JP3369438B2 - 1ビットデジタル信号を介した信号伝送方法、デルタシグマ変調回路、および、復調回路 - Google Patents
1ビットデジタル信号を介した信号伝送方法、デルタシグマ変調回路、および、復調回路Info
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オ信号処理などに、特に好適に用いられるデルタシグマ
変調を用いた信号伝送方法、デルタシグマ変調回路、お
よび、デルタシグマ変調にて生成された1ビットデジタ
ル信号の復調回路に関するものである。
来より、複数のビットからなる1語を区切りとして伝送
するマルチビット符号化方式と、デルタシグマ変調を用
いて、1ビットデジタル信号に符号化して伝送する方式
とが知られている。
は記録側は、所定のフォーマットに応じて、データを1
語にエンコードする。一方、受信または再生側は、語同
期を取って、各語の区切りを判別すると共に、各語をデ
コードしてデータを識別する。したがって、双方の側
で、語のフォーマットに応じた信号処理を行う信号処理
回路が必要になる。この結果、語のフォーマットが決定
され、サンプリング周波数やダイナミックレンジなどが
一旦規格化されると、規格を変更することが困難であ
る。さらに、当該方式では、語同期を必要とするため、
伝送路などの影響を受けやすく、発生したエラーを訂正
するためのエラー訂正回路が不可欠である。
式は、1ビットデジタル信号が語同期の不要な微細に細
分化されたデータの流れであるため、伝送路などの影響
を受けにくく、エラーに強いという利点を有している。
したがって、当該方式では、送信または記録装置と、受
信または再生装置との双方において、エラー訂正回路が
不要になる。さらに、1ビットデジタル信号が音声信号
である場合、受信または再生側は、簡単な低次のローパ
スフィルタによって、当該1ビットデジタル信号をアナ
ログ信号に復調できるので、復調に複雑な処理回路が不
要になる。したがって、近年では、マルチビット符号化
方式に比べて利点の多い1ビットデジタル符号化方式が
注目を集めている。
タシグマ変調回路100において、入力端子101から
入力されたアナログの音声信号は、縦続に接続された積
分器m101〜m107にて積分される。各段の積分器
出力は、加算器103にて加算された後、量子化器10
4に入力される。量子化器104は、加算器103の出
力が0以上であるとき、出力端子106に「1」の出力
を導出し、加算器103の出力が0未満のとき「0」の
出力を導出する。また、量子化器104の出力は、デジ
タル/アナログ変換器105および帰還抵抗r100を
介して、初段の積分器m101の入力側に負帰還され
る。
する1ビットデジタル信号のノイズフロアにディップを
形成して、当該ノイズフロア形状を所望の形状に調整す
るために、デルタシグマ変調回路101の積分回路10
2には、3つの帰還回路m111〜m113が設けられ
ている。帰還回路m111は、第3段目の積分器m10
3の出力を第2段目の積分器m102の入力側に負帰還
し、帰還回路m112およびm113は、第5および第
7段目の積分器m105・m107の出力を、第4およ
び第6段目の積分器m104・m106の入力側に負帰
還する。
って、3つの部分負帰還ループが形成され、1ビットデ
ジタル信号の量子化ノイズレベルは、各部分負帰還ルー
プのゲインに応じた周波数(零点周波数)を中心に急峻
に低下する。なお、以下では、量子化ノイズの周波数特
性のうち、レベルが低下している部分をディップと称す
る。これらのディップによって、高域の量子化ノイズが
抑制され、例えば、20kHzなど、所望の利用周波数
帯域の上限まで、量子化ノイズのレベルを所定の値以下
に保つことができる。
て、音声信号が1ビットデジタル信号へと変調された
後、当該1ビットデジタル信号は、図示しない受信ある
いは再生装置において、例えば、低次のローパスフィル
タなどにより、アナログの音声信号へと復調される。
成のデルタシグマ変調回路100を用いて変調した場
合、音声信号などの主信号と、例えば、チャネル情報を
示すフラグなどの副信号との双方を伝送することが困難
であるという問題を有している。
る従来の方法として、マルチビット符号化方式における
信号伝送方法の場合を例にして説明する。なお、以下で
は、従来における典型的なマルチビット符号化方式の一
例として、例えば、コンパクトディスクなどのデジタル
オーディオを用い、主信号と副信号とを伝送または記録
再生する方法について説明する。
周波数Fsは、44.1kHzに設定されており、図1
3に示すように、音声帯域の上限周波数Faは、1/2
Fs、すなわち、22.05kHzとなる。ここで、F
aからFsまでの周波数帯域では、音声帯域の信号がF
aで鏡像反転して折り返されるので、この帯域(折り返
し領域)は、信号伝送に使用できない。したがって、主
信号である音声信号と共に、例えば、左右いずれのチャ
ネルであるかを識別するフラグなどのサブコードを副信
号として伝送する場合、当該サブコードは、音声信号を
示すメインデータと共に、それぞれ時間軸方向に分割さ
れて伝送される。
されたデータフォーマットに合わせて、上記フラグや音
声信号をエンコードする回路が必要になると共に、受信
または再生側では、受信または再生されたデータをデコ
ードして、上記メインデータとサブコードとを分離する
回路が必要になる。
割して伝送する方法は、簡単な回路で復調できるという
1ビットデジタル符号化方式の利点を阻害するため、1
ビットデジタル符号化方式に適用することはできない。
ものであり、その目的は、簡単な回路で、主信号に副信
号を重畳して伝送可能な1ビットデジタル信号を介する
信号伝送方法、デルタシグマ変調回路、および、復調回
路を提供することにある。
ビットデジタル信号を介した信号伝送方法は、上記課題
を解決するために、所定の有効周波数を有する主信号
を、零点制御を用い、上記有効周波数帯域内の予め定め
る特定周波数での量子化雑音が低下するようにデルタシ
グマ変調して1ビットデジタル信号に変調する工程と、
伝送路または記録媒体を介して1ビットデジタル信号を
伝送する伝送工程と、伝えられた上記1ビットデジタル
信号を復調する工程とを有する1ビットデジタル信号を
介した信号伝送方法において、さらに、以下の工程を備
えていることを特徴としている。
周波数にて、上記1ビットデジタル信号の主信号に副信
号を周波数分割多重で重畳する工程と、上記伝送工程の
後で、上記1ビットデジタル信号の上記特定周波数を弁
別して、上記副信号を抽出する工程とを備えている。
アナログ信号やマルチビットデジタル信号などとして与
えられる主信号が1ビットデジタル信号にデルタシグマ
変調される。この際、1ビットデジタル信号の量子化雑
音レベルは、零点制御によって、主信号の有効周波数帯
域内の予め定められる特定周波数で低下している。
ル信号には、特定周波数の搬送波を介して、副信号が周
波数分割多重で重畳される。当該特定周波数では、量子
化雑音レベルが低下しているので、当該量子化雑音レベ
ルと、主信号のレベルの下限値とのレベル差は、有効周
波数帯域内の近隣の周波数に比べて大きくなっており、
当該特定周波数では、主信号のダイナミックレンジと副
信号のダイナミックレンジとの双方を確保できる。
または記録媒体を介して伝送されると、復調側では、受
け取った1ビットデジタル信号から、主信号を復調す
る。例えば、主信号が音声信号の場合、1ビットデジタ
ル信号に含まれた主信号は、簡単な低次のローパスフィ
ルタを通過させるなどして復調される。
フィルタやフーリエ変換などを用いて、上記1ビットデ
ジタル信号の特定周波数成分を弁別し、副信号を抽出す
る。上述したように、主信号のダイナミックレンジと副
信号のダイナミックレンジとが十分確保されているの
で、復調側では、何ら支障無く副信号を抽出できる。
送方法では、副信号が主信号に周波数分割多重によって
重畳されているので、時分割多重などにて伝送する場合
に必要となるような複雑な構成を必要とせず、信号処理
のための回路を簡略化できる。この結果、1ビットデジ
タル信号にて信号を伝送する場合の利点を阻害すること
なく、主信号と副信号とを重畳できる。
波数帯域内に設定されている。したがって、特定周波数
を知らない第三者は、主信号と副信号とを分離できな
い。例えば、第三者が、1ビットデジタル信号から主信
号の有効帯域成分のみを弁別しても、弁別された信号に
は、主信号と副信号との双方が含まれている。また、周
波数分割多重なので、時分割多重で付加した場合に比べ
ても、主信号と副信号とを分離しにくい。この結果、第
三者による副信号の改竄を防止できる。
路は、上記課題を解決するために、主信号となる入力信
号が初段に入力され、互いに縦続に接続された複数の積
分器と、上記各積分器の出力を加算する加算器と、上記
加算器の出力を量子化して、1ビットデジタル信号を出
力する量子化器と、上記積分器の出力を、当該積分器よ
り前段の積分器の入力側へ負帰還して、予め定める特定
周波数での上記1ビットデジタル信号の量子化雑音を低
下させる部分負帰還回路とを有するデルタシグマ変調回
路において、上記特定周波数にて、上記1ビットデジタ
ル信号の主信号に副信号を周波数分割多重で重畳する副
信号重畳手段を備えていることを特徴としている。
