JP3410815B2 - 遠心式釣合い試験機における振動検出器 - Google Patents

遠心式釣合い試験機における振動検出器

Info

Publication number
JP3410815B2
JP3410815B2 JP10759294A JP10759294A JP3410815B2 JP 3410815 B2 JP3410815 B2 JP 3410815B2 JP 10759294 A JP10759294 A JP 10759294A JP 10759294 A JP10759294 A JP 10759294A JP 3410815 B2 JP3410815 B2 JP 3410815B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
movable
coil
vibration detector
magnetic
magnetic circuits
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP10759294A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07294363A (ja
Inventor
裕一 巳波
Original Assignee
株式会社アカシ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社アカシ filed Critical 株式会社アカシ
Priority to JP10759294A priority Critical patent/JP3410815B2/ja
Publication of JPH07294363A publication Critical patent/JPH07294363A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3410815B2 publication Critical patent/JP3410815B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Of Balance (AREA)
  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遠心式釣合い試験機に
おける振動検出器に関し、特に可動線輪形振動検出器を
そなえた遠心式釣合い試験機において、磁気を帯びたワ
ークの釣合い試験を行なうのに好適な、遠心式釣合い試
験機における振動検出器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、釣合い試験機のピックアップ
(振動検出器)として、可動線輪(ムービングコイル)
形ピックアップが多用されている。可動線輪形ピックア
ップは、磁界中を導線がその長手方向と直角な方向に運
動するとき、導線に運動速度に比例した起電力が発生す
ることを原理とするもので、その1例を示した図4にお
いて、符号100は可動線輪形ピックアップのケースを示
していて、ケース100は遠心式釣合い試験機のベースに
固定されている。
【0003】ケース100の内部に永久磁石101,磁性材料
製のポールピース102などが取り付けられており、永久
磁石101とポールピース102とで構成された磁気回路の間
隙に、可動線輪(ムービングコイル)105が挿入されて
いる。可動線輪105は、外周縁部をケース100の内周に取
り付けられた2枚のダイヤフラム103,104で平行移動を
可能に支えられた連結棒106に取り付けられており、連
結棒106の先端が振動台(図示せず)に直結されて、ケ
ース100すなわち試験機のベースと振動台との相対速度
の検出が行なわれるようになっている。
【0004】符号107は可動線輪105に接続された信号取
り出し用のリード線,符号108はコネクタを示してい
る。
【0005】ここで、可動線輪形ピックアップの起電力
Eは、ファラデーの誘導法則が示すように、可動線輪形
ピックアップの導線を貫く磁束φの時間変化に比例し、
[数1]式となる。
【数1】E=−dφ/dt
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、不釣合い測
定の対象(ワーク)が磁気を帯びている場合、遠心力式
釣合い試験機で不釣合い測定を行なうべく、釣合い試験
機上でワークを回転させたとき、ワークの回転に同期し
て釣合い試験機のピックアップ周辺の磁界が変動する。
【0007】したがって、従来の可動線輪形ピックアッ
プでは、ワークが磁気を帯びている場合、可動線輪形ピ
ックアップの導線に、ワークの不釣合いに起因した振動
台とベースとの相対変位に伴う起電力のほかに、ピック
アップ周辺の磁界変動に伴う起電力も発生し、可動線輪
形ピックアップすなわち釣合い試験機の出力信号とし
て、不釣合いの遠心力による振動と磁界の変動とが合成
されて出力されることになる。
【0008】例えば、完全に釣合わされたワークにおい
ては、釣合い試験機の振動台とベースとの間に相対変位
はなく、したがって、釣合い試験機のピックアップの導
線に起電力は発生しない。しかしワークが帯磁している
と、その磁束の時間変化に比例した起電力が可動線輪形
ピックアップの導線に発生し、これがピックアップから
ワークの回転に同期した信号として出力される。
