JP3255190B2 - 音声符号化装置並びにその分析器及び合成器 - Google Patents

音声符号化装置並びにその分析器及び合成器

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JP3255190B2
JP3255190B2 JP32393792A JP32393792A JP3255190B2 JP 3255190 B2 JP3255190 B2 JP 3255190B2 JP 32393792 A JP32393792 A JP 32393792A JP 32393792 A JP32393792 A JP 32393792A JP 3255190 B2 JP3255190 B2 JP 3255190B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は予測技術を用いる音声符
号化装置並びにその分析器及び合成器に関する。
【0002】
【従来の技術】音声信号を符号化する各種方式のうち波
形符号化の方式の符号化速度は、従来、4.8kb/s
程度が限界である。従来の波形符号化方式の1つにレギ
ュラー・パルス・イクサイテーション(regular
pulse excitation)がある。レギュ
ラー・パルス・イクサイテーション方式についてはE
d.F.Depretter and Peter K
roon“RegularExcitation Re
duction For Effectiveand
Efficient LP−Coding of Sp
eech”,ICASSP 1985,pp.965〜
968に詳しく述べられている。
【0003】この方式は、入力音声信号を線形予測分析
(linear predictive codin
g:LPC)して得たLPC係数によってスペクトル包
絡情報を表現し、位相及び振幅に自由度をもたせた等間
隔のインパルス列によって音源情報を表現する方式であ
り、符号化速度が9.6kb/s又はそれ以上の領域で
実用化されている。
【0004】一方、9.6kb/sより低い4.8kb
/s程度の符号化速度で伝送するスペクトル符号化方式
も提案されており、この方式はマルチパルス・イクサイ
テーション方式と呼ばれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者、
レギュラー・パルス・イクサイテーション方式では、符
号化速度を9.6kb/sより低くすることはできない
という欠点がある。
【0006】他方、後者、マルチパルス・イクサイテー
ション方式のようなスペクトル符号化では、レギュラー
・パルス・イクサイテーション方式に比較して、低い符
号化速度で、音声信号を伝送できるが、再生された音声
は、不自然な音声となる場合が多く、また、人によって
再生音声が変化してしまい、音声品質が悪いという欠点
がある。
【0007】本発明の目的は、2.4kb/s程度の低
い符号化速度で、波形符号化を行うことができる音声符
号化装置、並びに、その分析器及び合成器を提供するこ
とである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の音声符号化装置
は、入力音声信号を分析フレームごとに線形予測分析し
てLPC係数を出力するLPC分析手段、前記LPC係
数により定義される全極フィルタのインパルス応答を算
出するインパルス応答算出手段、前記分析フレームの前
記入力音声信号と前記インパルス応答との相互相関係数
列を算出する相互相関算出手段、前記インパルス応答の
自己相関係数列を算出する自己相関算出手段、パルス間
隔及び振幅がそれぞれ等しい複数の有極性パルスからそ
れぞれなり位相が互に異る複数のパルス列のそれぞれに
ついて前記有極性パルスのそれぞれに対応する前記自己
相関係数列を加算した係数列を前記相互相関係数列に最
も類似させる前記有極性パルスのそれぞれの極性を検索
するパルス列極性検索手段、このパルス列極性検索手段
が検索した極性を前記有極性パルスのそれぞれが有する
前記複数のパルス列のうち前記係数列が前記相互相関係
数列に最も類似するパルス列を検索するパルス列位相検
索手段、及びこのパルス列位相検索手段が検索したパル
ス列の情報及び前記LPC係数を送出する送出手段を、
有する分析側と、この分析側から送られてきた前記パル
ス列の情報から音源パルス列を生成する音源発生手段、
及び、前記分析側から送られてきた前記LPC係数を用
いて前記音源パルス列から音声信号を合成する第1のL
PC合成手段を有する合成側とを備えている。
【0009】また、本発明によれば、入力音声信号を受
け、該入力音声信号を分析して、伝送信号として出力す
る分析器において、前記入力音声信号に前処理を施し、
分析フレーム内に配置され、前処理された一連のディジ
タル信号を生成する前処理手段と、前記前処理された一
連のディジタル信号に関連して線形予測分析を行い、L
PC係数を抽出するLPC分析手段と、前記LPC係数
に応じて、インパルス応答を算出するインパルス応答算
出手段と、前記一連のディジタル信号と前記インパルス
