JP3304336B2 - 立設コンクリートポールにおける外観劣化の記録方法、及びこれを用いた外観劣化の経年変化記録システム - Google Patents

立設コンクリートポールにおける外観劣化の記録方法、及びこれを用いた外観劣化の経年変化記録システム

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、立設コンクリー
トポールの表面に発現した外観劣化を記録する方法であ
って、特に、当該外観劣化状態を画像記録すると共にそ
の劣化位置を基準点からの位置情報として記録し、その
外観劣化の各データを一連に関連付けして一括管理を行
うことを特徴とする立設コンクリートポールにおける外
観劣化の記録方法、及びこれを用いた外観劣化の経年変
化記録システムに関する。
【0002】
【従来の技術】橋梁、鉄塔、ビル、コンクリートポー
ル、等に代表される建造物は、その耐用年数、設置場所
の環境条件や使用条件により、その外観にクラック(ひ
び)、腐食、コンクリートの欠落、または溶接箇所の亀
裂、等の劣化現象が見られ、これらはその建造物の機能
において重大な影響を及ぼす場合もあるため、早期に発
見して監視し、必要により何らかの適格な措置を採る必
要があった。
【0003】特に、電柱等に使用される立設コンクリー
トポール(以下「ポール」と略称する。)にあっては、
電力供給や有線通信回線の安定維持という高い公共性の
観点から、その保守管理の義務が法定されている。
【0004】従来、この保守管理の一つである外観劣化
の監視と記録は、記録担当者が設置されている各ポール
について、その種類や接地場所の個性化データ(例え
ば、各ポール毎に付加された番号記号等)を記録すると
共に、その外観について所定の確認項目を目視により検
査して判定していた。そして、該当する外観劣化を発見
した場合には、その外観劣化(例えば、クラック)の位
置情報を記録紙にその都度記録してゆくものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の記録方法では、ポールが山間地域、又は街中と言
った多様の環境下に設置されているため、記録担当者が
足場の悪いポールに昇ったり、狭い場所での大掛かりな
昇降装置を使用する等の検査及び記録は、非常に煩雑で
正確さに欠けると共に、人件費等のコスト増大の問題も
あった。また、被検査対象物であるポールは、市単位の
地域でも数万本の単位で存在し、その一つ一つを検査す
るには、非常に多数の記録担当者と長期間を要し、かつ
定期的に巡回して検査する場合にはその時間的間隔が大
きくなり、定量的な検査が為されていないのが現状であ
った。そのため適格な経年変化を把握するのも事実上不
可能なものであった。なお、かかる外観劣化検査の問題
点は、上述した立設コンクリートポールに限られるもの
ではなく、他の建造物についても同様にあった。
【0006】
【目的】そこで、本願発明は、かかる課題に着目して為
されたものであり、安価な簡易検査装置やシステムを用
いて、立設コンクリートポールに発現した外観劣化を簡
易迅速にかつ適格な検査データとして記録すると共に、
活用することを目的とした立設コンクリートポールにお
ける外観劣化の記録方法を提供するものであり、さらに
は、これら一連のデータを定期的に検査してデータベー
ス化することにより、外観劣化の経年変化の状況を適格
に把握することを目的とした外観劣化の経年記録システ
ムを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願発明は以下のような立設コンクリートポールの
記録方法、及びこれを用いた外観劣化の経年変化記録シ
ステムを採用している。
【0008】すなわち、検査対象の立設コンクリートポ
ール(P)の個性化データと検査面データを記録すると
共に、当該検査面に存する外観劣化の状態の画像を記録
し、 さらに、当該立設コンクリートポール(P)の天頂
部(P1)を基準点とし、該基準点と外観劣化位置の各
撮影画像を基に、該基準点の規定直径から外観劣化位置
の直径を算出し、該算出値との比較により外観劣化の拡
大寸法を算出して記録したことを特徴とする。
【0009】また、立設コンクリートポール(P)の円
柱側周面を縦割りに複数分割し、その各分割面を検査面
として記録したことを特徴とする。
【0010】さらに、当該立設コンクリートポール
(P)の側周面に対して、位置計測手段(3)からの水
平軸(LH)を設定すると共に、基準胴部(PB)、天
頂部(P1)、及び外観劣化位置(PN)を基準点と
し、それぞれの基準点の距離及び角度データを位置計測
