butyl styrene was 99: 1 to 85:85 by weight.
It is about 15. Bromine is mainly derived from paramethylstyrene.
Probably substituted with one of the hydrogens of the methyl group of the len
And the bromine content is 0.6 to 2.0 of the total polymer weight.
% By weight.
The above EMDX has the same structure as butyl rubber.
By the action of a certain isobutylene unit, its loss
Since the number tan δ is large, the resonance magnification T
(F0) is small and excellent in damping vibration
You. In addition, EMDX has ozone deterioration and
Ozone resistant because it has no double bonds that cause aging
And excellent aging resistance.
As a specific example of such EMDX,
Although not limited, for example, Exon Chemical Co., Ltd.
XXPRO EMDX 90-10, EMDX 89-
4 and the like. As the base rubber, the above-mentioned EMD
X may be used alone, but it is co-vulcanized with EMDX during vulcanization.
Other rubbers that do not interfere with the properties of EMDX described above
You may use together in the range. Other rubbers used with EMDX
For example, natural rubber (NR), butadiene rubber
(BR), isoprene rubber (IR) and styrene-butane
Tadiene copolymer rubber (SBR) and the like.
As the base rubber, the above-mentioned EMDX system is used.
Instead, as described above, various other known base materials may be used.
Can also be used. As such other base rubber
May be the above-mentioned NR and BR, for example, urethane
Rubber (U), chloroprene rubber (CR), ethylene rubber
Propylene-diene copolymer rubber (EPDM), no sole
Rubber, silicone rubber, butyl rubber (IIR), d
Tylene-propylene copolymer rubber (EPM), silicone
-Ethylene-propylene mixed rubber (SEP), chloros
Rufonated polyethylene, acrylonitrile-butadiene
And copolymer rubber (NBR). These are each
Used alone or in combination of two or more
You.
As described above, the base rubber is the same as the conventional rubber.
In addition, vulcanizing agents, vulcanization accelerators, vulcanization accelerators, vulcanization retarders,
Reinforcing agent, filler, softener, plasticizer and other various additives
May be blended as necessary. Of the above, vulcanizing agents
The other vulcanization-based additives depend on the base rubber used.
Use a combination suitable for vulcanizing the base rubber
Is good.
For example, the EMDX base rubber is
Vulcanization with a combination system of vulcanizing agent and vulcanization accelerator
Can be Sulfur is used as the above vulcanizing agent.
N, N'-diphenyl-p-phenylenediamine
, N- (1,3-dimethylbutyl) -N'-phenyl
Amines such as p-phenylenediamine or
Uses resin such as alkylphenol formaldehyde resin
You can also.
As the vulcanization accelerator, for example, 2-merca
Putbenzothiazole, dibenzothiazyl disulfide
And other thiazoles; tetramethylthiuram disulfi
, Tetraethylthiuram disulfide, tetrabutyl
Thiuram disulfide, dipentamethylene thiuramte
Thiuram-based vulcanization accelerators such as rasulphide; dimethyldithi
Iron carbamic acid, zinc dimethyldithiocarbamate,
Copper dimethyldithiocarbamate, diethyldithiocarba
Zinc formate, zinc dibutyldithiocarbamate, ethyl
Dithiocarbamines such as zinc phenyldithiocarbamate
Acids and the like.
In addition, the above-mentioned combination system contains a sub-oxide
Vulcanization accelerators such as lead and stearic acid may be used in combination.
In the above combination system, the total amount of the vulcanizing agent and the vulcanization accelerator is
Or a combination of a vulcanizing agent, a vulcanization accelerator and a vulcanization accelerator.
In total, 1 to 20 parts by weight based on 100 parts by weight of the base rubber
It is preferable to mix in the range.
The EMDX-based base rubber is used in the above-described processing.
Combined use of zinc oxide and stearic acid, which are sulfur promotion accelerators
Vulcanization is also possible, and this system is used in combination with the vulcanization accelerator described above.
