JP3356339B2 - パターン認識装置 - Google Patents

パターン認識装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光相関演算を行ってパ
ターンの認識を行うパターン認識装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パターンの相関を光演算を用いて行う方
法がいくつか提案されている。例えば、ホログラムを用
いた方法(Vander-Lugt 型の光相関器)や、空間光変調
器を2つ用いた合同変換相関法(Joint Transform Corr
elation:JTC)などが報告されている。この内、ホロ
グラムを用いた方法はホログラムマスクの波長精度に正
確な位置合わせが必要であるといった欠点を持つため、
JTCシステムの方が実用的である。
【0003】図9は、合同変換相関法を用いて入力パタ
ーンと参照パターンの光相関演算を行う従来のパターン
認識装置の構成を示すブロック図である。同図に示す認
識装置は、高解像度の空間光変調器(SLM)200,
201を用いており、入力パターンと参照パターンとか
らなる入力像210を液晶投影器202に描画させて、
両パターンの一致を検出するものである。入力パターン
と参照パターンはSLM200に書き込まれ、レンズ2
03でフーリエ変換されて、SLM201上にフーリエ
パターン211を形成する。このフーリエパターン21
1はレンズ204によって、もう一度フーリエ変換され
て、入力パターンと参照パターンの相関値に応じた相関
信号像212がCCDカメラ205に与えられる。CC
Dカメラ205に与えられた相関信号像212は、画像
計測装置206で画像処理され、入力パターンと参照パ
ターンが同一のパターンであるか検出される。
【0004】入力パターンと参照パターンが一致してい
る場合には、CCDカメラ205に与えられた相関信号
像212は、原パターンの強度に応じた0次光の点が中
央に現れ、2つの輝度の高い±1次光の点が入力パター
ン,参照パターンの距離に対応して左右に現れた像とな
る。ここで、この相関信号像212の0次光点と−1次
光点の距離dは、入力パターンと参照パターンとの距離
d1に比例する。
【0005】このようなJTC装置を用いた従来のパタ
ーン認識装置は、特願昭56−23925公報、特開平
3−204625公報,特開平3−280179公報,
特開平4−116710公報、特開平4−115241
公報、特開平4−158332公報などの文献に記載さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のパタ
ーン認識装置は、2度のフーリエ変換を行うために、S
LMとフーリエ変換レンズを2組必要とする。そのた
め、システムの規模が大きくなり、問題であった。
【0007】本発明は、このような問題を解決して、簡
単なシステム構成で動作するコンパクトでローコストな
パターン認識装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、第1の発明のパターン認識装置は、(a)コヒーレ
ント光をフーリエ変換するフーリエ変換レンズと、
(b)フーリエ変換レンズから出力した光の内、第1の
偏波方向の直線偏光成分を反射させるとともに、第1の
偏波方向に垂直な第2の偏波方向の直線偏光成分を透過
させる第1の偏光ビームスプリッタと、(c)第1の偏
光ビームスプリッタを透過した光が集光する位置に配置
され、フーリエ変換レンズで変換して得られるフーリエ
変換像を入力して、このフーリエ変換像の情報を持った
第1の偏波方向の直線偏光である第1のコヒーレント光
を出力する第1の空間光変調手段と、(d)入力パター
ンと少なくとも1つ以上の参照パターンを入力して、こ
れらのパターンの情報を持った第2の偏波方向の直線偏
光である第2のコヒーレント光を出力する第2の空間光
変調手段と、(e)第1の空間光変調手段から出力した
第1のコヒーレント光の光軸上で、且つ第2の空間光変
調手段から出力した第2のコヒーレント光の光軸上に配
置され、第1及び第2のコヒーレント光を入力してこれ
らのコヒーレント光をフーリエ変換レンズに入力させる
第2の偏光ビームスプリッタと、(f)第1の偏光ビー
