JP3382637B2 - グループi型ホスホリパーゼa2を含有する脳血管弛緩剤 - Google Patents
グループi型ホスホリパーゼa2を含有する脳血管弛緩剤Info
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パーゼA2を含有する脳血管弛緩剤に関する。さらに詳
しくは、脳血管攣縮、脳梗塞、および脳卒中などの脳血
管疾患の治療あるいは予防に有用な、グループI型ホス
ホリパーゼA2を含有する脳血管弛緩剤に関する。
リン、フルナリジン、シンナリジン、ビンポセチン、塩
酸ニカルジピンなどが知られており、脳卒中、くも膜下
出血後の遅延性脳血管攣縮、あるいは慢性的循環不全に
よる脳血管性痴呆等の治療などに用いられている。
動とは無関係に自動調節されている。しかし、脳血流量
の自動調節機能が著しく低下している前述のような脳血
流障害疾患を持つ患者または老人等に、上記の脳血管弛
緩剤を投与した場合、その強力な作用により、急激な血
圧降下が生じ、そのことにより脳血流量が低下すること
がある。この結果、脳循環不全が起こり、痴呆の促進な
どの逆効果が生じる可能性がある。
延性脳血管攣縮の治療にも、前記の各種脳血管弛緩剤が
用いられてはいるが、安全性の面で問題が多い。さら
に、上記脳血管弛緩剤は、作用時間が短いため、持続性
にも問題がある。このようなことから、脳血管に関する
疾患に対して充分な治療効果を得るまでには至っていな
い。
管弛緩剤として用いられている薬剤は、脳血管障害の治
療に充分な効果を得られるものではない。従って、脳血
管弛緩剤として、比較的作用が緩やかでかつ長時間持続
するものが求められている。
LA2;EC 3.1.1.4)は、3−sn−ホスホ
グリセリドの2−アシルエステル結合を加水分解するリ
ン脂質分解酵素である。哺乳類の細胞外PLA2は、そ
の一次構造に基づいて、グループI型とII型とに分け
られる。グループI型PLA2(PLA2−I)は哺乳類
の膵臓に存在しており、膵液中に分泌される消化酵素の
一つである。グループII型は、血小板に多く存在し、
おもに炎症反応に関与していると考えられる。
様々な細胞あるいは組織の膜上に、分子量約190,0
00のPLA2−Iに特異的な結合タンパク質が存在す
ることを見い出した(Biol. Chem. 266, 19139-19141
(1991))。このような結合タンパク質を介して、PLA
2−Iは、Swiss3T3細胞、ラットの滑膜および
血管の平滑筋細胞において、直接DNA合成を刺激し、
さらに、ラット大動脈の平滑筋細胞(A7r5)では、
遊走能の亢進を誘発することが判った。
が何らかの病態生理学的な状態に関連した機能を有する
ことを予測し、種々検討を行った。その結果、PLA2
−Iが、従来全く知られていなかった哺乳類の脳血管に
対する弛緩作用を有していることを見いだし、本発明を
完成するに至った。
スホリパーゼA2を含有する。
底動脈、中大脳動脈、および前大脳動脈とそれらの分枝
からなる群から選択される。
ホスホリパーゼA2は、哺乳類由来である。
は、脳血管疾患の処置に用いられる。
は、脳血管攣縮、脳梗塞、および脳卒中からなる群から
選択される。
2−Iの由来は特に限定されず、天然に存在するPLA2
−I、および遺伝子操作技術によって得られるPLA2
−Iのいずれであってもよい。PLA2−Iは、好まし
くは哺乳類由来である。PLA2−Iは、例えばブタ由