応答との相互相関係数列を算出する相互相関算出手段
と、前記分析フレームを複数の区間に分割され、且つ、
各区間を複数の位相を定める複数のタイムスロットに分
割しておき、前記インパルス応答の自己相関係数列を各
タイムスロット毎に算出する自己相関係数算出手段と、
一定の時間間隔で、且つ、一定の振幅を備え、前記各位
相毎に設定された有極性パルスのそれぞれに対して、前
記自己相関係数列を参照して係数列を生成し、当該係数
列の内、前記相互相関係数列に最も類似した有極性パル
ス列を当該パルスの位相と共に算出する最大類似度算出
手段と、前記最も類似した有極性パルス列並びに位相と
を前記LPC係数と共に前記伝送信号として出力する手
段とを有する分析器が得られる。
【0010】更に、本発明によれば、分析器が入力音声
信号を分析フレームごとに線形予測分析して送出したL
PC係数及び前記入力音声信号の音源情報として送出し
たパルス間隔及び振幅がそれぞれ等しい複数の有極性パ
ルスからなるパルス列の情報のうちパルス列の情報から
音源パルスを生成する音源発生手段と、前記LPC係数
をあらかじめ定めた周期で補間するLPC係数補間手段
と、このLPC補間手段により補間されたLPC係数を
用いて前記音源パルスから音声信号を合成するLPC合
成手段とを備えた合成器が得られる。
【0011】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。
【0012】図1は本発明の音声符号化装置の一実施例
の分析側を構成する分析器100のブロック図、図2は
同じく合成側を構成する合成器200のブロック図、図
3は本実施例の動作のタイミングチャートである。
【0013】図1を参照すると、3.4kHz以下に帯
域制限されて分析器100に入力された入力音声信号
は、A/D変換器1によりサンプリング周波数8kHz
でサンプリングされ所要のビット数に量子化されて、3
2msハミング窓2および遅延回路9に供給される。
【0014】32msハミング窓2は、A/D変換器1
からの信号をLPCフレーム周期32ms毎に窓長32
msのハミング窓で窓切出し処理して信号Ii(図3参
照、iはLPC分析フレームの時間順の番号)として出
力する。LSP分析器3は、32msハミング窓2から
の信号Iiを自己相関法によりLPC分析してαパラメ
ータを算出し、これを更に変換してLPC係数の一種で
あるLSP(linespectrum pair)係
数のω1 〜ω10を抽出する。LSP量子化復号化器4
は、LSP分析器3からのフレームiのLSP係数ω1
〜ω5 を各4ビットに、同じくω6 〜ω10を各3ビット
に量子化して総計35ビットの量子化LSP係数とし
て、合成器200へ伝送するために、マルチプレクサ2
3に供給し、更に、量子化LSP係数を復号化して量子
化誤差を含む量子化復号化LSP係数Piとして補間器
5に供給する。量子化復号化LSP係数Piは、図3に
示すように、信号Iiが占めるフレームの直後に補間器
5に供給される。
【0015】補間器5は、250Hzの補間周波数で量
子化復号化LSP係数Piを補間し、補間LSP係数P
ij(jは−3〜4の整数)として出力する。すなわ
ち、量子化復号化LSP係数Piを補間LSP係数P
i,0とし、符号化復号化LSP係数Pi−1,Piか
ら4ms(=(1/250)s)ごとに補間LSP係数
Pi−1,1〜Pi−1,4,Pi,−3〜Pi−1を
生成し、符号化復号化LSP係数Pi,Pi+1から4
msごとに補間LSP係数Pi,1〜Pi,4,Pi+
1,−3〜Pi+1,−1を補間する。補間LSP係数
Pi,0はフレームiの中央の信号サンプルに対応する
ものと考えられ、又、補間LSP係数Pi,1〜Pi,
4は符号化復号化LSP係数Pi+1が補間器5に供給
された後に生成されることから、図3に示すように、補
間LSP係数Pijは信号Iiより50ms遅れてい
る。
【0016】ω/α変換器6は、補間器5からの10次
のLSP係数Pijをαパラメータαk (kは1〜10
の整数)に変換して減衰係数印加器7及びスペクトル変
形器10に供給する。減衰係数印加器7は、αパラメー
タαk に0<γ<1の減衰係数γを印加したαk γk
一時メモリ8に収納し、又、スペクトル変形器10にも
供給する。
【0017】スペクトル変形器10はαパラメータαk
及び減衰係数を印加したαパラメータαk γk を用いて
式1により定義されるフィルタであり、これらαパラメ
ータに対応するA/D変換器1の出力をスペクトル構造
変換して周知の聴感重み付けを行う。
【0018】
【数1】
【0019】この際、補間LSP係数Pijが信号Ii
より50ms遅れていることから、A/D変換器1出力
を遅延回路9により50ms遅延させてスペクトル変形
器10に供給する。スペクトル変形器10出力のうち補
間LSP係数Pijから生成されたαパラメータに対応
する部分を信号Wijとすると、信号Wijは図3に示
すタイミングで出力される。
【0020】37ms矩形窓11は、図3に示すよう
に、信号Wi,0の4msの区間の中央から前16m
s,後16+5=21msの合計37msの矩形窓で信
