JP3418403B2 - 検定方法および検定装置 - Google Patents
検定方法および検定装置Info
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- G01N33/50—Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
- G01N33/74—Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving hormones or other non-cytokine intercellular protein regulatory factors such as growth factors, including receptors to hormones and growth factors
- G01N33/743—Steroid hormones
Description
び装置に関する。
して受胎を促進したり、確度を減少したりするには、エ
ストラジオールまたはその代謝物質(普通、ヒトではエ
ストロン−3−グルクロニド、すなわちE3G)の濃度の
測定がよく勧められる。これは、よく知られているよう
に前記のアナライト・グループに属する物質の体液中の
濃度が、排卵の数日前に上昇し、また、配偶子の遭遇を
実現する女性生殖系の変化と関連するためである。有用
なデータとするために、前記のような物質についての濃
度データは、通常一連のサンプルから正確に測定する必
要がある。例えば、サンプルは、長期にわたって毎日採
取する必要があり、連続した毎日のアナライト濃度を比
較して、受胎能力(すなわち生殖力)の変化を示す顕著
な濃度変化を明らかにしなければならない。
の変数は、検定サンプルを採取した元の体液源の「体
積」、言い替えれば相対濃度である。これは受胎能力の
検定に適した体液として最も一般的に選択される尿につ
いては特に重要である。必要なサンプルは、尿が排泄さ
れている間に採取される。ところが、採取したサンプル
にE3Gなどの特定のアナライトの存在について分析する
場合、アナライトの見かけ濃度が、その時点で体が生成
しているアナライトの量を正しく反映していない場合も
ある。液体の摂取度、および肝臓機能が、尿排泄の実際
の排泄量および排泄頻度に重大な影響を及ぼす。サンプ
ル採取前数時間以内の液体の摂取量が、比較的多い場
合、あるいは少ない場合、採取したサンプルの測定可能
アナライト濃度は、通常よりもかなり低く(あるいは高
く)なり、その結果、不正確で誤解を招く恐れがある情
報を導く。
を「生物学的体積変動」と称する。
のような濃度データを得る方法が明らかに必要である。
このような目的を達成するには、容易に分析可能で、体
液源の生物学的体積となんらかの方法で関連づけられ
る、体液源の別の構成要素を明らかにすることが望まし
い。これまで、クレアチニン濃度が、実験室における分
析での「体積補正物質」として提唱されてきた。クレア
チニンは、E3Gと比べてヒトの尿中に比較的大量に排泄
されるという欠点があるため、クレアチニンの分析で
は、採取した尿サンプルを通常希釈する必要があり、ま
た、通常E3Gとは種類が異なる検定を行う必要もある。
サンプルの希釈は、E3G検定に必要な精度とは矛盾する
ものであり、一回の採取サンプルでは、体積補正物質お
よびE3Gの総合的検定を行うことが困難である。
テストステロンおよびテストステロン−17β−グルクロ
ニド(T17G)が「体積補正物質」として非常に有効に使
用できることを発見した。前記の物質は、尿中のアナラ
イトの定量検定、特に尿中のステロイド・アナライトに
「体積補正物質」として使用できる。これらは、エスト
ラジオールおよびその代謝物質の体液濃度の定量検定で
特に有用である。特にE3GとT17Gとの尿中濃度比のプロ
アァイルが、ヒトの排卵周期の前受胎可能段階における
尿中のE3G濃度のプロファイルのピークと同様のピーク
を示すこと、および前受胎可能段階でのE3GとT17Gとの
比の値の増加またはピークを観察すれば、生物学的体積
