JP3397839B2 - ニオブ酸カリウム単結晶の製造方法 - Google Patents

ニオブ酸カリウム単結晶の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の技術分野】本発明は、波長変換あるいは光変調
などに用いられるニオブ酸カリウム(以下単に、KNb
3という) 単結晶体の製造方法に関し、さらに詳しく
は光学的損失を小さくすることができるようなKNbO
3 単結晶体の製造方法に関する。 【0002】 【発明の技術的背景】KNbO3 単結晶は、非線形光学
材料として、特に860nmまたは980nm近傍の単
色光である半導体レーザー光をそれぞれ1/2波長の高
調波に変換する性質を有するために注目されている。 【0003】従来このKNbO3 単結晶は、T.FUK
UDA、Y.UEMATU J.J.A.P.11(1
973)163に記載されているように、K2 CO3
Nb 2 5 との粉状混合物を1050℃以上の温度で加
熱融解し、得られた融液に種結晶を浸し、融液の温度を
徐々に下げて成長させることにより製造されている。 【0004】このようにして得られたKNbO3 単結晶
は、融点から室温までの冷却過程において立方晶−正方
晶間相転移および正方晶−斜方晶間相転移が伴っている
ため、得られたKNbO3 単結晶は、さまざまな方向を
有する双極子を含んだマルチドメイン状態となってい
る。 【0005】このようなマルチドメイン状態のKNbO
3 単結晶からシングルドメイン部分を切り出して非線形
光学材料として用いようとすると、所望の光学的開口径
および光路長を有する光学素子を大量に得ることは困難
であるという問題点があった。 【0006】このため従来、上記のようなマルチドメイ
ン状態のKNbO3 単結晶を200℃程度の温度に加熱
して1KV/cm以上の電界をKNbO3 単結晶のc軸
方向に印加してシングルドメイン化処理を行うことによ
りKNbO3 単結晶を作製している。このようにして得
られたシングルドメイン化処理されたKNbO3 単結晶
は光学的素子として用いられる。 【0007】しかしながら、上記のようにしてシングル
ドメイン化処理されたKNbO3 単結晶を光学的素子と
して用いると、この結晶中を光が通過する際の光学的損
失が大きく、このためこの光学的損失に起因して結晶内
部の温度が上昇し、波長変換効率が低下してしまうとい
う問題点があった。 【0008】また結晶内部の温度の上昇によって、この
KNbO3 単結晶がマルチドメイン状態に再び戻り、さ
らに光学的損失が増加する虞があった。 【0009】 【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術におけ
る問題点を解決しようとするものであって、シングルド
メイン化処理されたKNbO3 単結晶の光学的損失を少
なくしうるようなKNbO3 単結晶の製造方法を提供す
ることを目的としている。 【0010】 【発明の概要】本発明に係るKNbO3単結晶の製造方
法は、シングルドメイン化処理されたKNbO3単結晶の正
および負の表面電荷が発生する面に導電性膜を設け、こ
の導電性膜を電気的に短絡させた状態で、該ニオブ酸カ
リウム単結晶を斜方晶-正方晶間の相転移温度以下の温
度で熱処理することを特徴としている。 【0011】本発明によれば、KNbO3 単結晶の光学
的損失を小さくすることができる。 【0012】 【発明の具体的説明】以下、本発明に係るKNbO3
結晶の製造方法について、具体的に説明する。 【0013】本発明では、シングルドメイン化処理され
たKNbO3 単結晶を、KNbO3単結晶の斜方晶・正
方晶間の相転移温度以下の温度で熱処理している。シン
グルドメイン状態を有するKNbO3 単結晶は、従来公
知の方法によって得ることができるが、たとえば従来公
知の方法によって作製されたマルチドメイン状態の単結
晶をシングルドメイン化処理(ポーリング処理)して得
ることができる。このようなシングルドメイン化処理
は、たとえばマルチドメイン状態のKNbO3 単結晶に
