JP3407726B2 - 符号化方法、符号化装置、および、コンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents
符号化方法、符号化装置、および、コンピュータ読み取り可能な記録媒体Info
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Description
行い、輝度または色の強度が量子化された数値として表
される動画像符号化および復号化方法、ならびに動画像
の符号化装置および復号化装置に関するものである。
に近接するフレーム間の類似性を活用するフレーム間予
測(動き補償)は情報圧縮に大きな効果を示すことが知
られている。現在の画像符号化技術の主流となっている
動き補償方式は、動画像符号化方式の国際標準である
H.263、MPEG1、MPEG2に採用されている
半画素精度のブロックマッチングである。この方式で
は、符号化しようとする画像を多数のブロックに分割
し、ブロックごとにその動きベクトルを水平・垂直方向
に隣接画素間距離の半分の長さを最小単位として求め
る。
ようになる。符号化しようとするフレーム(現フレーム
)の予測画像Pの座標(x, y)におけるサンプル値
(輝度または色差の強度のサンプル値)をP(x, y)、
参照画像R(Pと時間的に近接しており、既に符号化が
完了しているフレームの復号画像)の座標(x, y)にお
けるサンプル値をR(x, y)とする。また、xとyは整
数であるとして、PとRでは座標値が整数である点に画
素が存在すると仮定する。また、画素のサンプル値は負
ではない整数として量子化されているとする。このと
き、PとRの関係は、
クに分割されるとして、Biは画像のi番目のブロック
に含まれる画素、(ui, vi)はi番目のブロックの動き
ベクトルを表している。
照画像において実際には画素が存在しない点の強度値を
求めることが必要となる。この際の処理としては、周辺
4画素を用いた共1次内挿が使われることが多い。この
内挿方式を数式で記述すると、dを正の整数、0≦p,
q<dとして、R(x+p/d, y+q/d)は、
で、通常の除算(実数演算による除算)の結果を近隣の
整数に丸め込むことを特徴としている。
0を示す。H.263は、符号化方式として、ブロック
マッチングとDCT(離散コサイン変換)を組み合わせ
たハイブリッド符号化方式(フレーム間/フレーム内適
応符号化方式)を採用している。
画像)101とフレーム間/フレーム内符号化切り換え
スイッチ119の出力画像113(後述)との差を計算
し、誤差画像103を出力する。この誤差画像は、DC
T変換器104でDCT係数に変換された後に量子化器
105で量子化され、量子化DCT係数106となる。
この量子化DCT計数は伝送情報として通信路に出力さ
れると同時に、符号化器内でもフレーム間予測画像を合
成するために使用される。
述の量子化DCT係数106は、逆量子化器108と逆
DCT変換器109を経て復号誤差画像110(受信側
で再生される誤差画像と同じ画像)となる。これに、加
算器111においてフレーム間/フレーム内符号化切り
換えスイッチ119の出力画像113(後述)が加えら
れ、現フレームの復号画像112(受信側で再生される
現フレームの復号画像と同じ画像)を得る。この画像は
一旦フレームメモリ114に蓄えられ、1フレーム分の
時間だけ遅延される。したがって、現時点では、フレー
ムメモリ114は前フレームの復号画像115を出力し
ている。この前フレームの復号画像と現フレームの入力
画像101がブロックマッチング部116に入力され、
ブロックマッチングの処理が行われる。
ロックに分割し、各ブロックごとに現フレームの原画像
に最も似た部分を前フレームの復号画像から取り出すこ
とにより、現フレームの予測画像117が合成される。
このときに、各ブロックが前フレームと現フレームの間
でどれだけ移動したかを検出する処理(動き推定処理)
を行う必要がある。動き推定処理によって検出された各
ブロックごとの動きベクトルは、動きベクトル情報12
0として受信側へ伝送される。
ームの復号画像から、独自に送信側で得られるものと同
じ予測画像を合成することができる。予測画像117
は、「0」信号118と共にフレーム間/フレーム内符
号化切り換えスイッチ119に入力される。このスイッ
チは、両入力のいずれかを選択することにより、フレー
ム間符号化とフレーム内符号化を切り換える。予測画像
117が選択された場合(図2はこの場合を表してい
る)には、フレーム間符号化が行われる。一方、「0」
信号が選択された場合には、入力画像がそのままDCT
符号化されて通信路に出力されるため、フレーム内符号
化が行われることになる。受信側が正しく復号化画像を
得るためには、送信側でフレーム間符号化が行われたか
フレーム内符号化が行われたかを知る必要がある。この
ため、識別フラグ121が通信路へ出力される。最終的
なH.263符号化ビットストリーム123は多重化器
122で量子化DCT係数、動きベクトル、フレーム内
/フレーム間識別フラグの情報を多重化することによっ
て得られる。
ットストリームを受信する復号化器200の構成例を示
す。受信したH.263ビットストリーム217は、分
離器216で量子化DCT係数201、動きベクトル情
報202、フレーム内/フレーム間識別フラグ203に
分離される。量子化DCT係数201は逆量子化器20
4と逆DCT変換器205を経て復号化された誤差画像
206となる。この誤差画像は加算器207でフレーム
間/フレーム内符号化切り換えスイッチ214の出力画
像215を加算され、復号化画像208として出力され
る。フレーム間/フレーム内符号化切り換えスイッチは
フレーム間/フレーム内符号化識別フラグ203に従っ
て、出力を切り換える。フレーム間符号化を行う場合に
用いる予測画像212は、予測画像合成部211におい
て合成される。ここでは、フレームメモリ209に蓄え
られている前フレームの復号画像210に対して、受信
した動きベクトル情報202に従ってブロックごとに位
置を移動させる処理が行われる。一方フレーム内符号化
の場合、フレーム間/フレーム内符号化切り換えスイッ
チは、「0」信号213をそのまま出力する。
る画像は、輝度情報を持つ1枚の輝度プレーン(Yプレ
ーン)と色情報(色差情報とも言う)を持つ2枚の色差
プレーン(UプレーンとVプレーン)で構成されてい
る。このとき、画像が水平方向に2m画素、垂直方向に
2n画素持っている場合に(mとnは正の整数とす
る)、Yプレーンは水平方向に2m、垂直方向に2n個
の画素を持ち、UおよびVプレーンは水平方向にm、素
直方向にn個の画素を持つことを特徴としている。この
ように色差プレーンの解像度が低いのは、人間の視覚が
色差の空間的な変化に比較的鈍感であるという特徴を持
つためである。このような画像を入力として、H.26
3ではマクロブロックと呼ばれるブロックを単位として
符号化・復号化の処理が行われる。図3にマクロブロッ
クの構成を示す。マクロブロックはYブロック、Uブロ
ック、Vブロックの3個のブロックで構成され、輝度値
情報を持つYブロック301の大きさは16×16画
素、色差情報をもつUブロック302およびVブロック
303の大きさは8×8画素となっている。
て半画素精度のブロックマッチングが適用される。した
がって、推定された動きベクトルを(u, v)とすると、
uとvはそれぞれ画素間距離の半分、つまり1/2を最
小単位として求められることになる。このときの強度値
(以下では、「輝度値」と色差の強度値を総称して「強
度値」と呼ぶ)の内挿処理の様子を図4に示す。H.2
