JP3292636B2 - 平型試験片加工用の自動治具及びその自動治具を使用した工作機械並びに加工方法 - Google Patents

平型試験片加工用の自動治具及びその自動治具を使用した工作機械並びに加工方法

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JP3292636B2 JP23021495A JP23021495A JP3292636B2 JP 3292636 B2 JP3292636 B2 JP 3292636B2 JP 23021495 A JP23021495 A JP 23021495A JP 23021495 A JP23021495 A JP 23021495A JP 3292636 B2 JP3292636 B2 JP 3292636B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属材料試験に使用さ
れる平型試験片の無人の自動加工システムに使用される
平型試験片の乾式加工用の自動治具及びこの自動治具を
使用した工作機械並びにこの自動治具を使用した平型試
験片の自動加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の平型試験片を加工するための治具
として、例えば特開平3−238338号公報記載のも
のが知られている。この治具は、複数の平型試験片を載
せる受板と、この受板上に載せた試験片を垂直方向にク
ランプするクランプ手段と、このクランプ手段の各種の
動作完了を検出する検出手段と、試験片を受板上に載
せ、クランプ手段で締め付ける過程で試験片の一方の側
部が係合し、試験片の側部を揃える垂直な基準面を備え
たボディを有し、試験片を載せた受板を上昇させてクラ
ンプ手段で締め付けて固定し、この固定した状態で、切
削油を使用して切削加工するようになっている。すなわ
ち、平型試験片の自動加工においては、加工能率上ある
いは加工タクトの制限から試験片を複数枚積み重ね、上
述のような自動治具によりクランプして切削を行ってい
る。また切削中は切削油を充分に使用した湿式加工が主
流となっている。この切削油は加工面の潤滑、切削工具
の冷却効果の他に切削切粉を治具外に排出して機械側の
スクリュウチップコンベアへ送りこむ役割を果たしてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に切削油を十分に使用して湿式で加工すると、加工終了
後、切削油を浴びた試験片を洗浄する必要がある。すな
わち切削油が付着していると試験片同志が密着してしま
い、試験機に自動的に送り込むためのロボットによる1
枚毎の剥離作業が不可能となるからである。しかし、切
削油を使用しない乾式での切削方式では、切削切粉が治
具の可動部周辺および油圧や電気の配管、配線部に堆積
し、治具の損傷をはじめ自動運転を妨げる大きな要因と
なり、このような自動加工システムに適用することはき
わめて難しいものとなっている。
【0004】一方、最近の鉄鋼メーカにおける平型試験
片の自動加工システムにおいては、上記の洗浄のための
装置をコスト及び洗浄液規制の面から回避する方向にあ
る。従って平型試験片加工用の自動治具においては切削
方式を湿式から乾式に変更する必要に迫られ、従来構造
とは異なった機能、方式が要求されている。すなわち、
従来方式の自動治具で乾式切削を行った場合は、切削切
粉の排出が最大のネックとなる。これは試験片をクラン
プするための受台やこれを駆動するための駆動機器ある
いは受台の動作検出用の検出器をはじめ、配管や配線類
が外部へ剥き出しの状態となっているため、切削切粉が
配管や配線のあらゆる部位に堆積するからである。この
堆積した切粉の排除を、無人で自動的に行うことは非常
に困難で、特に、受台はロボットによる試験片の搬出入
部および試験片をクランプするための可動部となってい
るため、垂直方向のストローク内でこの受台とボディ上
部との間に切粉が堆積した場合には正常な動作領域が阻
害される。この結果、誤切削、試験片の落下、切削工具
の破損、機械の損傷などを招いて自動加工が停止し、停
止した自動加工システムの復帰対策に工数や費用を伴う
ことになる。従って現状では、自動ラインの稼動を定期
的にストップして作業者による定期的な切粉の清掃を余
儀なくされている。
【0005】本発明は、このような従来技術の実情に鑑
みてなされたもので、その目的は、低コストで受板とボ
ディ間の切粉を確実に排除可能な無人で自動的に平型試
験片を乾式で加工できる治具を提供することにある。ま
た、他の目的は、この治具を使用して切粉の影響を排除
して無人で自動的に加工できる工作機械を提供すること
にある。さらに他の目的は、この治具を使用して乾式で
加工できる加工方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、複数の平型試験片を載せる受板と、前記
受板上に載せた試験片を垂直方向に移動させてクランプ
する手段と、試験片を前記受板上に載せ、前記クランプ
