JP3410008B2 - 輪郭補償システム - Google Patents

輪郭補償システム

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JP3410008B2
JP3410008B2 JP33461997A JP33461997A JP3410008B2 JP 3410008 B2 JP3410008 B2 JP 3410008B2 JP 33461997 A JP33461997 A JP 33461997A JP 33461997 A JP33461997 A JP 33461997A JP 3410008 B2 JP3410008 B2 JP 3410008B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばビデオカメ
ラ装置、カメラ装置、コンピュータ装置の画像処理系等
に設けて好適な輪郭補償システムに関し、特に画像情報
或いは撮像情報の電子ズームのズーム倍率に応じた周波
数帯域に対して輪郭補償処理を施すようにした輪郭補償
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】今日において、所望の被写体を撮像する
ことにより得られた撮像信号を、デジタル化してビデオ
カセットテープに記録するデジタルビデオカメラ装置が
知られている。
【0003】このデジタルビデオカメラ装置は、CCD
イメージセンサで撮像光を取り込み、この撮像光の光量
に応じたアナログの撮像信号を形成する。この撮像信号
は、適当な利得で増幅されデジタル化された後ガンマ補
正処理が施され輪郭補償回路に供給される。輪郭補償回
路は、固定値とされた輪郭補償係数を用いて撮像データ
の特定周波数を強調した輪郭補償データを形成し、これ
を元の撮像データと加算処理することで該撮像データに
輪郭補償処理を施し、これを電子ズーム回路に供給す
る。電子ズーム回路は、ユーザにより指定された倍率と
なるように、輪郭補償処理の施された撮像データに対し
て例えばライン補間処理等を施して被写体像を電気的に
拡大処理して出力する。この撮像データは、所定のビデ
オプロセス処理が施され、ビデオカセットテープに記録
される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のデジタ
ルビデオカメラ装置は、輪郭補償回路の輪郭補償係数が
固定値とされており、この結果、輪郭補償処理により強
調される周波数帯域が限定(固定)されるため、前記電
子ズーム回路により高倍率の電子ズーム処理を行うと折
り返しノイズが増大して周波数特性及びS/N比が劣化
し、表示画像の画質が劣化する問題があった。
【0005】なお、特開平5-122577号公報にお
いて、電子ズームの拡大率に応じて輪郭補償係数の値を
可変制御して解像度の劣化を防止するビデオカメラ装置
が開示されているのであるが、このような従来の技術
は、輪郭補償係数の値を可変することで「補正レベル」
を可変制御するものである。すなわち、撮像情報の全体
的なレベルの上下制御で輪郭補償処理を実現しているも
のである。このため、良好な輪郭補償処理を行うことは
困難であり、前述の課題を解決するには至らない。
【0006】本発明は上述の課題に鑑みてなされたもの
であり、電子ズーム回路により高倍率の電子ズーム処理
等を行った場合でも、これによる折り返しノイズの増大
を軽減して周波数特性及びS/N比の劣化を防止して、
表示画像の画質の向上を図ることができるような輪郭補
償システムの提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る輪郭補償シ
ステムである輪郭補償装置、輪郭補償方法は、以下に説
明するように上述の課題を解決可能な特徴的な各手段を
有するのであるが、その説明の前に従来の技術と本発明
との差異を明確化しておく。
【0008】発明が解決しようとする課題の項に示した
特開平5-122577号公報に開示されているビデオ
カメラ装置は、全て輪郭補償係数の値を可変することで
「補正レベル」を可変制御するものである。言い換えれ
ば、撮像情報の全体的なレベルの上下制御で輪郭補償処
理を実現しているものである。
【0009】これに対して、本発明は、全く新規かつ進
歩的な技術的思想から見いだされたものであり、電子ズ
ームのズーム倍率に応じて、撮像情報の「周波数帯域」
に対して輪郭補償処理を施すという、いわば撮像情報の
部分的な輪郭補償処理を実行するものである。
【0010】述の課題を解決するために、第1の発明
は、被写体を撮影した被写体像の光学的な拡大処理を施
す光学ズーム手段と、前記被写体像の電気的な拡大処理
を施す電子ズーム手段と、前記被写体像の撮像信号に対
して輪郭補償処理を施す輪郭補償手段とを少なくとも備
えた輪郭補償装置において、 前記光学ズーム手段及び前
記電子ズーム手段におけるズーム倍率を検出するズーム
倍率検出回路と、 撮像モードを検出する撮像モード検出
回路と、 前記ズーム倍率検出回路,前記撮像モード検出
回路の各出力のうちから選択した選択出力に基づいて、
前記輪郭補償手段で前記撮像信号の所定の周波数帯域に
対して輪郭補償処理を施すように制御する制御部とを備
えたことを特徴とする輪郭補償装置である。
【0011】また、第2の発明は、被写体を撮影した被
写体像の光学的な拡大処理を施す光学ズーム手段と、前
記被写体像の電気的な拡大処理を施す電子ズーム手段
と、前記被写体像の撮像信号に対して輪郭補償処理を施
す輪郭補償手段とを少なくとも備えた輪郭補償装置にお
いて、 前記光学ズーム手段及び前記電子ズーム手段にお
けるズーム倍率を検出するズーム倍率検出回路と、 輪郭
補償処理を施す周波数帯域のユーザによる選択を可能と
するための補償周波数帯域選択回路と、 前記ズーム倍率
検出回路,前記補償周波数帯域選択回路の各出力のうち
から選択した選択出力に基づいて、前記輪郭補償手段で
前記撮像信号の所定の周波数帯域に対して輪郭補償処理
を施すように制御する制御部とを備えたことを特徴とす
る輪郭補償装置である。
【0012】また、第3の発明は、被写体を撮影した被
写体像の光学的な拡大処理を施す光学ズーム手段と、前
記被写体像の電気的な拡大処理を施す電子ズーム手段
と、前記被写体像の撮像信号に対して輪郭補償処理を施
す輪郭補償手段とを少なくとも備えた輪郭補償装置にお
いて、 前記光学ズーム手段及び前記電子ズーム手段にお
けるズーム倍率を検出するズーム倍率検出回路と、 撮像
モードを検出する撮像モード検出回路と、 輪郭補償処理
を施す周波数帯域のユーザによる選択を可能とするため
の補償周波数帯域選択回路と、 前記ズーム倍率検出回
路,前記撮像モード検出回路,前記補償周波数帯域選択
回路の各出力のうちから選択した選択出力に基づいて、
前記輪郭補償手段で前記撮像信号の所定の周波数帯域に
対して輪郭補償処理を施すように制御する制御部とを備
えたことを特徴とする輪郭補償装置である。
【0013】また、第4の発明は、被写体を撮影した被
写体像の光学的な拡大処理を施す光学ズームステップ
と、前記被写体像の電気的な拡大処理を施す電子ズーム
ステップと、前記被写体像の撮像信号に対して輪郭補償
処理を施す輪郭補償ステップとを少なくとも有する輪郭
補償方法において、 前記光学ズームステップ及び前記電
子ズームステップにおけるズーム倍率を検出するズーム
倍率検出ステップと、 撮像モードを検出する撮像モード
検出ステップと、 前記ズーム倍率検出ステップ,前記撮
像モード検出ステップの各出力のうちから選択した選択
出力に基づいて、前記輪郭補償ステップで前記撮像信号
の所定の周波数帯域に対して輪郭補償処理を施すように
制御する制御ステップとからなることを特徴とする輪郭
補償方法である。
