JP3380547B2 - 情報記録媒体 - Google Patents
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- JP3380547B2 JP3380547B2 JP2001389576A JP2001389576A JP3380547B2 JP 3380547 B2 JP3380547 B2 JP 3380547B2 JP 2001389576 A JP2001389576 A JP 2001389576A JP 2001389576 A JP2001389576 A JP 2001389576A JP 3380547 B2 JP3380547 B2 JP 3380547B2
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Description
的性質が他の部分とは異なる記録マークを形成し、この
マークの両端部に情報を対応させて記録するいわゆるマ
ークエッジ記録に関する。本発明は特に、情報を繰り返
し書き換え記録する書換型高密度情報記録方法に適し、
また、情報記録媒体の温度などを変化させることによ
り、記録物質の相変化を生じせしめることにより情報記
録部の物理的性質を他の部分と変化させる、いわゆる相
変化型情報記録方法に適する。 【0002】 【従来の技術】従来の書換型情報記録記録方法として
は、例えば、特公平8−10489号(特開昭63−2
29625号)に示されている。この例は、光の強度を
変調して、情報を記録する光ディスクの記録方法を示し
ている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】図6にて示したよう
に、情報が複数のセクタ21に分割して記録される。各
セクタの先頭部には情報の物理的位置を示す識別情報2
4が配置されている。この識別情報24を基準にして、
同期信号部22及び、情報記録部23よりなる記録単位
を媒体上に記録する。この際、記録単位の記録開始位置
を書換毎にランダムに変化させ、記録を行い、繰り返し
書換回数の向上を図っている。即ち、セクタ内での同じ
場所の繰り返し使用によるディスク材料の劣化を軽減
し、繰り返し書換可能回数を向上させている。 【0004】図7は、同一の記録情報を繰り返し記録し
た場合の書換回数とジッタの関係を示したものである。
ここで、ジッタは同一のランダムデータをEFM変調し
て繰り返し記録した後、再生した場合の再生クロックと
再生データ間の時間ずれの標準偏差を、再生検出窓幅で
規格化したものである。 【0005】701はマークエッジ記録において記録開
始位置のシフト量を2バイトとした場合、702はマー
クエッジ記録において記録開始位置のシフト量を30バ
イトとした場合、703はマークポジション記録におい
て記録開始位置のシフト量を2バイトとした場合、70
4はマークエッジ記録において記録開始位置のシフト量
を100バイトとした場合、705はマークポジション
記録において記録開始位置のシフト量を30バイトとし
た場合である。ここで、マークポジション記録とは、マ
ークの位置に情報を対応させて記録する方式である。 【0006】記録開始位置のシフトの量を大きくすれば
するほど書換後のジッタ増加が抑制され書換可能回数が
向上していることがわかる。ここで、マークの中心位置
にデータを対応させるマークポジション記録では最短マ
ーク間隔は0.9μm、マークの両端にデータを対応さ
せるマークエッジ記録では最短マーク長は0.6μmと
した。記録再生スポット径は0.9μm、記録媒体とし
てはGeSbTe系相変化記録媒体を用いた。 【0007】しかし、記録開始位置をシフトさせる方式
においては、図7における検討から理解できるように、
特にマークエッジ記録の場合に、同一の記録情報を繰り
返し書換を行った場合、実用的な書換可能回数を得るに
はランダム記録開始位置変化の大きさを、100バイト
程度まで大きくする必要がある。このため、セクタの利
用効率が著しく低下してしまうという問題点があった。
更に、このように大きな位置移動を行った場合、記録情
報の始端部や終端部が記録情報部分に重なってしまう。
記録情報の始端部や終端部においては、記録膜の溶解、
流動などに起因すると思われる記録特性の劣化が生じる