変動が体液サンプル源で発生する可能性があるにもかか
わらず、目前に迫った排卵(したがって受胎時期すなわ
ち受胎可能時期)について有益な警告を発することがで
きることに留意されたい。
Gなどのエストラジオール代謝物に関連するのと同じ量
だけ、ヒトの尿中に排泄される。また、尿中のT17Gの濃
度は、採取した尿サンプルを希釈しない場合でも、簡単
に測定でき、したがって、E3GおよびT17Gを組合せた検
定を容易にすることができる。
幼児の血漿に含まれるエストレイオール(estreiol)の
測定が記載されており、テストステロンの補足測定を利
用して精度の向上を図っている。EP−A−086095号明細
書では、尿中のエストロン−e−グルクロニドのプレグ
ナンジオール−3−グルクロニドに対する比を測定する
検定について記載している。ところが、テストステロン
などのアンドロゲンが尿分析において体積補正物質とし
て有用であることを指摘している文献はない。
ナライトの濃度、特に尿サンプル中のエストラジオール
または代謝物の濃度を測定する方法を提供するものであ
り、この方法の生物学的体積変動に対する依存性は、当
初の同一の尿サンプル源、好ましくは同一の採取尿サン
プルに含まれるアンドロゲンまたはその代謝物の絶対的
または相対的濃度を測定し、測定した二つの濃度値を比
較することによって軽減できる。
トラジオール代謝物の検定に適用した場合について述べ
る。
補正物資の検定を、当初の同一のサンプル源、すなわち
同じ排泄尿から採取した体液について実施する必要があ
る。必要があれば、サンプルを二検体以上サンプル源か
ら採取し、別々に検定するが、サンプル一検体を採取
し、(必要な場合や都合のよい場合は、一検体の採取サ
ンプルを分割してから)アナライトおよび体積補正物質
の両方について検定した方が手軽であり、一般に精度も
高い。
クロニドであることが好ましい。その他特に有用なアン
ドロゲン代謝物としては、エピテストステロン・グルク
ロニド(T17αG)および5α−ジハイドロテストステ
ロン(5αT17βG)がある。
テロン−3−グルクロニドの測定を行う場合に適用でき
る。
て分析可能なエストラジオール酸化合物としては、エス
トラジオール−3−グルクロニド、エストラジオール−
17β−グルクロニド、エストリオル−3−グルクロニ
ド、エストリオル−16α−グルクロニド、エステロン−
3−硫酸塩(主に人間以外の動物の検査用)、エストラ
ジオール−17β−硫酸塩などがある。以下の説明から理
解できるように、排卵周期の状態と関連し、同様な代謝
過程を経た測定可能なアンドロゲンまたはその代謝物質
の尿中濃度と同等な関係を示す、その他の重要なアナラ
イトの尿中濃度の測定により得られたデータにも、本発
明は簡単に適用できる。一般に、最も適切なアナライト
はホルモンおよびその代謝物質である。
度」を絶対値で測定する必要はないが、必要があれば当
然実施できることは、分析に習熟していれば理解できる
であろう。一般にアナライトの検定は、異なる排卵周期
段階で得られた同様なデータを比較して実際の濃度に顕
著な変化があったかどうか判断できるようにするため
に、実際の濃度に関連し、かつ数値データに変換できる
信号が得られるような方法で行えば十分である。したが
って、本明細書および以下の請求項でアナライトの「濃
度」という用語を使用する場合は、広義に解釈すること
が望ましい。
ことができれば都合がよい。
ラジオールまたはその代謝物質の濃度をモニタする方法
であり、前記被検者の尿を連続的に(たとえば現周期中
の複数日にわたって毎日)サンプリングし、各尿サンプ
ル中のエストラジオール/代謝物質濃度を測定する作業
を伴い、測定したエストラジオール/代謝物質の濃度を
比較する基準として示す各尿源中、好ましくは同一の採
取尿サンプル中のアンドロゲンまたはその代謝物質の濃
度を測定することにより、以上のようにして得られた濃
度データの生物学的体積変動依存性を減少させる。測定
するエストラジオール代謝物およびアンドロゲン代謝物
は、それぞれE3GおよびT17Gであることが好ましい。唾
液および膣液の分析には、親ホルモンであるエストラジ