手段(3)により計測し、該距離データ及び角度データ
から立設コンクリートポール(P)の屈曲量を算出する
ことを特徴とする。
【0011】さらにまた、上記の距離及び角度データよ
り、屈曲量の補正値と外観劣化の拡大寸法の補正値を算
出することを特徴とする。
【0012】そして、上記の方法で検査した各記録デー
タを、コンピュータネットワーク回線を利用して転送し
一括管理する。
【0013】加えて、上述の記録方法により採取した検
査データは、検査日付と関連付けした一連のデータとし
て構成すると共に、当該検査対象に繰り返し経年検査を
行って同様の構成のデータを格納手段に蓄積していき、
当該検査対象における外観劣化の経年変化を把握するよ
うにする。
【0014】なお、上記の特許請求の範囲及び課題を解
決するための手段の欄で記載した括弧付き符号は、発明
の構成の理解を容易にするため参考として図面符号を付
記したもので、この図面上の形態に限定するものでない
ことはもちろんである。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本願発明であるポールにお
ける外観劣化の記録方法の実施形態について、図面を参
照しながら詳細に説明する。
【0016】図1は本実施形態におけるポールの外観劣
化の記録状態を示す概略図であり、図2は本実施形態に
おいて画像認識手段及び位置計測手段を変更したポール
の外観劣化の記録状態を示す概略図であり、図3は本実
施形態におけるポールの分割状態を示す概略図(A)
と、個性化データと検査面データを併せて表示するモニ
タ画面(B)である。
【0017】先ず、本願発明の実施形態に用いる記録装
置1は、図1に示すように、主に、画像認識手段2、位
置計測手段3、データ記録手段4、通信ケーブル32、
画像ケーブル23、から構成している。
【0018】画像認識手段2は、安定保持すると共にX
YZ方向に作動する駆動機構を備えた三脚台22と、該
三脚台22上に設置した望遠レンズ20aを備え、撮像
画をデジタル情報として捉えるいわゆるデジタルカメラ
20と、該デジタルカメラ20からの画像情報を後述の
データ記録手段4に転送する画像ケーブル23とから構
成している。
【0019】位置計測手段3は、ノンプリズム測定が可
能な携帯型の光波距離計30であり、該光波距離計30
からデータ記録手段4に距離計測結果を送信する通信ケ
ーブル32とから構成している。なお、本実施形態例に
かかる携帯型の光波距離計30は、例えば、JENOP
TIK製のレーザ・レンジファインダーを用いている。
この光波距離計30は、目標物に反射したレーザー・パ
ルスの伝達時間を測定するものであるが、既存のものを
改造なく使用しているので、これ以上の詳細な説明は省
略する。
【0020】データ記録手段4としては、携帯性を考慮
して汎用のノート型のパーソナルコンピュータ(以下
「パソコン」)を用いている。該パソコン4は上記のデ
ジタルカメラ20及び光波距離計30からの各データを
各々のケーブル23、32を介して受信して格納するも
のであり、一括処理して管理及び表示し得るソフトウェ
アを搭載するものである。また通信回線にてデータの送
受信可能なシステムを備えているものであることが好ま
しい。
【0021】以上が本実施形態に用いる記録装置1の構
成例であるが、位置計測手段3が三脚台22に載置型で
あって、視準軸と測距軸が同一である光波距離計31を
使用する場合は、以下のように構成することも可能であ
る。すなわち、図2に示すように、光波距離計31の視
認部に直接的にCCDカメラ21を設置する構成であ
る。この構成においては、画像ケーブル23の途中に専
用モニタ21aを配置しても良い。なお、この構成にお
ける光波距離計31は、例えば、トプコン製GPT−1
000シリーズを採用する。
【0022】
【本実施形態の作用】本願発明の実施形態は、上記のよ
うに構成した記録装置1を用いて、次のような方法によ
りポールPの外観劣化Cの検査を行うものである。先
ず、検査対象であるポールPを特定すると共に、その円
柱外周面を本実施形態例では4分割し(図3の(A)参
照。)、任意の検査面の適宜な正面位置に三脚台22を
設置して、画像認識手段2とパソコン4を配置する。そ
して、ポールPの設置地番や番号記号などの個性化デー
タ、及び東西南北の各面などの検査面のデータをパソコ
ン4に入力する。
【0023】次に、ポールPの基準点として設定した天
頂部P1に対して、三脚台22のXYZ軸の各回動軸に
よりデジタルカメラ20の視準軸を合わせ、その位置か
ら鉛直方向の下向きに検査面の撮影を行うと共に、デジ
タルカメラ20を通して、又はパソコン4のモニタ40
