JP3313654B2 - 電子投票システム、方法、及び記録媒体 - Google Patents

電子投票システム、方法、及び記録媒体

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JP3313654B2
JP3313654B2 JP32927998A JP32927998A JP3313654B2 JP 3313654 B2 JP3313654 B2 JP 3313654B2 JP 32927998 A JP32927998 A JP 32927998A JP 32927998 A JP32927998 A JP 32927998A JP 3313654 B2 JP3313654 B2 JP 3313654B2
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重男 辻井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子的な投票およ
びサーベイを実施する電子投票システムに関し、より詳
しくは、投票者のプライバシを保護しつつ、二重投票防
止や集計値などの確認が行える電子投票システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】多くの電子投票に関する暗号化技術が、
投票者のプライバシの保護、二重投票などの不正防止、
及び正当性の確認などのいくつかの問題を解決すること
を目的に提案されてきた。
【0003】特によく知られている方法は、ブラインド
署名を利用する方法である。ブラインド署名は、プライ
バシ保護のため、各投票者の投票内容を秘密にする、す
なわち「追跡不能性」を実現するために、D.Chaumによ
って提案された技法である。この方法は、信頼できる第
三者に投票内容(「平文」)の内容を秘密にしつつ署名
をつけてもらうことにより、実現され、詳細は、菊池豊
彦著、「インターネット世紀のコンピュータネットワー
ク暗号システム」 NECクリエイティブ、137、1
38ページに記載されている。また、この技法を利用し
た投票装置が、特開平10−074182「電子無記名
投票装置」、及び特開平06−068117「電子投票
装置」に開示されている。
【0004】電子投票に関して用いられ、ブラインド署
名とともによく知られているものは、準同型性暗号を利
用した方法である。この技法は、ブラインド署名の問題
点を解決するものであり、詳細は、岡本龍明・太田和夫
編、「暗号、ゼロ知識証明、数論」、 共立出版、57
〜59ページに記載されている。
【0005】ブラインド署名を利用する方法は、ブライ
ンド署名によって一旦有効な投票用紙を払い出し、有効
な投票用紙に記入された投票を有効な投票とみなすもの
で、以下の2点の問題がある。
【0006】1.投票自体を匿名で行う仕組みが必要と
なる。すなわち、投票用紙には無記名であるが、投票を
行う通信経路自体も無記名である必要がある。この様な
匿名通信路を実現すること自体が技術的困難性を伴う。
【0007】2.事前に投票用紙を払い出す手続きが必
要であり、手続が複雑になる。また、電子サーベイを考
えた場合、投票用紙の払い出し数と投票数が異なった場
合に、だれが投票しなかったのか分からない。
【0008】ここで、電子サーベイとは、例えば、イン
ターネットを経由してweb上で人気投票を行うような
アンケート等を指す。また、電子投票とは、紙などに記
入を行った後に所定の投票箱にその紙を投入するような
従来の投票方法とは異なり、例えばネットワーク等を経
由して電子的に行う投票のことをいう。
【0009】準同型性暗号を利用する方式は、上記の問
題点を解決する。すなわち、自分の名前を明かして投票
しても、その投票内容を他人に知られることがない。こ
れは、準同型性暗号が、暗号を解読することなく集計す
ることができるという特徴を持つからである。また、名
前を明かして投票するので、電子サーベイなどでもだれ
が投票したかを確認することができる。
【0010】ただし、準同型性暗号を利用した場合で
も、開票者から見れば投票内容が簡単にわかってしまう
という問題があった。
【0011】そこで、この問題を解決するために、Veri
fiable Secret Sharing(VSS)が良く利用される。こ
れは、複数の開票者に一人の投票者の投票内容を分割し
て送付し、何人かの開票者の開票結果がまとまるとはじ
めて正しく開票できるというものであり、詳細は、岡本
龍明・太田和夫編、「暗号、ゼロ知識証明、数論」、共
立出版、 61-63ページに記載されている。
【0012】しかし、この方式にも、投票結果を複数に
分割して計算し、送付する必要があるため、計算量及び
送付に必要な通信量が開票者の数に依存して増大すると
いう問題点がある。
【0013】この問題を解決するために、threshold en
cryptionという方式が提案されている(詳細は、R.Cram
er、Rosario Gennaro、及びB.Schoenmakers、「A Secur
e and Optimally Efficient Multi-Authority Election
Scheme」、EUROCRYPT '97Proceedings参照)。
【0014】この方式では、投票者は一つの暗号鍵で投
票結果を暗号化し、それを公開ボードに登録する。更
に、この暗号鍵に対応する開票用の鍵が複数の開票者に
分割されており、開票者が各自の開票鍵を用いて部分的
に開票していくと、あるところまで達すると正しい開票
結果を得ることができる。
【0015】この方法の問題は、開票用の鍵を生成する
手順と、それを関係する開票者に相互に鍵の内容を知る
ことなく配布する手順が複雑であることにある。たとえ
ば、開票用の鍵を生成する人自身が生成された全ての鍵
の内容を知ってはならない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、threshold encryption方式における最後の
問題点を解決することである。すなわち、電子投票、サ
ーベイのセキュリティの向上を、より現実的、かつ単純
な手順で実現することである。特に、電子サーベイにお
けるセキュリティでは、サーベイ依頼者はサーベイ結果
を知ることができるが、サーベイ実施者あるいは、集計
者は結果を知ってはならないという性質を満足する必要
がある。サーベイ実施者とは、例えばインターネットの
プロバイダで、その利用者に対して依頼されたサーベイ
を実施し、結果を集計してサーベイ依頼者に返却する者
を言う。本発明の方式を利用すれば、容易にこの性質を
満足する電子サーベイシステムを構築することができ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、本発明の複数の投票者による電子投票を扱う電子
投票システムの一実施形態は、投票に関する情報を記憶
する公開ボードと、前記投票者による電子投票の内容を
暗号化して公開ボードに登録する複数の投票手段と、前
記投票内容を前記公開ボードから所定の暗号系を使用し
て取得し、集計する少なくとも1つの集計手段と、前記
集計結果を前記公開ボードから前記集計手段と異なる所
定の暗号系を使用して取得し、開票する少なくとも1つ
の開票手段とを有し、前記集計手段が、投票内容を知る
ことなく投票内容を集計し、かつその集計結果を知るこ
とができないように、前記開票手段が、投票内容を知る
ことなく集計結果の開票をすることができるように、そ
れぞれ暗号系を選択し、このように選択された暗号系の
両方を、前記投票手段における暗号化に用いるように構
成される。
【0018】このことによって、集計者は投票者の投票
内容を知ることなく集計し、さらに集計結果を知ること
もできない一方で、開票者はやはり投票者の投票内容を
知ることはできないが、集計結果の開票は可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して、本発明の
電子投票システムの一実施形態を説明する。
【0020】図1は、本発明の一実施形態に係る電子投
票システムのブロック構成図を示す。
【0021】図1の電子投票システムは、投票者11
0、集計者120、開票者130、公開ボード140、
及び有権者データベース150を含んでいる。投票者1
10、集計者120、及び開票者130はそれぞれ、例
えばパーソナル・コンピュータのようなコンピュータ・
システムであり、公衆回線等を含むネットワークを介し
て公開ボード140にアクセス可能である。公開ボード
140もまた、パーソナル・コンピュータ等の記憶装置
内に記憶されている。有権者データベース150は、集
計者120からアクセスすることができ、集計者120
のコンピュータ内に記憶され、又はネットワークを介し
て接続される別のコンピュータ内に記憶される。
【0022】投票者110、集計者120、及び開票者
130は、以降ではコンピュータ・システムとして記載
するが、その動作を指示し、表示又は記憶結果を利用す
るのは、それぞれ、投票者、集計者、及び開票者として
の立場の人間である。
【0023】本発明の電子投票システムでは、複数の投
票者110によって投票あるいはサーベイが行われる。
一つあるいは複数の集計者120が、その投票結果を集
計し、一つあるいは複数の開票者130が、集計者12
0による集計結果を開票する。
【0024】投票者110は、投票内容を暗号化する投
票内容暗号化手段111と、その暗号システム確認手段
112を備えている。暗号システム確認手段112は後
述する開票者130の開票手段131と協同して機能す
るもので、ここでは、投票者110内に配置されている
が、これ以外の任意のコンピュータに、例えば単独で配
置されていても良い。
【0025】集計者120は、投票内容を公開すること
なく内容を確認する投票内容確認手段121と、有権者
データベース150を用いて投票者の妥当性確認や二重
投票の防止を行う投票内容受付手段122と、投票内容
を開票することなく集計する集計手段123と、開票し
た結果を確認する開票確認手段124を備えている。開
票した結果を確認する開票確認手段124は、ここでは
集計者120内にあるが、必ずしも集計者によって実施
される必要はなく、開票者130以外の任意の者が行う
ことができる。
【0026】更に、開票者130は、集計結果を開票す
る開票手段131を備えている。
【0027】投票者110、集計者120、及び開票者
130のそれぞれは、以上のような複数の手段を備える
ものであるが、これらの複数の手段をいくつかのコンピ
ュータに分散させて、全体的に上記機能を達成するよう
に構成することもできる。
【0028】次に、本発明の一実施態様による電子投票
システムの処理内容を説明する。
【0029】まず、集計者120と開票者130におい
て、利用する暗号システムが以下の様に定められる。 ・集計者120:RSA暗号系 秘密鍵=d1、p1、q1 公開鍵=e1、N1 ・開票者130:高次剰余暗号系 秘密鍵=p2、q2 公開鍵=N2、y、r 。
【0030】また、投票者110は、集計者120と開
票者130の暗号系が何かを知っておく必要があり、そ
のために、投票者110の投票内容暗号化手段111
は、事前に、集計者120及び開票者130の暗号系及
び公開鍵を、公開ボード140等を経由して把握する。
【0031】また、投票者の投票前に、暗号システム確
認手段112は、開票者130の開票手段131と協同
して、開票者130の暗号系(高次剰余暗号系)が正し
く集計可能なことを証明し、公開ボード140の高次剰
余暗号系確認結果145に確認が正しく行われたこと
(例えば、当該欄に「OK」を記憶させることによっ
て)を公表する。開票者130の暗号系が正しいこと
は、暗号システム確認手段112からのランダムな投票
に対して、実際に何度か開票者130によって開票を行
うことにより確認される。
【0032】次に、図2を参照して、投票者110にお
ける処理フローを説明する。この処理フローは、実質的
に投票内容暗号化手段111によって実現されるもので
ある。投票者110は、最初に、実際の投票に際して、
ステップS102で、自分の投票結果mから、投票内容
暗号化手段111を用いて高次剰余暗号系でZiを求め
る。次に、ステップS104で、Ziを用いてRSA暗
号系で暗号化を行い、暗号化された投票内容Ciを求め
る。
【0033】Zi及びCiを求める式は、以下に示す通り
である。 Zi=ymr mod N2i=Zi e1 mod N1 ただし、xは投票者110によって作成される乱数であ
る。
【0034】最後に、投票者110は、ステップS10
6で、暗号化された投票内容Ciを、その投票者110
に割り当てられた投票者IDとともに、投票内容として
公開ボード140に登録する。
【0035】図3には、公開ボード140のレイアウト
とデータ内容の例が示されている。公開ボード140
は、投票者ID141、投票内容142、集計結果14
3、開票結果144、高次剰余暗号系確認結果145、
及びXr146を含んでいる。上記投票者IDは、投票
者間でユニークであり、公開データベース140の投票
者ID141に記憶される。上記暗号化された投票内容
iは、投票者IDに対応する投票内容142に格納さ
れる。
【0036】なお、公開ボード140は、(1)追加の
み可能で変更できない、(2)許された人間だけが書き
込める、(3)だれでも参照できるという特徴を有する
ものとする。これらの性質は、一般的に良く知られてい
るRSAなどの認証方式を利用することで容易に実現で
きる。RSAの認証方式については、菊池豊彦著、「イ
ンターネット世紀のコンピュータネットワーク暗号シス
テム」、NECクリエイティブ、130、131ページ
を参照のこと。
【0037】次に、図4を用いて、集計者120の処理
フローを説明する。
【0038】集計者120の投票内容確認手段121
は、各投票者110によって公開ボード140に登録さ
れた投票内容142が、正しい投票結果を反映している
かどうかを確認する。この確認には、やはりよく知られ
ているゼロ知識対話証明を利用することで実現できる。
ゼロ知識対話証明による証明方式については、岡本龍明
・太田和夫編、「暗号、ゼロ知識証明、数論」、共立出
版、60、61ページを参照のこと。尚、投票内容確認
手段121は、一般的には確認者(たとえば集計者12
0)と証明者(この場合投票者110)間で対話のため
の通信が発生するが、投票者110側にこの手段をプロ
グラムとしてダウンロードし、対話にかかる通信コスト
を削減することも可能である。
【0039】集計者120の処理は、投票の締め切り時
間の経過等、所定の条件を満たすことになった時点で開
始される。
【0040】集計者120は、最初に、投票内容確認手
段121を用いて公開ボード140内の全ての投票内容
141をチェックする。このために、まず投票内容確認
手段121がステップS202で、1つの投票者ID1
41を公開ボード140から取得する。次に、投票内容
受付手段122は、ステップS204で、公開ボード1
40から取得した投票者ID141と同一のIDが、有
権者データベース150内の投票者ID151に存在す
るかどうか判定する。存在する場合、ステップS206
で、その投票者ID151に対応する公開鍵152を入
手する。存在しない場合、処理はステップS214に進
み、その投票内容は無視されることになる。
【0041】有権者データベース150のレイアウト及
びデータ内容が、図5に示されている。図から分かるよ
うに、有権者データベース150は、必要な投票者ID
151と、その投票者の公開鍵152を全て記憶してい
る。
【0042】ステップS208で、その投票者ID15
1に対応する公開鍵152を用いて、公開ボード140
の投票内容Ciを認証する。この処理には、投票者ID
が正しいものであるかどうかの認証も含まれ、これは任
意の認証方法で行われる。正しく認証が行われなかった
場合は、処理がステップS214に進み、その投票内容
は無視される。
【0043】次に、ステップS212で、投票内容Ci
が集計手段123に渡され、集計手段123が、集計者
120の暗号系、即ちRSA暗号系で投票内容Ciを解
読し、Ziを求める。この処理は、既知の方法で行わ
れ、Zi=Ci d1 mod N1で求められる。
【0044】これらの処理が、全ての有効な投票者ID
に対して行われたかが、ステップS214で判断され、
達していなければ、ステップS216に進んで次の投票
者IDを公開ボード140から取得し、ステップS20
4に戻って前記処理を繰り返す。全ての投票者IDを処
理していれば、ステップS218に進む。
【0045】ステップS218では、集計手段123
が、ステップS212で求められた各Ziから、集計結
果Zcを求めるために、以下の計算を行う。
【0046】
【数1】 ここで、hは全ての有効な投票数である。集計結果Zc
は、ステップS220で、公開ボード140に登録され
る。
【0047】次に、図6を参照して、開票者130の処
理フローを説明する。
【0048】ステップS302で、開票者130は、開
票手段131によって開票を行い、開票結果Mを求め
る。開票には、岡本龍明・太田和夫編「暗号、ゼロ知識
証明、数論」、共立出版、58、59ページに記載され
ている方式を利用することができる。次に、開票手段1
31は、ステップS304で、その開票結果Mを公開ボ
ード140に公開する。
【0049】開票確認手段124は、前述のとおり、集
計者120として実施する必要はない。処理フローは省
略するが、開票確認手段124は、開票結果が正しいこ
とを次の様に確認する。
【0050】開票者130は、公開ボード140に公開
されている開票結果M、及びXrを使用して以下のよう
にZcを求める。
【0051】
【数2】 ただし、ここで
【0052】
【数3】 求められたZcを、公開ボード140にある、集計者1
20が求めた集計結果Zcと比較し、両者が一致すれ
ば、開票結果が正しいことが確認される。
【0053】図7は、投票者110,集計者120、開
票者130,及び公開ボード140の機能を実現するた
めに使用されるコンピュータ400の構成例である。有
権者データベース150は、前述のように、集計者12
0の1つのコンピュータ内、又は全く独立したコンピュ
ータ400として構成することができる。
【0054】コンピュータ400は、CPU410、メ
モリ420、記憶装置430、入力装置440、記録媒
体読取装置450、表示装置460、ネットワーク・イ
ンタフェース470、及びバス480を含んでいる。
【0055】CPU410は、投票者110等の各手段
を実行し、他のコンピュータとの通信等を制御する。メ
モリ420には、前記各手段を実施するための各種プロ
グラムがロードされ、そのプログラムに必要なデータが
一時的に格納される。
【0056】記憶装置430には、前記プログラム及び
必要なデータが記憶されている。特に、公開ボード14
0又は有権者データベース150を構成するコンピュー
タにおいては、記憶装置430内に、公開ボード140
又は有権者データベース150を構成するデータ群が格
納される。記憶装置430の代表的な例はハードディス
クである。
【0057】入力装置440は、コンピュータを利用す
るユーザが、投票、集計、又は開票の際に、その指示等
をコンピュータに伝えるためのキーボード、マウス等の
入力装置である。指示等は、後で説明する表示装置46
0上に表示された指示画面を用いてGUIにより行われ
るのが普通である。
【0058】記録媒体読取装置450は、フロッピー
(登録商標)ディスクやCD−ROMといった、記録媒
体に記録されているデータを読み取る。これらのデータ
には、本発明の各機能を実現するプログラムとその関連
データが含まれうる。当該プログラムが、記録媒体読取
装置450により読みとられると、直接、あるいは一旦
記憶装置430に格納された後でメモリにロードされ、
その後CPUによって実行される。
【0059】表示装置460は、ユーザによる指示を案
内するための画面等を表示するための装置であり、代表
的にはCRTディスプレイである。
【0060】ネットワーク・インタフェース470は、
外部ネットワークとの接続を可能にする。このネットワ
ークを介して、各コンピュータは、他のコンピュータ内
のプログラムと情報の送受信を行い、他のコンピュータ
内のデータにアクセスする。
【0061】バス480は、上記コンピュータ400内
の各構成要素を互いに接続し、それらの間でデータの送
受信をする伝送路である。
【0062】以上、本発明の一実施態様を説明したきた
が、これらは、例示のためのものに過ぎず、当業者に
は、本発明の原理に包含される多くの変更を加えること
ができる。
【0063】更に、これまでは、集計者120及び開票
者130が1つずつ存在するパターンについて説明して
きたが、これらを複数設置し、その各々に、ある投票者
のグループを割り当てて、並列的に集計又は開票処理を
行うことができる。これによって、投票者数が増大した
場合であっても、システムの負荷を平準化することがで
きる。
【0064】更に、集計者120、開票者130を二重
化し、それぞれの集計結果及び開票結果を同時に求め、
二重にチェックすることで、集計者、開票者間で結託し
て不正を行うこと防止することもできる。
【0065】また、ここでは本発明を、電子投票、又は
電子サーベイを行うための装置として説明してきたが、
本発明が提供する機能が有効に利用される限り、別の用
途に応用することも可能である。
【0066】
【発明の効果】本発明の電子投票システムによって、投
票者のプライバシを保護しつつ、二重投票防止や、集計
値などの確認が行える電子投票、サーベイシステムを容
易に構築することができる。
【0067】電子サーベイの観点からは、開票者が開票
結果を秘匿すれば、サーベイの結果を集計者に全く漏ら
すことなく、サーベイ依頼者が結果だけを受け取ること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電子投票システムの
ブロック構成図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る投票者の処理フロー
を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る公開ボードのレイア
ウト及びデータ内容の例を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る集計者の処理フロー
を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る有権者データベース
のレイアウト及びデータ内容の例を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る開票者の処理フロー
を示す図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る電子投票システムの
各構成要素を実行するコンピュータの構成例を示す図で
ある。
【符号の説明】
100 電子投票システム 110 投票者 111 投票内容暗号化手段 112 暗号システム確認手段 120 集計者 121 投票内容確認手段 122 投票内容受付手段 123 集計手段 124 開票確認手段 130 開票者 131 開票手段 140 公開ボード 141 投票者ID 142 投票内容 143 集計結果 144 開票結果 145 高次剰余暗号系確認結果 146 Xr 150 有権者データベース 151 投票者ID 152 公開鍵 400 コンピュータ 410 CPU 420 メモリ 430 記憶装置 440 入力装置 450 記録媒体読取装置 460 表示装置 470 ネットワーク・インタフェース 480 バス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−74182(JP,A) 特開 平10−283420(JP,A) 特開 平10−289282(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/60 G09C 1/00 H04L 9/32 JICSTファイル(JOIS)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の投票者による電子投票を扱う電
    子投票システムにおいて、 投票に関する情報を記憶する公開ボードと、 第1の暗号を使用する少なくとも1つの集計手段と、 第2の暗号を使用する少なくとも1つの開票手段と、 前記投票者による電子投票の内容を、前記第1の暗号の
    公開鍵、及び前記第2の暗号の公開鍵を用いて暗号化し
    て前記公開ボードに登録する複数の投票手段とを有し、 前記集計手段が、前記暗号化された投票内容を前記公開
    ボードから取得し、前記第1の暗号の秘密鍵で復号した
    後、前記第2の暗号の公開鍵で暗号化されたまま集計す
    ることによって、個別の投票内容を知ることなく集計結
    果を求め、前記集計結果を前記公開ボードに登録し、 前記開票手段が、前記集計結果を前記公開ボードから取
    得し、前記第2の暗号の秘密鍵で復号することによっ
    て、個別の投票内容を知ることなく開票結果を求め、 前記第1の暗号が、公開鍵暗号であり、第2の暗号が、
    暗号を復号することなく集計することができる公開鍵暗
    号であることを特徴とする電子投票システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電子投票システムに
    おいて、 前記第2の暗号による暗号化において用いられた他の情
    報と、前記開票結果を用いて集計結果を求め、前記集計
    手段によって求められた集計結果と一致しているかどう
    かを判定することによって、開票が正しく行われたこと
    を確認する開票確認手段を有することを特徴とする電子
    投票システム。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の電子投票システムに
    おいて、 前記開票確認手段が、任意の第三者によって実施される
    ことを特徴とする電子投票システム。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の電子投票システムに
    おいて、 前記集計手段が、 投票内容の妥当性を確認する投票内容確認手段と、 投票者の妥当性確認を行う投票受付手段と、 投票内容を集計する集計手段とを有すること、 を特徴とする電子投票システム。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の電子投票システムに
    おいて、 前記第1の暗号が、RSA暗号であり、 前記第2の暗号が、高次剰余暗号であること、 を特徴とする電子投票システム。
  6. 【請求項6】 複数の投票者による電子投票を扱う電
    子投票システムを用いた電子投票方法であって、 前記電子投票システムが、公開ボードと、集計手段と、
    開票手段と、複数の投票手段とを有し、 前記電子投票方法は、前記複数の投票手段によって 前記
    投票者による電子投票の内容を、第1の暗号の公開鍵、
    及び第2の暗号の公開鍵を用いて暗号化して前記公開ボ
    ードに登録するステップと、前記集計手段によって、 前記暗号化された投票内容を前
    記公開ボードから取得し、前記第1の暗号の秘密鍵で復
    号した後、前記第2の暗号の公開鍵で暗号化されたまま
    集計することによって、個別の投票内容を知ることなく
    集計結果を求め、前記集計結果を前記公開ボードに登録
    するステップと、前記開票手段によって、 前記集計結果を前記公開ボード
    から取得し、前記第2の暗号の秘密鍵で復号することに
    よって、個別の投票内容を知ることなく開票結果を求め
    るステップとを有し、 前記第1の暗号が、公開鍵暗号であり、第2の暗号が、
    暗号を復号することなく集計することができる公開鍵暗
    号であることを特徴とする電子投票方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の電子投票方法におい
    て、 前記第1の暗号が、RSA暗号であり、 前記第2の暗号が、高次剰余暗号であること、 を特徴とする電子投票方法。
  8. 【請求項8】 複数の投票者による電子投票を扱う電
    子投票方法を実現させるプログラムを記録したコンピュ
    ータ読み取り可能な記録媒体であって、前記プログラム
    は、公開ボードと、集計手段と、開票手段と、複数の投票手
    段とを有した電子投票システムにおいて、 前記複数の投票手段によって、 前記投票者による電子投
    票の内容を、第1の暗号の公開鍵、及び第2の暗号の公
    開鍵を用いて暗号化して前記公開ボードに登録するステ
    ップと、前記集計手段によって、 前記暗号化された投票内容を前
    記公開ボードから取得し、前記第1の暗号の秘密鍵で復
    号した後、前記第2の暗号の公開鍵で暗号化されたまま
    集計することによって、個別の投票内容を知ることなく
    集計結果を求め、前記集計結果を前記公開ボードに登録
    するステップと、前記開票手段によって、 前記集計結果を前記公開ボード
    から取得し、前記第2の暗号の秘密鍵で復号することに
    よって、個別の投票内容を知ることなく開票結果を求め
    るステップとを有し、 前記第1の暗号が、公開鍵暗号であり、第2の暗号が、
    暗号を復号することなく集計することができる公開鍵暗
    号であることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な
    記録媒体。
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