手段で締め付ける過程で試験片の一方の側部が係合して
試験片の側部を揃える垂直な基準面を備えたボディとを
備えた平型試験片加工用の自動治具において、前記受板
の底面に対向する前記ボディ上の切粉を飛散させるため
に、当該ボディ上に設置されたプレートの上面に形成さ
れたエアー吹き出し口と、このエアー吹き出し口にエア
ーを導くエアー通路とからなるエアー吹き出し手段を備
えていることを特徴とする
【0007】この場合、前記クランプ手段は、マニホー
ルド化されたベース内部で配管の役割を果たす構造とす
ることができる。前記動作完了の検出手段は、ボディ側
面に検出器を格納するスペースを創成し、配線もこのス
ペース内を通過するよう設け、それぞれ取出し口のみが
外部へ接続される構造とするとよい。
【0008】また、前記ボディの垂直な基準面を受板の
長さ方向中央部に当たる部分で2分し、ボディのその部
分に空間を設けてもよい。前記クランプ手段は、前記受
板とこの受板の上方に設けられたクランブ部材とから構
成し、前記受板を垂直方向に移動させて受板とクランプ
部材との間で試験片をクランプするようにする。クラン
プ部材としては、例えば固定された一対のアームから構
成される。
【0009】受板の上面には試験片を把持するロボット
ハンドの爪が干渉しないようにその爪を受け入れる複数
の逃げ溝が形成されている。前記検出手段としては、受
板の降下動作を検出する検出手段と、受板の上昇動作時
に受板とアームとで与えられるクランプ力を検出する検
出手段とを有している。
【0010】また、ボディの側面の一部にエアーの取り
入れ口を有し、ボディ内部に創成されたエアー供給路が
前記エアー吹き出し口を有するプレートの裏面に形成さ
れた溝に接続されてエアー通路を構成し、エアーの供給
によってエアー吹き出し口からエアーを放出させること
によって切削切粉を治具外部へ飛散させて排出するよう
になっている。
【0011】一方、この治具を搭載する工作機械は、主
軸周辺に伸縮自在の複数のエアーノズルを備え、このノ
ズルを機械加工中の平型試験片の冷却用として、また治
具上部への切粉堆積防止のための切粉排出用などに使い
分けてエアーを放出させる。
【0012】
【作用】このように構成された治具では、治具の内部か
ら自動運転停止等の原因となる可動部など最も切粉の堆
積しやすい部分を狙って、すなわち受板とベースとの間
の部分にエアー吹き出し手段、具体的には、エアー吹き
出し口を設け、自動的にエアーを放出させる。切粉の最
も溜りやすい所は治具ボディの上部で、試験片を載せる
受台の真下にあたる部分である。試験片をクランプする
前は、この受板と、この真下にあるボディ上面とは、わ
ずかな間隔をあけているが、クランプ動作に入ると受台
が上昇移動し、クランプ完了から切削完了までは距離が
あくため切粉がボディ上面に堆積してしまう。このまま
の状態で切削完了後、受台が降下してくると、この切粉
が受台と接触してしまって正規の位置まで降下しないと
ころで停止してしまう。そこで、治具ボディ上面にエア
ー吹き出し口を有するプレートを組立可能に取り付けて
いる。このプレートの下面すなわち治具ボディ上面と接
する位置には、エアー通過用のポケット(空間−溝)が
設けられており、このポケットから垂直方向に明けられ
た複数の小径孔(第1のエアー吹き出し口)と水平方向
の細長溝(第2のエアー吹き出し口)とが連通してい
る。ボディの外部にはエアーの取り入れ口があり、ここ
からボディ上面までエアー供給路によって連絡させ、プ
レートを治具ボディ上面と組立し、取り入れ口からエア
ーを送りこむと、エアーはボディおよびプレートを介し
て複数の小径孔および細長溝から放出され、切粉が自動
的に排出される。
【0013】一方、試験片をクランプするための受板を
上昇、降下させる手段として、油圧によるシリンダ駆動
を用いた場合、このシリンダまでの配管がどうしても治
具外部へ露出することから、この部への切粉堆積が避け
られない。そこで、上記手段では治具ボディを固定して
いるベース内に油圧配管を設け、切粉堆積を回避してい
る。この配管としては、ベースに直接通路を形成したマ
ニホールド構造が採用される。このマニホールド構造と
しては、ボディ内部に垂直に油圧シリンダを配置し、且
つ油圧シリンダの底面に油圧の往復口を設ける。更にシ
リンダの底面がボディの下面と同一面となるように配置
する。ここでボディをベース上面に固定するとシリンダ
底面がベース上面と接する状態になる。そこでベースに
は、シリンダの往復口にあたる位置にそれぞれ垂直な穴
を途中まで設け、この穴と連絡する横穴をそれぞれが衝
突しないように設けることでベース内が油圧回路のマニ
ホールド構造となる。ベースの一端に油圧の取り入れ口
を設けることで、シリンダには配管無しで油が供給され
るため、切粉の堆積は皆無となる。
【0014】また受板の上昇、降下の動作完了を検出す
る手段として上昇時は、油圧の圧力スイッチで治具以外
の場所から検出容易であるが、降下時は前述したように
受板がボディ上面と若干の間隔をおいて停止するため圧