63では、数2の内挿を行う際に、除算の結果は最も近
い整数に丸め込まれ、かつ除算の結果が整数に0.5を加
えた値となるときには、これを0から遠ざける方向に切
り上げる処理が行われる。
2、403、404の強度値をそれぞれLa、Lb、L
c、Ldとすると(La、Lb、Lc、Ldは負ではない整
数)、内挿により強度値を求めたい位置405、40
6、407、408の強度値Ia、Ib、Ic、Idは(I
a、Ib、Ic、Idは負ではない整数)、以下の式によっ
て表される。
処理を表している。
処理によって発生する誤差の期待値を計算することを考
える。内挿により強度値を求めたい位置が、図4の位置
405、406、407、408となる確率をそれぞれ
1/4とする。このとき、位置405の強度値Iaを求
める際の誤差は明らかに0である。また、位置406の
強度値Ibを求める際の誤差は、La+Lbが偶数の場合
は0、奇数の場合は切り上げが行われるので1/2とな
る。La+Lbが偶数になる確率と奇数になる確率は共に
1/2であるとすれば、誤差の期待値は、0・1/2+
1/2・1/2=1/4となる。位置407の強度値I
cを求める際も誤差の期待値はIbの場合と同様に1/4
となる。位置408の強度値Icを求める際には、La+
Lb+Lc+Ldを4で割った際のあまりが0、1、2、
3である場合の誤差はそれぞれ0、−1/4、1/2、
1/4となり、あまりが0から3になる確率をそれぞれ
等確率とすれば、誤差の期待値は0・1/4−1/4・
1/4+1/2・1/4+1/4・1/4=1/8とな
る。上で述べた通り、位置405〜408における強度
値が計算される確率は等確率であるとすれば、最終的な
誤差の期待値は、0・1/4+1/4・1/4+1/4
・1/4+1/8・1/4=5/32となる。これは、
一回ブロックマッチングによる動き補償を行う度に、画
素の強度値に5/32の誤差が発生することを意味して
いる。
ーム間予測誤差を符号化するためのビット数を十分に確
保することができないため、DCT係数の量子化ステッ
プサイズを大きくする傾向がある。したがって、動き補
償で発生した誤差を誤差符号化によって修正しにくくな
る。このようなときにフレーム内符号化を行わずにフレ
ーム間符号化をずっと続けた場合には、上記誤差が蓄積
し、再生画像が赤色化するなどの悪い影響を与える場合
がある。
は縦方向、横方向共に画素数が半分となっている。した
がって、UブロックとVブロックに対しては、Yブロッ
クの動きベクトルの水平・垂直成分をそれぞれ2で割っ
た値が使用される。このとき、もとのYブロックの動き
ベクトルの水平・垂直成分であるuとvが1/2の整数
倍の値であるため、通常の割り算を実行した場合には、
動きベクトルは1/4の整数倍の値が出現することにな
る。しかし、座標値が1/4の整数倍をとるときの強度
値の内挿演算が複雑となるため、H.263ではUブロ
ックとVブロックの動きベクトルも半画素精度に丸め込
まれる。このときの丸め込みの方法は以下の通りであ
る。
このとき、rとsは整数であり、さらにsは0以上3以
下の値をとるとする。sが0または2のときはu/2は
1/2の整数倍であるため、丸め込みを行う必要がな
い。しかし、sが1または3のときは、これを2に丸め
込む操作が行われる。これは、sが2となる確率を高く
することにより、強度値の内挿が行われる回数を増や
し、動き補償処理にフィルタリングの作用を持たせるた
めである。
値をとる確率をそれぞれ1/4とした場合、丸め込みが
終わったあとにsが0、2となる確率はそれぞれ1/4
と3/4となる。以上は動きベクトルの水平成分uに関
する議論であったが、垂直成分であるvに関しても全く
同じ議論が適用できる。
において、401の位置の強度値が求められる確率は1
/4・1/4=1/16、402および403の位置の
強度値が求められる確率は共に1/4・3/4=3/1
6、404の位置の強度値が求められる確率は3/4・
3/4=9/16となる。これを用いて上と同様の手法
により、強度値の誤差の期待値を求めると、0・1/1
6+1/4・3/16+1/4・3/16+1/8・9
/16=21/128となり、上で説明したYブロック
の場合と同様にフレーム内符号化を続けた場合の誤差の
蓄積の問題が発生する。
度が量子化された数値として表される動画像符号化およ
び復号化方法では、フレーム間予測において輝度または
色の強度を量子化する際の誤差が蓄積する場合がある。
本発明の目的は、上記誤差の蓄積を防ぐことにより、再
生画像の画質を向上させることにある。
発生した誤差を打ち消す操作を行うことにより、誤差の
蓄積を防ぐ。
め込み誤差の蓄積がどのような場合に発生するかについ
て考える。
3などの双方向予測と片方向予測の両方を実行すること
ができる符号化方法により符号化された動画像の例を示
す。画像501はフレーム内符号化によって符号化され
たフレームであり、Iフレームと呼ばれる。これに対
し、画像503、505、507、509はPフレーム
と呼ばれ、直前のIまたはPフレームを参照画像とする
片方向のフレーム間符号化により符号化される。したが
って、例えば画像505を符号化する際には画像503
を参照画像とするフレーム間予測が行われる。画像50
2、504、506、508はBフレームと呼ばれ、直
前と直後のIまたはPフレームを用いた双方向のフレー
ム間予測が行われる。Bフレームは、他のフレームがフ
レーム間予測を行う際に参照画像として利用されないと
いう特徴も持っている。
いため、動き補償が原因となる丸め込み誤差は発生しな
い。これに対し、Pフレームでは動き補償が行われる上
に、他のPまたはBフレームの参照画像としても使用さ
れるため、丸め込み誤差の蓄積を引き起こす原因とな
る。一方、Bフレームは動き補償は行われるために丸め
込み誤差の蓄積の影響は現れるが、参照画像としては使
用されないために丸め込み誤差の蓄積の原因とはならな
い。このことから、Pフレームにおける丸め込み誤差の
蓄積を防げば、動画像全体で丸め込み誤差の悪影響を緩
和することができる。なお、H.263ではPフレーム
とBフレームをまとめて符号化するPBフレームと呼ば
れるフレームが存在するが(例えばフレーム503と5
04をPBフレームとしてまとめて符号化することがで
きる)、組み合わされた2枚のフレームを別々の物とし
て考えれば、上と同じ議論を適用することができる。つ
まり、PBフレームの中でPフレームに相当する部分に
対して丸め込み誤差への対策を施せば、誤差の蓄積を防
ぐことができる。
に、通常の除算(演算結果が実数になる除算)の結果と
して整数値に0.5を加えた値が出るような場合に、これ
を0から遠ざける方向に切り上げているために発生して
いる。例えば内挿された強度値を求めるために4で割る
操作を行うような場合、あまりが1である場合と3であ
る場合は発生する誤差の絶対値が等しくかつ符号が逆に
なるため、誤差の期待値を計算する際に互いに打ち消し
合う働きをする(より一般的には、正の整数d’で割る
場合には、あまりがtである場合とd’−tである場合
が打ち消し合う)。しかし、あまりが2である場合、つ
まり通常の除算の結果が整数に0.5を加えた値が出る場
合には、これを打ち消すことができず、誤差の蓄積につ
ながる。
数に0.5を加えた値が出た際にに切り上げを行う丸め込
み方法と切り捨てを行う丸め込み方法の両者を選択可能
とし、これらをうまく組み合わせることより、発生した
誤差を打ち消すことを考える。以下では、通常の除算の
結果を最も近い整数に丸め込み、かつ整数に0.5を加え
た値は0から遠ざける方向に切り上げる丸め込み方法を
「プラスの丸め込み」と呼ぶ。また、通常の除算の結果
