JP3391657B2 - 物体間距離演算装置および物体間距離演算プログラム記憶媒体 - Google Patents

物体間距離演算装置および物体間距離演算プログラム記憶媒体

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JP3391657B2
JP3391657B2 JP12860197A JP12860197A JP3391657B2 JP 3391657 B2 JP3391657 B2 JP 3391657B2 JP 12860197 A JP12860197 A JP 12860197A JP 12860197 A JP12860197 A JP 12860197A JP 3391657 B2 JP3391657 B2 JP 3391657B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ上に
構築された物体(CG(コンピュータグラフィックス)
モデル)の最近接点間距離を算出する物体間距離演算装
置、およびそのような最近接点間距離を算出するための
物体間距離演算プログラムが格納されてなる物体間距離
演算プログラム記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、機構設計用CADシステム、ロ
ボットによるプラニング、オフライン・ティーチング、
更に、高速なグラフィックスWS(ワークステーショ
ン)/PC(パーソナルコンピュータ)を使ったゲー
ム、アニメーション、ウォークスルー等の仮想現実感シ
ステム等の分野において、コンピュータ上に構築された
CGモデルどうしの最近接点間距離を算出し、それらC
Gモデルが互いに離れているかあるいは互いに干渉して
いるか否かを判定し、あるいは離れているときの干渉ま
での余裕度を知ることが望まれている。
【0003】この要望に応えるために従来行われていた
干渉チェックの方式は、以下のように分類される。 (a)球による被覆を使った方法。物体を球の集合で覆
い、球間の干渉チェックを繰り返すことにより物体間の
干渉状態を判定する。米国特許第4,578,757号
公報(Stark),米国特許第4,922,430号
公報(Wavish),米国特許第5,056,231
号公報(Nakano et al.),特開平6−8
3422号公報,特開平2−224004号公報,特開
平6−259506号公報,特開平7−100733号
公報等に開示された方法がこれに当たる。
【0004】(b)空間を細かいラティスの集合に分割
し、障害物が占めている領域とそれ以外の領域に符号を
割り付けた空間マップを作成する。相手側の対象物体が
空間マップのどこに位置するかを検索することにより、
干渉状態を判定する。オクトツリーの方法もこれに含ま
れる。米国特許第5,150,452号公報(Poll
ack),米国特許第5,347,459号公報(Gr
eenspan etal.)に提案された方式がこれ
に相当する。特に、米国特許第5,347,459号公
報には、検索を簡便に行なうために、上記(a)の球被
覆の方法も併用している。
【0005】(c)干渉している領域とそれ以外の領域
のマップを、ロボテックスの分野で良く知られた“コン
フィギュレーション・スペース(Configurat
ion Space)”上に構築し、干渉判定をこの空
間内で行なう方式。米国特許第5,047,916号公
報(Kondo)に開示された方式がこれに相当する。
この公報に開示された方式では、コンフィギュレーショ
ンスペース内をラティス状に区切り、干渉判定用のマッ
プを作成している。
【0006】(d)「E.G. Gilbert,
D.W. Johnson, andS.S. Kee
rthi, IEEE Journal of Rob
otics and Automation, Vo
l.4, No.2,pp.193−203, 198
8」には、対象を凸多面体に限定し、凸多面体どうしの
最近接点間の距離を求める手法が提案されている。
【0007】この手法は、2つの凸多面体の最近接点ど
うしを結ぶ、それら2つの凸多面体のうちの一方の凸多
面体(自分)から他方の凸多面体(相手)に向かう方向
のベクトル(最近接ベクトル)と、自分を構成する各頂
点の位置ベクトルそれぞれとの内積どうしを比較する
と、自分の、相手に対する最近接点に近い頂点について
の内積の方が、その自分の最近接点から離れた頂点につ
いての内積よりも大きな値を持つという原理に基づい
て、それら2つの凸多面体の最近接点どうしを結ぶ最近
接ベクトルを求める手法である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記(a)〜(c)の
手法の対象は、いずれも凸多面体に限られず、さらに凸
物体にも限られず、任意の形状を有する物体であっても
よい点で上記(d)の手法に比べ適用範囲は広いが、そ
の一方で、上記(a)〜(c)の手法は、上記(d)の
手法に比べ以下の欠点を有する。
【0009】すなわち、上記(a)の球被覆による手法
では、物体を球で覆うという前処理を必要とする、凸多
面体を対象とする場合に、上記(d)の手法に比べ余分
な計算を必要とする、また、対象間の距離が算出され
ず、干渉までにどの程度のマージンが残されているか等
の計測ができないという問題がある。また、上記(b)
の手法では、作業空間をラティスに区切ったマップを作
成するための前処理に時間がかかる。また、環境が動く
場合にはマップを作成し直す必要があり、環境変動に対
してリアルタイムに対応することができない。空間をラ
ティス状に区切るため、単位ラティス以上の精度の情報
を算出することができないという問題がある。
【0010】さらに、上記(c)の手法では、コンフィ
ギュレーションスペースの作成に時間が掛かる。また、
上記(b)と同様に、環境が動く場合にはマップを作成
し直す必要があり、環境変動に対してリアルタイムに対
応することができない。上述の米国特許第5,047,
916号公報に提案されたような、コンフィギュレーシ
ョン・スペースをラティス状に区切る手法の場合には、
単位ラティス以上の精度の情報を算出することができな
い。
【0011】これら(a)〜(c)の手法に比べ、上記
(d)の手法は、特別な前処理を必要とせず互いに動い
ている対象同士の距離を極めて高速に算出することが可
能であるが、対象が凸多面体に限定されている。従っ
て、意匠設計等で盛んに使われている自由曲面を持った
物体間の干渉状態のチェックに関しては、自由曲面を持
った物体を非常に多数の多面体パッチを張り合わせた集
合体で近似して処理を行なう必要がある。しかし、この
方法では、多面体パッチの数が極めて多くなり、物体を
グラフィカルに表示する速度が遅くなる、表示速度を速
くするために物体を表現する多面体パッチの数を減らし
て距離計算ないし干渉チェックを行なうと誤差が大きく
なる、等の欠点を有している。
【0012】本発明は、上記事情に鑑み、対象を凸曲面
を持っていてもよい任意の凸物体にまで広げることで適
用範囲を格段に向上させ、しかも2つの凸物体間の距離
を高速に算出することのできる物体間距離演算装置、お
よび、そのような、適用範囲が向上し、かつ距離を高速
に演算することのできる物体間距離演算プログラムが格
納されてなる物体間距離演算プログラム記憶媒体を提供
することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の物体間距離演算装置のうちの第1の物体間距離演算
装置は、三次元物体を対象とするものであり、一方が凸
多面体であることが許容され他方もしくは双方が凸曲面
のパッチの集合からなる凸曲面物体で構成されてなる2
つの3次元凸物体の最近接点間距離を、該2つの凸物体
の、配置位置情報を含む形状情報に基づいて算出する物
体間距離演算装置において、 (1−1) 上記2つの凸物体のうちの一方の凸物体か
ら他方の凸物体に向かう相対ベクトルと、該一方の凸物
体を構成する、該一方の凸物体が凸多面体である場合の
頂点の位置ベクトル、もしくは該一方の凸物体が凸曲面
物体である場合の該凸曲面物体を構成する凸曲面パッチ
を構成するための制御点の位置ベクトルとの間の内積が
最大となる、該一方の凸物体の1つの頂点もしくは制御
点を求めるとともに、上記相対ベクトルとは逆向きの逆
向き相対ベクトルと、上記他方の凸物体を構成する、該
他方の凸物体が凸多面体である場合の頂点の位置ベクト
ル、もしくは該他方の凸物体が凸曲面物体である場合の
該凸曲面物体を構成する凸曲面パッチを構成するための
制御点の位置ベクトルとの間の内積が最大となる、該他
方の凸物体の1つの頂点もしくは制御点を求める演算を
行なって、その演算により求められた上記一方の物体の
頂点もしくは制御点から上記他方の物体の頂点もしくは
制御点に向かうベクトルを上記相対ベクトルに代えて新
たな相対ベクトルとする相対ベクトル更新処理を複数回
繰り返すことにより、更新が収束したときの相対ベクト