オールおよびテストステロンが好ましい。
性被検者の排卵周期の状態を把握する方法であって、こ
の方法は、排卵が真近であることの指標となるエストラ
ジオールまたはその代謝物質(例えばE3G)の尿中濃度
の上昇を検出する作業を伴い、同一被検体のアンドロゲ
ンおよびその代謝物質、特にT17Gの尿中濃度を測定し、
エストラジオール(代謝物質)の濃度データの生物学的
体積変動に対する依存性を低減するのに使用する。ヒト
が被検体の場合は、排卵が真近に迫っていることを示す
E3GとT17Gとの比の上昇またはピーク、あるいはその両
方を検出して、排卵周期の状態を把握することが好まし
い。
ることができる。E3GとT17Gとの比のピークは、体液内
の黄体形成ホルモン(LH)のピーク濃度と周期内のほぼ
同じ時期に出現する。受胎時期(受胎の可能性)は、前
記の比の明確な上昇および計算で求めたピークからの間
隔により判断することができる。
はその代謝物質、特にE3Gの濃度を測定する検定装置を
提供するものであり、前記装置によれば、同じ尿サンプ
ル中のアンドロゲンまたはその代謝物質、特にT17Gの濃
度も測定可能である。
度を併せて測定するとさらに都合がよい点は、黄体形成
ホルモン(LH)やプログナンジオール−3−グルクロニ
ド(P3G)など、別のアナライトの測定を行うことによ
って、実際の排卵時期を正確に特定する必要がないこと
である。E3GとT17Gとの比のピークそれだけで、十分な
指標として利用することができる。排卵は、E3GとT17G
との比のピークの出現から、12時間から48時間の間隔、
通常、約24時間で起こる。
ナライトの検出方法は、当業者にとって周知のものであ
る。好ましい実施例において、アナライトの検出は、GB
−A−2204398号およびEP−A−383619号明細書に記載
されているような検定方法および検定装置によって行
う。
尿サンプルに対して実施する必要がある。尿成分の測定
ができる免疫検定技法には様々なものがある。ディップ
スティックやクロマトグラフストリップなど、文献に記
載の各種固体相試験装置を簡単に尿アナライト測定装置
として使用することが可能である。容易に家庭用に改め
ることができる単純な分析技術の例が、例えば、EP−A
−0225054号、EP−A−0183442号、EP−A−0186799
号、GB−A−2204398号明細書などに記載されている。G
B−A−2204398号およびEP−A−38619号明細書などに
記載されているような使い捨て分析ストリップが利用で
きるが、これらのストリップでは、例えば、ストリップ
上にあって、尿中のアナライト・レベルが高くなるほど
強い陽性を示す一連の試験ゾーンを用いるため、尿に接
触させるだけで半定量的な分析結果が出る。単独のスト
リップではなく、様々なアナライトしきい値で反応する
複数のストリップが使用できる。代替的に、視覚的に読
み取り可能な定量検定は、面上の可視領域、例えば、着
色領域または「前線」が前進すること(例えば、半径方
向拡散)に基づき、例えば酵素標識検定を利用してい
る。アナライト濃度の測定値は、例えば色濃度など、目
で見ることができる結果を、検定キットに含まれている
チャートやスケールなどの基準と比較して求めることが
できる。
検定ストリップの反射率や検定ストリップから発する蛍
光を測定することによって尿検定の結果を読み取る手段
を記録装置に組込むことができる。この読み取り手段に
より、アナライトレベルをより正確に数値表示できると
ともに、検定方法の精度を高めることができる。
(対象とするアナライトおよび体積補正物質)をほぼ同
時に測定する必要があり、必要な場合、この測定は、単
一の試験装置、例えば単一のストリップ、または複数の
検定ストリップからそれぞれ独立して別種のアナライト
のレベルを測定することができる装置を使用して行うこ
とができる。
疫検定装置を使用して行うものと考える。このような測
定を行うには、試薬に対して高度に特異的な抗体(例え
ば、モノクロナール)が必要である。現在、ステロイド
アナライトの抗体の生成は、ごく一般的に行われてお
り、KohlerおよびMilstein(1975年)が発表して以来よ