200℃程度の温度で1KV/cm以上の電界を印加す
ることにより行うことができる。上記のようなシングル
ドメイン化処理は、KNbO3単結晶のc軸方向に電界
を印加することにより行うことが好ましい。 【0014】図1にシングルドメイン化したKNbO3
単結晶の概略を示す。はシングルドメイン化処理され
たKNbO3 単結晶である。単結晶の結晶軸a軸に垂直
な面5,6がa面であり、b軸に垂直な面7,8がb面
であり、c軸に垂直な3,4がc面である。マルチドメ
イン状態のKNbO3 単結晶のc軸方向に所定の電界が
印加されると、マルチドメイン状態のKNbO3 単結晶
は結晶内の双極子がほぼ一定の方向に並んでシングルド
メイン状態となる。 【0015】上記のような熱処理されるKNbO3 単結
晶は図2(a)および図2(b)に示されるように正および負
の表面電荷が発生する両面に導電性膜が設けられてお
り、これらの導電性膜は電気的に短絡されていることが
好ましい。上記のようなKNbO3 単結晶の表面電荷
は、結晶全体の温度変化または結晶内の温度分布、歪分
布などの偏りに起因して発生するものと考えられる。こ
れらの導電性膜は単結晶のc軸に垂直な面(すなわちc
面)に設けられていることが好ましい。 【0016】導電性膜2としては、表面電荷を除去しう
る程度の導電性を有していれば特に制限はなく、たとえ
ば、銀、カーボン、金、銀−パラジウムなどの無機導電
材料、ポリアニリンなどの有機導電材料を例示すること
ができる。 【0017】このような材料を導電性膜として形成する
方法としては、たとえば、導電性ペーストを塗布して形
成する方法、導電性物質を蒸着して形成する方法、スパ
ッタリングによって形成する方法を挙げることができ
る。 【0018】また短絡手段としては前記の導電性膜が電
気的に短絡しうる程度に導電性を有していれば特に制限
されない。このような短絡手段として図2に示す導線1
5を例示することができる。 【0019】上記した導電性膜、短絡手段の構造および
配置等は特に制限はなく、要するに結晶表面に発生する
電荷を除去しうるようにすればよい。またこれら導線等
は、光路を妨げずに正および負の電荷が発生する面に導
通が確保されるように設けられ、結晶の切出し角、形状
等に対応して設けられる。 【0020】本発明では、上記のようなシングルドメイ
ン化処理されたKNbO3 単結晶は、斜方晶−正方晶間
の相転移温度以下の温度で熱処理される。分析の結果か
らKNbO3 単結晶の斜方晶−正方晶間の相転移温度
は、215±5℃にあることが判っている。 【0021】したがって本発明では、KNbO3 単結晶
の熱処理は、220℃以下、好ましくは180〜220
℃、さらに好ましくは190〜210℃の温度で行うこ
とが望ましい。 【0022】このようなKNbO3 単結晶の熱処理は、
60時間以上、好ましくは120時間以上、さらに好ま
しくは240時間以上行うことが望ましい。熱処理温度
を高めにすると、一般に熱処理時間を短くすることがで
きる。 【0023】しかしながら相転移温度を越えて熱処理を
行うと、KNbO3 単結晶がマルチドメイン化される可
能性が極めて高い。また、KNbO3 単結晶の電荷が生
ずる表面上に導電性膜が設けられており、この導電性膜
が電気的に短絡されていると、熱処理に際して生じた表
面電荷が除去され、この熱処理によるKNbO3 単結晶
のマルチドメイン化を抑止することができる。これによ
って、結晶のシングルドメイン状態を維持したままで光
学的損失の少ないKNbO3 単結晶を得ることができ
る。 【0024】またKNbO3 単結晶に熱処理を行う際
に、振動、衝撃などの機械的衝撃あるいは急加熱、急冷
却などの熱的衝撃を加えないようにすることが好まし
い。このような機械的、熱的衝撃によって、シングルド
メイン状態のKNbO3 単結晶がマルチドメイン化さ
れ、また、該単結晶にクラックが生じることがある。 【0025】このうち熱的衝撃を少なくするには、たと
えばKNbO3 単結晶の昇温および降温は500℃/時