【0014】また、第5の発明は、被写体を撮影した被
写体像の光学的な拡大処理を施す光学ズームステップ
と、前記被写体像の電気的な拡大処理を施す電子ズーム
ステップと、前記被写体像の撮像信号に対して輪郭補償
処理を施す輪郭補償ステップとを少なくとも有する輪郭
補償方法において、 前記光学ズームステップ及び前記電
子ズームステップにおけるズーム倍率を検出するズーム
倍率検出ステップと、 輪郭補償処理を施す周波数帯域の
ユーザによる選択を可能とするための補償周波数帯域選
択ステップと、 前記ズーム倍率検出ステップ,前記補償
周波数帯域選択ステップの各出力のうちから選択した選
択出力に基づいて、前記輪郭補償ステップで前記撮像信
号の所定の周波数帯域に対して輪郭補償処理を施すよう
に制御する制御ステップとからなることを特徴とする輪
郭補償方法である。
【0015】更に、第6の発明は、被写体を撮影した被
写体像の光学的な拡大処理を施す光学ズームステップ
と、前記被写体像の電気的な拡大処理を施す電子ズーム
ステップと、前記被写体像の撮像信号に対して輪郭補償
処理を施す輪郭補償ステップとを少なくとも有する輪郭
補償方法において、 前記光学ズームステップ及び前記電
子ズームステップにおけるズーム倍率を検出するズーム
倍率検出ステップと、 撮像モードを検出する撮像モード
検出ステップと、 輪郭補償処理を施す周波数帯域のユー
ザによる選択を可能とするための補償周波数帯域選択ス
テップと、 前記ズーム倍率検出ステップ,前記撮像モー
ド検出ステップ,前記補償周波数帯域選択ステップの各
出力のうちから選択した選択出力に基づいて、前記輪郭
補償ステップで前記撮像信号の所定の周波数帯域に対し
て輪郭補償処理を施すように制御する制御ステップとか
らなることを特徴とする輪郭補償方法である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る輪郭補償シス
テムの好ましい実施の形態について、図面を参照しなが
ら詳細に説明する。
【0017】本発明に係る輪郭補償システムは、デジタ
ルビデオカメラ装置に適用することができる。このデジ
タルビデオカメラ装置は、CCDイメージセンサにおい
て取り込んだ撮像光に基づいて、デジタル的な電気信号
である撮像データを形成し、この撮像データを、いわゆ
るデジタルビデオカセットテープに記録するようになっ
ている。
【0018】このようなデジタルビデオカメラ装置の撮
像系は、図1に示すように構成されており、被写体の撮
像を行いこの撮像光に応じた撮像信号を出力する撮像部
1と、撮像部1からの撮像信号を所定の利得で増幅して
出力する自動利得制御回路2(AGC回路)と、AGC
回路2からのアナログ信号である撮像信号をデジタルデ
ータである撮像データに変換して出力するA/D変換器
3と、A/D変換器3からの撮像データから高周波ノイ
ズ成分を除去するローパスフィルタ4(LPF)と、L
PF4を介した撮像データに対してガンマ補正処理を施
すガンマ補正回路5とを有している。
【0019】また、この撮像系は、ガンマ補正回路5か
らの撮像データの所定の周波数帯域に対して輪郭補償処
理を施すための輪郭補償データを形成して出力する輪郭
補償回路6と、この輪郭補償回路6からの輪郭補償デー
タを、ガンマ補正回路5からの撮像データ(元の撮像デ
ータ)に加算処理することで、該撮像データの所定の周
波数帯域に対して輪郭補償処理を施す加算器7と、この
加算器7を介して供給される撮像データをメモリ8に一
旦記憶制御すると共に、メモリ8から読み出された撮像
データに基づいて、電気的な画像の拡大或いは縮小処理
(電子ズーム)を施す電子ズーム回路9と、電子ズーム
回路9からのフレーム形態の撮像データをフィールド形
態の撮像データに変換し、これを出力端子11を介して
出力するフレーム/フィールド変換回路10とを有して
いる。後に説明するが、当該実施の形態のデジタルビデ
オカメラ装置においては、輪郭補償回路6が、電子ズー
ム回路9の前段に設けられていることが一つの特徴とな
っている。
【0020】また、この撮像系は、撮像部1の光学ズー
ム及び電子ズーム回路9の電子ズームにおけるズーム倍
率を検出するズーム倍率検出回路12と、撮像モードを
検出する撮像モード検出回路13と、輪郭補償処理を施
す周波数帯域のユーザによる選択を可能とするための補
償周波数帯域選択回路14と、撮像部1に設けられてい
るCCDイメージセンサの飽和レベルに基づいて、該撮
像部1から出力された撮像信号の飽和の有無を検出する
飽和検出回路15と、フレーム/フィールド変換回路1
0の撮像信号の出力形態のユーザによる選択を可能とす
るための変換特性選択回路16とを有している。
【0021】また、この撮像系は、当該デジタルビデオ
カメラ装置全体のシステム制御を行うと共に、特に、ズ
ーム倍率検出回路12、撮像モード検出回路13及び補
償周波数帯域選択回路14からの各検出出力或いは選択
出力に基づいて、撮像信号の所定の周波数帯域に対して
輪郭補償処理を施し、撮像モード検出回路13、飽和検
出回路15及び変換特性選択回路16からの各検出出力
或いは選択出力に基づいて、フレーム/フィールド変換
回路10から出力される撮像データの出力形態を制御す
る制御回路17を有している。
【0022】本発明に係る輪郭補償システムである輪郭
補償装置、輪郭補償方法は、主にこのようなデジタルビ
デオカメラ装置の前記輪郭補償回路6に適用されてい
る。輪郭補償回路6は、説明の都合上、図1には一つの
ブロックとして示しているのであるが、実際の輪郭補償
動作はソフトウエア的に実行される(勿論、ハードウエ
ア的に実行してもよい。)。このため、本発明は、制御
回路17内或いは制御回路17外の記憶媒体(ROM、
RAM、HDD等)に記憶された輪郭補償処理プログラ
ムを、該制御回路17が実行することで実施されるよう
になっている。従って、例えばインターネット等を通じ
て当該輪郭補償処理プログラムをコンピュータ装置に取
り込んで実行し、或いはROMディスクに記憶された当
該輪郭補償処理プログラムをコンピュータ装置のHDD
等にダウンロードして実行する等の行為は、全て本発明
の範疇にあるものと理解されたい。
【0023】次に、前記撮像部1には、例えばCCDイ
メージセンサが設けられており、これにより撮像光の取
り込みを行うようになっている。なお、このような撮像
手段としては、CCDイメージセンサの代わりに撮像管
を設け、これにより撮像光の取り込みを行うようにして
もよい。また、この撮像部1に設けられているCCDイ
メージセンサとしては、偶数フィールド及び奇数フィー
ルドの各フィールド毎の撮像信号をそれぞれ読み出して
出力するフィールド読み出し型のCCDイメージセンサ
の他、1フレーム分の撮像信号を一度に読み出し、この
1フレーム分の撮像信号を各フィールドの撮像信号に分
割して出力するフレーム読み出し型のCCDイメージセ
ンサ等を設けることができる。
【0024】後に説明するが、このデジタルビデオカメ
ラ装置においては、輝度データ(Yデータ)に対して輪
郭補償処理を施すようになっている。図1に示す撮像部
1〜フレーム/フィールド変換回路10までのデータ処
理ラインは、輝度データ及び色データ(色差データC
r、Cb)からなる撮像データのうち輝度データのデー
タ処理ラインのみ示しているのであるが、前記フィール
ド読み出し型のCCDイメージセンサを設けた場合に
は、各フィールドの輝度データがそれぞれ出力されるた
め、このデータ処理ラインはそれぞれ各フィールド用に
2系統存在し(偶数フィールド用のデータ処理ライン
と、奇数フィールド用のデータ処理ラインとの計2系統
の意。)、前記フレーム読み出し型のCCDイメージセ
ンサを設けた場合には、フレームから分割された各フィ
ールドの輝度データが順番に出力されるようになるた