号Wijを窓切出し処理する。切出された信号は、後に
説明するようにLPC合成フィルタ12が出力する境界
補正信号Ci−1を用いて境界補正器13が行う補正に
より先頭の5msが境界補正され、信号Iiに対応する
パルス分析孤立波形Aiとして相互相関算出器16及び
振幅算出器21に供給される。パルス分析孤立波形Ai
の後尾をフレームiに対応する32msの区間より5m
s後にしているのは、この5msの区間の信号サンプル
をも用いてパルス分析することにより分析区間の後尾の
環境補正を行うためである。パルス分析孤立波形Ai内
の295個の各信号サンプルのタイムスロットを時間順
にt0 〜t295 とする(図5参照)。
【0021】インパルス応答算出器14は、一時メモリ
8に収納されている減衰係数を印加したαパラメータか
ら式2により定義される全極フィルタのタイムスロット
0〜t295 に相等する全てのインパルス応答UV 0
V 1 ,UV 2 ,…,UV 29 5 :(V=0,1,…,3
9)を算出して一時メモリ15に収納する。なお、算出
する応答長は40サンプル分(5ms)とする。これは
インパルス応答が実質的に充分零に収れんすることに基
づき設定される応答長である。
【0022】
【数2】
【0023】式2により定義される全極フィルタは係数
(減衰係数を印加したαパラメータ)αk γk が4ms
ごとに更新される時変フィルタであり、上述したインパ
ルス応答の算出過程の途中でも係数が変更される。イン
パルス応答なる用語は固定フィルタについて定義される
用語であるが、本明細書中では、特許請求の範囲の中を
も含み、インパルス応答なる用語を時変フィルタについ
ても意味を拡張して用いている。
【0024】相互相関算出器16は、境界補正器13か
らのパルス分析孤立波形Aiと一時メモリ15に収納さ
れているインパルス応答Uv q (q=0,1,…,29
5;v=0,1,…,39)との相互相関係数φ
(q):(q=0,1,…,295)を式3により全て
算出し、得られた296個の係数から構成される相互相
関係数列を一時メモリ17に収納する。
【0025】
【数3】
【0026】又、自己相関算出器18は、一時メモリ1
5に収納されている全てのインパルス応答Uv q (v=
0,…,39;q=0,…,295)についてこれらの
自己相関係数ρr q (r=−39,−38,…,0,
…,39),(q=0,…,295)を式4により79
サンプル分算出し、得られた自己相関係数列ρr q (q
=0,…,295;r=−39,…,39)を一時メモ
リ19に収納する。即ち、79サンプルから構成される
自己相関係数列を296組分、一時メモリ19に収納す
る。
【0027】
【数4】
【0028】最大系列検索器20は、一時メモリ17及
び19に収納されている相互相関係数列φ(q):(q
=0,1,…,295)及び自己相関係数列ρr q (q
=0,…,295;r=−39,…,39)を用いて、
等間隔、等振幅であり位相及び各パルスの極性にのみ自
由度がある複数の有極性パルスからなるという条件のも
とに、パルス分析孤立波形Aiの先頭から32msの部
分(フレームiに対応する部分)の音源情報である検索
出力パルス列Biを検索する。以下、最大系列検索器2
0の動作について説明する。
【0029】最大系列検索器20は、図5に示すよう
に、パルス位相“0”〜“7”の8つのパルス列の位置
を設定する。各パルス列はパルス間隔が8タイムスロッ
トであり、各パルス列相互間の位相差は1タイムスロッ
トである。パルス位相“0”のパルス列の各パルスはタ
イムスロットt0 ,t8 ,t16,…,t288 に位置し、
パルス位相“1”のパルス列の各パルスはタイムスロッ
トt1 ,t9 ,…,t28 9 に位置し、以下同様にして、
パルス位相“7”のパルス列の各パルスはタイムスロッ
トt7 ,t15,…,t295 に位置する。
【0030】図6は最大系列検索器20の機能を説明す
るための波形図である。図6に於いて(A)は相互相関
係数列φ(q):(q=0,1,2,…,295)、
(B)は自己相関係数列ρr q (q=0,1,…,29
5;r=−39,−38,…,39),(但し、
ρr 0 ,ρr 8 及びρr 120 のみ図示)、(C)はρr
0 を正極性とし、ρr 8 を同じく正極性として、ρr 0
とρr 8 の数値をタイムスロット毎に加算した波形、
(D)はρr 0 を正極性とし、ρr 8 を負極性として、
ρr 0 とρr 8 の数値をタイムスロット毎に加算した波
形である。
【0031】本実施例では自己相関係数列を−39〜3
9の範囲で定義している。従ってρr q をタイムスロッ
ト毎に加算する場合、例えばタイムスロットt0 〜t7
に相当する区間はρr 0 ,ρr 1 ,…,ρr 45(r=−
39,…,39)のみ関係する。更にパルス位相“0”
に限定すれば、タイムスロットt0 〜t7 に相等する区
間はρr 0 ,ρr 8 ,ρr 16,ρr 24,ρr 32,ρr 40
(r=−39,…,39)のみが関係する。即ち、ρr
0 を“正”に設定するか、“負”に設定するかは、タイ
