JP3348009B2 - 滑り台およびその製造装置 - Google Patents

滑り台およびその製造装置

Info

Publication number
JP3348009B2
JP3348009B2 JP07502498A JP7502498A JP3348009B2 JP 3348009 B2 JP3348009 B2 JP 3348009B2 JP 07502498 A JP07502498 A JP 07502498A JP 7502498 A JP7502498 A JP 7502498A JP 3348009 B2 JP3348009 B2 JP 3348009B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slide
unit
rib plate
synthetic resin
fixed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP07502498A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11253661A (ja
Inventor
明 永島
Original Assignee
大永ドリーム株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 大永ドリーム株式会社 filed Critical 大永ドリーム株式会社
Priority to JP07502498A priority Critical patent/JP3348009B2/ja
Publication of JPH11253661A publication Critical patent/JPH11253661A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3348009B2 publication Critical patent/JP3348009B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、公園、遊園地など
に設置される滑り台、特に長さが10メートル以上にお
よぶ大型の滑り台と、この種の滑り台を製造するために
好適な製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、公園、遊園地などに設置され
る滑り台としては、大別して、滑面にローラを使用した
ものと、滑面を合成樹脂により成形したものとが知られ
ているが、長さが10メートル以上に及ぶ大型の滑り台
の場合、滑面にローラを使用したものでは全体的に製造
費用が高くなることと、維持管理を適切に行わなければ
ならず、その面でも費用がかかるという問題があるた
め、滑面を合成樹脂により成形したものが主流となって
いる。
【0003】
【発明が解決すべき課題】従来の、滑面を合成樹脂によ
り成形した滑り台としては、ガラス繊維強化プラスチッ
ク製のものとポリエチレン製のものとがあり、ガラス繊
維強化プラスチック製のものは、特に、プールに設置さ
れて常に表面に水が流れているようなものを除いては、
児童が滑って遊ぶにつれて、次第に表面のコルゲートが
磨滅して内部のガラス繊維が露出しまうことになり、こ
のようになると滑走性能が低下するだけでなく、児童の
健康に悪影響を及ぼすという問題がある。
【0004】一方、滑面をポリエチレンにより成形した
滑り台は、ガラス繊維強化プラスチック製のものに比較
して表面が磨滅しにくく、滑走性能の低下もないという
点で優れているが、素材の性質上高い絶縁性を有してい
るため滑走中の摩擦抵抗により静電気が発生し、乾燥時
には30キロボルト以上にも達することもあるので、身
体と金属製部材との間の放電による不快感を受けるだけ
でなく、滑り降りて滑り台から離れたあとでも金属製品
に接近するだけで放電による強力な電撃を受けるという
問題を有している。
【0005】また、合成樹脂製の滑り台について一般的
にいえることであるが、合成樹脂は熱による膨脹係数が
鉄の10数倍も大きいため、合成樹脂により、例えば長
さが10メートル以上にもおよぶ大型滑り台を成形し
て、スタート部と着地部とをコンクリートの基礎により
固定すると、真夏時における直射日光の高熱によって部
材が全体的に膨脹してその熱応力により設備が座屈し、
基礎までもが移動してしまうというような問題を有して
いる。
【0006】さらに、合成樹脂による滑り台では、溶融
した樹脂を流し込んで所定の形状に成形する型を必要と
することになるが、この成形型は、人間を滑らせること
のできるような大きさのものであるため必然的に大型な
ものとなり、型を製造するための費用が嵩むことから、
各種の形状の異なる成形型を数多く揃えることができ
ず、どうしても直線部分が多く曲線部分が少ない単調な
形状の滑り台しか製造できないという問題がある。
【0007】また、この種の大型の滑り台は、できるだ
け自然の地形条件を利用した場所に設置されて、その形
状も周囲の地形とマッチしたデザインであることが望ま
れ、そのような条件を満足させるには、設置場所がどの