【0009】釣合い試験機においては、ワークの回転に
同期した周波数成分のみの振幅と位相とを測定するた
め、ワークの不釣合いに起因した振動の信号と磁界の変
動に起因した信号とを判別することは不可能であるり、
ワークが磁気を帯びている場合、上述のような従来の可
動線輪形ピックアップでは測定誤差をなくすことができ
ない、という問題点がある。本発明は、このような問題
点の解決をはかった遠心式釣合い試験機における振動検
出器を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、請求項1に記載の遠心式釣合い試験機における振動
検出器は、遠心式釣合い試験機において、同試験機のベ
ースに固定された振動検出器のケースと、同ケースの内
部に配置された一対の磁気回路と、機械的に互いに結合
され、上記試験機の振動台の振動に連動して移動可能に
上記各磁気回路に配設された第1可動コイルおよび第2
可動コイルとをそなえ、外部の磁界変動に伴って上記各
可動コイルに発生する各起電力が互いに相殺されるとと
もに、上記各磁気回路に対する相対速度を持つ上記各可
動コイルの運動に伴って上記各可動コイルに発生する各
起電力の和が上記振動検出器の計測値として出力される
ように構成されていることを特徴としている。
【0011】また請求項2に記載の遠心式釣合い試験機
における振動検出器は、遠心式釣合い試験機において、
同試験機のベースに固定された振動検出器のケースと、
同ケースの内部に配置された一対の磁気回路とをそな
え、上記一対の磁気回路が、同軸上に位置する2つの円
筒状の空隙を有するとともに、それぞれ同じ磁束密度を
もち、かつ磁気的極性を互いに逆に形成され、第1可動
コイルが上記一対の磁気回路の一方の空隙に配設され、
第2可動コイルが上記一対の磁気回路の他方の空隙に配
設されるとともに、上記の第1可動コイルおよび第2可
動コイルが上記試験機の振動台に連接された連結棒に取
り付けられ、上記の第1可動コイルおよび第2可動コイ
ルが同一のコイル諸元に形成され、上記の第1可動コイ
ルおよび第2可動コイルが上記各磁気回路と相対速度を
持つ運動をしたときの上記両可動コイルに発生する各起
電力が互いに直列になるように、同両可動コイルが電気
的に接続されていることを特徴としている。
【0012】
【作用】上述の本発明の遠心式釣合い試験機における振
動検出器では、振動台の振動に伴って第1可動コイルお
よび第2可動コイルのそれぞれに、振動速度に比例した
電圧が発生する。そして各可動コイルの発生する電圧の
和が振動検出器の出力となるように電気的に接続されて
いることから、振動検出器としての出力は各可動コイル
の起電力の和となってあらわれる。
【0013】一方、外部の磁界が変動したときにも、そ
れぞれの可動コイルに外部磁界の変動に対応した起電力
が発生する。しかし一対の磁界が互いに磁気的極性を逆
に形成されているため、振動検出器としての出力は両可
動コイルの起電力の差となってあらわれる。ここで両可
動コイルは同一のコイル諸元に形成されていることか
ら、外部磁界の変動に伴う両可動コイルの起電力は相殺
されて振動検出器の出力とならない。
【0014】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例としての
遠心式釣合い試験機における振動検出器について説明す
ると、図1はその模式側断面図、図2は同磁気機構の模
式図、図3は同可動コイルの模式図である。
【0015】この実施例でも、振動検出器として可動線
輪形ピックアップが用いられていて、図1において符号
1は可動線輪形ピックアップ(振動検出器)10のケース
を示している。ケース1は遠心式釣合い試験機のベース
(図示せず)に固定されており、ケース1の内部に永久
磁石2が取り付けられている。
【0016】さらに、永久磁石2のS極およびN極の各
端面に、2個のドーナツ状のポールピース3,4(磁性
材料製)が連接されるとともに、各ポールピース3,4
の内径部に、円筒状の空隙5,6を介して磁性材料製の
コアー7が配設され、これらにより磁気的極性が逆にな
る一対の磁気回路A,Bが同軸上に形成されるようにな
っている。
【0017】そして、2つの円筒状の空隙5,6に、第
1可動コイル11および第2可動コイル12がそれぞれ配設
され、これらの部材により可動線輪形ピックアップ10が
構成されている。第1および第2の可動コイル11,12は
同一のコイルの諸元をもつように構成されるとともに、
機枠13に取り付けられている。機枠13は非磁性材料製で
両端部(図1の左右端部)をそれぞれ、外周縁部をケー
ス1の内面に支持されたダイヤフラムばね8,8を介し
て、ケース1の軸線1a方向への移動を可能に取り付け
られている。
【0018】また2つの可動コイル11,12は、それぞれ
の可動コイル11,12に発生する起電力が互いに直列にな
るように接続され、可動コイル11,12の各非接続側端子
が可動線輪形ピックアップ10の出力端子16,17を構成し
ている(図3参照)。機枠13に、振動台(図示せず)に
連接されケース1の軸線1aと平行移動を可能に配設さ
れた連結棒14が接続されている。図2中の矢印は磁力線
を示している。
【0019】上述の構成において、振動台が振動したと
き、従来の技術の項で説明したように、第1可動コイル
11および第2可動コイル12に振動速度に比例した電圧が
発生する。そして、この時に可動線輪形ピックアップの