く知られるようになったモノクロナール抗体系を利用す
ることができる。この技術は、今や常識になっている。
あくまで一例としてあげると、E3GおよびT17Gのモノク
ロナール抗体を生成する方法を以下に述べる。このステ
ロイド分子は非常に小さく、それ自体では免疫原性がな
いため、それに適した抗体を生成するには、例えばウシ
血清アルブミン(BSA)などのプロテインを使用して共
役体の作成が必要となる。ハプテン−BSAの共役体の作
成も一連の技術である。
様を、添付の図面を参照して以下に説明する。
を関連する尿サンプル試験装置とともに示した図であ
る。
基本機能を示す略図である。
は、下部表面102にある突起部101で示されている位置決
め手段を有する平坦な長尺ケーシング100を備えてい
る。ケーシングの一端からは、吸水性サンプル収容部材
103が突出している。
110を備え、試験装置のケーシング100を収容するように
なっている。凹部111には位置決めスロット113があり、
このスロットには試験装置のケーシングにある位置決め
突起部101を挿入し、凹部内の読み取り窓114に対して試
験装置をしっかりと配置することができる。ケーシング
110は、蛍光読み取り装置や光学濃度読み取り装置のよ
うな手段(図示せず)を備え、試験装置を使用して同時
に行うアナライトおよび体積補正物質の尿中濃度検定の
結果を、検定結果を明らかにするために選択した標識シ
ステムにしたがって判定する。
ディスプレイまたはその他の可視出力手段によってユー
ザに情報を伝えることができる大型窓116が組込まれて
いる。この情報は、カレンダーの表示や尿検査の実施の
必要性や排卵周期の現在の状態の指示など、様々な形態
で提供することができる。またケーシングの傾斜面115
にはボタン117があり、ユーザは、このボタンを押して
排卵周期の開始を示すとともに、該排卵周期に関する処
理情報のモニタを開始する。
ドディスプレイによりユーザに伝えることができる。必
要な場合には、受胎可能性の状態に関する情報を単純な
視覚表示、例えば、受胎不可能についてはグリーン、受
胎可能については赤といった色の組み合わせによって伝
えることができる。任意に、妊娠が起こる確率が低いが
それでも可能性のある中間段階を別の色、例えば黄色で
示すこともできる。特に、避妊の補助手段とすることを
装置の主な目的としている場合、装置は「受胎可能」信
号をだすことによって、「フェイルセーフ機能」を果た
すことが好ましい。
換、挿入ができるように、ケーシングの側面118に取り
出しカバー119などのアクセス点を備えている。
を第1図に示した状態から裏返した状態で示してある。
ここでは、位置決め突起部101が上部表面200上にある。
また、このとき一番上にきた表面200には、結果表示窓2
01がある。試験装置本体は、結果表示窓を介して部分的
に見ることができる免疫クロマトグラフストリップ202
を備え、サンプル採取部材103に付着させた尿中のアナ
ライトおよび体積補正物質の存在および濃度を検出する
免疫検定を行うのに必要な試薬がすべて前記ストリップ
に組込まれている。付着せさた尿サンプル中にアナライ
トおよび体積補正物質が存在している場合には、標識し
た成分を定着することによりサンドイッチ反応、より好
ましくは競合反応を介して検定結果を表示できる。標識
した試薬は、結果表示窓を通して見える二つのゾーン20
3および204に集中する。試験装置を裏返し、モニタのケ
ーシングの凹部111に配置すると、結果表示窓は、モニ
タの読み取り窓114に隣接し、結果の判定が行われる。
例えば、標識が蛍光試薬であれば、蓄積した標識から発
する蛍光出力を、モニタ内の読み取り手段がストリップ
上の検出ゾーン203および204で検出、測定し、尿サンプ
ル中のアナライトおよび体積補正物質に関する数値的に
正確な濃度値を出力する。この情報は、ユーザが排卵周
期を開始することによって得られた日付情報、およびモ
ニタがそれまでの周期から収集した経時データとともに
モニタで処理される。
くつか示してある。個々の構成部分は全て従来のもので