You may. In the above combination system, the compounding amount of zinc oxide is
0.1 to 15 parts by weight based on 100 parts by weight of the base rubber
Preferably 1 to 5 parts by weight.
No. The amount of stearic acid is 100% by weight of the base rubber.
0.1 to 20 parts by weight per part by weight,
More preferably, it is 0.5 to 3 parts by weight.
In each of the above vulcanization systems, scorch and the like are prevented.
A vulcanization retarder may be added to stop the reaction. Vulcanization retarder
Examples include hydrotalcite (Mg-Al high
Drottal Site, Kyowa Chemical Industry Co., Ltd. DHT 4A-
2) and the like. The amount of such a vulcanization retarder is based on
0.1-5 parts by weight for 100 parts by weight of rubber
And more preferably 0.5 to 3 parts by weight.
No.
As a reinforcing agent, mainly carbon black
Is used. Conventionally known as carbon black
Any of various grades of can be used,
Furnace black which belongs to furnace black
FEF, GPF, SRF or thermal black
(FT, MT) increases the resonance magnification T (f0)
Without causing bleeding of the softener described below
Without vulcanizing rubber, soften the vibration
Since the frequency f0 can be reduced, it is preferably used.
The amount of the carbon black to be added depends on the base material.
It is preferably 5 to 60 parts by weight based on 100 parts by weight of rubber.
More preferably, it is 20 to 40 parts by weight.
The rubber composition contains other supplements other than the above carbon black.
You may mix | blend a strong agent and a filler. Such other reinforcing agents,
Examples of fillers include silica, calcium carbonate,
Magnesium silicate, clay, zeolite, barium sulfate
, Lithopone, titanium oxide and the like.
The amounts of the other reinforcing agents and fillers are total
In 100 parts by weight or less of base rubber 100 parts by weight
And more preferably 50 parts by weight or less.
Good. Examples of the softener include fatty acids (stearin
Acid, lauric acid, etc.), cottonseed oil, tall oil, asphalt
Substances, vegetable oils, mineral oils,
Various known softeners of synthetic and synthetic types can be used.
And paraffin oil is particularly suitable
You.
The amount of the softener is 100 parts by weight of the base rubber.
And preferably 20 to 40 parts by weight with respect to
More preferably, it is 30 parts by weight. Also said rubber
In addition to the above, the composition includes, for example, resin and rubber powder, medium
Empty particles, etc. may be blended.
Since it functions to reduce f0, it can be suitably used.
As such a resin, for example, Coumalon®
Indene resin, phenol resin, high styrene resin, fat
And aliphatic petroleum resins. The amount of the resin
100 parts by weight or less for 100 parts by weight of rubber
More preferably, it is 3 to 50 parts by weight.
In addition, a foaming agent is added to the rubber composition to foam simultaneously with vulcanization.
The rigidity is reduced by forming the vibration-proof rubber member as a foamed structure.
Lower the resonance frequency f0.
Can also.
As such a foaming agent, for example, sodium bicarbonate
Carbonates such as thorium and ammonium carbonate; N, N'-
Nitroso compounds such as dinitrosopentamethylenetetramine
Azo compound such as azodicarbonamide; p, p'-
Sulfur such as oxybis (benzenesulfonyl hydrazide)
And honyl hydrazide compounds. Blending of foaming agent
The amount is the amount of vulcanized rubber that can achieve the rigidity required for the product.
What is necessary is just to set suitably according to foaming.
In order to manufacture the vibration-proof rubber member of the present invention,
First, using the above-mentioned components, for example, a closed kneader or the like
The unvulcanized rubber composition produced by kneading with
Prepared in a mold corresponding to the shape of the vibration rubber member, and
The rubber composition may be vulcanized by heating. Note that the present invention
The shape of the anti-vibration rubber member is limited to the above-mentioned figure.
Can be changed as appropriate to the anti-vibration structure, etc.
You.
For example,Fig. 3 (a) and (b)Large diameter part 1
2 is omitted, the diameter of the cylindrical body 11 is increased,
The circumferential groove 12a may be formed directly on the outer peripheral surface of the groove 11..