め、このデータ処理ラインは図1に示すとおり1系統存
在するものと理解されたい。
【0025】なお、輝度データに対して輪郭補償処理を
施すこととして説明を進めるが、これは、色データに対
して輪郭補償処理を施すようにしてもよい。この場合で
も、後に説明する輪郭補償回路6の動作がそのまま適用
され、色データ用の輪郭補償係数により色データの所定
の周波数帯域に対して輪郭補償処理が施される。
【0026】また、撮像部1には、光学的なズーム機能
(光学ズーム)が設けられており、ユーザの操作に応じ
て所望の倍率に被写体像を拡大或いは縮小するようにな
っている。この光学ズームと前記電子ズームとは、所定
の倍率で切り換えられるようになっており、具体的に
は、例えば1倍〜20倍の範囲で被写体像を光学的に拡
大し、20倍以上に拡大する際には、光学ズームから電
子ズームへの切り換えを行い、光学的に20倍に拡大さ
れた被写体像を電気的に4倍まで拡大するようになって
いる。従って、光学ズーム及び電子ズームを合わせて計
80倍までの被写体像の拡大が可能となっている。この
ような構成は一例であるため、設計等に応じて所望の値
(倍率)に設定すればよいことは勿論である。
【0027】次に、このような構成を有する当該実施の
形態のデジタルビデオカメラ装置の動作説明をする。
【0028】まず、所望の被写体の撮像が開始される
と、撮像部1は、被写体の撮像光をCCDイメージセン
サで受光し、この受光した撮像光の光量に応じたアナロ
グ的な撮像信号を形成する。なお、この撮像する被写体
像のズーム倍率は、撮像部1に設けられている光学ズー
ム機能により、ユーザの操作に応じて光学的に可変可能
となっている。
【0029】この撮像部1からの撮像信号は、AGC回
路2により所定の利得で増幅され、A/D変換器3によ
りデジタル化されると共に、LPF回路4により高周波
ノイズ成分が除去されると共に、ガンマ補正回路5によ
りガンマ補正処理が施されて輪郭補償回路6及び加算器
7に供給され、加算器7により輪郭補償回路6からの輪
郭補償データが加算処理されることで所定の周波数帯域
に対して輪郭補償処理が施される。そして、メモリ8に
フレーム単位で書き込み制御され、ユーザの操作に応じ
て電子ズーム回路9によりライン補間処理等による被写
体像の電気的な拡大処理が施され、フレーム/フィール
ド変換回路10により出力端子11を介して各フィール
ド毎に出力される。この出力端子11を介して出力され
た撮像データは、所定のビデオプロセス処理が施されて
記録系に供給され、例えばデジタルビデオカセットテー
プ等の記録媒体にデジタル記録される。
【0030】ここで、輪郭補償回路6は図2に示すよう
な構成を有している。前述のように図1に示す撮像部1
〜フレーム/フィールド変換回路10までのデータ処理
ラインは撮像データのデータ処理ラインを示しており、
ガンマ補正回路5からの輝度データは、この図2に示す
入力端子21に供給される。
【0031】当該実施の形態のデジタルビデオカメラ装
置においては、電子ズーム回路9の前段に一括して輪郭
補償回路6を設けることで、水平方向及び垂直方向の輪
郭補償処理を一括して行うようになっている。このた
め、この輪郭補償回路6には、制御回路17の制御によ
り、水平方向及び垂直方向の輝度データが各輪郭補償処
理に応じて供給されることとなる。
【0032】このように電子ズーム回路9の前段に一括
して輪郭補償回路6を設けることにより、水平方向及び
垂直方向の輪郭補償処理を一括して可能とすることがで
きるため、水平方向用及び垂直方向用のメモリを共通化
(兼用)することができ、構成の簡略化を図ることがで
きる。
【0033】なお、この例においては、電子ズーム回路
9の前段に輪郭補償回路6を一括して設けることとした
が、これは、例えば水平方向の輪郭補償用の輪郭補償回
路を電子ズーム回路9の前段に設け、垂直方向の輪郭補
償用の輪郭補償回路を電子ズーム回路9の後段に設ける
等にように、電子ズーム回路9の前段及び後段に分割し
て設けるようにしてもよい。
【0034】次に、入力端子21を介して供給された輝
度データは、第1の遅延回路22a及び第5の乗算器2
4eに供給される。第1〜第4の遅延回路22a〜22
dはそれぞれ直列的に接続されており、供給される輝度
データに対して例えば1水平ライン分の遅延処理を施し
て出力する。第1の遅延回路22aから出力された輝度
データは第4の乗算器24dに、第2の遅延回路22b
から出力された輝度データは第3の乗算器24cに、第
3の遅延回路22cから出力された輝度データは第2の
乗算器24bに、第4の遅延回路22dから出力された
輝度データは第1の乗算器24aにそれぞれ供給され
る。
【0035】各乗算器24a〜24eには、前記各輝度
データの他、第1〜第5の入力端子23a〜23eを介
して制御回路17からの輪郭補償係数データが供給され
ている。この輪郭補償係数データとしては、前記撮像部
1の光学ズーム、電子ズーム回路9の電子ズームにおけ
るズーム倍率や、撮像モード、或いはユーザの選択によ
り、輝度データの所定の周波数帯域に対して輪郭補償処
理を可能とする値が予め検出され、これらがテーブル化
されて制御回路17に記憶されている。制御回路17
は、前記ズーム倍率、撮像モード、或いはユーザの選択
に応じて、この係数テーブルから所定の輪郭補償係数デ
ータを読み出し、これを各乗算器24a〜24eに供給
する。
【0036】具体的には、光学ズーム及び電子ズームに
おけるズーム倍率は、図1に示すズーム倍率検出回路1
2で検出される。ズーム倍率検出回路12は、例えば当
該デジタルビデオカメラ装置に設けられている撮像倍率
可変キーの操作時間等に応じてズーム倍率を検出するよ
うになっており、ズーム倍率を検出するとこの検出出力
を制御回路17に供給する。制御回路17は、このズー
ム倍率の検出出力に応じて前記係数テーブルから所定の
輪郭補償係数データを読み出し、これを各乗算器24a
〜24eに供給する。
【0037】さらに具体的に、電子ズームのズーム倍率
を例として説明すると、該ズーム倍率が1倍〜2倍の場
合は、図3(a)に示すように低域から中域までリニア
に伸び、中域から高域にかけて略フラットな周波数特性
に対応する輪郭補償係数データが用いられる。この場
合、例えば「0.5」の値が第1の輪郭補償係数データ
K1として第3の入力端子23cを介して第3の乗算器
24cに供給され、「−0.166」の値が第2の輪郭
補償係数データK2として第2,第4の入力端子23
b,23dを介して第2,第4の乗算器24b,24d
に供給され、「−0.083」の値が第3の輪郭補償係
数データK3として第1,第5の入力端子23a,23
eを介して第1,第5の乗算器24a,24eに供給さ
れる。
【0038】また、電子ズームのズーム倍率が2倍〜3
倍の場合は、図3(b)に示すように低域から中域まで
リニアに伸び、中域から高域にかけて徐々にレベルダウ
ンするような周波数特性に対応する輪郭補償係数データ
が用いられる。この場合、例えば「0.5」の値が第1
の輪郭補償係数データK1として第3の入力端子23c
を介して第3の乗算器24cに供給され、「−0.08
3」の値が第2の輪郭補償係数データK2として第2,
第4の入力端子23b,23dを介して第2,第4の乗
算器24b,24dに供給され、「−0.166」の値
が第3の輪郭補償係数データK3として第1,第5の入
力端子23a,23eを介して第1,第5の乗算器24
a,24eに供給される。
【0039】また、電子ズームのズーム倍率が3倍〜4
倍の場合は、図3(c)に示すように低域から中域まで
リニアに伸び、中域から高域にかけてリニアにレベルダ
ウンするような2次曲線的な周波数特性に対応する輪郭
補償係数データが用いられる。この場合、例えば「0.