ムスロットt0 〜t7 に関し、ρr 0 ,ρr 8
ρr 16,ρr 24,ρr 32,ρr 40(r=−39,…,3
9)の各ρr q について、これらの極性のみを自由にし
た線形結合を考え、t0 〜t7 の区間に関しφ(q)
(q=0,…,7)と最もよく類似する極性の組合せを
選択することにより決定し得る。
【0032】パルス位相“0”のパルス列の各パルスの
うちパルス分析孤立波形Aiの先頭から32msの部分
に入るタイムスロットt0 〜t248 の32パルスの極性
を以下の手順で決定する。まず、タイムスロットt0
8 ,t16,t24,t32,t40の位置の各パルスの極性
の全ての組合せ(64通りの組合わせ)のそれぞれにつ
いて、各パルスの極性をも考慮した自己相関係数列を波
形として加算した係数列を求める。これら64種の自己
相関係数波形加算列のそれぞれについて相互相関係数列
との波形としての類似性を計測し、類似性が最大となる
ものを選択する。類似性の計測は例えばタイムスロット
0 〜t7 の区間の相互相関Ψ(7)を求めることによ
り行う。
【0033】式5はΨ(7)の算出式であり、この算出
結果から最適な自己相関係数波形加算列を選択する。
【0034】
【数5】
【0035】選択した自己相関係数波形加算列からタイ
ムスロットt0 の位置のパルスの極性sgn(0)のみ
を決定する。
【0036】次に、タイムスロットt8 ,t16,t24
32,t40,t48の位置の各パルスの極性の全ての組合
わせのそれぞれについて、これら6パルス及びタイムス
ロットt0 の位置の先に決定した極性のパルスの自己相
関係数波形加算列を求め、これら64種の自己相関係数
波形加算列のそれぞれについて相互相関係数列との波形
類似性Ψ(15)を計測し、類似性が最大となるものを
選択し、選択した自己相関係数波形加算列からタイムス
ロットt8 の位置のパルスの極性sgn(8)のみを式
6により決定する。
【0037】
【数6】
【0038】次に、タイムスロットt0 ,t8 の位置の
パルスの極性を先に決定したように固定し、タイムスロ
ットt16,t24,t32,t40,t48,t56の位置のパル
スの極性を自由として、同様にしてタイムスロットt16
の位置のパルスの極性sgn(16)を決定する。以下
同様にしてタイムスロットt248 の位置のパルスまで極
性sgn(248)を決定する。
【0039】パルス位相“1”〜“7”の各パルス列に
ついても、パルス位相“0”のパルス列において行った
のと同様にして、各パルスの極性を決定する。このよう
にしてパルスの極性を決定した各パルス位相のパルス列
のそれぞれについて自己相関係数波形加算列と相互相関
係数列との波形類似性を計測し、類似性が最大となるパ
ルス位相のパルス列を検索出力パルス列Biとして選択
する。検索出力パルス列Biは、振幅算出器21及びL
PC合成フィルタ12に供給され、又、合成器200へ
伝送するために、3ビットのパルス位相情報及び32ビ
ットのパルス極性情報の形でマルチプレクサ23に供給
される。
【0040】振幅算出器21は、まず、最大系列検索器
20からの検索出力パルス列Biによる合成波形を求め
る。この合成波形算出は、改めてフィルタ演算を行うの
ではなく、一時メモリ15に収納されているインパルス
応答を波形加算することによって行われる。次に、求め
た合成波形とパルス分析孤立波形Aiとが最もよく一致
する、いいかえれば、フレーム全体として電力が一致す
るパルス振幅を決定する。この決定は式7に最小化問題
においてPを最小にする振幅Aを求めることにより、容
易に行うことができる。
【0041】
【数7】
【0042】式7から、パルス振幅Aは式8により与え
られる。
【0043】
【数8】
【0044】増幅量子化復号化器22は、振幅算出器2
1が求めた振幅Aを6ビットに量子化して、合成器20
0へ伝送するために、マルチプレクサ23に供給し、
又、量子化した振幅を再び復号化して量子化誤差を含む
振幅LPC合成フィルタ12に供給する。
【0045】LPC合成フィルタ12は、一時メモリ8
から読み出したフレームiの減衰係数を印加したαパラ
メータを係数とし、最大系列検索器20からの検索出力
パルス列Biのうち後尾の5msの区間のパルス列の振
幅を振幅量子化復号化器22から与えられた振幅にした
パルス列により駆動され、図3及び図4の拡大図に示す
信号Ciを出力する。信号Ciのうち先頭の部分102
aはパルス励振部分であり、その後に減衰振動部分10
1aが続く。信号Ciのうちパルス励振部分102a
は、37ms矩形窓11がフレームiに対応して切出し
た信号のうち先頭から27msの点に始まり32msの
点で終わる部分を復元した信号であり、又、37ms矩
形窓11がフレーム(i+1)に対応して切出した信号
の先頭の直前の5msの区間のスペクトル変形器10出
力の復元信号である。ところで、37ms矩形窓11が
フレームiに対応して切出した信号のうち先頭の部分
は、この先頭の部分に先行する遅延回路9出力によりス
ペクトル変形器10が励振されて出力した減衰振動成分
