JP3350490B2 - イカ用釣針 - Google Patents

イカ用釣針

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JP3350490B2 JP29085899A JP29085899A JP3350490B2 JP 3350490 B2 JP3350490 B2 JP 3350490B2 JP 29085899 A JP29085899 A JP 29085899A JP 29085899 A JP29085899 A JP 29085899A JP 3350490 B2 JP3350490 B2 JP 3350490B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する利用分野】この発明は、針の掛かりを改
善したイカ用釣針に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ツツイカの一種であるアオリイカは、春
になって海水温度が上昇し、産卵期になると、浅い海域
へ来て餌を活発に追うようになる。
【0003】そのため、堤防からの投げ釣りが行えるよ
うになる。投げ釣りの一つの方法にイカ用釣針(ヤエ
ン)を用いる方法がある。
【0004】イカ用釣針(以下、釣針)は引っ掛け道具
と呼ばれるもので、図9のような棒部材1の一方にイカ
を引っ掛ける針2を設け、他方に錘3を取り付けた釣針
本体4に、一端に道糸の係合部5を設けた第1と第2の
ガイド柱7,8を並行、かつ、垂直に前記針2から所定
間隔を置いて順に設けたものである。
【0005】この釣針は、フカセで釣る。すなわち、サ
オの道糸にアジや小サバなどの冷凍餌を直接縛り、潮の
流れに任せて流す。そして、ときどきリールを巻いたり
戻したりして餌をあおってイカを誘う。イカが餌に食い
ついて重みを感じたら、サオを立ててゆっくりリールを
巻いてイカを堤防の近くへ寄せる。イカが堤防の近くへ
寄ったら、道糸に釣針の道糸係合部5を掛けて滑り下ろ
し、針2をイカに引っ掛ける。イカに針2が掛かったら
道糸を手繰り、海面にイカが見えたらタモですくい上げ
る。
【0006】ところが、上記の釣り方では、餌に食いつ
いたイカを釣針を投入できる位置へ引き寄せるまでに半
分以上逃げられてしまう。
【0007】また、投入位置まで上手く引き寄せたとし
ても、上記の釣針は棒状なので、図10に示すように、
餌を銜えた(抱きついている)イカ6が浮き上がってし
まうとかなり手前まで寄せないと引っ掛けることができ
ない。たとえ、イカ6が針2に引っ掛かったとしてもイ
カが暴れると身切れを起こしてしまい逃げられてしまう
という問題がある。
【0008】この問題を解決する一つの方法として、図
11に示すように、釣針本体4に屈曲部9を設け、道糸
を手繰ると餌に食いついたイカ6が第1のガイド柱7に
ぶつかって屈曲部9が折れ曲がり、イカ6が浮き上がっ
ても引っ掛けられるようにするとともに、もし、針2に
引っ掛かったイカ6が逃げようとしても、イカ6と一緒
に折れ曲って身切れを起こさないようにしたものが考え
られている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように屈曲部を設けて折れ曲がるようにした釣針では、
投入後の針の掛かりしか改善できないので、依然、イカ
を引き寄せる間に半分以上逃げられてしまうという問題
を解決できない。
【0010】また、うまく引き寄せて投入したとして
も、水中では水の抵抗で屈曲動作が緩慢になり、図12
に示すように、引っ掛ける前にイカ6に気づかれて逃げ
られてしまうという問題がある。
【0011】すなわち、屈曲動作が緩慢なため、サオを
立てて道糸を引っ張ると、針の部分が折れ曲がる前に、
イカが銜えている(抱きついている)餌魚が引っ張ら
れ、驚いたイカが逃げてしまう。
【0012】さらに、屈曲が緩慢なため、道糸を引っ張
っても屈曲せずに一緒に引っ張られる場合も多々ある。
【0013】そこで、この発明の課題は、従来のものに
比べて捕獲率の向上の図れるイカ用釣針を提供すること
である。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明では、イカを引っ掛ける釣針を棒部材の一
方に設け、他方に錘を取り付けた釣針本体に、一端に道
糸の係合部を設けた第1と第2のガイド柱を並行、か
つ、垂直に前記針から所定間隔を置いて設けたイカ用釣
針において、上記針と第1のガイド柱の間に段部を設け
て餌魚を収容するスペースを設けるとともに、その段部
に前記針の針先を臨ませた構成を採用したのである
【0015】このような構成を採用することにより、
魚を銜えたイカが針と第1のガイド柱の間に形成された
段部に嵌まると、イカが逃げようとする際に、段部に望
ませた針が掛かるためイカを確実に捕獲できる。