5」の値が第1の輪郭補償係数データK1として第3の
入力端子23cを介して第3の乗算器24cに供給さ
れ、「±0」の値が第2の輪郭補償係数データK2とし
て第2,第4の入力端子23b,23dを介して第2,
第4の乗算器24b,24dに供給され、「−0.2
5」の値が第3の輪郭補償係数データK3として第1,
第5の入力端子23a,23eを介して第1,第5の乗
算器24a,24eに供給される。
【0040】また、ユーザにより選択される撮像モード
は、図1に示す撮像モード検出回路13で検出される。
撮像モード検出回路13は、例えば当該デジタルビデオ
カメラ装置に設けられている撮像モード選択キーの操作
状態等により撮像モードを検出するようになっており、
撮像モードを検出するとこの検出出力を制御回路17に
供給する。制御回路17は、この撮像モードの検出出力
に応じて前記係数テーブルから所定の輪郭補償係数デー
タを読み出し、これを各乗算器24a〜24eに供給す
る。
【0041】例えば、複数の撮像モードの中から高解像
度モードが選択されている場合、図4に示すように低域
から高域まで略リニアに伸びる周波数特性に対応する輪
郭補償係数データが用いられる。この場合、例えば
「0.5」の値が第1の輪郭補償係数データK1として
第3の入力端子23cを介して第3の乗算器24cに供
給され、「−0.25」の値が第2の輪郭補償係数デー
タK2として第2,第4の入力端子23b,23dを介
して第2,第4の乗算器24b,24dに供給され、
「±0」の値が第3の輪郭補償係数データK3として第
1,第5の入力端子23a,23eを介して第1,第5
の乗算器24a,24eに供給される。
【0042】また、ユーザにより選択される輪郭補償処
理を施す周波数帯域は、図1に示す補償周波数帯域選択
回路14で検出される。補償周波数帯域選択回路14
は、当該デジタルビデオカメラ装置に、例えば「低域、
中域、高域」等のように輪郭補償処理を施す周波数帯域
を選択するためのキーの操作状態等により、ユーザによ
り選択された周波数帯域を検出するようになっており、
該周波数帯域を検出するとこの検出出力を制御回路17
に供給する。制御回路17は、この周波数帯域の検出出
力に応じて前述と同様に前記係数テーブルから所定の輪
郭補償係数データを読み出し、これを各乗算器24a〜
24eに供給する。
【0043】このような輪郭補償係数データは、本件出
願人が、どの周波数帯域にどの程度の輪郭補償処理を施
せば良好な表示画像が得られるかを試作実験を重ねるこ
とで得た値となっている。また、表示画像の善し悪し
は、各自好みの問題もあり一義的に決まるものではな
い。このため、当該デジタルビデオカメラ装置は、各自
好みの画像を得られるように、輪郭補償処理を施す周波
数帯域をユーザが選択可能となっている。
【0044】さらに、電子ズームにより被写体像を拡大
すると、いわゆる折り返しノイズが発生するため、これ
を防止するために電子ズーム回路9の前段にローパスフ
ィルタを必要とするのであるが、前記輪郭補償係数デー
タは、この発生した折り返しノイズを低減可能な値とな
っている。ローパスフィルタは、多くのタップを必要と
するため、これを設けると構成が複雑化するのである
が、当該デジタルビデオカメラ装置においては、前記輪
郭補償係数データが、電子ズームにより発生した折り返
しノイズを低減可能な値となっているため、ローパスフ
ィルタを不要とすることができ、構成の簡略化を図るこ
とができる。
【0045】第1の乗算器24aは、第4の遅延回路2
2dから供給される輝度データと第1の入力端子23a
を介して供給される第3の輪郭補償係数データK3とを
乗算処理し、これを第1の加算器25aに供給する。第
2の乗算器24bは、第3の遅延回路22cから供給さ
れる輝度データと第2の入力端子23bを介して供給さ
れる第2の輪郭補償係数データK2とを乗算処理し、こ
れを第1の加算器25aに供給する。第1の加算器25
aは、第1の乗算器24aからの乗算出力と、第2の乗
算器24bからの乗算出力とを加算処理し、これを第3
の加算器25cに供給する。
【0046】同様に、第3の乗算器24cは、第2の遅
延回路22bから供給される輝度データと第3の入力端
子23cを介して供給される第1の輪郭補償係数データ
K1とを乗算処理し、これを減算器26に供給する。
【0047】また、第4の乗算器24dは、第1の遅延
回路22aから供給される輝度データと第4の入力端子
23dを介して供給される第2の輪郭補償係数データK
2とを乗算処理し、これを第2の加算器25bに供給
し、第5の乗算器24eは、入力端子21から直接供給
される輝度データと第5の入力端子23eを介して供給
される第3の輪郭補償係数データK3とを乗算処理し、
これを第2の加算器25bに供給する。第2の加算器2
5bは、第4の乗算器24dからの乗算出力と、第5の
乗算器24eからの乗算出力とを加算処理し、これを第
3の加算器25cに供給する。
【0048】第3の加算器25cは、第1、第2の加算
器25a、25bからの各加算出力をそれぞれ加算処理
し、これを減算器26に供給する。減算器26は、第3
の乗算器24cからの乗算出力から、第3の加算器25
cからの加算出力を減算処理し、この減算出力を輪郭補
償データとして出力端子27を介して図1に示す加算器
7に供給する。
【0049】加算器7は、ガンマ補正回路5から供給さ
れる輝度データと、輪郭補償回路6からの輪郭補償デー
タとを加算処理することにより、前記ズーム倍率或いは
撮像モード等に応じて、その輝度データの所定の周波数
帯域に対して輪郭補償処理を施し、これをメモリ8に供
給する。メモリ8は、フィールド単位で供給される前記
輝度データをフレーム単位で一旦記憶し、このフレーム
単位の輝度データを電子ズーム回路9を介してフレーム
/フィールド変換回路10に供給する。後に詳しく説明
するが、フレーム/フィールド変換回路10は、フレー
ム単位で供給される輝度データを各フィールド毎の輝度
データに変換し、これを出力端子11を介して前記記録
系に供給する。
【0050】このように、当該デジタルビデオカメラ装
置は、ズーム倍率、撮像モード或いはユーザの選択に応
じて画像情報の周波数帯域に対して輪郭補償処理を施
す。これにより、ユーザの操作に応じた最適な輪郭補償
処理を可能とすることができる。従って、高倍率の電子
ズームを行った際に問題となっていた、S/N比の劣化
及び周波数特性の劣化を防止することができる。
【0051】具体的には、例えば電子ズームを用いて無
限遠被写体距離(縮小:ワイド側)による撮像を行った
場合、その表示画像に高周波成分が増加することが一般
的に知られているのであるが、この場合は、図3(a)
に示すような周波数特性を有する輪郭補償係数データを
用い、5.4MHz〜6.75MHzの高周波領域を強
調することにより表示画像の高周波成分を強調すること
ができ、より良好な表示画像を得ることができる。ま
た、この逆に、電子ズームを用いて至近被写体距離(拡
大:テレ側)による撮像を行った場合、その表示画像に
高周波成分が減少することが一般的に知られているので
あるが、この場合は、図3(b)に示すような周波数特
性を有する輪郭補償係数データを用い、2.7MHz〜
5.05MHzの中域を強調することにより、人物の拡
大等の際に顔の表面がなだらかに見えるようにすること
ができ、より良好な表示画像を得ることができる。
【0052】また、当該デジタルビデオカメラ装置は、
輪郭補償処理に用いられる輪郭補償係数データが、電子
ズーム時の折り返しノイズを低減可能な値となっている
ため、電子ズームにより画質が劣化する不都合を防止す
ることができるうえ、電子ズーム回路9の前段に必要と
していたローパスフィルタを省略可能として構成の簡略
化及びローコスト化を図ることができる。
【0053】次に、当該デジタルビデオカメラ装置は、
前記フレーム/フィールド変換回路10において、メモ
リ8から読み出されたフレーム単位の撮像データを各フ
ィールド単位の撮像データに変換して出力するのである
が、この際、各フィールドの撮像データを加算処理する
ことなくそのまま出力する「非加算モード」と、各フィ
ールドの撮像データを互いに1/2ずつ加算処理して出
力する「1/2加算モード」と、各フィールドの撮像デ
ータを互いに1/4ずつ加算処理して出力する「1/4
加算モード」との、計3つの出力モードが選択可能とな
っている。
【0054】非加算モードの周波数特性は、図5中実線
で示すように各フィールドの撮像データがそれぞれ低域
から高域にかけてフラットな特性を示すようになってお
り、1/2加算モードの周波数特性は、同図中点線で示
すように各フィールドの撮像データがそれぞれ低域から
高域にかけて徐々に落ち込むような特性を示すようにな
っている。また、1/4加算モードの周波数特性は、同
図中一点鎖線で示すように前記非加算モードと1/2加
算モードの中間の特性を示すようになっている。このよ
うな出力モードは、ユーザが図1に示す変換特性選択回
路16を操作することで選択可能となっており、或いは
撮像モード検出回路13により検出された撮像モードに
応じて、さらには飽和検出回路15により検出された各
フィールドの撮像データの飽和レベルに応じてそれぞれ
選択可能となっている。制御回路17は、変換特性選択
回路16により出力モードが選択された場合これを優先
して、この他の場合は、前記撮像モード或いは飽和レベ
ルに応じて最適な出力モードを選択するようにフレーム
/フィールド変換回路10を制御する。
【0055】ここで、前記飽和レベルの説明をすると、
撮像部1に設けられているCCDイメージセンサは、多
光量の撮像光を受光すると各固体撮像素子が飽和状態と
なる。各固体撮像素子の感度特性はそれぞれ同じなので
あるが、実際には感度特性の誤差等があり、これが原因
で出力される各フィールドの撮像データのレベルに差異
を生ずる。そして、画像表示を行った際にフリッカが発
生する問題を生ずる。このようなことから、当該デジタ
ルビデオカメラ装置は、飽和検出回路15により各フィ
ールドの撮像データの飽和レベルを検出するようになっ
ており、この検出出力に応じて、前記出力モードの中か
ら最適な出力モードを選択するようになっている。
【0056】次に、このフレーム/フィールド変換回路
10のうち、輝度データ用のフレーム/フィールド変換
回路は、図6に示すように構成されており、偶数フィー
ルド(even)の輝度データが1水平ライン毎に入力
端子31を介して供給され、奇数フィールド(odd)
の輝度データが1水平ライン毎に入力端子32を介して
供給されるようになっている。
【0057】この図6において、まず、各フィールドの
輝度データを加算処理することなくそのまま出力する
「非加算モード」が実行される場合、制御回路17は、
選択端子43cにより被選択端子43aが選択されるよ
うに切り換えスイッチ43を切り換え制御し、選択端子
38cにより被選択端子38aが選択されるように切り
換えスイッチ38を切り換え制御し、選択端子47cに
より被選択端子47bが選択されるように切り換えスイ
ッチ47を切り換え制御すると共に、選択端子41cに
より被選択端子41aが選択されるように切り換えスイ
ッチ41を切り換え制御する。そして、偶数フィールド
の際には、選択端子37cにより被選択端子37aを選
択するように、また、奇数フィールドの際には、選択端
子37cにより被選択端子37bを選択するように、切
り換えスイッチ37を切り換え制御する。
【0058】これにより、偶数フィールドの際には、入
力端子31を介して供給された偶数フィールドの輝度デ
ータが、切り換えスイッチ37、38、リミッタ39、
切り換えスイッチ41を介して遅延回路48に供給さ
れ、該遅延回路48により例えば1水平ライン分の遅延
処理が施され、切り換えスイッチ47及び出力端子49
を介して前記記録系側に出力される。また、奇数フィー
ルドの際には、入力端子32を介して供給された奇数フ
ィールドの輝度データが、切り換えスイッチ43、3
7、38、リミッタ39、切り換えスイッチ41を介し
て遅延回路48に供給され、該遅延回路48により例え
ば1水平ライン分の遅延処理が施され、切り換えスイッ
チ47及び出力端子49を介して前記記録系側に出力さ
れる。なお、前述のようにこの「非加算モード」時の画
像データの周波数特性は、図5の実線で示すようになっ
ている。
【0059】次に、各フィールドの撮像データを互いに
1/2ずつ加算処理して出力する「1/2加算モード」
が実行される場合、制御回路17は、奇数フィールド時
には選択端子43cで被選択端子43aを選択し、偶数
フィールド時には選択端子43cで被選択端子43bを
選択するように切り換えスイッチ43を切り換え制御
し、選択端子38cにより被選択端子38bを選択する
ように切り換えスイッチ38を切り換え制御すると共
に、ビットシフタ40からの出力を選択すべく選択端子
41cで被選択端子41bを選択するように切り換えス
イッチ41を切り換え制御する。
【0060】また、制御回路17は、この各切り換え制
御と共に、選択端子35dにより被選択端子35bが選
択されるように切り換えスイッチ35を切り換え制御
し、選択端子46dにより被選択端子46bが選択され
るように切り換えスイッチ46を切り換え制御すると共
に、偶数フィールド時には遅延回路48からの輝度デー
タを選択すべく選択端子47cで被選択端子47bを選
択し、奇数フィールド時には選択端子47cで被選択端
子47aを選択するように切り換えスイッチ47を切り
換え制御する。
【0061】これにより、偶数フィールドの輝度データ
の形成時には、入力端子31を介して供給される偶数フ
ィールドの輝度データが切り換えスイッチ35を介して
加算器36に供給され、入力端子32を介して供給され
る奇数フィールドの輝度データが切り換えスイッチ4
3、46を介して加算器36に供給される。加算器36
は、各切り換えスイッチ35、46からの各輝度データ
を例えば0.5の割合の輝度データとしてそれぞれ加算
処理することで偶数フィールドの輝度データを形成し、
これを切り換えスイッチ38を介してビットシフタ40
に供給する。
【0062】ビットシフタ40に供給される輝度データ
は、偶数フィールド及び奇数フィールドの各輝度データ
が加算処理されたものであるため、レベル的に通常の2
倍の輝度データとなっている。このため、ビットシフタ
40は、この輝度データを1ビット分シフトダウン処理
することで、この2倍のレベルの輝度データを1/2の
レベルとし通常の輝度データと同様に1のレベルとし、
これを遅延回路48に供給する。遅延回路48は、この
ビットシフタ40からの輝度データに対して例えば1水
平ライン分の遅延処理を施すことで偶数フィールドのタ
イミングとし、これを切り換えスイッチ47及び出力端
子49を介して前記記録系側に供給する。
【0063】一方、奇数フィールドの輝度データの形成
時には、入力端子31を介して供給される偶数フィール
ドの輝度データが切り換えスイッチ35を介して加算器
36に供給され、入力端子32を介して供給される奇数
フィールドの輝度データは、遅延回路42により例えば
1水平ライン分の遅延処理が施されることで前記入力端
子31を介して供給される偶数フィールドの輝度データ
とタイミングが合わされ、切り換えスイッチ43、46
を介して加算器36に供給される。加算器36は、各切
り換えスイッチ35、46からの各輝度データを例えば
0.5の割合の輝度データとしてそれぞれ加算処理する
ことで奇数フィールドの輝度データを形成し、これを切
り換えスイッチ38を介してビットシフタ40に供給す
る。
【0064】ビットシフタ40は、前述と同様に、供給
される輝度データを1ビット分シフトダウン処理するこ
とで、前記2倍のレベルの輝度データを1/2のレベル
として通常の輝度データと同様に1のレベルとし、これ
を切り換えスイッチ41、47及び出力端子49を介し
て奇数フィールドの輝度データとして前記記録系側に供
給する。
【0065】これにより、各フィールドの輝度データを
互いに1/2ずつ加算処理することでS/N比を改善し
た画像データ(図5中の点線参照)を記録することがで
きる。
【0066】次に、各フィールドの輝度データを互いに
1/4ずつ加算処理して出力する「1/4加算モード」
が実行される場合、制御回路17は、偶数フィールド時
には選択端子43cで被選択端子43aを選択するよう
に切り換えスイッチ43を切り換え制御し、後述する
0.75の割合の輝度データを選択すべく選択端子35
dで被選択端子35aを選択するように切り換えスイッ
チ35を切り換え制御し、後述する0.25の割合の輝
度データを選択すべく選択端子46dで被選択端子46
cを選択するように切り換えスイッチ46を切り換え制
御すると共に、遅延回路48からの遅延出力を選択すべ
く、選択端子47cで被選択端子47bを選択するよう
に切り換えスイッチ47を切り換え制御する。
【0067】また、奇数フィールド時には選択端子43
cで被選択端子43bを選択するように切り換えスイッ
チ43を切り換え制御し、後述する0.25の割合の輝
度データを選択すべく選択端子35dで被選択端子35
cを選択するように切り換えスイッチ35を切り換え制
御し、後述する0.75の割合の輝度データを選択すべ
く選択端子46dで被選択端子46aを選択するように
切り換えスイッチ46を切り換え制御すると共に、選択
端子47cで被選択端子47aを選択するように切り換
えスイッチ47を切り換え制御する。
【0068】また、偶数フィールド時及び奇数フィール
ド時のいずれの場合も、選択端子38cで被選択端子3
8bを選択するように切り換えスイッチ38を切り換え
制御すると共に、ビットシフタ40からの出力を選択す
べく、選択端子41cで被選択端子41bを選択するよ
うに切り換えスイッチ41を切り換え制御する。
【0069】入力端子31を介して供給された偶数フィ
ールドの輝度データは、加算器34に供給されると共
に、ビットシフタ33に供給される。この輝度データ
は、1の割合の輝度データなのであるが、このフレーム
/フィールド変換回路10においては、この1の割合の
輝度データを0.5の割合の輝度データと見なすように
なっており、ビットシフタ33は、この0.5の割合の
輝度データを1ビット分シフトダウンすることにより
0.25の割合の輝度データを形成し、これを加算器3
4及び切り換えスイッチ35の被選択端子35cに供給
する。加算器34は、前記入力端子31を介して供給さ
れる前記0.5の割合の輝度データと、ビットシフタ3
3からの0.25の割合の輝度データとを加算処理する
ことにより、0.75の割合の輝度データを形成し、こ
れを切り換えスイッチ35の被選択端子35aに供給す
る。
【0070】同様に、入力端子32を介して供給される
奇数フィールドの輝度データは、偶数フィールドの輝度
データの形成時には切り換えスイッチ43を介してその
まま加算器45及びビットシフタ44に供給され、奇数
フィールドの輝度データの形成時には遅延回路42によ
り1水平ライン分の遅延処理が施され、前記入力端子3
1を介して供給される偶数フィールドの輝度データのタ
イミングで切り換えスイッチ43を介して加算器45及
びビットシフタ44に供給される。
【0071】ビットシフタ44は、前述したように0.