ような地形的条件のものであっても、あくまでその地形
的条件に適合した自由な形状で力学的に無理のない構造
のものが要求される。しかし、従来のような成形型を用
いて成形する滑り台では、設置場所の地形的条件に適合
した自由な形状の滑り台を設計することができないとい
う問題がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来のこの種
の大型滑り台における問題点に鑑み、滑面に合成樹脂を
使用した滑り台を、従来のような樹脂成形型を用いるこ
となく製造でき、従って、設置する場所がどのような地
形的条件のものであっても、その地形的条件に応じて自
由な形状で力学的に無理のない構造の大型滑り台と、こ
のような滑り台を造るのに適した製造装置の提供を目的
としたものである。
【0009】本発明に係る滑り台は、そのための具体的
手段として、複数の所定の長さからなる滑り台ユニット
を接続することで構成される滑り台であって、前記各ユ
ニットが間隔を置いて配置した複数個の半円形リブプレ
ートの内周面に複数本の平鋼をユニットの長さ方向に沿
って樋状に配列固着し、前記夫々の平鋼の表面に合成樹
脂製帯状滑面材を固着してなることを特徴とする。
【0010】合成樹脂製の帯状滑面材としては、超高分
子量ポリエチレンにカーボンまたは界面活性剤を混合す
ることで成形されたものが好ましい。
【0011】複数個の半円形リブプレートの内周面に樋
状に配列される複数本の平鋼は、前記リブプレートの内
周面に所定間隔を置いて突設された多数の突起の表面に
溶接固定されており、前記合成樹脂製帯状滑面材が、長
さ方向に沿った両側縁の溝形係止辺を前記平鋼の長さ方
向に沿った両側縁に嵌合係止することで前記平鋼の表面
に固定されるような構成とすることが好ましい。
【0012】この発明が目的とする滑り台は、複数個の
半円形リブプレートの内周面に複数本の合成樹脂製の帯
状滑面材を樋状に取り付けた滑り台ユニットを互いに接
続することで構成されるが、これらのユニットを組み立
てる装置としては、水平基盤と、この基盤上に取り付け
位置を自由に設定できるように配置される複数個のリブ
プレート支持具とにより構成され、これらリブプレート
支持具が前記リブプレートの下縁を固定保持する柱部
と、該柱部を前記基盤に対して回転方向、縦方向及び横
方向の移動調整が可能なるように支える台座部とからな
っていることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に係る滑り台の構成を図面
に示す実施例により説明すると、この滑り台は、図1及
び図2に示すように、予め工場にて所定の形状及び長さ
を有するように製造された複数本の滑り台ユニット1
が、互いに接続されることで基本的に構成される。
【0014】前記滑り台ユニット1は、図2及び図3に
示すように、間隔を置いて配置した複数個の半円形リブ
プレート2の両端に一対の手摺り用鋼管3が平行に取り
付けられていると共に、夫々のリブプレート2の内周面
に複数本の帯状の平鋼4が、ユニット1の長さ方向に沿
って互いに隙間を有するように平行に配列固定されてい
て、これらの平鋼4の表面に導電性合成樹脂からなる帯
状の滑面材5が被覆固定されることで全体の断面が樋状
に形成されている。
【0015】前記夫々のリブプレート2は、具体的には
図3に示すように、内周面に所定間隔を置いて多数の突
起6が突設されていて、これらの突起6の表面には、後
に取り付けられる合成樹脂製の帯状滑面材5の補強基板
となる前記平鋼4が、互いに間隔を置いて平行に溶接固
定されている。
【0016】前記平鋼4の表面に取り付けられる合成樹
脂製の帯状滑面材5の素材としては、ポリエステル樹脂
もしくはポリエチレン樹脂が使用されるが、本発明で
は、真夏時の直射日光による高熱にでも変形量が最小限
に保持できるように、超高分子量ポリエチレン樹脂が使
用される。
【0017】また、前記帯状滑面材5は、図4に示すよ
うに、内側に前記平鋼4の幅が入り込めるような横幅を
有していて、長さ方向に沿った両側縁に溝形係止辺7が
設けられており、該溝形係止辺7を平鋼4の長さ方向に
沿った両側縁に嵌合係止することで前記平鋼4の表面に
固定できるような断面形状となっている。
【0018】この帯状滑面材5の素材として使用される
超高分子量ポリエチレンは、体積固有抵抗がきわめて高
く、優秀な絶縁体であるため、静電気の発生を防止する
ための手段として、帯状滑面材5の成形に際し、カーボ
ンまたは界面活性剤を混合しながら成形することで、素
材の電気的抵抗値を低下させ、滑り台に使用する滑面材
として好適な導電性合成樹脂とする。
【0019】夫々の帯状滑面材5は、予めリブプレート
2の内周面に溶接固定された前記平鋼4の表面に対し、
長さ方向に沿った両側縁の溝形係止辺7が、平鋼4の長
さ方向に沿った両側縁に嵌合するように係合してから、
所定の間隔毎に皿ボルト8をヘッド8aが滑面材5の表
面上に突出しないように挿通して、平鋼4の裏面でナッ
ト8bにて一体に固定する。
【0020】上記のようにして構成される滑り台ユニッ