[0056]
The present invention will now be described based on examples and comparative examples.
Will be explained.
Example 1
<Preparation of rubber composition>
EMDX as base rubber [Exxon Chemical Co., Ltd.
EXXPROEMDX 89-4] 100 parts by weight
And carbon black [furnace bra
GPF] 30 parts by weight and paraffin as a softener
Oil [Diana Process Oil P manufactured by Idemitsu Kosan Co., Ltd.
W-380] 30 parts by weight and each of the following components were mixed in a closed system.
The rubber composition was prepared by kneading with a kneading machine.
[0057]
(Component) (Blending amount)
・ Vulcanizing agent
1 part by weight of sulfur
・ Vulcanization accelerator
2 parts by weight of dibenzothiazyl disulfide
・ Vulcanization accelerator
2 parts by weight zinc oxide
1 part by weight of stearic acid
<Manufacture of anti-vibration rubber members>
The above rubber composition was charged in a mold, and the vulcanization temperature was 160 ° C.
Vulcanized for 20 minutes to obtain the shape shown in Fig. 1 (a) and (b).
And the outer diameter X1 of the large diameter portion 12 is 14 mmφ, and the cylindrical body 1
1 has an outer diameter X2 of 8.8 mmφ, and the inner diameter X3 of the through hole 11a
5.2 mmφ, width A of vertical concave groove 11b is 0.7 mm, depth
Is 0.5 mm, and the distance D between the adjacent grooves 11b is
0.66mm, BothThe distance H between the end faces 1a and 1b is 12 mm
soSo that both ends of the concave groove 11b do not reach both end surfaces,
It has a shape closed by the connecting portion 11d having a width B = 2.0 mm.
YouA vibration-proof rubber member was manufactured.
[0058]Examples 2 to 6
Using the same rubber composition as in Example 1, shown in FIGS. 1 (a) and 1 (b)
It has a shape, an outer diameter X1 of the large diameter portion 12, and a
Outer diameter X2, inner diameter X3 of through hole 11a, width of vertical concave groove 11b
A, depth L, distance D between adjacent concave grooves 11b, and
The distance H between the end faces 1a and 1b is the value shown in Table 1, respectively.
An anti-vibration rubber member was manufactured. The vulcanization was performed in the same manner as in Example 1.
Performed under the same conditions.
[0059]Example 7
Using the same rubber composition as in Example 1,Fig. 3 (a) (b)Shown in
It has a shape, and the outer diameter X2 of the cylindrical body 11 is 14 mmφ,
The inner diameter X3 of the through hole 11a is 5.2 mmφ, and the vertical concave groove 11b is provided.
Has a width A of 1.3 mm and a depth L of 3.0 mm.
The distance D between the concave grooves 11b is 0.66 mm, BothEnd faces 1a, 1
If the distance H between b is 12mmAnd both ends of the concave groove 11b are both
The connecting portion 11 having a width B = 2.0 mm so as not to reach the end face.
has a shape closed by dA vibration-proof rubber member was manufactured.
The vulcanization was performed under the same conditions as in Example 1.
[0060]Example 8 Except that the width B of the connecting portion 11d was set to 0.5 mm.
The same as in Example 1, except that the other components are the same as those of Example 1.
A rubber member was manufactured.
Comparative Example 1
Using the same rubber composition as in Example 1, a recess was formed in the through hole 11a.
Except not having the groove 11bExample 5Same shape and size as
The vibration-proof rubber member of the method was manufactured. The vulcanization was performed in the same manner as in Example 1.
Performed under the same conditions.Comparative Example 2 Implemented except that the width B of the connecting portion 11d was 4.8 mm
The same as in Example 1, except that the other components are the same as those of Example 1.
A rubber member was manufactured.
The protection manufactured in each of the above examples and comparative examples.
The following tests were conducted on the rubber vibration member,
Was evaluated.