により影響を受けている。境界補正器13は、LPC合
成フィルタ12がフレーム(i−1)に対応して出力し
た信号Ci−1のうち長い5msの減衰振動部分、いい
かえれば、境界補正信号101をフレームiに対応する
37ms矩形窓11出力から減算することにより、37
ms矩形窓11出力の先頭5msの部分を境界補正し、
パルス分析孤立波形Aiとする。
【0046】マルチプレクサ23は、LSP量子化復号
化器4からの35ビットの量子化LSP係数、最大系列
検索器20からの3ビットのパルス位相及び32ビット
のパルス極性、ならびに、振幅量子化復号化器22から
の6ビットの振幅を32msのフレーム周期で受取り、
これら総計76ビットのデータに5フレーム当り4ビッ
ト、いいかえれば、1フレーム当たり0.8ビットのフ
レーム周期ビットを付加して平均76.8ビットの伝送
フレームを構成し、データ出力として合成器200へ送
出する。このデータ出力のビットレートは、76.8ビ
ット/0.032s=2400h/sである。
【0047】図7を参照して、図1に示された最大系列
検索器20の構成を説明する。図7は最大系列検索器2
0に加え、図1に示された一時メモリ17と一時メモリ
19をも併せて図示している。最大系列検索器20は自
己相関加算列算出器201、類似性計測器202、最大
類似性検索器203、パルス極性メモリ204、及び制
御器205を有して構成される。
【0048】制御器205は最大系列検索器20の動作
を制御するものであり、ストアードプログラム方式のマ
イクロプロセッサを有する。
【0049】自己相関加算列算出器201は内部に加算
器とディメンジョン(64,256)のランダムアクセ
スメモリとを有する。即ち、使用されるランダムアクセ
スメモリは64コラム、256ローからなり、コラムア
ドレス及びローアドレスを指定することにより、各アド
レスに自己相関係数を格納することができ、且つ、各ア
ドレスに加算結果を順次格納できる。より具体的に云え
ば、一時メモリ19より供給される自己相関係数列ρr
0 (r=−39,−38,…,0,1,…,39)のう
ちρt1 0 (t1 =0,1,…,7)がランダムアクセ
スメモリ(((s,t1 +1),t1 =0,1,…,
7),s=1,2,…,32)に、又、−ρt1 0 (t
1 =0,1,…,7)がランダムアクセスメモリ
(((s,t1 +1),t1 =0,1,…,7),s=
33,34,…,64)に書込まれる。自己相関係数列
ρr 8 (r=−39,…,39)のうちρt1 -8 8 (t
1 =0,…,7)がランダムアクセスメモリ((((s
+u,t1 +1),t1 =0,…,7),s=1,2,
…,16),u=0,32)のデータと対応する形で加
算され、同一番地に加算結果が書込まれる。同様に−ρ
t1 -8 8 (t1 =0,…,7)が((((s+u,t1
+1),t1 =0,…,7),s=17,18,…,3
2),u=0,32)のデータと対応する形で加算さ
れ、同一番地に加算結果が書込まれる。更にρt1 −16
16(t1 =0,…,7)と−ρt1 −16 16(t1=0,
…,7)とが各々((((s+u,t1 +1),t1
0,…,7),s=1,2,…,8),u=0,16,
32,48)と((((s+u,t1 +1),t1
0,…,7),s=9,10,…,16),u=0,1
6,32,48)とに累積される。以下同様にρ
t1 −24 24,ρt1 −32 32,(t1 =0,…,7)がラ
ンダムアクセスメモリの所望の番地に加算、又は減算の
形式で累積される。更にρt1 −40 40,−ρt1 −40 40
(t1 =1,2,…,7)が各々(((s,t1
1),t1 =1,2,…,7),s=1,3,5,…,
63)と(((s,t1 +1),t1 =1,2,…,
7),s=2,4,6,…,64)とに累積される。
尚、ρt1 −40 40(t1 =0)=ρ-40 40はデータの定
義外であり数値零と評価され、メモリには累積されな
い。ランダムアクセスメモリ内の累積結果は類似性計測
器202へ出力される。
【0050】類似性計測器202はこれら供給されたデ
ータと一時メモリ17より供給される相互相関係数列φ
(q)(q=0,…,295)のうちφ(q)(q=
0,…,7)とから、前記(5)式の右辺に示される6
4ケの類似性を示す数値を畳み込み算出し、結果を最大
類似性検索器203へ出力する。
【0051】最大類似性検索器203はこれら64個の
データの最大値を検索する。この最大値が前半の32個
のデータに含まれている場合は+1を、後半の32個の
データに含まれている場合は−1を設定し、最大類似性
検索器203は設定データをパルス極性メモリ204へ
出力する。
【0052】パルス極性メモリ204は(8,32)の
ディメンジョンを有するランダムアクセスメモリであ
る。パルス極性メモリ204は供給されたデータを番地
(1,1)へ記憶する。
【0053】自己相関加算列算出器201はパルス極性
メモリ204の番地(1,1)に記憶されているデータ
を前記(6)式に示すsgn(0)として受取る。sg
n(0)が+1の場合、自己相関加算列算出器201
は、内部のメモリ((s,t1+1),t1 =0,…,
15),s=1,…,64)にρt1 0 (t1 =0,
…,15)を書込み、−1の場合、−ρt1 0 (t1
0,…,15)を書込む。ρt1 -8 8 ,ρt1 −16 16
ρt1 −24 24,ρt1 −32 32,ρt1 −40 40,ρ
1 −48 48(t1 =0,…,15)を前記方法と同様に所
望の番地に加算、又は減算の形式で累積する。無論、定
義範囲外のρ-40 40及びρ-48 48,ρ-47 48,…,ρ
-40 48は数値零と評価して取扱う。累積結果は類似性計
測器202へ出力される。
【0054】類似性計測器202はこれら供給されたデ
ータと一時メモリ17より供給される相互相関係数列φ
(q)のうちφ(q)(q=0,…,15)とから、前
記(6)式の右辺に示される64個の類似性を示す数値
を畳み込み算出し、結果を最大類似性検索器203へ出
力する。
【0055】最大類似性検索器203はこれらデータか
ら最大値検索を介してsgn(8)を意味する数値であ
る+1、又は−1を出力し、パルス極性メモリ204
は、このデータを番地(1,2)へ記憶する。
【0056】最大系列検索器20はパルス極性メモリ2
04に記憶しているsgn(0)及びsgn(8)と、
一時メモリ19より供給される自己相関係数列ρr 0
ρr 8 ,ρr 16,ρr 24,ρr 32,ρr 40,ρr 48,ρ
r 56と、一時メモリ19より供給される相互相関係数列
φ(q)とからsgn(16)を決定し、結果をパルス
極性メモリ204の番地(1,3)へ記憶させる。
【0057】同様に、次々とsgn(24),sgn
(32),…,sgn(248)が決定され、パルス極
性メモリの番地(1,4)〜(1,32)へ記憶され
る。
【0058】以上の動作によりパルス位相“0”のパル
ス列が決定されたことになる。
【0059】最大系列検索器20は同様の動作で、ρ-1
1 〜ρ39 1 ,ρ-9 9 〜ρ39 9 ,ρ-1 7 17〜ρ39 17,ρ
-25 25〜ρ39 25,ρ-33 33〜ρ39 33,ρ-39 41
ρ39 41,ρ-3 9 49〜ρ39 49,…,ρ-39 286 〜ρ-22
286 及びφ(q)とからsgn(1),sgn(9),
…,sgn(249)を決定し、パルス極性メモリの番
地(2,1)〜(2,32)へパルス位相“1”のパル
ス列として記憶する。
【0060】同様に最大系列検索器20はパルス位相
“2”から“7”のパルス列を決定しパルス極性メモリ
204の番地(3,1)〜(3,32),(4,1)〜
(4,32),…,(8,1)〜(8,32)に記憶す
る。
【0061】自己相関加算列算出器201はパルス極性
メモリ204より供給される位相“0”のパルス列デー
タsgn(0),sgn(8),…,sgn(248)
と一時メモリ19より供給される自己相関係数列
ρr 0 ,ρr 8 ,…,ρr 248 ,(r=−39,…,3
9)とから sgn(0)ρq 0 +sgn(8)ρq-8 8 +…+sgn(248)ρq-248 248 (但しq=0,1,…,258)を算出し、内蔵するメ
モリの番地(1,1)〜(1,256)へ記憶させる。
【0062】自己相関加算列算出器201はパルス極性
メモリ204より供給される位相“1”のパルス列デー
タsgn(1),sgn(9),…,sgn(249)
と一時メモリ19より供給される自己相関係数列
ρr 1 ,ρr 9 ,…,ρr 249 ,(r=−39,…,3
9)とから、同様の自己相関加算列を算出し番地(2,
1)〜(2,256)へ記憶させる。
【0063】自己相関加算列算出器201は位相“2”
〜位相“7”に関しても同様の演算を実施し、結果を番
地(3,1)〜(3,256),(4,1)〜(4,2
56),…,(8,1)〜(8,256)へ記憶させ
る。
【0064】類似性計測器202は自己相関加算列算出
器201より供給される8組の自己相関係数列と一時メ
モリ17より供給される相互相関係数列φ(q)とを、
組毎に畳み込み演算し、類似性を示す8ケのデータを最
大類似性検索器203へ出力する。
【0065】最大類似性検索器203はこれら8ケのデ
ータの最大値を検索し、検索結果をパルス極性メモリ2
04へ出力する。
【0066】パルス極性メモリ204は記憶している8
組のパルス列データのうち、前記検索結果に対応するパ
ルス列を検索出力パルス列Biとして出力する。
【0067】図2を参照すると、分析器100から伝送
されてきたデータ入力は合成器200のデマルチプレク
サ24に入力される。デマルチプレクサ24は、データ
入力にフレーム同期してデータ入力を分解し、振幅のデ
ータを振幅復号化器25に、パルス位相及びパルス極性
のデータを音源発生器26に、又、量子化LSP係数を
LSP復元器27にそれぞれ供給する。
【0068】振幅復号化器25は入力した振幅のデータ
を復号化して音源発生器26に供給する。音源発生器2
6は、入力したパルス位相及びパルス極性を有し振幅が
振動復号化器25から与えられた振幅に等しいパルス列
を発生してLPC合成フィルタ30に供給する。
【0069】一方、LSP復号化器27は、入力した量
子化LSP係数を復号化し、32msのフレーム周期で
LSP係数を補間器28に供給する。補間器28は、L
SP復号化器27からのLSP係数を250Hzの補間
周波数で補間し、補間LSP係数を4msごとにω/α
変換器29に供給する。ω/α変換器29は、補間器2
8からの補間LSP係数をαパラメータに変換してLP
C合成フィルタ30に供給する。
【0070】LPC合成フィルタ30は、ω/α変換器
29からのαパラメータを係数とし、音源発生器26か
らのパルス列により駆動されて出力音声信号の量子化サ
ンプル列を出力する。この量子化サンプル列は、D/A
変換器31によりアナログ化され、低域フィルタ(図示
せず)により3.4kHz以下に帯域制限されて出力音
声信号となる。
【0071】以上説明した実施例は分析器100から合
成器200へ伝送するLPC係数としてLSP係数を用
いているが、他の方式のLPC係数、例えばKパラメー
タを伝送するようにしても、本実施例におけると同じ効
果を得ることができる。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、等間隔,
等振幅であり位相及び各パルスの極性のみに自由度をも
たせた複数の有極性パルスからなるパルス列によって音
源情報を表現することにより、2.4kb/s程度の符
号化速度で波形符号化を可能とし、このように低い符号
化速度で音声品質を向上できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の音声符号化装置の一実施例の分析側で
ある分析器100のブロック図である。
【図2】同じく合成側である合成器200のブロック図
である。
【図3】図1及び図2に示す実施例の動作のタイミング
チャートである。
【図4】図3におけるスペクトル変形器10出力Wij
とLPC合成器12出力Ciとの間のタイミング関係を
拡大して示す図である。
【図5】図1における最大系列検索器20の動作を説明
するための図である。
【図6】図1における最大系列検索器20の機能を説明
するための波形図である。
【図7】最大系列検索器20の具体例を示すブロック図
である。
【符号の説明】
3 LSP分析器 5,28 補間器 10 スペクトル変形器 11 37ms矩形窓 12,30 LPC合成フィルタ 13 境界補正器 14 インパルス応答算出器 16 相互相関算出器 18 自己相関算出器 20 最大系列検索器 23 マルチプレクサ 26 音源発生器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G10L 9/08 K (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10L 11/00,13/00 G10L 19/00 - 19/14

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力音声信号を受け、該入力音声信号を
    分析して、伝送信号として出力する分析器において、前
    記入力音声信号に前処理を施し、分析フレーム内に配置
    され、前処理された一連のディジタル信号を生成する前
    処理手段と、前記前処理された一連のディジタル信号に
    関連して線形予測分析を行い、LPC係数を抽出するL
    PC分析手段と、前記LPC係数に応じて、インパルス
    応答を算出するインパルス応答算出手段と、前記一連の
    ディジタル信号と前記インパルス応答との相互相関係数
    列を算出する相互相関算出手段と、前記分析フレームを
    複数の区間に分割され、且つ、各区間を複数の位相を定
    める複数のタイムスロットに分割しておき、前記インパ
    ルス応答の自己相関係数列を各タイムスロット毎に算出
    する自己相関係数算出手段と、所定範囲内の前記自己相
    関係数列を各自己相関係数の極性を変化させ加算するこ
    とによって得られる有極性パルス列からなる自己相関関
    数波形加算列を生成し、当該自己相関関数波形加算列
    内、前記相互相関係数列に最も類似した有極性パルス列
    を当該パルスの位相と共に算出する最大類似度算出手段
    と、前記最も類似した有極性パルス列並びに位相とを前
    記LPC係数と共に前記伝送信号として出力する手段と
    を有することを特徴とする分析器。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記最も類似した有
    極性パルス列及び前記一連のディジタル信号とから、当
    該有極性パルス列の振幅を算出する振幅算出手段と、前
    記振幅をも前記伝送信号として出力する手段とを有して
    いることを特徴とする分析器。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記前処理手段は、
    前記LPC係数を抽出する時間間隔より長い前記分析フ