ルからなる近接ベクトルを求める近接ベクトル演算手段 (1−2)上記近接ベクトル演算手段で求められた近
ベクトルを、凸曲面物体の最近接点でその凸曲面物体に
接する平面と直交する最近接ベクトルに修正する最近接
ベクトル演算手段を備えたことを特徴とする。
【0014】本発明の第1の物体間距離演算装置は、
(1−1)の近接ベクトル演算手段において、(1−
1)に記述した原理、例えば前述した(d)の文献に記
載された手法を用いて、対象とする2つの凸物体双方を
多面体とみなしたときの近接ベクトルを求めるものであ
るが、それにとどまらず(1−2)の最近接ベクトル演
算手段において、(1−2)に記述した原理に基づい
て、(1−1)の近接ベクトル演算手段において求めら
た近接ベクトルを修正して最近接ベクトルを求めるも
のであるため、対象となる物体は凸多面体である必要は
なく、凸曲面を持った任意の凸物体にまで拡張され、適
用範囲が大幅に広がる。しかも、(1−1),(1−
2)に記載した各原理に基づく演算は、前述した(1)
〜(3)の従来技術に比べ極めて高速な演算が可能であ
り、しかも干渉しているか否かのみでなく2つの凸物体
間の最近接点間距離も求めることができる。
【0015】尚、3つ以上の多数の凸物体が存在し、そ
れら多数の凸物体のうちどの2つの凸物体が干渉しそう
か否か、すなわちどの2つの凸物体間の最近接ベクトル
を求める必要があるかが明らかでないときは、それら多
数の凸物体の全ての組合せについて最近接ベクトルを求
めることに代え、各凸物体を包絡球で覆い、それらの包
絡球のうち近接した複数の球をさらに1つの包絡球で覆
うというようにして2組の階層的メタツリーを構成し、
メタツリー同士に縦優先探索(Depth−first
探索)を施すことにより接近している可能性の最も高い
凸物体のペアを選び出す手法(特願平7−174627
号参照)を用いることが好ましい。
【0016】ここで、上記本発明の第1の物体間距離演
算装置において、 (1−3)上記最近接ベクトル演算手段で求められた最
近接ベクトルに基づいて、上記2つの凸物体どうしが干
渉しているか否かを判定する干渉判定手段を備えること
が好ましい。
【0017】最終的に干渉しているか否かの判定結果を
必要する場合も多いからである。さらに、上記本発明の
第1の物体間距離演算装置は、上記(1−1),(1−
2)の各手段に加え、さらに (1−4)上記2つの凸物体のうちの一方が凸多面体で
ある場合におけるその凸多面体の頂点の集合を含む、上
記凸曲面物体を構成する凸曲面パッチを構成するための
制御点の集合からなる形状情報を記憶する形状情報記憶
手段 (1−5)上記凸物体の移動ないし変形を指示する情報
に基づいて、その凸物体の頂点ないし制御点の移動ない
し変形後の座標を演算することにより新たな形状情報を
求める形状情報更新手段 (1−6)上記凸曲面物体の形状情報に基づいてその凸
曲面物体を構成する凸曲面パッチを生成する曲面パッチ
情報生成手段を備えたものであってもよい。
【0018】本発明の物体間距離演算装置は、従来と比
べ高速演算が可能であり、したがって本発明の物体間距
離演算装置は、上記の(1−4)〜(1−5)の各手段
を備え、凸物体を移動ないし変形させてそのように移動
ないし変形する凸物体間の距離を高速に求める用途に向
いている。この場合に、上記(1−1)の近接ベクトル
演算手段では、特開平7−134735号公報に開示さ
れているように、対象の凸物体が直前の移動前の位置な
いし直前の変形前の状態にあるときの最近接点近傍の領
域内の各頂点ないし各制御点のみについて内積を求めて
もよい。こうすることにより、近接ベクトル演算手段に
おいて、移動ないし変形後の凸物体について近接ベク
トルを、さらに高速に算出することができる。
【0019】あるいは、隣接するフレーム間の凸物体の
移動量ないし変形量が所定量以下の場合、移動ないし変
形後の近接ベクトルを求めるにあたり、以下に説明する
ように、近接ベクトル演算手段での近接ベクトルの算出
は省略してもよい。本発明の第1の物体間距離演算装置
における、そのように構成された態様は、上記(1−
2)の最近接ベクトル演算手段が、上記凸物体が移動も
しくは変形された場合に、上記近接ベクトル演算手段に
おいて移動もしくは変形後の近接ベクトルを求めること
に代わり、上記最近接ベクトル演算手段において今回の
移動もしくは変形前に求められた最近接ベクトルを新
な最近接ベクトルに修正するものであることを特徴とす
る。
【0020】連続した移動もしくは連続した変形におい
て、直前の位置ないし直前の変形状態からの変化が僅か
である場合、近接ベクトル演算手段で近接ベクトルを新
たに求め直す代わりに、今回の移動もしくは変形前、す
なわちその凸物体が直前の移動前の位置ないし直前の変
形状態にあるときに最近接ベクトル演算手段で求められ
た直前の最近接ベクトルを近接ベクトルとして用い、そ
の近接ベクトルとして用いた直前の最近接ベクトルを修
正することにより、今回の移動後もしくは変形後の凸物
体についての最近接ベクトルを求めることができる。こ
うすることにより、移動ないし変形のたびに近接ベクト
ル演算手段で近接ベクトルを新たに算出し直す場合と比
べ、一層の高速演算処理が可能となる。
【0021】さらに、上記本発明の第1の物体間距離演
算装置において、 (1−7)上記(1−4)の形状情報記憶手段に記憶さ
れた形状情報および上記(1−5)の形状情報更新手段
により求められた新たな形状情報に基づいて描画された
凸物体を表示する表示手段を備えることが好ましい。
【0022】このような表示手段を備えることにより、
凸物体の移動状態ないし変形状態を直感的に把握するこ
とができる。上記目的を達成する本発明の物体間距離演
算装置のうちの第2の物体間距離演算装置は、二次元凸
物体を対象とするものである。以下に説明する本発明の
第2の物体間距離演算装置の構成に対する作用はこれま
で説明した第1の物体間距離演算装置の作用と同一であ
るため、作用についての説明は省略する。
【0023】本発明の第2の物体間距離演算装置は、一
方が凸多角形であることが許容され他方もしくは双方が
凸曲線のパッチの集合からなる凸曲線物体で構成されて
なる2つの2次元凸物体の最近接点間距離を、その2つ
の凸物体の、配置位置情報を含む形状情報に基づいて算
出する物体間距離演算装置において、 (2−1) 上記2つの凸物体のうちの一方の凸物体か
ら他方の凸物体に向かう相対ベクトルと、該一方の凸物
体を構成する、該一方の凸物体が凸多角形である場合の
頂点の位置ベクトル、もしくは該一方の凸物体が凸曲線
物体である場合の該凸曲線物体を構成する凸曲線パッチ
を構成するための制御点の位置ベクトルとの間の内積が
最大となる、該一方の凸物体の1つの頂点もしくは制御
点を求めるとともに、上記相対ベクトルとは逆向きの逆
向き相対ベクトルと、上記他方の凸物体を構成する、該
他方の凸物体が凸多角形である場合の頂点の位置ベクト
ル、もしくは該他方の凸物体が凸曲線物体である場合の
その凸曲線物体を構成する凸曲線パッチを構成するため
の制御点の位置ベクトルとの間の内積が最大となる、該
他方の凸物体の1つの頂点もしくは制御点を求める演算
を行なって、その演算により求められた上記一方の物体
の頂点もしくは制御点から上記他方の物体の頂点もしく
は制御点に向かうベクトルを上記相対ベクトルに代えて
新たな相対ベクトルとする相対ベクトル更新処理を複数
回繰り返すことにより、更新が収束したときの相対ベク
トルからなる近接ベクトルを求める近接ベクトル演算手
(2−2)上記近接ベクトル演算手段で求められた近
ベクトルを、凸曲線物体の最近接点でその凸曲線物体に
接する直線と直交する最近接ベクトルに修正する第2の
最近接ベクトル演算手段を備えたことを特徴とする。
【0024】ここで、上記本発明の第2の物体間距離演
算装置において、 (2−3)上記最近接ベクトル演算手段で求められた最
近接ベクトルに基づいて、2つの凸物体どうしが干渉し
ているか否かを判定する干渉判定手段を備えることが好
ましい。
【0025】また、上記本発明の第2の物体間距離演算
装置は、上記(2−1),(2−2)の各手段に加え、 (2−4)2つの凸物体のうちの一方が凸多角形である
場合におけるその凸多角形の頂点の集合を包含する、凸
曲線物体を構成する凸曲線パッチを構成するための制御
点の集合からなる形状情報を記憶する形状情報記憶手段 (2−5)凸物体の移動ないし変形を指示する情報に基
づいて、その凸物体の頂点ないし制御点の移動ないし変
形後の座標を演算することにより新たな形状情報を求め
る形状情報更新手段 (2−6)凸曲線物体の形状情報に基づいてその凸曲線
物体を構成する凸曲線パッチを生成する曲線パッチ情報
生成手段を備えたものであってもよい。
【0026】この場合に、上記(2−2)の最近接ベク
トル演算手段が、上記凸物体が移動もしくは変形された
場合に、近接ベクトル演算手段において移動もしくは変