ため、これらの部分の繰り返し書換による記録再生特性
の変化の影響の範囲が拡大してしまうという問題があっ
た。 【0008】本発明の第1の目的は、マークの両端部に
情報を対応させて、情報を繰り返し書き換え記録する書
換型高密度情報記録方法において、記録効率を低下させ
ることなく、繰り返し記録回数を飛躍的に向上させる情
報記録方法を提供することにある。本発明の第2の目的
は、マークの両端部に情報を対応させて、情報を繰り返
し書き換え記録する書換型高密度情報記録方法におい
て、記録効率を低下させることなく、繰り返し記録回数
を飛躍的に向上させる情報記録録装置を提供することに
ある。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明では、上記第1の
目的を達成するため、以下の手段を用いた。 (1)記録媒体上に、物理的性質が他の部分とは異なる
記録マークを有し、マークの両端部に情報を対応させ
て、情報を繰り返し書き換え記録する情報記録方法にお
いて、情報を書き換える毎に、マーク部とマーク間のス
ペース部を略ランダムに逆転させて記録することとし
た。 【0010】これにより、繰り返して書換を行った時に
媒体上で、マーク部とスペース部の積算記録回数が媒体
の位置によらず一様になるため、繰り返し記録による記
録媒体の変化が一様化され、繰り返し書換可能回数が飛
躍的に向上する。これは、全く情報の記録効率を低下さ
せることがない。 【0011】(2)略ランダムな逆転を情報の記録単位
毎に行うこととした。ここで、記録単位とは、セクタな
ど実際に記録媒体上に記録が行われる単位を言う。即
ち、この記録単位よりも小さな単位で、媒体上の情報が
書き換えられることがない。もちろん、記録単位を再生
した後に、その再生情報の一部分のみを修正して、再記
録する、リード・モディファイ・ライト処理を行って見
掛け上、記録の最小単位を小さくすることができるが、
この場合でも、実際に媒体上に記録、再生の行われる単
位は、上記の記録単位である。逆転が記録単位の途中で
生じると、信号再生時に煩雑な処理が必要となるので不
利である。 【0012】これにより、情報記録単位毎に、積算記録
回数が媒体の位置によらず一様になる。再生処理は一般
に情報記録単位毎に行うため、情報記録単位内で繰り返
し記録による記録媒体の変化が一様化され、繰り返し書
換可能回数が飛躍的に向上する。 【0013】(3)記録媒体上に、物理的性質が他の部
分とは異なる記録マークを有し、マークの両端部に情報
を対応させて、情報を繰り返し書き換え記録する情報記
録方法において、情報記録部の先頭部に、複数のマーク
よりなる同期信号を配置し、情報を書き換える毎に、同
期信号のマーク数を変えることにより同期信号の長さを
略ランダムに変えて記録することとした。 【0014】このように、同期信号を記録した領域を調
整領域とすることにより、情報記録部の位置が、略ラン
ダムに変化するため、繰り返して書換を行った時に媒体
上で、マーク部とスペース部の積算記録回数が媒体の位
置によらず一様になるため、繰り返し記録による記録媒
体の変化が一様化され、繰り返し書換可能回数が飛躍的
に向上する。 【0015】(4)記録媒体上に、物理的性質が他の部
分とは異なる記録マークを有し、マークの両端部に情報
を対応させて、該情報を繰り返し書き換え記録する情報
記録方法において、前記情報記録部の先頭部に複数のマ
ーク及びスペースよりなる同期信号を配置し、前記情報
を書き換える毎に、前記同期信号のマーク数あるいはス
ペース数を変えることにより同期信号の長さを略ランダ
ムに変えるとともに、前記マーク部とマーク間のスペー
ス部を略ランダムに逆転させて記録することとした。こ
れにより、繰り返して書換を行った時に媒体上で、マー
ク部とスペース部の積算記録回数の一様性が更に向上す
るため、繰り返し書換可能回数が更に向上する。 【0016】(5)前記情報記録部の後端に、疑似デー
タ部を有し、該疑似データ部の長さを、前記同期信号部
の長さに応じて変えることにより、前記同期部よりデー
タ部先頭より疑似データ部後端までで構成される記録単
位全体の長さが略同一になるようにした。これにより、
記録単位全体の長さが、略同一になるため、情報の始端
部および終端部の変化の影響が情報の中央部である、情