    レームを規定する窓手段を有していることを特徴とする
    分析器。
  4. 【請求項4】 分析器が入力音声信号を分析フレームご
    とに線形予測分析して送出したLPC係数及び前記入力
    音声信号の音源情報として送出したパルス間隔及び振幅
    がそれぞれ等しい複数の有極性パルスからなるパルス列
    の情報のうちパルス列の情報から音源パルスを生成する
    音源発生手段と、前記LPC係数をあらかじめ定めた周
    期で補間するLPC係数補間手段と、このLPC補間手
    段により補間されたLPC係数を用いて前記音源パルス
    から音声信号を合成するLPC合成手段とを備えること
    を特徴とする合成器。
  5. 【請求項5】 入力音声信号を分析フレームごとに線形
    予測分析してLPC係数を出力するLPC分析手段、前
    記LPC係数により定義される全極フィルタのインパル
    ス応答を算出するインパルス応答算出手段、前記分析フ
    レームの前記入力音声信号と前記インパルス応答との相
    互相関係数列を算出する相互相関算出手段、前記インパ
    ルス応答の自己相関係数列を算出する自己相関算出手
    段、所定範囲内の前記自己相関係数列を各自己相関係数
    の極性を変化させ加算することによって得られる有極性
    パルス列からなる自己相関関数波形加算列を生成し、当
    該自己相関関数波形加算列の内、前記相互相関係数列に
    最も類似した有極性パルス列を当該有極性パルスの位相
    と共に算出する最大類似度算出手段、及び、この最大類
    似度算出手段が検索したパルス列の情報及び前記LPC
    係数を送出する手段を有する分析側と、この分析側から
    送られてきた前記パルス列の情報から音源パルス列を生
    成する音源発生手段、及び、前記分析側から送られてき
    た前記LPC係数を用いて前記音源パルス列から音声信
    号を合成する第1のLPC合成手段を有する合成側とを
    備えることを特徴とする音声符号化装置。
  6. 【請求項6】 前記LPC分析手段は出力した前記LP
    C係数をあらかじめ定めた周期で補間する第1のLPC
    係数補間手段を含み、前記インパルス応答算出手段は前
    記第1のLPC係数補間手段により補間されたLPC係
    数により定義される全極フィルタのインパルス応答を算
    出して前記相互相関算出手段及び前記自己相関算出手段
    へ出力することを特徴とする請求項5記載の音声符号化
    装置。
  7. 【請求項7】 前記分析側は前記LPC係数及びあらか
    じめ定めた減衰係数を用いて前記入力音声信号をスペク
    トル構造変換して前記相互相関算出手段へ出力するスペ
    クトル変形手段を含み、前記インパルス応答算出手段は
    前記LPC係数及び前記減衰係数により定義される全極
    フィルタのインパルス応答を算出して前記相互相関算出
    手段及び前記自己相関算出手段へ出力することを特徴と
    する請求項5記載の音声符号化装置。
  8. 【請求項8】 前記パルス列位相検索手段は検索したパ
    ルス列から前記LPC係数を用いて音声信号を合成する
    第2のLPC合成手段と、この第2のLPC合成手段が
    合成した音声信号を用いて前記入力音声信号を前記分析
    フレームの境界において補正して前記相互相関算出手段
    へ出力する境界補正手段とを含むことを特徴とする請求
    項5記載の音声符号化装置。
  9. 【請求項9】 前記分析側は前記分析フレームを含み前
    記分析フレームより広い空間の前記入力音声信号を前記
    相互相関算出手段へ出力する矩形窓設定手段を含むこと
    を特徴とする請求項1又は2記載の音声符号化装置。
  10. 【請求項10】 前記分析側は前記第1のLPC係数補
    間手段により補間されたLPC係数及びあらかじめ定め
    た減衰係数を用いて前記入力音声信号をスペクトル構造
    変換して前記相互相関算出手段へ出力するスペクトル変
    形手段を含み、前記インパルス応答算出手段は前記第1
    のLPC係数補間手段により補間されたLPC係数及び
    前記減衰係数により定義される全極フィルタのインパル
    ス応答を算出して前記相互相関算出手段及び前記自己相
    関算出手段へ出力することを特徴とする請求項6記載の
    音声符号化装置。
  11. 【請求項11】 前記パルス列位相検索手段が検索した
    パルス列から前記第1のLPC係数補間手段により補間
    されたLPC係数を用いて音声信号を合成する第2のL
    PC合成手段と、この第2のLPC合成手段が合成した
    音声信号を用いて前記入力音声信号を前記分析フレーム
    の境界において補正して前記相互相関算出手段へ出力す
    る境界補正手段とを含むことを特徴とする請求項6記載
    の音声符号化装置。
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