ムスプリッタを反射した光が集光する位置に配置され、
フーリエ変換レンズで変換して得られるフーリエ変換像
を入力して、入力パターンと参照パターンが同一のパタ
ーンであるか検出する検出手段とを備える。
【0009】また、第2の発明のパターン認識装置は、
(a)コヒーレント光をフーリエ変換するフーリエ変換
レンズと、(b)フーリエ変換レンズからの出力光を入
力して、偏波面を90度回転させる偏波面回転手段と、
(c)偏波面回転手段から出力された光の内、第1の偏
波方向の直線偏光成分を反射させるとともに、第1の偏
波方向に垂直な第2の偏波方向の直線偏光成分を透過さ
せる第1の偏光ビームスプリッタと、(d)第1の偏光
ビームスプリッタを反射した光が集光する位置に配置さ
れ、フーリエ変換レンズで変換して得られるフーリエ変
換像を入力して、このフーリエ変換像の情報を持った第
1の偏波方向の直線偏光である第1のコヒーレント光を
出力する第1の空間光変調手段と、(e)入力パターン
と少なくとも1つ以上の参照パターンを入力して、これ
らのパターンの情報を持った第2の偏波方向の直線偏光
である第2のコヒーレント光を出力する第2の空間光変
調手段と、(f)第1の空間光変調手段から出力した第
1のコヒーレント光の光軸上で、且つ第2の空間光変調
手段から出力した第2のコヒーレント光の光軸上に配置
され、第1及び第2のコヒーレント光を入力して、これ
らのコヒーレント光を前記フーリエ変換レンズに入力さ
せる第2の偏光ビームスプリッタと、(g)第1の偏光
ビームスプリッタを透過した光が集光する位置に配置さ
れ、フーリエ変換レンズで変換して得られるフーリエ変
換像を入力して、入力パターンと参照パターンが同一の
パターンであるか検出する検出手段とを備える。
【0010】さらに、第1及び第2の発明のパターン認
識装置は、第2のビームスプリッタにレーザ光を照射す
るレーザ光源を備え、第2のビームスプリッタは、レー
ザ光源から入射されたレーザ光の第2の偏波方向の直線
偏光成分を第1の空間光変調手段に入力させるととも
に、第1の偏波方向の直線偏光成分を第2の空間光変調
手段に入力させてもよい。
【0011】
【作用】第1の発明のパターン認識装置によれば、第2
の空間光変調手段から出力された入射パターン及び参照
パターンの情報を持った第2のコヒーレント光は、第2
の偏光ビームスプリッタを介してフーリエ変換レンズに
入力される。フーリエ変換レンズを通過した光は、第1
の偏光ビームスプリッタに入力されるが、入力光が第2
の偏波方向の直線偏光であるために、この第1の偏光ビ
ームスプリッタを透過する。透過光は第1の空間光変調
手段の入力面上に集光され、入力面にフーリエ変換像が
形成される。第1の空間光変調手段からは、フーリエ変
換像の情報を持った第1のコヒーレント光が出力され、
第2の偏光ビームスプリッタを介してフーリエ変換レン
ズに入力される。フーリエ変換レンズを通過した光は、
第1の偏光ビームスプリッタに入力されるが、入力光が
第1の偏波方向の直線偏光であるために、この第1の偏
光ビームスプリッタで反射する。反射光は検出手段の入
力面上に集光され、入力面にフーリエ変換像が形成され
る。検出手段では、フーリエ変換像上に現れる相関パタ
ーンから入力パターンと参照パターンが同一のパターン
であるか検出される。
【0012】また、第2の発明のパターン認識装置によ
れば、第2の空間光変調手段から出力された入射パター
ン及び参照パターンの情報を持った第2のコヒーレント
光は、第2の偏向ビームスプリッタを介してフーリエ変
換レンズに入力される。フーリエ変換レンズを通過した
光は、偏波面回転手段に入力され、第1の偏波方向の直
線偏光に変換される。偏波面回転手段から出力された光
は、第1の偏光ビームスプリッタに入力されるが、入力
光が第1の偏波方向の直線偏光であるために、この第1
の偏光ビームスプリッタで反射する。反射光は第1の空
間光変調手段の入力面上に集光され、入力面にフーリエ
変換像が形成される。第1の空間光変調手段からは、フ
ーリエ変換像の情報を持った第1のコヒーレント光が出
力され、第2の偏光ビームスプリッタを介してフーリエ
変換レンズに入力される。フーリエ変換レンズを通過し
た光は偏波面回転手段に入力され、第2の偏波方向の直
線偏光に変換される。偏波面回転手段から出力された光