にてその外観を視認する。この検査中にクラック等の外
観劣化Cを発見した場合には、デジタルカメラ20の回
動を止め、光波距離計30にて天頂部P1から外観劣化
Cの位置までの直線距離sを計測し、パソコン4にこの
距離sデータを転送する。このデータを受け取ったパソ
コン4は、予め搭載されているソフトウェアにより、ポ
ール仕様で規定されている既知の天頂部P1の直径から
外観劣化Cの位置におけるポール直径Dを算出し、モニ
タ40上に所定のフォーマットにより天頂部P1から劣
化位置までの距離s及び前記算出したポール直径Dから
成る検査面データを表示すると共に記録する(図3の
(B)参照。)。該検査面データにより、外観劣化Cの
拡大寸法(クラックの場合にはその長さ及び亀裂幅)を
把握することが可能になる。
【0024】なお、載置型の光波距離計31を採用して
いる場合は、視準軸と測距軸が同一であるため、画像認
識とほぼ同時に上記の基準点から外観劣化Cまでの距離
sが得られると共に、光波距離計31の内部で外観劣化
C位置のポール直径Dの算出が可能である。このため、
パソコン4側では、ポール直径D算出のデータ処理は必
要ない。
【0025】そして、上述の検査を残りの三面について
も行い、1つのポールPについての外観劣化の記録が終
了する。
【0026】上記したポールPの検査面データの他に
も、本実施形態はポールPの屈曲量r、及び屈曲量rを
算出するための補正値Ψを採取することが可能である。
また、上述した外観劣化C(特にクラック)の拡大寸法
のデータ採取において、この外観劣化Cの亀裂等が屈曲
部の横方向に走っている場合には、より正確な亀裂幅W
を算出するための補正値Ψ2を採取することも可能であ
る。これらのデータ採取については、図面に基づいて以
下に説明する。なお、ここでの屈曲量rとは、屈曲が発
生していない基準胴部PBと天頂部P1を結ぶ傾き直線
LAを設定し、任意屈曲部PNから前記傾き直線LAま
での距離と定義している。
【0027】先ず、図4に示すように、位置計測手段3
からの水平軸LHを設定する。次に、位置計測手段3か
ら基準胴部PB、天頂部P1、任意屈曲部PNまでの距
離データS1、S2、S3と、水平軸LHから基準胴部
PB、天頂部P1、任意屈曲部PNまでの角度データθ
1、θ2、θ3と、基準胴部PBから天頂部P1までの
垂直高さ(距離)データH、水平距離データL、及び角
度データθと、を位置計測手段3により計測する。
【0028】そして、上記の計測データを基に以下の計
算を行う。 (1)位置計測手段3から基準胴部PBまでの水平距離
L1及び基準胴部PBから水平軸LHまでの垂直高さH
1を算出する。 L1=S1×cosθ1、 H1=S1×sinθ1となる。 (2)位置計測手段3から天頂部P1までの水平距離L
2及び水平軸LHから天頂部P1までの垂直高さH2を
算出する。 L2=S2×cosθ2、 H2=S2×sinθ2となる。 (3)位置計測手段3から任意屈曲部PNまでの水平距
離L3及び水平軸LHから任意屈曲部PNまでの垂直高
さH3を算出する。 L3=S3×cosθ3、 H3=S3×sinθ3となる。 (4)位置計測手段3から任意屈曲部PNの高さにおけ
る傾き直線LAまでの水平距離L4及び任意屈曲部PN
から傾き直線LAまでの水平距離L5を以下に従って算
出する。なお、ポールPの屈曲は図4(A)、(B)に
示すように屈曲方向により2つの場合がある。図4
(A)の場合にはL4、L5は下記式により算出する。 H=H1+H2、 L=L2−L1となり、 L4=L1+(L×(H3+H1))/Hとなる。 よって、L5=L4−L3となる。 また、図4(B)の場合にはL4、L5は下記式により
算出する。 H=H1+H2、 L=L1−L2となり、 L4=L1―(L×(H3+H1))/Hとなる。 よって、L5=L3−L4 ここで、L5は任意屈曲部PNから傾き直線LAまでの
水平距離であるので、その補正値Ψはsinθとなり、
屈曲量rは以下の式により算出する。 Ψ=sinθ r=L5×Ψ=L5×sinθ
【0029】以上の計測及び算出をポールPの所定の計
測点(例えば5点等)で順次行うと共に、検査面以外の
残り3面についても行い、当該ポールPの最大屈曲量を
求める。
【0030】次に、屈曲部における外観劣化Cの亀裂幅
W及び補正値Ψ2は、図5に示すように、外観劣化Cの
拡大寸法の把握で採取したデータである亀裂幅W1と、
屈曲量rの算出で用いたθ、θ3及びこの2つの角度デ
ータより算出するθ4を用いて以下の計算により算出す
る。なお、屈曲量rの算出と同様に図5(A)、(B)
の2つの場合がある。図5(A)の場合、Ψ2及びWは
下記式により算出する。 θ4=θ3+(90°−θ)となり、 Ψ2=1/cosθ4となる。 よって、W=W1×Ψ2=W1×1/cosθ4 図5(B)の場合、Ψ2及びWは下記式により算出す
る。 θ4=180°−(90°+(θ−θ3)) =90°−θ+θ3 =θ3+(90°−θ)となり、 Ψ2=1/cosθ4となる。 よって、W=W1×Ψ2=W1×1/cosθ4
【0031】上記のように算出したポールPの屈曲量r
及び外観劣化Cの亀裂幅W、外観劣化Cの位置等やその
大きさ、及びポールPの個性化データ等を整理して表示
する画面の例を図6に示す。なお、外観劣化Cの縦横の
長さ及び亀裂が縦方向に走っている場合の亀裂幅Wは、
上述した拡大寸法の把握で求めたデータを補正なしで表
示している。
【0032】最後に、パソコン4のコンピュータネット
ワーク回線を利用して、上記の検査データを他のパソコ
ン若しくはホストコンピュータにデータを転送(又は送
信)して一括管理し、ポールPの補修・交換の検討時の
基準データとする。
【0033】[本実施形態の利用]本実施形態にかかる
外観劣化の記録方法により採取した検査データの更なる
利用は、各検査ポール毎に検査日付と関連付けした一連
のデータを構成し、一定期間毎に同一ポールを繰り返し
検査を行って同様構成のデータを格納手段に蓄積してデ
ータベースを構築するようにすることである。そして、
かかるデータベースを用いて、特定ポールの個性化デー
タを検索キーとして検索することにより、当該ポールに
おける外観劣化の経年変化を監視する。これにより、ポ
ールの経年変化の進行状況を把握して補修時期や交換時
期を予測することができ、的確な作業計画を立てること
ができる。
【0034】
【他の実施形態の可能性】上述した記録方法はポールに
ついてのものであるが、この記録方法は他の建造物につ
いても適用することができる。すなわち、図7に示すよ
うに、橋梁Bの橋脚B1や橋桁B2の劣化状態を検査す
る場合においては、橋脚B1の検査面を特定し、橋桁B
2との接合部などを基準点と規定し、この点に対する位
置情報を記録すると共に劣化を画像記録するようにして
もよい。また、ビルの外壁面の劣化検査においては、そ
の屋上端部や窓枠部などの適宜の位置を基準点に設定し
て、上記記録方法を利用して検査を行なうことも可能で
ある(図示省略)。
【0035】
【効果】本願発明は、上記のような記録方法を採用して
いるため、ポールに発現した外観劣化を安価であって、
簡易迅速にかつ適格な検査データとして個性化データと
併せて記録することが可能である。このため、ポール
保守管理に対する労力が低減され、そのコスト削減に著
しく貢献することができる。
【0036】また、本願発明は安価であって、軽量かつ
高機能の画像認識手段、位置計測手段、及びパソコン等
のデータ記録手段を組み合わせて行なうことができるた
め、山間地域でも一人で携帯して、短時間で迅速に検査
することができる。その結果、法定の巡回検査を無理な
く達成することができると共に、検査期間の短縮化と検
査員の削減による、経費の削減を図ることができる。
【0037】さらに、複数の場所で行なった多数の記録
データを、又は平行して行って採取した各地の記録デー
タを、有線又は無線回線を利用して特定のサーバーコン
ピュータ等に収集して格納することにより、一括管理す
ることができる。
【0038】さらにまた、検査データを個性化データと
日付等とを関連付けした一連のデータとして記録するこ
ととしているため、定期的に検査して同一構成のデータ
を格納手段(例えば、ハードディスク、コンパクトディ
スク、磁気テープ、等)に蓄積することができる。そし
てこれにより構築されたデータベースを利用することに
より、外観劣化の経年変化の状況を適格に把握すること
ができる。このことは、ポールにおける外観劣化の経年
変化の進行状況を把握して補修時期や交換時期を予測す
ることができ、的確な作業計画を立てることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態におけるポールの外観劣化の記録
状態を示す概略図である。
【図2】 本実施形態において画像認識手段及び位置計
測手段を変更したポールの外観劣化の記録状態を示す概
略図である。
【図3】 本実施形態におけるポールの分割状態を示す
概略図(A)と、個性化データと検査面データを併せて
表示するモニタ画面(B)である。
【図4】 本実施形態のポールにおける屈曲量算出の説
明図である。
【図5】 本実施形態のポールが屈曲している場合、そ
の屈曲部での外観劣化幅の補正値算出の説明図である。
【図6】 本実施形態におけるポールの分割状態及び個