力による信号を検出できず、リミットスイッチ或はセン
サー等の検出器よる手段をとることになるが、これら検
出器および電気配線類も治具の外部に取り付けると、先
に述べた切粉堆積の原因となる。そこで、治具内部に取
り付けられたシリンダと同期運動をする一対のガイドロ
ッドを設け、このガイドロッドの一端に受板の降下時に
接触するドックを取り付けている。且つこれらリミット
スイッチおよびドッグにおいても全て治具の側面に収容
スペースを創成して外部露出のない構造をとっている。
電気配線は、治具に加工された案内溝を通過して治具外
部へ連絡されており、切粉の堆積を皆無にしている。
【0015】また、治具を搭載する工作機械は、主軸周
辺に伸縮屈曲自在の複数のエアーノズルを設け、このノ
ズルを機械加工中の平型試験片の冷却用として、また治
具上部への切粉堆積防止のための切粉排出用などに使い
分けてエアーを供給させ、治具のもつエアー吹き出し機
能と連動させて切粉の排除効果を高めている。なお、治
具は、試験片の長さや幅寸法からその大きさを数種類に
分類し、その分類に沿って製作され、試験片に応じて最
適なものが適宜選択されて使用される。
【0016】このように構成した治具は、NC工作機械
のテーブル上にその大きさに応じてステージ別に配置
し、コンベアで搬送された試験片をロボットによりその
種類に該当するステージ上の治具へ供給後、NC工作機
側は予めプログラム化された種類別データにより加工を
行う。
【0017】以上のように試験片の大きさ別に分類し、
且つ上述した機能を具備した治具を予めその種類別にプ
ログラム化された加工データとツールの使用により、一
連の加工をエアーによる自動切粉排出を兼ねながら実施
し、試験片の搬入、搬出のロボットとの間で各動作ステ
ップ毎の完了を信号を介して連携させることにより無人
による乾式の全自動加工が可能となる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図1は本発明の一実施例に係る自動治具の一部
を断面した斜視図である。自動治具はボディ1と、ベー
ス2と、試験片3を載置する受板4と、この受板4を昇
降させる一対のシリンダ5a,5bと、ボディ1の上端
部に取り付けられ、試験片3を受板4との間で挟んで固
定するアーム6a,6bとから主に構成されている。
【0019】ボディ1は、図4の図1におけるC方向矢
視図にも示すようにスクリュー7によってベース2に固
定されている。前記シリンダ5a,5bはボディ1の内
部に収納され、図2のシリンダ5aの断面詳細図に示す
ように、シリンダ5a内の作動油の油路8a及び8bは
ベース2に設けられている油回路9a及び9bにそれぞ
れ接続され、さらにベース2に設置された油供給口19
aおよび19bに接続されている。シリンダ5aとベー
ス2が接する境界面は図3の図2における要部拡大断面
図に示すようにOリング10により密封され、油漏れを
防止している。
【0020】また、シリンダ5a,5bの中央部に油圧
によって進出後退自在に設けられたロッド11a,11
bの先端部には、前記受板4がスクリュウ12によって
固定されている。一方、ボディ1の前記シリンダ5a,
5bの外側に位置する個所にはそれぞれ一対のロッド1
3a,13bが摺動可能に収納されており、上部はスク
リュウ14により受板4に固定され、受板4と一体に昇
降するようになっている。
【0021】前記アーム6a,6bはボディ1の上端面
にスクリュウ15により固定されている。試験片3は前
記受板4の上面4′にセットされ、当該上面4′とアー
ム6a,6b間でシリンダ5a,5bのロッド11a,
11bの矢印Z,Z′方向の上昇、降下運動により固
定、開放されるようになっている。また、この受板4は
ボディ1にスクリュウ16により固定された一対の基準
板17a,17bの基準面17′に接して配置されてい
る。
【0022】図4及びその斜視図である図5において、
前記ロッド13aの下部にはドック18がスクリュウ2
0により、固定されておりリミットスイッチ21の接触
子22に接触し、受板4の最降下位置を検出する。リミ
ットスイッチ21の配線方向にはボディ1に配線通過用
の溝23が基準面17´の方向と平行に設けられてい
る。
【0023】ボディ1の中央部は左右の基準板17a,
17bが分れているように受板4の長さ方向中央部にあ
たる部分に傾斜面52が形成され、その下端は符号24
位置まで下がっている。一方、ボディ1の中央付近の左
右には一対のエアー吹出し用のプレート25a,25b
がスクリュウ26により固定されている。このプレート
25a,25bにはボディ1に設けられた一対のエアー
通過孔27a,27bが同じく垂直方向の一対のエアー
通過孔28a,28bで接続された位置と連通するよう
ポケット溝29a,29bが設けられており、且つこの
ポケット溝29a,29bの出口は垂直方向への複数の
細孔30a,30bおよび水平方向への細長溝31a,
31bとして連通している。
【0024】試験片3は平型試験片であり、この試験片
の形状は図6(a)の平面図、及び図6(b)の側面図