は、第1の偏光ビームスプリッタに入力されるが、入力
光が第2の偏波方向の直線偏光であるために、この第1
の偏光ビームスプリッタを透過する。透過光は検出手段
の入力面上に集光され、入力面にフーリエ変換像が形成
される。検出手段では、フーリエ変換像上に現れる相関
パターンから入力パターンと参照パターンが同一のパタ
ーンであるか検出される。
【0013】さらに、第1及び第2の発明のパターン認
識装置によれば、第2のビームスプリッタにレーザ光を
照射するレーザ光源を備えていてもよい。この場合、レ
ーザ光源からレーザ光が入射された第2のビームスプリ
ッタでは、入射レーザ光の内、第2の偏波方向の直線偏
光成分を第1の空間光変調手段に入力させ、第1の偏波
方向の直線偏光成分を前記第2の空間光変調手段に入力
させている。この入射レーザ光が読み出し光となり、第
1の偏波方向の直線偏光であるコヒーレント光が第1の
空間光変調手段から出力すると共に、第2の偏波方向の
直線偏光であるコヒーレント光が第2の空間光変調手段
から出力する。
【0014】
【実施例】以下、第1及び第2の発明の実施例について
添付図面を参照して説明する。図1は第1の発明の実施
例に係るパターン認識装置の概要を示すブロック図であ
る。同図より、本実施例のパターン認識装置は、入力パ
ターンと参照パターンを入力して、これらのパターンの
情報を持ったコヒーレント光11に変換する強度変調型
の空間光変調器(以下、SLMという)10と、コヒー
レント光11,31を光学的にフーリエ変換するフーリ
エ変換レンズ20と、入力面30a上にフーリエ変換像
21を形成し、このフーリエ変換像21の情報を持った
コヒーレント光31に変換する強度変調型のSLM30
とを備える。また、コヒーレント光11,31を入力し
て、s偏光(第1の偏波方向の直線偏光)成分を反射さ
せるとともに、s偏光の偏波方向に垂直なp偏光(第2
の偏波方向の直線偏光)成分を透過させる偏光ビームス
プリッタ(以下、PBSという)40と、フーリエ変換
レンズ20を通過した光を入力して、s偏光成分を反射
させるとともに、p偏光成分を透過させるPBS50
と、入力面60a上にフーリエ変換像22を形成し、フ
ーリエ変換像22上に現れる相関パターンから相関値デ
ータを検出する光検出器60とを備える。さらに、光検
出器60で検出された相関値に基づいて入力パターンと
参照パターンが同一のパターンであるか判定する制御装
置70と、入力パターンと参照パターンを表示するCR
T80と、CRT80に表示された入力パターンと参照
パターンをSLM10の入力面10aに結像する書き込
みレンズ90と、PBS40に読み出しレーザ光を照射
するレーザ光源100とを備える。
【0015】次に、本実施例のパターン認識装置の動作
について説明する。CRT80には、制御装置70の指
示により入力パターンと参照パターンとが並べて表示さ
れる。このときの表示画像の例を図3(a)に示す。図
3(a)は指紋パターンを用いた表示例であり、左側の
像が入力パターン、右側の像が参照パターンである。
【0016】図示したような入力パターンと参照パター
ンからなる入力像は、書き込みレンズ90によりSLM
10の入力面10aに結像され、入力像の情報が書き込
まれる。PBS40にはレーザ光源100より読み出し
レーザ光が照射されており、読み出しレーザ光のp偏光
成分がPBS40を透過してSLM30に照射される。
また、読み出しレーザ光のs偏光成分がPBS40で反
射してSLM10に照射される。SLM10とSLM3
0は共に強度変調型SLMであるが、この強度変調型S
LMは読み出し画像の偏光方向が90度回転する特性を
有している。したがって、読み出しレーザ光のs偏光成
分の照射によって、SLM10からはp偏光成分のコヒ
ーレント光11が出力される。また、読み出しレーザ光
のp偏光成分の照射によって、SLM30からはs偏光
成分のコヒーレント光31が出力される。
【0017】SLM10から出力されたコヒーレント光
11は入力像の情報を持っており、このコヒーレント光
11がフーリエ変換レンズ20を通過して、PBS50
に入射する。コヒーレント光11はp偏光なのでPBS
50を透過して、SLM30の入力面30a上に集光す
る。このため、SLM30の入力面30aにコヒーレン