出力端子16,17間に発生する電圧は、各可動コイル11,
12の各起電力の和となる。
【0020】一方、外部の磁界が変動したときには、そ
れぞれの可動コイル11,12に磁界変動に伴う起電力が発
生する。しかし可動コイル11の配設されている磁気回路
Aと可動コイル12の配設されている磁気回路Bとは、磁
気的極性が互いに逆になっているため、磁界変動に伴っ
て可動コイル11と12とに発生する起電力は互いに逆むき
となり、したがって出力端子16,17間には、それぞれの
可動コイル11,12の起電力の差が出力としてあらわれ
る。
【0021】ここで、第1可動コイル11と第2可動コイ
ル12とは、コイルの諸元を同じく形成されているから、
外部磁界の変動に伴って発生する両可動コイル11,12の
起電力は等しい。しかし極性が互いに逆なため、外部磁
界の変動に伴って発生する両可動コイル11,12の起電力
は互いに相殺しあって、可動線輪形ピックアップの出力
端子16,17間にあらわれる出力(磁界変動に伴うピック
アップの出力)は、0となる。
【0022】したがって、磁気を帯びたワークの不釣合
い測定において、ピックアップ付近の外界磁気が変動し
ても、この磁気変動による影響を完全に除去することが
でき、ワークの磁気による誤差のない測定が可能とな
る。
【0023】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の遠心式釣
合い試験機における振動検出器によれば、磁気を帯びた
ワークを可動線輪形振動検出器をそなえた遠心式釣合い
試験機で不釣合い試験を行なう際に、上記ワークの磁気
に伴う誤差をなくすことができる、という利点が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての遠心式釣合い試験機
における振動検出器の模式側断面図。
【図2】同磁気機構の模式図。
【図3】同可動コイルの模式図。
【図4】従来の遠心式釣合い試験機における振動検出器
の側断面図。
【符号の説明】
1 ケース 1a ケース1の軸線 2 永久磁石 3,4 ポールピース 5,6 円筒状の空隙 7 コアー 8 ダイヤフラムばね 10 可動線輪形ピックアップ(振動検出器) 11 第1可動コイル 12 第2可動コイル 13 機枠 14 連結棒 16,17 出力端子 A,B 磁気回路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遠心式釣合い試験機において、 同試験機のベースに固定された振動検出器のケースと、 同ケースの内部に配置された一対の磁気回路と、 機械的に互いに結合され、上記試験機の振動台の振動に
    連動して移動可能に上記各磁気回路に配設された第1可
    動コイルおよび第2可動コイルとをそなえ、 外部の磁界変動に伴って上記各可動コイルに発生する各
    起電力が互いに相殺されるとともに、上記各磁気回路に
    対する相対速度を持つ上記各可動コイルの運動に伴って
    上記各可動コイルに発生する各起電力の和が上記振動検
    出器の計測値として出力されるように構成されているこ
    とを特徴とする、遠心式釣合い試験機における振動検出
    器。
  2. 【請求項2】 遠心式釣合い試験機において、 同試験機のベースに固定された振動検出器のケースと、
    同ケースの内部に配置された一対の磁気回路とをそな
    え、 上記一対の磁気回路が、同軸上に位置する2つの円筒状
    の空隙を有するとともに、それぞれ同じ磁束密度をもち
    かつ磁気的極性を互いに逆に形成され、 第1可動コイルが上記一対の磁気回路の一方の空隙に配
    設され、第2可動コイルが上記一対の磁気回路の他方の
    空隙に配設されるとともに、上記の第1可動コイルおよ
    び第2可動コイルが上記試験機の振動台に連接された連
    結棒に取り付けられ、 上記の第1可動コイルおよび第2可動コイルが同一のコ
    イル諸元に形成され、 上記の第1可動コイルおよび第2可動コイルが上記各磁
    気回路と相対速度を持つ運動をしたときの上記各可動コ
    イルに発生する各起電力が互いに直列になるように、同
    両可動コイルが電気的に接続されていることを特徴とす
    る、遠心式釣合い試験機における振動検出器。
JP10759294A 1994-04-22 1994-04-22 遠心式釣合い試験機における振動検出器 Expired - Fee Related JP3410815B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10759294A JP3410815B2 (ja) 1994-04-22 1994-04-22 遠心式釣合い試験機における振動検出器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10759294A JP3410815B2 (ja) 1994-04-22 1994-04-22 遠心式釣合い試験機における振動検出器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07294363A JPH07294363A (ja) 1995-11-10
JP3410815B2 true JP3410815B2 (ja) 2003-05-26

