JP3249946B2 - 腎シンチグラフィにおける半自動腎関心領域設定法 - Google Patents
腎シンチグラフィにおける半自動腎関心領域設定法Info
- Publication number
- JP3249946B2 JP3249946B2 JP14104798A JP14104798A JP3249946B2 JP 3249946 B2 JP3249946 B2 JP 3249946B2 JP 14104798 A JP14104798 A JP 14104798A JP 14104798 A JP14104798 A JP 14104798A JP 3249946 B2 JP3249946 B2 JP 3249946B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- renal
- region
- interest
- pixel
- semi
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06T—IMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
- G06T7/00—Image analysis
- G06T7/0002—Inspection of images, e.g. flaw detection
- G06T7/0012—Biomedical image inspection
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06T—IMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
- G06T7/00—Image analysis
- G06T7/10—Segmentation; Edge detection
- G06T7/11—Region-based segmentation
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06T—IMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
- G06T2207/00—Indexing scheme for image analysis or image enhancement
- G06T2207/20—Special algorithmic details
- G06T2207/20112—Image segmentation details
- G06T2207/20132—Image cropping
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06T—IMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
- G06T2207/00—Indexing scheme for image analysis or image enhancement
- G06T2207/30—Subject of image; Context of image processing
- G06T2207/30004—Biomedical image processing
- G06T2207/30084—Kidney; Renal
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Theoretical Computer Science (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Medical Informatics (AREA)
- Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
- Radiology & Medical Imaging (AREA)
- Quality & Reliability (AREA)
- Nuclear Medicine (AREA)
- Image Analysis (AREA)
- Image Processing (AREA)
- Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は核医学検査の一つで
ある腎シンチグラフィを使った腎機能定量において、放
射性薬剤の投与量に対する腎集積の割合(% injected
dose;%ID)を求めるのに際し、コンピュータモニタ
ー上に表示したシンチグラムで腎の存在領域(腎関心領
域)を設定する方法に関する。
ある腎シンチグラフィを使った腎機能定量において、放
射性薬剤の投与量に対する腎集積の割合(% injected
dose;%ID)を求めるのに際し、コンピュータモニタ
ー上に表示したシンチグラムで腎の存在領域(腎関心領
域)を設定する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】画像診断法の一つである腎シンチグラフ
ィは静態腎シンチグラフィと動態腎シンチグラフィに分
類される。前者は薬剤静注一定時間経過後に静止画像の
撮影を行って、腎臓の位置、大きさ、形や腎実質の放射
能分布等、腎臓の形態的診断を主体とした検査であり、
動態シンチグラフィは放射性薬剤静注直後から数秒毎の
連続画像を撮影することによって、腎の形態の他、濾過
機能や排泄機能診断等を目的とした方法である。
ィは静態腎シンチグラフィと動態腎シンチグラフィに分
類される。前者は薬剤静注一定時間経過後に静止画像の
撮影を行って、腎臓の位置、大きさ、形や腎実質の放射
能分布等、腎臓の形態的診断を主体とした検査であり、
動態シンチグラフィは放射性薬剤静注直後から数秒毎の
連続画像を撮影することによって、腎の形態の他、濾過
機能や排泄機能診断等を目的とした方法である。
【0003】上記動態腎シンチグラフィによる腎機能定
量法(ガンマカメラ法)は採血採尿が不要で、分腎機能
も測定可能である極めて簡便で優れた検査法であり、現
在多くの核医学施設で用いられている。
量法(ガンマカメラ法)は採血採尿が不要で、分腎機能
も測定可能である極めて簡便で優れた検査法であり、現
在多くの核医学施設で用いられている。
【0004】既に、上記動態腎シンチグラフィにおい
て、ジエチレントリアミン五酢酸テクネチウム(略して
99mTc−DTPA)、ヨウ化ヒプル酸ナトリウム
(略して131I−OIH)やメルカプトアセチルトリ
グリシンテクネチウム(略して99mTc−MAG3)
等の放射性薬剤の腎摂取率を使って、糸球体濾過率、有
効腎血漿流量や99mTc−MAG3クリアランスを測
定する方法が開発されている。
て、ジエチレントリアミン五酢酸テクネチウム(略して
99mTc−DTPA)、ヨウ化ヒプル酸ナトリウム
(略して131I−OIH)やメルカプトアセチルトリ
グリシンテクネチウム(略して99mTc−MAG3)
等の放射性薬剤の腎摂取率を使って、糸球体濾過率、有
効腎血漿流量や99mTc−MAG3クリアランスを測
定する方法が開発されている。
【0005】上記の腎機能定量には多くの因子が影響す
ると言われており、現在、検査法の改善について多くの
検討がなされている。例えば影響因子として薬剤の注射
漏れ、テーブルによる放射線の減衰、注射と撮影の開始
時間のずれ、バックグラウンド補正、腎の深さ補正(吸
収補正)等がある。99mTc−MAG3の最適な検査
方法についてはTaylor等によって刊行物J Nu
cl Med 1995;36:1689−1695頁
に開示されている。
ると言われており、現在、検査法の改善について多くの
検討がなされている。例えば影響因子として薬剤の注射
漏れ、テーブルによる放射線の減衰、注射と撮影の開始
時間のずれ、バックグラウンド補正、腎の深さ補正(吸
収補正)等がある。99mTc−MAG3の最適な検査
方法についてはTaylor等によって刊行物J Nu
cl Med 1995;36:1689−1695頁
に開示されている。
【0006】ところで、核医学画像において、定量的ま
たは定性的解析の対象となる目的臓器の存在する領域を
関心領域(Region of Interest;ROI)というが、動態
腎シンチグラフィによる腎機能定量の殆どの市販解析ソ
フトウェアが、99mTc−DTPA、131I−OI
Hや99mTc−MAG3等の薬剤投与量に対する投与
後1〜2分や2〜3分等における腎集積の割合(percen
t injected dose;%ID)を基にして解析を行ってお
り、そのため、左右腎の関心領域設定においてオペレー
タ間の再現性が問題になる。
たは定性的解析の対象となる目的臓器の存在する領域を
関心領域(Region of Interest;ROI)というが、動態
腎シンチグラフィによる腎機能定量の殆どの市販解析ソ
フトウェアが、99mTc−DTPA、131I−OI
Hや99mTc−MAG3等の薬剤投与量に対する投与
後1〜2分や2〜3分等における腎集積の割合(percen
t injected dose;%ID)を基にして解析を行ってお
り、そのため、左右腎の関心領域設定においてオペレー
タ間の再現性が問題になる。
【0007】畢竟、従来の腎関心領域設定方法は、収集
した画像データをコンピュータのモニター上に表示し、
オペレータがモニター画面上でトラックボール、ライト
ペンやマウスを使って左右腎の輪郭を手動で囲むことに
より行われていた。腎集積は腎関心領域内の総カウント
で定義されている。そのため左右腎の関心領域をどのよ
うにオペレータが設定するかによって%IDに有意差が
生じる恐れがあるのである。
した画像データをコンピュータのモニター上に表示し、
オペレータがモニター画面上でトラックボール、ライト
ペンやマウスを使って左右腎の輪郭を手動で囲むことに
より行われていた。腎集積は腎関心領域内の総カウント
で定義されている。そのため左右腎の関心領域をどのよ
うにオペレータが設定するかによって%IDに有意差が
生じる恐れがあるのである。
【0008】この点、刊行物J Nucl Med 1
996;37(suppl):293頁には、Itoh
等によって予めオペレータ間で関心領域設定についての
標準を定めておけば%IDに有意差は生じなかったとい
う報告が為されている。一方で、Halker等は99
mTc−MAG3の相対的及び絶対的腎集積の計算にお
いての潜在的な誤りが、腎関心領域設定におけるオペレ
ーター間の変動にあることを指摘し、二人の技師による
%ID間に有意差が生じたことを示し、一段閾値法を用
いた半自動の腎関心領域設定法を用いてオペレーター間
の再現性の改善ができたと報告している。
996;37(suppl):293頁には、Itoh
等によって予めオペレータ間で関心領域設定についての
標準を定めておけば%IDに有意差は生じなかったとい
う報告が為されている。一方で、Halker等は99
mTc−MAG3の相対的及び絶対的腎集積の計算にお
いての潜在的な誤りが、腎関心領域設定におけるオペレ
ーター間の変動にあることを指摘し、二人の技師による
%ID間に有意差が生じたことを示し、一段閾値法を用
いた半自動の腎関心領域設定法を用いてオペレーター間
の再現性の改善ができたと報告している。
【0009】上記Halker等の一段閾値法を概説す
ると、コンピュータモニター上に表示されたシンチグラ
ム上で左右各腎を含む大きな楕円を設定し(この点のみ
が手動)、この楕円領域内に含まれるピクセルの最大ピ
クセル値を基準にした所定閾値(例えば20%)以上の
ピクセル値を持つピクセルの集まりを当該腎の関心領域
とする方法である。なお、シンチグラム上のピクセル値
はその位置の放射線量に比例した数値を示している。
ると、コンピュータモニター上に表示されたシンチグラ
ム上で左右各腎を含む大きな楕円を設定し(この点のみ
が手動)、この楕円領域内に含まれるピクセルの最大ピ
クセル値を基準にした所定閾値(例えば20%)以上の
ピクセル値を持つピクセルの集まりを当該腎の関心領域
とする方法である。なお、シンチグラム上のピクセル値
はその位置の放射線量に比例した数値を示している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ように手動で腎輪郭を指定して関心領域を設定する方法
では、如何に予めオペレータ間で関心領域設定について
の標準を定めていても有意差は生じうる。特に腎機能が
著しく低下して集積性が悪く、他臓器と近接している場
合には関心領域の設定は困難で、オペレータ間の有意差
が大きくなりやすい。
ように手動で腎輪郭を指定して関心領域を設定する方法
では、如何に予めオペレータ間で関心領域設定について
の標準を定めていても有意差は生じうる。特に腎機能が
著しく低下して集積性が悪く、他臓器と近接している場
合には関心領域の設定は困難で、オペレータ間の有意差
が大きくなりやすい。
【0011】また、経験が浅く十分にトレーニングされ
ていないオペレータでは実際、腎を小さく評価しがちで
あった。これは、従来の関心領域設定のソフトウェア
が、手書きの領域内に完全に含まれるピクセルのみの総
ピクセル値を算出するようになっているためである。こ
れを十分承知していないと、腎の辺縁のカウントを落と
してしまい、%IDは実際よりも低くなり、腎機能は過
小評価されてしまうのである。
ていないオペレータでは実際、腎を小さく評価しがちで
あった。これは、従来の関心領域設定のソフトウェア
が、手書きの領域内に完全に含まれるピクセルのみの総
ピクセル値を算出するようになっているためである。こ
れを十分承知していないと、腎の辺縁のカウントを落と
してしまい、%IDは実際よりも低くなり、腎機能は過
小評価されてしまうのである。
【0012】また、上記オペレータ間の変動の問題点を
改善したとするHalker等の一段閾値法を使った半
自動腎関心領域設定法においては、設定した大きな楕円
領域内に腎最大ピクセル値より大きなピクセル値をもつ
ピクセルが存在する場合には、腎関心領域は小さく設定
されしまうという問題点がある。また、腎辺縁領域を含
むように低い閾値を設定しなければならないが、そうす
ると隣接臓器と腎が分離不能となるケースが多く、描出
能が低いという問題点も残っている。
改善したとするHalker等の一段閾値法を使った半
自動腎関心領域設定法においては、設定した大きな楕円
領域内に腎最大ピクセル値より大きなピクセル値をもつ
ピクセルが存在する場合には、腎関心領域は小さく設定
されしまうという問題点がある。また、腎辺縁領域を含
むように低い閾値を設定しなければならないが、そうす
ると隣接臓器と腎が分離不能となるケースが多く、描出
能が低いという問題点も残っている。
【0013】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、腎シンチグラフィにおける腎の関心領域設定につ
いて、オペレーター間の再現性を向上するとともに低機
能の腎をも描出することを可能にする、新規な半自動腎
関心領域設定法を提供するものである。
あり、腎シンチグラフィにおける腎の関心領域設定につ
いて、オペレーター間の再現性を向上するとともに低機
能の腎をも描出することを可能にする、新規な半自動腎
関心領域設定法を提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、 (1)生体内に投与された腎シンチグラフィ用放射性薬
剤から放出される放射能をガンマカメラにより収集し、
得られた画像データ(シンチグラム)をコンピュータに
転送し、コンピュータモニター上にそのデジタル画像を
表示し、そのピクセル値を基に左右腎の関心領域を半自
動的に設定する腎シンチグラフィにおける半自動腎関心
領域設定法において、第一に、コンピュータモニター上
にシンチグラムを表示し、表示された画像上の左右各腎
の中心付近のピクセルを各々クリックし、第二に、前記