を最も近い整数に丸め込み、かつ整数に0.5を加えた値
は0に近づける方向に切り捨てる丸め込み方法を「マイ
ナスの丸め込み」と呼ぶこととする。数3は、半画素精
度のブロックマッチングにおいてプラスの丸め込みを行
う場合の処理を示しているが、マイナスの丸め込みを行
う場合には、これは以下のように書き換えることができ
る。
挿の際ににプラスの丸め込みを行う動き補償を、プラス
の丸め込みを用いる動き補償、マイナスの丸め込みを行
う動き補償をマイナスの丸め込みを用いる動き補償とす
る。また、半画素精度のブロックマッチングを行い、か
つプラスの丸め込みを用いる動き補償が適用されるPフ
レームをP+フレーム、逆にマイナスの丸め込みを用い
る動き補償が適用されるPフレームをP−フレームと呼
ぶことする(この場合、H.263のPフレームはすべ
てP+フレームということになる)。P−フレームにお
ける丸め込み誤差の期待値は、P+フレームのそれと絶
対値が等しく、符号が逆となる。したがって、時間軸に
対し、P+フレームとP−フレームが交互に現れるよう
にすれば、丸め込み誤差の蓄積を防ぐことができる。
P+フレーム、フレーム505、509をP−フレーム
とすれば、この処理を実現することができる。また、P
+フレームとP−フレームが交互に発生することは、B
フレームにおいて双方向の予測を行う際にP+フレーム
とP−フレームが一枚ずつ参照画像として使用されるこ
とを意味している。一般的にBフレームにおいては順方
向の予測画像(例えば図5のフレーム504を符号化す
る際に、フレーム503を参照画像として合成される予
測画像)と逆方向の予測画像(例えば図5のフレーム5
04を符号化する際に、フレーム505を参照画像とし
て合成される予測画像)の平均が予測画像として使用で
きる場合が多い。したがって、ここでP+フレームとP
−フレームから合成した画像を平均化することは、誤差
の影響を打ち消す意味で有効である。
る丸め込み処理は誤差の蓄積の原因とはならない。した
がって、すべてのBフレームに対して同じ丸め込み方法
を適用しても問題は発生しない。例えば、図5のBフレ
ーム502、504、506、508のすべてが正の丸
め込みに基づく動き補償を行ったとしても、特に画質の
劣化の原因とはならない。Bフレームの復号化処理を簡
略化する意味では、Bフレームに関しては1種類の丸め
込み方法のみを用いることが望ましい。
に対応した画像符号化器のブロックマッチング部160
0の例を示す。他の図と同じ番号は、同じものを指して
いる。図1のブロックマッチング部116を1600に
入れ換えることにより、複数の丸め込み方法に対応する
ことができる。動き推定器1601において、入力画像
101と前フレームの復号画像112との間で動き推定
の処理が行われる。この結果、動き情報120が出力さ
れる。この動き情報は、予測画像合成器1603におい
て予測画像を合成する際に利用される。
化を行っているフレームにおいて使用する丸め込み方法
を正の丸め込みとするか、負の丸め込みとするかを判定
する。決定した丸め込み方法に関する情報1604は、
予測画像合成器1603に入力される。この予測画像合
成器では、1604によって指定された丸め込み方法に
基づいて予測画像117が合成、出力される。なお、図
1のブロックマッチング部116には、図16の160
2、1604に相当する部分が無く、予測画像は、正の
丸め込みによってのみ合成される。また、ブロックマッ
チング部から決定した丸め込み方法1605を出力し、
この情報をさらに多重化して伝送ビットストリームに組
み込んで伝送しても良い。
画像復号化器の予測画像合成部1700の例を示す。他
の図と同じ番号は、同じものを指している。図2の予測
画像合成部211を1700に入れ換えることにより、
複数の丸め込み方法に対応することが可能となる。丸め
込み方法決定器1701では、復号化を行う際の予測画
像合成処理に適用される丸め込み方法が決定される。
で決定される丸め込み方法は、符号化の際に適用された
丸め込み方法と同じものでなければならない。例えば、
最後に符号化されたIフレームから数えて奇数番目のP
フレームには正の丸め込み、偶数番目のPフレームに対
しては負の丸め込みが適用されることを原則とし、符号
化側の丸め込み方法決定器(例えば、図16の160
2)と復号化側の丸め込み方法決定器1701の両者が
この原則に従えば、正しい復号化を行うことが可能とな
る。このようにして決定された丸め込み方法に関する情
報1702と、前フレームの復号画像210、動き情報
202から、予測画像合成器1703では、予測画像が
合成される。この予測画像212は出力され、復号画像
の合成に活用される。
に関する情報が組み込まれる場合(図16の符号化器
で、丸め込み方法に関する情報1605が出力されるよ
うな場合)も考えることができる。この場合、丸め込み
方法決定器1701は使用されず、符号化ビットストリ
ームから抽出された丸め込み方法に関する情報1704
が予測画像合成器1703に入力される。
の専用回路・専用チップを用いる画像符号化装置、画像
復号化装置の他に、汎用プロセッサを用いるソフトウェ
ア画像符号化装置、ソフトウェア画像復号化装置にも適
用することができる。図6と7にこのソフトウェア画像
符号化装置600とソフトウェア画像復号化装置700
の例を示す。ソフトウェア符号化器600では、まず入
力画像601は入力フレームメモリ602に蓄えられ、
汎用プロセッサ603はここから情報を読み込んで符号
化の処理を行う。この汎用プロセッサを駆動するための
プログラムはハードディスクやフロッピーディスクなど
による蓄積デバイス608から読み出されてプログラム
用メモリ604に蓄えられる。また、汎用プロセッサは
処理用メモリ605を活用して符号化の処理を行う。汎
用プロセッサが出力する符号化情報は一旦出力バッファ
606に蓄えられた後に符号化ビットストリーム607
として出力される。
作する符号化ソフトウェア(コンピュータ読み取り可能
な記録媒体)のフローチャートの例を図8に示す。まず
801で処理が開始され、802で変数Nに0が代入さ
れる。続いて803、804でNの値が100である場
合には、0が代入される。Nはフレーム数のカウンタで
あり、1枚のフレームの処理が終了する度に1が加算さ
れ、符号化を行う際には0〜99の値をとることが許さ
れる。Nの値が0であるときには符号化中のフレームは
Iフレームであり、奇数のときにはP+フレーム、0以
外の偶数のときにはP−フレームとなる。Nの値の上限
が99であることは、Pフレーム(P+またはP−フレ
ーム)が99枚符号化された後にIフレームが1枚符号
化されることを意味している。
1枚Iフレームを入れることにより、(a)符号化器と
復号化器の処理の不一致(例えば、DCTの演算結果の
不一致)による誤差の蓄積を防止する、(b)符号化デ
ータから任意のフレームの再生画像を得る処理(ランダ
ムアクセス)の処理量を減少させる、などの効果を得る
ことができる。Nの最適な値は符号化器の性能や符号化
器が使用される環境により変化する。この例では100
という値を使用したが、これはNの値が必ず100でな
ければならいことを意味しているわけではない。
法を決定する処理は805で行われるが、その処理の詳
細を表すフローチャートの例を図9に示す。まず、90
1でNは0であるか否かが判定され、0である場合には
902で予測モードの識別情報として’I’が出力バッ
ファに出力され、これから符号化処理を行うフレームは
Iフレームとなる。なお、ここで「出力バッファに出力
される」とは、出力バッファに蓄えられた後に符号化ビ
ットストリームの一部として符号化装置から外部に出力