【0016】このとき、上記第2のガイド柱を釣針本体
に代えて第1のガイド柱に軸支するようにした構成を採
することができる。
【0017】このような構成を採用することにより、第
1のガイド柱に軸支された第2のガイド柱は回動自在に
支持されており、第1のガイド柱と第2のガイド柱の道
糸の係合部に道糸を通して道糸を手繰った際に、第2の
ガイド柱が回動して釣針本体の回転を押さえる。そのた
め、例えば釣針本体が水平近くになるようにバランスを
とるようにしておけば、イカを驚かすことがなくイカに
近づいて針を掛けることができる。また、道糸を繰った
際に、餌に喰いついたイカが第1のガイド柱にぶつかる
と、釣針本体は錘のモーメントによって俊敏に回転して
イカにかかるので、捕獲率を向上できる。
【0018】
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0020】図1に第1実施形態を示す。
【0021】この形態の釣針は、棒部材1の一方にイカ
6を引っ掛ける針2a〜2cを設け、他方に錘3を取り
付けた釣針本体4に、一端に道糸係合部5を設けた第1
のガイド柱7を設けるとともに、その第1のガイド柱7
に第2のガイド柱8を軸支部材10を介して取り付けた
ものである。
【0022】すなわち、針2a〜2cは、フック状の釣
針を複数個まとめ、扇形に取り付けたもので、この形態
では、第1から第3の3個の針2a〜2cを所定間隔を
開けて棒部材1の一方から順に他方に向けて設けてあ
る。
【0023】この釣針本体4の中央より他方(後端)側
には、第1のガイド柱7が設けられている。また、前記
第1のガイド柱7は、一端に渦巻き形の道糸との係合部
5が形成され、他端には釣針本体4との接合部が形成さ
れており、この他端の接合部と一端の係合部5との間に
軸支部材10を設けて第2のガイド柱8を支持するよう
になっている。
【0024】軸支部材10は、図1に示すように、円筒
形の部材を横向きに取り付けたもので、円筒部材の筒内
に第2のガイド柱8の折り曲げた端部を挿通し、抜け止
めを設けて回動自在に係止した構造となっており、この
軸を支点として針2を設けた前部と錘3を設けた後部と
がバランスを取ることができるようになっている。
【0025】また、このように係止される第2のガイド
柱8は、図1に示すように、L形となっており、一端に
形成された渦巻き形の道糸係合部5を釣針本体4の後部
端に位置させるようになっている。
【0026】そして、第1のガイド柱7に回り止め部材
11を設け、回り止め部材11のフックで第2のガイド
柱8を保持することにより、第2のガイド柱8が図1の
下向きに回転するを防止するようになっている。
【0027】この形態は、上記のように構成され、この
イカ用釣針は2通りの釣り方ができる。
【0028】一つの方法は、イカ6が餌に抱きつくと同
時にイカ用釣針を投入するという方法で、他の方法はイ
カを引き寄せてからイカ用釣針を投入するという従来の
方法である。
【0029】すなわち、イカ6が餌に抱きつくと同時に
イカ用釣針を投入する方法では、サオに付けた道糸にア
ジや小サバなどの冷凍餌を直接縛って海に投げ入れ、道
糸に釣針の道糸係合部5を掛けて滑り降ろす。滑り下り
た釣針は、図2(a)に示すように、自重で海水中を走
行し、餌魚にぶつかって停止する。すると、停止した釣
針はバランスを保って水平状態になり、餌魚とイカ6の
下に来る。このとき、釣針本体4は水平状態を保つよう
にしてもよいが、水平だと針2a〜2cが道糸に絡み易
いので、針先がやや下を向くように錘を軽く調節するの
が好ましい。
【0030】イカ6が餌に食いついて重みを感じたら、
サオを立ててゆっくりリールを巻いてイカを近くへ寄せ
る。このとき、同時に釣針4も引き寄せられるが、常に
水平に近い姿勢を保ってイカ6に並行な状態で接近する
ため、接近の際にイカ6を驚かせることはない。その
際、イカ6は、イカ6自身の重量のため、胴体が下方に
向いており、接近する釣針の針2a〜2cが自然と引っ
掛かかる。あとは、そのまま引き上げれば、捕獲するこ
とができる。
【0031】このように、引き寄せながらイカ6に釣針
を引っ掛けるので、逃げられる率が減り、捕獲率の向上
を図れる。
【0032】次に、イカ6を引き寄せてからイカ用釣針
を投入するという従来の方法に用いた場合は、従来と同
じように、サオに付けた道糸にアジや小サバなどの冷凍
餌を直接縛り、海に投げ入れてイカ6が餌に食い付く
と、図3(a)に示すように、道糸に釣針の道糸係合部
5を掛けて滑り下ろす。
【0033】滑り下りた釣針は、自重で海中を走行し、
餌魚にぶつかって停止する。このとき釣針は、軸支部材
10を支点に回転することができるので、絶えず水平に
近い姿勢を保つようになり、サオを立てて道糸を引き寄
せると、先の場合と同じく、図4(a)に示すように、