に示すように長さ方向中央部の平行部3a、試験機に把
持される長さ方向両側の掴み部3b及び3cとからな
り、全長L1 、厚みT、平行部幅W1 、掴み部幅W2
平行部長さL2 、コーナー部の半径Rに形成されてい
る。実際の形状は試験片の目的によって異なり、これに
対応して試験片を加工するときの加工部位は異なってく
る。例えば図7の試験片3は、全長L、厚みTを除いて
全加工するもの、図8は掴み部W2 を加工しないもの、
図9は掴み部W2 のみを加工し、中央部に平行部3aが
ないものである。また、同一加工部位であっても長さ
L、厚みTの種類も多い。
【0025】図8に示すような形状および加工部位を有
する平型試験片を対象とした場合、本実施例では図1に
示した受板4の形状をその詳細図の図10に示すように
試験片3の最終加工形状に対し、切削時、カッタ32の
削り込みを防止するため試験片3の長さ方向中央部の平
行部3aおよびコーナー部の半径R部に相当する部位を
全高さについて内側に△aだけ小さな形状で作成する。
また試験片3を受板4に移載するときの図12に示すロ
ボット33の爪33a,33b,33c,33dとの干
渉を避けるため、図11の図10におけるP−P線断面
図からも分かるように逃げ溝34a,34b,34cが
設けられている。ロボット33については図12に示す
ようにロボット33の先端に組立られた爪33a,33
bが矢印DおよびD′方向に、また爪33c,33dが
図13に示すように矢印EおよびE′に移動可能な構造
となっている。一方、爪33cの外側には、図13の図
12におけるQ方向矢視図に示すようにバネ35により
軸36を支点に矢印FおよびF′方向に傾斜可能な押し
付け板37が設けられている。
【0026】以上のように構成された本実施例に係る治
具は、図14の斜視図に示すように試験片の種類、長さ
別に対応するようにベース2を介して第1ステージから
第3ステージのように配置される。図15はこの治具を
NC工作機械38のテーブル39上にベース2を介して
配置した状態と試験片3の移載用ロボット33との位置
関係を示す斜視図であり、図16には本実施例における
機器の構成を示してある。なお、図16において符号4
0は治具に内蔵されたシリンダー5a,5bの駆動用油
圧ユニットである。ここで、シリンダー5a,5bにつ
いて言えば1ステージのみの記号として説明してある
が、前述したように本実施例では試験片3の種類と長さ
別に第1ステージから第3ステージまで配置してあるの
で実際の員数が3倍となることは当然であり、更に前述
した一対の基準板17a,17bやプレート25a,2
5bなどについても同様である。
【0027】一方、各ステージ別のリミットスイッチ2
1の配線21aは前述の配線用溝23を通って中継ボッ
クスである41に集約され、一本のケーブル42内に纏
められて外部接続可能となっている。更に油圧回路につ
いても各ステージの油供給口19a及び19bがベース
2の端面に集中して設置され、外部との接続が可能とな
っている。図16において符号43はメンテナンス用の
治具操作盤、符号38は治具を搭載したNC工作機械、
符号33はNC工作機械38の前面に配置されたロボッ
トをそれぞれ示す。
【0028】以下、本実施例の治具の動作について説明
する。動作前の受板4は図4に示すようにロッド13
a,13bの下部に取り付けられたドック18がリミッ
トスイッチ21の接触子22と接触し、閉の状態になっ
ている。この状態で、図12に示すようにロボット33
は、爪33a〜33dによって試験片3を把んだ状態で
図15に示す治具の受板4上に移載する。このとき受板
4には前述したようにロボットの爪33a〜33dに対
する逃げ溝34a,34b,34cが設けられているの
でお互いの干渉はない。移載が完了するとロボット33
の爪33a,33bは矢印D方向(図12)、爪33
c,33dは矢印E方向(図13)に移動して試験片3
から離れる。
【0029】次に、ロボット33を操作することで図1
7に示すようにロボット33は図13に示す爪33cの
外側に設けられた前述の押し付け板37を試験片3の端
面3aに当接させ、ボディ1に固定された基準板17
a,17bの基準面17′に押し付けるよう矢印V方向
に移動し、この押し付け動作を維持しつつ押し付け動作
の完了信号を送る。
【0030】治具側は、この完了信号を受けて油路8a
側に圧油を供給してロッド11a,11bを上昇させ、
図18に示すように試験片3を搭載した受板4を矢印U
方向に上昇させる。これによって試験片3は複数枚積層
された状態でアーム6a,6bと受板4間で締付けられ
る。このとき、締付け力が予め設定した圧力に達すると
圧力スイッチ44から信号を取り出し、図19に示すよ
うにロボット33は試験片3から離れて矢印I方向へ退
避すると同時に完了信号を出す。
【0031】一方、圧力スイッチ44からの信号により
図4に示す一対のエアー取入口45a,45bからエア
ーが供給される。エアーは一対のエアー通過孔27a,
27b及び28a,28bを通り、一対のエアー吹出し