されることを意味している。Nが0ではない場合には、
903で予測モードの識別情報として’P’が出力され
る。Nが0ではない場合には、さらに904でNが奇数
か偶数であるかが判定される。Nが奇数の場合には90
5で丸め込み方法の識別情報として’+’が出力され、
これから符号化処理を行うフレームはP+フレームとな
る。一方、Nが偶数の場合には906で丸め込み方法の
識別情報として’−’が出力され、これから符号化処理
を行うフレームはP−フレームとなる。
決定した後、806で入力画像はフレームメモリAに蓄
えられる。なお、ここで述べたフレームメモリAとは、
ソフトウェア符号化器のメモリ領域(例えば、図6の6
05のメモリ内にこのメモリ領域が確保される)の一部
を意味している。807では、現在符号化中のフレーム
がIフレームであるか否かが判定される。そして、Iフ
レームではない場合には808で動き推定・動き補償処
理が行われる。
ーチャートの例を図10に示す。まず、1001でフレ
ームメモリAとB(本段落の最後に書かれている通り、
フレームメモリBには前フレームの復号画像が格納され
ている)に蓄えられた画像の間でブロックごとに動き推
定の処理が行われ、各ブロックの動きベクトルが求めら
れ、その動きベクトルは出力バッファに出力される。続
いて1002で現フレームがP+フレームであるか否か
が判定され、P+フレームである場合には1003で正
の丸め込みを用いて予測画像が合成され、この予測画像
はフレームメモリCに蓄えられる。一方、現フレームが
P−フレームである場合には1004で負の丸め込みを
用いて予測画像が合成され、この予測画像がフレームメ
モリCに蓄えられる。そして1005ではフレームメモ
リAとCの差分画像が求められ、これがフレームメモリ
Aに蓄えられる。
理が開始される直前、フレームメモリAには、現フレー
ムがIフレームである場合には入力画像が、現フレーム
がPフレーム(P+またはP−フレーム)である場合に
は入力画像と予測画像の差分画像が蓄えられている。8
09では、このフレームメモリAに蓄えられた画像に対
してDCTが適用され、ここで計算されたDCT係数は
量子化された後に出力バッファに出力される。そしてさ
らに810で、この量子化DCT係数には逆量子化さ
れ、逆DCTが適用され、この結果得られた画像はフレ
ームメモリBに格納される。続いて811では、再び現
フレームがIフレームであるか否かが判定され、Iフレ
ームではない場合には812でフレームメモリBとCの
画像が加算され、この結果がフレームメモリBに格納さ
れる。ここで、1フレーム分の符号化処理が終了するこ
とになる。
レームメモリBに格納されている画像は、符号化処理が
終了したばかりのフレームの再生画像(復号側で得られ
るものと同じ)である。813では、符号化が終了した
フレームが最後のフレームであるか否かが判定され、最
後のフレームであれば、符号化処理が終了する。最後の
フレームではない場合には、814でNに1が加算さ
れ、再び803に戻って次のフレームの符号化処理が開
始される。
示す。入力された符号化ビットストリーム701は一旦
入力バッファ702に蓄えられた後に汎用プロセッサ7
03に読み込まれる。汎用プロセッサはハードディスク
やフロッピー(登録商標)ディスクなどによる蓄積デバ
イス708から読み出されたプログラムを蓄えるプログ
ラム用メモリ704、および処理用メモリ705を活用
して復号化処理を行う。この結果得られた復号化画像は
一旦出力フレームメモリ706に蓄えられた後に出力画
像707として出力される。
作する復号化ソフトウェアのフローチャートの例を図1
1に示す。1101で処理が開始され、まず1102で
入力情報があるか否かが判定される。ここで入力情報が
無ければ1103で復号化の処理を終了する。入力情報
がある場合には、まず、1104で符号化識別情報が入
力される。なお、この「入力される」とは、入力バッフ
ァ(例えば、図7の702)に蓄えられた情報を読み込
むことを意味している。1105では、読み込んだ符号
化モード識別情報が’I’であるか否かが判定される。
そして、’I’ではない場合には、1106で丸め込み
方法の識別情報が入力され、続いて1107で動き補償
処理が行われる。
たフローチャートの例を図12に示す。まず、1201
でブロックごとの動きベクトル情報が入力される。そし
て、1202で1106で読み込まれた丸め込み方法の
識別情報が’+’であるか否かが判定される。これが’
+’である場合には、現在復号化中のフレームがP+フ
レームである。このとき1203で正の丸め込みにより
予測画像が合成され、この予測画像はフレームメモリD
に格納される。
は、ソフトウェア復号化器のメモリ領域(例えば、図7
の705のメモリ内にこのメモリ領域が確保される)の
一部を意味している。一方、丸め込み方法の識別情報
が’+’ではない場合には、現在復号化中のフレームが
P−フレームであり、1204で負の丸め込みにより予
測画像が合成され、この予測画像はフレームメモリDに
格納される。このとき、もし何らかの誤りにより、P+
フレームがP−フレームとして復号化されたり、逆にP
−フレームがP+フレームとして復号化された場合に
は、符号化器が意図したものとは異なる予測画像が復号
化器において合成されることになり、正しい復号化が行
われずに画質が劣化する。
DCT係数が入力され、これに逆量子化、逆DCTを適
用して得られた画像がフレームメモリEに格納される。
1109では、再び現在復号化中のフレームがIフレー
ムであるか否かが判定される。そして、Iフレームでは
ない場合には、1110でフレームメモリDとEに格納
された画像が加算され、この結果の画像がフレームメモ
リEに格納される。1111の処理を行う直前にフレー
ムメモリEに格納されている画像が、再生画像となる。
1111では、このフレームメモリEに格納された画像
が出力フレームメモリ(例えば、図7の706)に出力
され、そのまま出力画像として復号化器から出力され
る。こうして1フレーム分の復号化処理が終了し、処理
は再び1102に戻る。
器、ソフトウェア画像復号化器に図8〜12に示したフ
ローチャートに基づくプログラムを実行させると、専用
回路・専用チップを用いる装置を使用した場合と同様の
効果を得ることができる。
〜10のフローチャートに示した処理を行うことにより
生成されたビットストリームを記録した蓄積メディア
(記録媒体)の例を図13に示す。ディジタル情報を記
録することができる記録ディスク(例えば磁気、光ディ
スクなど)1301には、同心円上にディジタル情報が
記録されている。このディスクに記録されているディジ
タル情報の一部1302を取り出すと、符号化されたフ
レームの符号化モード識別情報1303、1305、1
308、1311、1314、丸め込み方法の識別情報
1306、1309、1312、1315、動きベクト
ルやDCT係数等の情報1304、1307、131
0、1313、1316が記録されている。図8〜10
に示した方法に従えば、1303には’I’、130
5、1308、1311、1314には’P’、130
6、1312には’+’、1309、1315には’
−’を意味する情報が記録されることとなる。この場
合、例えば’I’と’+’は1ビットの0、’P’と’
−’は1ビットの1で表せば、復号化器は正しく記録さ
れた情報を解釈し、再生画像を得ることが可能となる。
このようにして蓄積メディアに符号化ビットストリーム
を蓄積することにより、このビットストリームを読み出
して復号化した場合に丸め込み誤差の蓄積が発生するこ
とを防ぐことができる。図5に示したP+フレーム、P
−フレーム、Bフレームが存在する画像系列に関する符