クリックしたピクセルを中心とする所定範囲の第一の複
数ピクセル領域内に含まれるピクセルの最大ピクセル値
を求めて、当該腎の最大ピクセル値とし、第三に、前記
クリックしたピクセルを中心とする前記第一の複数ピク
セル領域よりも大きい所定の大きさを有する第二の複数
ピクセル領域内で、この腎の前記最大ピクセル値を基準
にした第一閾値以上のピクセル値を持つピクセルの集ま
りを腎中心領域とし、第四に、前記腎中心領域内に二つ
の領域が1ピクセルのみを介して連続する箇所がある場
合に、この1ピクセルを腎中心領域から削除し、第五
に、前記腎中心領域内のピクセルのうちで前記クリック
したピクセルと連続性を持つピクセルのみからなるピク
セルの集合を新たに腎中心領域とし、第六に、前記腎中
心領域の外側の5〜20mm幅の辺縁領域に全部または
一部が入るピクセルのうちで前記最大ピクセル値を基準
にした第二閾値よりも高いピクセル値を持つピクセルを
腎辺縁領域とし、これを前記腎中心領域に加えて当該腎
の関心領域とする、上記第一から第六の各処理を順次行
うことを特徴とする腎シンチグラフィにおける半自動腎
関心領域設定法、を提供することにより上記課題を解決
する。
剤から放出される放射能をガンマカメラにより収集し、
得られた画像データ(シンチグラム)をコンピュータに
転送し、コンピュータモニター上にそのデジタル画像を
表示し、そのピクセル値を基に左右腎の関心領域を半自
動的に設定する腎シンチグラフィにおける半自動腎関心
領域設定法において、第一に、コンピュータモニター上
にシンチグラムを表示し、表示された画像上の左右各腎
の中心付近のピクセルを各々クリックし、第二に、前記
クリックしたピクセルを中心とする所定範囲の第一の複
数ピクセル領域内に含まれるピクセルの最大ピクセル値
を求めて、当該腎の最大ピクセル値とし、第三に、前記
クリックしたピクセルを中心とする前記第一の複数ピク
セル領域よりも大きい所定の大きさを有する第二の複数
ピクセル領域内で、この腎の前記最大ピクセル値を基準
にした第一閾値以上のピクセル値を持つピクセルの集ま
りを腎中心領域とし、第四に、前記腎中心領域内に二つ
の領域が1ピクセルのみを介して連続する箇所がある場
合に、この1ピクセルを腎中心領域から削除し、第五
に、前記腎中心領域内のピクセルのうちで前記クリック
したピクセルと連続性を持つピクセルのみからなるピク
セルの集合を新たに腎中心領域とし、第六に、前記腎中
心領域の外側の5〜20mm幅の辺縁領域に全部または
一部が入るピクセルのうちで前記最大ピクセル値を基準
にした第二閾値よりも高いピクセル値を持つピクセルを
腎辺縁領域とし、これを前記腎中心領域に加えて当該腎
の関心領域とする、上記第一から第六の各処理を順次行
うことを特徴とする腎シンチグラフィにおける半自動腎
関心領域設定法、を提供することにより上記課題を解決
する。
【0015】(2)また、上記(1)記載の腎シンチグ
ラフィにおける半自動関心領域設定法において、第一の
複数ピクセル領域を横寸法30〜70mm、縦寸法60
〜120mmの範囲とし、第二の複数ピクセル領域を横
寸法100〜250mm、縦寸法150〜300mmの
範囲としたことを特徴とする腎シンチグラフィにおける
半自動腎関心領域設定法、を提供することにより上記課
題を解決する。
ラフィにおける半自動関心領域設定法において、第一の
複数ピクセル領域を横寸法30〜70mm、縦寸法60
〜120mmの範囲とし、第二の複数ピクセル領域を横
寸法100〜250mm、縦寸法150〜300mmの
範囲としたことを特徴とする腎シンチグラフィにおける
半自動腎関心領域設定法、を提供することにより上記課
題を解決する。
【0016】(3)また、上記(1)または(2)記載
の腎シンチグラフィにおける半自動腎関心領域設定法に
おいて、第六の処理に代えて前記腎中心領域の外側の5
〜20mm幅の辺縁領域に全部または一部が入る全ピク
セルを腎辺縁領域とし、これを前記腎中心領域に加えて
当該腎の関心領域とする処理を行うことを特徴とする腎
シンチグラフィにおける半自動腎関心領域設定法、を提
供することにより上記課題を解決する。
の腎シンチグラフィにおける半自動腎関心領域設定法に
おいて、第六の処理に代えて前記腎中心領域の外側の5
〜20mm幅の辺縁領域に全部または一部が入る全ピク
セルを腎辺縁領域とし、これを前記腎中心領域に加えて
当該腎の関心領域とする処理を行うことを特徴とする腎
シンチグラフィにおける半自動腎関心領域設定法、を提
供することにより上記課題を解決する。
【0017】(4)また、上記(1)または(2)記載
の腎シンチグラフィにおける半自動腎関心領域設定法に
おいて、放射性薬剤としてメルカプトアセチルトリグリ
シンテクネチウム(99mTc−MAG3)静注後60
秒から120秒の加算画像(1−2分イメージ)におけ
る第一閾値を最大ピクセル値の50%〜70%とし、第
二閾値を最大ピクセル値の1%〜40%としたことを特
徴とする腎シンチグラフィにおける半自動腎関心領域設
定法、を提供することにより上記課題を解決する。
の腎シンチグラフィにおける半自動腎関心領域設定法に
おいて、放射性薬剤としてメルカプトアセチルトリグリ
シンテクネチウム(99mTc−MAG3)静注後60
秒から120秒の加算画像(1−2分イメージ)におけ
る第一閾値を最大ピクセル値の50%〜70%とし、第
二閾値を最大ピクセル値の1%〜40%としたことを特
徴とする腎シンチグラフィにおける半自動腎関心領域設
定法、を提供することにより上記課題を解決する。
【0018】(5)また、上記(1)または(2)記載
の腎シンチグラフィにおける半自動腎関心領域設定法に
おいて、放射性薬剤としてメルカプトアセチルトリグリ
シンテクネチウム(99mTc−MAG3)静注後12
0秒から180秒の加算画像(2−3分イメージ)にお
ける第一閾値を最大ピクセル値の40%〜70%のピク
セル値とし、第二閾値を最大ピクセル値の1%〜40%
のピクセル値としたことを特徴とする腎シンチグラフィ
における半自動腎関心領域設定法、を提供することによ
り上記課題を解決する。
の腎シンチグラフィにおける半自動腎関心領域設定法に
おいて、放射性薬剤としてメルカプトアセチルトリグリ
シンテクネチウム(99mTc−MAG3)静注後12
0秒から180秒の加算画像(2−3分イメージ)にお
ける第一閾値を最大ピクセル値の40%〜70%のピク
セル値とし、第二閾値を最大ピクセル値の1%〜40%
のピクセル値としたことを特徴とする腎シンチグラフィ
における半自動腎関心領域設定法、を提供することによ
り上記課題を解決する。
【0019】(6)さらに、上記(1)または(2)ま
たは(3)または(4)または(5)記載の腎レノグラ
フィにおける関心領域設定方法において、第四の処理を
除いて第一から第三の処理に続いて第五の処理、第六の
処理を順次行うことを特徴とする腎シンチグラフィにお
ける半自動腎関心領域設定法、を提供することにより上
記課題を解決する。
たは(3)または(4)または(5)記載の腎レノグラ
フィにおける関心領域設定方法において、第四の処理を
除いて第一から第三の処理に続いて第五の処理、第六の
処理を順次行うことを特徴とする腎シンチグラフィにお
ける半自動腎関心領域設定法、を提供することにより上
記課題を解決する。
【0020】上記(1)における第一の処理でオペレー
タがモニターに表示されたシンチグラム上で左右各腎の
中心と思われる位置を各々クリックする操作(この点の
みが手動)以後はコンピュータによる自動処理となり、
手動により腎輪郭を指定して関心領域を設定する従来方
法に比して腎関心領域設定が短時間で成される。そして
第二から第五の一連の処理によって左右腎の関心領域が
他の臓器の領域と分離されてほぼ特定され、第六の処理
によって加算されるべき辺縁領域が加わって過小評価が
回避される。
タがモニターに表示されたシンチグラム上で左右各腎の
中心と思われる位置を各々クリックする操作(この点の