Evaluation of anti-vibration characteristics
Four anti-vibration rubber members 1 manufactured in each of Examples and Comparative Examples
As shown in FIG. 4, the drive of the aforementioned electronic information storage medium is
Rectangular plate 6 corresponding to the inner casing and outer casing of the moving device
1 and 62 at the four corners,
Dell configured. That is, the vibration isolating rubber member 1
Attachment of the plate 61 is performed in the same manner as the inner casing of the drive unit.
The peripheral edge of the attachment hole (not shown) is formed in the peripheral groove 12a of the large diameter portion 12.
The attachment to the plate 62 is also performed by driving
As with the outer casing of the device, the through hole 11a has the same shape as the cylindrical body 11.
Insert a hard tube (not shown) with a length
Apply a washer 42 to the upper end of the tube of
A screw hole (not shown) of the plate body 62 is formed at the lower end of the probe.
The above tube and washer
The bolt 41 is inserted through the screwer 42 and the screw hole,
A nut 43 is screwed onto the tip of a bolt 41 that projects
I went by attaching.
Each of the plate members 61 and 62 has
Attach accelerometers 71 and 72 for measuring vibration,
In the plate body 62 on the vibration input side, the plate body 62 is
As shown by the white arrow, the vertical oscillation
The vibrator 73 is attached, and the accelerometers 71 and 72 are attached.
And the vibrator 73 are respectively subjected to FFT (Fast Fourier transformation).
(Exchange) Connected to the data processor 83.
The FFT data processor 83 includes an accelerometer
Sensed by 71, 72 and via amplifiers 81, 82
By processing the raw data of the input vibration, the acceleration of the vibration,
While obtaining the frequency and the like, the vibrator 73 is
For controlling to vibrate at a predetermined acceleration and frequency
Things. Next, one anti-vibration rubber member is formed from the plate 61.
Condition of load 180gf applied to 1 and measurement temperature 23 ° C
Below, the drive model should be in horizontal or vertical position.
While using the FFT data processor 83,
The plate body 62 on the vibration input side vibrates under the following conditions.
Plate 62 when vibrated while controlling the
The vibration of the plate 61 on the vibration output side is
2 sensed.
<Vibration conditions>
Acceleration: 0.35G (fixed)
Vibration frequency: 5 to 500 Hz (log sweep
Shaken)
Vibration waveform: sine wave
The vibration detected by the accelerometers 71 and 72
Is processed using the FFT data processor 83 described above.
The vibration-absorbing rubber member 1 is placed horizontally and vertically.
Then, the above-described spring constants in the six directions are calculated.
Neither constant ratio Kmax/ KminI asked.
From the raw data, the vibration-proof rubber member 1
Calculate the resonance frequency f0 in the horizontal and vertical
Out, the maximum value f0maxAnd the minimum value f0minDifference f
0max-F0minI asked.
Deflection measurement
The above-mentioned drive model was placed horizontally and vertically.
Deformation amount δH of the vibration isolating rubber member (horizontal, m
m) and δV (vertical setting, mm)
180 gf load applied to the vibration rubber member 1, measurement temperature 2
It was measured under the condition of 3 ° C.
[0065]KMeasuring Leap Deformation
The above-mentioned drive model was placed horizontally and vertically.
Vibration-proof rubber part after standing at 65 ° C for 200 hours
Material creep deformation δCH (horizontal placement, mm), δCV
(Vertical setting, mm), one vibration-proof rubber member from the plate 61
1 was measured under the condition of a load of 180 gf.
The above result isTable 1,Table 2Shown in
[0067]
[Table 1]
[0068]
[Table 2]From the results of the above two tables, the vertical
A groove is provided, and both ends of the groove are connected with the ratio B /
The width B was set so that H was within the range of 0.35 or less.
By closing at the connection, the spring constant ratio Kmax/ K
minVibration-proof rubber portion of Examples 1 to 8 in which
All materials areNo spring groove ratio
K max / K min If Comparative Example 1 where 3.24 exceeds 3.24,
BiniA wide groove having a ratio B / H exceeding the above range is used for the concave groove.