号化ビットストリームを記録した蓄積メディアの例を図
15に示す。図13の1301と同様に、ディジタル情
報を記録することができる記録ディスク(例えば磁気、
光ディスクなど)1501には、同心円上にディジタル
情報が記録されている。このディスクに記録されている
ディジタル情報の一部1502を取り出すと、符号化さ
れたフレームの符号化モード識別情報1503、150
5、1508、1510、1513、丸め込み方法の識
別情報1506、1512、動きベクトルやDCT係数
等の情報1504、1507、1509、1511、1
514が記録されている。
5、1510には’P’、1508、1513には’
B’、1505には’+’、1511には’−’を意味
する情報が記録されている。例えば’I’、’P’、’
B’をそれぞれ2ビットの00、01、10、’+’
と’−’はそれぞれ1ビットの0と1で表せば、復号化
器は正しく記録された情報を解釈し、再生画像を得るこ
とが可能となる。
する情報が1503と1504、502(Bフレーム)
に関する情報が1508と1509、フレーム503
(P+フレーム)に関する情報が1505〜1507、
フレーム504(Bフレーム)に関する情報が1513
と1514、フレーム505(P−フレーム)に関する
情報が1510〜1512である。このように動画像を
Bフレームを含む形で符号化場合、一般的にフレームに
関する情報を伝送する順番と、再生する順番は異なる。
これは、あるBフレームを復号化する前に、このBフレ
ームが予測画像を合成する際に使用する前後の参照画像
を復号化しておかなければならないためである。このた
め、フレーム502はフレーム503の前に再生される
にもかかわらず、フレーム502が参照画像として使用
するフレーム503に関する情報がフレーム502に関
する情報の前に伝送されるのである。
蓄積を引き起こす要員とはならないため、Pフレームの
ように複数の丸め込み方法を適用する必要はない。この
ため、ここに示した例では、Bフレームに関してはは丸
め込み方法を指定する’+’や’−’のような情報は伝
送されていない。こうすることにより、例えばBフレー
ムに関しては常に正の丸め込みのみが適用されるように
したとしても、誤差の蓄積の問題は発生しない。このよ
うにして、蓄積メディアにBフレームに関する情報を含
む符号化ビットストリームを蓄積することにより、この
ビットストリームを読み出して復号化した場合に丸め込
み誤差の蓄積が発生することを防ぐことができる。
とP−フレームが混在する符号化方法に基づく符号化・
復号化装置の具体例を示す。パソコン1401に画像符
号化・復号化用のソフトウェアを組み込むことにより、
画像符号化・復号化装置として活用することが可能であ
る。このソフトウェアはコンピュータ読み取り可能な記
録媒体である何らかの蓄積メディア(CD−ROM、フ
ロッピーディスク、ハードディスクなど)1412に記
録されており、これをパソコンが読み込んで使用する。
また、さらに何らかの通信回線にこのパソコンを接続す
ることにより、映像通信端末として活用することも可能
となる。
録した符号化ビットストリームを読み取り、復号化する
再生装置1403にも本明細書に示した復号化方法を実
装することが可能である。この場合、再生された映像信
号はテレビモニタ1404に表示される。また、140
3の装置は符号化ビットストリームを読み取るだけであ
り、テレビモニタ1404内に復号化装置が組み込まれ
ている場合も考えられる。
が話題となっているが、ディジタル放送用のテレビ受信
機1405にも復号化装置を組み込むことができる。
8または衛星/地上波放送のアンテナに接続されたセッ
トトップボックス1409内に復号化装置を実装し、こ
れをテレビモニタ1410で再生する構成も考えられ
る。このときも1404の場合と同様に、セットトップ
ボックスではなく、テレビモニタ内に符号化装置を組み
込んでも良い。
タル衛星放送システムの構成例を示したものである。放
送局1413では映像情報の符号化ビットストリームが
電波を介して通信または放送衛星1414に伝送され
る。これを受けた衛星は、放送用の電波を発信し、この
電波を衛星放送受信設備をもつ家庭1415が受信し、
テレビ受信機またはセットトップボックスなどの装置に
より符号化ビットストリームを復号化してこれを再生す
る。
ことにより、最近はディジタル携帯端末1406による
ディジタル動画像通信も注目されるようになっている。
ディジタル携帯端末の場合、符号器・復号化器を両方持
つ送受信型の端末の他に、符号化器のみの送信端末、復
号化器のみの受信端末の3通りの実装形式が考えられ
る。
化装置を組み込むことも可能である。この場合撮影用カ
メラは符号化装置と該符号化装置からの出力を記録媒体
に記録する記録装置とを持ち、符号化装置から出力され
た符号化ビットストリームを記録媒体に記録する。ま
た、カメラは映像信号を取り込むのみであり、これを専
用の符号化装置1411に組み込む構成も考えられる。
関しても、本明細書に示した方法を実装することによ
り、従来の技術を活用した場合と比較して、より画質の
高い画像情報を扱うことが可能となる。
は明らかである。
ブロックマッチングが使用されることが前提となってい
た。しかし、本発明は動きベクトルの水平・垂直成分が
水平・垂直方向の画素のサンプリング間隔の整数倍以外
値をとることができ、サンプル値の存在しない位置にお
ける強度値を共1次内挿によって求める動き補償方式を
採用する画像符号化方式および画像復号化方式すべてに
対して適用することができる。たとえば特願平08-06057
2に記載されているグローバル動き補償や、特願平08-24
9601に記載されているワーピング予測に対しても、本発
明は適用可能である。
の水平・垂直成分が1/2の整数倍の値をとる場合のみ
について議論してきた。しかし、議論を一般化すれば、
本発明は動きベクトルの水平・垂直成分が1/dの整数
倍(dは正の整数、かつ偶数)をとる方式に対して適用
可能である。しかし、dが大きくなった場合には、共1
次内挿の除算の除数(dの2乗、数2参照)が大きくな
るため、相対的に通常の除算の結果が整数に0.5を足し
た値となる確率が低くなる。したがって、プラスの丸め
込みのみを行った場合の、丸め込み誤算の期待値の絶対
値が小さくなり、誤差の蓄積による悪影響が目立ちにく
くなる。そこで、例えばdの値が可変である動き補償方
式などにおいては、dがある一定値より小さい場合には
プラスの丸め込みとマイナスの丸め込みの両方を使用
し、dが上記一定値以上の場合にはプラスまたはマイナ
スの丸め込みのみを用いるという方法も有効である。
誤差符号化方式として利用した場合、丸め込み誤差の蓄
積による悪影響はDCT係数の量子化ステップサイズが
大きい場合に現れやすい。そこで、DCT係数の量子化
ステップサイズがある一定値より大きい場合にはプラス
の丸め込みとマイナスの丸め込みの両方を使用し、DC
T係数の量子化ステップサイズが上記一定値以下の場合
にはプラスまたはマイナスの丸め込みのみを用いるとい
う方法も有効である。
が起こった場合と色差プレーンで丸め込み誤差の蓄積が
起こった場合では、一般的に色差プレーンで発生した場
合の方が再生画像に与える影響が深刻である。これは、
画像が全体的にわずかに明るくなったり暗くなったりす
ることよりも、画像の色が全体的に変化した場合の方が
目立ちやすいためである。そこで、色差信号に対しては
プラスの丸め込みとマイナスの丸め込みの両方を使用
し、輝度信号に対してはプラスまたはマイナスの丸め込
みのみを用いるという方法も有効である。
/4画素精度の動きベクトルの1/2画素精度の動きベ