みが手動)以後はコンピュータによる自動処理となり、
手動により腎輪郭を指定して関心領域を設定する従来方
法に比して腎関心領域設定が短時間で成される。そして
第二から第五の一連の処理によって左右腎の関心領域が
他の臓器の領域と分離されてほぼ特定され、第六の処理
によって加算されるべき辺縁領域が加わって過小評価が
回避される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る腎シンチグラ
フィにおける半自動腎関心領域設定法の実施の形態につ
いて臨床実験とその結果を表す図面に基づいて詳細に説
明する。
フィにおける半自動腎関心領域設定法の実施の形態につ
いて臨床実験とその結果を表す図面に基づいて詳細に説
明する。
【0022】図1は本発明に係る腎シンチグラムでの処
理手順を示すフロー図である。
理手順を示すフロー図である。
【0023】図2〜図6はモニター上に表示された一被
検者の1ー2分イメージにおける本発明に係る半自動腎
関心領域設定法の処理途中の設定領域を示す図である。
検者の1ー2分イメージにおける本発明に係る半自動腎
関心領域設定法の処理途中の設定領域を示す図である。
【0024】図7は腎中心領域内の1ピクセルを介する
二つの領域間の連続性を切る方法を説明するための図で
ある。
二つの領域間の連続性を切る方法を説明するための図で
ある。
【0025】図8〜図19は各条件での%IDの相関関
係を示す図である。
係を示す図である。
【0026】腎シンチグラフィを使った腎機能定量にお
いては、生体内から放出される放射能をガンマカメラに
より収集し、得られた画像データ(シンチグラム)をコ
ンピュータに転送し、コンピュータモニター上にそのデ
ジタル画像を表示し、トラックボールやマウス、ライト
ペン等を使い、従来は手動で左右腎の輪郭を指定し、そ
の中に含まれたピクセルの集まりを腎関心領域とし、そ
の総ピクセル値を基に定量を行っていたが、本発明に係
る半自動腎関心領域設定法は、CPU、メモリ装置等の
処理装置からなるコンピュータ(ハードウェア資源)を
利用制御し、コンピュータモニター上に表示されたデジ
タル画像で各腎の中心付近をクリックするだけで、デジ
タル画像のピクセル値を基に各腎の存在範囲を求めて腎
関心領域とする、新規な思想に基づくコンピュータ処理
を行うものである。以下にその処理手順を述べ、図1に
フロー概要を示す。
いては、生体内から放出される放射能をガンマカメラに
より収集し、得られた画像データ(シンチグラム)をコ
ンピュータに転送し、コンピュータモニター上にそのデ
ジタル画像を表示し、トラックボールやマウス、ライト
ペン等を使い、従来は手動で左右腎の輪郭を指定し、そ
の中に含まれたピクセルの集まりを腎関心領域とし、そ
の総ピクセル値を基に定量を行っていたが、本発明に係
る半自動腎関心領域設定法は、CPU、メモリ装置等の
処理装置からなるコンピュータ(ハードウェア資源)を
利用制御し、コンピュータモニター上に表示されたデジ
タル画像で各腎の中心付近をクリックするだけで、デジ
タル画像のピクセル値を基に各腎の存在範囲を求めて腎
関心領域とする、新規な思想に基づくコンピュータ処理
を行うものである。以下にその処理手順を述べ、図1に
フロー概要を示す。
【0027】第一処理;コンピュータモニター上にシン
チグラムを表示し、表示された画像上の左右各腎の中心
付近のピクセルを各々クリックする。
チグラムを表示し、表示された画像上の左右各腎の中心
付近のピクセルを各々クリックする。
【0028】第二処理;前記クリックしたピクセルを中
心とする所定範囲の第一の複数ピクセル領域内に含まれ
るピクセルの最大ピクセル値を求めて、当該腎の最大ピ
クセル値とする。
心とする所定範囲の第一の複数ピクセル領域内に含まれ
るピクセルの最大ピクセル値を求めて、当該腎の最大ピ
クセル値とする。
【0029】第三処理;前記クリックしたピクセルを中
心とする前記第一の複数ピクセル領域よりも大きい所定
の大きさ(例えば第一の複数ピクセル領域の12倍の大
きさ)を有する第二の複数ピクセル領域内で、この腎の
前記最大ピクセル値を基準にした第一閾値以上のピクセ
ル値を持つピクセルの集まりを腎中心領域とする。
心とする前記第一の複数ピクセル領域よりも大きい所定
の大きさ(例えば第一の複数ピクセル領域の12倍の大
きさ)を有する第二の複数ピクセル領域内で、この腎の
前記最大ピクセル値を基準にした第一閾値以上のピクセ
ル値を持つピクセルの集まりを腎中心領域とする。
【0030】第四処理;前記腎中心領域内に二つの領域
が1ピクセルのみを介して連続する箇所がある場合に、
この1ピクセルを腎中心領域から削除する。
が1ピクセルのみを介して連続する箇所がある場合に、
この1ピクセルを腎中心領域から削除する。
【0031】第五処理;前記腎中心領域内のピクセルの
うちで前記クリックしたピクセルと連続性を持つピクセ
ルのみからなるピクセルの集合を新たに腎中心領域とす
る。
うちで前記クリックしたピクセルと連続性を持つピクセ
ルのみからなるピクセルの集合を新たに腎中心領域とす
る。
【0032】第六処理;前記腎中心領域の外側の5〜2
0mm幅の辺縁領域に全部または一部が入るピクセルの
うちで前記最大ピクセル値を基準にした第二閾値よりも
高いピクセル値を持つピクセルを腎辺縁領域とし、これ
を前記腎中心領域に加えて当該腎の関心領域とする。
0mm幅の辺縁領域に全部または一部が入るピクセルの
うちで前記最大ピクセル値を基準にした第二閾値よりも
高いピクセル値を持つピクセルを腎辺縁領域とし、これ
を前記腎中心領域に加えて当該腎の関心領域とする。
【0033】前記第一処理では、図2においてオペレー
タは左右腎の中心と思われる箇所(α点、β点)をクリ
ックするだけである。また、第二処理で設定する第一の
複数ピクセル領域P1は、腎の正しい最大ピクセル値を
格納するためには、例えば各ピクセルの大きさを一辺
9.3mm角の正方形とすると、横×縦が5×9ピクセ
ルの領域が適当と考えられる。蓋し、腎の最大ピクセル
値を持つピクセルを含むほど大きく、かつ周辺臓器の大
きなピクセル値を持つピクセルを含まないほど小さい大
きさが望ましいが、日本人の腎臓の大きさを考慮すると
横寸法30〜70mm、縦寸法60〜120mmの範囲
が適当であることを理由とする。
タは左右腎の中心と思われる箇所(α点、β点)をクリ
ックするだけである。また、第二処理で設定する第一の
複数ピクセル領域P1は、腎の正しい最大ピクセル値を
格納するためには、例えば各ピクセルの大きさを一辺
9.3mm角の正方形とすると、横×縦が5×9ピクセ
ルの領域が適当と考えられる。蓋し、腎の最大ピクセル
値を持つピクセルを含むほど大きく、かつ周辺臓器の大
きなピクセル値を持つピクセルを含まないほど小さい大
きさが望ましいが、日本人の腎臓の大きさを考慮すると
横寸法30〜70mm、縦寸法60〜120mmの範囲
が適当であることを理由とする。
【0034】前記第三処理では、図3に示されるよう
に、腎臓を含むのに十分な大きさを有する第二の複数ピ
クセル領域P2(破線で囲まれた領域)を設定する。し
たがって、第二の複数ピクセル領域P2は全身の領域と
してもよいのであるが、実際上、腎関心領域設定に際し
ては第一の複数ピクセル領域P1よりも大きく15倍以
内の大きさで十分であろう。これより大きくP2を設定
しても腎関心領域設定に関しては無意味である。また、
第二の複数ピクセル領域P2は左右の腎に対して別個に
設定されるのでオーバーラップしていても支障はない
(図3では中央部分が重ねて表示されている)。
に、腎臓を含むのに十分な大きさを有する第二の複数ピ
クセル領域P2(破線で囲まれた領域)を設定する。し
たがって、第二の複数ピクセル領域P2は全身の領域と
してもよいのであるが、実際上、腎関心領域設定に際し
ては第一の複数ピクセル領域P1よりも大きく15倍以
内の大きさで十分であろう。これより大きくP2を設定