報記録部に及ぶことが無くなるため、情報の始端部およ
び終端部の変化の影響による、書換回数が低下が抑制さ
れる。 【0017】(6)前記情報を書き換える毎に、前記情
報の記録開始位置を略ランダムに変化させて記録するこ
ととした。これにより、繰り返して書換を行った時に媒
体上で、マーク部とスペース部の積算記録回数の一様性
が更に向上するため、繰り返し書換可能回数が更に向上
する。 【0018】(7)さらに、その位置変化が、前記同期
信号の長さの変化よりも小さくなるようにした。これに
より、情報記録開始位置の変化にも関わらず、情報の始
端部および終端部の変化の影響が情報の中央部である、
情報記録部に及ぶことが無くなるため、情報の始端部お
よび終端部の変化の影響による、書換回数が低下が抑制
され、大幅な書換回数向上が達成される。また、本発明
の上記第2の目的を達成するため、以下の手段を用い
た。 【0019】(8)記録再生ヘッドと記録パルス発生回
路を少なくとも有し、情報を記録媒体上に記録する情報
記録装置に於て、ランダム信号発生回路と、タイミング
生成回路を少なくとも設け、前記ランダム信号発生回路
により発生するランダム信号によって記録パルス極性を
反転する極性反転回路、あるいは同期信号の長さを変化
させる機能を有する同期信号発生回路の少なくともいず
れかを設けた。 【0020】これにより、記録パルスの極性又はタイミ
ングの少なくとも一方を変化させて記録を行うことがで
きるようになるため、繰り返して書換を行った時に媒体
上で、マーク部とスペース部の積算記録回数の一様性が
向上し、記録媒体の繰り返し書換可能回数が向上する。
ここで、記録パルスとは、媒体記録時に媒体上に印加さ
れる熱・光・磁界などのパルスそのものではない。実際
に媒体上に印加されるパルスは、媒体の特性に応じ、記
録パルス成形回路などを用いて、分割パルス列などに変
換されて後、記録される。 【0021】(9)さらに、記録パルス極性の反転を、
同期信号、符号化データ、疑似データの生成後、合成回
路を通した後に行うように構成した。これにより記録の
符号化の回路及び方式に依存せず、極性の反転が確実に
実現できる。 【0022】(10)上記ランダム信号によって、同期
信号発生回路より発生する同期信号の極性が少なくとも
変化するように構成した。これにより、極性反転回路を
新たに設けなくとも、自動的に記録パルス極性を反転す
ることができるため、装置の低価格化に役立つ。 【0023】以上のように、本発明では記録マークの両
端部に2値化情報の「0」または「1」を対応させて、
情報を記録マーク配列の形で記録媒体に記録する方法で
あって、例えば同一の情報を複数回記録した際に、この
情報に対応して記録媒体に記録される複数の記録マーク
配列の中に、記録マークと記録マーク間のスペース部の
配置が逆転するものを含むことを特徴とする。これによ
り、同一の情報を繰返し記録しても、エネルギービーム
の照射によってマークの形成される位置が媒体の特定の
場所に片寄らず、全面に均等に分散するため、記録媒体
の寿命が伸びる。 【0024】また、本発明の記録媒体では、トラックに
沿って複数のセクタが配置され、各セクタは記録デ−タ
が記録されるデ−タ領域、デ−タ領域の前部に配置され
た同期信号領域、デ−タ領域の後部に配置された擬似デ
−タ領域を有し、各セクタ中にある同期信号領域の長さ
が一定でなく、同期信号領域の先頭から擬似デ−タ領域
の末尾までの長さが一定であることを特徴とする。 【0025】また、好ましい態様では、トラックに沿っ
て複数のセクタが配置され、各セクタは記録デ−タが記
録されるデ−タ領域、デ−タ領域の前後に配置された第
1および第2の領域、第1の領域の前に配置された識別
情報部を有し、各セクタ中にある第1の領域の長さが一
定ではなく、第1の領域の先頭から第2の領域の末端ま
での長さが一定で、第1の領域の先頭から識別情報部の
末端までの間隔が一定でない。 【0026】このような媒体では、記録開始位置と終了
位置を大きく移動させることなく、エネルギービームの
照射による記録媒体の劣化が媒体全面で片寄らない様に
することができるため、多数回繰返し記録を行なった際
の信号の劣化が低減でき、さらに、記録開始位置と終了
位置付近の劣化の影響を、上記第1および第2の調整領
域の中に制限することができるため、信頼性が高い。 【0027】 【発明の実施の形態】以下本発明の詳細を実施例を用い
て説明する。 《実施例1》図5に本発明の実施例の情報記録装置を示
した。この装置は2値化情報からなる符号化された記録
デ−タに対応した記録パルスに基づいて、エネルギービ
ームを記録媒体に照射して記録マークを形成する記録再
生ヘッドを有し、2値化情報の「1」または「0」を上
記記録マークのエッジに対応させて記録する情報記録装
置であり、記録パルスの極性反転を行なうパルス変換回
路を有している。極性反転される記録パルスは、2値化
情報の「1」および「0」のうちのどちらか一方がパル
スの立上りおよび立ち下がりに対応するパルスであれば
よい。 【0028】本実施例では、記録媒体として相変化型光
記録媒体(記録膜:GeSbTe系)を用いた。したが
って、記録は、レーザ光の強度を変調して記録媒体上に
照射して行い、記録マークは結晶領域中の非晶質領域の
形で形成される。図5に於て、記録媒体8に記録再生を
行う記録再生ヘッド32を有し、記録再生ヘッド32か
らの再生信号を、検出回路33によって検出し、その検
出信号を再生回路41によって再生する。再生回路41
は少なくとも、媒体上の識別情報を検出する識別情報検
出回路42を備えており。この識別情報検出回路42か
らの識別情報信号によって、タイミング生成回路40は
記録動作にかかる種々のタイミングを制御する。 【0029】また、本実施例の装置は、少なくとも、ラ
ンダム信号発生回路36を有する。ランダム信号発生回
路36によるランダム信号の発生方法としては、たとえ
ば、ランダム信号発生回路36内部に、疑似ランダム系
列発生器をそなえてもよいし、時刻などの記録再生動作
とは非同期の信号からランダム信号を生成してもよい。
本実施例の装置は、さらに、記録情報(記録データ)5
0を符号化する符号化回路38を備えている。この符号
化回路38は記録符号によっては必ずしも装置内部に備
える必要はない。 【0030】本実施例では(2、11)RLL符号化を
行っている。合成回路35は、同期信号発生回路37か
らの同期信号、符号化回路38からの符号化データ、疑
似データ発生回路39からの疑似データをタイミング生
成回路40のタイミング信号に従って合成し、記録単位
に記録する符号化合成データ51を生成する。パルス変
換回路34は、ランダム信号発生回路36より発せられ
るランダム信号52に従った極性で、符号化合成データ
51を、記録パルス53に変換する。ここで、ランダム
信号52に従った極性の反転は、記録単位毎に行われ
る。このタイミングをタイミング生成回路からの、タイ
ミング信号54が司っている。このようにして、生成さ
れた記録パルスは、実際の記録再生ヘッド、記録媒体に
適したパルスへと、記録パルス整形回路31によって変
換され、記録再生ヘッド32により記録媒体8上に印加
され、記録マークが形成される。 【0031】図1を用いて本実施例によって、最終的に
形成される記録マークと、符号化データの関係について
説明する。図1(A)の符号化データ列”001000
0100100001000100”は、パルス変換回
路34により、A:”001111100011111
0000111”またはB:”11000001110
00001111000”の記録パルスへと、NRZI
−NRZ変換される。 【0032】符号化デ−タ列は例えば図1(B)のよう
に「1」でhighレベルを有するパルス51である。
パルス変換回路はパルス51からパルス53Aまたはこ
れと極性の反転されたパルス53Bを形成する。これら
の記録パルス53を記録パルス整形回路31で分割パル
スなどへと整形した後に記録を行うと、図1(A)中に
示したように記録パルス中の1の部分に対応してマーク
6が図中0の部分に対応してスペース7が記録媒体上に
形成される。即ち、AとBでは、マーク6とマーク間の
スペースが逆転している。このように、マークとスペー
スが逆転しても再生には、全く問題がない。なぜなら、
再生時には記録マーク6の両端に対応した信号即ちマー
ク6とスペース7の境界の部分を検出するため、再生デ
ータは、A、Bとも同一の符号化データとなって再生さ
れる。 【0033】図9に本実施例のパルス変換回路34の一
例を示す。タイミング信号54が高レベルになると、2