用プレート25a,25bに設けられた複数の細孔30
a,30bおよび細長溝31a,31bを通って治具の
外側に向かってそれぞれ垂直方向(矢印J方向)及び水
平方向(矢印K方向)へ放出される。そして、このエア
ー放出を継続したまま前述のロボット33の矢印I方向
への退避信号により試験片3の機械加工へ移行する。
【0032】機械加工は、図20に示すようにNC工作
機械38の主軸46にタッチセンサー47を装着し、予
め治具上のアーム6a,6bの下面6a′,6b′の位
置をNC工作機械38のテーブル39上からの高さ寸法
1 として記憶しておく。次に受板4に移載された試験
片3が、アーム6a,6b間で締付けされた状態で試験
片3の最下部のh面をタッチセンサー47により高さ寸
法H2 として取り込んで記憶する。
【0033】次に、第21図に示すように工具交換によ
り、主軸46に切削用カッタ48を装着したとき、カッ
タ48の面48aの位置は前述したH1 寸法とH2 寸法
との差H3 に対し△h′だけテーブル39方向に下げて
位置を設定することにより試験片3の最下部での削り残
しが防止できる。以上のようなカッタ位置の設定により
試験片3の長さ方向中央部の平行部3a及びコーナー部
の半径R部の加工を実施するが、NC工作機械38の持
つ工具交換機能により前述したタッチセンサー47に代
わってカッタ48が主軸46に装着されると図15に示
すように主軸46の周囲に備えられた複数のエアーノズ
ル49からエアーが放出される。このエアーの放出方向
Mは予めカッタ48および試験片3の方向及び治具上部
に向くようセットしておくことにより切削中のカッタ4
8及び試験片3の温度上昇を抑える役目を果たすと共に
切紛50を治具外へ排出することが可能となる。
【0034】一方、前述した一対のエアー吹出し用プレ
ート25a,25bから放出されるエアーは特に切削中
の切紛50が治具上のエアー吹出し用プレート25a,
25b上に堆積するのを防止する重要な役目を果たして
いる。この、エアー吹出し用プレート25a,25b上
に切粉50が堆積すると、切削完了後に受板4が降下し
たときエアー吹出し用プレート25a,25bとの間で
挟まれる状態になり、受板4が正規の位置まで降下でき
なくなる。すなわち、受板4の下部に取り付けられたド
ック18がリミットスイッチ21の接触子22に接触し
ない状態で停止したままとなり、動作の完了信号が発生
せず、次の動作へ移れず自動加工が停止する。さらに
は、堆積した切粉50によりシリンダ5a,5bのロッ
ド11a,11bやロッド13a,13b及び受板4を
損傷する原因となる。これゆえ、エアーを吹き出して切
粉50を飛散させることは、自動加工の停止を防止し、
ロッドや受板の損傷を防ぐという点で、重要な要素とな
る。
【0035】加工が完了すると、主軸46の周囲に設け
られた複数のエアーノズル49からのエアーの放出を停
止し、主軸46は機械の作業上の原点へ復帰する。次に
シリンダ5a,5b,のロッド11a,11bが図1に
示すように矢印Z′方向に降下し、図4に示したリミッ
トスイッチ21の接触子22とドック18が接触した時
点でリミットスイッチ21から完了信号を出す。同時に
エアー吹き出し用プレート25a,25bからのエアー
放出も停止する。
【0036】この完了信号を受けてロボット33は再び
受板4上の試験片3を把持し、治具から搬出して所定の
退避位置へ移動して完了信号を出す。ここで前述したエ
アー吹出し用プレート25a,25bからのエアーの放
出及び主軸46からのエアー放出のタイミングの設定を
自由にすることが可能であり、切削切粉50の排出具合
を確認しながら最良のタイミングを設定することが望ま
しく、これによって切粉50は完全に治具外へ排出され
る。この排出された切粉50は図22に示すように治具
に設置した切粉カバー51および治具の傾斜面52によ
り、NC工作機械38の切粉回収チップコンベア53へ
流れ易いような傾斜角が選択されている。図22におい
て、矢印kは切粉50の流れる方向を示している。
【0037】ここで、前述の実施例に係る治具を使用し
て試験片を製作する全工程について説明する。図23
は、試験片の自動加工システムの各工程を示す説明図で
ある。同図において、まず、ステップS1で対象となる
試験片3を板材54から自動打ち抜きによって採取す
る。この工程では、例えば図9に示す外形のものが打ち
抜かれる。次いで、ステップS2の試験片3の職別用刻
印工程が実行される。この工程では、自動バーコードラ
ベラー55によりラベル56が貼付される。ラベリング
された試験片3は、ステップS3で吸着パット57によ
って順次パレット58に収納され、ステップS4でパレ
ット58毎にコンベア59上を流される。ステップS5
からは本実施例に係る治具を用いた試験片3の機械加工
工程となる。この工程では、ステップS5でロボット3
3によって試験片3を治具へ搬入し、ステップS6で試
験片3を固定してNC工作機械38によって積層された
試験片3を機械加工する。機械加工が終了すると、ステ
ップS7でロボット33によって試験片3を搬出し、さ
らにステップS8で試験片3をパレット58へ移載す
る。そして、ステップS9で自動試験機へ無人搬送車6
0を使用して搬入する。この工程が、試験片3の加工の
たびに繰り返され、無人で試験片の加工が行われる。
【0038】以上のように、本発明の自動治具を試験片
の自動加工ラインに取込んで全自動システムが構成でき
【0039】
【発明の効果】これまでの説明で明らかなように、本発
明によれば加工部位および厚みの異なる平型試験片に対
して標準化した複数の治具を汎用のNC工作機械に配置
し、切粉が堆積し易い個所にエアーを吹き出しながら加
工することが可能となるので、乾式で切粉の影響を排除
し、連続して無人で自動的に加工できる治具を提供する
ことができる。これによって、切削油が無用となるの
で、加工後に切削油の影響による試験片の密着状態を解
除するための洗浄設備が不要となり、加工コストの低減
を図ることが可能になる。
【0040】また、この自動治具を使用し、主軸周りに
エアー吹き出しノズルを設けることで、治具側の上部に
おいても確実に切粉を飛散させることができるので、切
粉の影響を排除して無人で連続的に自動加工可能な工作
機械を提供することができる。
【0041】
【0042】さらに具体的には、受板の底面に対向する
ボディ上の切粉を飛散させるためのヱアー吹き出し手段
が、前記ボディ上に設置されたプレートの上面に形成さ
れたエアー吹き出し口と、このエアー吹き出し口にエア
ーを導くエアー通路とからなる請求項記載の発明によ
れば、受板とボディ間の切粉を確実に排除することがで
きるので、受板の下降動作が確実に行え、これによって
動作が中断されることなく作業が行える。また、エアー
吹き出し口が形成されたプレートをボディ上面に設置す
るだけで、簡単にエアー吹き出し手段を構成することが
可能となり、低コストで受板とボディ間の切粉を確実に
排除可能な平型試験片加工用の自動治具を提供すること
ができる。
【0043】エアー吹き出し口が、エアーをプレートの
表面と垂直な方向に放出させる第1のエアー吹き出し口
と、プレートの表面と平行な方向に放出させる第2のエ
アー吹き出し口とからなる請求項記載の発明によれ
ば、第1のエアー吹き出し口から吹き出したエアーによ
り上方に浮き上がった切粉を第2のエアー吹き出し口か
ら吹き出したエアーにより水平に吹き飛ばすことができ
るので、確実に切粉を排除することができる。
【0044】第1のエアー吹き出し口がプレートの上面
に開口した複数の小径孔からなり、第2のエアー吹き出
し口がプレートの上面から上方に伸びた垂直部の側面に
開口した細長溝からなる請求項記載の発明によれば、
エアーが水平方向に連続して放出するので、エアーの噴
流があたらないデッドゾーンがなくなり、確実に切粉を
飛散させることができる。
【0045】プレートの裏面に切溝された溝を有し、エ
アー通路が前記プレートをボディ上面に設置したときに
前記溝とボディ上面との間で形成される閉鎖空間からな
る請求項記載の発明によれば、プレートに対する加工
が容易なので、低コストで治具を製作できる。
【0046】エアー通路にエアーを供給するためのエア
ー供給路がボディ内部に形成された請求項記載の発明
によれば、治具のボディ外部にエアー供給管路が露出し
ないので、切粉が当該エアー供給管路に堆積することが
なく、これによって切粉が原因となる自動運転の阻害要
因を排除することができる。
【0047】受板上に載せた試験片を垂直方向に移動さ
せてクランプする手段が、受板を上方に移動させる油圧
シリンダと、上方に移動した試験片の位置を規制するア
ームとからなり、前記油圧シリンダに圧油を供給してロ
ッドを作動させる油圧配管が前記ボディ中に設けられて
なる請求項記載の発明によれば、油圧配管系及び油圧
駆動系がボディ外に露出しないので、切粉が油圧系統に
堆積することがなく、これによって切粉が原因となる自
動運転の阻害要因を排除することができる。
【0048】受板の垂直方向の移動時の動作検出機器
と、この動作検出機器に接続される配線を収納する溝部
とが前記ボディの内部に設けられてなる請求項記載の
発明によれば、動作検出系がボディ外に露出しないの
で、切粉が機器や配線系統に堆積することがなく、これ
によって切粉が原因となる自動運転の阻害要因を排除す
ることができる。
【0049】平型試験片加工用の自動治具をテーブル上
に搭載し、加工用のカッターを取り付ける主軸周辺に伸
縮自在の複数のエアー吹き出しノズルを備えてなる請求
記載の発明によれば、前記ノズルから放出するエア
ーによって刃物に付着した切粉を飛散させるとともに、
刃物を当該エアーによって冷却することが可能であり、
治具に付着した切粉も治具に設けられたエアー吹き出し
手段によって飛散し、切粉は付着しないので、切粉の影
響を排除して無人で自動的に加工できる工作機械を提供
することができる。
【0050】自動治具の受板の底面に対向するボディ上
の切粉を飛散させるためのヱアー吹き出し手段及び前記
主軸周辺に設けられたエアー吹き出しノズルの両者に同
時にエアーを供給する手段と、前記自動治具のエアー放
出と連動して切削加工中にエアー吹き出しノズルからエ
アーを放出させる手段とを備えてなる請求項記載の発
明によれば、切削加工中に両者から同時にエアーが放出
されるので、確実に切粉を排除することができる。
【0051】自動治具の受板からのエアー放出を前記受
板の動作検出信号により発生させる手段と、工作機械主
軸回りのエアー吹き出しノズルからのエアー放出を前記
主軸にカッターが装着されたことを示す信号より発生さ
せる手段と、両手段から出力された信号から両手段から
吹き出させるエアーの吹き出しタイミングを設定する手
段とを備えてなる請求項10記載の発明によれば、エア
ーの吹き出しタイミングを設定して同時にエアーを放出
させるので、確実に切粉を排除することができる。
【0052】受板の底面に対向するボディの面にエアー
を放出させて当該面に存在する切削切粉を飛散させ、少
なくとも受板の下降時に当該面に切粉が存在しないよう
にして試験片の加工を行う請求項11記載の発明によれ
ば、エアーによって切粉が受板の下側に存在しないよう
にして加工するので、受板の下降時に受板の下降動作が
阻害されることがなく、それゆえ、無人で自動的に継続
して加工することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る自動治具の一部を断面
した斜視図である。
【図2】図1におけるシリンダを断面した要部詳細図で
ある。
【図3】図2におけるシリンダとベースの境界面の拡大
断面図である。
【図4】実施例に係る自動治具の側面図である。
【図5】実施例に係る自動治具の受板を上昇させた状態
を示す斜視図である。
【図6】実施例に係る平型試験片の形状を示す図であ
る。
【図7】実施例に係る平型試験片の形状および加工部位
を示した説明図である。
【図8】実施例に係る平型試験片の形状および加工部位
を示した説明図である。
【図9】実施例に係る平型試験片の形状および加工部位
を示した説明図である。
【図10】試験片を搭載する受板の詳細を示す平面図で
ある。
【図11】図10のP−P線断面図である。
【図12】ロボットの概略構成を示す側面図である。
【図13】図12におけるQ方向矢視図である。
【図14】実施例に係る自動治具を各ステージ別に配置
した治具の全体的な構成を示す斜視図である。
【図15】実施例に係る自動治具とNC工作機械および
ロボットとの位置関係を示した斜視図である。
【図16】実施例に係る各機器の構成を示す説明図であ
る。
【図17】ロボットによって試験片を重ねてクランプす
るまでの動作を示す動作説明図である。
【図18】ロボットによって試験片を重ねてクランプす
るまでの動作を示す動作説明図である。
【図19】ロボットによって試験片を重ねてクランプす
るまでの動作を示す動作説明図である。
【図20】実施例におけるタッチセンサーによる試験片
位置のデータ測定図である。
【図21】実施例における切削用カッタの試験片に対す
る突出し位置の説明図である。
【図22】実施例に係る自動治具の切粉カバーの機能を
示す説明図である。
【図23】実施例による平型試験片の自動加工システム
の各工程を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ボディ 2 ベース 3 試験片 4 受板 5a,5b シリンダ 6a,6b アーム 8a,8b 油路 9a,9b 油回路 11a,11b ロッド 13a,13b ロッド 17a,17b 基準板 17′ 基準面 18 ドッグ 19a,19b 油供給口 21 リミットスイッチ 22 接触子 23 配線通過用の溝 25a,25b プレート 27a,27b エアー通過孔 28a,28b エアー通過孔 29a,29b ポケット溝 30a,30b 細孔 31a,31b 細長溝 33 ロボット 38 NC工作機械 39 テーブル 40 駆動用油圧ユニット 41 中継ボックス 42 ケーブル 44 圧力スイッチ 45a,45b エアー取入口 46 主軸 47 タッチセンサー 48 切削用カッタ 49 エアーノズル 50 切粉
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上條 良男 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式 会社 日立製作所 日立工場内 (72)発明者 藤井 修 千葉県君津市君津1番地 新日本製鐵 株式会社 君津製鐵所内 (72)発明者 菊田 裕也 千葉県君津市人見1038−2 吉川工業 株式会社 君津支店内 (56)参考文献 特開 平3−238338(JP,A) 特開 昭61−103753(JP,A) 特開 平4−171152(JP,A) 実開 昭59−176710(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 1/28 B23Q 11/00 JICSTファイル(JOIS)

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の平型試験片を載せる受板と、前記
    受板上に載せた試験片を垂直方向に移動させてクランプ
    する手段と、試験片を前記受板上に載せ、前記クランプ
    手段で締め付ける過程で試験片の一方の側部が係合して
    試験片の側部を揃える垂直な基準面を備えたボディとを
    備えた平型試験片加工用の自動治具において、 前記受板の底面に対向する前記ボディ上の切粉を飛散さ
    せるために、当該ボディ上に設置されたプレートの上面
    に形成されたエアー吹き出し口と、このエアー吹き出し
    口にエアーを導くエアー通路とからなるヱアー吹き出し
    手段を備えていることを特徴とする平型試験片加工用の
    自動治具。
  2. 【請求項2】 前記エアー吹き出し口が、エアーをプレ
    ートの表面と垂直な方向に噴出させる第1のエアー吹き
    出し口と、プレートの表面と平行な方向に噴出させる第
    2のエアー吹き出し口とからなることを特徴とする請求
    項1記載の平型試験片加工用の自動治具。
  3. 【請求項3】 前記第1のエアー吹き出し口がプレート
    の上面に開口した複数の小径孔からなり、前記第2のエ
    アー吹き出し口がプレートの上面から上方に伸びた垂直
    部の側面に開口した細長溝からなることを特徴とする請
    求項記載の平型試験片加工用の自動治具。
  4. 【請求項4】 プレートの裏面に切溝された溝を有し、
    前記エアー通路が前記プレートをボディ上面に設置した
    ときに前記溝とボディ上面との間で形成される閉鎖空間
    からなることを特徴とする請求項記載の平型試験片加
    工用の自動治具。
  5. 【請求項5】 前記エアー通路にエアーを供給するため
    のエアー供給路が前記ボディ内部に形成されていること
    を特徴とする請求項記載の平型試験片加工用の自動治
    具。
  6. 【請求項6】 前記受板上に載せた試験片を垂直方向に
    移動させてクランプする手段が、受板を上方に移動させ
    る油圧シリンダと、上方に移動した試験片の位置を規制
    するクランプ部材とからなり、前記油圧シリンダに圧油
    を供給してロッドを作動させる油圧配管が前記ボディ中
    に設けられていることを特徴とする請求項記載の平型
    試験片加工用の自動治具。
  7. 【請求項7】 前記受板の垂直方向の移動時の動作検出
    機器と、この動作検出機器に接続される配線を収納する
    溝部とが前記ボディの内部に設けられていることを特徴
    とする請求項記載の平型試験片加工用の自動治具。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の平型試験片加工用の自動
    治具をテーブル上に搭載し、加工用のカッターを取り付
    ける主軸周辺に伸縮自在の複数のエアー吹き出しノズル
    を備えていることを特徴とする平型試験片加工用の自動
    治具を使用した工作機械
  9. 【請求項9】 自動治具の受板の底面に対向するボディ
    上の切粉を飛散させるためのヱアー吹き出し手段及び前
    記主軸周辺に設けられたエアー吹き出しノズルの両者に
    同時にエアーを供給する手段と、前記自動治具のエアー
    放出と連動して切削加工中にエアー吹き出しノズルから
    エアーを放出させる手段とを備えていることを特徴とす
    る請求項記載の平型試験片加工用の自動治具を使用し
    た工作機械。
  10. 【請求項10】 自動治具のボディからのエアー放出を
    前記受板の動作検出信号により発生させる手段と、工作
    機械主軸回りのエアー吹き出しノズルからのエアー放出
    を前記主軸にカッターが装着されたことを示す信号より
    発生させる手段と、両手段から出力された信号に基づい
    て両手段から吹き出させるエアーの吹き出しタイミング
    を設定する手段とを備えていることを特徴とする請求項
    記載の平型試験片加工用の自動治具を使用した工作機
    械。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし7のいずれか1項に記
    載の自動治具を使用し、 クランプする手段によってクランプした状態で試験片を
    加工し、 加工終了後、受板を下降させてクランプ状態を解除する
    とともに次の試験片を当該受板上に載置し、 前記加工、前記クランプ状態の解除、および前記次の試
    験片の前記受板上への載置を繰り返す際、前記受板の底
    面に対向するボディの面にエアーを放出させて当該面に
    存在する切削切粉を飛散させ、少なくとも前記受板の下
    降時に当該面に切粉が存在しないようにして試験片の加
    工を行うことを特徴とする平型試験片加 工用の自動治具
    を使用した加工方法
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