Closed at the junction, the spring constant ratio Kmax/ Kmin
Exceeds the above range, the resonance frequency
Because the difference is as small as 20 Hz or less,
Set the storage medium drive horizontally or vertically.
It was also found that good vibration isolation performance can be exhibited.
The anti-vibration rubber member of each of the above embodiments is not required.
In both horizontal and vertical positions, the load
The amount of deformation due to deformation is small and the amount of creep deformation is also small
Therefore, the contact between the inner and outer cases can be reliably prevented.
all right. In particular, the ratio B / H is 0.08 or more.
Anti-vibration rubber of Examples 1 to 8 in which the width B of the connecting portion is set as described above.
Creep deformation of all members, especially when placed vertically
The amount could be further reduced.
Further, the anti-vibration rubber members of each embodiment are compared.
When, BaNeither constant ratio Kmax/ KminIs smaller,
Vibration frequency difference, especially the spring constant ratio K
max/ KminIs 2.00 or less, the resonance frequency
Can be reduced to 10 Hz or less, and the vibration isolation performance is further improved.
I also understood.
[0072]
As described above, according to the present invention,
For example, vibration in the drive of the electronic information storage medium
When used as a prevention means, the drive device is placed horizontally,
Good anti-vibration performance in any state of vertical installation
The unique effect of providing a vibration-proof rubber member
I do.
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の防振ゴム部材の、実施の形態の一例
を示す図であって、同図(a)は平面図、同図(b)は半裁正
面図である。
【図2】同図(a)は、上記防振ゴム部材が使用される、
電子情報記憶媒体の駆動装置の一例を示す断面図、同図
(b)は、上記駆動装置における、防振ゴム部材の取付け
状態を示す拡大断面図である。
【図3】この発明の防振ゴム部材の、実施の形態の他の
例を示す図であって、同図(a)は平面断面図、同図(b)は
半裁正面図である。
【図4】防振ゴム部材の防振特性を評価するために用い
た装置を説明する図である。
【図5】防振ゴム部材における、共振周波数と応答倍率
との関係を示すグラフである。
【図6】従来の防振ゴム部材を用いた駆動装置の断面図
である。
【図7】同図(a)は、駆動装置を横置きとした状態にお
ける振動の方向を示す図、同図(b)は、駆動装置を縦置
きとした状態における振動の方向を示す図である。
【図8】同図(a)は、駆動装置を横置きとした状態にお
ける、防振ゴム部材にかかる荷重および振動の方向を示
す図、同図(b)は、駆動装置を縦置きとした状態におけ
る、防振ゴム部材にかかる荷重および振動の方向を示す
図である。
【符号の説明】
1 防振ゴム部材
1a、1b 端面
11a 通孔11b
凹溝11d 連結部
12a 保持部BRIEF DESCRIPTION OF THE DRAWINGS FIG. 1 is a view showing an example of an embodiment of a vibration-proof rubber member of the present invention, wherein FIG. 1 (a) is a plan view and FIG. 1 (b) is a half-cut front view. It is. FIG. 2 (a) shows a case where the above-mentioned vibration-proof rubber member is used;
Sectional view showing an example of a drive device for an electronic information storage medium, FIG.