ト1は、夫々の製造段階で、構成部材の種類、個数等は
変わらないが、設置される地形条件や設計デザイン等に
基づいて、構成部材が曲線や捻りなどの形状的変化が与
えられるように成形される。そして、このようにして予
め成形された多数のユニット1は、所定の設計配列順に
従って、隣接するユニット1の一端のリブプレート2a
が互いに突き合わされ、図3に示すように、両方の端部
リブプレート2aに開設されたボルト孔をボルト9によ
り一体に連結すると共に、一方のリブプレート2aの外
周面下縁に予め溶接された連結金具10を支柱梁11に
接続することで一連の長尺な滑り台を構成する。
【0021】図5は、上記の滑り台ユニット1を地形条
件や設計思想等に基づいて組み立てながら製造する装置
12の全体図であって、特に、曲線状のユニットを構成
する場合の例を示している。この製造装置12は、滑り
台ユニット1における夫々の半円形リブプレート2を支
持固定するためのリブプレート支持具14と、これらの
支持具14を夫々水平に安定よく据え付けるための水平
基盤13とから構成されている。
【0022】この水平基盤13は、複数個の前記リブプ
レート支持具14を据え付けることができるような広さ
の水平な面をもち、この水平面全域における縦横等間隔
の碁盤目位置に夫々固定孔15が開設されており、製造
する滑り台ユニット1の形状に応じて、複数個のリブプ
レート支持具14が、下面に突設した固定突起16を所
定位置の固定孔15に挿着することで、所定の間隔をお
いて自由な位置に据え付けられるようになっている。
【0023】前記リブプレート支持具14は、各リブプ
レート2の外周面下縁を固定保持する所定の長さの柱部
17と、この柱部17を前記水平基盤13に据え付ける
ための台座部18とからなっていて、この台座部18は
柱部17の下端を回転可能に支えるための回転台座19
と、この回転台座19を水平基盤13の横幅X方向に沿
って移動できるように支持した横移動台座20と、さら
に前記回転台座19を水平基盤13の長さY方向に沿っ
て移動できるように支持した縦移動台座21とからなっ
ている。
【0024】前記柱部17は、製造するユニットの形状
に応じて、同じ長さかもしくは異なる長さのポスト22
と、このポスト22の上端のフランジ23にボルト24
を介して着脱可能に取り付けられる水平板25と、図6
に示すように、前後方向から見てこの水平板25に対し
て垂直に突設される左右一対のリブプレート支持金具2
6とからなっていて、前記ポスト22の下端を回転台座
19の取り付け穴内に挿着固定することで台座部18に
立設支持される。
【0025】ポスト22の上端に取り付けられるリブプ
レート支持金具26は、夫々上端に一対の係止溝27が
設けられていて、リブプレート2の外周面下縁に同様に
設けられた一対の係止溝28をこの支持金具26の係止
溝27に係合するすることで、夫々のリブプレート2が
リブプレート支持金具26に簡単に装着できるようにな
っている。
【0026】図5のように、夫々の柱部17として、後
方から前方に向けて順次長さが短くなるものを使用し
て、勾配を有するユニットを造る場合には、夫々のリブ
プレート2を柱部17の軸線に対して前方へ傾斜して取
り付ける必要があるので、図7に示すように横方向から
見て、リブプレート支持金具26の上端に設けられる係
止溝27は、柱部17の軸線Pに対して所定の角度で前
方へ傾斜するように設けられる。
【0027】図7のように、リブプレート支持金具26
の係止溝27を柱部17の軸線Pに対して前方へ傾斜さ
せるのは、図5のように長さの異なる柱部17を使用し
て、勾配のあるユニットを造る場合の例であって、特に
図示しないが、全て同じ長さの柱部17を使用して水平
なユニットを造る場合には、夫々のリブプレート2を柱
部17の軸線に対して傾斜して取り付ける必要はないの
で、リブプレート支持金具26としては、係止溝27が
柱部17の軸線Pに対して傾斜せず、柱部17の軸線P
と平行な真上方向に向けられたものを使用する。
【0028】つまり、夫々の柱部17の上端に取り付け
られるリブプレート支持金具26は、係止溝27が傾斜
したものか、またはそうでないものかによって各種形状
のものを予め準備しておき、ユニットの形状に応じて適
合するもの取り付けることになる。
【0029】さらに、夫々のリブプレート2の外周面下
縁には、リブプレート支持金具26の係止溝27と係合
する同様の一対の係止溝28が設けられていて、図3に
示すように、通常の場合、この係止溝28は、リブプレ
ート2の外周面下縁の真下、つまり両溝28,28の間
の中心点Cが、半円形リブプレート2の両端における一
対の手摺り用鋼管3,3間を結ぶ線Eの中心Fに対して
直角な垂線G上に位置するが、図5に示すような曲線部
のユニットを造る場合には、リブプレート2にバンク角
を与える必要があるので、このような場合における前記
係止溝28は、図8に示すように、両溝28,28の間
の中心点Dが、上方の両手摺り用鋼管3,3間を結ぶ線
Eの中心Fに対して右もしくは左側に適宜の角度で傾斜
した線H上に位置するように設けられている。