クトルへの丸め込み方法に関して述べたが、この方法に
多少の変更を加えることにより、丸め込み誤差の期待値
の絶対値を小さくすることが可能である。従来の技術で
とりあげたH.263では、輝度プレーンの動きベクト
ルの水平成分または垂直成分を半分にした値がr+s/
4(rは整数、sは0以上4未満の整数)で表されると
して、sが1または3であるときに、これを2に丸め込
む操作がおこなわれる。これをsが1のときにはこれを
0とし、sが3であるときにはrに1を加えてsを0と
する丸め込みを行うように変更すればよい。こうするこ
とにより、図4の406〜408の位置の強度値を計算
する回数が相対的に減少する(動きベクトルの水平・垂
直成分が整数となる確率が高くなる)ため、丸め込み誤
差の期待値の絶対値が小さくなる。しかし、この方法で
は発生する誤差の大きさを抑えることはできても、誤差
が蓄積することを防ぐことはできない。
補償方式によるフレーム間予測画像の平均を最終的なフ
レーム間予測画像とする方式がある。例えば特願平8-36
16では、縦横16画素のブロックに対して一個の動きベ
クトルを割り当てるブロックマッチングと、縦横16画
素のブロックを4個の縦横8画素のブロックに分割し
て、それぞれに対して動きベクトルを割り当てるブロッ
クマッチングの2種類の方法によって得た2種類のフレ
ーム間予測画像を用意し、これらのフレーム間予測画像
の強度値の平均を求めたものを最終的なフレーム間予測
画像とする方法が述べられている。この方法において2
種類の画像の平均値を求める際にも丸め込みが行われ
る。この平均化の操作でプラスの丸め込みのみを行い続
けると、新たな丸め込み誤差の蓄積の原因を作ることに
なる。この方式では、ブロックマッチングにおいてプラ
スの丸め込みを行うP+フレームに対しては、平均化の
操作ではマイナスの丸め込みを行い、P−フレームに対
しては平均化の操作ではプラスの丸め込みを行うように
すれば、同一フレーム内でブロックマッチングによる丸
め込み誤差と平均化による丸め込み誤差が打ち消し合う
効果を得ることができる。 (6)P+フレームとP−フレームを交互に配置する方
法を用いた場合、符号化装置と復号化装置は現在符号化
しているPフレームがP+フレームであるP−フレーム
であるかを判定するために、例えば以下の処理を行なう
ことが考えられる。現在符号化または復号化しているP
フレームが、最も最近に符号化または復号化されたIフ
レームの後の何番目のPフレームであるかを数え、これ
が奇数であるときにはP+フレーム、偶数であるときは
P−フレームとすれば良い(これを暗示的方法と呼
ぶ)。また、符号化装置側が現在符号化しているPフレ
ームがP+フレームであるか、P−フレームであるかを
識別する情報を、例えばフレーム情報のヘッダ部分に書
き込むという方法もある(これを明示的方法と呼ぶ)。
この方法の方が、伝送誤りに対する耐性は強い。
別する情報をフレーム情報のヘッダ部分に書き込む方法
には、以下の長所がある。「従来の技術」で述べた通
り、過去の符号化標準(例えばMPEG−1やMPEG
−2)では、Pフレームにおいて正の丸め込みのみが行
われる。したがって、例えば既に市場に存在しているM
PEG−1/2用の動き推定・動き補償装置(例えば、
図1の106に相当する部分)は、P+フレームとP−
フレームが混在する符号化には対応できないことにな
る。いま、P+フレームとP−フレームが混在する符号
化に対応した復号化器があるとする。この場合に、もし
この復号化器が上記暗示的方法に基づくものであれば、
MPEG−1/2用の動き推定・動き補償装置を用い
て、この暗示的方法に基づく復号化器が正しく復号化で
きるようなビットストリームを生成する符号化器を作る
ことは困難である。
くものである場合には、この問題を解決することができ
る。MPEG−1/2用の動き推定・動き補償装置を使
用した符号化器は、常にP+フレームを送り続け、これ
を示す識別情報をフレーム情報のヘッダに書き込み続け
れば良い。こうすれば、明示的方法に基づく復号化器
は、この符号化器が生成したビットストリームを正しく
再生することができる。もちろん、この場合にはP+フ
レームのみが存在するため、丸め込み誤差の蓄積は発生
しやすくなる。しかし、この符号化器がDCT係数の量
子化ステップサイズとして小さい値のみを用いるもの
(高レート符号化専用の符号化器)であるような場合に
は、誤差の蓄積は大きな問題とはならない。
も、明示的方法にはさらに、(a)高レート符号化専用
の符号化器や、頻繁にIフレームを挿入することにより
丸め込み誤差が発生しにくい符号化器は、正か負のどち
らかの丸め込み方法のみを実装すれば良く、装置のコス
トを抑えることができる、(b)上記の丸め込み誤差が
発生しにくい符号化器は、P+またはP−フレームのど
ちらか一方のみを送り続ければ良いため、現在符号化を
行っているフレームをP+フレームとするか、P−フレ
ームとするかの判定を行う必要がなく、処理を簡略化で
きる、といった長所がある。
し、丸め込み処理を伴うフィルタリングを行う場合にも
適用することができる。例えば、動画像符号化の国際標
準であるH.261では、フレーム間予測画像において
動きベクトルが0ではなかったブロック内の信号に対し
ては、低域通過型フィルタ(これをループフィルタと呼
ぶ)が適用される。また、H.263では、ブロックの
境界部に発生する不連続(いわゆるブロック歪み)を平
滑化するためのフィルタを使用することができる。これ
らのフィルタでは、画素の強度値に対して重み付け平均
化の処理が行われ、フィルタリング後の強度値に対して
整数への丸め込みの操作が行われる。ここでもプラスの
丸め込みとマイナスの丸め込みを使い分けることによ
り、誤差の蓄積を防ぐことが可能である。
+P+P−P−P+P+…や、IP+P−P−P+P+
…など、P+フレームとP−フレームの混在の仕方には
様々な方法が考えられる。例えば、それぞれ1/2の確
率で0と1が発生する乱数発生器を使用し、0が出れば
P+、1が出ればP−としても良い。いずれにせよ、一
般的にP+とP−フレームが混在し、かつ一定時間内の
それぞれの存在確率の差が小さいほど、丸め混み誤差の
蓄積は発生しにくくなる。また、符号化器に対し、任意
のP+フレームとP−フレームの混在の仕方を許すよう
な場合、符号化器と復号化器は(6)で示した暗示的方
法に基づくものではなく、明示的方法に基づくものでな
ければならない。したがって、符号化器と復号化器に関
してより柔軟な実装形態を許すという観点からは、明示
的方法の方が有利となる。
度値を求める方法を共1次内挿に限定するものではな
い。強度値の内挿方法は一般化すると、以下の式のよう
に表すことができる。
のための実数の関数、T(z)は実数zを整数に丸め込む
関数であり、R(x,y)、x、yの定義は数4と同じ
である。T(z)が、プラスの丸め込みを表す関数であ
る場合にはプラスの丸め込みを用いる動き補償、マイナ
スの丸め込みを表す関数である場合にはマイナスの丸め
込みを用いる動き補償が行われる。この数5の形式で表
すことのできる内挿方法に対しては、本発明を適用する
ことが可能である。例えばh(r,s)を、
る。しかし、例えばh(r,s)を
る内挿方法が実施されるが、この場合も本発明を適用す
ることは可能である。
をDCTに限定するものではない、例えば、DCTでは
なく、ウェーブレット変換(例えば、M. Antonioni, e
t. al,"Image Coding Using Wavelet Transform", IEEE
Trans. Image Processing, vol. 1, no.2, April 199
2)や、ウォルシューアダマール変換(Walsh-Hadamard