あり、電子技術を熟知していれば、当該機器のその他の
組み合わせおよび構成を採用して本発明の目的を達成で
きることは理解できよう。例えば、いわゆる「ハードワ
イヤ(hard−wired)」システムおよび「ニューラルネ
ットワーク」を、「チップ」技術に基づく従来のマイク
ロプロセッサの代わりに使用することができる。第3図
に示すように、組み合わせの必須構成要素は以下のよう
になっている。
イオードとして表示してある)を備え、試験スティック
などの試験装置から情報を引き出す読み取りユニット30
0。読み取りユニットは変換ユニット303に光信号を供給
して、この信号をマイクロプロセッサ304が利用できる
形態に変換する。較正システム305が、任意に選択可能
な要素として設けられており、読み取りユニットから出
る信号を、例えば、絶対濃度値に対応するデータに変換
する。
タイマが必要である。マイクロプロセッサ304は、特に
過去の周期中に記録した、過去の事象に照らして結果を
処理し、記憶し、判断する。一般に、ユーザインタフェ
ース307は、プッシュボタンなど、周期の開始時にユー
ザが操作して装置全体を始動することができる少なくと
も一つの手段を備えている。電源308は、メモリバック
アップコンデンサ309など、バッテリの交換が必要にな
った場合に経時データの損失を防止する手段を含むこと
が好ましい。
ており、前記の説明のような機能を有し、以下のような
基本構成要素から成っている。
の規定領域と、固定した抗T17Gモノクロナール抗体の、
前記とは別の線または領域とをそれぞれ有する二つの試
験ゾーンを備える、例えばニトロセルロースの免疫クロ
マトグラフストリップ、 採取したサンプルをストリップに供給する吸水性尿サ
ンプル採取部、および 付着させた尿サンプルがE3G試薬およびT17G試薬を取
り込むことができ、E3GおよびT17Gとの間で競合反応が
起こり、標識した試薬が尿サンプル中のE3GおよびT17G
の量に反比例してそれぞれの試験ゾーンで結合される範
囲にケーシング内に収めた、例えば乾燥状態の標識した
E3G試薬および標識したT17G試薬。
がある)は、蛍光化合物、色素ゾル、金属(例えば金)
ゾル、非金属元素(例えばセレン)ゾル、または着色ラ
テックスなどの着色不溶性粒子である。
の表示を設け、検定が良好に完了したこと、および装置
をモニタにかけ、読み取りおよび判定を行うことをユー
ザに知らせることが可能である。
け、モニタが検定結果を較正できるようにすることが可
能である。
置は、ユーザがそれ以前から手元に置いて使用している
モニタと併用する説明書を添付した、かなりの個数が入
る詰め替えパックに入れてユーザに提供することができ
る。
プログラム式電子装置またはモニタを含み、さらに、上
で一般的に述べたような一つまたは複数の検定装置とと
もに前記のようなプログラム式電子装置またはモニタを
備える試験キットをも含む。
にする。
イド(20mg)に、2モル当量のトリ−n−ブチルアミン
を加える。溶液を10℃で10分間放置したあと、1モル当
量のイソブチルクロロホルマートを添加した。溶液を10
℃で35分間撹拌してから、pH9.5に調整し、あらかじめ
冷却したBSA水溶液(水1.8mlに25mg)を1M水酸化ナトリ
ウムとともに加えた。反応混合物を添加したら、1M水酸
化ナトリウムを添加してpHを約8.0に維持した。溶液を
4℃で4時間撹拌した。pH7.4で、Norit A チャコー
ルを含有する0.1Mリン酸塩緩衝液を数回取り替えて透析
し、未反応のステロイドを除去した。
し、その後、非分泌マウスの骨髄腫線NSOでマウスの脾
臓細胞を溶解して、マウスのモノクロナールの抗テスト
ステロン−17−グルクロニド抗体を作成した。。別法と
しては、SP2/0の市販ハイブリドーマを使用することも
できる。抗T17G抗体を分泌するハイブリドーマを、酵素
免疫検定法により検出した。ハイブリドーマは、制限希
釈および成人の腹水でクローン化した。または、試験管
内の血清を含まない溶媒中で成長させることもできる。
抗体は、タンパク質A−セファローズ上でのクロマトト
グラフィで精製した。
