JP3265590B2 - 画像の動きベクトル検出装置及び画像揺れ補正装置 - Google Patents

画像の動きベクトル検出装置及び画像揺れ補正装置

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JP3265590B2
JP3265590B2 JP18446991A JP18446991A JP3265590B2 JP 3265590 B2 JP3265590 B2 JP 3265590B2 JP 18446991 A JP18446991 A JP 18446991A JP 18446991 A JP18446991 A JP 18446991A JP 3265590 B2 JP3265590 B2 JP 3265590B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像の動きベクトル検出
および画像の揺れ補正の画像処理に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、画像の動きベクトル検出および平
滑化信号処理装置としては、特開昭61−107886
号公報に示されている。
【0003】以下に従来の画像の動きベクトル検出およ
び平滑化信号処理装置について説明する。図5は従来の
画像の動きベクトル平滑化回路を用いた動きベクトル検
出装置のブロック図である。また図6はその動作を説明
するための略線図である。図5において、1は画像信号
入力端子である。2は代表点メモリで、入力される画像
信号のうち代表点にあたる画素の信号を記憶する。3は
差分・絶対値変換器で、入力の差の絶対値を出力する。
4は累計加算器、5は最小点検出回路である。6は選択
手段である。7は動きベクトル平滑手段である。また図
4a,bにおいて8は画面であり9a〜9dは動きベク
トル検出領域であり、10a〜10dはその各領域から
それぞれ検出される動きベクトルである。
【0004】以上のように構成された従来例の画像の動
きベクトル検出装置について以下その動作を説明する。
まず入力端子1に時間的に連続する画像信号が入力され
る。代表点メモリ2では、まず予め画面8の各検出領域
9a〜9d中に複数の代表点が決められており、入力画
像信号のうち代表点の位置にあたる画素の信号を記憶す
る。差分・絶対値変換器3はは前フィールドの代表点の
位置の信号と、現フィールドの代表点から(水平方向
i,垂直方向j )偏移した位置の信号との差の絶対値
|ΔL|(i,j)を求める。累積加算器4には、各検出領
域9a〜9dについてそれぞれ偏移(i,j)に対応す
るテーブルがあり、差分・絶対値変換器3からの信号を
偏移(i,j)別に累計加算し、これを偏移(i,j)
における相関値Σ|ΔL|(i,j) とする。最小点検出回
路5では、その相関値の最小値を与える偏移(i’,
j’)を検出し、各検出領域9a〜9dの動きベクトル
10a〜10dとしてそれぞれ出力する。選択手段6は
各検出領域の動きベクトル10a〜10dより画面全体
の動きベクトルを求める。動きベクトル平滑手段7では
フィールド毎に得られる動きベクトルについて下式に示
すように時間的に平滑化した値を出力する。
【0005】Vo(k)=W(k)×Vi(k)+(1−W(k))
×Vo(k-1) (ただし、Vi(k) は、 k番目のフィールドの入力動き
ベクトル、Vo(k) は、k番目のフィールドの出力動き
ベクトル、W(k) は、 k番目のフィールドの重み係数で
ある。)これは動きベクトルを時間軸方向に平滑化処理
を施すことにより、選択手段6で検出される画面全体の
動きベクトルが誤ベクトルであった場合に、誤ベクトル
による動きベクトルの時間的不連続を低減し、動き補正
を行った場合の視覚特性の向上を図る。
【0006】なお、W(k)はシーンチェンジ等の場合は
1とし速い変化に追従し、定常状態には1/8程度にし
て雑音除去効果を大とする。
【0007】しかしながら、この従来の画像の動きベク
トル平滑化回路を用いた動きベクトル検出装置をたとえ
ば画像の揺れの補正に用いた場合以下のような課題が発
生する。
【0008】まず画像の揺れの補正は、画像信号を1フ
ィールド、メモリに記憶しておき、またその間そのフィ
ールドの、1フィールド前からの画面全体の動きベクト
ルを検出し、その動きを補正する方向でメモリからの読
みだし位置をフィールド毎にシフトすることによってな
される。
【0009】したがって、メモリからの読出位置は原則
的に検出される動きベクトルを積分した値によって決ま
る。そこでこの従来の画像の動きベクトル平滑化回路を
用いた動きベクトル検出装置による揺れ補正の動作を図
7a,b,cを用いて以下に説明する。図7aは、ある
フィールドで選択手段6で検出される画面全体の動きベ
クトルが誤ベクトルであった場合のその誤差を示したも
のであり、図7bは、そのときの動きベクトル平滑手段
7の出力で生じる誤差を示したものであり、図7cは、
それを積分したときの積分誤差を示したものである。
【0010】あるフィールドにおいて、選択手段6で検
出される画面全体の動きベクトルが誤ベクトルであり、
図7aに示すように誤差20が生じた場合に、動きベク
トル平滑手段7の出力での誤差は図7bに示すように、
誤ベクトルによる動きベクトルの時間的不連続は低減さ
れるが、発生した誤ベクトルの誤差は、数フィールドに
わたって平滑化されるだけであるので、検出される動き
ベクトルを積分した値に蓄積される誤差は図7cに示す
ようになり、その最終的積分誤差の値21は低減されな
い。したがって揺れ補正においてはこの発生した誤ベク
トルの誤差の影響を直接受け、補正画像がこの誤差の逆
方向にシフトするといった誤動作が生じる。
【0011】また平滑化によって動きベクトルに遅れ時
間が発生するので、揺れ補正画面においては、揺れの低
周波成分だけが補正され、揺れの高周波成分は補正され
ずに残るので、視覚上不自然さが感じられるものとなっ
てしまう。
【0012】更に画像中に画面の半分程度の移動物が存
在した場合、動きベクトルは移動物の動きを出力し、画
像の揺れ補正に用いた場合、移動物が静止し背景が移動
物と逆の方向に動き、非常に不自然な画像となってい
た。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来の画
像の動きベクトル平滑化回路を用いた動きベクトル検出
装置は、画像の揺れの補正に用いた場合、誤動作や視覚
上不自然さの欠点を有していた。
【0014】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、確率的に発生する誤ベクトルの誤差の影響を効果的
に低減し、また動きベクトルに重畳されたノイズ成分も
軽減し、かつ遅れ時間の発生を抑えた画像の動きベクト
ル検出装置である。
【0015】更に本発明の動きベクトル検出装置は画像
の半分程度の大きな移動物が存在した場合にも、その移
動物から検出された動きベクトルを用いることなく、背
景の動きベクトルを検出することが可能な画像の動きベ
クトル検出装置である。
【0016】また本発明の画像の揺れ補正装置は、上記
画像の動きベクトル検出装置を用い、誤ベクトルやノイ
ズ成分の影響を効果的に低減し、また移動物による動き
ベクトルを画像の揺れ補正に用いることなく、視覚上不
自然さを感じさせない良好な補正画像が得られる画像の
揺れの補正装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の画像の動きベク
トル検出装置は、入力される画像信号の画面全体または
部分について、複数の動きベクトル検出領域をもち、各
領域から動きベクトルを検出する手段と、現在のフィー
ルドで新たに検出された各領域の動きベクトルに、前記
新たに検出された各領域の動きベクトルの数よりも少な
い過去に検出された各領域の動きベクトル、または過去
に決定された画面全体または部分の動きベクトルを加え
て候補ベクトルとし、候補ベクトルの集合の中から代表
的な値を選択することにより画面全体または部分の動き
ベクトルを求めるベクトル選択手段を有し、入力された
画像信号の画面全体または部分の動きベクトルを求める
よう構成したものである。
【0018】
【作用】この構成によって、現在のフィールドで検出さ
れた動きベクトルに、その数よりも少ない現在より前に
求められた動きベクトルを追加して、動きベクトルの集
合とし、その集合の代表的な値を、画面全体または部分
の動きベクトルとして出力する。従って、集合の要素数
に対して半数未満の動きベクトルが誤ベクトルである場
合まで誤ベクトルの影響を受けず、正確な動きベクトル
が検出できる。特に集合の要素数を大きくでき、動きベ
クトルが誤ベクトルである確率が高い場合でも、その誤
ベクトルの影響を受けず正確な動きベクトルが検出でき
る。また動きベクトルに重畳されたノイズ成分も、集合
の要素数が大きいため、十分軽減できる。
【0019】加えて本願発明の場合、現在のフィールド
で得られた動きベクトルの過半数が移動物の動きを示し
た場合においても、過去に求まった背景の動きベクトル
も考慮して動きベクトルを決定するため、過半数の検出
動きベクトルが移動物の影響を受けた場合や、大きな移
動物の影響を効果的に排除する事ができる。
【0020】また現フィールドで得られた各領域の動き
ベクトルの数が所定の数未満の場合、現在のフィールド
から検出された動きベクトルより予測される動きベクト
ルを候補ベクトルに加えることにより、候補ベクトル集
合要素の数を所定の数以上とする。そうしてその数より
も少ない現在より前に求められた動きベクトルをさらに
追加して、候補ベクトルの集合とし、この集合のなかの
代表的な値を出力する。従って、検出されるベクトルに
遅れ時間が発生せず、動きベクトルが誤ベクトルである
確率が高い場合でも、その誤ベクトルの影響が少なく正
確な動きベクトルが検出できる。
【0021】したがって揺れ補正された画面では、誤ベ
クトルや動きベクトルのノイズの影響を効果的に排除し
た画像の揺れ補正が実現できる。また揺れの高周波成分
が補正されずに残るといった問題は発生しない。また現
在のフィールドで得られる動きベクトルの数が所定の数
未満の場合、誤ベクトルのために遅れ時間が発生する可
能性もある。しかしこれは画像内で移動物が激しく動い
ている場合やノイズが著しい場合であるので、わずかな
誤ベクトルによる遅れ時間の影響が、視覚上に不自然さ
を感じさせることはほとんどない。
【0022】
【実施例】図1aは本発明の第1の実施例の画像の動き
ベクトル検出装置のブロック図である。図1aにおい
て、1は画像信号入力端子である。2は代表点メモリ
で、入力される画像信号のうち代表点にあたる画素の信
号を記憶する。3は差分・絶対値変換器で、入力の差の
絶対値を出力する。4は累計加算器、5は最小点検出
器、11は中間値選択手段である。12は信頼性判定手
段、30はメモリである。
【0023】以上のように構成された本発明第1の実施
例の画像の動きベクトル検出装置について以下その動作
を説明する。まず入力端子1に時間的に連続する画像信
号が入力される。代表点メモリ2では、図1bに示すよ
うにまず予め画面8の各検出領域9a〜9e中に複数の
代表点が決められており、入力画像信号のうち代表点の
位置にあたる画素の信号を記憶する。差分・絶対値変換
器3はは前フィールドの代表点の位置の信号と、現フィ
ールドの代表点から(水平方向i,垂直方向j )偏移
した位置の信号との差の絶対値|ΔL|(i,j) を求め
る。 累積加算器4には、各検出領域9a〜9eについ
てそれぞれ偏移(i,j)に対応するテーブルがあり、
差分・絶対値変換器3からの信号を偏移(i,j)別に
累計加算し、これを偏移(i,j)における相関値Σ|
ΔL|(i,j) とする。最小点検出器5では、その相関値
の最小値を与える偏移(i’,j’)を検出し、各検出
領域9a〜9eの動きベクトル10a〜10eとしてそ
れぞれ出力する。また信頼性判定手段12は各領域の動
きベクトルについてΣ|ΔL|(i',j')の大きさにより
信頼性の判定を行う。Σ|ΔL|(i',j')が所定の値よ
り大きいとき、信頼性なしとする。また所定の値より小
さいとき、信頼性ありとする。信頼性ありと判定される
ベクトルを中間値選択手段11に出力する。メモリ30
は過去のフィールドの複数の出力の動きベクトルを記憶
する。中間値選択手段11は、信頼性判定手段12、メ
モリ30からの出力より以下の方法で画面全体の動きベ
クトルを求める。
【0024】まず現フィールドにおいて信頼性判定手段
12から入力される信頼性有りと判定された各検出領域
のから得られた動きベクトル(以下検出ベクトル)の集
合の要素の数が5の場合、前フィールドと前々フィール
ドの出力の動きベクトルを候補ベクトルの集合の要素に
加え、要素の数を7にしてその集合の中間値(集合の各
要素を値の大小の順にならべた列の中央に位置する要素
の値、集合の要素の数が偶数の場合、列の中央の位置に
最も近い2つ要素の値の平均値)を出力する。ただしベ
クトルの水平方向と垂直方向の値を独立に考え、各々の
集合の中間値で出力のベクトルとする。
【0025】また現フィールドにおいて検出ベクトルの
数が4の場合、前フィールド出力、前前フィールドの出
力、さらにそのまた1フィールド前の動きベクトルを候
補ベクトルの集合に加え、集合の要素の数を7としてか
らその中間値を出力する。
【0026】また現フィールドにおいて検出ベクトルの
集合の要素の数が3の場合、前フィールド出力、前前フ
ィールドの出力の動きベクトルを候補ベクトルの集合に
加え、集合の要素の数を5としてからその中間値を出力
する。
【0027】また現フィールドにおいて検出ベクトルの
数が2の場合、前フィールド出力の動きベクトルを候補
ベクトルの集合に加え、集合の要素の数を3としてから
その中間値を出力する。
【0028】また現フィールドにおいて信頼性有りと判
定された検出領域の動きベクトルの集合の要素の数が1
の場合、その値を出力する。
【0029】また現フィールドにおいて信頼性有りと判
定された検出領域の動きベクトルの集合の要素の数が0
の場合、前フィールドの出力の動きベクトルに1以下の
係数をかけたものを出力する。
【0030】以上のように候補ベクトルの集合の要素の
数を現在のフィールドで得られた検出ベクトル数よりも
増加させ(増加させる数は現在のフィールドで得られた
数よりも少ない数とする)、その中間値を出力する。こ
のようにする事により、検出ベクトルのなかでたとえ少
数の誤ベクトルがあった場合でも残りの候補ベクトルの
要素が正確であるので誤ベクトルの影響をまったく受け
ず正確なベクトルの値を選んで出力できる。特に候補ベ
クトルの集合の要素数を増加させることにより、誤ベク
トルの影響を受けなくなる確率が高くなり、安定した動
きベクトルの検出が可能となる。
【0031】また動きベクトルに含まれているランダム
ノイズに対しても、候補ベクトルの要素の数を増加させ
ることにより、ランダムノイズを効果的に低減させるこ
とが可能となる。
【0032】さらに画像内に画面の1/2より大きな移
動物が進入し、現在のフィールドで得られる検出ベクト
ルの過半数程度が、移動物の動きを示す動きベクトルに
なった場合においても、過去のフィールドで求められた
動きベクトルを現在のフィールドで求められた検出ベク
トルの集合の要素に加え、候補ベクトルの要素数を増加
させることにより、移動物が進入していない背景の動き
ベクトルを出力できる。
【0033】また現フィールドで得られた検出ベクトル
の数が5個から2個の場合において、現在のフィールド
で得られた検出ベクトルより少ない過去のフィールドの
出力の動きベクトルを候補ベクトルの集合に加え、集合
の要素の数を増加させ、この集合のなかの中間値の値を
出力するので、出力される動きベクトルに遅れ時間が発
生する確率が少ない。
【0034】たとえば現フィールドで信頼性有りと判定
された検出ベクトルの数が2の場合を考えると、この2
つの検出ベクトルがともに現フィールドでの正しい動き
ベクトルであるときは、これらは互いに等しい値を持っ
ているので、この候補ベクトルの集合に前フィールドの
出力の動きベクトルを加えて、その集合の中間値を選ん
でも、正しい現フィールドでの動きベクトルの値が選ば
れ、遅れ時間が発生しない。またたとえば、この2つの
検出ベクトルのうち1つが正しい現フィールドでの動き
ベクトルから大きく離れた誤ベクトルであるときは、こ
の2つの検出ベクトルの集合に前フィールドの出力の動
きベクトルを加えて、その集合の中間値を選ぶことによ
り、現フィールドでの正しい動きベクトルか、その値に
近い前フィールドの出力の動きベクトルのいずれかが出
力されるので、誤ベクトルの影響を取り除くことができ
る。
【0035】図2は本発明の第2の実施例の画像の動き
ベクトル検出装置のブロック図である。図2において、
1は画像信号入力端子、2は代表点メモリで、3は差分
・絶対値変換器、4は累計加算器、5は最小点検出回
路、11は中間値選択手段で、12は信頼性判定手段、
30はメモリ、31は動きベクトルの予測器である。な
お図2において図1と共通の要素には、同一番号を付し
ている。以下本発明の画像の動きベクトル検出装置の動
作を説明する。
【0036】まず、画像信号入力端子1から、代表点メ
モリ2、差分・絶対値変換器3、累計加算器4、最小点
検出回路5、信頼性判定手段12までの構成および動作
は第1の実施例と同様である。つぎに信頼性判定手段1
2が各領域の動きベクトルについて信頼性の判定を行
い、信頼性ありと判定された検出ベクトルは中間値選択
手段11に入力する。(これを第1の入力とする。)検
出ベクトルの数が所定の数(たとえば3個)以下のと
き、現得ベクトルを、ベクトル予測器31を用い、現在
のフィールドの動きベクトルを予測する。そしてこの予
測器31より得られた予測ベクトルも第1の入力とす
る。また第1の実施例と同様に、過去に求められた動き
ベクトルを中間値選択手段の第2の入力とし、第1と第
2の入力をともに候補ベクトルの集合として、その中か
ら中間値を選択し、画像の動きベクトルを決定する。
【0037】たとえば検出ベクトルが5個及び4個のと
きは第1の実施例と同様の方法を用い、ベクトル予測器
31は用いない。検出ベクトルが3個及び2個のとき
は、ベクトル予測器31は、現得ベクトルの平均値を求
め、これを予測値とする。この予測値と現得ベクトルを
要素とする候補ベクトルの集合に、その要素数未満の過
去に求め出力した動きベクトルを加え、この中からその
中間値を画面の動きベクトルとして出力する。中間値の
選択は、中間値選択手段11で行い、過去の動きベクト
ルはメモリ30より行なう。検出ベクトルが3個のとき
予測ベクトルは1個であり、追加する過去の出力ベクト
ルは3個である。そうしてこの候補ベクトルの集合要素
7個より、その中間値を現在の出力ベクトルとして決定
する。検出ベクトルが2個のとき予測ベクトルは1個で
あり、追加する過去の出力ベクトルは2個である。そう
してこの候補ベクトルの集合要素5個より、その中間値
を現在の出力ベクトルとして決定する。
【0038】このように本発明の第2の実施例によれ
ば、現在のフィールドで得られた検出ベクトルが少ない
ときでも、候補ベクトルの集合要素数を増加させ、且つ
過去の出力ベクトルが候補ベクトル集合の要素に含まれ
る割合は過半数未満を満たしている。
【0039】従って検出ベクトルが少ない場合において
も、候補ベクトル集合の要素数を大きくとれ、検出ベク
トルにノイズがあった場合においてもノイズを効率的に
低減する事が可能である。
【0040】加えて得られる出力動きベクトルが、時間
遅れとなる確率は非常に少なくなる。たとえば検出ベク
トルの数が2の場合を考えると、この2つの動きベクト
ルがともに現フィールドでの正しい動きベクトルである
ときは、これらは互いに等しい値を持っているので、そ
の平均値も正しい値となる。そうしてその候補ベクトル
集合に前フィールドの出力の動きベクトルを加えて、そ
の集合の中間値を選んでも、正しい現フィールドでの動
きベクトルの値が選ばれ、遅れ時間が発生しない。また
たとえば、この2つの候補ベクトルのうち1つが正しい
現フィールドでの動きベクトルから大きく離れた誤ベク
トルであるときは、その平均値も誤りを含む。そうして
この3個の候補ベクトルの集合に過去の2個の出力の動
きベクトルを加えて、その集合の中間値を選ぶことによ
り、現フィールドでの正しい動きベクトルか、その値に
近い前フィールドの出力の動きベクトルのいずれかが出
力されるので、時間遅れが発生する可能性があるが、誤
ベクトルの影響を取り除くことができる。
【0041】以上のように本発明の第2の実施例におい
ては、現在のフィールドで得られるベクトルの数が少な
くなったときに、出力される動きベクトルのノイズ成分
を抑圧し、また誤ベクトルの影響を効果的に取り除くこ
とが可能な、動きベクトル検出装置を実現するものであ
る。
【0042】図3は本発明の第3の実施例の画像の揺れ
補正装置のブロック図である。図3において、1は画像
信号入力端子、2は代表点メモリ、3は差分・絶対値変
換器、4は累計加算器、5は最小点検出回路、11は中
間値選択手段、12は信頼性判定手段、30はメモリ、
31はベクトル予測器、15は画像メモリ、17は読み
だし制御手段、18は補間拡大手段である。なお図3に
おいて図1、図2と共通の要素には、同一番号を付して
いる。また代表点メモリ2、差分・絶対値変換器3、累
計加算器4、最小点検出回路5、中間値選択手段11、
信頼性判定手段12、メモリ30、ベクトル予測器3
1、によって構成される部分を動きベクトル検出手段1
6とする。
【0043】以上のように構成された画像の揺れ補正装
置の動作を以下に説明する。まず画像信号入力端子1か
ら画像信号が入力される。画像メモリ15はこの画像信
号を1フィールド記憶する。また動きベクトル検出手段
16は、本発明の第1または2の実施例、第1または図
2の動きベクトル検出装置と同様の構成と動作により、
そのフィールドの画面全体の動きベクトル、つまり1フ
ィールド前から現在のフィールドまでに、画面全体がど
れだけ動いたかを示す動きベクトルを検出し、読みだし
位置制御手段17に出力する。
【0044】読みだし位置制御手段17は、入力される
動きベクトルよりその動きをキャンセルする方向、つま
り動きをなくする方向でメモリからの読みだし位置を前
フィールドの読みだし位置に対してシフトして、またそ
の読みだし位置が画面の外に出ないようにセンタリング
やクリップ等の処理を行い補間拡大手段18に出力す
る。ここで画像メモリからの読み出し範囲は、原画像の
大きさから一定割合縮小した範囲とする。
【0045】補間拡大手段18は入力される読みだし位
置が指定する部分の画像信号を、画像メモリ15から読
みだし、さらに読みだした部分の画像信号を拡大補間
し、縮小された範囲を拡大し、1画面の画像信号にして
出力する。
【0046】このようにして動きベクトル検出手段16
より求められた画像の動き(揺れ)を画像メモリ15、
読み出し位置制御手段17、及び補間拡大手段18を用
い、画像の揺れをキャンセルし、画像の揺れをなくす画
像の揺れ補正装置を実現するものである。
【0047】図4a,bはさらに詳しく動作を説明する
ための画面の略線図である。図4a,bにおいて8は画
面であり、9a,9b,9c,9d,9eは動きベクト
ル検出手段16の持つ複数の各動きベクトル検出領域で
あり、10a,10b,10c,10d,10eはその
各領域からそれぞれ検出される動きベクトルである。1
9a,19b,19cは画像の画面全体の動きとは異な
る動きをする画面内の移動物である。
【0048】図4aは画面内に移動物が無い場合であ
る。ここでは動きベクトル検出手段16において、9
a,9b,9c,9d,9eの各検出領域からの検出ベ
クトル10a,10b,10c,10d,10eは全て
信頼性有りと判定される。これらのベクトルに対して、
メモリ30より過去に求められた画像の動きベクトル2
個を追加して、それらのなかの中間値が画面の動きベク
トルとして出力される。したがって検出ベクトル10
a,10b,10c,10d,10eのなかの3つまで
が誤ベクトルであった場合でもその影響を取り除いて正
しい動きベクトルが検出され、このベクトルに応じて画
像の揺れをキャンセルし、良好な補正画面が得られる。
【0049】また図4aのように画面内に移動物が無い
場合は、検出ベクトル10aから10eが誤ベクトルの
可能性は非常に少なく、それらが同時に誤ベクトルとな
る確率は更に小さくなる。従って動きベクトル検出手段
16から出力される動きベクトルには遅れ時間が発生す
る可能性はないと言って良く、揺れ補正画面において遅
れ時間による補正残差は発生しないと言え、良好な画像
の揺れ補正が可能である。また候補ベクトルの要素数が
7と大きくできるので、検出ベクトルにノイズが重畳さ
れていた場合においても、ノイズの影響を大幅に軽減で
きる。
【0050】図4bは画面内に移動物が多く存在する場
合である、ここでは移動物19a,19b,19cのた
め、動きベクトル検出手段16において、9a,9b,
9c,9d,9eの各検出領域からの検出ベクトル10
a〜10eのうち、10d,10eだけが信頼性有りと
判定される。このとき予測手段31により10d,10
eの検出ベクトルの平均値を予測ベクトルとする。検出
ベクトル10d,10e及びその2つのより得られた予
測ベクトル、そしてメモリ30から得られる前フィール
ド、前々フィールドの出力動きベクトルにより、要素の
数が5である候補ベクトルの集合とし、その集合の中間
値を中間値選択手段11より求め、画面の動きベクトル
として出力する。このように各検出領域から得られた検
出ベクトルが2個の場合でも、候補ベクトルの要素数を
5と多くする事が可能となったため、各検出ベクトルに
重畳されたノイズ成分も効率的に低減できる。またこの
場合、候補ベクトルの集合の要素の内、時間遅れのない
要素が過半数であるため、出力される動きベクトルに時
間遅れはなく、良好な画像の揺れ補正が行える。
【0051】また図4bの上記説明した条件において、
もし検出ベクトル10dが誤ベクトルであった場合、以
下のように処理される。検出ベクトル10dと、10
d,10eの平均ベクトルは大きな誤差を含む。検出ベ
クトル10e及び過去の2つの出力ベクトルは誤差はな
い。従って中間値選択手段11により中間値を選択し出
力とすることにより、誤ベクトルを含まない動きベクト
ルを出力でき、良好な補正画面が得られる。ただしこの
条件では時間遅れが発生する可能性があり、揺れ補正画
面において遅れ時間による揺れの高周波成分の補正残差
がのこる可能性がある。しかし図4bのように画面内に
移動物が多く存在する場合は、揺れ補正画面においての
わずかな補正残差は、視覚的に認知されにくく、不自然
に感じられることは少ない。
【0052】また図4bの条件において、たとえば検出
ベクトル10a〜10cが、信頼性判定手段12により
信頼性ありと誤判定された場合の動作について説明す
る。検出ベクトル10a〜10eの5個のベクトルに対
して、メモリ30から過去(前フィールド及び前々フィ
ールド)の出力ベクトル2個(ほぼ10dまたは10e
に近いベクトル)を候補ベクトルの集合に加え、要素を
7とする。中間値選択手段11により7個の要素から中
間値を選択する。この選択により、検出ベクトル10a
〜10cのベクトルは、その他の候補ベクトルと大きく
異なり、選択されず、検出ベクトル10d,10eもし
くはこの2つのベクトルに近い過去の出力ベクトル2個
の中から1つのベクトルが選択され、動きベクトル検出
手段16の出力として出力される。入力された画像は動
きベクトル検出手段16の出力に応じ、画像を制御して
入力された画像の揺れをキャンセルし、画像の揺れ補正
を実現する。以上のように検出ベクトルの過半数に誤っ
た(画像の揺れ補正に適さない)ベクトルが含まれてい
る場合においても、その影響を取り除いて画像の揺れ
(背景の動き)に応じた揺れをキャンセルできる。
【0053】また出力される動きベクトルが、時間遅れ
となる確率は、検出ベクトルに誤りのない限りない。た
とえば検出ベクトルの数が2の場合を考えると、この2
つの動きベクトルがともに現フィールドでの正しい動き
ベクトルであるときは、これらは互いに等しい値を持っ
ているので、その平均値も正しい値となる。そうしてそ
の集合に前フィールドの出力の動きベクトルを2個加え
て、その集合の中間値を選んでも、正しい現フィールド
での動きベクトルの値が選ばれ、遅れ時間が発生しな
い。またたとえば、この2つの動きベクトルのうち1つ
が正しい現フィールドでの動きベクトルから大きく離れ
た誤ベクトルであるときは、その平均値も誤りを含む。
そうしてこの3個の動きベクトルの集合に過去の2個の
出力の動きベクトルを加えて、その集合の中間値を選ぶ
ことにより、現フィールドでの正しい動きベクトルか、
その値に近い前フィールドの出力の動きベクトルのいず
れかが出力されるので、時間遅れが発生する可能性があ
るが、誤ベクトルの影響を取り除くことができる。
【0054】上記のように本実施例によれば、中間値選
択手段11において、現フィールドで信頼性有りと判定
された領域の検出ベクトルの数が所定の数未満の場合、
ベクトル予測手段を用い候補ベクトルの集合要素数を増
加させ、且つ過去の出力ベクトルが候補ベクトルの集合
要素に含まれる割合が、過半数未満を満たすように過去
の出力ベクトルをも用いて、候補ベクトルの集合要素数
を更に増加させる。従って検出ベクトルが少ない場合に
おいても、候補ベクトルの集合要素数を大きくとれ、検
出ベクトルにノイズがあった場合においてもノイズを効
率的に低減する事が可能であり、ノイズの影響が少ない
画像の揺れ補正が実現できる。
【0055】また検出ベクトルの過半数に誤ベクトルが
あった場合においても、誤ベクトルの影響を取り除き、
誤ベクトルの影響のない揺れ補正が実現できる。
【0056】当然ではあるが、上記の特徴は検出ベクト
ル数が多い場合においても言える。加えて検出ベクトル
に誤ベクトルが含まれない場合、動きベクトル検出手段
16より得られる出力ベクトルは、時間遅れが含まれ
ず、周波数の高い揺れに対しても十分な揺れの補正が実
現できる。
【0057】以上のように本発明の第3の実施例におい
ては、現在のフィールドで得られる検出ベクトルの数が
少なくなったときでも、出力される動きベクトルのノイ
ズ成分を抑圧し、また誤ベクトルの影響を効果的に取り
除くことが可能であり、様々な条件下においても画像の
揺れを十分補正できる画像の揺れ補正装置を実現できる
ものである。
【0058】なお、第3の実施例では、動きベクトル検
出手段16において、第2の実施例の動きベクトル検出
装置の構成と同構成のものとしたが、これを第1の実施
例の動きベクトル検出装置の構成と同構成のものとして
も、検出ベクトルの数が多いところで同様の効果が得ら
れることは明かである。
【0059】なお、第1、第2、第3の実施例では、画
面中5つの検出領域を設けているがその数はこれ以外の
数でもよい。
【0060】また、第1、第2、第3の実施例では、中
間値選択手段11で中間値を求める方法として、要素数
が多いとき直接1つの中間値を選んだが、複数回に分け
て中間値を選ぶことも可能である。たとえば要素数7の
場合、初めに2つの要素を除き、5つの要素から3つの
中間要素を選び、次にこの3つの要素と初めの2つの要
素を合わせ、5つの要素として中間値を選ぶことも可能
である。
【0061】また、第1、第2、第3の実施例では、中
間値選択手段11で中間値を求める集合の要素の最小の
数をそれぞれ7及び5または3としているがこれは3以
上の数であればそのほかの数でもよい。
【0062】さらに、第1、第2、第3の実施例では、
中間値選択手段11で中間値を集合の代表的な値として
出力しているが、これは集合の全体的な傾向から離れた
要素を取り除き、残った要素より値を求めるものならば
よい、例えば集合の要素の数を8とし、大小の順に列べ
たときの中央に近い4つの要素の値の平均値をその集合
の代表的な値として出力するものとしてもよい。また例
えばベクトルの集合の要素の数を8とし、そのなかから
4つの要素を選ぶとき、その4つのベクトル間の距離の
総和が最も小さくなるように選び、その4つのベクトル
の平均値をその集合の代表的な値として出力するものと
してもよい。
【0063】また、第2、第3の実施例では、現フィー
ルドにおいて信頼性有りと判定された検出領域の検出ベ
クトルの数が3以下の場合、検出ベクトルの平均値を予
測ベクトルとして候補ベクトルの集合に加えているが、
これは前フィールドと前々フィールドの出力等から現フ
ィールドの動きベクトルを予測したものを候補ベクトル
の集合に加えてもよい。たとえば、前フィールドの出力
を2倍したものから前々フィールドの出力を減算したベ
クトルを集合に加えてもよい。またベクトルの予測方法
はこの方法や、平均に限る必要はない。また予測ベクト
ルの数は1つに限らず、2個でも3個でもよい。
【0064】さらに、第1、第2、第3の実施例では、
代表点メモリ2、差分・絶対値変換器3、累計加算器
4、最小点検出回路5を用いて2フィールド間の画像信
号について、1画面のなかに複数の検出領域を設け、代
表点マッチング法を用いて複数の動きベクトルを検出
し、中間値選択手段11とメモリ30に出力したが、こ
れは複数の動きベクトルを検出するものならばよい。例
えば代表点マッチング法の代わりに全点マッチング法ま
たは勾配法を用いてもよい。
【0065】なお第3の実施例において、画像メモリ1
5はフィールド単位で画像の読みだし位置を制御して、
フィールド単位で補間拡大して揺れの補正を行なってい
るが、フレーム単位でも、それ以外の間隔(可変でもよ
い)でもよい。
【0066】
【発明の効果】本発明の画像の動きベクトル検出装置
は、検出された動きベクトルに過去に得られた動きベク
トルを過半数を越えないように加え、この複数の候補ベ
クトルの集合の中から、集合の全体的な傾向から離れた
要素を取り除き、代表的な値を求めるため、集合の中に
誤ベクトルの影響を取り除く効果が高い。
【0067】また現フィールドにおいて検出された動き
ベクトルに誤ベクトルがない場合は、現フィールドの検
出ベクトルが多数となるため、出力の動きベクトルに遅
れ時間が発生しない。
【0068】また検出ベクトルの過半数に誤ベクトルが
あった場合においても、誤ベクトルの影響を取り除き、
誤ベクトルの影響のない揺れ補正が実現できる。
【0069】さらに現フィールドにおいて画面中の移動
物やノイズのため信頼性有りと判定される検出ベクトル
の数が所定量未満であるときでも、予測ベクトル及び前
フィールド以前の出力の動きベクトルを用いて、候補ベ
クトルの集合の要素を追補し、その中から代表的な値を
求めるため、集合の中に誤ベクトルある場合や、ノイズ
が重畳されているばあいにおいても、その影響を取り除
く効果が高い。
【0070】したがって、本装置から出力される動きベ
クトルは、いろいろに変化する画像の状態にあわせて、
常に誤差が非常に小さく抑えられ、かつ極力遅れ時間が
抑えられているので、動き補正や符号化等の画像処理や
その他の機器の制御等に用いたとき良好な結果が得られ
その効果は高い。
【0071】また、本発明の画像の揺れ補正装置は、上
記本発明の画像の動きベクトル検出装置を用いることに
より、動きベクトルに重畳されたノイズにより、画像が
不安定になることもなく、誤ベクトルにより画像が揺れ
ることもない。また画像の揺れの周波数が高くなった場
合においても、十分な揺れ補正が実現できる。
【0072】また検出ベクトルに誤ベクトルが多い場
合、つまり画像内で移動物が激しく動いている場合やノ
イズが著しい場合であるが、この誤ベクトルの影響を十
分低減できる。この時生じる揺れ補正の時間遅れは、画
像の状態から視覚上知覚されにくく、不自然さを感じさ
せることは少ない。
【0073】したがって、いろいろに変化する画像の状
態全般にわたって視覚上良好な揺れ補正画像を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の第1の実施例の画像の動きベク
トル検出装置のブロック図 (b)本発明の第1の実施例の画像の動きベクトル検出
装置の動作説明図
【図2】本発明の第2の実施例の画像の動きベクトル検
出装置のブロック図
【図3】本発明の第3の実施例の画像の揺れ補正装置の
ブロック図
【図4】(a)本発明の第3の実施例の画像の揺れ補正
装置の動作説明図 (b)本発明の第3の実施例の画像の揺れ補正装置の動
作説明図
【図5】従来例の画像の動きベクトル検出装置のブロッ
ク図
【図6】同従来例の動作説明図
【図7】従来例の画像の動きベクトル検出装置を揺れ補
正装置として用いた場合の動作説明図
【符号の説明】
1 画像信号入力端子 2 代表点メモリ 3 差分・絶対値変換器 4 累計加算器 5 最小点検出回路 6 選択手段 7 動きベクトル平滑手段 8 画面 9 動きベクトル検出領域 10 各領域から検出される動きベクトル 11 中間値選択手段 12 信頼性判定手段 30 メモリ 31 予測手段 15 画像ドメモリ 16 動きベクトル検出手段 17 読みだし位置制御手段 18 補間拡大手段 19 移動物 20 動きベクトルの誤差 21 動きベクトルの積分誤差

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力される画像信号の、画面全体または部
    分について、複数の動きベクトル検出領域をもち、各領
    域から動きベクトルを検出する手段と、 現在のフィールドで新たに検出された各領域の検出ベク
    トルを中間値選択手段の第1の入力ベクトルとし、前記
    中間値選択手段の第1の入力ベクトル数よりも少ない過
    去に検出された各領域の検出ベクトルまたは過去に決定
    された画面全体または部分の動きベクトルを中間値選択
    手段の第2の入力とし、前記第1の入力と前記第2の入
    力を加えて候補ベクトルとし候補ベクトルの集合の中か
    ら代表的な値を選択することにより画面全体または部分
    の動きベクトルを求めるベクトル選択手段を有し、 入力された画像信号の画面全体または部分の動きベクト
    ルを求めることを特徴とする画像の動きベクトル検出装
    置。
  2. 【請求項2】現在のフィールドで新たに検出された各領
    域の検出ベクトルの数が所定の数以下のとき、現在のフ
    ィールドから検出された検出ベクトルより予測される予
    測ベクトルを求めるベクトル予測手段を有し、 前記現フィールドで得られた検出ベクトルと前記予測ベ
    クトルを合わせて中間値選択手段の第1の入力とするこ
    とを特徴とする請求項1に記載の画像の動きベクトル検
    出装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の画像の動きベクトル検出
    装置を備え、その画像の動きベクトル検出装置により検
    出された、入力画像信号の画面全体または部分の動きベ
    クトルをもとに画像の動きを補正する方向に前記メモリ
    ーから画像信号を読み出す位置を制御する手段を有する
    ことを特徴とする画像の揺れ補正装置。
  4. 【請求項4】現在のフィールドで新たに検出された各領
    域の検出ベクトルの数が所定の数以下のとき、現在のフ
    ィールドから検出された検出ベクトルより予測される予
    測ベクトルを求めるベクトル予測手段を有し、 前記現フィールドで得られた検出ベクトルと前記予測ベ
    クトルを合わせて中間値選択手段の第1の入力とするこ
    とを特徴とする請求項3に記載の画像の揺れ補正装置。
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