JP3303428B2 - 音声合成装置のアクセント成分基本テーブルの作成方法 - Google Patents

音声合成装置のアクセント成分基本テーブルの作成方法

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JP3303428B2 JP11751893A JP11751893A JP3303428B2 JP 3303428 B2 JP3303428 B2 JP 3303428B2 JP 11751893 A JP11751893 A JP 11751893A JP 11751893 A JP11751893 A JP 11751893A JP 3303428 B2 JP3303428 B2 JP 3303428B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は合成音声のピッチの制
御でピッチ目標値を1音韻あたり複数個設け、さらにア
クセント幅を多段階で制御することにより、人間の発声
により近いピッチパターンを実現する規則音声合成装置
において、アクセント成分の基本パターンを生成する時
に参照する音声合成装置のアクセント成分基本テーブル
の作成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】規則合成方式による音声合成装置は、図
3に示すように、テキスト入力部1からの入力テキスト
に対し、日本語処理部2による形態素解析によってポー
ズの位置、単語・文節の句切りや辞書を参照した読みが
な変換とアクセント付与がなされる。例えば、入力テキ
ストが 「今日はいい天気です」 にあるとき、日本語処理結果は下記表となる。
【0003】
【表1】
【0004】この処理結果のテキストに対し、抑揚制御
部3ではフレーズパターン算出部3Aによってテキスト
に含まれるモーラ(子音+母音で表される音の最小単
位)の数から得られるフレーズ成分(ポーズで挟まれた
一息で話すときの音の高低)を算出し、アクセントパタ
ーン算出部3Bによってアクセント成分(単語が個々に
持つ音の高低)を算出するし、夫々の成分を図4に示す
ように重ね合わせた抑揚制御パターンを算出する。フレ
ーズ成分は人が話すときの出始めの高いピッチから次第
に声門下圧の低下による低いピッチへの低下になる。ま
た、アクセント成分は上述のように解析単位毎に1つの
ピッチ目標値を与えてその間を直線補間する場合と、解
析単位毎に3点のピッチ目標値を与えてその間を直線補
間する場合がある。
【0005】後者のアクセント成分算出は、CV単位
(子音+母音)とV単位(母音)別に下記表2,表3に
示す区分に目標値P1〜P3を与え、*印で示す区分のピ
ッチは前後のデータから直線補間する。
【0006】
【表2】
【0007】
【表3】
【0008】音声合成部4は抑揚処理部3で付与された
抑揚制御パターンに従って各音節のピッチを調整し、ま
た各音節に対応づけた音源波パターンと調音フィルタの
パラメータから調音フィルタの応答出力として合成音声
を得る。
【0009】上述のように、従来の抑揚制御方式は、入
力テキストに含まれるモーラの数によるフレーズ成分と
モーラ毎のアクセント成分等の合成により合成音声に抑
揚を持たせる。このうち、アクセント成分は、1モーラ
当たり複数の目標ピッチを持たせ、その間のピッチ変化
は補間処理によって決定される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前記アクセント成分は
アクセントの高低から単純にピッチが決定されるため、
画一的なピッチ変化になって機械的な合成音声になり易
かった。また、音節と音節及び文節と文節のつながりに
ついては全く考慮されていないため、モーラの前後を含
めたアクセントの変化に滑らかさが無くなる場合が生
じ、音節又は文全体として不自然な合成音声になる問題
があった。
【0011】この発明は上記の事情に鑑みてなされたも
ので、アクセントを高低の2段階でなく多段階で制御し
て実際、人が発声するときのピッチパターンを合成音に
反映させ、聞き易い合成音声にすることができる音声合
成装置のアクセント成分基本テーブルの作成方法を提供
することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するために、日本語処理された入力テキストに対
し、該入力テキストのフレーズ内モーラ数からフレーズ
成分の抑揚制御パターンを得、該入力テキストのフレー
ズ内各モーラに定めるピッチ目標値をアクセント環境に