来のものが使用され得る。ブタPLA2−Iは、例えば
J. Biol. Chem. 266 (1991), 19139-19141に記載の方法
で調製される。
次の実験により確認され得る。
の応答 PLA2−Iの脳血管への影響を調べるために、PLA2
−Iを与えた際の脳血管の応答を調べる。
とができる。そのためにはまず、ブタおよびウシの脳を
入手し、そしてネコは麻酔をかけて、頸動脈から出血さ
せて死亡させた後、すぐにその脳を取り出す。次にこれ
らの脳から例えば、脳底動脈、中大脳動脈および前大脳
動脈を単離し、単離した動脈より、適当な長さのらせん
状の動脈細片の試料を調製する。
(i)未処理のまま、(ii)シクロオキシゲナーゼの
阻害剤である、インドメタシン処理を施して、あるいは
(iii)内皮細胞を除去して、下記(B)項の実験に
供する。
266 (1991), 19139-19141に記載の方法で調製された、
PLA2−I、PLA2−IIおよびプロPLA2−Iを
加えて、この試料の収縮あるいは弛緩の状態を測定す
る。そのためには、例えば以下の方法が用いられ得る。
たし、適当な温度、好ましくは約37℃に維持する。こ
の槽中のフックの間に試料を垂直に固定する。この試料
の上端は、力変位トランスデューサーのレバーにつなが
れており、試料の収縮および弛緩をオシログラフで記録
できるようにしておく。実験の始めに、それぞれの試料
の静止張力を調節しておく。
液に適当な時間放置し、溶液中で平衡化させる。この
間、好ましくは緩衝液を適当な時間間隔で数回交換す
る。
および弛緩は、既知の収縮剤および弛緩剤に対する血管
の応答を基準として、相対的な値で表示することができ
る。例えば、収縮に関しては、あらかじめ公知の収縮剤
であるK+に対する収縮応答を観察しておき、静止張力
とその値との差を100%とする。そして加えた薬剤に
応答する収縮の程度を%で示すことができる。一方、弛
緩に関しては、例えば実験終了直前に、公知の弛緩剤で
あるパパベリンに対する弛緩応答を観察し、静止張力と
その値との差を100%とする。そして加えた薬剤に応
答する弛緩の程度を%で示すことができる。
に、動脈細片は、適当な収縮剤で前収縮させておくのが
よい。このための収縮剤としては、例えばプロスタグラ
ンジンF2α(PGF2α)あるいはセロトニンが用いら
れ得る。
は、PLA2−Iが脳血管に存在するある種のレセプタ
ーに結合するためではないかと推測される。発明者ら
は、脳血管の細胞に対するPLA2−Iの結合特性を調
べて、本発明の脳血管弛緩作用をさらに明確にするため
に、以下の実験を行った。
ことができる。それには、まず、ブタの脳から、脳底動
脈を単離し、この動脈内壁を軽く擦ることによって、血
管内皮細胞を除去する。この動脈から、平滑筋細胞を、
例えばRossの方法(J. Cell. Biol. 50, 172-186
(1971))によって単離し、得られた細胞を適当な条件下
で培養する。この培養細胞を回収し、再現性よく実験を
行うために、継代培養により、安定化した培養細胞を結
合実験に用いる。
ol. Chem. 266 (1991), 19139-19141の方法により調製
されたPLA2−Iを、Na125IおよびクロラミンTと
適当な時間反応させた後、適当なカラムに通して125I
−PLA2−Iと未反応の125Iとを分離し、125I−P
LA2−Iを得る。
(ウシ血清アルブミン)を含むハンクス培地(pH7.