性化データと検査面データを併せて表示するモニタ画面
の例である。
【図7】 本実施形態のポールにおける外観劣化の記録
方法を橋梁に応用した状態を示す概略図である。
【符号の説明】
1 記録装置 2 画像認識手段 20 デジタルカメラ 20a 望遠レンズ 21 CCDカメラ 21a 専用モニタ 22 三脚台 23 画像ケーブル 3 位置計測手段 30 光波距離計(携帯型) 31 光波距離計(載置型) 32 通信ケーブル 4 パソコン(データ記録手段) 40 モニタ C 外観劣化(クラック等) P ポール P1 天頂部 PB 基準胴部 PN 任意屈曲部 D ポール直径 LH 水平軸 LA 傾き直線 r 屈曲量 B 橋梁 B1 橋脚 B2 橋桁 s 距離
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G06T 1/00 315 G06T 1/00 315 7/60 150 7/60 150P (72)発明者 橋元 良一 福島県いわき市内郷白水町浜井場1番地 株式会社常磐エンジニアリング内 (72)発明者 志賀 文章 福島県いわき市内郷白水町浜井場1番地 株式会社常磐エンジニアリング内 (56)参考文献 特開 平11−161324(JP,A) 特開 平8−28066(JP,A) 特開 平10−46382(JP,A) 特開 昭61−161449(JP,A) 実開 平6−2376(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01D 9/00 E01D 19/10 ESW E04G 21/00 G06T 1/00 300 G06T 1/00 315 G06T 7/60 150 E04G 23/00 G06F 17/60 H02G 1/02 H04N

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査対象の立設コンクリートポール
    (P)の個性化データと検査面データを記録すると共
    に、当該検査面に存する外観劣化の状態の画像を記録
    し、 さらに、当該立設コンクリートポール(P)の天頂部
    (P1)を基準点とし、該基準点と外観劣化位置の各撮
    影画像を基に、該基準点の規定直径から外観劣化位置の
    直径を算出し、該算出値との比較により外観劣化の拡大
    寸法を算出して記録したことを特徴とする立設コンクリ
    ートポールにおける外観劣化の記録方法。
  2. 【請求項2】 立設コンクリートポール(P)の円柱側
    周面を縦割りに複数分割し、その各分割面を検査面とし
    て記録したことを特徴とする請求項1記載の立設コンク
    リートポールにおける外観劣化の記録方法。
  3. 【請求項3】 請求項1、又は2記載の立設コンクリー
    トポール(P)における外観劣化の記録方法において、 当該立設コンクリートポール(P)の側周面に対して、
    位置計測手段(3)からの水平軸(LH)を設定すると
    共に、基準胴部(PB)、天頂部(P1)、及び外観劣
    化位置(PN)を基準点とし、それぞれの基準点の距離
    及び角度データを位置計測手段(3)により計測し、該
    距離データ及び角度データから立設コンクリートポール
    (P)の屈曲量を算出することを特徴とする立設コンク
    リートポールにおける外観劣化の記録方法。
  4. 【請求項4】 請求項記載の距離及び角度データよ
    り、屈曲量の補正値と外観劣化の拡大寸法の補正値を算
    出することを特徴とする立設コンクリートポールにおけ
    る外観劣化の記録方法。
  5. 【請求項5】 検査した各記録データを、コンピュータ
    ネットワーク回線を利用して転送し一括管理することを
    特徴とする請求項1、2、3、又は記載の立設コンク
    リートポールにおける外観劣化の記録方法。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4、又は記載の
    設コンクリートポールにおける外観劣化の記録方法によ
    り採取した各データを、検査日付と関連付けした一連の
    データとして構成すると共に、当該検査対象に繰り返し
    経年検査を行って同様の構成のデータを格納手段に蓄積
    していき、当該検査対象における外観劣化の経年変化を
    把握するようにしたことを特徴とする外観劣化の経年変
    化記録システム。
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