器、および部分負帰還回路によって、入力信号は、1ビ
ットデジタル信号にデルタシグマ変調される。また、例
えば、副信号に基づいて生成した特定周波数の信号を上
記加算器に入力するなどして、副信号重畳手段は、当該
1ビットデジタル信号の主信号に副信号を周波数分割多
重にて重畳する。
路などによって形成される部分負帰還ループのゲインに
よって設定され、1ビットデジタル信号の量子化雑音の
レベルは、当該特定周波数で低下している。したがっ
て、当該特定周波数において、主信号のダイナミックレ
ンジと、副信号のダイナミックレンジとの双方を確実に
確保できる。
であるというデルタシグマ変調の特徴を阻害することな
く、主信号と副信号とを1ビットデジタル信号に変調可
能なデルタシグマ変調回路を提供できる。また、当該デ
ルタシグマ変調回路は、主信号の有効周波数帯域内で副
信号を重畳しているので、第三者による副信号の除去あ
るいは改竄を困難にすることができる。
変調回路は、請求項2記載の発明の構成において、上記
副信号重畳手段は、上記加算器の入力の1つに、上記副
信号を上記特定周波数の搬送波を介して入力することを
特徴としている。
シグマ変調に使用される加算器を副信号の重畳にも使用
している。したがって、重畳のために設ける回路を簡略
化できる。
マ変調回路は、請求項2または3記載の発明の構成にお
いて、上記主信号は、音声信号であり、上記副信号は、
チャネル情報、プリエンファシスの有無、著作権擁護の
ためのフラグ、IDコード、マスタリングコード、また
は、時間情報のうちの少なくとも1つを示す信号である
ことを特徴としている。
は、主信号となる音声信号に密接に関連し、かつ、情報
量が少ない情報である。したがって、特定周波数におけ
る量子化レベルと、主信号レベルの下限値とのレベル差
が少ない場合、すなわち、副信号のダイナミックレンジ
が余り広くとれない場合であっても、十分なS/Nで副
信号を重畳して伝送あるいは記録できる。この結果、復
調側において、上記副信号に基づいて、チャネル分離や
プリエンファシスの制御など、主信号に関連した処理を
行うことができる。
題を解決するために、所定の有効周波数帯域を有する主
信号を、零点制御を用い、上記有効周波数帯域内の予め
定める特定周波数での量子化雑音が低下するようにデル
タシグマ変調して生成された1ビットデジタル信号を復
調する復調回路において、上記1ビットデジタル信号の
主信号には、副信号が、上記特定周波数の搬送波を介し
て周波数分割多重で重畳されており、上記1ビットデジ
タル信号から上記特定周波数成分を弁別して上記副信号
を抽出すると共に、当該副信号に応じて所定の処理を行
う制御手段を備えていることを特徴としている。
子化雑音のレベルは、特定周波数において低下している
ため、当該特定周波数において確保可能なダイナミック
レンジは、有効周波数帯域内の近隣の周波数に比べて大
きくなっており、副信号のS/Nを十分に確保できる。
したがって、上記制御手段は、当該特定周波数成分を弁
別することによって、1ビットデジタル信号に重畳され
ていた副信号を抽出し、例えば、チャネルの分離など、
所定の処理を行うことができる。さらに、上記副信号
は、周波数分割多重で重畳されているので、復調回路
は、時分割多重で重畳する場合に比べて、主信号を容易
に復調できる。
て、制御手段が主信号のレベルを監視し、当該レベルが
所定の値以下の場合に副信号を抽出することによって、
ディップを余り深く形成できない場合、すなわち、特定
周波数における量子化ノイズレベルが余り低下しない場
合であっても、確実に副信号を抽出できる。
請求項5記載の発明の構成において、上記主信号は、音
声信号であり、上記副信号は、当該音声信号のチャネル
を示すチャネル情報であると共に、上記制御手段は、当
該チャネル情報に基づいて、左右またはマルチチャネル
の分離を行うことを特徴としている。
ルを正しく判定できる。したがって、例えば、各チャネ
ルの1ビットデジタル信号を伝送する伝送路が入れ換わ
っていた場合など、復調回路が、通常とは異なるチャネ
ルの1ビットデジタル信号を受け取った場合であって
も、当該復調回路は、何ら支障なく、左右またはマルチ
チャネルの分離が可能となる。この結果、復調回路が、
例えば、音声信号を音響化したり、あるいは、さらに、
記録や伝送を行ったりする場合、当該復調回路は、音声
信号の出力などを正しいチャネルで行うことができる。
請求項5記載の発明の構成において、上記主信号は、音
声信号であり、上記副信号は、当該音声信号のプリエン
ファシスの有無を示すフラグであると共に、上記制御手
段は、当該フラグに基づいて、ディエンファシスのオン
/オフを制御することを特徴としている。
トデジタル信号の音声信号がプリエンファシス処理され
た信号であるか否かを確実に判別して、音声信号にディ
エンファシスをかけることができる。
は、請求項5記載の発明の構成において、上記主信号
は、音声信号であり、上記副信号は、当該音声信号の著
作権擁護のためのフラグ、IDコード、またはマスタリ
ングコードのうちの少なくとも1つであると共に、上記
制御手段は、当該副信号に基づいて、上記音声信号の複
写または復調出力を制限することを特徴としている。
ットデジタル信号から副信号を抽出し、副信号が複写ま
たは復調出力を許可していない場合、音声信号の複写ま
たは復調出力を制限する。例えば、音声信号の著作権を
擁護するなどの目的で、変調側が副信号として著作権擁
護のためのフラグを重畳した場合、変調側、すなわち、
音声信号の作成者の意図に応じて、復調側における音声
信号の複写または復調は制限される。また、音声信号を
区別するためのIDコードや、音声信号の種別を識別す
るためのマスタリングコードなどを副信号として重畳し
た場合、これらの副信号に基づいて、復調側は、自らが
当該音声信号の複写または復調出力を許可されているか
否かを判別して、許可されていない場合、複写または復
調を制限する。いずれの場合であっても、制御手段が副
信号に基づいて音声信号の複写または復調出力を制限す
るので、変調側において、復調側における複写または復
調出力の許可/不許可を指定できる。
るまでの間に、上記副信号が改竄されると、復調回路
は、音声信号の複写または復調出力を制限できない。し
たがって、従来は、副信号の改竄を防止するために、例
えば、副信号を暗号化するなどして、副信号の改竄を防
止している。しかしながら、この方法では、暗号化およ
び復号化するために、例えば、順序回路など、複雑な回
路を必要とする。
では、副信号は、音声信号の有効周波数帯域内の特定周
波数にて周波数分割多重される。したがって、上記特定
周波数を知らない第三者は、副信号と主信号とを分離す
ることさえできず、容易に改竄できない。この結果、従
来のように、時分割多重で伝送される副信号に比べて、
改竄が困難である。さらに、上記特定周波数は、有効周
波数帯域内に設けられているので、ある周波数成分を不
用意に除去すると、音声信号が変化する。したがって、
副信号の改竄をさらに確実に防止できる。この結果、復
調回路は、変調側において指示された複写または復調出
力の許可/不許可に基づいて、音声信号の複写または復
調出力を確実に制限できる。
おいて、採用される副信号、すなわち、チャネル情報、
プリエンファシスの有無、著作権擁護のためのフラグ、
IDコード、および、マスタリングコードは、いずれも
情報量が少なく、小ビットのフラグで示すことができ
る。したがって、請求項6から8記載に係る復調回路
は、副信号に確保可能なダイナミックレンジが比較的狭
くても、確実に副信号を判別できる。
ら図4に基づいて説明すると以下の通りである。すなわ
ち、本実施形態に係る音声信号伝送装置は、音声信号を
主信号として伝送する装置であり、当該主信号に周波数
分割で多重する副信号として、当該音声信号が左右いず
れのチャネルであるかを示すチャネル情報を使用してい
る。
1は、左右チャネルの音声信号源2L・2Rが出力した
アナログまたはマルチビットの音声信号を、送信回路3
で1ビットデジタル信号にデルタシグマ変調した後、例
えば、光ファイバなどの伝送路4L・4Rを介して、受
信回路(復調回路)5へ伝送すると共に、受信回路5に
て、これら1ビットデジタル信号を復調し、アンプ6L
・6Rを介して、左右チャネルのスピーカ7L・7Rか
ら音響化するものである。ここで、上記伝送路4L・4
Rの入れ換わりなどに対して、左右各チャネルの音声信
号を正確に判別して復調出力するために、送信回路3に
おいて、いずれか一方(ここでは、左チャネル)で、副
信号となるチャネル情報が、主信号となる音声信号に周
波数分割多重化される。なお、以下では、各部材を参照
する際、左右を特に区別しない場合、あるいは、両者を
総称する場合は、参照符号の最後に付された英字(Rあ
るいはL)を省き、例えば、音声信号源2のように参照
する。
回路31は、上記音声信号源2から入力端子11に入力
されるアナログの音声信号を高次積分する積分回路12
と、各次の積分出力を加算する加算器13と、加算器1
3の出力を量子化して、1ビットデジタル信号を出力す
る量子化器14と、当該量子化器14の出力をアナログ
値に変換して、上記積分回路12に帰還させるデジタル
/アナログ変換器15とを備えている。
所定のサンプリング周波数FSでサンプリングし、当該