6)に懸濁する。その懸濁液に125I−PLA2を加えイ
ンキュベートした後、懸濁液を吸引除去する。さらに細
胞を生理食塩水で洗浄後、細胞をNaOHで溶解し、そ
の放射活性をカウントする。
射活性を非特異的結合量とし、それを非存在下での結合
量(全結合量)から差し引いた値を特異的結合量として
表す。
培養細胞には、PLA2−Iに対する単一の特異的なレ
セプターが存在することが判った。従って、PLA2−
Iの血管弛緩作用には、このレセプターが関与している
ことが推定される。
−Iが血管弛緩作用を有することが見いだされ、脳血管
攣縮、脳梗塞、および脳卒中、などの疾病の治療に有効
な脳血管弛緩剤として有利に用いられ得ることが示され
る。
るときには、PLA2−Iを好ましくは、10-9M以上
10-6M以下、より好ましくは、5×10-8M以上10
-7M以下の濃度で血管と接触させ得るように、適当な緩
衝液に溶解させて投与するのが望ましい。
後の経過などによって変化し得る。投与形態は、好まし
くは非経口投与であり、特に、クモ膜下出血の手術後に
見られる脳血管攣縮に対しては、動脈注射が好ましい。
る。
−Iの結合に関するレセプターの存在を確認し、その特
異性を調べるために、以下の実験を行った。
培養 屠殺場で入手したブタの脳から、脳底動脈を単離し、軽
く擦ることによって、血管内皮細胞を除去した。この動
脈の平滑筋細胞をRossの方法(J. Cell. Biol. 50,
172-186 (1971))によって単離した。得られた細胞
を、37℃で5%炭酸ガス存在下の湿度を保たれた環境
下で、20%ウシ胎児血清、100ユニット/mlペニ
シリンおよび100μg/mlストレプトマイシンを加
えたダルベッコ変法イーグル培地(DMEM)で培養し
た。0.125%トリプシン/0.01%EDTAを含
む液で培養細胞を回収した。この操作を繰り返して継代
培養した。一連の継代培養の後、5代目と8代目の間で
回収した培養細胞を12穴プレート上で培養し、次に行
うバインディングアッセイ用に準備した。
141に記載の方法で調製されたブタ由来のものを使用し
た。
の0.02Mリン酸緩衝液(pH7.5)に、1mCi
のNa125Iを含む50μlの0.5Mリン酸緩衝液
(pH7.5)を加え、さらにクロラミンT(9.6m
g/ml)を含む50μlの0.02Mリン酸緩衝液を
200μl加え、反応を停止させた。
hate Buffered Saline)で平衡化したセファデックスG
−50カラムに通して、125I−PLA2−Iと未反応の
125Iとを分離し、125I−PLA2−Iを得た。標識し
た125I−PLA2−Iの比活性は、約200Ci/mm
ol(14.4μCi/μg)であった。
0.1%BSAを含むハンクス培地(pH7.6)に懸
濁した。その懸濁液に0.3nMから6nMまでの種々
の濃度の125I−PLA2を各プレート上の細胞に加えて
インキュベーションした後、懸濁液を吸引除去した。さ
らに細胞を0.9%NaCl液で3回洗浄後、細胞を1
N NaOHで溶解し、その放射活性をカウントした。
在する時の結合量を全結合量とし、500nMのPLA2−I
非標識体存在下での放射活性を非特異的結合量とした。
全結合量から非特異的結合量を差し引いた値を特異的結
合量として表した。
トの検討 上記(3)の方法でバインディングアッセイを行い、Sc
atchard分析を適用した。その結果、図1に示されるよ
うな直線で近似されるグラフが得られ、125I−PLA2
−Iの解離定数(Kd)が3.89nM、最大結合量(Bm
ax)が40fmol/106細胞である、単一のPLA2
−I結合サイトの存在が示唆された。この結合サイト
は、PLA2−Iに対して特異的であり、可飽和性であ
る。
は、100nMのPLA2−Iによって完全に阻害されたが、
PLA2−IIおよびプロPLA2−IIによって阻害さ
れなかった。
響を調べるために、ブタの前大脳動脈を用いて、PLA
2−Iを与えた際の応答を調べた。
を単離した。単離した動脈を切り出して、約20mmの
らせん状の動脈細片の試料を調製した。
モニターするために、以下の実験を行った。
法リンガーロック液;120mMNaCl、5.4mM
KCl、2.2mM CaCl2、1.0mM Mg
Cl2、25.0mM NaHCO3、および5.6mM
デキストロース)を満たし、37±0.3℃に温度を
維持し、そして95%酸素および5%炭酸ガスの混合ガ
スでバブリングした。試料の一端を槽の底に設けたフッ
クにつなぎ、試料のもう一方の端を力変位トランスデュ
ーサーのレバーにつないで、試料の収縮および弛緩をイ
ンク書きオシログラフで記録できるようにしておいた。
静止張力は、1.5gに調節した。