【0030】なお、上記のユニット製造装置12は、図
5に示すように、水平基盤13と、この水平基盤13上
に据え付けられる複数個のリブプレート支持具14から
なっていて、これらの支持具14はいずれも所定の長さ
の柱部17と、この柱部17を支持する縦横方向に移動
可能な台座部18とからなっているが、これらの支持具
14のうち、最も外側の支持具14は製造するユニット
の基準になるものであるから、柱部17を支持する台座
部18としては、縦横方向に移動しない固定式のものと
しても差し支えない。
【0031】上記ユニット製造装置12を使用して滑り
台ユニット1を製造する際には、製造されるユニットの
形状が直線状かもしくは曲線状かに応じて、図5に示す
ように、複数個のリブプレート支持具14を夫々水平基
盤13上の対応する位置に据え付け、横移動台座20及
び縦移動台座21を移動調整することにより台座部18
を正確な位置へ設置する。また、回転台座19に目的と
するユニットの製造に適した長さの柱部17を装着する
と共に、これらの柱部17の上端にリブプレート2を所
定の角度で支持できるリブプレート支持金具26を固定
し、これらリブプレート支持金具26の上端に係止溝2
7,28を介してリブプレート2を取り付ける。
【0032】このユニット製造装置12によると、製造
されるユニットの形状に応じて、夫々のリブプレート2
を、ユニット1の形状を規制するための適切な位置へ固
定する際に、横移動台座20及び縦移動台座21によっ
てリブプレート支持具14をX軸又はY軸方向へ移動調
整したり、柱部17の高さ選択によりZ軸方向への移動
を調整したり、回転台座19によりリブプレート支持具
14の回転方向を調整したり、リブプレート支持金具2
6における係止溝27の設定角度を選択することで勾配
角を調整したり、リブプレート支持金具係止溝27に対
するリブプレート係止溝28の設定位置を可変選択する
ことでバンク角を調整するなど、6つのパラメーターを
制御することができる。
【0033】リブプレート支持具14により、夫々のリ
ブプレート2を上記のような6つのパラメーターに基づ
いた所定の位置に固定保持したのち、夫々のリブプレー
ト2の内周面に突設された同じ位置の突起6に夫々平鋼
4を溶接すると共に、リブプレート2の両端に夫々手摺
り用鋼管3,3を溶接してユニット1としての形状を固
定し、次いで夫々の平鋼4の表面に合成樹脂製の帯状滑
面材5を嵌合して、平鋼4と帯状滑面材5とを所定の間
隔毎に皿ボルト8により固定する。
【0034】帯状滑面材5の取り付けによりユニット1
の成形が完了したのちは、該ユニット1をリブプレート
支持具14から取り外して、一端のリブプレート2に前
記連結金具10を溶接し、夫々現場に搬送して相互に接
続することで所定の長さの滑り台を構成する。
【0035】なお、上記の実施例では、柱部17の高
さ、即ちZ方向を選択する手段として、長さの異なるポ
スト22を回転台座19の取り付け穴内に挿着するよう
にしたが、柱部17の高さを調整する手段としては、ジ
ャッキなどを使用してもよい。また、柱部17の上端に
リブプレート2を取り付けるためのリブプレート支持金
具26として、係止溝27の設定角度が予め個別的に定
められた形状のものを使用したが、このリブプレート支
持金具26としては、単一の支持金具自体に対し係止溝
27の部分が回動して自由に所望の角度が選定できるよ
うな構造のものとしてもよい。
【0036】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明に係る滑り
台は、所定の長さからなる複数個の滑り台ユニット1を
互いに接続することで構成され、夫々のユニットは、間
隔を置いて配置した複数個の半円形リブプレート2の内
周面に複数本の導電性合成樹脂からなる帯状滑面材5を
ユニット1の長さ方向に沿って樋状に配列固着した構造
であるため、複数個のリブプレート2の配置高さ、方
向、角度、姿勢などを予め支持できる製造装置を使用す
ることによって、直線状・曲線状などあらゆる形状のユ
ニット1を自由に成形することができ、従って、従来の
ような樹脂成形型を用いることなく、設置する場所がど
のような地形的条件のものであっても、その地形的条件
に応じて自由な形状で力学的に無理のない構造の大型滑
り台を安価に構築することができる。
【0037】各ユニット1は、間隔を置いて配置された
複数個の半円形リブプレート2の内周面に複数本の平鋼
4を樋状に配列固着してから、この平鋼4の表面に導電
性合成樹脂からなる帯状滑面材5を取り付ける構造であ
るため、予め定めた配置高さ、方向、角度、姿勢などの
条件に基づいて配置した複数個のリブプレート2に夫々
の平鋼4を溶接することで、目的とするユニットの複雑
な形状を固定化することができ、しかも、滑り台の表面
を形成する合成樹脂製の帯状滑面材5は、これらの平鋼
4の表面に嵌合して所定間隔毎にボルト8により固定す
るだけの操作で取り付けることができるので、ユニット
をきわめて能率的に製造することができる。
【0038】また、滑り台を構成する滑面材5は、超高
分子量ポリエチレンを主たる素材とするため、滑り台を