値化ランダム信号52が排他的論理和回路の初期値とし
て選択され、その後、タイミング信号54が低レベルに
なると符号化デ−タ列51を含んだ符号化合成データと
排他的論理和回路の出力との排他的論理和として、記録
パルス信号53Aまたは53Bが出力される。 【0034】本実施例では、このような、極性の反転の
他に、記録開始位置をランダムにシフトさせている。こ
のランダムなシフトのタイミング制御はタイミング生成
回路40によって、合成回路35からの出力のタイミン
グを制御することによって行われる。タイミング生成回
路40は、ランダム信号発生回路36からの信号で記録
開始のタイミングをランダムにシフトする。 【0035】図8に本実施例により、同一の記録媒体上
に同一のデータを繰り返し記録したときのジッタ特性を
示す。81は記録開始位置のシフトが2バイトの場合で
極性反転が無い場合、82は記録開始位置のシフトが2
バイトの場合で極性反転を行なった場合を示す。ここ
で、ジッタは同一のデータを繰り返し記録した後、再生
した場合の再生クロックと再生データ間の時間ずれの標
準偏差を、再生検出窓幅で規格化したものである。記録
開始位置のシフトが2バイトと小さいときでも、本実施
例のように極性反転を行うことにより、従来例の装置で
記録した場合(極性反転無)よりも、大幅に書換可能回
数が向上していることがわかる。ここでは最短マーク長
0.6μm、記録再生スポット径は0.9μmとした。 【0036】以上説明したように、本実施例は記録媒体
上に第1の光学的な性質を有するマーク6と、第2の光
学的な性質を有するスペース7を形成し、マークとスペ
ースの境界に「1」または「0」の2値化符号を対応さ
せて情報を記録する記録方法で、仮に同一の情報を複数
回記録する場合でも、情報中の特定の2値化符号に対応
する境界が、マークからスペースに変わる境界である場
合と、スペースからマークに変わる境界である場合の両
者が、複数回の記録の中に現われるように制御すること
で、記録媒体の信頼性を高めることができる。 【0037】《実施例2》本発明の別の実施例を示す。
情報記録装置は図5と同様のものを用いた。即ち、記録
媒体8に記録再生を行う記録再生ヘッド32を有し、記
録再生ヘッド32からの再生信号を、検出回路33によ
って検出しその検出信号を、再生回路41によって再生
する。再生回路41は少なくとも、媒体上の識別情報を
検出する識別情報検出回路42を備えており。この識別
情報検出回路42からの識別情報信号によって、タイミ
ング生成回路40は記録動作にかかる種々のタイミング
を制御する。また、本実施例の装置は、少なくとも、ラ
ンダム信号発生回路36を有する。ランダム信号発生回
路36によるランダム信号の発生方法としては、たとえ
ば、ランダム信号発生回路36内部に、疑似ランダム系
列発生器をそなえてもよいし、時刻などの記録再生動作
とは非同期の信号からランダム信号を生成してもよい。
本実施例の装置は、さらに、記録情報(記録データ)5
0を符号化する符号化回路38を備えている。この符号
化回路38は記録符号によっては必ずしも装置内部に備
える必要はない。 【0038】本実施例では(2、11)RLL符号化を
行っている。合成回路35は、同期信号発生回路37か
らの同期信号、符号化回路38からの符号化データ、疑
似データ発生回路39からの疑似データをタイミング生
成回路40のタイミング信号に従って合成し、記録単位
に記録する符号化合成データ51を生成する。同期信号
発生回路は、ランダム信号発生回路36より発せられる
ランダム信号に従って、同期信号の長さを変化させる。
また、疑似データ発生回路は、ランダム信号発生回路3
6より発せられるランダム信号に従って、疑似データの
長さを変化させる。パルス変換回路34は、符号化合成
データ51を、特定の極性で、記録パルス53に変換す
る。即ち、前記実施例にあったような極性の反転は行わ
れない。このようにして、生成された記録パルスは、実
際の記録再生ヘッド、記録媒体に適したパルスへと、記
録パルス整形回路31によって変換され、記録再生ヘッ
ド32により記録媒体8上に印加され、記録マークが形
成される。 【0039】本実施例では、図2に示したように記録情
報が記録媒体上に配置される。即ち、セクタ21の先頭