の結合 ジメチルホルムアミドに溶解したステロイドグルクロ
ニド(1mg/1ml)に、2モル当量のトリ−n−ブチルア
ミン(ジメチルホルムアミドに5μl/ml)を加え、混合
物を10℃で10分間冷却した。次に1モル当量のイソブチ
ルクロロホルマート(ジメチルホルムアミドに5μl/m
l)を添加した。この溶液を10℃で35分間放置し、その
あと、反応混合物350μlをアルカリホスホターゼ(0.5
mg)を0.5%炭酸水素ナトリウム1mlに溶かした溶液に移
した。混合物を4℃で2時間放置した。pH7.4で、4g N
orit A チャコールを含有する0.1Mリン酸塩緩衝液に
よって反応混合物を48時間透析し、未反応のステロイド
を除去した。透析後、オバルブミン(50mg/ml)、塩化
マグネシウム0.01M、およびアジ化ナトリウム0.05%を
含む、pH8.0、0.05MのTris緩衝液5mlに共役体を添加し
た。
01%含む、pH7.2のリン酸塩緩衝食塩水に抗テストステ
ロン−17−グルクロニド(T17G)抗体を希釈したアリコ
ート(200μl)を、ウサギの抗体マウスIgGで感作した
ナイロン製ペグとともに1時間、室温にてインキュベー
トした。PBSTAで洗浄したあと、100μlのT17G−アルカ
リホスホターゼ抱合体と尿サンプル100μlを含むマイ
クロタイターウエルにペグを入れて1時間インキュベー
トした。再洗浄後、p−ニトロフェノール基質溶液200
μlで1時間ペグをインキュベートしたところ、ペグを
除去したあとの光密度の指示値が405nmであった。尿サ
ンプルの代わりに純粋なT17G標準溶液を用いて較正曲線
を描いた。
記とまったく同様の方法で実施した。
た測定により得た、一人の人間の排卵周期2周期の間の
E3GとT17Gの輪郭および二種類のアナライトの比を示す
図である。各周期中、主に生物学的体積変動により、ア
ナライトそれぞれの濃度はかなり変動したにもかかわら
ず、比の値には明瞭なピークが一つだけ現われている。
Claims (7)
- 【請求項1】尿サンプル中のアナライト濃度を絶対的ま
たは相対的に測定する方法であって、アンドロゲンまた
はその代謝物質の当初の尿サンプル源中の絶対的または
相対的濃度を測定し、測定された二つの濃度値を比較す
ることによって、前記当初の尿サンプル源における生物
学的体積変動に対する依存性を減少させる方法。 - 【請求項2】前記アナライトがエストラジオール、また
はエストロン−3−グルクロニドなど、エストラジオー
ルの代謝物質である請求の範囲第1項に記載の方法。 - 【請求項3】テストステロンまたはテストステロン−17
β−グルクロニドの濃度を測定する請求の範囲第1項ま
たは第2項に記載の方法。 - 【請求項4】測定結果を、二つの濃度の比として表わす
請求の範囲第1項から第3項のいずれか一項に記載の方
法。 - 【請求項5】女性被検者の尿中のエストラジオール、ま
たはE3Gなどエストラジオールの代謝物質の濃度をモニ
タする方法であって、前記被検者の尿を連続的にサンプ
リングすること及び各尿サンプル中のエストラジオール
及び/又は代謝物質濃度を絶対的または相対的に測定す
ることを含み、測定したエストラジオール及び/又は代
謝物質の濃度を比較する基準として元の各尿源中のアン
ドロゲン、またはT17Gなどその代謝物質の絶対的または
相対的濃度を測定することにより、以上のようにして得
られた濃度データの生物学的体積変動依存性を低減させ
る方法。 - 【請求項6】個々の女性被検者の排卵周期の状態を把握
する方法であって、排卵が真近であることを示すE3Gの
尿中濃度の上昇を検出することを含み、同一被検体のア
ンドロゲンおよびその代謝物質、特にT17Gの尿中濃度を
絶対的または相対的に測定し、該測定値を使用してE3G
の濃度データの生物学的体積変動に対する依存性を低減
させる方法。 - 【請求項7】排卵が真近に迫ったことを示すE3GとT17G
との比の上昇を検出することによって排卵周期の状態を
把握する請求の範囲第6項に記載の方法。
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