ト光11のフーリエ変換像21が結像され、SLM30
にはフーリエ変換像21の情報が書き込まれる。このフ
ーリエ変換像21の例を図3(b)に示す。
【0018】そして、SLM30への読み出しレーザ光
の照射によって、フーリエ変換像の情報を持ったコヒー
レント光31が出射される。上述したように、SLM3
0には読み出しレーザ光のp偏光成分が照射されるの
で、コヒーレント光31はs偏光である。コヒーレント
光31は、フーリエ変換レンズ20を通過して、PBS
50に入射する。コヒーレント光11はs偏光なのでP
BS50で反射して、光検出器60の入力面60a上に
集光する。このため、光検出器60の入力面60aにコ
ヒーレント光31のフーリエ変換像22が結像される。
フーリエ変換像22上には、入力パターンと参照パター
ンの相関パターンが現れる。このフーリエ変換像22の
例を図3(c)に示す。光検出器60ではこの相関パタ
ーンの相関値データが光強度として検出される。相関値
データは、制御装置70に与えられ、例えばしきい値処
理によって、入力パターンと参照パターンが同一のパタ
ーンであるか判定される。つまり、相関を示す強度値が
あらかじめ定められたしきい値以上の場合は同一パター
ンであると判断するのである。この判定結果は、CRT
などに表示され、操作者にパターン認識結果として知ら
せることができる。
【0019】次に、第2の発明の実施例に係るパターン
認識装置の概要について、図2のブロック図を用いて説
明する。同図に示すパターン認識装置の構成が、図1の
パターン認識装置の構成と異なるのは、フーリエ変換レ
ンズ20を通過したコヒーレント光の偏波面を90度回
転される偏波面回転手段(例えば半波長板)110を備
えている点と、PBS50を反射した光がSLM30の
入力面30a上に集光し、PBS50を透過した光が光
検出器60の入力面60a上に集光している点である。
【0020】次に、本実施例のパターン認識装置の動作
について説明する。入力パターンと参照パターンからな
る入力像は、書き込みレンズ90によりSLM10の入
力面10aに結像され、入力像の情報が書き込まれる。
読み出しレーザ光のs偏光成分の照射によって、SLM
10からp偏光成分のコヒーレント光11が出力され
る。SLM10から出力されたコヒーレント光11は入
力像の情報を持っており、このコヒーレント光11がフ
ーリエ変換レンズ20を通過して、半波長板110に入
力される。半波長板110では、コヒーレント光11の
偏光成分がp偏光からs偏光に変換される。半波長板1
10で変換されたs偏光は、PBS50で反射して、S
LM30の入力面30a上に集光する。このため、SL
M30の入力面30aにコヒーレント光11のフーリエ
変換像21が結像され、SLM30にはフーリエ変換像
21の情報が書き込まれる。
【0021】そして、SLM30への読み出しレーザ光
のp偏光成分の照射によって、フーリエ変換像の情報を
持ったs偏光成分のコヒーレント光31が出射される。
コヒーレント光31は、フーリエ変換レンズ20を通過
して、半波長板110に入力される。半波長板110で
は、コヒーレント光11の偏光成分がs偏光からp偏光
に変換される。半波長板110で変換されたp偏光は、
PBS50を透過して、光検出器60の入力面60a上
に集光する。このため、光検出器60の入力面60aに
コヒーレント光31のフーリエ変換像22が結像され
る。光検出器60では、フーリエ変換像22上に現れる
入力パターンと参照パターンの相関パターンのデータが
光強度として検出される。相関値データは、制御装置7
0に与えられ、例えばしきい値処理によって、入力パタ
ーンと参照パターンが同一のパターンであるか判定され
る。この判定結果は、CRTなどに表示され、操作者に
パターン認識結果として知らせることができる。
【0022】次に、第2の発明に係る実施例を詳細に示
した具体例について図4を用いて説明する。この具体例
に係るパターン認識装置は、SLM10とフーリエ変換
レンズ20が対向して配置されており、SLM10とフ
ーリエ変換レンズ20の間にフーリエ変換レンズ20の
光軸と45度の角度でPBS40が配置されている。さ
らに、フーリエ変換レンズ20の光軸と直交する線上の
一端にSLM30が、他端にレーザ光源100およびコ
リメータレンズ101が配置されている。したがって、
レーザ光源100を出射した読み出しレーザ光の内、P
BS40を透過したp偏光成分がSLM30に照射さ
れ、PBS40で反射したs偏光成分がSLM10に照
射される。そして、SLM10へのレーザ光のs偏光成
分の照射によって読み出された(出射した)p偏光成分
のコヒーレント光11がPBS40を透過してフーリエ
変換レンズ20に与えられる。さらに、SLM30への
レーザ光のp偏光成分の照射によって読み出された(出
射した)s偏光成分のコヒーレント光31がPBS40
で反射してフーリエ変換レンズ20に与えられる。
【0023】フーリエ変換レンズ20を通過したコヒー
レント光11,31は、反射ミラー121,122を介
して、半波長板110に入力される。半波長板110で
は、コヒーレント光11がp偏光からs偏光に変換さ
れ、コヒーレント光31がs偏光からp偏光に変換され
る。半波長板110で変換されたコヒーレント光11,
31がPBS50に入力され、コヒーレント光11はP
BS50で反射して、SLM30の入力面30a上にフ
ーリエ変換像21が結像する。また、コヒーレント光3
1はPBS50を透過して、光検出器60の入力面60
a上にフーリエ変換像22が結像する。
【0024】このように、本具体例では、フーリエ変換
レンズ20を通過したコヒーレント光11とコヒーレン
ト光31をPBS50で分離することにより、それぞれ
別の位置にフーリエ変換像21とフーリエ変換像22を
結像させている。このため、従来の相関値の検出ではフ
ーリエ変換レンズを2枚必要としていたが、本具体例
(および本実施例)ではフーリエ変換レンズ20を1枚
しか必要としない。このように、本具体例(および本実
施例)は従来に比べて、システム構成が簡単になり、コ
ンパクトで、ローコストなパターン認識装置が提供でき
る。
【0025】次に、第1の発明に係る実施例を詳細に示
した具体例について図5を用いて説明する。この具体例
が図4の具体例と異なるのは、半波長板110を用いて
いない点である。すなわち、反射ミラーで反射したコヒ
ーレント光11,31は、PBS50に入力され、p偏
光のコヒーレント光11はPBS50を透過して、ミラ
ー123を介して、SLM30に入射される。このた
め、SLM30の入力面30a上にフーリエ変換像21
が結像するのである。また、s偏光のコヒーレント光3
1はPBS50で反射して、光検出器60に入射され
る。このため、光検出器60の入力面60a上にフーリ
エ変換像22が結像するのである。
【0026】ところで、フーリエ変換レンズを1個用い
てJTCを行う従来のシステムは、既に平4−3236
23公報の文献において考案されている。しかしなが
ら、この従来のシステムでは、フーリエ変換レンズの両
側にSLMをそれぞれ配置され、各SLMからのコヒー
レント光がフーリエ変換レンズの両側から入射する。こ
のため、フーリエ変換レンズの両側にフーリエ変換像が
できることとなり、フーリエ変換レンズの両側にそれぞ
れ焦点距離fだけの空間が必要となる。よって、レンズ
は1枚で構成できるが、装置の大きさをコンパクトにす
ることができない。
【0027】さらに、フーリエ変換レンズには、精度向
上や焦点距離の短縮(望遠タイプのレンズを利用)のた
めに、組合せレンズを用いることが多い。こうした組み
合わせレンズは、光入射方向を決めた上で、収差が最小
に最適化されて設計されている。ところが、両方向から
の光入射がある従来のシステムでは、収差が大きくなる
ために、こうした高性能フーリエ変換レンスを利用する
ことができない。また、この従来のシステムでは、波長
の異なった2つのレーザを必要としており、複雑なシス
テム構成となる。本具体例(および本実施例)は、この
ような問題の生じない優れた装置である。
【0028】図4の具体例では、SLM10及びSLM
30に、光アドレス型のSLMを用いている。図6に、
代表的な光アドレス型のSLM130の構成を示す。同
図より、SLM130は、内面に透明電極131が形成
された2枚のガラス基板132の間に、アモルファスシ
リコン(a−Si)層133、誘電体ミラー134及び
液晶層135を挟んだサンドイッチ構造を有している。
そして、a−Si層133側に書き込み光136が、液
晶層135側に読み出し光137がそれぞれ入射され
る。書き込み光136が与えられない状態では、a−S
i層133のインピーダンスは非常に高く、電圧を透明
電極131間に印加しても液晶層135に与えられる電
圧は僅かである。書き込み光136を与えるとa−Si
層133のインピーダンスは下がり、液晶層135に加
わる電圧は書き込み光136に応じて上昇し、液晶分子
が動く。ここで読み出し光137を液晶層135側に照
射することにより読み出し光137は変調され、コヒー
レント光像が得られる。
【0029】一般の液晶TV等に用いられているのはツ
イストネマティック液晶であり、この液晶を用いたTN
LC−SLMが、SLM10,30に利用できる。ま
た、FLC(強誘電性液晶)を光変調材料として用いた
FLC−SLMを用いれば高速な応答が実現できる。
【0030】SLM10は、電気アドレス型のSLM
(例えば液晶TV)によっても構成できる。その具体例
を図7に示す。同図のシステム構成が図4のシステム構
成と異なるのは、制御装置70からの入力像(入力パタ
ーン+参照パターン)の信号が直接、電気アドレス型の
SLM140に入力されている点である。それ以外の構
成は図4のシステム構成と同じである。したがって、こ
の具体例の処理は、制御装置70からの入力像の信号が
SLM140に電気的に書き込まれる以外は、図4のシ
ステムと同様の処理が行われる。図8に示すように、反
射型電気アドレスSLMの代わりに、透過型の液晶TV
を用いてもよい。この場合には透過像がフーリエ変換系
に入力されるように、読み出し光学系(レーザ光源、コ
リメータレンズ)を配置する必要がある。
【0031】なお、各実施例では、CRT80の代わり
に、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイなどのそ
の他のディスプレイ装置を用いてもよい。
【0032】
【発明の効果】本発明のパターン認識装置は、1枚のフ
ーリエ変換レンズでフーリエ変換を2回行って、相関パ
ターンを検出している。このため、2枚のフーリエ変換
レンズを必要とした従来の装置に比べてシステム構成が
簡単になり、装置の小型化および製造コストの低減が図
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の実施例に係るパターン認識装置の
概要を示すブロック図である。
【図2】第2の発明の実施例に係るパターン認識装置の
概要を示すブロック図である。
【図3】入力像、フーリエ変換像を示す図である。
【図4】本実施例の具体的な構成を示す図である。
【図5】本実施例の具体的な構成を示す図である。
【図6】SLMの構造を示す断面図である。
【図7】本実施例の具体的な構成を示す図である。
【図8】本実施例の具体的な構成を示す図である。
【図9】従来のパターン認識装置の構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
10,30,130,140…空間光変調器、11,3
1…コヒーレント光、20…フーリエ変換レンズ、2
1,22…フーリエ変換像、40,50,102…偏光
ビームスプリッタ、60…光検出器、70…制御装置、
80…CRT、90…書き込みレンズ、100…レーザ
光源、101…コリメータレンズ、110…半波長板、
103,104,121〜124…反射ミラー、131
…透明電極、132…ガラス基板、133…アモルファ
スシリコン層、134…誘電体ミラー、135…液晶
層、136…書き込み光、137…読み出し光。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 向坂 直久 静岡県浜松市市野町1126番地の1 浜松 ホトニクス株式会社内 (72)発明者 小林 祐二 静岡県浜松市市野町1126番地の1 浜松 ホトニクス株式会社内 (72)発明者 原 勉 静岡県浜松市市野町1126番地の1 浜松 ホトニクス株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−173169(JP,A) 特開 平7−159822(JP,A) 特開 平7−159823(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 7/00 - 7/60 G06K 9/74 G06E 3/00 G02B 27/00 - 27/64 G02F 3/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コヒーレント光をフーリエ変換するフー