形後の最近接ベクトルを求めることに代わり、最近接ベ
クトル演算手段において今回の移動もしくは変形前に求
められた最近接ベクトルを新たな最近接ベクトルに修正
するものであることが好ましい。
【0027】さらに、上記本発明の第2の物体間距離演
算装置が、 (2−7)上記形状情報記憶手段に記憶された形状情報
および上記形状情報更新手段により求められた新たな形
状情報に基づいて描画された凸物体を表示する表示手段
を備えたものであることが好ましい。
【0028】また上記目的を達成する本発明の物体間距
離演算プログラム記憶媒体のうちの第1の物体間距離演
算プログラム記憶媒体は、コンピュータ内で実行される
ことにより、該コンピュータを、一方が凸多面体である
ことが許容され他方もしくは双方が凸曲面のパッチの集
合からなる凸曲面物体で構成されてなる2つの3次元凸
物体の最近接点間距離を、該2つの凸物体の、配置位置
情報を含む形状情報に基づいて算出する物体間距離演算
装置として動作させる物体間距離演算プログラムが格納
されてなる物体間距離演算プログラム記憶媒体であっ
て、上記コンピュータを、 (3−1)上記2つの凸物体のうちの一方の凸物体から
他方の凸物体に向かう相対ベクトルと、該一方の凸物体
を構成する、該一方の凸物体が凸多面体である場合の頂
点の位置ベクトル、もしくは該一方の凸物体が凸曲面物
体である場合の該凸曲面物体を構成する凸曲面パッチを
構成するための制御点の位置ベクトルとの間の内積が最
大となる、該一方の凸物体の1つの頂点もしくは制御点
を求めるとともに、上記相対ベクトルとは逆向きの逆向
き相対ベクトルと、上記他方の凸物体を構成する、該他
方の凸物体が凸多面体である場合の頂点の位置ベクト
ル、もしくは該他方の凸物体が凸曲面物体である場合の
該凸曲面物体を構成する凸曲面パッチを構成するための
制御点の位置ベクトルとの間の内積が最大となる、該他
方の凸物体の1つの頂点もしくは制御点を求める演算を
行なって、その演算により求められた上記一方の物体の
頂点もしくは制御点から上記他方の物体の頂点もしくは
制御点に向かうベクトルを上記相対ベクトルに代えて新
たな相対ベクトルとする相対ベクトル更新処理を複数回
繰り返すことにより更新が収束したときの相対ベクトル
からなる近接ベクトルを求める近接ベクトル演算手段 (3−2)上記近接ベクトル演算手段で求められた近
ベクトルを、凸曲面物体の最近接点でその凸曲面物体に
接する平面と直交する最近接ベクトルに修正する最近接
ベクトル演算手段を備えた物体間距離演算装置として動
作させる物体間距離演算プログラムが格納されてなるこ
とを特徴とする。
【0029】本発明の第1の物体間距離演算プログラム
記憶媒体は、そこに格納された物体間距離演算プログラ
ムが、コンピュータ内で実行されたときに、前述の第1
の物体間距離演算装置と同様、(3−1)の近接ベクト
ル演算手段において、(3−1)に記述した原理、例え
ば前述した(d)の文献に記載された手法を用いて、対
象とする2つの凸物体双方を多面体とみなしたときの近
接ベクトルを求めるものであるが、それにとどまらず
(3−2)の最近接ベクトル演算手段において、(3−
2)に記述した原理に基づいて、(3−1)の近接ベク
トル演算手段において求められた近接ベクトルを修正し
て最近接ベクトルを求めるものであるため、対象となる
物体は凸多面体である必要はなく、凸曲面を持った任意
の凸物体にまで拡張され、適用範囲が大幅に広がる。し
かも、(3−1),(3−2)に記載した各原理に基づ
く演算は、前述した(1)〜(3)の従来技術に比べ極
めて高速な演算が可能であり、しかも干渉しているか否
かのみでなく2つの凸物体間の最近接点間距離も求める
ことができる。
【0030】尚、3つ以上の多数の凸物体が存在し、そ
れら多数の凸物体のうちどの2つの凸物体が干渉しそう
か否か、すなわちどの2つの凸物体間の最近接ベクトル
を求める必要があるかが明らかでないときは、それら多
数の凸物体の全ての組合せについて最近接ベクトルを求
めることに代え、各凸物体を包絡球で覆い、それらの包
絡球のうち近接した複数の球をさらに1つの包絡球で覆
うというようにして2組の階層的メタツリーを構成し、
メタツリー同士に縦優先探索(Depth−first
探索)を施すことにより接近している可能性の最も高い
凸物体のペアを選び出す手法(特願平7−174627
号参照)を用いることが好ましい。
【0031】ここで、上記本発明の第1の物体間距離演
算プログラム記憶媒体において、そこに格納された物体
間距離演算プログラムが、上記コンピュータを、さら
に、 (3−3)上記第2の最近接ベクトル演算手段で求めら
た最近接ベクトルに基づいて、上記2つの凸物体どう
しが干渉しているか否かを判定する干渉判定手段を備え
た物体間距離演算装置として動作させるものであること
が好ましい。
【0032】最終的に干渉しているか否かの判定結果を
必要する場合も多いからである。さらに、上記本発明の
第1の物体間距離演算プログラム記憶媒体は、そこに格
納された物体間距離演算プログラムが、上記コンピュー
タを、上記(3−1), (3−2)の各手段に加え、さらに (3−4)上記2つの凸物体のうちの一方が凸多面体で
ある場合におけるその凸多面体の頂点の集合を含む、上
記凸曲面物体を構成する凸曲面パッチを構成するための
制御点の集合からなる形状情報を、上記凸物体の移動な
いし変形を指示する情報に基づいてその凸物体の頂点な
いし制御点の移動ないし変形後の座標を演算することに
より新たな形状情報に更新する形状情報更新手段 (3−5)上記凸曲面物体の形状情報に基づいてその凸
曲面物体を構成する凸曲面パッチを生成する曲面パッチ
情報生成手段を備えた物体間距離演算装置として動作さ
せるものであってもよい。
【0033】本発明の物体間距離演算プログラム記憶媒
体に格納された物体間距離演算プログラムは、従来と比
コンピュータに高速演算させることが可能なものであ
り、したがってこの物体間距離演算プログラムは、上記
の(3−4)〜(3−5)の各手段を備え、凸物体を移
動ないし変形させてそのように移動ないし変形する凸物
体間の距離を高速に求める用途に向いている。
【0034】この場合に、上記(3−1)の近接ベクト
ル演算手段では、特開平7−134735号公報に開示
されているように、対象の凸物体が直前の移動前の位置
ないし直前の変形前の状態にあるときの最近接点近傍の
領域内の各頂点ないし各制御点のみについて内積を求め
てもよい。こうすることにより、近接ベクトル演算手段
において、移動ないし変形後の凸物体について近接ベク
トルを、さらに高速に算出することができる。
【0035】あるいは、隣接するフレーム間の凸物体の
移動量ないし変形量が所定量以下の場合、移動ないし変
形後の最近接ベクトルを求めるにあたり、以下に説明す
るように、近接ベクトル演算手段での近接ベクトルの算
出は省略してもよい。本発明の第1の物体間距離演算プ
ログラム記憶媒体に格納された物体間距離演算プログラ
ムにおける、そのように構成された態様は、上記(3−
2)の最近接ベクトル演算手段が、上記凸物体が移動も
しくは変形された場合に、上記近接ベクトル演算手段に
おいて移動もしくは変形後の近接ベクトルを求めること
に代わり、上記最近接ベクトル演算手段において今回の
移動もしくは変形前に求められた最近接ベクトルを新
な最近接ベクトルに修正するものであることを特徴とす
る。
【0036】連続した移動もしくは連続した変形におい
て、直前の位置ないし直前の変形状態からの変化が僅か
である場合、近接ベクトル演算手段で近接ベクトルを新
たに求め直す代わりに、今回の移動もしくは変形前、す
なわちその凸物体が直前の移動前の位置ないし直前の変
形状態にあるときに最近接ベクトル演算手段で求められ
た直前の最近接ベクトルを近接ベクトルとして用い、そ
の近接ベクトルとして用いた直前の最近接ベクトルを修
正することにより、今回の移動後もしくは変形後の凸物
体についての最近接ベクトルを求めることができる。こ
うすることにより、移動ないし変形のたびに第1の最近
接ベクトルで最近接ベクトルを新たに算出し直す場合と
比べ、一層の高速演算処理が可能となる。
【0037】次に、上記目的を達成する本発明の物体間
距離演算プログラム記憶媒体のうちの第2の物体間距離
演算プログラム記憶媒体について説明する。本発明の第
2の物体間距離演算プログラム記憶媒体は、二次元凸物
体を対象とする物体間距離演算プログラムが格納された
ものである。以下に説明する本発明の第2の物体間距離
演算プログラム記憶媒体に格納された物体間距離演算プ
ログラムがコンピュータ内で実行されたときの作用はこ
れまで説明した第1の物体間距離演算プログラム記憶媒
体に格納された物体間距離演算プログラムがコンピュー
タで実行されたときの作用と同一であるため、作用につ
いての説明は省略する。
【0038】本発明の第2の物体間距離演算プログラム
記憶媒体は、コンピュータ内で実行されることにより、
該コンピュータを、一方が凸多角形であることが許容さ