5の割合の輝度データを1ビット分シフトダウンするこ
とにより0.25の割合の輝度データを形成し、これを
加算器45及び切り換えスイッチ46の被選択端子46
cに供給する。加算器45は、前記入力端子32を介し
て供給される前記0.5の割合の輝度データと、ビット
シフタ44からの0.25の割合の輝度データとを加算
処理することにより、0.75の割合の輝度データを形
成し、これを切り換えスイッチ46の被選択端子46a
に供給する。
【0072】前述のように、制御回路17は、偶数フィ
ールドの輝度データの形成時には、選択端子35dによ
り被選択端子35aを選択するように切り換えスイッチ
35を切り換え制御すると共に、選択端子46dにより
被選択端子46cを選択するように切り換えスイッチ4
6を切り換え制御する。これにより、切り換えスイッチ
35を介して0.75の割合の輝度データが、また、切
り換えスイッチ46を介して0.25の割合の輝度デー
タがそれぞれ加算器36に供給される。加算器36は、
両者を加算することにより、通常の2倍のレベルを有す
る1の割合の偶数フィールドの輝度データを形成する。
【0073】この1の割合の偶数フィールドの輝度デー
タは、切り換えスイッチ38を介してビットシフタ40
に供給され、1ビット分シフトダウンされることで通常
のレベルの偶数フィールドの輝度データとされ、切り換
えスイッチ41を介して遅延回路48に供給される。遅
延回路48は、この輝度データに例えば1水平ライン分
の遅延処理を施すことにより偶数フィールドのタイミン
グとし、これを切り換えスイッチ47及び出力端子49
を介して前記記録系側に供給する。
【0074】同様に制御回路17は、奇数フィールドの
輝度データの形成時には、選択端子35dにより被選択
端子35cを選択するように切り換えスイッチ35を切
り換え制御すると共に、選択端子46dにより被選択端
子46aを選択するように切り換えスイッチ46を切り
換え制御する。これにより、切り換えスイッチ35を介
して0.25の割合の輝度データが、また、切り換えス
イッチ46を介して0.75の割合の輝度データがそれ
ぞれ加算器36に供給される。加算器36は、両者を加
算することにより、通常の2倍のレベルを有する1の割
合の奇数フィールドの輝度データを形成する。
【0075】この1の割合の奇数フィールドの輝度デー
タは、切り換えスイッチ38を介してビットシフタ40
に供給され、1ビット分シフトダウンされることで通常
のレベルの奇数フィールドの輝度データとされ、切り換
えスイッチ41、47及び出力端子49を介して前記記
録系側に供給される。
【0076】これにより、各フィールドの輝度データ
を、0.75+0.25の割合、或いは0.25+0.
75の割合で互いに1/4ずつ加算処理することがで
き、垂直方向の解像度の劣化を防止すると共に、S/N
比を改善した画像データ(図5中の一点鎖線参照)の記
録を可能とすることができる。
【0077】なお、この「1/4加算モード」において
は、偶数フィールドの輝度データの形成時には、前記
0.75の割合の輝度データを選択するように切り換え
スイッチ35を切り換え制御すると共に、0.25の割
合の輝度データを選択するように切り換えスイッチ46
を切り換え制御し、奇数フィールドの輝度データの形成
時には、前記0.25の割合の輝度データを選択するよ
うに切り換えスイッチ35を切り換え制御すると共に、
0.75の割合の輝度データを選択するように切り換え
スイッチ46を切り換え制御することとした。
【0078】しかし、この切り換え制御は、この他、偶
数フィールドの輝度データの形成時には、前記0.25
の割合の輝度データを選択するように切り換えスイッチ
35を切り換え制御すると共に、0.75の割合の輝度
データを選択するように切り換えスイッチ46を切り換
え制御し、奇数フィールドの輝度データの形成時には、
前記0.75の割合の輝度データを選択するように切り
換えスイッチ35を切り換え制御すると共に、0.25
の割合の輝度データを選択するように切り換えスイッチ
46を切り換え制御するようにしてもよい。
【0079】また、第1回目の偶数フィールドの輝度デ
ータの形成時には、0.75の割合の輝度データを選択
するように切り換えスイッチ35を切り換え制御すると
共に、0.25の割合の輝度データを選択するように切
り換えスイッチ46を切り換え制御し、第2回目の偶数
フィールドの輝度データの形成時には、0.25の割合
の輝度データを選択するように切り換えスイッチ35を
切り換え制御すると共に、0.75の割合の輝度データ
を選択するように切り換えスイッチ46を切り換え制御
し、第3回目の偶数フィールドの輝度データの形成時に
は、0.25の割合の輝度データを選択するように切り
換えスイッチ35を切り換え制御すると共に、0.75
の割合の輝度データを選択するように切り換えスイッチ
46を切り換え制御する等のように、同じ偶数フィール
ドの輝度データの形成時においても0.25の輝度デー
タ及び0.75の輝度データを交互に選択するように切
り換えスイッチ35を切り換え制御するようにしてもよ
い。切り換えスイッチ46の切り換え制御も同様であ
る。
【0080】この場合、切り換えスイッチ46は、切り
換えスイッチ35が0.75の割合の輝度データを選択
するように切り換え制御された際には、0.25の割合
の輝度データを選択するように切り換え制御され、ま
た、切り換えスイッチ35が0.25の割合の輝度デー
タを選択するように切り換え制御された際には、0.7
5の割合の輝度データを選択するように切り換え制御さ
れる等のように、各切り換えスイッチ35、46からの
輝度データが加算器36で加算処理された際に、1の割
合の輝度データが形成されるように切り換え制御される
こととなる。
【0081】次に、以上の説明は、フレーム/フィール
ド変換回路10のうち、輝度データ用のフレーム/フィ
ールド変換回路の説明であったが、このフレーム/フィ
ールド変換回路10には、色データ用のフレーム/フィ
ールド変換回路も設けられており、その構成は図7に示
すようになっている。
【0082】なお、この図7からわかるように、この色
データ用のフレーム/フィールド変換回路は、輝度デー
タ用のフレーム/フィールド変換回路の入力段に分割回
路52を設けた構成となっている。このため、処理する
データとしては、輝度データと色データとの違いはある
が処理動作的には同じであるため、この色データ用のフ
レーム/フィールド変換回路の説明において、輝度デー
タ用のフレーム/フィールド変換回路と同じ動作を示す
箇所には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略するこ
ととする。
【0083】すなわち、この色データ用のフレーム/フ
ィールド変換回路は、前述の輝度データ用のフレーム/
フィールド変換回路の構成に加え、色データが供給され
る入力端子51と、この入力端子51を介して供給され
た色データを2チャンネルの色データに分割する分割回
路52を有している。
【0084】このような色データ用のフレーム/フィー
ルド変換回路は、入力端子51を介して色データが供給
されると、これを分割回路52が色データを第1チャン
ネルの色データ及び第2チャンネルの色データに分割し
て出力する。
【0085】そして、「非加算モード」、「1/2加算
モード」、「1/4加算モード」の際に、前述の輝度デ
ータ用のフレーム/フィールド変換回路と同様に各切り
換えスイッチ35、37、38、41、43、47がそ
れぞれ切り換え制御され、各モードに応じた色データが
出力される。
【0086】すなわち、「非加算モード」において、偶
数フィールドの際には、分割回路52からの第1チャン
ネルの色データが、切り換えスイッチ37、38を介し
てリミッタ39に供給され所定のビット数とされた後、
切り換えスイッチ41を介して遅延回路48に供給され
る。そして、この遅延回路48により例えば1水平ライ
ン分の遅延処理が施され、切り換えスイッチ47及び出
力端子49を介して前記記録系側に供給される。
【0087】また、この「非加算モード」における奇数
フィールドの際には、分割回路52からの第2チャンネ
ルの色データが、切り換えスイッチ43、37、38を
介してリミッタ39に供給され、このリミッタ39によ
り所定のビット数とされた後、切り換えスイッチ41を
介して遅延回路48に供給される。そして、この遅延回
路48により例えば1水平ライン分の遅延処理が施さ
れ、切り換えスイッチ47及び出力端子49を介して前
記記録系側に供給される。