しても腎関心領域設定に関しては無意味である。また、
第二の複数ピクセル領域P2は左右の腎に対して別個に
設定されるのでオーバーラップしていても支障はない
(図3では中央部分が重ねて表示されている)。
【0035】この第二の複数ピクセル領域P2内で前記
最大ピクセル値を基準にした第一閾値(例えば最大ピク
セル値の60%)以上のピクセル値を持つピクセルの集
まりを腎中心領域M1とする(図3の実線で囲まれた領
域)。言わば他の臓器との識別を度外視して大まかな関
心領域の設定が為されたことになる。
最大ピクセル値を基準にした第一閾値(例えば最大ピク
セル値の60%)以上のピクセル値を持つピクセルの集
まりを腎中心領域M1とする(図3の実線で囲まれた領
域)。言わば他の臓器との識別を度外視して大まかな関
心領域の設定が為されたことになる。
【0036】前記第四処理では、図3と図4の比較から
判るように、前記腎中心領域M1内に二つの領域が1ピ
クセルのみを介して連続性を持つ場合に当該1ピクセル
(架橋ピクセルKと称する)が腎中心領域M1から削除
されて前記架橋ピクセルKを介する二つの領域間の連続
性が切られる。この第四処理の具体的方法は、例えば腎
中心領域の位置を格納するためのビットマップ内に、図
7の(a)及び(b)に示されるように、任意の3行3
列のブロックで中央横1行または中央縦1列に“1”が
連続して並び、且つ中心の“1”の上下または左右に
“0”が位置するビットパターンがある場合に、当該ブ
ロックの中心の“1”に該当するピクセルを架橋ピクセ
ルKと判定してこれを“0”とすることで腎中心領域か
ら削除して二つの領域間の連続性が切られるように処理
する。ここに、図7における“0”のビットは腎中心領
域外のピクセル、“1”ビットは腎中心領域に含まれる
ピクセル、空のビットは腎中心領域内外を問わず
“0”、“1”何れでもよいピクセルを示している。こ
の第四処理によって周辺臓器と真の腎中心領域が切り離
される。
判るように、前記腎中心領域M1内に二つの領域が1ピ
クセルのみを介して連続性を持つ場合に当該1ピクセル
(架橋ピクセルKと称する)が腎中心領域M1から削除
されて前記架橋ピクセルKを介する二つの領域間の連続
性が切られる。この第四処理の具体的方法は、例えば腎
中心領域の位置を格納するためのビットマップ内に、図
7の(a)及び(b)に示されるように、任意の3行3
列のブロックで中央横1行または中央縦1列に“1”が
連続して並び、且つ中心の“1”の上下または左右に
“0”が位置するビットパターンがある場合に、当該ブ
ロックの中心の“1”に該当するピクセルを架橋ピクセ
ルKと判定してこれを“0”とすることで腎中心領域か
ら削除して二つの領域間の連続性が切られるように処理
する。ここに、図7における“0”のビットは腎中心領
域外のピクセル、“1”ビットは腎中心領域に含まれる
ピクセル、空のビットは腎中心領域内外を問わず
“0”、“1”何れでもよいピクセルを示している。こ
の第四処理によって周辺臓器と真の腎中心領域が切り離
される。
【0037】なお、上記第四処理が行われるケースは稀
であって、後述の59腎に対する腎関心領域設定の実験
の場合においては1例のみ(図2〜図6に示された症
例)であった。したがって、この第四処理を省いても上
記稀なケースを除いて通常は支障なく腎関心領域設定が
できる(請求項6に対応)。
であって、後述の59腎に対する腎関心領域設定の実験
の場合においては1例のみ(図2〜図6に示された症
例)であった。したがって、この第四処理を省いても上
記稀なケースを除いて通常は支障なく腎関心領域設定が
できる(請求項6に対応)。
【0038】前記第五処理では、図5に示されるよう
に、前記複数ある腎中心領域M1のうちで前記最初にク
リックしたピクセルと連続性(ピクセル同士が辺で接す
るもののみを連続性ありとする)を持つピクセルのみか
らなるピクセルの集合を新たに腎中心領域M2とし、他
の腎中心領域M1は削除される。この第五処理によって
他の臓器との識別が為されたことになる。
に、前記複数ある腎中心領域M1のうちで前記最初にク
リックしたピクセルと連続性(ピクセル同士が辺で接す
るもののみを連続性ありとする)を持つピクセルのみか
らなるピクセルの集合を新たに腎中心領域M2とし、他
の腎中心領域M1は削除される。この第五処理によって
他の臓器との識別が為されたことになる。
【0039】前記第六処理では、周辺臓器と腎を分離す
るために第一閾値は高く設定してあるので、このままで
は腎は過小評価されてしまうことから、例えば腎中心領
域M2の周囲に接するピクセル(大きさ9.3mm角)
のうちで前記腎最大ピクセル値を基準にした第二閾値
(例えば腎最大ピクセル値の20%として第一閾値より
も低い閾値とする。)よりも高いピクセル値を持つピク
セルを腎辺縁領域Rとし、これを前記腎中心領域M2に
加えて当該腎の関心領域Sとする。図2〜図6に示され
た症例では、図6から判るように、左右腎ともに腎中心
領域M2の周囲に接する全てのピクセルが第二閾値より
も高く、腎辺縁領域Rとして腎中心領域M2に言わば肉
付けされている。
るために第一閾値は高く設定してあるので、このままで
は腎は過小評価されてしまうことから、例えば腎中心領
域M2の周囲に接するピクセル(大きさ9.3mm角)
のうちで前記腎最大ピクセル値を基準にした第二閾値
(例えば腎最大ピクセル値の20%として第一閾値より
も低い閾値とする。)よりも高いピクセル値を持つピク
セルを腎辺縁領域Rとし、これを前記腎中心領域M2に
加えて当該腎の関心領域Sとする。図2〜図6に示され
た症例では、図6から判るように、左右腎ともに腎中心
領域M2の周囲に接する全てのピクセルが第二閾値より
も高く、腎辺縁領域Rとして腎中心領域M2に言わば肉
付けされている。
【0040】上記症例から予測されるように、腎中心領
域M2周りの辺縁領域にかかるピクセルは殆ど腎最大ピ
クセル値の10〜20%以上のピクセル値をもつことか
ら、これらを無条件に腎辺縁領域Rとして関心領域Sに
含ませてもよい(請求項3に対応)。即ち、前記第六の
処理に代えて前記腎中心領域の外側の5〜20mm幅の
辺縁領域に全部または一部が入る全ピクセルを腎辺縁領
域Rとして、これを前記腎中心領域M2に加えて当該腎
の関心領域Sとする処理を行うのである。
域M2周りの辺縁領域にかかるピクセルは殆ど腎最大ピ
クセル値の10〜20%以上のピクセル値をもつことか
ら、これらを無条件に腎辺縁領域Rとして関心領域Sに
含ませてもよい(請求項3に対応)。即ち、前記第六の
処理に代えて前記腎中心領域の外側の5〜20mm幅の
辺縁領域に全部または一部が入る全ピクセルを腎辺縁領
域Rとして、これを前記腎中心領域M2に加えて当該腎
の関心領域Sとする処理を行うのである。
【0041】次に、上述の本発明に係る腎シンチグラフ
ィにおける半自動腎関心領域設定法を用いた場合と従来
の手動による関心領域設定の場合との再現性を%IDで
比較した実験を述べる。
ィにおける半自動腎関心領域設定法を用いた場合と従来
の手動による関心領域設定の場合との再現性を%IDで
比較した実験を述べる。
【0042】(実験内容) 前提条件:22人の腎疾患患者及び11人の正常人(男
性18人、女性15人;左32腎、右30腎)を被検者
とした。年齢は18〜83歳(平均年齢46歳)、血清
クレアチニンは0.5〜3.5mg/dl(平均1.0
mg/dl)であった。
性18人、女性15人;左32腎、右30腎)を被検者
とした。年齢は18〜83歳(平均年齢46歳)、血清
クレアチニンは0.5〜3.5mg/dl(平均1.0
mg/dl)であった。
【0043】検査30分前に300mlの水を飲ませ、
被検者を仰臥位にし、肘窩より99mTc−MAG3を
ボーラス投与し、背側から低エネルギー汎用コリメータ
ーを装着したガンマカメラで10秒1フレームで120
フレームの連続データ収集を行った。イメージマトリッ
クスは64×64、各ピクセルの大きさは縦横9.3m