中に90〜120分間放置することで、平衡化した。こ
の期間中は、標準溶液を10〜15分ごとに置換した。
最初に観察し、その後試料を新鮮な標準溶液で繰り返し
洗浄し、30〜40分間、同溶液中で平衡化させた。
-7Mになるように加え、前収縮させた。その後、PLA
2−Iを10-8M加え、試料の収縮および弛緩の様子を
モニターした。
ベリンを加えて弛緩の状態をさらにモニターした。その
結果、図2のAに示すようなオシログラフを得た(試料
数n=4のうち、代表的なサンプルを示している)。
収縮を起こし、その後ゆっくりと弛緩し、徐々にその程
度は増大していった。パパベリンを加えるとさらに急激
な弛緩が誘起された。
キシゲナーゼ阻害剤である、インドメタシン10-5Mで
処理したもの、あるいは(ii)血管試料の内皮細胞を
擦って除去したもの、を調製し、上記と同様の実験を行
った。内皮細胞の除去は、サブスタンスPを10-7M加
え、その内皮細胞依存的弛緩作用が消失したことによっ
て確認した。
およびC(上記(ii)の場合)に示すオシログラフを
得た。未処理の試料でみられた一過性の収縮は、インド
メタシン処理あるいは内皮細胞除去処理試料では消失
し、ゆっくりとした弛緩の増加だけが起きた。その後の
弛緩は、これらの3つの試料の間で違いはみられなかっ
た。
理(10-5M)試料における収縮および弛緩の平均値
(試料数n=4)をグラフに示してある。インドメタシ
ン処理試料に対する収縮作用は観察されなかったが、イ
ンドメタシン処理試料および未処理試料に対する弛緩作
用は、ほぼ同程度で観察された。
試料の弛緩の平均値は、それぞれ、48.84±2.2
7%(試料数n=5)および41.66±4.06%
(試料数n=5)であった。
反応は、内皮細胞から産生されるシクロオキシゲナーゼ
代謝物(トロンボキサンA2およびプロスタグランジン
F2αなど)によるものと考えられ、その後の弛緩反応
は、内皮細胞非依存性の作用と考えられる。
するブタの前大脳動脈への応答を調べるために、以下の
実験を行った。
と同一の方法を用いた。インドメタシン処理を行い、P
GF2αで前収縮させた動脈細片を用いて、実験開始後
直ちに、槽中に10-8MのPLA2−Iを添加し、25
分後、3×10-8MのPLA2−Iを添加した。その結
果得られたオシログラフを図4の(A)に示す。一過性
の収縮はみられず、弛緩がゆっくりと増大していき、3
×10-8MのPLA2−Iを追加した時には、弛緩の程
度は、ほとんど変化しなかった。
0分間標準溶液中で平衡化した。この間標準溶液は、1
0分ごとに交換した。その後、動脈細片は再びPGF2
αで前収縮させ、10-8MのPLA2−Iを加えた。そ
の結果得られたオシログラフを図4の(B)に示す。こ
の2回目の実験では、PLA2−Iの添加による弛緩は
みられず、10-8MのラットANP(心房性ナトリウム
利尿ペプチド)を添加すると、急激な弛緩が起こった。
この結果をさらに棒グラフにすると、図5に示す図が得
られる。このような脱感作現象の結果から、PLA2−
Iの脳血管弛緩作用は、そのレセプターを介しているこ
とが推定された。
ブタの前大脳動脈の収縮あるいは弛緩に、種々のPLA
2が関与するか否かを調べるために、以下の実験を行っ
た。
施例2と同様の方法で行った。8個の動脈細片からなる
試料群には、10-9M、3×10-9M、10-8M、およ
び3×10-8Mの濃度のPLA2−Iを槽中へ加えた。
さらに、比較のために、別の3個の動脈細片からなる試
料群には、ブタ由来のプロPLA2−Iを3×10-9M
および10-8M加え、さらに別の2個からなる試料群に
は、ラット由来のPLA2−IIを、10-8M、3×1
0-8M、および 3×10-7M投与した。その結果を図
6に示す。ブタのPLA2−Iを加えた場合の50%有
効濃度(EC50)の平均値は、2.32±0.16nM
であった。ブタのプロPLA2−IあるいはラットのP
LA2−IIを投与しても、動脈細片に検出し得る程の
弛緩は生じなかった。
々の大脳動脈を試料として、PLA2−Iを加えた時の
弛緩の状態を調べるために、以下の実験を行った。
そしてネコは麻酔をかけて、頸動脈から出血させて死亡
させた後、すぐにその脳を取り出した。次に、これらの
脳から、脳底動脈、中大脳動脈および前大脳動脈を単離
し、単離した動脈を切り出して、それぞれ約20mmの
らせん状の動脈細片の試料を調製した。
阻害剤である、インドメタシン処理を施して、実施例2
に記載の方法と同様の方法で、10-8MのPLA2−I
を投与して収縮あるいは弛緩の測定を行った。この結果
を表1に示す。
ウシ、あるいはネコから取りだしたそれぞれの脳底動
脈、中大脳動脈、および前大脳動脈の間で有為な差はな