Family

ID=14463071

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10759294A Expired - Fee Related JP3410815B2 (ja) 1994-04-22 1994-04-22 遠心式釣合い試験機における振動検出器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3410815B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101388085B1 (ko) * 2010-06-10 2014-04-22 엘에스산전 주식회사 바이스테이블 영구자석형 조작기
CN104749615B (zh) * 2015-03-18 2017-06-30 中南大学 一种地震勘探或震动测试用检波器
CN111152937B (zh) * 2020-01-20 2024-04-19 中国工程物理研究院总体工程研究所 离心场中振动台动圈定中装置及定中方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07294363A (ja) 1995-11-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6850053B2 (en) Device for measuring the motion of a conducting body through magnetic induction
US4446741A (en) Vibration transducer
EP0366217B1 (en) Torque sensor
EP0799520B1 (en) Electromagnetic force generator
US2700739A (en) Electromagnetic apparatus
EP0435232A1 (en) Inductance-type displacement sensor having resistance to external magnetic fields
JP3410815B2 (ja) 遠心式釣合い試験機における振動検出器
US3308647A (en) Vibration pickup with calibrating means
US2947176A (en) Accelerometers
US3323372A (en) Linear servo-accelerometer
WO2003001144A1 (fr) Equipement de mesure de deplacements
US3327541A (en) Signal pickoff and torque generator
JPH1022149A (ja) 零相変流器
GB2214724A (en) Permanent magnet electric motor
JPH0530716A (ja) 誘導電動機における回転子の軸方向変位検出装置
KR0153451B1 (ko) 마그네틱 베어링 장치
JPH0615974B2 (ja) 角速度センサ装置
US2637762A (en) lunas
US2866138A (en) Instrument moving-coil assemblies
US5038099A (en) Radial air-core gauge
US2400564A (en) Pickup
US3057209A (en) Seismic vibration pickup means
JP2011209018A (ja) 振動センサー
JP2019105492A (ja) 動電型検出器およびその製造方法
US701937A (en) Indicating instrument.

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees