JP3364868B2 - 階層毎に書体を推奨する方法および装置 - Google Patents

階層毎に書体を推奨する方法および装置

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JP3364868B2
JP3364868B2 JP30566595A JP30566595A JP3364868B2 JP 3364868 B2 JP3364868 B2 JP 3364868B2 JP 30566595 A JP30566595 A JP 30566595A JP 30566595 A JP30566595 A JP 30566595A JP 3364868 B2 JP3364868 B2 JP 3364868B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報の単位・包含
関係・章・節・項などの論理的な階層構造を視覚的に表
現する書籍・ポスター・看板などの分野において、網膜
刺激の観点と習慣理解の観点に矛盾しないように文字の
ポイント・フォント・スタイルを構成するために、階層
毎に書体を推奨する方法および装置に関する。
【0002】ここで、「網膜刺激の観点と習慣理解の観
点に矛盾しないように」とは、網膜刺激の観点では、文
字の大きさや太さによる目立ち方の差が大きい方が、章
・節・項などの階層の違いを認識しやすいが、習慣理解
の観点では、文書の構成は部・章・節・項・目・本文・
補足1・補足2など、多くの階層を使用する習慣がある
ため、ある階層の真上と真下の階層との目立ち方の差を
大きくし過ぎると、これらの階層を区別するためのコン
トラストを確保するのが困難であることを指している。
【0003】
【従来の技術】従来より、書籍・ポスター・看板など文
字を視覚表現するグラフィックデザイナーは、文字のポ
イント・フォント・スタイルなど書体を変化させること
によって、情報の単位・包含関係・章・節・項などの論
理的な階層構造を視覚表現し、情報の検索性と分かり易
さという効果を発生させている。
【0004】しかしデザイナーが上記の視覚表現を実現
させるために現在は、次の2つの条件が揃っていること
が重要である。
【0005】(1)書籍・ポスター・看板などの異なる
表現対象において、どこをどの程度強調するかを知って
いる。
【0006】(2)知識通りに表現できたかどうかにつ
いて、感知できる鋭敏な視覚感性を体得している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】したがって、デザイナ
ーではない一般の人がデザイナーが行うような調和ある
視覚表現を実現しようとした場合は、上記2つの条件が
揃っていないので、デザイナー以上に困難を伴うという
問題がある。
【0008】具体的には、章・節・項などを構成する論
理的な各階層で使用する文字のスタイルの種類に対し
て、ある階層の真上の階層と真下の階層の書体におい
て、大きさや太さによる目立ち方の差が少な過ぎたりす
ると、閲覧者が階層を誤解したり、目立ち方の差が少な
過ぎたりすると、多くの階層を区別するためのコントラ
ストを確保できず、目立ち方の差を考慮しないと、上位
階層より下位階層の書体の方が目立ってしまい、情報理
解に錯覚を発生させるといった問題がある。
【0009】また、従来より、書体を選択する道具とし
ては、コンピュータの書体選択メニューや、書籍による
書体の一覧表がある。しかしこれらは、数多くの書体が
並列に並んでおり、何の推奨もされていないので、前記
デザイナーの知識と感性によって選択することとなって
いる。
【0010】したがって、デザイナーのように知識と経
験があったとしても、知識通りに表現を実現するために
は、多くの時間を費やして試作と評価を繰り返さなけれ
ば調和ある表現を実現できないという問題がある。当然
デザイナーではない普通の人が表現しようとした場合
は、デザイナーより多くの時間と労力を必要とするとい
う問題がある。
【0011】本発明の目的は、書籍・ポスター・看板な
ど文字の視覚表現において、情報の単位・包含関係・章
・節・項などの論理的な階層構造を視覚表現できる、文
字のポイント・フォント・スタイルなど書体を階層毎に
自動的に推奨する方法および装置を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の、階層毎に書体
を推奨する方法は、対象とする文字の各書体の少なくと
も文字面積、文字密度、ポイント数の書体特徴データを
文字面積順に蓄積している書体特徴蓄積手段のいずれか
の書体を指定する書体指定段階と、書体特徴蓄積手段に
書体特徴データが蓄積されている全ての書体のうちで、
文字面積が前記指定書体の文字面積以下である下位階層
の書体を間引き、この後、直前の処理で残った書体のう
ちで、ポイント数が前記指定書体のポイント数より小さ
い書体を間引くこと、直前の処理で残った書体のうち
で、前記指定書体の文字面積との文字面積差が、前記指
定書体の文字面積に対応した閾値以下である書体を間引
くこと、直前の処理で残った書体のうちで、文字密度
が、前記指定書体の文字密度未満である書体を間引くこ
とを順不同に行うことで最終的に残った書体を上位階層
の推奨書体として利用者に提示する上位階層推奨書体提
示段階と、書体特徴蓄積手段に書体特徴データが蓄積さ
れている全ての書体のうちで、文字面積が、前記指定書
体の文字面積以上である上位階層の書体を間引き、この
後、直前の処理で残った書体のうちで、ポイント数が前
記指定書体のポイント数より大きい書体を間引くこと、
直前の処理で残った書体のうちで、前記指定書体の文字
面積との文字面積差が、前記指定書体の文字面積に対応
した閾値以下である書体を間引くこと、直前の処理で残
った書体のうちで、文字密度が、前記指定書体の文字密
度以上である書体を間引くことを順不同に行うことで最
終的に残った書体を下位階層の推奨書体として利用者に
提示する下位階層推奨書体提示段階を有し、下位階層推
奨書体提示段階は上位階層推奨書体提示段階の直前また
は直後に行なわれる。
【0013】本発明の、階層毎の書体を推奨する方法
は、各書体の文字面積と文字密度を算出し、書体特徴蓄
積手段に格納する文字面積・文字密度算出段階をさらに
有してもよい。
【0014】本発明の階層毎に書体を推奨する方法は、
書体特徴蓄積手段から少なくとも2つの任意の書体を選
択して、これら書体の文字面積を調べ、各書体につい
て、当該書体と、該書体より上位階層に位置する選択さ
れた書体のうち当該書体の真上に位置する書体の文字面
積差、および当該書体と、該書体より下位階層に位置す
る選択された書体のうち当該書体の真下に位置する書体
の文字面積差を求め、これら文字面積と文字面積差のデ
ータから、文字面積差を文字面積の関数で表わす近似式
を求め、該近似式に前記指定書体の文字面積を代入する
ことにより前記閾値を算出する。
【0015】本発明の階層毎に書体を推奨する装置は、
対象とする文字の各書体の少なくとも文字面積、文字密
度、ポイント数の書体特徴データを文字面積順に蓄積す
る書体特徴蓄積手段と、書体特徴蓄積手段に書体特徴デ
ータが蓄積されている書体のうちいずれかの書体を指定
する指定手段と、書体特徴蓄積手段から書体特徴データ
を読み出し、文字面積が前記指定書体の文字面積以上で
ある上位階層の推奨書体を求める際には、文字面積が前
記指定書体の文字面積以下である下位階層の書体を間引
き、文字面積が前記指定書体の文字面積以下である下位
階層の推奨書体を求める際には、文字面積が前記指定書
体の文字面積以上である上位階層の書体を間引く書体推
奨範囲判定手段と、直前の手段の処理の結果、残った書
体のうち、上位階層の推奨書体を求める際には、ポイン
ト数が前記指定書体のポイント数より小さい書体を間引
き、下位階層の推奨書体を求める際には、ポイント数が
前記指定書体のポイント数より大きい書体を間引く文字
サイズ判定手段と、直前の手段の処理の結果残った書体
のうち、前記指定書体の文字面積との文字面積差が、前
記指定書体の文字面積に対応した閾値以下である書体を
間引く僅差文字面積判定手段と、直前の手段の処理の結
果、残った書体のうち、上位階層の推奨書体を求める際
には、文字密度が前記入力書体の文字密度未満である文
字書体を間引き、下位階層の推奨書体を求める際には、
文字密度が前記入力文字の文字密度より大きい書体を間
引く文字密度判定手段を有し、前記文字サイズ判定手
段、前記僅差文字面積判定手段、前記文字密度判定手段
は前記書体推奨範囲判定手段の後に、順不同に直列に接
続され、最後に位置する手段は、間引きの結果、残った
書体を上位階層の推奨書体、下位階層の推奨書体として
利用者に提示する。
【0016】本発明の、階層毎に書体を推奨する装置
は、各書体の文字面積と文字密度を算出し、書体特徴蓄
積手段に格納する文字面積・文字密度算出手段をさらに
有する。
【0017】本発明の、階層毎に書体を推奨する装置
は、書体特徴蓄積手段から少なくとも2つの任意の書体
を選択して、これら書体の文字面積を調べ、各書体につ
いて、当該書体と、該書体より上位階層に位置する選択
された書体のうち当該書体の真上に位置する書体の文字
面積差、および当該書体と、該書体より下位階層に位置
する選択された書体のうち当該書体の真下に位置する書
体の文字面積差を求め、これら文字面積と文字面積差の
データから、文字面積差を文字面積で表わす近似式を求
める僅差文字面積計算式決定手段をさらに有し、僅差文
字面積判定手段は、該近似式に前記指定書体の文字面積
を代入することにより前記閾値を算出する。
【0018】本発明は、書籍・ポスター・看板など文字
の視覚表現において、文字面積・文字密度・文字サイズ
などの書体特徴を予め蓄積し、利用者が入力した書体の
文字面積・文字密度・文字サイズなどの書体特徴と予め
蓄積してある書体特徴および僅差文字面積を算出するこ
とによって、利用者が入力した書体の上位の階層の書体
と下位の階層の書体を推奨する。
【0019】利用者に対して目立たせたい文字は、他の
文字よりも大きさを大きくしたり、文字が書かれる領域
に対する文字の占める密度を高くすることにより達成さ
れるので、文章の論理構造に対して、これらの目立たせ
方の差を用いて表示することが可能である。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0021】図1は本発明の、階層毎に書体を推奨する
装置の構成図である。
【0022】本装置は文字面積・文字密度算出部11と
書体特徴蓄積部12と選択書体入力部13と僅差文字面
積計算式決定部14と書体指定部15と書体推奨範囲判
定部16と文字サイズ判定部17と僅差文字面積判定部
18と文字密度判定部19で構成されている。
【0023】文字面積・文字密度算出部11は対象とす
る文字、本実施形態では「あ」の各書体の文字面積と文
字密度を算出する。書体特徴蓄積部12は対象とする文
字「あ」の各書体の文字面積、文字密度、ポイント数、
フォント、スタイル(太字、標準)を文字面積の大きい
順に格納する。選択書体入力部13からは、僅差文字面
積計算決定部14で僅差文字面積計算式の決定のために
選択された書体の書体番号(文字面積の大きい順に1,
2,・・・・,60)が入力される。僅差文字面積計算
式決定部14は、選択書体入力部13から入力された書
体番号が示す書体の文字面積のデータを書体特徴蓄積部
12から読み出して、真上または真下の書体との文字面
積差を文字面積の関数で表わす僅差文字面積計算式(近
似式)を算出する。書体指定部15は書体特徴蓄積部1
2に書体特徴データが蓄積されている書体の1つを指定
し、その書体番号が入力される。書体推奨範囲指定部1
6は、文字面積が、書体指定部15で指定された書体の
文字面積以上である上位階層の推奨書体を求める際に
は、文字面積が、指定された書体の文字面積以下である
下位階層の書体を間引き、文字面積が、指定された書体
の文字面積以下である下位階層の推奨書体を求める際に
は、文字面積が指定された書体の文字面積以上の上位階
層書体を間引く。文字サイズ判定部17は書体推奨範囲
判定部16の処理の結果、残った書体のうち、上位階層
の推奨書体を求める際には、ポイント数が指定された書
体のポイント数より小さい書体を間引き、下位階層の推
奨書体を求める際には、ポイント数が指定された書体の
ポイント数より大きい書体を間引く。僅差文字面積判定
部18は、文字サイズ判定部17の処理の結果、残った
書体のうち、指定された書体の文字面積との文字面積差
が、指定された書体の文字面積に対応した閾値以下であ
る書体を間引く。ここで、閾値は、僅差文字面積計算式
決定部14で求められた僅差文字面積計算式を使って求
める。文字密度判定部19は、僅差文字面積判定部18
の処理の結果、残った書体のうち、上記階層の推奨書体
を求める際には、文字密度が指定された書体の文字密度
未満である文字書体を間引き、下位階層の推奨書体を求
める際には、文字密度が指定された文字の文字密度より
大きい文字書体を間引き、最終的に残った書体を上位階
層の推奨書体、下位階層の推奨書体として、ワープロ、
パソコン等に出力する。
【0024】ここでは、文字とは、コンピュータなどで
使用される格子状のますめを、黒い点と白い点によるピ
クセルで構成することで、人間に文字として認識させる
フォントである。
【0025】次に、本装置の動作を説明する。
【0026】まず、本装置の利用者が実際に本装置を利
用する前の処理である、各書体の文字面積と文字密度を
算出し、書体特徴蓄積部12に格納し、そして僅差文字
面積計算式を求める処理を図2を参照して説明する。
【0027】まず、文字面積・文字密度算出部11にお
いて、図5に示すような対象とする文字「あ」の各書体
の文字面積を算出する(ステップ21)。文字面積を算
出する方法としては、例えば白地に黒い文字が記述され
ている場合、文字の形状を形成する黒い部分が占めるピ
クセル(Pixels) の数とする。なお、文字面積は、サイ
ズやスタイルなどから構成される1つの書体において、
50音のひらがな全てについて求めてもよいし、同じく
同一書体において漢字・数字・カタカナ・アルファベッ
トも含めた全ての文字について求めてもよい。このよう
にして算出された文字面積は、大きい順に書体特徴蓄積
部12に蓄積される。図6は図5の書体を文字面積順に
並べたものである。
【0028】次に、文字面積・文字密度算出部11にお
いて、文字「あ」の各書体の文字密度を算出する(ステ
ップ22)。文字密度を算出する方法としては、例えば
白地に黒い文字が記述されている場合、文字の上端と下
端・右端・左端を辺とする四角形(1文字に外接する四
角形)において、文字の黒い部分だけが占める面積の割
合とする。文字密度は、同じ書体において50音のひら
がな全てについて算出してもよいし、同じく同一書体に
おいて漢字・数字・カタカナ・アルファベットも含めた
全ての文字について算出してもよい。図7は図5の書体
を文字密度順に並べたものである。
【0029】このようにして書体毎に求められたデータ
は、図10に示すように、文字面積順に並べられ、書体
特徴蓄積部12に格納される。
【0030】次に、利用者は、図6に示す文字面積順に
並べられた書体の中から、例えば下記の8つの書体を選
択し、それらの書体番号(1〜60)を選択書体入力部
13から入力する(ステップ23)。
【0031】 フォント スタイル ポイント数 文字面積 (1)ゴシック 標準 50ポイント 691ピクセル (2)ゴシック 標準 30ポイント 246ピクセル (3)ゴシック 標準 20ポイント 111ピクセル (4)ゴシック 標準 16ポイント 70ピクセル (5)ゴシック 標準 12ポイント 42ピクセル (6) 明朝 標準 12ポイント 39ピクセル (7) 明朝 標準 10ポイント 27ピクセル (8) 明朝 標準 6ポイント 20ピクセル
【0032】次に、僅差文字面積計算式決定部14は入
力された書体番号の書体の文字面積を書体特徴蓄積部1
2から読み出し、選択された書体の上位階層との文字面
積差および下位階層との文字面積差を算出する(ステッ
プ24)。結果は下記のようになる。
【0033】
【0034】次に、僅差文字面積計算式決定部14は、
文字面積をX軸上にとり、該書体の面積の差を文字面積
差としてY軸上にとると、下記のような点がとれる(ス
テップ25)。
【0035】(x,y)=(文字面積、上位階層との文
字面積差)とすると、 (1)− (2)(246,445) (3)(111,135) (4)( 70, 41) (5)( 42、 28) (6)( 39, 3) (7)( 27, 12) (8)( 20, 7)
【0036】(x,y)=(文字面積、下位階層との文
字面積差)とすると、 (1)(691,445) (2)(246,135) (3)(111, 41) (4)( 70, 28) (5)( 42, 3) (6)( 39, 12) (7)( 27, 7) (8)− 図8は選択された書体の例と文字面積差を示している。
【0037】次に、僅差文字面積計算式決定部14は、
図9(1),(2)のように、上記の点を放物線近似し
て二次方程式を求めると(ステップ26)、それぞれY
=0.006X2 +0.395X,Y=0.00031
58X2 +0.427Xが求められ、得られた式を僅差
文字面積判定部18に格納する(ステップ27)。
【0038】次に、本装置を用いて対象文字「あ」の推
奨書体を求める動作を図3と図4を参照して説明する。
【0039】まず、上位階層の推奨書体を求める動作を
図3により説明する。
【0040】まず、利用者が書体を指定し、その書体番
号を書体指定部15から入力する(ステップ31)。
【0041】この書体番号は書体推奨範囲判定部16に
入力され、書体特徴蓄積部12に蓄積されている書体特
徴データ(文字面積、文字密度、ポイント数)が読み出
される(ステップ32)。
【0042】書体番号がj(1≦j≦60)であったと
すると、書体推奨範囲判定部16は、前記読み出された
書体データ中の(j+1)位以降の順位の書体を間引く
ことにより、上位階層の推奨書体の範囲を求め、該書体
の書体番号を文字サイズ判定部17に送る(ステップ3
3)。
【0043】文字サイズ判定部17は、ステップ33で
判定した推奨書体の中から、ポイント数が、前記指定さ
れた書体のポイント数未満の書体を間引くことにより、
上位階層の推奨書体の範囲を求め、該書体の書体番号を
僅差文字面積判定部18に送る(ステップ34)。
【0044】僅差文字面積判定部18は、ステップ34
で判定した推奨書体の文字面積Si(1≦i≦m)と、
前記指定された書体の文字面積Xとの差di=Si−X
(1≦i≦m)を求め(ステップ35)、Y=0.00
6X2 +0.395Xの値を求め(ステップ36)、d
i≦Y(1≦i≦m)である書体を間引くことにより、
上位階層の推奨書体の範囲を求め、該書体の書体番号を
文字密度判定部19に送る(ステップ37)。
【0045】文字密度判定部19はステップ37で判定
した推奨書体の中から、文字密度が前記指定された書体
の文字密度未満の書体を間引き、間引き残った書体を上
位階層の推奨書体とし、利用者に提示する(ステップ3
8)。
【0046】次に、下位階層の推奨書体を求める動作を
図4により説明する。
【0047】書体推奨範囲判定部16は、前記読み出さ
れた書体データ中の1位から(j−1)位までの書体番
号の書体を間引くことにより、下位階層の推奨書体の範
囲を求め、該書体の書体番号を文字サイズ判定部17に
送る(ステップ41)。
【0048】文字サイズ判定部17は、ステップ41で
判定した推奨書体の中から、ポイント数が前記指定され
た書体のポイント数より大きい書体を間引くことによ
り、下位階層の推奨書体の範囲を求め、該書体の書体番
号を僅差文字面積判定部18に送る(ステップ42)。
【0049】僅差文字面積判定部18は、ステップ42
で判定した推奨書体の文字面積Si(1≦i≦m)と、
前記指定された書体の文字面積Xとの差di=X−Si
(1≦i≦p)を求め(ステップ43)、Y=0.00
03158X2 +0.427Xの値を求め(ステップ4
4)、di≦Y(1≦i≦p)である書体を間引くこと
により、下位階層の推奨書体の範囲を求め、該書体の書
体番号を文字密度判定部19に送る(ステップ45)。
【0050】文字密度判定部19は、ステップ45で判
定した推奨書体の中から、文字密度が前記指定された書
体の文字密度より小さい書体を間引き、間引き残った書
体を下位階層の推奨書体とし、一連の処理を終了する
(ステップ46)。
【0051】次に、本実施形態における推奨書体を求め
る処理の具体例を示す。
【0052】書体指定部15に、例えば、ポイント数:
12ポイント、フォント:明朝、スタイル:標準、文字
面積:39ピクセル、文字密度35.45%、順位42
位の書体が指定されたとすると(図10)、書体特徴蓄
積部12から書体データが読み出され、書体推奨範囲判
定部16で、図11のように、43位から60位の書体
を間引き、1位から41位までの書体を上位階層の推奨
書体とする。
【0053】次に、文字サイズ判定部17で、図12の
ように、12ポントより小さいポイント数の書体である
38位と39位の書体を間引き、1位から37位までと
40位から41位までの書体を上位階層の推奨書体とす
る。
【0054】次に、僅差文字面積判定部18で、Y=
0.006X2 +0.395Xの式で、Xに39を代入
し、Y=24.53を求め、図13のように、文字面積
が63.53(=39+24.53)ピクセル以下であ
る32位から41位までの書体を間引き、1位から31
位までの書体を上位階層の推奨書体とする。
【0055】次に、文字密度判定部19で、図14のよ
うに、文字密度が35.45%未満である5位と14位
と17位と22位の書体を間引き、間引き残った書体を
上位階層の推奨書体とする。
【0056】次に、書体推奨範囲判定部16で、図15
のように、1位から41位までの書体を間引き、43位
から60位までの書体を下位階層の推奨書体とする。
【0057】次に、文字サイズ判定部17で、12ポイ
ントより大きいポイント数の書体を間引く。ここでは該
当する書体がないので、図16のように43位から60
位までの書体を下位階層の推奨書体とする。
【0058】次に、僅差文字面積判定部18で、Y=
0.0003158X2 +0.427Xの式で、Xに3
9を代入し、Y=17.13を求め、図17のように、
文字面積が21.87=(39−17.31)ピクセル
以上である43位から49位までの書体を間引き、50
位から60位までの書体を下位階層の推奨書体とする。
【0059】次に、文字密度判定部19で、図18のよ
うに、文字密度が35.45%よりも大きい50位と5
2位と53位と55位から58位までの書体を間引き、
間引き残った書体を下位階層の推奨書体とし、一連の処
理を終了する。
【0060】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ことなく、上位階層の推奨書体よりも下位階層の推奨書
体を先に求めてもよい。また、文字サイズ判定部17、
僅差文字面積判定部18、文字密度判定部19の処理順
序は上記実施例に限定されることなく、任意である。ま
た、文字面積差Yは書体特徴蓄積部12に蓄積されてい
る文字面積のデータから直接求めるようにしてもよい。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、文
字のポイント・フォント・スタイルなど書体を階層毎に
推奨することができるため、書籍・ポスター・看板など
に書体で視覚表現する際に、視覚経験も知識もない一般
の人がすぐ視覚表現を行うための支援をすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の、階層的に書体を推奨する装置の構成
図である。
【図2】図1の装置に必要なパラメータを自動的に生成
する処理を示すフローチャートである。
【図3】図1の装置において、上位階層の推奨書体を求
める処理を示すフローチャートである。
【図4】図1の装置において、下位階層の推奨書体を求
める処理を示すフローチャートである。
【図5】文字「あ」の書体をフォント毎に分類し、ポイ
ント数の大きい順に並べた図である。
【図6】文字「あ」の書体を文字面積順に並べた図であ
る。
【図7】文字「あ」の書体を文字密度順に並べた図であ
る。
【図8】選択された書体の例と文字面積差を示す図であ
る。
【図9】上位階層との文字面積差(同図(1))、下位
階層との文字面積差(同図(2))を算出するグラフを
示す図である。
【図10】書体特徴蓄積部12に蓄積されている書体デ
ータの例である。
【図11】書体推奨範囲判定部16で上位階層の書体を
推奨する例である。
【図12】文字サイズ判定部17で上位階層の書体を推
奨する例である。
【図13】僅差文字面積判定部18で上位階層の書体を
推奨する例である。
【図14】文字密度判定部19で上位階層の書体を推奨
する例である。
【図15】書体推奨範囲判定部16で下位階層の書体を
推奨する例である。
【図16】文字サイズ判定部17で下位階層の書体を推
奨する例である。
【図17】僅差文字面積判定部18で下位階層の書体を
推奨する例である。
【図18】文字密度判定部19で下位階層の書体を推奨
する例である。
【符号の説明】
11 文字面積・文字密度算出部 12 書体特徴蓄積部 13 選択書体入力部 14 僅差文字面積計算式決定部 15 書体指定部 16 書体推奨範囲判定部 17 文字サイズ判定部 18 僅差文字面積判定部 19 文字密度判定部 21〜27,31〜38,41〜46 ステップ
フロントページの続き (72)発明者 浜田 洋 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−195332(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 5/22 G06F 17/21

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象とする文字の各書体の少なくとも文
    字面積、文字密度、ポイント数の書体特徴データを文字
    面積順に蓄積している書体特徴蓄積手段のいずれかの書
    体を指定する書体指定段階と、 前記書体特徴蓄積手段に書体特徴データが蓄積されてい
    る全ての書体のうちで、文字面積が前記指定書体の文字
    面積以下である下位階層の書体を間引き、この後、直前
    の処理で残った書体のうちで、ポイント数が前記指定書
    体のポイント数より小さい書体を間引くこと、直前の処
    理で残った書体のうちで、前記指定書体の文字面積との
    文字面積差が、前記指定書体の文字面積に対応した閾値
    以下である書体を間引くこと、直前の処理で残った書体
    のうちで、文字密度が、前記指定書体の文字密度未満で
    ある書体を間引くことを順不同に行うことで最終的に残
    った書体を上位階層の推奨書体として利用者に提示する
    上位階層推奨書体提示段階と、 前記書体特徴蓄積手段に書体特徴データが蓄積されてい
    る全ての書体のうちで、文字面積が、前記指定書体の文
    字面積以上である上位階層の書体を間引き、この後、直
    前の処理で残った書体のうちで、ポイント数が前記指定
    書体のポイント数より大きい書体を間引くこと、直前の
    処理で残った書体のうちで、前記指定書体の文字面積と
    の文字面積差が、前記指定書体の文字面積に対応した閾
    値以下である書体を間引くこと、直前の処理で残った書
    体のうちで、文字密度が、前記指定書体の文字密度以上
    である書体を間引くことを順不同に行うことで最終的に
    残った書体を下位階層の推奨書体として利用者に提示す
    る下位階層推奨書体提示段階を有し、 下位階層推奨書体提示段階は上位階層推奨書体提示段階
    の直前または直後に行われる、階層毎に書体を推奨する
    方法。
  2. 【請求項2】 各書体の文字面積と文字密度を算出し、
    前記書体特徴蓄積手段に格納する文字面積・文字密度算
    出段階をさらに有する、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記書体特徴蓄積手段から少なくとも2
    つの任意の書体を選択して、これら書体の文字面積を調
    べ、各書体について、当該書体と、該書体より上位階層
    に位置する選択された書体のうち当該書体の真上に位置
    する書体の文字面積差、および当該書体と、該書体より
    下位階層に位置する選択された書体のうち当該書体の真
    下に位置する書体の文字面積差を求め、これら文字面積
    と文字面積差のデータから、文字面積差を文字面積の関
    数で表わす近似式を求め、該近似式に前記指定書体の文
    字面積を代入することにより前記閾値を算出する、請求
    項1または2記載の方法。
  4. 【請求項4】 対象とする文字の各書体の少なくとも文
    字面積、文字密度、ポイント数の書体特徴データを文字
    面積順に蓄積する書体特徴蓄積手段と、 前記書体特徴蓄積手段に書体特徴データが蓄積されてい
    る書体のうちいずれかの書体を指定する指定手段と、 前記書体特徴蓄積手段から書体特徴データを読み出し、
    文字面積が前記指定書体の文字面積以上である上位階層
    の推奨書体を求める際には、文字面積が前記指定書体の
    文字面積以下である下位階層の書体を間引き、文字面積
    が前記指定書体の文字面積以下である下位階層の推奨書
    体を求める際には、文字面積が前記指定書体の文字面積
    以上である上位階層の書体を間引く書体推奨範囲判定手
    段と、 直前の手段の処理の結果、残った書体のうち、上位階層
    の推奨書体を求める際には、ポイント数が前記指定書体
    のポイント数より小さい書体を間引き、下位階層の推奨
    書体を求める際には、ポイント数が前記指定書体のポイ
    ント数より大きい書体を間引く文字サイズ判定手段と、 直前の手段の処理の結果、残った書体のうち、前記指定
    書体の文字面積との文字面積差が、前記指定書体の文字
    面積に対応した閾値以下である書体を間引く僅差文字面
    積判定手段と、 直前の手段の処理の結果、残った書体のうち、上位階層
    の推奨書体を求める際には、文字密度が前記指定書体の
    文字密度未満である文字書体を間引き、下位階層の推奨
    書体を求める際には、文字密度が前記指定文字の文字密
    度より大きい書体を間引く文字密度判定手段を有し、 前記文字サイズ判定手段、前記僅差文字面積判定手段、
    前記文字密度判定手段は前記書体推奨範囲判定手段の後
    に順不同に直列に接続され、最後に位置する手段は、間
    引きの結果、残った書体を上位階層の推奨書体、下位階
    層の推奨書体として利用者に提示する、階層毎に書体を
    推奨する装置。
  5. 【請求項5】 各書体の文字面積と文字密度を算出し、
    前記書体特徴蓄積手段に格納する文字面積・文字密度算
    出手段をさらに有する、請求項4記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記書体特徴蓄積手段から少なくとも2
    つの任意の書体を選択して、これら書体の文字面積を調
    べ、各書体について、当該書体と、該書体より上位階層
    に位置する選択された書体のうち当該書体の真上に位置
    する書体の文字面積差、および当該書体と、該書体より
    下位階層に位置する選択された書体のうち当該書体の真
    下に位置する書体の文字面積差を求め、これら文字面積
    と文字面積差のデータから、文字面積差を文字面積で表
    わす近似式を求める僅差文字面積計算式決定手段をさら
    に有し、 前記僅差文字面積判定手段は、該近似式に前記指定書体
    の文字面積を代入することにより前記閾値を算出する、
    請求項4または5に記載の装置。
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