出力が0以上のとき、「1」の出力を導出し、0未満の
とき「0」の出力を導出する。これにより、サンプリン
グ周波数FSの1ビットデジタル信号が出力端子16か
ら出力される。
ングする1ビットデジタル符号化方式では、量子化器1
4のサンプリング周波数FSは、通常、マルチビットデ
ジタル信号のサンプリング周波数をfsとすると、例え
ば、32fsや64fsなど、fsの所定数倍に設定さ
れる。ここで、コンパクトディスクの場合のように、f
s=44.1kHzとすると、FSは、32fsの場合
で、1.41MHz、64fsの場合で、2.82MH
zとなる。
た7次の積分器m1〜m7と、部分負帰還ループを構成
するための帰還回路(部分負帰還回路)m11〜m13
と、初段の積分器m1の入力側と上記デジタル/アナロ
グ変換器15との間に設けられた帰還抵抗r0とを具備
して構成されている。なお、当該帰還抵抗r0は、後述
する差動増幅器a1の反転入力端子に接続されている。
と、当該差動増幅器a1の入出力間に設けられた、時定
数素子であるコンデンサc1と、積分器m1の入力と差
動増幅器a1の反転入力端子との間に設けられた入力抵
抗r1とを備えている。なお、差動増幅器a1の非反転
入力端子は、接地されている。この差動増幅器a1から
の出力は、積分器m1の出力として、次段の積分器m2
と上記加算器13とに入力される。
成されており、対応する部分の参照符号は、同一英字
に、各積分器m2〜m7の次数に対応した添数字を付し
て示している。例えば、第3次の積分器m3では、積分
器m2の出力が入力抵抗r3を介して入力され、差動増
幅器a3の出力は、次段の積分器m4と加算器13とに
入力される。
分器m2、および、第3次の積分器m3に関連して設け
られており、積分器m3の出力を積分器m2の入力側に
負帰還させることができる。具体的には、当該帰還回路
m11は、差動増幅器a11と、当該差動増幅器a11
の反転入力端子に一端が接続された入力抵抗ri11
と、差動増幅器a11の入出力間に設けられた帰還抵抗
rf11と、差動増幅器a11の出力に一端が接続され
た出力抵抗ro11とを備えている。上記入力抵抗ri
11の他端は、帰還回路m11の入力、すなわち、積分
器m3の出力に接続されており、上記出力抵抗ro11
の他端は、帰還回路m11の出力、すなわち、積分器m
2に設けられた差動増幅器a2の反転入力端子に接続さ
れている。なお、差動増幅器a11の非反転入力端子は
接地されている。同様に、第4次の積分器m4と第5次
の積分器m5とに関連して、帰還回路m12が設けられ
ており、第6次の積分器m6と第7次の積分器m7とに
関連して、帰還回路m13が設けられている。両帰還回
路m12・m13の構成は、帰還回路m11の構成と同
様であるため、対応する部分の参照符号は、同一英字
に、帰還回路m12・m13の添数字と同じ添数字を付
して示している。
分回路12内には、3つの部分負帰還ループが形成され
る。例えば、帰還回路m11により形成される部分負帰
還ループでは、積分器m2の出力は、積分器m3で積分
および反転され、さらに、帰還回路m11において正転
された後、積分器m2に設けられた差動増幅器a2の非
反転入力端子に負帰還される。
1ビットデジタル信号の量子化ノイズレベルの周波数特
性には、図3に示すように、3つのディップが形成され
る。ディップの中心周波数(零点周波数)fは、それぞ
れの部分負帰還ループのループゲインGpによって決ま
り、以下の式(1)に示すように、 f ≒ FS×(Gp)1/2 /2π …(1) となる。なお、上式(1)において、FSは、デルタシ
グマ変調回路31のサンプリング周波数である。このよ
うに、1ビットデジタル信号の量子化ノイズレベルを、
各零点周波数で低下させることによって、所望の周波数
帯域における量子化ノイズレベルを一定の値以下に抑え
ることができる。
帰還ループを構成する差動増幅器の乗算器係数によって
決定される。例えば、帰還回路m11により形成される
部分負帰還ループのゲインGpは、差動増幅器a2・a
3・a11の乗算器係数の積で決定される。したがっ
て、これらの乗算器係数は、所定の周波数帯域におい
て、所定のダイナミックレンジが保たれ、かつ、零点周
波数が所望の周波数となるように設定される。
ンジとの一例として、現行の民生用デジタルオーディオ
機器で要求される条件を挙げると、10kHz〜20k
Hzの周波数帯域において、90〜100dB程度のS
/Nを保つことが要求される。したがって、上記各部分
負帰還ループのゲインGpは、図3に示すように、例え
ば、20kHz以下の領域において、所望のダイナミッ
クレンジ(例えば、90dB程度)を確保できるような
大きさに設定される。
帯域(通常可聴帯域)の場合を例にして説明すると、音
声帯域の上限(20kHz付近)を中心にディップを形
成することによって、当該音声帯域の量子化ノイズフロ
アの深さを効果的に低下させることができる。この場
合、ディップが存在する帯域は、1kHz〜40kHz
程度となる。また、上記3つのディップの周波数(零点
周波数)α1、α2、α3は、例えば、以下の式
(2)、(3)に示すように、 α1=α3/(2・√2) …(2) α2=α3/√2 …(3) などに設定される。
調回路31には、副信号を上記零点周波数の搬送波で振
幅変調して、付加情報信号を発生する付加情報信号発生
回路(副信号重畳手段)21が設けられている。当該付
加情報信号発生回路21の出力は、加算器13に印加さ
れ、各積分器m1〜m7の出力および付加情報信号の合
計が量子化器14に出力される。
号への重畳は、デルタシグマ変調回路31内の加算器1
3を用いて行われている。当該加算器13は、デルタシ
グマ変調する際、量子化出力を遅延して入力側に負帰還
するために必要不可欠の構成であり、当該加算器13を
付加情報信号の重畳に兼用することによって、特別な構
成を付加することなく、主信号と副信号とを多重化して
伝送できる。
グマ変調回路31において、積分次数が7次で、部分負
帰還ループの数が3つの場合を例にして説明したが、こ
れに限るものではない。零点制御が可能なデルタシグマ
変調回路であれば、本実施形態と同様の効果が得られ
る。
具体的には、副信号をどのように符号化するか、あるい
は、どの零点周波数に何ビットの情報量を持つフラグを
割り当てるかは、様々に設定できるが、以下では、図2
を参照して、左チャネルの1ビットデジタル信号にのみ
チャネル情報を付加し、かつ、上記3つの零点周波数を
低い方からα1・α2・α3としたとき、音声信号が左
チャネルの場合、零点周波数α2のみにフラグを立てる
場合を例にして説明する。
数は、1つであり、当該零点周波数にて付加する情報量
は1ビットである。したがって、付加情報信号発生回路
21は、当該零点周波数にて所定のレベルで発振する発
振器22と、当該発振器22の出力を付加情報信号とし
て出力するか否かを選択するスイッチ23とによって実
現できる。
グマ変調回路31Lにおいて、上記発振器22は、発振
周波数が2番目の零点周波数α2に設定され、出力レベ
ルは、零点周波数α2における量子化ノイズレベルか
ら、音声信号レベルの下限値までの大きさよりも、小さ
く設定されている。また、上記スイッチ23は、当該デ
ルタシグマ変調回路31Lに印加される音声信号がステ
レオ信号のとき導通する。なお、例えば、モノラル信号
のときなど、当該音声信号が左チャネルではないとき、
スイッチ23は遮断される。
チャネル情報を付加する構成を簡略化するため、左チャ
ネルの1ビットデジタル信号にのみチャネル情報を付加
し、右チャネルの1ビットデジタル信号には付加してい
ない。すなわち、右チャネルのデルタシグマ変調回路3
2Rは、音声信号源2Rからのアナログ音声信号を、そ
のままデルタシグマ変調している。具体的には、図4に
示すように、当該デルタシグマ変調回路32は、図1に
示すデルタシグマ変調回路31から付加情報信号発生回
路21を省いた構成となっている。また、これに伴っ
て、図1に示す加算器13に代えて、入力の数が1つ少
ない加算器13aが用いられている。なお、残余の構成
は、デルタシグマ変調回路31と同様であるため、同一
の機能を有する部材には、同一の符号を付して説明を省
略する。
て、デルタシグマ変調回路31Lは、音声信号源2Lが
出力したアナログの音声信号をデルタシグマ変調し、か
つ、左チャネルであることを示すチャネル情報を重畳す
る。この結果、チャネル情報が重畳された1ビットデジ
タル信号は、出力端子41Lから出力される。これら左
右チャネルの1ビットデジタル信号は、伝送路4L・4
Rを介して、受信回路5に伝送される。なお、本実施形
態では、右チャネル側の出力端子41Rから出力される
1ビットデジタル信号には、チャネル情報が重畳されて
いない。
し、入力端子42Lから入力された1ビットデジタル信
号は、復調回路51Lおよびローパスフィルタ52Lを
介して、チャネル切り換え回路53に伝えられる。同様
に、伝送路4Rを介し、入力端子42Rから入力された
1ビットデジタル信号は、復調回路51Rおよびローパ
スフィルタ52Rを介して、上記チャネル切り換え回路
53に印加される。なお、当該チャネル切り換え回路5
3、および、後述するチャネル判別回路63が、特許請
求の範囲に記載の制御手段に対応している。
フィルタなどで実現されている。この場合、ローパスフ
ィルタの遮断周波数は、1ビットデジタル信号で伝送可
能な伝送帯域の上限周波数Ftに設定されている。これ
により、1ビットデジタル信号は、アナログ信号に変調
される。なお、上記ローパスフィルタ52は、音声信号
の有効周波数帯域より高域のノイズ成分を除去できれば
よい。したがって、特に、高次のフィルタではなく、1
次のフィルタで十分である。この場合は、例えば、1個
の抵抗と1個のコンデンサとで実現できる。
ローパスフィルタ52の遮断周波数は、上記伝送帯域の
うち、音声信号を伝送する帯域(音声帯域)の上限周波
数Faに設定されている。これにより、各ローパスフィ
ルタ52において、上記アナログ信号から主信号となる
音声信号が抽出され、チャネル切り換え回路53へ入力
される。
方式では、サンプリング周波数をFSとすると、FS/
2が伝送帯域の上限周波数Ftとなり、FS/6が音声
帯域として使用可能な周波数帯域の上限周波数Faとな
ることが知られている。
トディスクの場合のように、44.1kHzとすると、 Ft=32×44.1/2=705.6〔kHz〕 …(4) Fa=32×44.1/6=235.2〔kHz〕 …(5) となる。
化した場合、上記上限周波数Ft、Faまでの周波数帯
域において、量子化ノイズを十分に低減することは困難
である。したがって、現行の民生用デジタルオーディオ
機器で要求されるS/Nの条件、すなわち、10〜20
kHzでのS/Nを90〜100dB程度とすることが
比較的容易に実現できるように、上記上限周波数Ft、
Faの現実的な値は、それらの1/2〜1/4程度とな
っている。具体的には、例えば、Faは、50kHz程
度、Ftは120kHz程度に設定される。なお、上記
サンプリング周波数FSを64fsまで上げた場合に
は、各上限周波数Fa・Ftは、それぞれ100kH
z、240kHz程度となる。
具体的には、リレーやアナログスイッチなどで実現さ
れ、1つの入力を、2つの出力のうちの何れか一方を選
択して出力するスイッチs1・s2を備えている。スイ
ッチs1の共通接点s1Cは、ローパスフィルタ52L
に接続されており、スイッチs2の共通接点s2Cは、
ローパスフィルタ52Rに接続されている。また、スイ
ッチs1の一方の個別接点s1Lと、スイッチs2の一
方の個別接点s2Lとは共通に左チャネルのアンプ6L
を介してスピーカ7Lに接続されている。同様に、両ス
イッチs1・s2の残余の個別接点s1R・s2Rは共
通に右チャネルのアンプ6Rを介してスピーカ7Rに接
続されている。各スイッチs1・s2は、後述するチャ
ネル判別回路63の指示に応じ、連動して切り換えられ
る。これにより、受信回路5が両チャネルのスピーカ7
L・7Rへアナログの音声信号を出力する際、左右チャ
ネルを入れ換えるか否かを選択できる。
た副信号、すなわち、チャネル情報を抽出するために、
受信回路5には、上記各復調回路51L・51Rの出力
に接続され、中心周波数が上記零点周波数α2に設定さ
れたバンドパスフィルタ62L・62Rと、各バンドパ
スフィルタ62L・62Rの出力に基づいて、上記チャ
ネル切り換え回路53を制御するチャネル判別回路63
L・63Rが設けられている。
点周波数α2以外の帯域におけるノイズを除去できれば
よく、チャネル情報の抽出は、チャネル判別回路63で
行われる。したがって、特に高次のフィルタを用いるこ
となく、1次のフィルタで実現できる。
Lは、バンドパスフィルタ62Lの出力信号をフーリエ
変換し、上記周波数α2成分が所定の値を越えていた場
合、左チャネルを示すフラグが立っていると判定する。
さらに、当該チャネル判別回路63Lは、左チャネルを
示すフラグが立っていると判定したとき、上記チャネル
切り換え回路53内のスイッチs1において、個別接点
s1L側を導通させ、スイッチs2の個別接点s2R側
を導通させる。一方、右チャネルのチャネル判別回路6
3Rは、チャネル判別回路63Lと同様に、バンドパス
フィルタ62Rの出力信号の周波数α2成分が所定の値
を越えていた場合に、左チャネルを示すフラグが立って
いると判定して、チャネル判別回路63Lの場合とは逆
に、上記チャネル切り換え回路53内のスイッチs1に
個別接点s1R側を選択させ、スイッチs2に個別接点
s2L側を選択させる。
報を重畳する場合のように、重畳した副信号を常時抽出
する必要がない場合、各チャネル判別回路63は、特定
の時点で副信号を抽出することによって、主信号と副信
号とを分離する際の精度をさらに向上できる。
副信号が存在する周波数に隣接した狭帯域において、バ
ンドパスフィルタ62の出力信号レベルを監視して、1
ビットデジタル信号における主信号のレベルを監視す
る。例えば、無入力信号時や微小入力信号など、当該狭
帯域における出力信号レベルが所定のレベルに到達しな
い期間に、チャネル判別回路63は、副信号を抽出す
る。
零点周波数で固定されており、そのスペクトルは、隣接
した帯域まで拡散していない。一方、音声信号などの主
信号のスペクトルは、副信号に比べて拡散している。こ
の結果、当該零点周波数に隣接した狭帯域における入力
信号レベルを判別することにより、零点周波数近傍にお
いて、主信号のレベルが低下している期間を正確に判別
できる。したがって、この期間中に、チャネル判別回路
63が副信号を抽出することによって、主信号と副信号
とをさらに精度よく分離できる。
クトディスクでは、記録可能なダイナミックレンジが1
00dBである。一方、量子化ノイズフロアの形状は、
図1に示すデルタシグマ変調回路31内の積分回路12
を構成する素子の定数などによって大きく変化するが、
例えば、デルタシグマ変調回路31のサンプリング周波
数FSが64fsの場合、S/Nを約−120dB以下
まで低下させることができる。したがって、上記入力信
号レベルのしきい値を約−120dB程度に設定でき
る。
号は、バンドパスフィルタ62の出力信号に限らず、例
えば、復調回路51の出力信号レベルなどでもよい。上
記狭帯域での主信号レベルを識別可能であれば、本実施
形態と同様の効果が得られる。
の動作を、図2に基づいて説明すると以下の通りであ
る。すなわち、音声信号源2Lで生成された左チャネル
のアナログ音声信号は、送信回路3へ入力される。送信
回路3において、当該音声信号には、左チャネルを示す
チャネル情報として、付加情報信号発生回路21内の発
振器21aで生成させた搬送周波数α2の正弦波信号
が、デルタシグマ変調回路31L内の加算器13(図1
参照)にて加算される。さらに、加算された信号は、デ
ルタシグマ変調されて、伝送路4Lに出力される。一
方、右チャネルの音声信号は、音声信号源2Rで生成さ
れ、送信回路3内のデルタシグマ変調回路32Rで、そ
のまま1ビットデジタル信号にデルタシグマ変調された
後、伝送路4Rに出力される。
接続されていた場合、左チャネルの1ビットデジタル信
号は、受信回路5において、左チャネル用の入力端子4
2Lに入力され、右チャネルの1ビットデジタル信号
は、入力端子42Rに入力される。左チャネル用の入力
端子42Lから入力された1ビットデジタル信号は、復
調回路51Lおよびローパスフィルタ52Lにて、復調
された後、音声信号成分が抽出される。また、復調回路
51Lの出力信号は、バンドパスフィルタ62Lおよび
チャネル判別回路63Lに印加され、予め設定された周
波数α2成分が所定のレベルを越えているか否かが判定
される。同様に、入力端子42Rから入力された1ビッ
トデジタル信号に対して、復調回路51Rおよびローパ
スフィルタ52Rにて、復調と音声信号成分の抽出とが
行われる。
ネルの1ビットデジタル信号、すなわち、チャネル情報
が上記周波数α2にて周波数分割多重で重畳された信号
が、正しく入力されている。したがって、チャネル判別
回路63Lは、当該1ビットデジタル信号に、左チャネ
ルを示すチャネル情報が重畳されていると判定して、チ
ャネル切り換え回路53内のスイッチs1・s2を制御
する。なお、右チャネルの1ビットデジタル信号には、
チャネル情報が重畳されていないので、上記周波数成分
α2は、所定のレベルに到達しない。したがって、チャ
ネル判別回路63Rは、チャネル切り換え回路53を制
御していない。
1Lに導通し、ローパスフィルタ52Lの出力信号を左
チャネルの出力端子71Lから出力する。この結果、左
チャネルの音声信号は、アンプ6Lおよびスピーカ7L
によって音響化される。また、スイッチs2は、個別接
点s2Rに導通し、ローパスフィルタ52Rの出力信号
を右チャネルの出力端子71Rから出力する。この結
果、右チャネルの音声信号は、アンプ6Rおよびスピー
カ7Rによって音響化される。
わっていた場合には、左チャネルの1ビットデジタル信
号は、受信回路5において、右チャネル用の入力端子4
2Rに入力される。この結果、当該1ビットデジタル信
号の周波数α2成分は、所定のレベルを越える。したが
って、右チャネルのチャネル判別回路63Rは、左チャ
ネルを示すチャネル情報が重畳されていると判定し、伝
送路4L・4Rが正しく接続されている場合とは逆に、
スイッチs1に個別接点s1R側を選択させ、スイッチ
s2に個別接点s2L側を選択させる。この結果、左チ
ャネルの1ビットデジタル信号が右チャネル用の入力端
子42Rに誤って入力された場合であっても、受信回路
5は、当該1ビットデジタル信号を復調した音声信号
を、左チャネルの出力端子71Lから正しく出力する。
ビットデジタル信号のチャネルが入れ換わっていた場
合、当該1ビットデジタル信号に重畳されたチャネル情
報に基づいて、左右チャネルを入れ換えて出力できる。
この結果、伝送路4R・4Lの入れ換わりなどによっ
て、通常とは異なるチャネルの1ビットデジタル信号が
受信回路5に伝えられた場合であっても、音声信号伝送
装置1は、各チャネルの音声信号を正しいチャネルで音
響化できる。
周波数分割多重で重畳しているため、主信号と副信号と
を時分割多重で伝送する従来の方式のように、特別なフ
ォーマットやエラー防止回路を必要としない。また、周
波数分割多重で重畳しているため、副信号を重畳するに
あたって、デルタシグマ変調回路31内の加算器13
(図1参照)を利用できる。これらの結果、副信号を伝
送するための構成を飛躍的に簡略化でき、1ビットデジ
タル符号化方式の利点を損なうことなく、主信号と副信
号と伝送できる。
ットデジタル信号のみに、チャネル情報が重畳される場
合について説明したが、これに限らず、例えば、右チャ
ネルのみに重畳してもよい。さらに、例えば、右チャネ
ルの場合、零点周波数α1にフラグを立て、左チャネル
の場合、零点周波数α2にフラグを立てるなどして、両
チャネルの1ビットデジタル信号それぞれに、互いに異
なるチャネル情報を重畳してもよい。各チャネルの1ビ
ットデジタル信号のうち、少なくとも1つの1ビットデ
ジタル信号にチャネル情報が重畳されていれば、本実施
形態と同様の効果が得られる。
場合について説明したが、本願発明は、これに限らず、
音声信号伝達装置1が複数のチャネルを備えている場合
にも適用できる。例えば、前3チャネル(右、中央およ
び左)と後ろ2チャネル(右および左)とからなるマル
チチャネルに分離し、受信回路にて、各チャネルの識別
を行う場合にも適用できる。この場合、チャネル情報と
零点周波数との対応関係の一例として、前右チャネルの
場合には、零点周波数α1のみにフラグを立て、前左チ
ャネルの場合には、零点周波数α2のみにフラグを立て
ると共に、前中央チャネルの場合には、零点周波数α3
のみにフラグを立てる。さらに、後右チャネルの場合に
は、零点周波数α1・α2の双方にフラグを立て、後左
チャネルの場合には、零点周波数α1・α3の双方にフ
ラグを立てる。このように、零点周波数の組み合わせに
よって、零点周波数の個数以上のチャネルに対応でき
る。
態では、副信号として、チャネル情報を重畳する場合に
ついて説明した。これに対し、本実施形態では、図5に
基づいて、音声信号伝送装置1aが主信号となる音声信
号を伝送する際、副信号として、プリエンファシスの有
無を示すフラグを重畳する場合について説明する。プリ
エンファシスとは、デルタシグマ変調回路31に入力さ
れる音声信号に対して、予め所定の周波数成分を強調す
る処理を意味し、プリエンファシスが行われていた場
合、上記音声信号伝送装置1aの受信回路5aは、音声
信号を復調する際に、上記所定の周波数成分のレベルを
低下させる処理、すなわち、ディエンファシス処理を行
う。これにより、受信回路5aは、アンプ6L・6Rへ
出力するアナログの音声信号の周波数特性を平坦に戻す
ことができる。
波数成分を強調する処理であり、例えば、高域成分を強
調し、かつ、低域成分を抑制する場合や、これとは逆
に、低域成分を強調し、高域成分を抑制する場合など、
様々な周波数成分を強調する場合が考えられる。以下で
は、その一例として、プリエンファシス処理によって、
高域成分が強調される場合について説明する。
送装置1aは、受信回路5aにおいて、図2に示すチャ
ネル切り換え回路53に代えて、ディエンファシス回路
54L・54Rが設けられており、各チャネル判別回路
63Lに代えて、エンファシス判別回路64Lが設けら
れている。本実施形態に係る受信回路5aでは、左チャ
ネルのみに、エンファシス判別回路64Lが設けられて
おり、当エンファシス判別回路64Lは、両チャネルの
ディエンファシス回路54L・54Rを制御する。これ
に伴って、当該受信回路5aでは、図2に示す受信回路
5から、右チャネルのバンドパスフィルタ62Rおよび
チャネル判別回路63Rが省かれている。なお、上記デ
ィエンファシス回路54およびエンファシス判別回路6
4が特許請求の範囲に記載の制御手段に対応する。
号を生成する付加情報信号発生回路21に代えて、エン
ファシス判別信号を生成する付加情報信号発生回路21
aが設けられている。なお、説明の便宜上、上述した第
1の実施形態の図面に記した部材と同一の機能を有する
部材には、同一の符号を付記してその説明を省略する。
付加情報信号発生回路21と同様に、発振器22とスイ
ッチ23とから構成されている。ただし、本実施形態で
は、スイッチ23は、デルタシグマ変調回路31へ入力
されるアナログの音声信号がプリエンファシスされてい
る場合に導通し、プリエンファシスされていない場合、
遮断される。なお、上記スイッチ23の開閉は、送信回
路3内にプリエンファシス回路が設けられている場合に
は、それのオフ/オンに連動して行われる。また、音声
信号源2L・2R側に、プリエンファシス回路が設けら
れている場合には、その音声信号源2L・2Rから送信
回路3aへ、専用の切り換え信号を伝達し、当該切り換
え信号に基づいて、スイッチ23の開閉を制御してもよ
い。さらに、ユーザの指定に基づいて、スイッチ23の
開閉が行われてもよい。いずれの場合であっても、プリ
エンファシスが行われている場合、デルタシグマ変調回
路31には、スイッチ23を介して、プリエンファシス
判別信号が印加される。
周波数がα1に設定されている。したがって、プリエン
ファシスがオンのとき、送信回路3aが左チャネルの出
力端子41Lから出力する1ビットデジタル信号には、
副信号として、上記零点周波数α1にフラグが立てられ
る。
ルのディエンファシス回路54Lには、ローパスフィル
タ52Lと出力端子71Lとの間に設けられ、互いに直
列に接続された抵抗r1L・r2Lと、両抵抗r1L・
r2Lに一端が接続されたコンデンサcLと、当該コン
デンサcLの他端を接地するか否かを選択するスイッチ
s3Lとが設けられている。同様に、右チャネルのディ
エンファシス回路54Rは、抵抗r1R・r2Rと、コ
ンデンサcRと、スイッチs3Rとを備えている。後述
するように、ディエンファシスを行う場合、上記両スイ
ッチs3L・s3Rは、エンファシス判別回路64の指
示に応じ、連動して導通する。これにより、ローパスフ
ィルタが形成され、両ディエンファシス回路54L・5
4Rの減衰量を、周波数が高くなるに伴って増加させる
ことができる。また、各ディエンファシス回路54にお
いて、抵抗R1・R2およびコンデンサCの大きさは、
プリエンファシス処理を打ち消すことができるような大
きさに予め設定されている。
L・54Rは、両ローパスフィルタ52L・52Rの出
力信号のうち、高周波成分を抑制して、出力端子71L
・71Rからそれぞれ出力できる。これにより、プリエ
ンファシス処理で、高域成分が強調された場合、受信回
路5aは、プリエンファシス処理を打ち消して、平坦な
周波数特性を持つアナログの音声信号をアンプ6L・6
Rに出力できる。
エンファシスの定数に合わせて構成され、例えば、プリ
エンファシス処理が低域強調の場合は、スイッチs3が
導通した場合にハイパスフィルタを形成するように構成
される。
に示すチャネル判別回路63と同様であり、各復調回路
51の出力信号から、副信号であるエンファシス判別信
号を抽出し、上記各ディエンファシス回路54を制御す
る。具体的には、復調回路51の出力信号において、零
点周波数α1成分が所定のレベルを越えた場合、ディエ
ンファシス回路54は、主信号である音声信号がプリエ
ンファシスされていると判定し、上記両スイッチs3L
・s3Rを導通させる。
1aにおいて、送信回路3aは、音声信号に密接に関連
するプリエンファシスの有無を示す副信号を、1ビット
デジタル信号に重畳して伝送できる。また、受信回路5
aは、当該副信号に基づいて、ディエンファシスのオン
/オフを自動的に選択できる。さらに、エンファシス判
別信号を、そのまま発光ダイオードに接続するだけで、
プリエンファシスの有無を示す表示回路を構成できる。
実施の形態として、本実施形態では、主信号となる音声
信号の時間情報が副信号として付加される場合につい
て、図6に基づき説明する。なお、本実施形態に係る音
声信号伝送装置1bは、第1の実施形態に係る音声信号
伝送装置1と類似しているため、説明の便宜上、上述の
第1の実施形態の図面に記した部材と同一の機能を有す
る部材には、同一の符号を付記してその説明を省略す
る。
は、送信回路3bにおいて、図2に示す付加情報信号発
生回路21に代えて、時間情報信号を生成する付加情報
信号発生回路21bが設けられている。当該時間情報
は、音声信号を伝送する際の通算時間を示す情報、ある
いは、例えば、曲など、音声信号が複数の部分に分割さ
れる場合、各曲毎の経過時間を示す情報などであり、8
ビット程度の情報量を有している。なお、この時間情報
は、上述のエンファシス判別信号と同様に、送信回路3
b内で生成されても、あるいは、音声信号源2側から入
力されてもよい。
的には、零点周波数α1〜α3の各周波数の正弦波を生
成する発振器22と、時間情報に対応したデジタル信号
を生成する時間情報発生回路24と、当該デジタル信号
に基づいて、上記各正弦波を振幅変調するエンコーダ2
5とを備えている。上記エンコーダ25は、時間情報発
生回路24からのデジタル信号を、各零点周波数α1〜
α3に対応するビット列に分割する。本実施形態では、
時間情報が8ビット程度であり、零点周波数が3つに設
定されている。したがって、時間情報は、3ビット長の
3つのビット列に分割される。さらに、エンコーダ25
は、発振器22から入力された各零点周波数の正弦波
を、各零点周波数に対応するビット列の値に応じて、8
段階に振幅変調する。また、エンコーダ25は、振幅変
調された各信号を重畳して、時間情報信号を生成する。
これにより、付加情報信号発生回路21bは、付加情報
信号として時間情報信号をデルタシグマ変調回路31へ
印加できる。
ネル判別回路63Lに代えて、上記時間情報信号を復調
するデコーダ(制御手段)65と、当該デコーダ65の
指示に応じて表示装置67を駆動する表示駆動回路66
とが設けられている。なお、受信回路5bでは、図2に
示す受信回路5から、右チャネル側のバンドパスフィル
タ62およびチャネル判別回路63、並びに、チャネル
切り換え回路53が省かれており、各ローパスフィルタ
52L・52Rの出力信号は、そのまま出力端子71L
・71Rから出力されている。
62を介して復調回路51の出力信号を受け取り、フー
リエ変換を用いて、各零点周波数α1〜α3の周波数成
分を抽出する。さらに、デコーダ65は、上記エンコー
ダ25とは逆の手順で時間情報を示すデジタル信号へと
復調する。具体的には、デコーダ65は、各周波数成分
を振幅復調して、それぞれ、3ビットのビット列を生成
し、各ビット列を連結されて時間情報を示すデジタル信
号を出力する。
字セグメントを複数並べて構成されている。各セグメン
トは、表示駆動回路66の指示に基づき、「日」の文字
の各ノード毎に点灯/消灯を制御して、数字または英字
を表示できる。上記表示駆動回路66は、デコーダ65
からのデジタル信号に基づいて、各セグメントの点灯ノ
ードを決定し、例えば、各セグメントの点灯ノードを示
す端子に電圧を印加するなどして、表示装置67の表示
を制御する。これにより、表示装置67は、時間情報を
示す文字列を表示できる。
副信号のダイナミックレンジとして、8段階に振幅変調
するために必要なレンジを確保できない場合は、順次重
畳されるフラグを幾つかまとめて1語を形成し、語単位
で時間情報を表せばよい。例えば、副信号のダイナミッ
クレンジとして、1ビット、すなわち、2段階に振幅変
調可能なレンジしか確保できない場合、エンコーダ25
は、時間情報発生回路24からのデジタル信号を3ビッ
トずつに分割し、各ビットの値に応じて、発振器22か
らの正弦波を所定の周期で断続する。これにより、各零
点周波数において、副信号のダイナミックレンジとして
確保可能なレンジの合計が、時間情報を伝送するために
必要な大きさに満たない場合であっても、時間情報を伝
送できる。
実施の形態として、本実施形態では、主信号となる音声
信号を伝送する際、副信号として、当該音声信号の著作
権擁護のためのフラグを重畳して伝送する場合につい
て、図7に基づき説明する。なお、本実施形態に係る音
声信号伝送装置1cも、第1の実施形態に係る音声信号
伝送装置1と類似しているため、説明の便宜上、上述の
第1の実施形態の図面に記した部材と同一の機能を有す
る部材には、同一の符号を付記してその説明を省略す
る。
は、送信回路3cにおいて、図2に示す付加情報信号発
生回路21に代えて、著作権擁護のためのフラグの有無
を示すフラグ信号を生成する付加情報信号発生回路21
cが設けられている。一方、受信回路5cには、図2に
示すチャネル切り換え回路53に代えて、音声信号の出
力するか否かを選択する出力制御回路55が設けられて
おり、チャネル判別回路63L・63Rに代えて、上記
フラグ信号を判別するフラグ判別回路68L・68Rが
設けられている。なお、出力制御回路55およびフラグ
判別回路68が特許請求の範囲に記載の制御手段に対応
する。
写および複製を制御するために付加されるものであっ
て、本実施形態では、音声信号の複写を1回行う場合、
すなわち、送信回路3cから受信回路5cへの信号伝送
を1回行う場合、送信回路3cは、フラグ有りを示すフ
ラグ信号を1ビットデジタル信号に重畳して伝送する。
一方、受信回路5cは、フラグ信号がフラグ有りを示し
ている場合、当該1ビットデジタル信号の復調出力すな
わち再生を阻止する。
1cにおいて、発振器22は、例えば、零点周波数α1
など、所定の零点周波数の正弦波を連続して出力する。
スイッチ23は、音声信号を1回複写する場合に導通し
て、上記正弦波をフラグ信号としてデルタシグマ変調回
路31に印加する。これにより、音声信号を1回複写す
る場合、当該音声信号には、フラグ有りを示すフラグ信
号が重畳され、1ビットデジタル信号にデルタシグマ変
調される。
路55は、ローパスフィルタ52Lと出力端子71Lと
の間に設けられたスイッチs4Lと、ローパスフィルタ
52Rと出力端子71Rとの間に設けられたスイッチs
4Rとを備えている。さらに、各フラグ判別回路68
は、図2に示すチャネル判別回路63と同様の構成であ
り、復調回路51の出力信号における零点周波数α1成
分の大きさに基づいて、フラグの有無を判別し、上記両
スイッチs4L・s4Rの開閉を制御する。具体的に
は、各フラグ判別回路68は、当該周波数成分が所定の
レベルを越えている場合、フラグがあると判定する。少
なくとも一方がフラグ有りと判定すると、フラグ判別回
路68は、上記両スイッチs4L・s4Rを遮断する。
また、両方のフラグ判別回路68がフラグ無しと判定し
た場合、上記両スイッチs4L・s4Rは導通する。
ない音声信号源から直接受信回路5cへ印加された場合
など、受信回路5cに入力される1ビットデジタル信号
にフラグ有りを示すフラグ信号が重畳されていない場
合、フラグ判別回路68は、上記両スイッチs4L・s
4Rを導通させる。この結果、当該1ビットデジタル信
号は、復調回路51、ローパスフィルタ52、および、
出力制御回路55を介し、アナログの音声信号として、
出力端子7L・7Rから出力される。
号源2の出力した音声信号が、送信回路3cおよび伝送
路4を介して受信回路5cに伝送される場合、送信回路
3cは、フラグ有りを示すフラグ信号を1ビットデジタ
ル信号に重畳して伝送する。したがって、受信回路5c
では、フラグ判別回路68が上記両スイッチs4L・s
4Rを遮断する。これにより、当該ローパスフィルタ5
2の出力信号は、出力制御回路55にて伝達が阻止さ
れ、出力端子7L・7Rから出力されない。この結果、
音声信号の作成者の意図に応じて、当該音声信号の複写
あるいは複製回数を制御することができ、音声信号の作
成者の著作権を擁護できる。
零点周波数に設定されており、主信号となる音声信号の
有効周波数帯域内にある。したがって、零点周波数を知
らない第三者が、伝送路4にて伝送される1ビットデジ
タル信号から、フラグ信号を改竄することは極めて困難
である。例えば、マルチビット符号化方式の場合は、音
声信号を示すビットとフラグ信号を示すビットとが時分
割多重で伝送されているため、伝送路4を通過するデジ
タル信号から、全てのビットを受け取り、所定の順番の
ビットを改竄すれば、フラグ信号を改竄できる。また、
本実施形態と同様に、音声信号とフラグ信号とを周波数
分割多重で伝送する場合であっても、音声信号の周波数
帯域と、フラグ信号の周波数帯域とが異なっていれば、
例えば、音声信号の周波数帯域のみを通過させるバンド
パスフィルタなどを用いれば、伝送路4を通過する1ビ
ットデジタル信号から、音声信号のみを抽出できる。こ
れに対して、本実施形態では、フラグ信号の周波数帯域
と音声信号の周波数帯域とが重なっているため、両者の
分離自体が極めて難しい。例えば、1ビットデジタル信
号から、音声信号の周波数帯域成分のみを抽出しても、
抽出された信号には、フラグ信号が含まれている。この
結果、第三者によるフラグ信号の改竄を防止でき、従来
に比べて、音声信号の作成者の著作権を確実に擁護でき
る。
ラグの有無を区別するだけであり、受信回路5cは、音
声信号の複写が行われたか否かのみを判別しているが、
これに限るものではない。フラグ信号として、受信回路
5cが複写可能な回数を示す信号を使用すれば、音声信
号の複写回数を、音声信号の作成者の意図した回数に制
限できる。具体的には、音声信号源2は、出力する音声
信号に、所定の零点周波数の搬送波を介して、音声信号
の作成者の意図した複写回数を示すフラグ信号を予め周
波数多重分割で重畳する。付加情報信号発生回路21c
は、当該フラグ信号が示す回数よりも1つ小さな回数を
示すフラグ信号を生成し、デルタシグマ変調回路31
は、重畳されていたフラグ信号を取り除いた後の音声信
号を1ビットデジタル信号に変調すると共に、付加情報
信号発生回路21cが生成した新たなフラグ信号を当該
1ビットデジタル信号に重畳する。さらに、受信回路5
cのフラグ判別回路68は、フラグ信号が示す回数を識
別して、0より大きい回数を示している場合のみ、出力
制御回路55に、復調後の音声信号を出力させる。
実施の形態として、本実施形態では、主信号となる音声
信号を伝送する際、副信号として、当該音声信号のID
コードを重畳して伝送する場合について、図8に基づき
説明する。なお、本実施形態に係る音声信号伝送装置1
dは、上記第4の実施形態に係る音声信号伝送装置1c
と類似しているため、説明の便宜上、上述の第4の実施
形態の図面に記した部材と同一の機能を有する部材に
は、同一の符号を付記してその説明を省略する。
は、送信回路3dにおいて、図7に示す付加情報信号発
生回路21cに代えて、上記IDコードを示すコード信
号を生成する付加情報信号発生回路21dが設けられて
いる。同様に、受信回路5dには、図7に示すフラグ判
別回路68L・68Rの代わりに、上記コード信号を判
別して、出力制御回路55を制御するコード判別回路
(制御手段)69L・69Rが設けられている。
自体を識別するためのコードであり、受信回路5dは、
送信回路3dが付加したIDコードに基づいて、自らが
享受可能な音声信号を判別して複写および複製を抑制す
る。このIDコードを用いると、例えば、無線や有線あ
るいは記録媒体を用いて、IDコードを重畳した音声信
号を複数の聴衆に配信し、これらの聴衆のうち、所定の
料金を支払った者のみが、当該音声信号を再生可能な音
声信号伝送装置1dを実現できる。
際の一例として、IDコードを二進数で表現し、二進数
の各位毎に、各零点周波数を割り当てる。さらに、ある
位が「1」のとき、それに対応する零点周波数にフラグ
を立て、「0」のときはフラグを立てない。例えば、零
点周波数α1を一桁目、α2を2桁目、α3を3桁目に
割り当てた場合、IDコード「101」は、α1とα3
とにフラグを立てて表現され、IDコード「011」
は、α2とα3とにフラグを立てて表現される。
1dにおいて、発振器22は、それぞれ3つの零点周波
数α1〜α3の正弦波を出力し、各正弦波に関連して設
けられたスイッチ23は、対応する周波数でフラグを立
てる場合に導通し、フラグを立てない場合に遮断され
る。これにより、付加情報信号発生回路21dは、ID
コードを示すコード信号を出力する。当該コード信号
は、デルタシグマ変調回路31にて、主信号となる音声
信号に重畳される。
1の出力信号から、各零点周波数成分を抽出して、1ビ
ットデジタル信号に重畳されていたIDコードを識別す
る。そして、当該IDコードが所定の条件を満たす場
合、出力制御回路55の両スイッチs4L・s4Rを導
通させ、そうではない場合には、両スイッチs4L・s
4Rを遮断する。なお、所定の条件とは、例えば、予め
コード判別回路69が記憶するIDコードと一致するか
否かや、IDコードを用いた演算結果が、ある範囲内に
あるか否かなど、IDコードの使用目的に応じて種々に
設定できる。
ビットデジタル信号に重畳されたIDコードが享受可能
なIDコードである場合にのみ、各出力端子71から音
声信号を出力できる。
声信号のIDコードを付加する場合について説明した
が、IDコードに代えて、マスタリングコードを付加す
る場合でも、同様の効果が得られる。具体的には、マス
ターとなる音声信号を記録する場合には、当該音声信号
がマスターであることを示すコード信号として、例え
ば、零点周波数α1にフラグを立てる。デルタシグマ変
調回路31は、当該コード信号を1ビットデジタル信号
に重畳し、1ビットデジタル信号は、上記記録媒体に書
き込まれる。一方、受信回路5dのコード判別回路69
は、記録媒体から1ビットデジタル信号を再生したと
き、1ビットデジタル信号に重畳されたコード信号に応
答して、出力制御回路55を制御する。これにより、受
信回路5dは、マスタリングコードが付加されていない
場合、例えば、音声信号の出力を抑制するなどして、音
声信号の複写および複製を抑制する。
重畳した副信号は、あくまで一例であって、副信号をど
のように符号化するか、あるいは、どの零点周波数に何
ビットの情報量を持つフラグを割り当てるかは、様々に
設定できる。ただし、ある零点周波数にて重畳される付
加情報信号のレベルは、零点周波数におけるノイズレベ
ルから、音声信号レベルの下限値までの大きさよりも、
小さく設定しなければならない。したがって、1つの零
点周波数に付加されるフラグの情報量は、ディップでの
ノイズレベルと、音声信号のダイナミックレンジとによ
って制限される。さらに、図9から図11に示すよう
に、零点周波数の個数を複数に設定し、各零点周波数に
付加するフラグを組み合わせることによって、多種の副
信号を多重化できる。
とめて1語を形成し、語単位で副信号を表せば、さらに
多くの副信号を重畳できる。ただし、この場合は、副信
号の伝送に関しては、従来のように、マルチビット符号
化方式を用いて主信号を伝送する場合と同様に、語同期
が必要となる。したがって、副信号を時分割多重で伝送
しない場合に比べて、回路が複雑になり、規格の変更が
困難になる。ところが、従来とは異なり、副信号をマル
チビット符号化方式にて伝送する場合であっても、主信
号は、1ビットデジタル信号を用いて伝送されている。
したがって、副信号と主信号との分離、および、主信号
の処理に関しては、副信号を時分割多重で伝送しない場
合と同様の回路で実現できる。したがって、上記各実施
形態と同様に、主信号の処理回路を複雑にすることな
く、主信号に副信号を重畳できる。また、副信号を抽出
するためには、語同期を取る前に、主信号から副信号を
分離する必要があるが、副信号が重畳されている周波数
(零点周波数)は、主信号の有効使用帯域内にあるの
で、副信号の改竄が困難である点も同様である。
は、1種類の副信号を付加する場合について説明した
が、これに限らず、複数種類の副信号を主信号に重畳し
てもよい。例えば、当該エンファシス判別信号と、上述
のチャネル判別信号とは、いずれも情報量が1ビットの
信号であり、それぞれを1つの零点周波数で伝送でき
る。したがって、例えば、プリエンファシス処理がなさ
れている場合、図3に示す零点周波数α1の搬送周波数
でエンファシス判別信号を重畳し、左チャネルの場合、
零点周波数α2の搬送周波数でチャネル判別信号を重畳
できる。このように、エンファシス判別信号の搬送周波
数とチャネル判別信号の搬送周波数とをそれぞれ別の零
点周波数に設定することによって、主信号となる音声信
号に対して、プリエンファシスの有無を示すフラグとチ
ャネル情報との双方を同時に周波数分割多重で重畳して
伝送できる。
ァイバなどの伝送路4を介して、1ビットデジタル信号
を伝送する場合を例にして説明したが、これに限るもの
ではない。本発明は、例えば、送信回路3(3a〜3
d)が、1ビットデジタル信号を記録媒体に記録し、受
信回路5(5a〜5d)が当該記録媒体から1ビットデ
ジタル信号を再生する場合にも適用できる。受信回路5
(5a〜5d)が、送信回路3(3a〜3d)の出力し
た1ビットデジタル信号を受け取るものであれば、上記
各実施形態と同様の効果が得られる。
て音声信号を伝送する場合について説明したが、これに
限るものではなく、本発明は、デルタシグマ変調による
1ビット符号化方式を用いて伝送される信号であれば、
他の信号を伝送する場合にも適用できる。
信号を介した信号伝送方法は、以上のように、1ビット
デジタル信号を介した主信号の伝送工程の前に、上記有
効周波数帯域内で、かつ、零点制御によって量子化雑音
が低下している特定周波数にて、上記1ビットデジタル
信号の主信号に副信号を周波数分割多重で重畳する工程
と、上記伝送工程の後で、上記1ビットデジタル信号の
上記特定周波数を弁別して、上記副信号を抽出する工程
とを備えている構成である。
量子化雑音のレベルが低下しているので、主信号のダイ
ナミックレンジと副信号のダイナミックレンジとの双方
を容易に確保でき、副信号を主信号に周波数分割多重で
重畳できる。この結果、例えば、復調回路の簡略化な
ど、1ビットデジタル信号にて信号を伝送する場合の利
点を阻害することなく、主信号と副信号とを重畳できる
という効果を奏する。
波数帯域内に設定されている。したがって、特定周波数
を知らない第三者は、主信号と副信号とを分離できな
い。この結果、第三者による副信号の改竄を確実に防止
できるという効果を奏する。
路は、以上のように、特定周波数にて、上記1ビットデ
ジタル信号の主信号に副信号を周波数分割多重で重畳す
る副信号重畳手段を備えている構成である。
であるというデルタシグマ変調の特徴を阻害することな
く、主信号と副信号とを1ビットデジタル信号に変調可
能なデルタシグマ変調回路を提供できるという効果を奏
する。さらに、第三者による副信号の除去あるいは改竄
を困難にすることができるという効果を併せて奏する。
路は、以上のように、請求項2記載の発明の構成におい
て、上記副信号重畳手段は、上記加算器の入力の1つ
に、上記副信号を上記特定周波数の搬送波を介して入力
する構成である。
れる加算器は、副信号の重畳にも使用されるので、重畳
のために設ける回路を簡略化できるという効果を奏す
る。
路は、以上のように、請求項2または3記載の発明の構
成において、上記主信号は、音声信号であり、上記副信
号は、チャネル情報、プリエンファシスの有無、著作権
擁護のためのフラグ、IDコード、マスタリングコー
ド、または、時間情報のうちの少なくとも1つを示す信
号である構成である。
音声信号に密接に関連し、かつ、情報量が少ない情報を
示している。したがって、特定周波数における副信号の
ダイナミックレンジが余り広くとれない場合であって
も、デルタシグマ変調回路は、十分なS/Nで副信号を
重畳して伝送あるいは記録できる。この結果、復調側に
おいて、上記副信号に基づいて、主信号に関連した処理
を行うことができるという効果を奏する。
ように、零点制御を用いて生成された1ビットデジタル
信号の主信号には、副信号が、零点制御に応じた特定周
波数の搬送波を介して周波数分割多重で重畳されてお
り、上記1ビットデジタル信号から上記特定周波数成分
を弁別して上記副信号を抽出すると共に、当該副信号に
応じて所定の処理を行う制御手段を備えている構成であ
る。
定周波数において、1ビットデジタル信号の量子化雑音
のレベルが低下しているため、副信号のS/Nを十分に
確保できる。したがって、上記制御手段は、簡単な構成
で、1ビットデジタル信号に重畳されていた副信号を抽
出できるという効果を奏する。さらに、副信号は、周波
数分割多重で重畳されているので、復調回路は、時分割
多重で重畳する場合に比べて、主信号を容易に復調でき
るという効果を併せて奏する。
ように、請求項5記載の発明の構成において、上記主信
号は、音声信号であり、上記副信号は、当該音声信号の
チャネルを示すチャネル情報であると共に、上記制御手
段は、当該チャネル情報に基づいて、左右またはマルチ
チャネルの分離を行う構成である。
ルを正しく判定でき、伝送路の入れ換わりなどによっ
て、通常と異なるチャネルの音声信号が入力された場合
であっても、正しいチャネルで音声信号の出力できると
いう効果を奏する。
ように、請求項5記載の発明の構成において、上記主信
号は、音声信号であり、上記副信号は、当該音声信号の
プリエンファシスの有無を示すフラグであると共に、上
記制御手段は、当該フラグに基づいて、ディエンファシ
スのオン/オフを制御する構成である。
トデジタル信号の音声信号がプリエンファシス処理され
た信号であるか否かを確実に判別して、音声信号にディ
エンファシスをかけることができるという効果を奏す
る。
ように、請求項5記載の発明の構成において、上記主信
号は、音声信号であり、上記副信号は、当該音声信号の
著作権擁護のためのフラグ、IDコード、またはマスタ
リングコードのうちの少なくとも1つであると共に、上
記制御手段は、当該副信号に基づいて、上記音声信号の
複写または復調出力を制限する構成である。
ットデジタル信号から副信号を抽出し、副信号が複写ま
たは復調出力を許可していない場合、音声信号の複写ま
たは復調出力を制限する。これにより、変調側におい
て、復調側における複写または復調出力の許可/不許可
を指定できるという効果を奏する。
帯域内の特定周波数にて周波数分割多重されるので、副
信号の改竄が困難である。この結果、復調回路は、変調
側において指示された複写または復調出力の許可/不許
可に基づいて、音声信号の複写または復調出力を確実に
制限できるという効果を奏する。
シグマ変調回路の要部構成を示すブロック図である。
ネル情報を重畳する場合の音声信号伝送装置全体の構成
を示すブロック図である。
デジタル信号における量子化ノイズレベルの周波数特性
を示すグラフである。
しない側のデルタシグマ変調回路を示すブロック図であ
る。
号として、プリエンファシスの有無を付加する音声信号
伝送装置を示すブロック図である。
り、副信号として時間情報を付加する音声信号伝送装置
を示すブロック図である。
り、副信号として著作権擁護のためのフラグを付加する
音声信号伝送装置を示すブロック図である。
り、副信号としてIDコードを付加する音声信号伝送装
置を示すブロック図である。
号との関連を説明するためのグラフである。
信号との関連を説明するためのグラフである。
信号との関連を説明するためのグラフである。
回路の要部構成を示すブロック図である。
化ノイズレベルの周波数特性を示すグラフである。
重畳手段) 53 チャネル切り換え回路(制御手
段) 54L・54R ディエンファシス回路(制御手
段) 55 出力制御回路(制御手段) 63L・63R チャネル判別回路(制御手段) 64L エンファシス判別回路(制御手
段) 65 デコーダ(制御手段) 68L・68R フラグ判別回路(制御手段) 69L・69R コード判別回路(制御手段)
Claims (8)
- 【請求項1】所定の有効周波数を有する主信号を、零点
制御を用い、上記有効周波数帯域内の予め定める特定周
波数での量子化雑音が低下するようにデルタシグマ変調
して1ビットデジタル信号に変調する工程と、伝送路ま
たは記録媒体を介して1ビットデジタル信号を伝送する
伝送工程と、伝えられた上記1ビットデジタル信号を復
調する工程とを有する1ビットデジタル信号を介した信
号伝送方法において、 さらに、上記伝送工程の前に、上記特定周波数にて、上
記1ビットデジタル信号の主信号に副信号を周波数分割
多重で重畳する工程と、 上記伝送工程の後で、上記1ビットデジタル信号の上記
特定周波数を弁別して、上記副信号を抽出する工程とを
備えていることを特徴とする1ビットデジタル信号を介
した信号伝送方法。 - 【請求項2】主信号となる入力信号が初段に入力され、
互いに縦続に接続された複数の積分器と、上記各積分器
の出力を加算する加算器と、上記加算器の出力を量子化
して、1ビットデジタル信号を出力する量子化器と、上
記積分器の出力を、当該積分器より前段の積分器の入力
側へ負帰還して、予め定める特定周波数での上記1ビッ
トデジタル信号の量子化雑音を低下させる部分負帰還回
路とを有するデルタシグマ変調回路において、 上記特定周波数にて、上記1ビットデジタル信号の主信
号に副信号を周波数分割多重で重畳する副信号重畳手段
を備えていることを特徴とするデルタシグマ変調回路。 - 【請求項3】上記副信号重畳手段は、上記加算器の入力
の1つに、上記副信号を上記特定周波数の搬送波を介し
て入力することを特徴とする請求項2記載のデルタシグ
マ変調回路。 - 【請求項4】上記主信号は、音声信号であり、 上記副信号は、チャネル情報、プリエンファシスの有
無、著作権擁護のためのフラグ、IDコード、マスタリ
ングコード、または、時間情報のうちの少なくとも1つ
を示す信号であることを特徴とする請求項2または3記
載のデルタシグマ変調回路。 - 【請求項5】所定の有効周波数帯域を有する主信号を、
零点制御を用い、上記有効周波数帯域内の予め定める特
定周波数での量子化雑音が低下するようにデルタシグマ
変調して生成された1ビットデジタル信号を復調する復
調回路において、 上記1ビットデジタル信号の主信号には、副信号が、上
記特定周波数の搬送波を介して周波数分割多重で重畳さ
れており、 上記1ビットデジタル信号から上記特定周波数成分を弁
別して上記副信号を抽出すると共に、当該副信号に応じ
て所定の処理を行う制御手段を備えていることを特徴と
する復調回路。 - 【請求項6】上記主信号は、音声信号であり、上記副信
号は、当該音声信号のチャネルを示すチャネル情報であ
ると共に、 上記制御手段は、当該チャネル情報に基づいて、左右ま
たはマルチチャネルの分離を行うことを特徴とする請求
項5記載の復調回路。 - 【請求項7】上記主信号は、音声信号であり、上記副信
号は、当該音声信号のプリエンファシスの有無を示すフ
ラグであると共に、 上記制御手段は、当該フラグに基づいて、ディエンファ
シスのオン/オフを制御することを特徴とする請求項5
記載の復調回路。 - 【請求項8】上記主信号は、音声信号であり、上記副信
号は、当該音声信号の著作権擁護のためのフラグ、ID
コード、またはマスタリングコードのうちの少なくとも
1つであると共に、 上記制御手段は、当該副信号に基づいて、上記音声信号
の複写または復調出力を制限することを特徴とする請求
項5記載の復調回路。
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JP13014997A JP3369438B2 (ja) | 1997-05-20 | 1997-05-20 | 1ビットデジタル信号を介した信号伝送方法、デルタシグマ変調回路、および、復調回路 |
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JP13014997A JP3369438B2 (ja) | 1997-05-20 | 1997-05-20 | 1ビットデジタル信号を介した信号伝送方法、デルタシグマ変調回路、および、復調回路 |
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JPH10322215A JPH10322215A (ja) | 1998-12-04 |
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JP13014997A Expired - Lifetime JP3369438B2 (ja) | 1997-05-20 | 1997-05-20 | 1ビットデジタル信号を介した信号伝送方法、デルタシグマ変調回路、および、復調回路 |
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1997
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