mでデータ収集した。前シリンジ、後シリンジの撮影は
それぞれ10秒間行い、そのマトリックスサイズは12
8×128とした。フォトピークは140keV、エネ
ルギーウィンドウは10%とした。そして収集した画像
データはワークステーションに転送し、画像解析を行っ
た。
被検者を仰臥位にし、肘窩より99mTc−MAG3を
ボーラス投与し、背側から低エネルギー汎用コリメータ
ーを装着したガンマカメラで10秒1フレームで120
フレームの連続データ収集を行った。イメージマトリッ
クスは64×64、各ピクセルの大きさは縦横9.3m
mでデータ収集した。前シリンジ、後シリンジの撮影は
それぞれ10秒間行い、そのマトリックスサイズは12
8×128とした。フォトピークは140keV、エネ
ルギーウィンドウは10%とした。そして収集した画像
データはワークステーションに転送し、画像解析を行っ
た。
【0044】静注後60秒から120秒までの加算画像
(1−2分イメージ)と、静注後120秒から180秒
までの加算画像(2−3分イメージ)において腎関心領
域を設定し、関心領域内の総ピクセル値を時間補正した
前後のシリンジカウントの差で除した値を100倍して
%IDとする。
(1−2分イメージ)と、静注後120秒から180秒
までの加算画像(2−3分イメージ)において腎関心領
域を設定し、関心領域内の総ピクセル値を時間補正した
前後のシリンジカウントの差で除した値を100倍して
%IDとする。
【0045】腎関心領域設定法における第一の複数ピク
セル領域P1は、大きさ5×9ピクセルの長方形領域
(横46.5mm×縦83.7mm)とし、第二の複数
ピクセル領域P2は、大きさ21×27ピクセルの長方
形領域(横195.3mm×縦251.1mm)とし
た。
セル領域P1は、大きさ5×9ピクセルの長方形領域
(横46.5mm×縦83.7mm)とし、第二の複数
ピクセル領域P2は、大きさ21×27ピクセルの長方
形領域(横195.3mm×縦251.1mm)とし
た。
【0046】(実験1)オペレーター間の再現性評価の
ため、異なる核医学歴の3人のオペレーター(A:経験
3年の医師、B:経験20年の医師、C:経験1年の技
師)が1−2分イメージにおいて手動で腎の輪郭を囲み
関心領域を設定した。その際、256階調のモノクロの
カラーマップを使い、表示ウィンドウのupper levelを
各画像の最大ピクセル値に、lower levelをupper level
の10%に設定して画像を表示した。この表示条件をモ
ノクロ表示と呼ぶ。
ため、異なる核医学歴の3人のオペレーター(A:経験
3年の医師、B:経験20年の医師、C:経験1年の技
師)が1−2分イメージにおいて手動で腎の輪郭を囲み
関心領域を設定した。その際、256階調のモノクロの
カラーマップを使い、表示ウィンドウのupper levelを
各画像の最大ピクセル値に、lower levelをupper level
の10%に設定して画像を表示した。この表示条件をモ
ノクロ表示と呼ぶ。
【0047】(実験2)オペレータAはモノクロ表示で
再度1−2分イメージにおいて手動で関心領域を設定
し、一度目と比較して同一オペレータ内の再現性の評価
を行った。
再度1−2分イメージにおいて手動で関心領域を設定
し、一度目と比較して同一オペレータ内の再現性の評価
を行った。
【0048】(実験3)表示条件の違いが%IDに影響
するか評価するため、オペレータAは1−2分イメージ
を256階調のカラー(黒、青、赤、黄、白のグラデー
ションからなる)のカラーマップを使い、表示ウィンド
ウのupper levelを各腎の最大ピクセル値に、lower lev
elをupper levelの10%に設定し、再度手動で関心領
域を設定した。この表示条件をカラー表示と呼ぶ。
するか評価するため、オペレータAは1−2分イメージ
を256階調のカラー(黒、青、赤、黄、白のグラデー
ションからなる)のカラーマップを使い、表示ウィンド
ウのupper levelを各腎の最大ピクセル値に、lower lev
elをupper levelの10%に設定し、再度手動で関心領
域を設定した。この表示条件をカラー表示と呼ぶ。
【0049】(実験4)オペレータAは本発明に係る半
自動腎関心領域設定法を使って、1−2分イメージと2
−3分イメージにおいて種々の閾値の組み合わせを試
し、カラー表示での手動法の%IDと比較した。
自動腎関心領域設定法を使って、1−2分イメージと2
−3分イメージにおいて種々の閾値の組み合わせを試
し、カラー表示での手動法の%IDと比較した。
【0050】(実験5)本発明に係る半自動腎関心領域
設定法のオペレータ間の再現性を評価するため、この方
法を使って3人のオペレータA、B、Cが1−2分イメ
ージにおいて、上記(5)の評価で最適と思われるパラ
メータを使って%IDを比較した。
設定法のオペレータ間の再現性を評価するため、この方
法を使って3人のオペレータA、B、Cが1−2分イメ
ージにおいて、上記(5)の評価で最適と思われるパラ
メータを使って%IDを比較した。
【0051】(実験結果)以下の結果において、%ID
は平均±標準偏差で表示し、3人のオペレータ間の再現
性は一元反復測定分散分析で評価した。そしてこのグル
ープ内の2人の比較はpost hoc test(Fisher's PLSD
法、Scheffeの方法、Bonferroni/Dunn法)で行った。
同一オペレータ内、手動法と本発明に係る半自動腎関心
領域設定法(以下、単に半自動法とも称する)との比較
はStudent's t-testで行った。p<0.05を有意差あ
りとした。また、以上のすべてに最小二乗法による線形
回帰解析を加えた。
は平均±標準偏差で表示し、3人のオペレータ間の再現
性は一元反復測定分散分析で評価した。そしてこのグル
ープ内の2人の比較はpost hoc test(Fisher's PLSD
法、Scheffeの方法、Bonferroni/Dunn法)で行った。
同一オペレータ内、手動法と本発明に係る半自動腎関心
領域設定法(以下、単に半自動法とも称する)との比較
はStudent's t-testで行った。p<0.05を有意差あ
りとした。また、以上のすべてに最小二乗法による線形
回帰解析を加えた。
【0052】(実験1)%IDはAで4.14±1.2
7、Bで4.32±1.28、Cで3.28±1.07
となり、%IDに有意差が認められた(p<0.000
1)。%IDのA、B、C間の関係を図8、図9、図1
0に示す。これらは互いに良好な相関を示したが、AC
間、BC間で有意差が認められた(図中rは相関係
数)。
7、Bで4.32±1.28、Cで3.28±1.07
となり、%IDに有意差が認められた(p<0.000
1)。%IDのA、B、C間の関係を図8、図9、図1
0に示す。これらは互いに良好な相関を示したが、AC
間、BC間で有意差が認められた(図中rは相関係
数)。
【0053】(実験2)オペレータAの二度目の試みに
よる%IDは、4.12±1.26であった。これは一
度目との比較で有意差は認められなかった(p=0.3
7)。%IDの関係を図11に示した。
よる%IDは、4.12±1.26であった。これは一
度目との比較で有意差は認められなかった(p=0.3
7)。%IDの関係を図11に示した。
【0054】(実験3)オペレータAのカラー表示の手
動法で得られた%IDは4.63±1.33であった。
モノクロ表示での一度目との比較で%IDに有意差が認
められた(p<0.0001)。カラー表示とモノクロ
表示での%IDの関係を図12に示した。
動法で得られた%IDは4.63±1.33であった。
モノクロ表示での一度目との比較で%IDに有意差が認
められた(p<0.0001)。カラー表示とモノクロ
表示での%IDの関係を図12に示した。
【0055】(実験4)1−2分イメージで第一閾値を
50%に設定すると、8腎(左4、右4)が肝や脾と分
離できなかった。60%では3腎(左2、右1)が分離