Transform)(例えば、A. N. Netravalli and B. G. Ha
skell, "Digital Pictures", Plenum Press, 1998)を
使用した場合でも本発明は適用可能である。
ける丸め込み誤差の蓄積を抑えることが可能となり、再
生画像の画質を向上させることが可能となる。
である。
である。
した図である。
値の内挿処理の様子を示した図である。
る。
図である。
図である。
ローチャートの例を示した図である。
ード決定処理のフローチャートの例を示した図である。
定・動き補償処理のフローチャートの例を示した図であ
る。
フローチャートの例を示した図である。
償処理のフローチャートの例を示した図である。
混在させる符号化方法により符号化されたビットストリ
ームを記録した蓄積メディアの例を示した図である。
号化方法を使用する装置の具体例を示した図である。
−フレームを混在させる符号化方法により符号化された
ビットストリームを記録した蓄積メディアの例を示した
図である。
号化方法を使用する装置に含まれるブロックマッチング
部の例を示した図である。
号化方法により符号化されたビットストリームを復号化
する装置に含まれる予測画像合成部の例を示した図であ
る。
算器、103…誤差画像、104…DCT変換器、10
5…DCT係数量子化器、106、201…量子化DC
T係数、108、204…DCT係数逆量子化器、10
9、205…逆DCT変換器、110、206…復号誤
差画像、111、207…加算器、112…現フレーム
の復号画像、113、215…フレーム間/フレーム内
符号化切り換えスイッチの出力画像、114、209…
フレームメモリ、115、210…前フレームの復号画
像、116、1600…ブロックマッチング部、11
7、212…現フレームの予測画像、118、213…
「0」信号、119、214…フレーム間/フレーム内
符号化切り換えスイッチ、120、202…動きベクト
ル情報、121、203…フレーム間/フレーム内識別
フラグ、122…多重化器、123…伝送ビットストリ
ーム、200…画像復号化器、208…出力画像、21
1、1700…予測画像合成部、216…分離器、30
1…Yブロック、302…Uブロック、303…Vブロ
ック、401〜404…画素、405〜408…共1次
内挿により強度値を求める位置、501…Iフレーム、
503、505、507、509…Pフレーム、50
2、504、506、508…Bフレーム、600…ソ
フトウェア画像符号化器、602…入力画像用フレーム
メモリ、603、703…汎用プロセッサ、604、7
04…プログラム用メモリ、605、705…処理用メ
モリ、606…出力バッファ、607、701…符号化
ビットストリーム、608、708…蓄積デバイス、7
00…ソフトウェア画像復号化器、702…入力バッフ
ァ、706…出力画像用フレームメモリ。801〜81
5、901〜906、1001〜1005、1101〜
1111、1201〜1204…フローチャートの処理
項目、1301、1402、1501…蓄積メディア、
1302、1502…ディジタル情報を記録したトラッ
ク、1303〜1316、1503〜1514…ディジ
タル情報、1401…パソコン、1403…蓄積メディ
アの再生装置、1404、1410…テレビモニタ、1
405…テレビ放送受信機、1406…無線携帯端末、
1407…テレビカメラ、1408…ケーブルテレビ用
のケーブル、1409…セットトップボックス、141
1…画像符号化装置、1412…ソフトウェア情報を記
録した蓄積メディア、1413…放送局、1414…通
信または放送衛星、1415…衛星放送受信設備を持つ
家庭、1601…動き推定器、1602、1701…丸
め込み方法決定器、1604、1605、1702、1
704…丸め込み方法に関する情報、1603、170
3…予測画像合成器。
Claims (9)
- 【請求項1】入力画像をPフレーム或いはBフレームと
して符号化する場合のある動画像の符号化方法であっ
て、入力画像と参照画像との間で動き推定を行い動きベ
クトルを検出し、前記動きベクトルと前記参照画像とを
用いて前記入力画像の予測画像の合成を行う段階と、前
記予測画像と前記入力画像との差分を求め誤差画像を得
る段階と、前記誤差画像に関する情報と前記動きベクト
ルに関する情報を前記入力画像の符号化情報に含めて出
力する段階とを有し、 前記予測画像の合成を行う段階は、前記参照画像で画素
の存在しない点の強度値を内挿演算で求める段階を含
み、 前記入力画像をPフレームとして符号化する場合とBフ
レームとして符号化する場合のうちPフレームとして符
号化する場合は、プラスの丸め込み方法を用いて前記内
挿演算を行う場合と、マイナスの丸め込み方法を用いて
前記内挿演算を行う場合とがあり、Bフレームとして符
号化する場合は、プラスの丸め込み方法或いはマイナス
の丸め込み方法のうち予め固定された一方のみによって
前記内挿演算を行うことを特徴とする動画像の符号化方
法。 - 【請求項2】請求項1に記載の動画像の符号化方法にお
いて、 前記入力画像をBフレームとして符号化する場合は、プ
ラスの丸め込み方法のみによって前記内挿演算を行うこ
とを特徴とする動画像の符号化方法。 - 【請求項3】請求項1又は2のいずれかに記載の動画像
の符号化方法であって、 前記プラスの丸め込み方法は、前記参照画像中の、強度
Laを有する第1の画素と、前記第1の画素と水平方向に
隣接し強度Lbを有する第2の画素と、前記第1の画素と
垂直方向に隣接し強度Lcを有する第3の画素と、前記第
2の画素と垂直方向に隣接し、かつ前記第3の画素と水
平方向に隣接し強度Ldを有する第4の画素とから、画素
の存在しない前記第1の画素と前記第2の画素の中間点
における強度Ibと、前記第1の画素と前記第3の画素の
中間点における強度Icと、前記第1と第2と第3と第4
の画素とに囲まれ前記第1、第2、第3、および第4の画素
から等距離にある点における強度Idとを求める際に、 Ib=[(La+Lb+1)/2]、Ic=[(La+Lc+1)/2]、Id=[(La+Lb+Lc+
Ld+2)/4] を用いる丸め込み方法であり、前記マイナスの丸め込み
方法は、 Ib=[(La+Lb)/2]、Ic=[(La+Lc)/2]、Id=[(La+Lb+Lc+Ld+
1)/4] を用いる丸め込み方法であることを特徴とする動画像の
符号化方法。 - 【請求項4】入力画像をPフレーム或いはBフレームと
して符号化する場合のある動画像の符号化方法が記録さ
れたコンピュータ読みとり可能な記録媒体であって、参
照画像を第1のフレームメモリに蓄える段階と、入力画
像を第2のフレームメモリに蓄える段階と、前記第2の
フレームメモリに蓄えられた前記入力画像と前記第1の
フレームメモリに蓄えられた前記参照画像との間で動き
推定を行い動きベクトルを検出し、前記動きベクトルと
前記参照画像とを用いて前記入力画像の予測画像の合成
を行う段階と、前記予測画像と前記入力画像との差分を
求め誤差画像を得る段階と、前記誤差画像に関する情報
と前記動きベクトルに関する情報を前記入力画像の符号
化情報に含めて出力する段階とを有し、 前記予測画像の合成を行う段階は、前記参照画像で画素
の存在しない点の強度値を内挿演算で求める段階を含
み、 前記入力画像をPフレームとして符号化する場合とBフ
レームとして符号化する場合のうちPフレームとして符
号化する場合は、プラスの丸め込み方法を用いて前記内
挿演算を行う場合と、マイナスの丸め込み方法を用いて
前記内挿演算を行う場合とがあり、Bフレームとして符
号化する場合は、プラスの丸め込み方法或いはマイナス