れ他方もしくは双方が凸曲線のパッチの集合からなる凸
曲線物体で構成されてなる2つの2次元凸物体の最近接
点間距離を、2つの凸物体の、配置位置情報を含む形
状情報に基づいて算出する物体間距離演算装置として動
作させる物体間距離演算プログラムが格納されてなる物
体間距離演算プログラム記憶媒体であって、上記コンピ
ュータを、 (4−1) 上記2つの凸物体のうちの一方の凸物体か
ら他方の凸物体に向かう相対ベクトルと、該一方の凸物
体を構成する、該一方の凸物体が凸多角形である場合の
頂点の位置ベクトル、もしくは該一方の凸物体が凸線面
物体である場合の該凸曲線物体を構成する凸曲線パッチ
を構成するための制御点の位置ベクトルとの間の内積が
最大となる、該一方の凸物体の1つの頂点もしくは制御
点を求めるとともに、上記相対ベクトルとは逆向きの逆
向き相対ベクトルと、上記他方の凸物体を構成する、該
他方の凸物体が凸多角形である場合の頂点の位置ベクト
ル、もしくは該他方の凸物体が凸曲線物体である場合の
該凸曲線物体を構成する凸曲線パッチを構成するための
制御点の位置ベクトルとの間の内積が最大となる、該他
方の凸物体の1つの頂点もしくは制御点を求める演算を
行なって、該演算により求められた上記一方の物体の頂
点もしくは制御点から上記他方の物体の頂点もしくは制
御点に向かうベクトルを上記相対ベクトルに代えて新た
な相対ベクトルとする相対ベクトル更新処理を複数回繰
り返すことにより、更新が収束したときの相対ベクトル
からなる近接ベクトルを求める近接ベクトル演算手段 (4−2)上記近接ベクトル演算手段で求められた近
ベクトルを、凸曲線物体の最近接点でその凸曲線物体に
接する直線と直交する最近接ベクトルに修正する最近接
ベクトル演算手段を備えた物体間距離演算装置として動
作させる物体間距離演算プログラムが格納されてなるこ
とを特徴とする。
【0039】ここで、上記本発明の第2の物体間距離演
算プログラム記憶媒体において、そこに格納された物体
間距離演算プログラムが、上記コンピュータを、さら
に、 (4−3)上記最近接ベクトル演算手段で求められた最
近接ベクトルに基づいて、2つの凸物体どうしが干渉し
ているか否かを判定する干渉判定手段を有するものであ
ることが好ましい。
【0040】また、上記本発明の第2の物体間距離演算
プログラム記憶媒体は、そこに格納された物体間距離演
算プログラムが上記コンピュータを、上記(4−1),
(4−2)の各手段に加え、さらに、 (4−4)2つの凸物体のうちの一方が凸多角形である
場合におけるその凸多角形の頂点の集合を含む、凸曲線
物体を構成する凸曲線パッチを構成するための制御点の
集合からなる形状情報を、凸物体の移動ないし変形を指
示する情報に基づいてその凸物体の頂点ないし制御点の
移動ないし変形後の座標を演算することにより新たな形
状情報に更新する形状情報更新手段 (4−5)凸曲線物体の形状情報に基づいてその凸曲線
物体を構成する凸曲線パッチを生成する曲線パッチ情報
生成手段を備えた物体間距離演算装置として動作させる
ものであってもよい。
【0041】この場合に、上記(4−2)の最近接ベク
トル演算手段が、上記凸物体が移動もしくは変形された
場合に、近接ベクトル演算手段において移動もしくは変
形後の近接ベクトルを求めることに代わり、最近接ベク
トル演算手段において今回の移動もしくは変形前に求め
られた最近接ベクトルを新たな最近接ベクトルに修正す
るものであることが好ましい。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。図1は、本発明の物体間距離演算装置の一実
施形態を包含するコンピュータシステムの外観図であ
る。
【0043】図1に示すコンピュータシステム100
は、CPUやMO(光磁気ディスク)ドライブ装置等が
内蔵された本体部101、本体部101からの指示によ
り、表示画面102a上に画像を表示する画像表示部1
02、このコンピュータシステム100に種々の情報を
入力するためのキーボード103、画像表示部102の
表示画面102a上の任意の位置を指定するマウス10
4、本発明の物体間距離演算プログラムの一実施形態を
格納しておく記憶部105が備えられている。
【0044】記憶部105に格納された物体間距離演算
プログラムは、可搬型記憶媒体であるMO(光磁気ディ
スク)110に格納されており、そのMO110をこの
図1に示すコンピュータシステム100に装填して、こ
のコンピュータシステム100にアップロードされる。
またそれと同様に、この図1に示すコンピュータシステ
ム100に格納された物体間距離プログラムを、MO1
10にダウンロードし、そのMO110を介して他のコ
ンピュータシステムに移すこともできる。
【0045】以下では、物体間距離演算装置の実施形態
について説明するが、図1に示すコンピュータ100内
にそのような物体間距離演算装置としての機能を実現す
るプログラムが本発明にいう物体間距離演算プログラム
の実施形態であり、そのプログラムが、記憶された状態
の記憶部105が、本発明の物体間距離演算プログラム
記憶媒体の一実施形態に相当する。また、そのプログラ
ムがMO110に格納されているときは、そのプログラ
ムを格納した状態にあるMO110も、本発明の物体間
距離演算プログラム記憶媒体の一実施形態に相当する。
【0046】図2は、本発明の物体間距離演算装置の一
実施形態のブロック図である。この図において一本の実
線の矢印は初回のみのデータの流れ、二本の実線の矢印
は2回目以降のデータの流れ、破線の矢印は、初回と2
回目以降とに共通のデータの流れを示している。図2に
示す物体間距離演算装置10には、形状情報記憶手段1
1が備えられている。形状情報記憶手段11には、最近
接点間距離算出の対象となる2つの凸物体の頂点の集合
ないしは制御点の集合からなる形状情報が記憶されてい
る。これら頂点の集合ないし制御点の集合からなる形状
情報は、各頂点ないし各制御点をそれぞれ独立に表現す
る情報の集合であってもよく、あるいは凸物体の表面を
解析的に表現するための関数式であってもよい。最近接
点間距離算出の対象となる2つの凸物体のうちの少なく
とも1つの凸物体は制御点によって規定される凸曲面パ
ッチの集合から構成される。形状情報記憶手段11には
凸曲面パッチを含めて記憶しておいてもよく、制御点の
み記憶しておいて、その記憶された制御点により規定さ
れる凸曲面パッチは、後述する曲面パッチ情報生成手段
13で生成してもよい。最近接点間距離算出の対象おな
る2つの凸物体のうちもう一方の凸物体は、凸曲面物体
であってもよく、あるいは頂点の集合からなる凸多面体
であってもよい。
【0047】形状情報記憶手段11に記憶されていた形
状情報は読み出されて形状情報更新手段12に入力され
る。形状情報更新手段12では、その凸物体の頂点ない
し制御点の移動ないし変形後の座標を、形状情報記憶手
段11から読み出された形状情報に基づいて、あるいは
直前の移動ないし変形後の形状情報に基づいて算出する
ことにより、各フレーム毎に順次移動もしくは変形した
凸物体の形状情報が求められる。
【0048】形状情報記憶手段11から読み出された初
期状態としての形状情報、および形状情報更新手段12
で順次算出された形状情報は、曲面パッチ情報生成手段
13に入力される。この曲面パッチ情報生成手段13で
は、形状情報記憶手段11から読み出された形状情報な
いし形状情報更新手段で更新された形状情報が凸曲面物
体の制御点の集合である場合に、それらの制御点に基づ
いて、その凸曲面物体の表面を規定する凸曲面パッチが
生成される。ただし、形状情報記憶手段11から読み出
された凸曲面物体の初期状態を表わす形状情報がその凸
曲面物体の初期状態の凸曲面パッチの情報を含むもので
ある場合、形状情報記憶手段11から読み出された初期
状態としての凸曲面物体については凸曲面パッチの生成
は不要である。この場合、曲面パッチ情報生成手段13
では、形状情報更新手段12で更新された後の凸曲面物
体についての凸曲面パッチが生成される。
【0049】曲面パッチ情報生成手段13を経由した凸
曲面パッチ情報を含む形状情報は、表示手段14に送ら
れ、表示手段14には、初期状態の形状(配置位置を含
む)の凸物体、およびその後の、順次移動ないし変更さ
れた凸物体が連続的に表示される。また、曲面パッチ情
報生成手段13を経由した形状情報のうち初期状態を表
わす形状情報は、第1の最近接ベクトル演算手段15に
入力される。尚、後述するように、初期状態から移動な
いし変形した後の状態を表わす形状情報は、第1の最近
接ベクトル演算手段15による演算は不要であるため、
直接に、第2の最近接ベクトル演算手段16に入力され
る。
【0050】第1の最近接ベクトル演算手段15では、
入力されてきた初期状態の形状情報に基づいて、対象と
なる2つの凸物体の最近接点どうしを結ぶ最近接ベクト
ルが求められる。この第1の最近接ベクトル演算手段1
5では、最近接ベクトルを求めるにあたり、対象となる