以下で、好ましくは200℃/時以下で行うことが望ま
しい。 【0026】このようにして得られた本発明に係るKN
bO3 単結晶は、波長変換素子などの光学素子として用
いられる。 【0027】 【発明の効果】本発明では、シングルドメイン化処理さ
れたKNbO3 単結晶を、斜方晶−正方晶間の相転移温
度以下の温度で熱処理を行っているため、得られるKN
bO3単結晶の光学的損失を少なくすることができる。 【0028】特に、KNbO3 単結晶上の表面電荷が発
生する両面に導電性膜が設けられ、この導電性膜が電気
的に短絡された状態で熱処理が行われると、シングルド
メイン状態を維持したままで光学的損失の少ないKNb
3 単結晶体が得られる。このようなKNbO3 単結晶
体は光学的損失が少ないため、高品質の光学素子とし
て、特に光変調および非線形光学素子などとして有用で
ある。 【0029】 【実施例】以下に実施例によって本発明を具体的に説明
するが、本発明は、以下の実施例に限定されるものでは
ない。 【0030】 【実施例1】シングルドメイン化処理2 CO3 とNb2 5 との混合物を1050℃以上の
温度で加熱融解し、得られた融液に種結晶を浸し、融液
の温度を徐々に下げることによりKNbO3 単結晶を作
製した。このようにして得られたマルチドメイン状態の
KNbO3 単結晶から試料(以下試料1という)を切出
し、そのc軸方向に、200℃で1KV/cmの電界を
印加し、シングルドメイン化した。 【0031】単結晶の作製 シングルドメイン化された単結晶の概略を図3に示す。
表面5および表面6は試料のa軸にほぼ垂直な面(a
面)である。このa面は光透過率測定における光入射お
よび光出射面として使用するため鏡面研磨した。 【0032】図3の10は本結晶体の光透過率を測定す
る際の光軸であり、本結晶体のa軸とほぼ平行にした。
光軸10に沿う結晶体の厚みを0.5cmとした。表面
7および表面8は試料のb軸にほぼ垂直な面(b面)で
あり、融液からの単結晶の成長直後すでにこれらの面は
鏡面となっており、そのまま光透過率測定における光入
射および光出射面として用いた。9はこの光透過率測定
の際の光軸であり、試料のb軸とほぼ平行にした。光軸
9に沿う結晶体の厚みを約2.8cmとした。 【0033】光軸9および光軸10に平行に所望の光を
用いることによって、a軸、b軸およびc軸偏光につい
ての光透過率を測定し、その結果を用いて光学的損失の
評価を行った。 【0034】図3中の3および4は試料のc軸にほぼ垂
直な面(c面)であり、この面に正負の表面電荷が発生
する。このため、表面3および4上にカーボンペースト
を塗布して導電性膜2を形成した。 【0035】また表面3および4上に形成された導電性
膜を、導線15によって電気的に短絡した。熱処理 上記のようにして作製した試料1を、1時間かけて20
0℃まで昇温し、この温度で60時間保持した後、1時
間かけて室温まで冷却する工程を5回繰り返して、熱処
理を行った。 【0036】光学素子の評価 熱処理前の光透過率スペクトル(c軸偏光)と、熱処理
(通算の熱処理時間300hr)後の光透過率スペクト
ル(c軸偏光)とを、それぞれ図4(a)および図4
(b)に示す。また図4(c)は試料表面での反射のみ
を考慮して求めた光透過率の計算値をプロットした。 【0037】光吸収、光散乱等の光学的損失が存在しな
い場合には、KNbO3 結晶の光透過率は図4(c)に
一致すると考えられる。したがって、図4中の(c)と
(a)との差および(c)と(b)との差は、それぞ
れ、試料1の熱処理前および熱処理後の光学的損失を示
している。 【0038】両者を比較すると、熱処理によって試料1
の光学的損失が低減されたことがわかる。c軸偏光の光
透過率の測定結果から、波長430nm、473nmお
よび532nmにおける試料長1cmあたりの光学的損
失を計算し、通算の熱処理時間に対してプロットした。 【0039】結果を図5に示す。図5の(a)、(b)
および(c)は、それぞれ波長430nm、473nm
および532nmにおける光学的損失を示している。各
波長とも、熱処理の通算時間が120時間程度になるま
でに光学的損失が大きく減少し、通算時間240時間程
度でほぼ一定の値になっている。 【0040】次にa軸偏光、b軸偏光およびc軸偏光
の、波長473nmにおける試料長1cmあたりの光学
的損失を、通算の熱処理時間に対してプロットした。結
果を図6に示す。 【0041】a、bおよびcいずれの偏光方向において
も、熱処理によって光学的損失が低減されたことがわか
った。 【0042】 【実施例2】シングルドメイン化処理 実施例1の試料1を切出したのと同一のKNbO3 単結
晶から試料を切出し、そのc軸方向に、200℃で1K
V/cmの電界を印加し、シングルドメイン化した。こ
の試料を切り分け、試料2、3および4を得た。 【0043】単結晶の作製 試料2、3および4の概略を図3に示す。これらの表面
7および表面8は試料のb軸にほぼ垂直な面(b面)で
あり、鏡面となっているため光透過率測定における光出
入射面として利用した。9はこの光透過率測定の際の光
軸であり、試料のb軸とほぼ平行であった。表面3およ
び4は試料のc軸にほぼ垂直な面(c面)であり、正ま
たは負の表面電荷が発生する。このため、表面3および
4上にカーボンペーストを塗布して導電性膜2を形成し
た。また表面3および4上に形成された導電性膜を、銅
線15によって電気的に短絡した。光軸9に沿う結晶体
の厚みは試料2、3、4ともに約2.8cmであった。 【0044】熱処理 上記のようにして作製した試料2を、1時間かけて20
0℃まで昇温し、この温度で60時間保持した後、1時
間かけて室温まで冷却する工程を5回繰り返して、熱処
理を行った。また試料3および4については昇温温度を
それぞれ180℃および150℃にした以外は試料2の
熱処理と同様に処理をおこなった。 【0045】試料2、3および4のすべてについて、工
程1回ごとにc軸偏光の光透過率を測定した。得られた
各試料の光透過率から、波長473nmにおける試料長
1cmあたりの光学的損失を計算し、通算の熱処理時間
に対してプロットした。 【0046】結果を図7に示す。図7において(a)、
(b)および(c)は、それぞれ試料2、3および4の
光学的損失を示す。これらの結果から熱処理の温度が高
いほど、光学的損失が低減されることがわかった。 【0047】 【実施例3】シングルドメイン化処理 実施例1と同様にして単結晶を作製した。その一部を切
り出して上記のようにしてシングルドメイン化処理を行
った後、再び切り分けて合計6個の試料を作成した。こ
れらを試料5〜10とした。 【0048】単結晶の作製 試料5、6および7の概略を図1に示す。図1中の7お
よび8は試料のb軸にほぼ垂直な面(b面)であり、融
液からの単結晶の成長直後すでにこれらの面は鏡面とな
っているため、そのまま光透過率測定における光入射お
よび光出射面として用いた。図1中の9はこの光透過率
測定の際の光軸であり、試料のb軸とほぼ平行にした。
光軸9に沿う結晶体の厚みは、試料5、6および7とも
に約2.8cmであった。試料5、6および7には導電
性膜は形成しなかった。一方、試料8、9および10は
試料2、3および4と同様にして作製し、その概略を図
3に示す。 【0049】熱処理 この様にして作製した試料5および8を同一のセッター
上に配置し、1時間かけて200℃まで昇温し、この温
度に100時間保持した後、1時間かけて室温まで冷却
した。 【0050】この熱処理の結果、試料5はマルチドメイ
ン化したが、試料8はシングルドメイン状態を維持して
いた。また試料5中に一部残ったシングルドメイン状態
の部分を用いて光透過率を測定した。 【0051】試料8の光透過率測定結果と比較したとこ
ろ、熱処理による光学的損失の低減の効果はほぼ同程度
であった。結果を表1に示す。 【0052】同様に、試料6および9を同一のセッター
上に配置し、1時間かけて180℃まで昇温し、この温
度で100時間保持した後、1時間かけて室温まで冷却
した。 【0053】この熱処理の結果、試料6はマルチドメイ
ン化したが試料9はシングルドメイン状態を維持してい
た。両試料を比較したところ、熱処理による光学的損失
の低減の効果はほぼ同程度であった。 【0054】結果を表1に示す。さらに、試料7および
10を同一のセッター上に配置し、1時間で150℃ま
で昇温し、この温度に100時間保持した後、1時間か
けて室温まで冷却した。 【0055】この熱処理の結果、試料7はマルチドメイ
ン化したが、試料10はシングルドメイン状態を維持し
ていた。両試料を比較したところ、熱処理による光学的
損失の低減の効果はほぼ同程度であった。 【0056】結果を表1に示す。表1中、〇は熱処理後
もシングルドメイン状態が維持されていることを示し、
×は熱処理によって試料がマルチドメイン化したことを
示す。 【0057】試料表面のうち正および負の表面電荷が発
生する両面に導電性膜を形成してこれらを短絡すること
によって、マルチドメイン化を抑制しながらより高温で
の処理ができることがわかった。 【0058】また、導電性膜の存在によって、光学的損
失の低減の効果に対して悪影響は見られなかった。導線
のかわりにAl箔を用いて導電性膜間を短絡させた場合
にも、同様なマルチドメイン化抑制の効果が認められ
た。 【0059】 【表1】
【図面の簡単な説明】 【図1】シングルドメイン化処理後のKNbO3 単結晶
の概略図である。 【図2】図2(a)は導電性膜形成後のKNbO3 単結
晶の概略図であり、図2(b)は図2(a)中のa−a
面で切断した概略断面図である。 【図3】実施例1において用いた試料1の概略図であ
る。 【図4】KNbO3 単結晶の光透過率スペクトルのデー
タである。 【図5】KNbO3 単結晶の光学的損失と熱処理時間と
の関係を波長別に示す図である。 【図6】波長473nmにおけるKNbO3 単結晶の光
学的損失と熱処理時間との関係を偏光方向別に示す図で
ある。 【図7】波長473nmにおけるKNbO3 単結晶の光
学的損失と熱処理時間との関係を熱処理温度別に示す図
である。 【符号の説明】 … KNbO3 単結晶 2…導電性膜 3,4…単結晶のc面 15…導線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−218996(JP,A) 特開 昭52−63743(JP,A) 特開 平3−28198(JP,A) 特開 平5−97591(JP,A) 特開 平6−293597(JP,A) 特開 平7−126100(JP,A) 特開 昭63−162594(JP,A) E.R.Hodgson et a l.,ATOMIC DISPLACE MENT DAMAGE IN ELE CTRON IRRADIATED K NbO3,Solid State C ommunications,1990,V ol.75,No.4,pp.351−353 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C30B 1/00 - 35/00 G02F 1/03 CA(STN) JICSTファイル(JOIS)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 シングルドメイン化処理されたニオブ酸
    カリウム単結晶の正および負の表面電荷が発生する面に
    導電性膜を設け、この導電性膜を電気的に短絡させた状
    態で、該ニオブ酸カリウム単結晶を斜方晶-正方晶間の
    相転移温度以下の温度で熱処理することを特徴とするニ
    オブ酸カリウム単結晶の製造方法。
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E.R.Hodgson et al.,ATOMIC DISPLACEMENT DAMAGE IN ELECTRON IRRADIATED KNbO3,Solid State Communications,1990,Vol.75,No.4,pp.351−353

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