を示す識別情報24から略一定距離離れた位置から、同
期信号部22を配置し、該同期信号部22の長さが、セ
クタ21毎に異なるようにしている。同期情報部の後に
は、情報記録部23及び、疑似データ部25がこの順番
で配置される。同期信号部の長さは、ランダム信号発生
回路36より発せられるランダム信号に従って変化す
る。疑似データの長さは、ランダム信号発生回路36よ
り発せられるランダム信号に従って、疑似データ発生回
路により変化させられるが、このとき同期信号部先頭か
ら、疑似データ部後端までの長さは略一定になるように
している。 【0040】このようにすることにより、情報記録部の
データがたとえ同一であっても、情報記録部23の位置
を前後に移動することができるため、情報記録部23の
媒体上での位置がランダムに変化し、マーク部とスペー
ス部の積算記録回数が媒体の位置によらず一様になるた
め、繰り返し記録による記録媒体の変化が一様化され、
従来例同様繰り返し書換可能回数が向上する。この際、
従来例と違って、記録開始位置、及び、記録終了位置が
ほぼ同一の位置にある。このため、情報記録部23のシ
フト量を30〜100バイト程度まで大きくしても、記
録開始点付近と記録終了点付近の記録再生特性の変化の
影響が記録部にまで広がることがない。このため、情報
記録部23のシフトを大きくすることが容易になり、書
換可能回数が向上する。 【0041】以上説明したように、本実施例においては
記録媒体のデ−タ領域に記録マークを形成し、記録マー
クの両端部に情報を対応させて該情報を記録する情報記
録方法において、デ−タ領域の前後に第1及び第2の調
整領域を備え、第1及び第2の調整領域の長さを変化さ
せて、デ−タ領域の位置をシフトするとともに、同一の
情報を複数回記録した際に、その同一の情報に対応して
記録媒体に記録される複数の記録マーク配列の中に、記
録マークと記録マーク間のスペース部の配置が逆転する
ものを含むように記録する。 【0042】《実施例3》実施例2と同様の装置を用
い、同期情報の長さを変化させる際、同期情報のうち、
同一長さのマーク6とスペース7が交互に繰り返して配
置されている第1の同期情報部221(VFO部)の長
さ、及び、終了時の極性を変化させることとした。極性
は、具体的には、マークとスペースの合計の個数が偶数
になる長さにするか奇数になる長さにするかにより自動
的に切り替わる。更に、第1の同期情報部221の後
に、第2の同期情報部222(SYNC部)を設けた。
この第2の同期情報部222のパターンは固定である
が、極性は、前述の第1の同期情報部221の終端の極
性により変化する。 【0043】図3中(a)、(b)は第1の同期情報部
221中のマークとスペースの合計が奇数の例、(c)
は偶数の例を示している。本実施例では、特に極性反転
回路を用いなくても、極性の反転を行うことができるた
め、記録装置の構成が簡単になる。また、情報記録部2
3の位置をシフトすることができるため、マーク部とス
ペース部の積算記録回数の一様性が更に向上するため、
繰り返し記録による記録媒体の変化が更に、一様化さ
れ、繰り返し書換可能回数が実施例1よりも更に向上す
る。 【0044】《実施例4》実施例3と同様の装置を用
い、第1の同期情報部221の長さの変化をランダムに
行うと同時に、記録開始位置をランダム信号に基づいて
変化させた(図4参照)。この場合の記録開始点のシフ
トの長さは、第1の同期情報部221中のマークの長さ
と同程度(〜1/4バイト)とした。これにより、同期
情報部内でのマーク部とスペース部の積算記録回数が媒
体の位置によらず一様となるため、繰り返し書換可能回
数が実施例3よりも更に向上する。記録開始位置のシフ
ト量は十分に小さいため、記録開始位置は、記録開始点
付近の記録再生特性の変化の観点からは同一と見なせる
ため、従来例に見られるようなシフトによる悪影響はな
い。 【0045】マーク部とスペース部を繰り返しの度にラ
ンダムに逆転させながら記録することにより、繰り返し
て書換を行った時に媒体上で、マーク部とスペース部の
積算記録回数が媒体の位置によらず一様になるため、繰
り返し記録による記録媒体の変化が一様化され、繰り返
し書換可能回数が飛躍的に向上する。これは、全く情報
の記録効率を低下させることがない。また、情報記録部