FIG. 4B is an enlarged cross-sectional view illustrating a mounting state of the vibration-proof rubber member in the driving device. FIG. 3 is a view showing another example of the embodiment of the vibration-proof rubber member of the present invention, wherein FIG. 3 (a) is a sectional plan view and FIG. 3 (b) is a half-cut front view. FIG. 4 is a view for explaining an apparatus used for evaluating the vibration-proof characteristics of a vibration-proof rubber member. FIG. 5 is a graph showing a relationship between a resonance frequency and a response magnification in a vibration-proof rubber member. FIG. 6 is a cross-sectional view of a driving device using a conventional vibration-proof rubber member. FIG. 7A is a diagram showing the direction of vibration when the driving device is placed horizontally, and FIG. 7B is a diagram showing the direction of vibration when the driving device is placed vertically. is there. FIG. 8 (a) is a view showing the load and the direction of vibration applied to the vibration isolating rubber member in a state in which the drive device is placed horizontally, and FIG. 8 (b) is a view in which the drive device is placed vertically. It is a figure which shows the load and the direction of a vibration which apply to a vibration-proof rubber member in a state. [Description of Signs] 1 Anti-vibration rubber members 1a, 1b End surface 11a Through hole 11b Groove groove 11d Connecting portion 12a Holding portion
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤澤 一裕 兵庫県神戸市西区平野町芝崎402番地の 1 (56)参考文献 実開 昭55−112191(JP,U) 実開 昭63−184492(JP,U) 実開 平4−95137(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 1/00 - 15/08 ──────────────────────────────────────────────────続 き Continuation of front page (72) Inventor Kazuhiro Fujisawa 402-1, Shibazaki, Hirano-cho, Nishi-ku, Kobe-shi, Hyogo Prefecture JP, U) JP-U 4-95137 (JP, U) (58) Fields surveyed (Int. Cl. 7 , DB name) F16F 1/00-15/08
Claims (1)
通孔を有する略円筒状に形成されているとともに、その
外周に、第2の部材を、第1の部材と非接触の状態で保
持する保持部が設けられており、上記第1および第2の
部材間に介装されて、当該両部材間を防振する防振ゴム
部材であって、通孔の内周面に、当該通孔の中心軸の方向に沿って複数
本の凹溝が、その両端を、通孔が開口された防振ゴム部
材の両端面に達しないように閉じた状態で形成されてな
り、 (a) 上記保持部に、通孔の中心軸の方向と直交する方
向の荷重が加えられた状態にて測定された、上記荷重
の方向と平行方向と、上記の方向と直交し、かつ通
孔の中心軸の方向と平行方向と、上記の2方向と直交
する方向の3方向におけるばね定数、ならびに (b) 上記保持部に、通孔の中心軸の方向と平行方向の
荷重が加えられた状態にて測定された、上記荷重の方
向と平行方向と、上記の方向と直交し、かつ(a)の
荷重の方向と平行方向と、上記の2方向と直交する方
向の3方向におけるばね定数の6種のばね定数のうちの
最大値Kmaxと最小値Kminとが、式(i): 1≦Kmax/Kmin≦3.24 (i) を満足することを特徴とする防振ゴム部材。(57) [Claim 1] A substantially cylindrical shape having a through hole as a fixing portion to the first member is formed in the center portion, and a second member is formed on the outer periphery thereof. Is provided in a non-contact state with the first member, and is provided between the first and second members by an anti-vibration rubber member that intercepts vibration between the two members. A plurality of holes are provided on the inner peripheral surface of the through hole along the direction of the central axis of the through hole.
The concave groove of the book has both ends, anti-vibration rubber part with through holes opened
It should not be formed in a closed state so as not to reach both end faces of the material.
Ri, in (a) the holding portion, a load in the direction orthogonal to the direction of the central axis of the through hole was measured at an applied state, the direction parallel to the direction of the load, and perpendicular to the direction described above, And a spring constant in three directions, a direction parallel to the direction of the central axis of the through hole, and a direction orthogonal to the two directions, and (b) a load applied to the holding portion in a direction parallel to the direction of the central axis of the through hole. Three directions measured in an applied state, parallel to the direction of the load, orthogonal to the above direction, and parallel to the direction of the load in (a), and orthogonal to the above two directions. , The maximum value K max and the minimum value K min of the six types of spring constants satisfy the formula (i): 1 ≦ K max / K min ≦ 3.24 (i) Anti-vibration rubber member.
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP6294010B2 (en) * | 2013-05-27 | 2018-03-14 | 株式会社デンソー | Anti-vibration material |
JP6421830B2 (en) * | 2017-01-31 | 2018-11-14 | 株式会社デンソー | Member mounting structure and member mounting tool |
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