応じて補正及び補間処理によってアクセント成分の抑揚
制御パターンを得、前記フレーズ成分とアクセント成分
を重ね合わせて入力テキストの抑揚制御パターンを得、
前記モーラのアクセント環境別に基本アクセントパター
ンをテーブル化して記憶する基本アクセントパターンテ
ーブルを得、入力されるモーラのアクセント環境に対応
する基本アクセントパターンを前記テーブルから得て、
当該モーラのピッチを補正する基本アクセントパターン
生成処理部を得、この処理部の処理結果を日本語処理さ
れた句切りモーラ数とモーラ位置によって補正してアク
セント成分の抑揚パターンを得る補正処理部とを備えた
規則合成方式の音声合成方法において、前記基本アクセ
ントパターンテーブルは種々なモーラが発声される環境
をグループ化した上で各環境毎にアクセントの基本成分
の値を登録した後に、当該モーラを含めて先先行モー
ラ、先行モーラ、後続モーラ、後後続モーラを考慮した
アクセント環境で、各モーラ環境毎に子音部3点、母音
部4点の正規化された値を格納して作成させたことを特
徴とするものである。
【0013】
【作用】基本アクセントパターンテーブルを上述のよう
に作成し、アクセント基本成分を決定するとき、上記テ
ーブルを参照するようにしたので、実際に人が発声する
ときのピッチパターンを合成音に反映することができる
ようになって自然性の高い合成音声を得ることができ
る。
【0014】
【実施例】以下この発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1はこの発明の実施例が適用される構成図で、
図1において図3と異なる部分はアクセントパターン算
出部3Bに代えてアクセントパターン生成処理部5を設
けた点である。
【0015】アクセントパターン生成処理部5には入力
テキストの日本語処理結果として区切り内モーラ数と当
該モーラのアクセントパターン(前記表1参照)データ
が与えられる。このデータを、アクセントパターン生成
処理部5は、基本アクセントパターン生成処理部6と、
詳細を後述する基本アクセントパターンテーブル7及び
補正処理部8で処理する。
【0016】基本アクセントパターン生成処理部6は、
入力されたデータのアクセント環境に対応する基本アク
セントパターンをテーブル7から読み出すための処理を
行う。この基本アクセントパターンテーブル7は規則合
成を行う際、ある文章の中のあるモーラのアクセント成
分の値を決めるとき、そのモーラの前後の音の種類やア
クセントパターン等を考慮に入れて決定し、各モーラの
出て来るさまざまな環境に対して、それぞれアクセント
成分を決定するためのアクセント成分の値をテーブルに
持っておいて参照して決めたものである。
【0017】そして、テーブルを作成するとき、いろい
ろなモーラが発声される環境をグループ化した上で、各
環境毎にアクセントの基本成分の値を登録する。その
後、当該モーラを含めて後述の5モーラを考慮したアク
セント環境を求め、各モーラ環境毎にアクセントの基本
成分を表す7つの値(子音部3点、母音部4点)を正規
化して登録し基本アクセントパターンテーブル7が作成
される。
【0018】なお、グループ化するときに考慮する要素
として次の5項を採用する。
【0019】1.第1区切りで発声されたものか?それ
以降か?(2通り) 2.前後計5モーラのアクセント環境(表4に示す。こ
の表4では10通りか示さないが、実際には98通りあ
る)
【0020】
【表4】
【0021】上記表4に示した先先行モーラ、先行モー
ラ、当該モーラ、後続モーラ、後後続モーラの5モーラ
について、「L」はLOW、「H」はHIGH、「C」
は文頭・句頭、「)」は文末・句末をそれぞれ表現する
ものである。表4において、例えば「AOI」の「O」
というモーラはアクセント型2型の真中なので「(LH
L)」となり、「A」というモーラは「((LHL」と
いう環境になる。
【0022】3.先行モーラの種類(長音か?その他か
?の通り) 4.当該モーラの種数(10通り) CVモーラ:有声子音、促音、長音 CVモーラ:有声子音、非促音、長音 CVモーラ:有声子音、促音、非長音 CVモーラ:有声子音、非促音、非長音 CVモーラ:無声子音、促音、長音 CVモーラ:無声子音、非促音、長音 CVモーラ:無声子音、促音、非長音 CVモーラ:無声子音、非促音、非長音 Vモーラ:長音 Vモーラ:非長音 5.後続モーラの種類(5通り) 促音 (CVモーラの時の子音部が) 有声子音(CVモーラの時の子音部が) 無声子音(CVモーラの時の子音部が) 母音 (Vモーラ) 文末・句末 上記のようにグループ化した環境毎に、特願平4−43