利用する児童の衣服や靴に付いた土砂に対しても耐摩耗
性があり、かつ、動摩擦係数も低いので滑り台の表面部
材として適している。ただ、超高分子量ポリエチレンは
電気的性質としての体積固有抵抗値が高く、優れた絶縁
体なので、そのままでは静電気の発生が予測されるが、
樹脂を前記滑面材5の断面形状に押し出し成形する際
に、カーボンもしくは界面活性剤を混合することで電気
的抵抗値を下げ、不快な放電を防止することができる。
【0039】滑面材5を帯状に成形する構造は、夫々の
滑面材5が互いに隙間を置いて配列されることになるの
で、真夏の直射日光の高熱による変形が生じても全体と
して不適切な変形が発生することを防止できると共に、
滑面材5を平鋼4と重合して所定間隔毎にボルト8によ
り一体に固定することは、熱応力をボルト8で固定した
小区間内に分散させて大きな変形を防止し、かつ裏面の
平鋼4により放熱させる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る滑り台の構造を示す斜視図。
【図2】滑り台を構成するユニットの側面図。
【図3】ユニットの拡大側面図。
【図4】平鋼と帯状滑面材との重合構造を示す断面図。
【図5】本発明の滑り台ユニットを製造するための装置
の斜視図。
【図6】ユニット製造装置におけるリブプレート支持具
の正面図。
【図7】同じくリブプレート支持具の側面図。
【図8】ユニットにバンク角を与えるために使用される
リブプレートの正面図。
【符号の説明】
1:滑り台ユニット、 2:リブプレート、 3:手摺
り用鋼管、 4:平鋼、5:帯状滑面材、 6:突起、
7:溝形係止片、 8:皿ボルト、 9:ボルト、
10:連絡金具、 11:支持梁、 12:ユニット製
造装置、 13:水平基盤、 14:リブプレート支持
具、 15:固定孔、 16:固定突起、 17:柱
部、 18:台座部、 19:回転台座、 20:横移
動台座、21:縦移動台座、 22:ポスト、 23:
フランジ、 24:ボルト、 25:水平板、 26:
リブプレート支持金具、 27,28:係止溝、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A63G 21/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の所定の長さからなる滑り台ユニッ
    トを接続することで構成される滑り台であって、前記各
    ユニットが間隔を置いて配置した複数個の半円形リブプ
    レートの内周面に複数本の平鋼をユニットの長さ方向に
    沿って樋状に配列固着し、前記夫々の平鋼の表面に合成
    樹脂製帯状滑面材を固着してなることを特徴とする滑り
    台。
  2. 【請求項2】 合成樹脂製の帯状滑面材が、超高分子量
    ポリエチレンにカーボンまたは界面活性剤を混合するこ
    とで成形される請求項1の滑り台。
  3. 【請求項3】 複数個の半円形リブプレートの内周面に
    樋状に配列される複数本の平鋼が、前記リブプレートの
    内周面に所定間隔を置いて突設された多数の突起の表面
    に溶接固定されており、前記合成樹脂製帯状滑面材が、
    長さ方向に沿った両側縁の溝形係止辺を前記平鋼の長さ
    方向に沿った両側縁に嵌合係止することで前記平鋼の表
    面に固定されている請求項1または2の滑り台。
  4. 【請求項4】 複数個の半円形リブプレートの内周面に
    複数本の合成樹脂製の帯状滑面材を樋状に取り付けた滑
    り台ユニットを接続することで構成される滑り台の前記
    ユニット組み立て装置であって、水平基盤と、この基盤
    上に取り付け位置を自由に設定できるように配置される
    複数個のリブプレート支持具とからなり、これらリブプ
    レート支持具が前記リブプレートの下縁を固定保持する
    柱部と、該柱部を前記基盤に対して回転方向、縦方向及
    び横方向の移動調整が可能なるように支える台座部とか
    らなっていることを特徴とする滑り台のユニット製造装
    置。
JP07502498A 1998-03-10 1998-03-10 滑り台およびその製造装置 Expired - Fee Related JP3348009B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07502498A JP3348009B2 (ja) 1998-03-10 1998-03-10 滑り台およびその製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07502498A JP3348009B2 (ja) 1998-03-10 1998-03-10 滑り台およびその製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11253661A JPH11253661A (ja) 1999-09-21
JP3348009B2 true JP3348009B2 (ja) 2002-11-20