不能であった。70%でもなお2腎が分離不能であり、
70%では腎中心領域が腎の形態を反映しないようにな
った。そこで第一閾値には60%を採用した。次に、第
二閾値を30%、20%、10%に設定して、カラー表
示での手動法の値と比較した。これらの%ID間の関係
を図13、図14、図15に示した。手動法と第二閾値
30%の半自動法は%IDに有意差が認められた(p<
0.0001)。第二閾値20%とは有意差が認められ
なかった(p=0.10)。また、第二閾値10%とも
有意差が認められなかった(p=0.77)が、関心領
域の形状から20%が第二閾値として最適と考えられ
た。
50%に設定すると、8腎(左4、右4)が肝や脾と分
離できなかった。60%では3腎(左2、右1)が分離
不能であった。70%でもなお2腎が分離不能であり、
70%では腎中心領域が腎の形態を反映しないようにな
った。そこで第一閾値には60%を採用した。次に、第
二閾値を30%、20%、10%に設定して、カラー表
示での手動法の値と比較した。これらの%ID間の関係
を図13、図14、図15に示した。手動法と第二閾値
30%の半自動法は%IDに有意差が認められた(p<
0.0001)。第二閾値20%とは有意差が認められ
なかった(p=0.10)。また、第二閾値10%とも
有意差が認められなかった(p=0.77)が、関心領
域の形状から20%が第二閾値として最適と考えられ
た。
【0056】第一閾値60%で周辺臓器と分離不能の3
腎の%IDは、カラー表示の手動法で、左腎1.87
%、右腎1.83%、左腎2.95%であった。これら
は腎機能低下があり、かつ周辺臓器と近接していたため
描出できなかった。
腎の%IDは、カラー表示の手動法で、左腎1.87
%、右腎1.83%、左腎2.95%であった。これら
は腎機能低下があり、かつ周辺臓器と近接していたため
描出できなかった。
【0057】2−3分イメージでは、第一閾値60%で
1腎の腎中心領域に大きな欠損が認められ、腎中心領域
は腎の形態を反映しなかった。50%では62腎全ての
描出が可能であった。40%では3腎(左2、右1)が
肝、脾と分離不能であった。そのため第一閾値は50%
を採用した。
1腎の腎中心領域に大きな欠損が認められ、腎中心領域
は腎の形態を反映しなかった。50%では62腎全ての
描出が可能であった。40%では3腎(左2、右1)が
肝、脾と分離不能であった。そのため第一閾値は50%
を採用した。
【0058】次に、第二閾値を30%、20%、10%
とし、カラー表示での手動法と比較した。30%及び1
0%のときは%IDに有意差が認められた(p<0.0
001)。20%では有意差は認められなかった(p=
0.06)。これらの%ID間の関係を図16、図1
7、図18に示した。
とし、カラー表示での手動法と比較した。30%及び1
0%のときは%IDに有意差が認められた(p<0.0
001)。20%では有意差は認められなかった(p=
0.06)。これらの%ID間の関係を図16、図1
7、図18に示した。
【0059】(実験5)1−2分イメージで第一閾値6
0%、第二閾値20%の半自動法での%IDはオペレー
タA、B、Cともに4.60±1.31であった。三人
のオペレータ間で%IDに有意差は認められなかった
(p>0.9999)。図19にA、B、C間の%ID
の関係を示す。描出可能であった59腎中58腎に三人
のオペレータ間で完全な再現性が認められた。残りの1
腎の%IDはAで4.87%、B、Cで4.76%をと
り、後者は前者の2.3%以内の過小評価となるに過ぎ
なかった。
0%、第二閾値20%の半自動法での%IDはオペレー
タA、B、Cともに4.60±1.31であった。三人
のオペレータ間で%IDに有意差は認められなかった
(p>0.9999)。図19にA、B、C間の%ID
の関係を示す。描出可能であった59腎中58腎に三人
のオペレータ間で完全な再現性が認められた。残りの1
腎の%IDはAで4.87%、B、Cで4.76%をと
り、後者は前者の2.3%以内の過小評価となるに過ぎ
なかった。
【0060】(検討)以上実験結果から判るように、放
射性薬剤としてメルカプトアセチルトリグリシンテクネ
チウム(99mTc−MAG3)を用いた場合、本発明
の半自動法においての1−2分イメージでは第一閾値を
腎最大ピクセル値の60%、第二閾値を腎最大ピクセル
値の20%とするのが望ましく、2−3分イメージでは
第一閾値を腎最大ピクセル値の50%、第二閾値を腎最
大ピクセル値の20%とするのが最も望ましいことが分
かった。
射性薬剤としてメルカプトアセチルトリグリシンテクネ
チウム(99mTc−MAG3)を用いた場合、本発明
の半自動法においての1−2分イメージでは第一閾値を
腎最大ピクセル値の60%、第二閾値を腎最大ピクセル
値の20%とするのが望ましく、2−3分イメージでは
第一閾値を腎最大ピクセル値の50%、第二閾値を腎最
大ピクセル値の20%とするのが最も望ましいことが分
かった。
【0061】そしてオペレータ間の再現性は上記閾値を
採用した場合、1−2分イメージにつき図19から明ら
かなようにほぼ完全な再現性が得られることが実証され
た。つまり熟練した核医学医の設定と同様な関心領域設
定が経験の浅いオペレータでも可能になるのである。
採用した場合、1−2分イメージにつき図19から明ら
かなようにほぼ完全な再現性が得られることが実証され
た。つまり熟練した核医学医の設定と同様な関心領域設
定が経験の浅いオペレータでも可能になるのである。
【0062】また、腎の描出能力については、全62腎
中、1−2分イメージで描出不能は僅かに3腎のみであ
り、2−3分イメージでは全ての腎が描出可能であっ
た。また、1−2分イメージで描出可能な腎の最低%I
Dは僅かに0.72であった。一方、一段閾値法では、
1−2分イメージで描出不能は62腎中51腎、2−3
分イメージで20腎であった。一段閾値法と比較する
と、本発明の半自動腎関心領域設定法の描出能は著しく
良好であることが判る。
中、1−2分イメージで描出不能は僅かに3腎のみであ
り、2−3分イメージでは全ての腎が描出可能であっ
た。また、1−2分イメージで描出可能な腎の最低%I
Dは僅かに0.72であった。一方、一段閾値法では、
1−2分イメージで描出不能は62腎中51腎、2−3
分イメージで20腎であった。一段閾値法と比較する
と、本発明の半自動腎関心領域設定法の描出能は著しく
良好であることが判る。
【0063】ところで、本実験では、腎機能診断用の放
射性薬剤としてメルカプトアセチルトリグリシンテクネ
チウム(99mTc−MAG3)を用いたが、本発明に
係る腎シンチグラフィにおける腎関心領域設定法は他の
放射性薬剤99mTc−DTPAや131I−OIHの
シンチグラフィについても応用できることは言うまでも
ない。
射性薬剤としてメルカプトアセチルトリグリシンテクネ
チウム(99mTc−MAG3)を用いたが、本発明に
係る腎シンチグラフィにおける腎関心領域設定法は他の
放射性薬剤99mTc−DTPAや131I−OIHの
シンチグラフィについても応用できることは言うまでも
ない。
【0064】さらに、以上に述べた腎シンチグラフィに
おける半自動腎関心領域設定法を敷衍すれば、腎臓に限
らず他臓器のシンチグラムに対しても有効な関心領域設
定法となり得ることは容易に想到されるであろう。その
手順を要約すれば以下の通りである。
おける半自動腎関心領域設定法を敷衍すれば、腎臓に限
らず他臓器のシンチグラムに対しても有効な関心領域設
定法となり得ることは容易に想到されるであろう。その
手順を要約すれば以下の通りである。
【0065】即ち、生体内に投与された放射性薬剤から
放出される放射能をガンマカメラにより収集し、得られ
た画像データ(シンチグラム)をコンピュータに転送
し、コンピュータモニター上にそのデジタル画像を表示
し、そのピクセル値を基に対象臓器の関心領域を半自動