【0088】これにより、切り換えスイッチ37により
各フィールド毎に切り換え制御されたそのままの色デー
タ(非加算の色データ)が記録系側に供給されることと
なる。
【0089】「1/2加算モード」における偶数フィー
ルドの際には、第1チャンネルの色データが切り換えス
イッチ35を介して加算器36に供給され、第2チャン
ネルの色データが切り換えスイッチ43、46を介して
加算器36に供給される。そして、加算器36により各
色データが加算処理され、切り換えスイッチ38を介し
てビットシフタ40に供給され、ビットシフタ40によ
り通常のレベルとされた後、切り換えスイッチ41を介
して遅延回路48に供給され、遅延回路48で偶数フィ
ールドのタイミングとされ、切り換えスイッチ47及び
出力端子49を介して前記記録系側に供給される。
【0090】また、「1/2加算モード」における奇数
フィールドの際には、第1チャンネルの色データが切り
換えスイッチ35を介して加算器36に供給され、第2
チャンネルの色データが遅延回路42により第1チャン
ネルの色データとタイミングが合わされ、切り換えスイ
ッチ43、46を介して加算器36に供給される。そし
て、加算器36により各色データが加算処理され、切り
換えスイッチ38を介してビットシフタ40に供給さ
れ、ビットシフタ40により通常のレベルとされた後、
切り換えスイッチ41、47及び出力端子49を介して
前記記録系側に供給される。
【0091】この「1/2加算モード」においては、各
チャンネルの色データが、加算器36により1/2
(0.5)の割合で互いに加算処理されるため、色デー
タのS/N比の向上を図ることができる。
【0092】「1/4加算モード」における偶数フィー
ルドの際には、第1チャンネルの色データがビットシフ
タ33及び加算器34により0.75の割合の色データ
とされ加算器36に供給され、第2チャンネルの色デー
タがビットシフタ44により0.25の割合の色データ
とされ加算器36に供給される。そして、両者が加算器
36において加算処理され、切り換えスイッチ38を介
してビットシフタ40に供給され、ビットシフタ40に
より通常のレベルとされ、切り換えスイッチ41を介し
て遅延回路48に供給され、遅延回路48により偶数フ
ィールドのタイミングとされ切り換えスイッチ47及び
出力端子49を介して前記記録系側に供給される。
【0093】また、この「1/4加算モード」における
奇数フィールドの際には、第1チャンネルの色データが
ビットシフタ33により0.25の割合の色データとさ
れ加算器36に供給され、第2チャンネルの色データが
遅延回路42により第1チャンネルの色データと同じタ
イミングとされ、ビットシフタ44及び加算器45によ
り0.75の割合の色データとされ加算器36に供給さ
れる。そして、加算器36において両者が加算処理さ
れ、切り換えスイッチ38を介してビットシフタ40に
供給され、ビットシフタ40により通常のレベルとさ
れ、切り換えスイッチ41、47及び出力端子49を介
して前記記録系側に供給される。
【0094】この「1/4加算モード」においては、各
フィールドの色データを、0.75+0.25の割合、
或いは0.25+0.75の割合で互いに1/4ずつ加
算処理することができ、垂直方向の解像度の劣化を防止
すると共に、S/N比を改善した画像データの記録を可
能とすることができる。
【0095】なお、この「1/4加算モード」において
は、偶数フィールドの色データの形成時には、前記0.
75の割合の色データを選択するように切り換えスイッ
チ35を切り換え制御すると共に、0.25の割合の色
データを選択するように切り換えスイッチ46を切り換
え制御し、奇数フィールドの色データの形成時には、前
記0.25の割合の色データを選択するように切り換え
スイッチ35を切り換え制御すると共に、0.75の割
合の色データを選択するように切り換えスイッチ46を
切り換え制御することとした。
【0096】しかし、この切り換え制御は、この他、偶
数フィールドの色データの形成時には、前記0.25の
割合の色データを選択するように切り換えスイッチ35
を切り換え制御すると共に、0.75の割合の色データ
を選択するように切り換えスイッチ46を切り換え制御
し、奇数フィールドの色データの形成時には、前記0.
75の割合の色データを選択するように切り換えスイッ
チ35を切り換え制御すると共に、0.25の割合の色
データを選択するように切り換えスイッチ46を切り換
え制御するようにしてもよい。
【0097】また、第1回目の偶数フィールドの色デー
タの形成時には、0.75の割合の色データを選択する
ように切り換えスイッチ35を切り換え制御すると共
に、0.25の割合の色データを選択するように切り換
えスイッチ46を切り換え制御し、第2回目の偶数フィ
ールドの色データの形成時には、0.25の割合の色デ
ータを選択するように切り換えスイッチ35を切り換え
制御すると共に、0.75の割合の色データを選択する
ように切り換えスイッチ46を切り換え制御し、第3回
目の偶数フィールドの色データの形成時には、0.25
の割合の色データを選択するように切り換えスイッチ3
5を切り換え制御すると共に、0.75の割合の色デー
タを選択するように切り換えスイッチ46を切り換え制
御する等のように、同じ偶数フィールドの色データの形
成時においても0.25の色データ及び0.75の色デ
ータを交互に選択するように切り換えスイッチ35を切
り換え制御するようにしてもよい。切り換えスイッチ4
6の切り換え制御も同様である。
【0098】この場合、切り換えスイッチ46は、切り
換えスイッチ35が0.75の割合の色データを選択す
るように切り換え制御された際には、0.25の割合の
色データを選択するように切り換え制御され、また、切
り換えスイッチ35が0.25の割合の色データを選択
するように切り換え制御された際には、0.75の割合
の色データを選択するように切り換え制御される等のよ
うに、各切り換えスイッチ35、46からの色データが
加算器36で加算処理された際に、1の割合の色データ
が形成されるように切り換え制御されることとなる。
【0099】このように、当該デジタルビデオカメラ装
置は、例えばユーザの選択により、撮像モード検出回路
13により検出された撮像モードに応じて、或いは飽和
検出回路15により検出された各フィールドの撮像デー
タの飽和レベルに応じて輝度データ及び色データの各出
力モードをそれぞれ選択することができる。これによ
り、ユーザが所望する画像の表示を可能とする出力モー
ドの選択を可能とすることができる。
【0100】なお、前述の説明では各輝度データ或いは
各色データを、0.25+0.75の割合で加算処理す
ることとしたが、これは、0.30+0.70の割合で
加算処理し、或いは0.40+0.60の割合で加算処
理する等のように他の割合でそれぞれ加算処理するよう
にしてもよい。ただ、0.25+0.75の割合で加算
処理することとした場合、0.5の割合と見なすことと
した通常の輝度データ等を、ビットシフタ33、44に
より1ビットシフトダウンするだけで0.25の割合の
輝度データ等を形成することができ、この0.25の割
合の輝度データ等と0.5の割合の輝度データ等とを加
算器34、45で加算処理することで0.75の割合で
輝度データ等を形成することができる。このため、ビッ
トシフタと加算器という、簡単な回路により所定の割合
で加算処理された輝度データ等を形成することができ、
フレーム/フィールド変換回路10の構成の簡略化及び
ローコスト化を図ることができる。
【0101】最後に、上述の実施の形態の説明では、本
発明に係る輪郭補償システムをデジタルビデオカメラ装
置に設けることとしたが、これは本発明の一実施形態に
すぎない。本発明は、この他、例えば記録系を持たない
カメラ装置やコンピュータ装置の画像処理系等のように
電気的に画像情報の取り扱いを行う装置であればどのよ
うな装置でも適用可能である。さらに、電気的な画像情
報としては、デジタル的に取り扱う装置のみならず、ア
ナログ的に取り扱う装置であってもよい。そして、以上
説明した実施の形態以外であっても、本発明に係る技術
的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々
の変更が可能であることは勿論である。
【0102】本発明に係る輪郭補償システムである輪郭
補償装置によれば、制御部は、ズーム倍率検出回路,撮
像モード検出回路の各出力のうちから選択した選択出
力、又は、ズーム倍率検出回路,補償周波数帯域選択回