Family

ID=13564211

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07502498A Expired - Fee Related JP3348009B2 (ja) 1998-03-10 1998-03-10 滑り台およびその製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3348009B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8684855B2 (en) * 2011-04-08 2014-04-01 Universal City Studios Llc Articulated waterslide
CN103331921A (zh) * 2013-06-18 2013-10-02 宋卫成 单槽滑梯模具
KR102125062B1 (ko) * 2018-11-23 2020-06-19 주식회사 기성 워터 슬라이드의 받침장치

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11253661A (ja) 1999-09-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20220205322A1 (en) Platform system
US5400550A (en) Modular turntable construction
US5967214A (en) Barrier for delimiting spaces, indicating paths, pointing out dangers and the like
JP3348009B2 (ja) 滑り台およびその製造装置
RU96105958A (ru) Кровать для больного
WO2006096042A1 (es) Dispositivo de soporte para miembros de refuerzo en estructuras de concreto
CA2181763A1 (en) Adjustable pitch spiral stairway kit
CN207348225U (zh) 一种大型球形屏幕安装体系
CA2218950A1 (fr) Escalier modulaire modulable
JP5193253B2 (ja) 仮設階段
WO1996018008A1 (en) Stair or ladder steps of the plate-shaped step type
JP2010529335A (ja) 演壇および支持構造体
JP3805430B2 (ja) 配管用スライド金具
CN212866856U (zh) 一种钢筋桁架楼承板与铝模整体施工用装配式支模架
CA2782880C (en) Platform system
JP4112831B2 (ja) 柵用手摺ビーム固定構造
CN210422007U (zh) 一种快速安装可调的工具式临时楼梯
JP4087061B2 (ja) 床高可変階段状観覧席
JP3903354B2 (ja) 移動観覧席
CN215155191U (zh) 一种卡丁车座椅安装结构及卡丁车
CN218670890U (zh) 一种便于攀登的燃气管道架空结构
CN218623312U (zh) 一种梁支模承载支架结构
CN214786551U (zh) 一种调节式建筑安全防护栏
JP3708452B2 (ja) 床用エキスパンションジョイント
KR102609786B1 (ko) 알루미늄 데크 로드 시스템

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110906

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120906

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130906

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees