JP3306570B2 - プラスチックの分離回収装置 - Google Patents
プラスチックの分離回収装置Info
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- tank
- separation
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- Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
- Separation Of Solids By Using Liquids Or Pneumatic Power (AREA)
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
- Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、廃プラスチックから
油化に適したプラスチックだけを回収するさいなどに使
用されるプラスチックの分離回収装置に関する。
油化に適したプラスチックだけを回収するさいなどに使
用されるプラスチックの分離回収装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば都市分別ごみ中の廃プラスチック
を再利用するためには、油化に適しないポリ塩化ビニル
を除去して油化に適した廃プラスチックを回収すること
が必要であり、このためにプラスチックの分離回収装置
が使用されている。
を再利用するためには、油化に適しないポリ塩化ビニル
を除去して油化に適した廃プラスチックを回収すること
が必要であり、このためにプラスチックの分離回収装置
が使用されている。
【0003】従来、この種のプラスチックの分離回収装
置としては、図4示すように、プラスチックの混合物を
低比重物と高比重物とに分離する分離槽(21)と、攪拌機
(23)が配置された投入槽(22)とを備え、分離槽(21)の底
部と投入槽(22)の底部とが連通されているものが知られ
ている。
置としては、図4示すように、プラスチックの混合物を
低比重物と高比重物とに分離する分離槽(21)と、攪拌機
(23)が配置された投入槽(22)とを備え、分離槽(21)の底
部と投入槽(22)の底部とが連通されているものが知られ
ている。
【0004】この装置では、投入層(22)開口から適当に
粉砕されたプラスチックを投入するとともに、攪拌機(2
3)によって投入槽(22)内に循環流を作り、この循環流に
プラスチックをのせてほとんど流れの無い分離槽(21)に
移動させる。分離槽(21)内では、油化に適するポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリスチレン等の低比重物(28)
が浮上し、油化に不適なポリ塩化ビニル、ポリアクリロ
ニトリル、ゴム等の高比重物(29)が沈下し、浮上した分
を回収することにより油化に適したものだけが得られ
る。
粉砕されたプラスチックを投入するとともに、攪拌機(2
3)によって投入槽(22)内に循環流を作り、この循環流に
プラスチックをのせてほとんど流れの無い分離槽(21)に
移動させる。分離槽(21)内では、油化に適するポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリスチレン等の低比重物(28)
が浮上し、油化に不適なポリ塩化ビニル、ポリアクリロ
ニトリル、ゴム等の高比重物(29)が沈下し、浮上した分
を回収することにより油化に適したものだけが得られ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のプラスチッ
クの分離回収装置では、投入槽(22)でプラスチック中の
発泡スチロールのような特に比重が小さいものが水面に
浮かび、以降に投入されるプラスチックの邪魔になると
いう問題があった。
クの分離回収装置では、投入槽(22)でプラスチック中の
発泡スチロールのような特に比重が小さいものが水面に
浮かび、以降に投入されるプラスチックの邪魔になると
いう問題があった。
【0006】さらに、ポリ塩化ビニルのように疎水性プ
ラスチックのものでは、攪拌によりできた泡がプラスチ
ック表面に付着しやすく、そのため本来沈下すべき高比
重のポリ塩化ビニルの一部が分離槽内で浮上し、油化に
適する低比重物に油化に適しないポリ塩化ビニルが多く
含まれて回収されるという問題があった。
ラスチックのものでは、攪拌によりできた泡がプラスチ
ック表面に付着しやすく、そのため本来沈下すべき高比
重のポリ塩化ビニルの一部が分離槽内で浮上し、油化に
適する低比重物に油化に適しないポリ塩化ビニルが多く
含まれて回収されるという問題があった。
【0007】この発明の目的は、発泡スチロール等が投
入路内に浮かんで以降に投入されるプラスチックの邪魔
になることがなく、しかも油化に適する低比重物と油化
に適しないポリ塩化ビニルとを極めて精度よく分離して
回収できるプラスチックの分離回収装置を提供すること
にある。
入路内に浮かんで以降に投入されるプラスチックの邪魔
になることがなく、しかも油化に適する低比重物と油化
に適しないポリ塩化ビニルとを極めて精度よく分離して
回収できるプラスチックの分離回収装置を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明による第1のプ
ラスチックの分離回収装置は、請求項1記載の如く、プ
ラスチック混合物を低比重プラスチックと高比重プラス
チックとに分離する分離槽(1) と、プラスチック粉砕物
スラリーを分離槽(1) 内の液面下へ送り込むように分離
槽(1) の一側の側壁(1a)の下端部に設けられたスラリー
投入口(2) と、プラスチック粉砕物をスラリー状に調整
するスラリー調整槽(4) と、スラリー調整槽(4) から投
入口(2) へプラスチック粉砕物スラリーを送るスラリー
供給路(5) と、スラリー供給路(5) に設けられたスラリ
ー給送用のポンプ(6) と、投入口(2) に対向するように
分離槽(1) の他側の側壁(1b)内面に設けられたスラリー
案内凸部(10)とを備えてなることを特徴とするものであ
る。
ラスチックの分離回収装置は、請求項1記載の如く、プ
ラスチック混合物を低比重プラスチックと高比重プラス
チックとに分離する分離槽(1) と、プラスチック粉砕物
スラリーを分離槽(1) 内の液面下へ送り込むように分離
槽(1) の一側の側壁(1a)の下端部に設けられたスラリー
投入口(2) と、プラスチック粉砕物をスラリー状に調整
するスラリー調整槽(4) と、スラリー調整槽(4) から投
入口(2) へプラスチック粉砕物スラリーを送るスラリー
供給路(5) と、スラリー供給路(5) に設けられたスラリ
ー給送用のポンプ(6) と、投入口(2) に対向するように
分離槽(1) の他側の側壁(1b)内面に設けられたスラリー
案内凸部(10)とを備えてなることを特徴とするものであ
る。
【0009】この発明による第2のプラスチックの分離
回収装置は、請求項2記載の如く、プラスチック混合物
を低比重プラスチックと高比重プラスチックとに分離す
る分離槽(1) と、プラスチック粉砕物スラリーを分離槽
(1) 内の液面下へ送り込むように分離槽(1) の一側の側
壁(1a)内面に垂下状に設けられたスラリー投入路(12)お
よび該投入路(12)の下端開口部と、プラスチック粉砕物
をスラリー状に調整するスラリー調整槽(4) と、スラリ
ー調整槽(4) から投入路(12)へプラスチック粉砕物スラ
リーを送るスラリー供給路(5) と、下端開口部に対向す
るように分離槽(1) の他側の側壁(1b)内面に設けられた
スラリー案内凸部(10)とを備えてなることを特徴とする
ものである。
回収装置は、請求項2記載の如く、プラスチック混合物
を低比重プラスチックと高比重プラスチックとに分離す
る分離槽(1) と、プラスチック粉砕物スラリーを分離槽
(1) 内の液面下へ送り込むように分離槽(1) の一側の側
壁(1a)内面に垂下状に設けられたスラリー投入路(12)お
よび該投入路(12)の下端開口部と、プラスチック粉砕物
をスラリー状に調整するスラリー調整槽(4) と、スラリ
ー調整槽(4) から投入路(12)へプラスチック粉砕物スラ
リーを送るスラリー供給路(5) と、下端開口部に対向す
るように分離槽(1) の他側の側壁(1b)内面に設けられた
スラリー案内凸部(10)とを備えてなることを特徴とする
ものである。
【0010】
【作用】請求項1記載のプラスチックの分離回収装置に
よると、ポンプによりプラスチック粉砕物がスラリー状
で投入路に送り込まれる。このさい、発泡スチロールの
ように比重が小さいものもポンプ圧によって強制的に分
離槽底部の液面下へ投入されるので、液面上に浮かんで
滞留することはない。また、攪拌機によりプラスチック
を分離槽に送るための循環流を作る必要がないので、攪
拌によりできた泡がプラスチック表面に付着することが
なく、本来沈下すべき高比重のポリ塩化ビニルの一部が
付着した泡のために分離槽内で浮上させられることがな
い。
よると、ポンプによりプラスチック粉砕物がスラリー状
で投入路に送り込まれる。このさい、発泡スチロールの
ように比重が小さいものもポンプ圧によって強制的に分
離槽底部の液面下へ投入されるので、液面上に浮かんで
滞留することはない。また、攪拌機によりプラスチック
を分離槽に送るための循環流を作る必要がないので、攪
拌によりできた泡がプラスチック表面に付着することが
なく、本来沈下すべき高比重のポリ塩化ビニルの一部が
付着した泡のために分離槽内で浮上させられることがな
い。
【0011】また、分離槽(1) 内に投入口(2) または投
入路(12)の下端開口部に対向してスラリー案内凸部(10)
が設けられているので、分離槽(1) 内に投入されたスラ
リーは案内凸部(10)によって低比重物と高比重物とに精
度良く分離され、浮上したポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリスチレン等の低比重物を回収することにより、
油化に適したものだけが得られる。
入路(12)の下端開口部に対向してスラリー案内凸部(10)
が設けられているので、分離槽(1) 内に投入されたスラ
リーは案内凸部(10)によって低比重物と高比重物とに精
度良く分離され、浮上したポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリスチレン等の低比重物を回収することにより、
油化に適したものだけが得られる。
【0012】
【実施例】この発明の実施例を、以下図面を参照して説
明する。
明する。
【0013】参考例1 図1に示すプラスチックの分離回収装置は、プラスチッ
クの混合物を低比重物と高比重物とに分離する分離槽
(1) と、投入物を分離槽(1) 内の液面下へ送り込むよう
に分離槽(1) の側壁(1a)の下端部に設けられたスラリー
投入口(2) と、プラスチック粉砕物をスラリー状に調整
するスラリー調整槽(4) と、スラリー調整槽(4) から投
入口(2) へプラスチック粉砕物スラリーを送るスラリー
供給路(5)と、スラリー供給路(5) に設けられたスラリ
ー給送用のポンプ(6) とを備えてなるものである。この
装置は、例えば都市分別ごみ中の廃プラスチックを再利
用するに当たり、廃プラスチックから油化に適しないポ
リ塩化ビニル、ポリアクリロニトリル、ゴム等を除去
し、油化に適したポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
スチレン等のプラスチックを回収するものである。
クの混合物を低比重物と高比重物とに分離する分離槽
(1) と、投入物を分離槽(1) 内の液面下へ送り込むよう
に分離槽(1) の側壁(1a)の下端部に設けられたスラリー
投入口(2) と、プラスチック粉砕物をスラリー状に調整
するスラリー調整槽(4) と、スラリー調整槽(4) から投
入口(2) へプラスチック粉砕物スラリーを送るスラリー
供給路(5)と、スラリー供給路(5) に設けられたスラリ
ー給送用のポンプ(6) とを備えてなるものである。この
装置は、例えば都市分別ごみ中の廃プラスチックを再利
用するに当たり、廃プラスチックから油化に適しないポ
リ塩化ビニル、ポリアクリロニトリル、ゴム等を除去
し、油化に適したポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
スチレン等のプラスチックを回収するものである。
【0014】分離槽(1) には水が入れられており、比重
が1より大きいポリ塩化ビニル、ポリアクリロニトリ
ル、ゴム等は沈下し、比重が1より小さいポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリスチレン等の油化に適したプ
ラスチックは浮上するようになされている。
が1より大きいポリ塩化ビニル、ポリアクリロニトリ
ル、ゴム等は沈下し、比重が1より小さいポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリスチレン等の油化に適したプ
ラスチックは浮上するようになされている。
【0015】スラリー調整槽(4) は、プラスチック粉砕
物を水と混合することにより、プラスチックをスラリー
状にするもので、スラリー調整槽(4) 内には攪拌機(7)
が配置されている。
物を水と混合することにより、プラスチックをスラリー
状にするもので、スラリー調整槽(4) 内には攪拌機(7)
が配置されている。
【0016】投入口(2) は分離槽(1) の側壁(1a)の下端
部に位置しており、スラリー供給管(5) によって送られ
てきたプラスチック粉砕物スラリーを液面下に注入する
ようになされている。
部に位置しており、スラリー供給管(5) によって送られ
てきたプラスチック粉砕物スラリーを液面下に注入する
ようになされている。
【0017】スラリー供給管(5) から送り込まれたプラ
スチック粉砕物スラリーは、ポンプ圧によって強制的に
分離槽(1) 内部に送り出される。そのさい、発泡スチロ
ールのように比重が小さいものも一緒に移動させられ、
投入路(2) 内で発泡スチロール等が浮かんで滞留するこ
とはない。
スチック粉砕物スラリーは、ポンプ圧によって強制的に
分離槽(1) 内部に送り出される。そのさい、発泡スチロ
ールのように比重が小さいものも一緒に移動させられ、
投入路(2) 内で発泡スチロール等が浮かんで滞留するこ
とはない。
【0018】分離槽(1) 内では水の流れは少なく、各プ
ラスチックはそれぞれの比重に応じた特性を示すことに
なり、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン等
の低比重物(8) が浮上し、ポリ塩化ビニル、ポリアクリ
ロニトリル、ゴム等の高比重物(9) が沈下することによ
って、プラスチックが油化に適するものとそうでないも
のとに分離させられる。浮上した低比重物(8) を回収
し、油化に使用する。また、沈下した高比重物(9) は、
エアリフト、ポンプまたはスクリュー等により作り出さ
れた循環流(3) にのせられて別途回収される。
ラスチックはそれぞれの比重に応じた特性を示すことに
なり、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン等
の低比重物(8) が浮上し、ポリ塩化ビニル、ポリアクリ
ロニトリル、ゴム等の高比重物(9) が沈下することによ
って、プラスチックが油化に適するものとそうでないも
のとに分離させられる。浮上した低比重物(8) を回収
し、油化に使用する。また、沈下した高比重物(9) は、
エアリフト、ポンプまたはスクリュー等により作り出さ
れた循環流(3) にのせられて別途回収される。
【0019】上記のプラスチックの分離回収装置では、
発泡スチロール等が投入されても分離槽内を浮上し滞留
することがないので、以降に投入されるプラスチックの
邪魔になることがなく、処理時間が短縮できる。また、
従来の装置のように投入槽内に攪拌機を配置する必要が
なく、さらに液面上からプラスチック粉砕物スラリーを
投入することもないので疎水性のポリ塩化ビニルの表面
に泡が付着して浮上することが少なく、しかも装置が小
型化できるというメリットもある。
発泡スチロール等が投入されても分離槽内を浮上し滞留
することがないので、以降に投入されるプラスチックの
邪魔になることがなく、処理時間が短縮できる。また、
従来の装置のように投入槽内に攪拌機を配置する必要が
なく、さらに液面上からプラスチック粉砕物スラリーを
投入することもないので疎水性のポリ塩化ビニルの表面
に泡が付着して浮上することが少なく、しかも装置が小
型化できるというメリットもある。
【0020】図4に示す従来のプラスチックの分離回収
装置と図1に示すプラスチックの分離回収装置とについ
て、発泡スチロールを約10%含む廃プラスチックを用
いてプラスチックの分離回収実験を行なった。その結果
を表1に示す。
装置と図1に示すプラスチックの分離回収装置とについ
て、発泡スチロールを約10%含む廃プラスチックを用
いてプラスチックの分離回収実験を行なった。その結果
を表1に示す。
【0021】
【表1】 この表から分かるように、分離槽(1) 内で投入口(2) 近
辺(従来装置では投入槽(22))に浮かんで滞留する廃プ
ラスチック、浮上回収物中の塩化水素量(ポリ塩化ビニ
ル量)および回収率のすべてにおいて、図1のプラスチ
ックの分離回収装置が優れている。なお、従来装置の投
入槽(22)に浮く廃プラスチックは、次に投入するプラス
チックの邪魔になり除去が必要である。
辺(従来装置では投入槽(22))に浮かんで滞留する廃プ
ラスチック、浮上回収物中の塩化水素量(ポリ塩化ビニ
ル量)および回収率のすべてにおいて、図1のプラスチ
ックの分離回収装置が優れている。なお、従来装置の投
入槽(22)に浮く廃プラスチックは、次に投入するプラス
チックの邪魔になり除去が必要である。
【0022】実施例1 図2は、請求項1記載のプラスチックの分離回収装置を
示している。同装置は、参考例1のプラスチック分離回
収装置において、分離槽(1) 内に投入口(2) に対向し
て、すなわち、投入口(2) が設けられている側壁(1a)の
対向側壁(1b)に投入口(2) と同じレベルに、横断面正三
角形の案内凸部(10)が水平に設けられているものであ
る。この三角棒状の案内凸部(10)は一つの面を側壁(1a)
に固定し、その対向頂辺を投入口(2) に向けて配置され
ている。
示している。同装置は、参考例1のプラスチック分離回
収装置において、分離槽(1) 内に投入口(2) に対向し
て、すなわち、投入口(2) が設けられている側壁(1a)の
対向側壁(1b)に投入口(2) と同じレベルに、横断面正三
角形の案内凸部(10)が水平に設けられているものであ
る。この三角棒状の案内凸部(10)は一つの面を側壁(1a)
に固定し、その対向頂辺を投入口(2) に向けて配置され
ている。
【0023】その他の点は参考例1の構成と同じであ
る。
る。
【0024】このプラスチックの分離回収装置では、分
離槽(1) 内に投入されたスラリーは案内凸部(10)によっ
て低比重物と高比重物とに精度良く分離され、浮上した
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン等の低比
重物を回収することにより、油化に適したものだけが得
られる。
離槽(1) 内に投入されたスラリーは案内凸部(10)によっ
て低比重物と高比重物とに精度良く分離され、浮上した
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン等の低比
重物を回収することにより、油化に適したものだけが得
られる。
【0025】実施例2 図3は、請求項2記載のプラスチックの分離回収装置を
示している。同装置で参考例1のプラスチック分離回収
装置において、投入口の代わりに、分離槽(1)の側壁(1
a)内面にスラリー投入路(12)が垂下状に設けられてお
り、投入物を分離槽(1) 内の液面下へ送り込むようにな
されている。その他の点は参考例1の構成と同じであ
る。この装置においても、分離槽(1) 内に投入路(12)の
下端開口部に対向して、すなわち、投入路(12)が設けら
れている側壁(1a)の対向側壁(1b)に投入路(12)の下端開
口部と同じレベルに、横断面正三角形の案内凸部(10)が
水平に設けられているものである。この三角棒状の案内
凸部(10)は一つの面を側壁(1a)に固定し、その対向頂辺
を投入路(12)の下端開口部に向けて配置されている。
示している。同装置で参考例1のプラスチック分離回収
装置において、投入口の代わりに、分離槽(1)の側壁(1
a)内面にスラリー投入路(12)が垂下状に設けられてお
り、投入物を分離槽(1) 内の液面下へ送り込むようにな
されている。その他の点は参考例1の構成と同じであ
る。この装置においても、分離槽(1) 内に投入路(12)の
下端開口部に対向して、すなわち、投入路(12)が設けら
れている側壁(1a)の対向側壁(1b)に投入路(12)の下端開
口部と同じレベルに、横断面正三角形の案内凸部(10)が
水平に設けられているものである。この三角棒状の案内
凸部(10)は一つの面を側壁(1a)に固定し、その対向頂辺
を投入路(12)の下端開口部に向けて配置されている。
【0026】このプラスチックの分離回収装置でも、分
離槽(1) 内に投入されたスラリーは案内凸部(10)によっ
て低比重物と高比重物とに精度良く分離され、浮上した
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン等の低比
重物を回収することにより、油化に適したものだけが得
られる。
離槽(1) 内に投入されたスラリーは案内凸部(10)によっ
て低比重物と高比重物とに精度良く分離され、浮上した
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン等の低比
重物を回収することにより、油化に適したものだけが得
られる。
【0027】図4に示す従来のプラスチックの分離回収
装置と図3に示すこの発明によるプラスチックの分離回
収装置とについて、発泡スチロールを約10%含む廃プ
ラスチックを用いてプラスチックの分離回収実験を行な
った。その結果を表1に示す。
装置と図3に示すこの発明によるプラスチックの分離回
収装置とについて、発泡スチロールを約10%含む廃プ
ラスチックを用いてプラスチックの分離回収実験を行な
った。その結果を表1に示す。
【0028】
【表2】 この表から分かるように、分離槽(1) 内で投入路(12)
(従来装置では投入槽(22))に浮かんで滞留する廃プラ
スチック、浮上回収物中の塩化水素量(ポリ塩化ビニル
量)および回収率のすべてにおいて、この発明のプラス
チックの分離回収装置が優れている。なお、従来装置の
投入槽(22)に浮く廃プラスチックは、次に投入するプラ
スチックの邪魔になり除去が必要である。
(従来装置では投入槽(22))に浮かんで滞留する廃プラ
スチック、浮上回収物中の塩化水素量(ポリ塩化ビニル
量)および回収率のすべてにおいて、この発明のプラス
チックの分離回収装置が優れている。なお、従来装置の
投入槽(22)に浮く廃プラスチックは、次に投入するプラ
スチックの邪魔になり除去が必要である。
【0029】
【発明の効果】請求項1記載のプラスチックの分離回収
装置によると、発泡スチロール等が投入路内で浮かんで
滞留することがないので、以降に投入されるプラスチッ
クの邪魔になることがなく、また、本来沈下すべき高比
重のポリ塩化ビニルの一部が付着した泡のために分離槽
内で浮上させられることがないので、油化に適する低比
重物と油化に適しない重比重物とを極めて精度よく分離
して回収することができる。
装置によると、発泡スチロール等が投入路内で浮かんで
滞留することがないので、以降に投入されるプラスチッ
クの邪魔になることがなく、また、本来沈下すべき高比
重のポリ塩化ビニルの一部が付着した泡のために分離槽
内で浮上させられることがないので、油化に適する低比
重物と油化に適しない重比重物とを極めて精度よく分離
して回収することができる。
【0030】また、分離槽(1) 内に投入されたスラリー
は案内凸部(10)によって低比重物と高比重物とに精度良
く分離され、浮上したポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリスチレン等の低比重物を回収することにより、油化
に適したものだけを得ることができ、プラスチックの分
離精度を向上させることができる。
は案内凸部(10)によって低比重物と高比重物とに精度良
く分離され、浮上したポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリスチレン等の低比重物を回収することにより、油化
に適したものだけを得ることができ、プラスチックの分
離精度を向上させることができる。
【図1】参考例1のプラスチックの分離回収装置を概略
的に示す正面図である。
的に示す正面図である。
【図2】実施例1のプラスチックの分離回収装置を概略
的に示す正面図である。
的に示す正面図である。
【図3】実施例2のプラスチックの分離回収装置を概略
的に示す正面図である。
的に示す正面図である。
【図4】従来のプラスチックの分離回収装置を概略的に
示す正面図である。
示す正面図である。
(1) :分離槽 (1a):側壁 (2) :投入口 (4) :スラリー調整槽 (5) :スラリー供給路 (6) :ポンプ (10):スラリー案内凸部 (12):スラリー投入路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B09B 3/00 302 C10G 1/10 ZAB C10G 1/10 ZAB B29K 105:26 B29K 105:26 B09B 3/00 ZAB (56)参考文献 特開 平6−226743(JP,A) 特開 昭51−80378(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B03B 1/00 - 13/06 B29B 17/00 - 17/02
Claims (2)
- 【請求項1】 プラスチック混合物を低比重プラスチッ
クと高比重プラスチックとに分離する分離槽(1) と、プ
ラスチック粉砕物スラリーを分離槽(1) 内の液面下へ送
り込むように分離槽(1) の一側の側壁(1a)の下端部に設
けられたスラリー投入口(2) と、プラスチック粉砕物を
スラリー状に調整するスラリー調整槽(4) と、スラリー
調整槽(4) から投入口(2) へプラスチック粉砕物スラリ
ーを送るスラリー供給路(5) と、スラリー供給路(5) に
設けられたスラリー給送用のポンプ(6) と、投入口(2)
に対向するように分離槽(1) の他側の側壁(1b)内面に設
けられたスラリー案内凸部(10)とを備えてなることを特
徴とする、プラスチックの分離回収装置。 - 【請求項2】 プラスチック混合物を低比重プラスチッ
クと高比重プラスチックとに分離する分離槽(1) と、プ
ラスチック粉砕物スラリーを分離槽(1) 内の液面下へ送
り込むように分離槽(1) の一側の側壁(1a)内面に垂下状
に設けられたスラリー投入路(12)および該投入路(12)の
下端開口部と、プラスチック粉砕物をスラリー状に調整
するスラリー調整槽(4) と、スラリー調整槽(4) から投
入路(12)へプラスチック粉砕物スラリーを送るスラリー
供給路(5) と、下端開口部に対向するように分離槽(1)
の他側の側壁(1b)内面に設けられたスラリー案内凸部(1
0)とを備えてなることを特徴とする、プラスチックの分
離回収装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5379695A JP3306570B2 (ja) | 1995-03-14 | 1995-03-14 | プラスチックの分離回収装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5379695A JP3306570B2 (ja) | 1995-03-14 | 1995-03-14 | プラスチックの分離回収装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08243430A JPH08243430A (ja) | 1996-09-24 |
JP3306570B2 true JP3306570B2 (ja) | 2002-07-24 |
Family
ID=12952791
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5379695A Expired - Fee Related JP3306570B2 (ja) | 1995-03-14 | 1995-03-14 | プラスチックの分離回収装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3306570B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FI121060B (fi) * | 2000-05-22 | 2010-06-30 | Metso Paper Inc | Menetelmä jätteen käsittelemiseksi ja jätteenkäsittelylaitos |
-
1995
- 1995-03-14 JP JP5379695A patent/JP3306570B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH08243430A (ja) | 1996-09-24 |
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