145号に示したアクセント成分パターンを格納したア
クセント成分データベースを基にしてデータベースを分
類する。こうして分類されたデータベースから、各グル
ープ毎に典型的なアクセントパターンを選択し、このア
クセントの基本成分を表す7つの値(子音部3点、母音
部4点)を正規化し、アクセント基本テーブルをそれぞ
れ登録して行く。以上の操作をデータベースに存在する
すべてのグループについて行い、得られたアクセント基
本テーブルの構成を図2に示す。図2において、子音部
のデータとしてはNo.1〜No.3子音部のデータと
してNo.1〜No.4まで示し、コメントとして、イ
は第1区切りかどうか、ロはアクセント環境、ハは当該
モーラ、ニは先行モーラ、ホは後続モーラをそれぞれ示
す。
【0023】図2のようにグループ化したアクセント基
本テーブルを構成することにより、データベースの管理
が容易になるとともに、データベースを使用するときの
時間短縮を図ることができる。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
アクセント基本テーブルを、モーラの環境をグループ化
した後、各環境毎にアクセントの基本成分の値を登録
し、しかも各モーラ環境毎に前記基本成分の7点の正規
化された値を登録して作成したので、合成時の合成音の
ピッチパターンのうちアクセント成分を生成するときに
前記テーブルを参照すると、大変聞き易しい合成音が得
られるようになる。また、上記のようにしてアクセント
基本テーブルを作成すると実際に人が発声するときのピ
ッチパターンを合成音に反映することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す構成図である。
【図2】アクセント基本テーブルの説明図である。
【図3】従来の規則合成方式による音声合成装置の構成
図である。
【図4】抑揚処理態様図である。
【符号の説明】
1…テキスト入力部 2…日本語処理部 3A…フレーズパターン算出部 4…音声合成部 5…アクセントパターン生成処理部 6…基本アクセントパターン生成処理部 7…基本アクセントパターンテーブル 8…補正処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−238697(JP,A) 特開 平3−127098(JP,A) 特開 平4−46396(JP,A) 特開 平4−83298(JP,A) 特開 平4−331997(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10L 13/06 - 13/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 日本語処理された入力テキストに対し、
    該入力テキストのフレーズ内モーラ数からフレーズ成分
    の抑揚制御パターンを得、該入力テキストのフレーズ内
    各モーラに定めるピッチ目標値をアクセント環境に応じ
    て補正及び補問処理によってアクセント成分の抑揚制御
    パターンを得、前記フレーズ成分とアクセント成分を重
    ね合わせて入力テキストの抑揚制御パターンを得、前記
    モーラのアクセント環境別に基本アクセントパターンを
    テーブル化して記憶する基本アクセントパターンテーブ
    ルを得、入力されるモーラのアクセント環境に対応する
    基本アクセントパターンを前記テーブルから得て、当該
    モーラのピッチを補正する基本アクセントパターン生成
    処理部を得、この処理部の処理結果を日本語処理された
    句切り内モーラ数とモーラ位置によって補正してアクセ
    ント成分の抑揚パターンを得る補正処理部とを備えた規
    則合成方式の音声合成方法において、 前記基本アクセントパターンテーブルは種々なモーラが
    発声される環境をグループ化した上で各環境毎にアクセ
    ントの基本成分の値を登録した後に、当該モーラを含め
    て先先行モーラ、先行モーラ、後続モーラ、後後続モー
    ラを考慮したアクセント環境で、各モーラ環境毎に子音
    部3点、母音部4点の正規化された値を格納して作成さ
    せたことを特徴とする音声合成装置のアクセント成分基
    本テーブルの作成方法。
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