2つの凸物体の最近接点どうしを結ぶ、それら2つの凸
物体のうちの一方の凸物体(自分)から他方の凸物体
(相手)に向かう方向の最近接ベクトルと、自分(一方
の凸物体)を構成する頂点もしくは制御点の位置ベクト
ルとの内積のうち、自分の、相手に対する最近接点に近
い頂点もしくは制御点についての内積が、自分の最近接
点から離れた頂点もしくは制御点についての内積よりも
大きな値を持つという原理が採用される。この原理の具
体例については後述する。
【0051】この第1の最近接ベクトル演算手段15で
求められる最近接ベクトルは、対象となる2つの物体双
方を凸多面体とみなしたときの最近接ベクトルであり、
凸曲面物体にとっては精度の不十分な最近接ベクトルで
ある。このようにして第1の最近接ベクトル演算手段1
5で求められた最近接ベクトルは、対象となる2つの凸
物体の形状情報(曲面パッチ情報を含む)とともに、第
2の最近接ベクトル演算手段16に入力される。その第
2の最近接ベクトル演算手段16では、凸曲面物体の最
近接点でその凸曲面物体に接する平面と2つの凸物体の
最近接点どうしを結ぶ最近接ベクトルとが直交するとい
う原理に基づいて、第1の最近接ベクトル演算手段15
で求められた最近接ベクトルがさらに高精度の新たな最
近接ベクトルに修正される。この原理の具体例について
も後述する。
【0052】第2の最近接ベクトル演算手段16で求め
られた最近接ベクトルは、干渉判定手段17に入力さ
れ、その最近接ベクトルの長さが微小量ε(例えば10
-10 )よりも短い場合に対象としている2つの凸物体が
干渉状態にあり、それよりも長い場合にそれら2つの凸
物体が互いに離れていると判定される。この判定結果は
表示手段14に送られ、表示手段14では、対象として
いる2つの凸物体とともに、干渉状態の有無を表わす情
報が表示される。
【0053】上述したように、第1の最近接ベクトル演
算手段15で最近接ベクトルを求める必要があるのは対
象としている2つの凸物体が初期状態にあるときであ
り、形状情報更新手段12で移動ないし変形が行なわれ
た第2フレーム以降の形状情報は、第1の最近接ベクト
ル演算手段15はバイパスないし素通りして、直接に、
第2の最近接ベクトル演算手段16に入力される。第2
の最近接ベクトル演算手段16では、第2フレーム以降
の各フレームについては、直前のフレームについて自分
自身で求めた最近接ベクトルを今回のフレームについて
の概略の最近接ベクトルであるとみなして、その概略の
最近接ベクトルを、上述の原理に基づいて今回のフレー
ムについての高精度の最近接ベクトルに修正する。
【0054】以上のようにして、表示手段14には、対
象としているの2つの凸物体が移動ないし変形している
状態と、それら2つの凸物体が干渉状態にあるか否かが
リアルタイムで表示される。尚、ここでは図2を参照し
て、対象としている2つの凸物体が3次元物体であるこ
とを前提にした説明を行なったが、2次元物体を対象と
する場合も同様であるため、ここでは、2次元物体につ
いての説明は省略する。
【0055】図3は、本発明の物体間距離演算装置をコ
ンピュータシステム内に表現した場合の一実施形態のハ
ードウェア構成を示すブロック図である。図3に示す物
体間距離演算装置20において、CPU23では、最近
接ベクトルを算出する基本アルゴリズム、計算結果を表
示するための演算、物体の動きをグラフィカルに表示す
るための演算、その他、あらゆる論理演算を行なう。
【0056】記憶装置27には、作業環境や部材の形状
データ、それらの初期位置、本発明に添った物体間距離
演算装置を実現するアルゴリズムの実行モジュール、物
体の動きをグラフィカルに表示するための実行モジュー
ル、その他、この物体間距離演算装置としての機能を実
現するために必要となるデータや実行モジュールが格納
されている。
【0057】RAM26には、CPU23により記憶装
置27から読み出された作業環境や部材の形状データを
格納する形状データメモリ26a、例えばマウス等のデ
ータ入力装置21を介して入力された部材の移動指令デ
ータに基づいてCPU23内にて算出した座標変換デー
タを格納する座標変換データメモリ26b、形状データ
メモリ26aに格納された形状データおよび座標変換デ
ータメモリ26bに格納された座標変換データを使用し
てCPU23内で算出される、作業環境および部材の曲
面パッチデータを格納しておく曲面パッチデータメモリ
26c、最近接ベクトルを算出する基本アルゴリズムお
よび曲面パッチデータメモリ26cに格納された曲面パ
ッチデータを使用してCPU23内で算出された最近接
ベクトルデータ(最近接点、物体間距離、干渉判定結果
等を含む)を格納しておく最近接ベクトルデータメモリ
26d、形状データメモリ26aに格納された形状デー
タ、座標変換データメモリ26bに格納された座標変換
データを使用してCPU23内で算出された、移動後の
部材形状を表わす形状変換データを格納しておく形状変
換データメモリ26eの各メモリを備えている。
【0058】データ入力装置21は、作業環境や部材の
位置データや移動データをインターフェース22を介し
てCPU23に送る。グラフィックディスプレイ25
は、インターフェース24を介して送られてきた、RA
M26内の最近接ベクトルデータメモリ26dに格納さ
れていた最近接ベクトルデータおよび形状変換データメ
モリ26bに格納されていた形状変換データの各データ
に基づいて描画された画像を、グラフィカルに表示す
る。
【0059】以下に、対象とする2つの凸物体が3次元
凸物体であってそれら2つの凸物体双方が凸曲面物体で
ある場合(ケース1)、対象とする2つの物体が3次元
凸物体であってそれら2つの凸物体のうちの一方が凸曲
面物体、他方が凸多面体である場合(ケース2)、対象
とする2つの凸物体が2次元凸物体であってそれら2つ
の凸物体双方が凸曲線物体である場合(ケース3)及び
対象とする2つの凸物体が2次元凸物体であってそれら
2つの凸物体のうちの一方が曲線物体、他方が凸多角形
である場合(ケース4)に分けて最近接ベクトル算出の
アルゴリズムについて説明する。
【0060】(ケース1:3次元凸物体、かつ双方が凸
曲面物体の場合)図4は、図3のCPU23で実行され
る処理の流れを示した流れ図である。先ずステップ3_
1において、図3の記憶装置27より、部材や作業環境
の形状、それらの初期位置が読み込まれる。このステッ
プ3_1では、入力と同時に、初期位置の情報に従っ
て、図3のグラフィックディスプレイ25上に、部材や
作業環境が初期配置される。ステップ3_2では、グラ
フィックディスプレイ25上に表示された部材や、作業
環境の中から、マウス等のデータ入力装置21を用い
て、干渉状態のチェックを行なうべき対象とする物体を
ピックアップし選び出す。ステップ3_3では、マウス
等を使ってピックアップした対象物体を動かし、その移
動データを図3のCPU23に入力する。ステップ3_
4では、ステップ3_3で入力された移動データに基づ
いて、絶対座標空間からの移動を表わす変換行列を計算
し、それを基に、各部材や作業環境の移動を表わす、部
材、作業環境の形状変換データを作成する。ステップ3
_5では、選択した干渉判定対象物体の曲面パッチデー
タを、ステップ3_4で作成した形状変換データに基づ
いて作成する。ステップ3_6では、ステップ3_5の
結果を受けて、最近接ベクトル算出アルゴリズムを起動
する。この最近接ベクトル算出アルゴリズムについては
後述する。ステップ3_7では、ステップ3_6の結果
およびステップ3_4の形状変換データの結果に基づく
画像を、図3のグラフィックディスプレイ25に表示す
る。ステップ3_8では、ステップ3_7で算出された
干渉判定対象物体間の距離dの値をしきい値εと比べ、
d<εの場合には干渉状態にあると判定し、ステップ3
_9において干渉ポイントを表示する。ステップ3_1
0では、ステップ3_3からステップ3_8およびステ
ップ3_9までの処理を続行するか否かを判断し、続行
する場合にはステップ3_3に戻って次フレームの移動
データを入力する。続行しない場合には、全体の処理を
抜ける。
【0061】図5は、図4のステップ3_6の最近接ベ
クトル算出アルゴリズムの詳細を表わした流れ図であ
る。図6は、図5の内、ステップ4_1〜4_9のフロ
ーを例示した図であり、本発明にいう近接ベクトル演算
手段の一実施形態の説明図である。また、図7は、図5
のステップ4_10〜4_12のフローを例示した図で
あり、本発明にいう最近接ベクトル演算手段の一実施形
態の説明図である。
【0062】先ず、図5のステップ4_1では、二つの
対象物体の各々の重心を結び、ν0とする(図6(a)
参照)。重心としては、通常、曲面を定義する位置ベク
トル集合{Qi }の平均をとる。多面体の場合には、頂
点ベクトルの平均を取る。次にステップ4_2におい
て、−ν0 と図6の左方の物体を定義する位置ベクトル
集合X={Qi }との内積をとり、その最大値を表わす
位置ベクトルをp0 とする。同様に、ν0 と図6の右方
の物体を定義する位置ベクトル集合Y={Q’i}との
内積を取り、その最大値を表わす位置ベクトルをq0
する。
【0063】ステップ4_3において、ν0 をν1 =p
0 −q0 に更新する(図6(b)参照)。ステップ4_
4において、ステップ4_2と同様に、−ν1 と図6の
左方の物体を定義する位置ベクトル集合X={Qi }と
の内積を取り、その最大値を表わす位置ベクトルをp1
とする。また、ν1 と図6の右方の物体を定義する位置
ベクトル集合Y={Q’i }との内積をとり、その最大
値を表わす位置ベクトルをq1 とする。一般には、p1
は、p0 とは異なる位置ベクトルであり、q1 は、q0
とは異なる位置ベクトルである。
【0064】ステップ4_5において、ν1 をν2 =p
1 −q1 に更新する。図5のステップ4_6,ステップ
4_7に示すように、同様の操作を繰り返してνi を更
新していき、ステップ4_8において、νi の収束ベク
トルνfinal を算出する。ここで、νi は正確には以下
のように更新される。νi は、ベクトル集合Yiにより
張られる凸包への近接ベクトルであり、ベクトル集合Y
i は、Yi+1 ={subYi ,pi+1 −qi+1 }の形
で更新され、subYi はYi の部分集合であって、こ
の時、νi は以下のように表わされる。
【0065】
【数1】
【0066】ここで、mは3次元ユークリッド空間では
最大4であり、νi は原点からの、m=1の場合は頂点
への、m=2の場合は線分への、m=3の場合は三角形
パッチへの近接ベクトルとして表現される。m=4の場
合は、四面体の内部、即ちν=0となる。「E.G.G
ilbert,D.W.Johnson,andS.
S.Keerthi,”A Fast Procedu
re for Computing the Dist
ance Between Complex Obje
cts in Three−Dimensional
Space,”IEE Journal of Rob
otics and Automation, Vo
l.4, No.2,pp.193−203,198
8」には、係数λk を効率よく計算するアルゴリズムが
提示されている。図5に示す、頂点pi,qi ,ベクト
ルνi の更新過程は、ほとんどの凸多面体に対し、2、
3回で収束することが確かめられている。νfinal を算
出するまでの計算量は、主に内積計算
【0067】
【数2】
【0068】から発生し、従って、その負荷は、位置ベ
クトルの総数M=M1 +M2 に比例する。次に、図5と
ともに図7を参照しながら、図5のステップ4_9以
降、即ち、本発明にいう最近接ベクトル演算手段の一実
施形態について説明する。図5のステップ4_9では、
νfinal の表式
【0069】
【数3】
【0070】から、位置ベクトルpi ,qi をそれぞれ
制御点として持つ曲面パッチを1組選び出す。一般に、
位置ベクトル集合{pi }を制御点に持つ曲面パッチは
m=1,2ではpi の回りに複数個存在するが、選び出
す曲面パッチはそれらのうち、いずれでもよい。ステッ
プ4_10では、選び出した曲面パッチ上にて、νfina
l を初期値としてνfinal を以下のように更新してい
く。
【0071】以下では、曲面パッチがスプライン(B−
spline)曲面
【0072】
【数4】
【0073】で表現されているものとする。先ず、ベク
トルνcurve の初期値を、図5のステップ4_8で求め
たνfinalとする。頂点pi ,qi を更新するにあたり
内積の最大値をとったように
【0074】
【数5】
【0075】を満たすu,wを繰り返し法で求める。即
ち、
【0076】
【数6】
【0077】
【数7】
【0078】として、
【0079】
【数8】
【0080】のようにu,wを更新していく。u,wの
初期値としては、ここでは一例としてu=w=1/2と
する。以上の操作を図7に示すように2つの凸曲面物体
双方について行なう。収束したu,wの値u11 を曲
面の方程式に代入して得られる、2つの凸曲面物体上の
点どうしを結び、νcurve とする。νcurve をν
curve,l に更新して上記の計算を同じように繰り返す。
このとき、u,wの初期値としては、u1 ,w1 をと
る。収束したu,wから得られるνcurve をνcurve,2
とする。
【0081】上記の繰り返し計算により最終的に得られ
るνcurve をνcurve,final とする。この繰り返し計算
の途中において、u,wの値が0≦u,w≦1の範囲を
越えたならば、越えた方向の曲面パッチに移行して、上
記計算を繰り返す。以上が図5のステップ4_10,4
_11の過程である。図5のステップ4_12では、こ
のようにして求めたνcurve,final を最終的に求めた最
近接ベクトルνcloses t とする。上記の収束過程の様子
は、図7に示す通りである。
【0082】(ケース2:3次元凸物体、かつ一方が凸
曲面物体、他方が凸多面体の場合)ケース1との相違点
について説明する。二つの対象物体間の最近接ベクトル
を求める過程において、一方が凸曲面物体、もう一方が
凸多面体の場合には、図5に示した過程において凸多面
体に対してはステップ4_1〜ステップ4_8のプロセ
ス、凸曲面物体に対してはステップ4_1〜ステップ4
_11のプロセスを繰り返すことにより最終的にν
closestを算出する。
【0083】(ケース3:2次元凸物体、かつ双方が凸
曲線物体の場合)上記の最近接ベクトル算出法は、2次
元においても以下のように適用される。以下、曲線パッ
チをスプライン曲線(B−spline曲線)で考え
る。図5のステップ4_1〜ステップ4_8のプロセス
は、2次元の場合であっても、成分を2次元にしただけ
でそのまま成立する。図5のステップ4_9の「曲面パ
ッチの選出」は、「曲線パッチの選出」となる。図5の
ステップ4_10のνcurve ,iの更新過程は以下のよう
になる。
【0084】いま、2つの対象物体についてそれぞれ選
び出した2つのB−spline曲線のうち一方を、
【0085】
【数9】
【0086】とする。ここで、Qi はB−Spline
曲線の制御点である。B−spline曲線のtによる
微分とνcurve ,iとの内積をゼロにおいた次式J(t)
=0の、0≦t≦1を満たす実根を求める。もう一方の
選び出したB−spline曲線についても同様の手続
を行ない、求めたポイントどうしを結んで次ステップの
νcurve ,iとする。以降の処理は、3次元の場合と同じ
である。
【0087】
【数10】
【0088】(ケース4:2次元凸物体、かつ一方が凸
曲線物体、他方が凸多角形の場合)二つの対象物体間の
最近接ベクトルを求める過程において、一方が凸曲線物
体、もう一方が凸多角形の場合には、凸多角形に対して
は、図5の過程のうちステップ4_1〜4_8を、ケー
ス3と同様に2次元に直したプロセス、凸曲線物体に対
しては図5の過程のうちステップ4_1〜ステップ4_
11をケース3と同様に2次元に直したプロセスを繰り
返すことにより、最終的にνclosest を算出する。
【0089】次に、二つの凸物体が時間的に移動ないし
変形する場合の最近接ベクトルの求め方について説明す
る。ここでは、対象とされる2つの凸物体が3次元物体
であって、かつ双方が凸曲面物体であるとする。他のケ
ースについても、上述と同様に、より簡単化されたアル
ゴリズムにより適用可能である。二つの凸曲面物体間の
最近接ベクトルを時間に関して連続的に求めていく場
合、図5のプロセスは図8で置き換えられる。
【0090】先ず、ステップ71では、初回の最近接ベ
クトルを、図5のプロセスと同一のプロセスで求める。
ステップ7_2において、ステップ7_1で求めた最近
接ベクトルをνclosest,previousとしてνfinal に代入
し、ステップ7_3において、曲面パッチを、直前のフ
レームの曲面パッチから今回のフレームの曲面パッチに
置き換え、ステップ7_4〜7_6では、図5のステッ
プ4_10〜4_12と同様の処理を行なう。ステップ
7_7において、次のフレームの最近接ベクトルの計算
を行なうか否かを判定し、行なう場合には、ステップ7
_2に戻り、今回求めたνclosest,previousとして処理
を繰り返す。
【0091】一方の物体が凸多面体の場合には、ステッ
プ7_4のプロセスは凸多面体に対して図6に示した内
積計算、凸曲面物体に対しては図7に示した更新計算が
行なわれる。2次元の場合も同様にして連続型に拡張さ
れる。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
対象とされる2つの凸物体双方もしくは一方が凸曲面パ
ッチで表わされる任意の凸物体についてそれら2つの凸
物体の最近接点間距離が高精度に、かつ高速に求めら