路の各出力のうちから選択した選択出力、もしくは、ズ
ーム倍率検出回路,撮像モード検出回路,補償周波数帯
域選択回路の各出力のうちから選択した選択出力に基づ
いて、輪郭補償手段で撮像信号の所定の周波数帯域に対
して輪郭補償処理を施すように制御しているため、被写
体像の撮像信号に対して折り返しノイズの増大を軽減す
ることができる。このため、周波数特性及びS/N比の
劣化を防止して、表示画像の画質の向上を図ることがで
きる。また、本発明に係る輪郭補償システムである輪郭
補償方法によれば、制御ステップは、ズーム倍率検出ス
テップ,撮像モード検出ステップの各出力のうちから選
択した選択出力、又は、ズーム倍率検出ステップ,補償
周波数帯域選択ステップの各出力のうちから選択した選
択出力、もしくは、ズーム倍率検出ステップ,撮像モー
ド検出ステップ,補償周波数帯域選択ステップの各出力
のうちから選択した選択出力に基づいて、輪郭補償ステ
ップで撮像信号の所定の周波数帯域に対して輪郭補償処
理を施すように制御しているため、被写体像の撮像信号
に対して折り返しノイズの増大を軽減することができ
る。このため、周波数特性及びS/N比の劣化を防止し
て、表示画像の画質の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る輪郭補償システムを適用した実施
の形態のデジタルビデオカメラ装置の撮像系のブロック
図である。
【図2】前記実施の形態のデジタルビデオカメラ装置の
撮像系に設けられている輪郭補償回路のブロック図であ
る。
【図3】前記輪郭補償回路が画像データの周波数帯域に
対して輪郭補償処理を施す際に用いられる輪郭補償係数
を説明するための周波数特性図である。
【図4】前記輪郭補償回路が画像データの周波数帯域に
対して輪郭補償処理を施す際に用いられる輪郭補償係数
のうち、高解像度モードの際に用いられる輪郭補償係数
を説明するための周波数特性図である。
【図5】前記実施の形態のデジタルビデオカメラ装置の
撮像系に設けられているフレーム/フィールド変換回路
の出力特性を説明するための図である。
【図6】輝度データ用の前記フレーム/フィールド変換
回路のブロック図である。
【図7】色データ用の前記フレーム/フィールド変換回
路のブロック図である。
【符号の説明】
1…撮像部 2…自動利得制御回路(AGC) 5…ガンマ補正回路 3…アナログ/デジタル変換器 4…ローパスフィルタ(LPF) 6…輪郭補償回路 7…加算器 8…メモリ 9…電子ズーム回路 10…フレーム/フィールド変換回路 12…ズーム倍率検出回路 13…撮像モード検出回路 14…補償周波数帯域選択回路 15…飽和検出回路 16…変換特性選択回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/232 H04N 5/208 H04N 5/262

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体を撮影した被写体像の光学的な拡
    大処理を施す光学ズーム手段と、前記被写体像の電気的
    な拡大処理を施す電子ズーム手段と、前記被写体像の撮
    像信号に対して輪郭補償処理を施す輪郭補償手段とを少
    なくとも備えた輪郭補償装置において、 前記光学ズーム手段及び前記電子ズーム手段におけるズ
    ーム倍率を検出するズーム倍率検出回路と、 撮像モードを検出する撮像モード検出回路と、 前記ズーム倍率検出回路,前記撮像モード検出回路の各
    出力のうちから選択した選択出力に基づいて、前記輪郭
    補償手段で前記撮像信号の所定の周波数帯域に対して輪
    郭補償処理を施すように制御する制御部とを備えた こと
    を特徴とする輪郭補償装置。
  2. 【請求項2】 被写体を撮影した被写体像の光学的な拡
    大処理を施す光学ズーム手段と、前記被写体像の電気的
    な拡大処理を施す電子ズーム手段と、前記被写体像の撮
    像信号に対して輪郭補償処理を施す輪郭補償手段とを少
    なくとも備えた輪郭補償装置において、 前記光学ズーム手段及び前記電子ズーム手段におけるズ
    ーム倍率を検出するズーム倍率検出回路と、 輪郭補償処理を施す周波数帯域のユーザによる選択を可
    能とするための補償周波数帯域選択回路と、 前記ズーム倍率検出回路,前記補償周波数帯域選択回路
    の各出力のうちから選択した選択出力に基づいて、前記
    輪郭補償手段で前記撮像信号の所定の周波数帯域に対し
    て輪郭補償処理を施すように制御する制御部とを備えた
    ことを特徴とする輪郭補償装置。
  3. 【請求項3】 被写体を撮影した被写体像の光学的な拡
    大処理を施す光学ズーム手段と、前記被写体像の電気的
    な拡大処理を施す電子ズーム手段と、前記被写体像の撮
    像信号に対して輪郭補償処理を施す輪郭補償手段とを少
    なくとも備えた輪郭補償装置において、 前記光学ズーム手段及び前記電子ズーム手段におけるズ
    ーム倍率を検出するズ ーム倍率検出回路と、 撮像モードを検出する撮像モード検出回路と、 輪郭補償処理を施す周波数帯域のユーザによる選択を可
    能とするための補償周波数帯域選択回路と、 前記ズーム倍率検出回路,前記撮像モード検出回路,前
    記補償周波数帯域選択回路の各出力のうちから選択した
    選択出力に基づいて、前記輪郭補償手段で前記撮像信号
    の所定の周波数帯域に対して輪郭補償処理を施すように
    制御する制御部とを備えた ことを特徴とする輪郭補償装
    置。
  4. 【請求項4】 被写体を撮影した被写体像の光学的な拡
    大処理を施す光学ズームステップと、前記被写体像の電
    気的な拡大処理を施す電子ズームステップと、前記被写
    体像の撮像信号に対して輪郭補償処理を施す輪郭補償ス
    テップとを少なくとも有する輪郭補償方法において、 前記光学ズームステップ及び前記電子ズームステップに
    おけるズーム倍率を検出するズーム倍率検出ステップ
    と、 撮像モードを検出する撮像モード検出ステップと、 前記ズーム倍率検出ステップ,前記撮像モード検出ステ
    ップの各出力のうちから選択した選択出力に基づいて、
    前記輪郭補償ステップで前記撮像信号の所定の周波数帯
    域に対して輪郭補償処理を施すように制御する制御ステ
    ップとからなる ことを特徴とする輪郭補償方法。
  5. 【請求項5】 被写体を撮影した被写体像の光学的な拡
    大処理を施す光学ズームステップと、前記被写体像の電
    気的な拡大処理を施す電子ズームステップと、前記被写
    体像の撮像信号に対して輪郭補償処理を施す輪郭補償ス
    テップとを少なくとも有する輪郭補償方法において、 前記光学ズームステップ及び前記電子ズームステップに
    おけるズーム倍率を検出するズーム倍率検出ステップ
    と、 輪郭補償処理を施す周波数帯域のユーザによる選択を可
    能とするための補償周波数帯域選択ステップと、 前記ズーム倍率検出ステップ,前記補償周波数帯域選択
    ステップの各出力のうちから選択した選択出力に基づい
    て、前記輪郭補償ステップで前記撮像信号の所 定の周波
    数帯域に対して輪郭補償処理を施すように制御する制御
    ステップとからなることを特徴とする輪郭補償方法。
  6. 【請求項6】 被写体を撮影した被写体像の光学的な拡
    大処理を施す光学ズームステップと、前記被写体像の電
    気的な拡大処理を施す電子ズームステップと、前記被写
    体像の撮像信号に対して輪郭補償処理を施す輪郭補償ス
    テップとを少なくとも有する輪郭補償方法において、 前記光学ズームステップ及び前記電子ズームステップに
    おけるズーム倍率を検出するズーム倍率検出ステップ
    と、 撮像モードを検出する撮像モード検出ステップと、 輪郭補償処理を施す周波数帯域のユーザによる選択を可
    能とするための補償周波数帯域選択ステップと、 前記ズーム倍率検出ステップ,前記撮像モード検出ステ
    ップ,前記補償周波数帯域選択ステップの各出力のうち
    から選択した選択出力に基づいて、前記輪郭補償ステッ
    プで前記撮像信号の所定の周波数帯域に対して輪郭補償
    処理を施すように制御する制御ステップとからなること
    を特徴とする輪郭補償方法。
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