釣針本体4は水平を保って、引き寄せられるイカ6に並
行な状態で接近する。したがって、接近の際にイカ6を
驚かせることはない。
【0034】そして、図3(b)に示すように、接近し
たイカ6が第1のガイド柱7に衝突すると、釣針本体4
は図4(b)に示すように、軸支部材10を軸として回
転し、針2a〜2cがイカ6に掛かる。このとき、釣針
本体4の回転は、錘3のモーメントによって加速され、
水の抵抗に係わらずスムースに回転してイカ6に逃げる
余裕を与えない。
【0035】このように、イカ6に針2a〜2cをスム
ースに引っ掛けることができるので、捕獲率を向上させ
ることができる。
【0036】図5に第2実施形態を示す。この第2実施
形態は、図1の第1実施形態に段部12を設けたもので
ある。
【0037】前記段部12は、この形態では、先端から
三つめの第3の針2cと第1のガイド柱7との間に形成
されている。このとき、第3の針2cの針先は、段部1
2の端に臨むようにしてあり、段部12は、餌魚となる
アジや小サバが収容できる大きさに形成されている。
【0038】他の構成は第1実施形態と同じなので、そ
の説明は省略する。
【0039】この形態は、上記のように構成され、第1
実施形態と同様、2通りの方法で釣ることができる。
【0040】そのため、釣りの方法については述べない
が、その際、この段部12は、餌魚と一緒に餌魚を銜え
たイカの一部が嵌まる。その結果、逃げようとして胴体
を持ち上げると、例えば、図6に示すように、段部12
の端に臨むようにした第3の針2cの針先が自動的にイ
カ6に掛かるので捕獲できる。
【0041】このように、段部12を設けてイカ6が嵌
まり込むようにし、段部12に嵌ったイカ6が逃げよう
とした際の習性を利用して、段部12端に高さをつけて
立体的に配置した針2cが掛かるようにしたので、針2
cの掛かりが良くなり、捕獲率を向上できる。
【0042】また、前述のように段部12を設けると針
2cの掛かりを良くすることができるので、次に、この
段部12を従来例で述べた図9と図11の釣針に適用し
たものを第3及び第4実施形態として図7と図8に示
す。
【0043】すなわち、図7と図8は、イカを引っ掛け
る釣針2a〜2cを棒部材1の一方に設け、他方に錘3
を取り付けた釣針本体4に、一端に道糸の係合部5を設
けた第1と第2のガイド柱7,8を並行、かつ、垂直に
前記針から所定間隔を置いて順に設けたイカ用釣針で、
図8のものは図7のものの釣針本体4に屈曲部9を設け
たものである。
【0044】段部12は、両者とも上記第3の針2cと
第1のガイド柱7の間に設けられており、大きさは餌魚
を収容できる程度に形成されている。また、このとき、
第3の針2cは、その針先が、段部12の端に臨むよう
に取り付けてある。
【0045】このように形成された段部12は、餌を銜
えたイカ6が嵌まり込むと、高さをつけて立体的に配置
した針2cが掛かるので、捕獲率の向上が計れる。
【0046】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成したの
で、イカ用釣針の捕獲率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の斜視図
【図2】(a)第1実施形態の作用説明図 (b)第1実施形態の作用説明図
【図3】(a)第1実施形態の作用説明図 (b)第1実施形態の作用説明図
【図4】(a)第1実施形態の作用説明図 (b)第1実施形態の作用説明図
【図5】第2実施形態の斜視図
【図6】第2実施形態の作用説明図
【図7】第3実施形態の斜視図
【図8】第4実施形態の斜視図
【図9】従来例の斜視図
【図10】従来例の作用説明図
【図11】従来例の斜視図
【図12】従来例の作用説明図
【符号の説明】
1 棒部材 2 針 3 錘 4 釣針本体 5 道糸ガイド 6 イカ 7 第1のガイド柱 8 第2のガイド柱 9 屈曲部 10 軸支部材 11 回り止め部材 12 段部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イカを引っ掛ける釣針を棒部材の一方に
    設け、他方に錘を取り付けた釣針本体に、一端に道糸の
    係合部を設けた第1と第2のガイド柱を並行、かつ、垂
    直に前記針から所定間隔を置いて設けたイカ用釣針にお
    いて、上記針と第1のガイド柱の間に段部を設けて餌魚を収容
    するスペースを設けるとともに、その段部に前記針の針
    先を臨ませた ことを特徴とするイカ用釣針。
  2. 【請求項2】 上記第2のガイド柱を釣針本体に代えて
    第1のガイド柱に軸支するようにしたことを特徴とする
    請求項1に記載のイカ用釣針。
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