れ、例えば、表示画面上に2つの凸物体を表示して移動
ないし変形させながら、リアルタイムに、それら2つの
凸物体の最近接点間距離ないし干渉状態を算出すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の物体間距離演算装置の一実施形態を包
含するコンピュータシステムの外観図である。
【図2】本発明の物体間距離演算装置の一実施形態のブ
ロック図である。
【図3】本発明の物体間距離演算装置をコンピュータシ
ステム内に表現した場合の一実施形態のハードウェア構
成を示すブロック図である。
【図4】処理の流れを示した流れ図である。
【図5】最近接ベクトル算出アルゴリズムの詳細を表わ
した流れ図である。
【図6】本発明にいう近接ベクトル演算手段の一実施形
態の説明図である。
【図7】本発明にいう最近接ベクトル演算手段の一実施
形態の説明図である。
【図8】対象とする物体が移動ないし変形する場合の最
近接ベクトル算出アルゴリズムの詳細を表わした流れ図
である。
【符号の説明】
10 物体間距離演算装置 11 形状情報記憶手段 12 形状情報更新手段 13 曲面パッチ情報生成手段 14 表示手段 15接ベクトル演算手段 16近接ベクトル演算手段 17 干渉判定手段 20 物体間距離演算装置 21 データ入力装置 22 インターフェース 23 CPU 24 インターフェース 25 グラフィックディスプレイ 26 RAM 27 記憶装置 100 コンピュータシステム 101 本体部 102 画像表示部 103 キーボード 104 マウス 105 記憶部 110 光磁気ディスク(MO)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−134735(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/50 JICSTファイル(JOIS)

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方が凸多面体であることが許容され他
    方もしくは双方が凸曲面のパッチの集合からなる凸曲面
    物体で構成されてなる2つの3次元凸物体の最近接点間
    距離を、該2つの凸物体の、配置位置情報を含む形状情
    報に基づいて算出する物体間距離演算装置において、前記2つの凸物体のうちの一方の凸物体から他方の凸物
    体に向かう相対ベクトルと、該一方の凸物体を構成す
    る、該一方の凸物体が凸多面体である場合の頂点の位置
    ベクトル、もしくは該一方の凸物体が凸曲面物体である
    場合の該凸曲面物体を構成する凸曲面パッチを構成する
    ための制御点の位置ベクトルとの間の内積が最大とな
    る、該一方の凸物体の1つの頂点もしくは制御点を求め
    るとともに、前記相対ベクトルとは逆向きの逆向き相対
    ベクトルと、前記他方の凸物体を構成する、該他方の凸
    物体が凸多面体である場合の頂点の位置ベクトル、もし
    くは該他方の凸物体が凸曲面物体である場合の該凸曲面
    物体を構成する凸曲面パッチを構成するための制御点の
    位置ベクトルとの間の内積が最大となる、該他方の凸物
    体の1つの頂点もしくは制御点を求める演算を行なっ
    て、該演算により求められた前記一方の物体の頂点もし
    くは制御点から前記他方の物体の頂点もしくは制御点に
    向かうベクトルを前記相対ベクトルに代えて新たな相対
    ベクトルとする相対ベクトル更新処理を複数回繰り返す
    ことにより、更新が収束したときの該相対ベクトルから
    なる近接ベクトルを求める近接ベクトル演算手段と、記近接ベクトル演算手段で求められた近接ベクトル
    を、前記凸曲面物体の最近接点で該凸曲面物体に接する
    平面と直交する最近接ベクトルに修正する最近接ベクト
    ル演算手段とを備えたことを特徴とする物体間距離演算
    装置。
  2. 【請求項2】 前記最近接ベクトル演算手段で求められ
    た前記最近接ベクトルに基づいて、前記2つの凸物体ど
    うしが干渉しているか否かを判定する干渉判定手段を備
    えたことを特徴とする請求項1記載の物体間距離演算装
    置。
  3. 【請求項3】 前記2つの凸物体のうちの一方が凸多面
    体である場合における該凸多面体の頂点の集合を含む
    前記凸曲面物体を構成する凸曲面パッチを構成するため
    の制御点の集合からなる形状情報を記憶する形状情報記
    憶手段と、 前記凸物体の移動ないし変形を指示する情報に基づい
    て、該凸物体の頂点ないし制御点の移動ないし変形後の
    座標を演算することにより新たな形状情報を求める形状
    情報更新手段と、 前記凸曲面物体の形状情報に基づいて該凸曲面物体を構
    成する凸曲面パッチを生成する曲面パッチ情報生成手段
    とを備えたことを特徴とする請求項1記載の物体間距離
    演算装置。
  4. 【請求項4】 前記最近接ベクトル演算手段が、前記凸
    物体が移動もしくは変形された場合に、前記近接ベクト
    ル演算手段において移動もしくは変形後の近接ベクトル
    を求めることに代わり、前記最近接ベクトル演算手段に
    おいて今回の移動もしくは変形前に求められた最近接ベ
    クトルを新たな最近接ベクトルに修正するものであるこ
    とを特徴とする請求項3記載の物体間距離演算装置。
  5. 【請求項5】 前記形状情報記憶手段に記憶された形状
    情報および前記形状情報更新手段により求められた新た
    な形状情報に基づいて描画された凸物体を表示する表示
    手段を備えたことを特徴とする請求項3記載の物体間距
    離演算装置。
  6. 【請求項6】 一方が凸多角形であることが許容され他
    方もしくは双方が凸曲線のパッチの集合からなる凸曲線
    物体で構成されてなる2つの2次元凸物体の最近接点間
    距離を、該2つの凸物体の、配置位置情報を含む形状情
    報に基づいて算出する物体間距離演算装置において、前記2つの凸物体のうちの一方の凸物体から他方の凸物
    体に向かう相対ベクトルと、該一方の凸物体を構成す
    る、該一方の凸物体が凸多角形である場合の頂点の位置
    ベクトル、もしくは該一方の凸物体が凸曲線物体である
    場合の該凸曲線物体を構成する凸曲線パッチを構成する
    ための制御点の位置ベクトルとの間の内積が最大とな
    る、該一方の凸物体の1つの頂点もしくは制御点を求め
    るとともに、前記相対ベクトルとは逆向きの逆向き相対
    ベクトルと、前記他方の凸物体を構成する、該他方の凸
    物体が凸多角形である場合の頂点の位置ベクトル、もし
    くは該他方の凸物体が凸曲線物体である場合の該凸曲線
    物体を構成する凸曲線パッチを構成するための制御点の
    位置ベクトルとの間の内積が最大となる、該他方の凸物
    体の1つの頂点もしくは制御点を求める演算を行なっ
    て、該演算により求められた前記一方の物体の頂点もし
    くは制御点から前記他方の物体の頂点もしくは制御点に
    向かうベクトルを前記相対ベクトルに代えて新たな相対
    ベクトルとする相対 ベクトル更新処理を複数回繰り返す
    ことにより、更新が収束したときの該相対ベクトルから
    なる近接ベクトルを求める近接ベクトル演算手段と、記近接ベクトル演算手段で求められた近接ベクトル
    を、前記凸曲線物体の最近接点で該凸曲線物体に接する
    直線と直交する最近接ベクトルに修正する最近接ベクト
    ル演算手段とを備えたことを特徴とする物体間距離演算
    装置。
  7. 【請求項7】 前記最近接ベクトル演算手段で求められ
    た前記最近接ベクトルに基づいて、前記2つの凸物体ど
    うしが干渉しているか否かを判定する干渉判定手段を備
    えたことを特徴とする請求項6記載の物体間距離演算装
    置。
  8. 【請求項8】 前記2つの凸物体のうちの一方が凸多角
    形である場合における該凸多角形の頂点の集合を含む
    前記凸曲線物体を構成する凸曲線パッチを構成するため
    の制御点の集合からなる形状情報を記憶する形状情報記
    憶手段と、 前記凸物体の移動ないし変形を指示する情報に基づい
    て、該凸物体の頂点ないし制御点の移動ないし変形後の
    座標を演算することにより新たな形状情報を求める形状
    情報更新手段と、 前記凸曲線物体の形状情報に基づいて該凸曲線物体を構
    成する凸曲線パッチを生成する曲線パッチ情報生成手段
    とを備えたことを特徴とする請求項6記載の物体間距離
    演算装置。
  9. 【請求項9】 前記近接ベクトル演算手段が、前記凸物
    体が移動もしくは変形された場合に、前記近接ベクトル
    演算手段において移動もしくは変形後の近接ベクトルを
    求めることに代わり、前記最近接ベクトル演算手段にお
    いて今回の移動もしくは変形前に求められた最近接ベク
    トルを新たな最近接ベクトルに修正するものであること
    を特徴とする請求項8記載の物体間距離演算装置。
  10. 【請求項10】 前記形状情報記憶手段に記憶された形
    状情報および前記形状情報更新手段により求められた新
    たな形状情報に基づいて描画された凸物体を表示する表
    示手段を備えたことを特徴とする請求項8記載の物体間
    距離演算装置。
  11. 【請求項11】 コンピュータ内で実行されることによ
    り、該コンピュータを、一方が凸多面体であることが許
    容され他方もしくは双方が凸曲面のパッチの集合からな
    る凸曲面物体で構成されてなる2つの3次元凸物体の最
    近接点間距離を、該2つの凸物体の、配置位置情報を含
    む形状情報に基づいて算出する物体間距離演算装置とし
    て動作させる物体間距離演算プログラムが格納されてな
    る物体間距離演算プログラム記憶媒体であって、前記コンピュータを、 前記2つの凸物体のうちの一方の凸物体から他方の凸物
    体に向かう相対ベクトルと、該一方の凸物体を構成す
    る、該一方の凸物体が凸多面体である場合の頂点の位置
    ベクトル、もしくは該一方の凸物体が凸曲面物体である
    場合の該凸曲面物体を構成する凸曲面パッチを構成する
    ための制御点の位置ベクトルとの間の内積が最大とな
    る、該一方の凸物体の1つの頂点もしくは制御点を求め
    るとともに、前記相対ベクトルとは逆向きの逆向き相対
    ベクトルと、前記他方の凸物体を構成する、該他方の凸
    物体が凸多面体である場合の頂点の位置ベクトル、もし
    くは該他方の凸物体が凸曲面物体である場合の該凸曲面
    物体を構成する凸曲面パッチを構成するための制御点の
    位置ベクトルとの間の内積が最大となる、該他方の凸物
    体の1つの頂点もしくは制御点を求める演算を行なっ
    て、該演算により求められた前記一方の物体の頂点もし
    くは制御点から前記他方の物体の頂点もしくは制御点に
    向かうベクトルを前記相対ベクトルに代えて新たな相対
    ベクトルとする相対ベクトル更新処理を複数回繰り返す
    ことにより、更新が収束したときの該相対ベクトルから
    なる近接ベクトルを求める近接ベクトル演算手段と、記近接ベクトル演算手段で求められた近接ベクトル
    を、前記凸曲面物体の最近接点で該凸曲面物体に接する
    平面と直交する最近接ベクトルに修正する最近接ベクト
    ル演算手段とを備えた物体間距離演算装置として動作さ
    せる物体間距離演算プログラムが格納されてなることを
    特徴とする物体間距離演算プログラム記憶媒体。
  12. 【請求項12】 前記物体間距離演算プログラムが、
    記コンピュータを、さらに、記最近接ベクトル演算手
    段で求められた前記最近接ベクトルに基づいて、前記2
    つの凸物体どうしが干渉しているか否かを判定する干渉
    判定手段を備えた物体間距離演算装置として動作させる
    ものであることを特徴とする請求項11記載の物体間距
    離演算プログラム記憶媒体。
  13. 【請求項13】 前記物体間距離演算プログラムが、
    記コンピュータを、 さらに、 前記2つの凸物体のうちの一方が凸多面体である場合に
    おける該凸多面体の頂点の集合を含む、前記凸曲面物体
    を構成する凸曲面パッチを構成するための制御点の集合
    からなる形状情報を、前記凸物体の移動ないし変形を指
    示する情報に基づいて該凸物体の頂点ないし制御点の移
    動ないし変形後の座標を演算することにより新たな形状
    情報に更新する形状情報更新手段と、 前記凸曲面物体の形状情報に基づいて該凸曲面物体を構
    成する凸曲面パッチを生成する曲面パッチ情報生成手段
    とを備えた物体間距離演算装置として動作させるもので
    あることを特徴とする請求項11記載の物体間距離演算
    プログラム記憶媒体。
  14. 【請求項14】 前記最近接ベクトル演算手段が、前記
    凸物体が移動もしくは変形された場合に、前記近接ベク
    トル演算手段において移動もしくは変形後の近接ベクト
    ルを求めることに代わり、前記最近接ベクトル演算手段
    において今回の移動もしくは変形前に求められた最近接
    ベクトルを新たな最近接ベクトルに修正するものである
    ことを特徴とする請求項13記載の物体間距離演算プロ
    グラム記憶媒体。
  15. 【請求項15】 コンピュータ内で実行されることによ
    り、該コンピュータを、一方が凸多角形であることが許
    容され他方もしくは双方が凸曲線のパッチの集合からな
    る凸曲線物体で構成されてなる2つの2次元凸物体の最
    近接点間距離を、該2つの凸物体の、配置位置情報を含
    む形状情報に基づいて算出する物体間距離演算装置とし
    て動作させる物体間距離演算プログラムが格納されてな
    る物体間距離演算プログラム記憶媒体であって、前記2つの凸物体のうちの一方の凸物体から他方の凸物
    体に向かう相対ベクトルと、該一方の凸物体を構成す
    る、該一方の凸物体が凸多角形である場合の頂点の位置
    ベクトル、もしくは該一方の凸物体が凸曲線物体である
    場合の該凸曲線物体を構成する凸曲線パッチを構成する
    ための制御点の位置ベクトルとの間の内積が最大とな
    る、該一方の凸物体の1つの頂点もしくは制御点を求め
    るとともに、前記相対ベクトルとは逆向きの逆向き相対
    ベクトルと、前記他方の凸物体を構成する、該他方の凸
    物体が凸多角形である場合の頂点の位置ベクトル、もし
    くは該 他方の凸物体が凸曲線物体である場合の該凸曲線
    物体を構成する凸曲線パッチを構成するための制御点の
    位置ベクトルとの間の内積が最大となる、該他方の凸物
    体の1つの頂点もしくは制御点を求める演算を行なっ
    て、該演算により求められた、前記一方の物体の頂点も
    しくは制御点から前記他方の物体の頂点もしくは制御点
    に向かうベクトルを前記相対ベクトルに代えて新たな相
    対ベクトルとする相対ベクトル更新処理を複数回繰り返
    すことにより、更新が収束したときの該相対ベクトルか
    らなる近接ベクトルを求める近接ベクトル演算手段と、記近接ベクトル演算手段で求められた近接ベクトル
    を、前記凸曲線物体の最近接点で該凸曲線物体に接する
    直線と直交する最近接ベクトルに修正する最近接ベクト
    ル演算手段とを備えた物体間距離演算装置として動作さ
    せる物体間距離演算プログラムが格納されてなることを
    特徴とする物体間距離演算プログラム記憶媒体。
  16. 【請求項16】 前記物体間距離演算プログラムが、
    記コンピュータを、さらに、前記最近接ベクトル演算手
    段で求められた前記最近接ベクトルに基づいて、前記2
    つの凸物体どうしが干渉しているか否かを判定する干渉
    判定手段を備えた物体間距離演算装置として動作させる
    ものであることを特徴とする請求項15記載の物体間距
    離演算プログラム記憶媒体。
  17. 【請求項17】 前記物体間距離演算プログラムが、
    記コンピュータを、さらに、 前記2つの凸物体のうちの一方が凸多角形である場合に
    おける該凸多角形の頂点の集合を含む、前記凸曲線物体
    を構成する凸曲線パッチを構成するための制御点の集合
    からなる形状情報を、前記凸物体の移動ないし変形を指
    示する情報に基づいて該凸物体の頂点ないし制御点の移
    動ないし変形後の座標を演算することにより新たな形状
    情報に更新する形状情報更新手段と、 前記凸曲線物体の形状情報に基づいて該凸曲線物体を構
    成する凸曲線パッチを生成する曲線パッチ情報生成手段
    とを備えた物体間距離演算装置として動作させるもので
    あることを特徴とする請求項15記載の物体間距離演算
    プログラム記憶媒体。
  18. 【請求項18】 前記最近接ベクトル演算手段が、前記
    凸物体が移動もしくは変形された場合に、前記近接ベク
    トル演算手段において移動もしくは変形後の近接ベクト
    ルを求めることに代わり、前記最近接ベクトル演算手段
    において今回の移動もしくは変形前に求められた最近接
    ベクトルを新たな最近接ベクトルに修正するものである
    ことを特徴とする請求項17記載の物体間距離演算プロ
    グラム記憶媒体。
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