かった。さらに、セロトニンで前収縮させた試料でも、
PGF2αで前収縮させた試料を用いた場合と比べて、
その後の弛緩の状態に差はなかった。
I型ホスホリパーゼA2(PLA2−I)を含有する脳血
管弛緩剤が提供される。
緩剤の弛緩作用は、非常に緩徐であり、投与量が増加し
ても過度の弛緩が生じにくい。さらに、比較的低濃度で
持続的な効果を示すことから、脳血管攣縮、脳梗塞、あ
るいは脳卒中等の各種の脳血管疾患の治療あるいは予防
に有用である。特に、くも膜下出血後の遅延性脳血管攣
縮の治療あるいは予防に有用である。
LA2−Iのバインディングアッセイの結果をスキャッ
チャ−ドプロットに変換したグラフである。
脳動脈条片を試料に、PLA2−Iを作用させた結果を
示すチャートである。試料は、(A)未処理、(B)イ
ンドメタシン処理、あるいは(C)内皮細胞除去処理を
行って用いた。
収縮されたブタの前大脳動脈条片試料を用いて、PLA
2−Iの弛緩作用を調べた結果を示すグラフである。
動脈のPLA2−Iの反復投与に対する弛緩の状態を示
すチャートである。
脈のPLA2−Iに対する第一と第二の弛緩およびラッ
トANPに対する弛緩を示すグラフである。
I、ブタのプロPLA2−I、およびラットのPLA2−
IIに対する濃度−弛緩作用曲線である。
Claims (5)
- 【請求項1】グループI型ホスホリパーゼA2を含有す
る脳血管弛緩剤。 - 【請求項2】前記脳血管は、脳底動脈、中大脳動脈、お
よび前大脳動脈とそれらの分枝からなる群から選択され
る、請求項1に記載の脳血管弛緩剤。 - 【請求項3】前記グループI型ホスホリパーゼA2が、
哺乳類由来である、請求項1に記載の脳血管弛緩剤。 - 【請求項4】脳血管に関する疾患の治療あるいは予防に
用いられる、請求項1に記載の脳血管弛緩剤。 - 【請求項5】前記脳血管の疾患が、脳血管攣縮、脳梗
塞、および脳卒中からなる群から選択される、請求項4
に記載の脳血管弛緩剤。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP17456492A JP3382637B2 (ja) | 1992-07-01 | 1992-07-01 | グループi型ホスホリパーゼa2を含有する脳血管弛緩剤 |
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JP17456492A JP3382637B2 (ja) | 1992-07-01 | 1992-07-01 | グループi型ホスホリパーゼa2を含有する脳血管弛緩剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0616566A JPH0616566A (ja) | 1994-01-25 |
JP3382637B2 true JP3382637B2 (ja) | 2003-03-04 |
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ID=15980769
Family Applications (1)
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JP17456492A Expired - Fee Related JP3382637B2 (ja) | 1992-07-01 | 1992-07-01 | グループi型ホスホリパーゼa2を含有する脳血管弛緩剤 |
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---|---|
JP (1) | JP3382637B2 (ja) |
-
1992
- 1992-07-01 JP JP17456492A patent/JP3382637B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (4)
Title |
---|
Biochim.Biophys.Acta.1992年 4月23日,1125(2),210−214 |
FEBS Lett.,1992年 9月14日,309(3),261−264 |
J.Biol.Chem.,1991年 5月25日,266(15),9956−9960 |
J.Biol.Chem.,1992年 3月25日,267(9),6414−6420 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0616566A (ja) | 1994-01-25 |
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