    リエ変換レンズと、 前記フーリエ変換レンズから出力した光の内、第1の偏
    波方向の直線偏光成分を反射させるとともに、前記第1
    の偏波方向に垂直な第2の偏波方向の直線偏光成分を透
    過させる第1の偏光ビームスプリッタと、 前記第1の偏光ビームスプリッタを透過した光が集光す
    る位置に配置され、前記フーリエ変換レンズで変換して
    得られるフーリエ変換像を入力して、このフーリエ変換
    像の情報を持った前記第1の偏波方向の直線偏光である
    第1のコヒーレント光を出力する第1の空間光変調手段
    と、 入力パターンと少なくとも1つ以上の参照パターンを入
    力して、これらのパターンの情報を持った前記第2の偏
    波方向の直線偏光である第2のコヒーレント光を出力す
    る第2の空間光変調手段と、 前記第1の空間光変調手段から出力した前記第1のコヒ
    ーレント光の光軸上で、且つ前記第2の空間光変調手段
    から出力した前記第2のコヒーレント光の光軸上に配置
    され、前記第1及び第2のコヒーレント光を入力してこ
    れらのコヒーレント光を前記フーリエ変換レンズに入力
    させる第2の偏光ビームスプリッタと、 前記第1の偏光ビームスプリッタを反射した光が集光す
    る位置に配置され、前記フーリエ変換レンズで変換して
    得られるフーリエ変換像を入力して、入力パターンと参
    照パターンが同一のパターンであるか検出する検出手段
    とを備えることを特徴とするパターン認識装置。
  2. 【請求項2】 コヒーレント光をフーリエ変換するフー
    リエ変換レンズと、前記フーリエ変換レンズからの出力
    光を入力して、偏波面を90度回転させる偏波面回転手
    段と、 前記偏波面回転手段から出力された光の内、第1の偏波
    方向の直線偏光成分を反射させるとともに、前記第1の
    偏波方向に垂直な第2の偏波方向の直線偏光成分を透過
    させる第1の偏光ビームスプリッタと、 前記第1の偏光ビームスプリッタを反射した光が集光す
    る位置に配置され、前記フーリエ変換レンズで変換して
    得られるフーリエ変換像を入力して、このフーリエ変換
    像の情報を持った前記第1の偏波方向の直線偏光である
    第1のコヒーレント光を出力する第1の空間光変調手段
    と、 入力パターンと少なくとも1つ以上の参照パターンを入
    力して、これらのパターンの情報を持った前記第2の偏
    波方向の直線偏光である第2のコヒーレント光を出力す
    る第2の空間光変調手段と、 前記第1の空間光変調手段から出力した前記第1のコヒ
    ーレント光の光軸上で、且つ前記第2の空間光変調手段
    から出力した前記第2のコヒーレント光の光軸上に配置
    され、前記第1及び第2のコヒーレント光を入力して、
    これらのコヒーレント光を前記フーリエ変換レンズに入
    力させる第2の偏光ビームスプリッタと、 前記第1の偏光ビームスプリッタを透過した光が集光す
    る位置に配置され、前記フーリエ変換レンズで変換して
    得られるフーリエ変換像を入力して、入力パターンと参
    照パターンが同一のパターンであるか検出する検出手段
    とを備えることを特徴とするパターン認識装置。
  3. 【請求項3】 前記第2のビームスプリッタにレーザ光
    を照射するレーザ光源を備え、 前記第2のビームスプリッタは、前記レーザ光源から入
    射されたレーザ光の前記第2の偏波方向の直線偏光成分
    を前記第1の空間光変調手段に入力させるとともに、前
    記第1の偏波方向の直線偏光成分を前記第2の空間光変
    調手段に入力させることを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載のパターン認識装置。
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