の先頭の同期信号部の長さを、ランダムに変えることに
より、情報記録部の媒体上での位置がランダムに変化す
るため、マーク部とスペース部の積算記録回数が媒体の
位置によらず一様になるため、繰り返し記録による記録
媒体の変化が一様化され、繰り返し書換可能回数が向上
する。 【0046】 【発明の効果】以上説明したように、本発明は記憶容量
を損なうことなく、記録媒体の寿命を向上させることが
できる。
ラフ図。 【図8】本発明の情報記録方法の効果を示すグラフ図。 【図9】本発明の情報記録装置の一部分の回路構成図。 【符号の説明】 6:マーク、7:スペース、8:記録媒体、21:セク
ター、22:同期情報部、221:第1の同期情報部、
222:第2の同期情報部、23:記録情報部、24:
識別情報部、25:疑似データ部、31:記録パルス整
形回路、32:記録再生ヘッド、33:検出回路、3
4:記録パルス生成回路、35:合成回路、36:ラン
ダム信号発生回路、37:同期信号発生回路、38:符
号化回路、39:疑似データ発生回路、40:タイミン
グ生成回路、41:再生回路、42:識別情報検出回
路、50:記録データ、51:符号化合成データ、5
2:ランダム信号、53:記録パルス、54:タイミン
グ信号
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 データ領域に記録マークが形成され、前
記記録マークの両端部に情報を対応させて前記情報が記
録された情報記録媒体において、 前記データ領域の前後に第1及び第2の調整領域を備
え、前記第1及び第2の調整領域の長さを変化させると
ともに、前記第1の調整領域の開始位置を変化させて前
記データ領域の位置をシフトさせ、かつ、記録マークと
記録マーク間のスペース部の配置を略ランダムに逆転し
て記録され、前記第1の調整領域と前記データ領域との
間に第3の調整領域を備え、前記第3の調整領域の極性
は、前記第1の調整領域の終端の極性によって変化して
記録されたものであることを特徴とする情報記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001389576A JP3380547B2 (ja) | 1996-05-30 | 2001-12-21 | 情報記録媒体 |
Applications Claiming Priority (3)
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---|---|---|---|
JP8-136189 | 1996-05-30 | ||
JP13618996 | 1996-05-30 | ||
JP2001389576A JP3380547B2 (ja) | 1996-05-30 | 2001-12-21 | 情報記録媒体 |
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Publications (2)
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Family
ID=26469829
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001389576A Expired - Lifetime JP3380547B2 (ja) | 1996-05-30 | 2001-12-21 | 情報記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3380547B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
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JP3969399B2 (ja) | 2004-03-18 | 2007-09-05 | 株式会社日立製作所 | 記録方法及び記録装置 |
-
2001
- 2001-12-21 JP JP2001389576A patent/JP3380547B2/ja not_active Expired - Lifetime
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