の丸め込み方法のうち予め固定された一方のみによって
前記内挿演算を行うことを特徴とする動画像の符号化方
法が記録されたコンピュータ読みとり可能な記録媒体。 - 【請求項5】請求項4に記載の動画像の符号化方法が記
録されたコンピュータ読みとり可能な記録媒体におい
て、 前記入力画像をBフレームとして符号化する場合は、プ
ラスの丸め込み方法のみによって前記内挿演算を行うこ
とを特徴とする動画像の符号化方法が記録されたコンピ
ュータ読みとり可能な記録媒体。 - 【請求項6】請求項4又は5に記載の記録媒体におい
て、 前記プラスの丸め込み方法は、前記参照画像中の、強度
Laを有する第1の画素と、前記第1の画素と水平方向に
隣接し強度Lbを有する第2の画素と、前記第1の画素と
垂直方向に隣接し強度Lcを有する第3の画素と、前記第
2の画素と垂直方向に隣接し、かつ前記第3の画素と水
平方向に隣接し強度Ldを有する第4の画素とから、画素
の存在しない前記第1の画素と前記第2の画素の中間点
における強度Ibと、前記第1の画素と前記第3の画素の
中間点における強度Icと、前記第1と第2と第3と第4
の画素とに囲まれ前記第1、第2、第3、および第4の画素
から等距離にある点における強度Idとを求める際に、 Ib=[(La+Lb+1)/2]、Ic=[(La+Lc+1)/2]、Id=[(La+Lb+Lc+
Ld+2)/4] を用いる丸め込み方法であり、前記マイナスの丸め込み
方法は、 Ib=[(La+Lb)/2]、Ic=[(La+Lc)/2]、Id=[(La+Lb+Lc+Ld+
1)/4] を用いる丸め込み方法であることを特徴とする動画像の
符号化方法が記録されたコンピュータ読みとり可能な記
録媒体。 - 【請求項7】入力画像をPフレーム或いはBフレームと
して符号化する場合がある動画像の符号化装置であっ
て、入力画像と参照画像との間で動き推定を行い動きベ
クトルの検出を行い、該動きベクトルと前記参照画像と
を用いて前記入力画像の予測画像の合成を行うブロック
マッチング部と、 前記予測画像と前記入力画像との差分をDCT変換して
DCT係数を得るDCT変換器と、 前記DCT係数を量子化して量子化DCT係数を得る量
子化器と、 前記量子化係数と前記動きベクトルに関する情報を多重
化する多重化器とを有し、 前記入力画像をPフレームとして符号化する場合とBフ
レームとして符号化する場合のうちPフレームとして符
号化する場合は、 前記ブロックマッチング部は、予測画像の合成において
前記参照画像で画素の存在しない点の強度値の内挿演算
に、プラスの丸め込み方法を行う場合と、マイナスの丸
め込み方法を用いる場合とがあり、Bフレームとして符
号化する場合は、プラスの丸め込み方法或いはマイナス
の丸め込み方法のうち、予め固定された一方のみを用い
ることを特徴とする動画像の符号化装置。 - 【請求項8】請求項7に記載の動画像の符号化装置にお
いて、 前記入力画像をBフレームとして符号化する場合は、前
記ブロックマッチング部は、予測画像の合成において前
記参照画像で画素の存在しない点の強度値の内挿演算
に、プラスの丸め込み方法のみを用いることを特徴とす
る動画像の符号化装置。 - 【請求項9】請求項7又は8に記載の符号化装置におい
て、 前記プラスの丸め込み方法は、前記参照画像中の、強度
Laを有する第1の画素と、前記第1の画素と水平方向に
隣接し強度Lbを有する第2の画素と、前記第1の画素と
垂直方向に隣接し強度Lcを有する第3の画素と、前記第
2の画素と垂直方向に隣接し、かつ前記第3の画素と水
平方向に隣接し強度Ldを有する第4の画素とから、画素
の存在しない前記第1の画素と前記第2の画素の中間点
における強度Ibと、前記第1の画素と前記第3の画素の
中間点における強度Icと、前記第1と第2と第3と第4
の画素とに囲まれ前記第1、第2、第3、および第4の画素
から等距離にある点における強度Idとを求める際に、 Ib=[(La+Lb+1)/2]、Ic=[(La+Lc+1)/2]、Id=[(La+Lb+Lc+
Ld+2)/4] を用いる丸め込み方法であり、前記マイナスの丸め込み
方法は、 Ib=[(La+Lb)/2]、Ic=[(La+Lc)/2]、Id=[(La+Lb+Lc+Ld+
1)/4] を用いる丸め込み方法であることを特徴とする動画像の
符号化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000273534A JP3407726B2 (ja) | 1997-06-09 | 2000-09-05 | 符号化方法、符号化装置、および、コンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15065697 | 1997-06-09 | ||
JP9-150656 | 1997-06-09 | ||
JP2000273534A JP3407726B2 (ja) | 1997-06-09 | 2000-09-05 | 符号化方法、符号化装置、および、コンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03097099A Division JP3410037B2 (ja) | 1997-06-09 | 1999-02-09 | 復号化方法、復号化装置、および、コンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001148860A JP2001148860A (ja) | 2001-05-29 |
JP3407726B2 true JP3407726B2 (ja) | 2003-05-19 |
Family
ID=26480192
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000273534A Expired - Lifetime JP3407726B2 (ja) | 1997-06-09 | 2000-09-05 | 符号化方法、符号化装置、および、コンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3407726B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008160877A (ja) * | 1997-06-09 | 2008-07-10 | Hitachi Ltd | 動画像の符号化方法および復号化方法 |
-
2000
- 2000-09-05 JP JP2000273534A patent/JP3407726B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (2)
Title |
---|
ITU−T Recommendation H.263,1998年 2月 |
中屋雄一郎,外3名,半画素精度の動き補償における丸め込み誤差の蓄積防止,1998年電子情報通信学会総合全国大会講演論文集情報・システム2,日本,電子情報通信学会,1998年 3月,p.44 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008160877A (ja) * | 1997-06-09 | 2008-07-10 | Hitachi Ltd | 動画像の符号化方法および復号化方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001148860A (ja) | 2001-05-29 |
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