的に設定するシンチグラフィにおける半自動腎関心領域
設定法において、第一に、コンピュータモニター上にシ
ンチグラムを表示し、表示された画像上の対象臓器の中
心付近のピクセルをクリックし、第二に、前記クリック
したピクセルを中心とする所定範囲の第一の複数ピクセ
ル領域内に含まれるピクセルの最大ピクセル値を求め
て、当該対象臓器の最大ピクセル値とし、第三に、前記
クリックしたピクセルを中心とする前記第一の複数ピク
セル領域よりも大きい所定の大きさを有する第二の複数
ピクセル領域内で、この対象臓器の前記最大ピクセル値
を基準にした第一閾値以上のピクセル値を持つピクセル
の集まりを対象臓器の中心領域とし、第四に、前記対象
臓器の中心領域内に二つの領域が1ピクセルのみを介し
て連続する箇所がある場合に、この1ピクセルを対象臓
器の中心領域から削除し、第五に、前記対象臓器の中心
領域内のピクセルのうちで前記クリックしたピクセルと
連続性を持つピクセルのみからなるピクセルの集合を新
たに対象臓器の中心領域とし、第六に、前記対象臓器の
中心領域の外側の所定幅の辺縁領域に全部または一部が
入るピクセルのうちで前記最大ピクセル値を基準にした
第二閾値よりも高いピクセル値を持つピクセルを対象臓
器辺縁領域とし、これを前記対象臓器の中心領域に加え
て当該対象臓器の関心領域とする、上記第一乃至第六の
処理を順次ハードウェア資源を利用して行うのである。
放出される放射能をガンマカメラにより収集し、得られ
た画像データ(シンチグラム)をコンピュータに転送
し、コンピュータモニター上にそのデジタル画像を表示
し、そのピクセル値を基に対象臓器の関心領域を半自動
的に設定するシンチグラフィにおける半自動腎関心領域
設定法において、第一に、コンピュータモニター上にシ
ンチグラムを表示し、表示された画像上の対象臓器の中
心付近のピクセルをクリックし、第二に、前記クリック
したピクセルを中心とする所定範囲の第一の複数ピクセ
ル領域内に含まれるピクセルの最大ピクセル値を求め
て、当該対象臓器の最大ピクセル値とし、第三に、前記
クリックしたピクセルを中心とする前記第一の複数ピク
セル領域よりも大きい所定の大きさを有する第二の複数
ピクセル領域内で、この対象臓器の前記最大ピクセル値
を基準にした第一閾値以上のピクセル値を持つピクセル
の集まりを対象臓器の中心領域とし、第四に、前記対象
臓器の中心領域内に二つの領域が1ピクセルのみを介し
て連続する箇所がある場合に、この1ピクセルを対象臓
器の中心領域から削除し、第五に、前記対象臓器の中心
領域内のピクセルのうちで前記クリックしたピクセルと
連続性を持つピクセルのみからなるピクセルの集合を新
たに対象臓器の中心領域とし、第六に、前記対象臓器の
中心領域の外側の所定幅の辺縁領域に全部または一部が
入るピクセルのうちで前記最大ピクセル値を基準にした
第二閾値よりも高いピクセル値を持つピクセルを対象臓
器辺縁領域とし、これを前記対象臓器の中心領域に加え
て当該対象臓器の関心領域とする、上記第一乃至第六の
処理を順次ハードウェア資源を利用して行うのである。
【0066】勿論、上記処理における第一閾値と第二閾
値の値や、第一の複数ピクセル領域と第二の複数ピクセ
ル領域の大きさ、辺縁領域の幅等のパラメータは対象臓
器、目的、使用する放射性薬剤等に応じて臨床結果を基
に適宜決定すべきものである。
値の値や、第一の複数ピクセル領域と第二の複数ピクセ
ル領域の大きさ、辺縁領域の幅等のパラメータは対象臓
器、目的、使用する放射性薬剤等に応じて臨床結果を基
に適宜決定すべきものである。
【0067】以上詳述したように、本発明に係る腎シン
チグラフィにおける半自動腎関心領域設定法は、オペレ
ータ間の再現性がほぼ完全に実現し、良好な腎描出能を
持つ極めて優れた設定方法であり、且つ他臓器のシンチ
グラフィにも応用できる極めて有益な関心領域設定法で
あることは疑いない。
チグラフィにおける半自動腎関心領域設定法は、オペレ
ータ間の再現性がほぼ完全に実現し、良好な腎描出能を
持つ極めて優れた設定方法であり、且つ他臓器のシンチ
グラフィにも応用できる極めて有益な関心領域設定法で
あることは疑いない。
【0068】
【発明の効果】本発明に係る腎シンチグラフィにおける
半自動腎関心領域設定法は、上記のような処理手順であ
ることから以下に記載する優れた効果を有する。
半自動腎関心領域設定法は、上記のような処理手順であ
ることから以下に記載する優れた効果を有する。
【0069】(1)異なるオペレータで再現性の良い腎
関心領域設定が可能となる。
関心領域設定が可能となる。
【0070】(2)腎関心領域設定が短時間で可能であ
る。
る。
【0071】(3)熟練した核医学医の設定と同様な関
心領域設定が可能である。
心領域設定が可能である。
【0072】(4)低機能の腎でも描出可能となる。
【0073】(5)他臓器シンチグラフィにおける関心
領域設定に応用できる。
領域設定に応用できる。
【図1】本発明に係る腎シンチグラフィにおける半自動
腎関心領域設定法の処理手順を示すフロー図である。
腎関心領域設定法の処理手順を示すフロー図である。
【図2】コンピュータモニター上に表示された一被検者
の加算イメージにおいて、本発明に係る半自動腎関心領
域設定法の第一、第二処理での設定領域を示す。
の加算イメージにおいて、本発明に係る半自動腎関心領
域設定法の第一、第二処理での設定領域を示す。
【図3】コンピュータモニター上に表示された一被検者
の加算イメージにおいて、本発明に係る半自動腎関心領
域設定法の第三処理での腎中心領域を示す。
の加算イメージにおいて、本発明に係る半自動腎関心領
域設定法の第三処理での腎中心領域を示す。
【図4】コンピュータモニター上に表示された一被検者
の加算イメージにおいて、本発明に係る半自動腎関心領
域設定法の第四処理での腎中心領域を示す。
の加算イメージにおいて、本発明に係る半自動腎関心領
域設定法の第四処理での腎中心領域を示す。
【図5】コンピュータモニター上に表示された一被検者
の加算イメージにおいて、本発明に係る半自動腎関心領
域設定法の第五処理での腎中心領域を示す。
の加算イメージにおいて、本発明に係る半自動腎関心領
域設定法の第五処理での腎中心領域を示す。
【図6】コンピュータモニター上に表示された一被検者
の加算イメージにおいて、本発明に係る半自動腎関心領
域設定法の第六処理での腎関心領域を示す。
の加算イメージにおいて、本発明に係る半自動腎関心領
域設定法の第六処理での腎関心領域を示す。
【図7】腎中心領域内の1ピクセルを介する二つの領域
間の連続性を切る方法を説明するための図である。
間の連続性を切る方法を説明するための図である。
【図8】1−2分イメージ、モノクロ表示での手動法に
よる%IDのオペレータA、B間の相関関係を示す(n
=59)。
よる%IDのオペレータA、B間の相関関係を示す(n
=59)。
【図9】1−2分イメージ、モノクロ表示での手動法に
よる%IDのオペレータA、C間の相関関係を示す(n
=59)。
よる%IDのオペレータA、C間の相関関係を示す(n
=59)。
【図10】1−2分イメージ、モノクロ表示での手動法
による%IDのオペレータB、C間の相関関係を示す
(n=59)。
による%IDのオペレータB、C間の相関関係を示す
(n=59)。
【図11】1−2分イメージ、モノクロ表示での手動法
による%IDのオペレータAによる一回目と二回目の相
関関係を示す(n=59)。
による%IDのオペレータAによる一回目と二回目の相
関関係を示す(n=59)。
【図12】1−2分イメージ、オペレータAの手動法に
よるモノクロ表示とカラー表示での%IDの相関関係を
示す(n=59)。
よるモノクロ表示とカラー表示での%IDの相関関係を
示す(n=59)。
【図13】1−2分イメージ、オペレータAによる、カ
ラー表示での手動法による%IDと、半自動法(第一閾
値60%、第二閾値30%)による%IDの相関関係を
示す(n=59)。
ラー表示での手動法による%IDと、半自動法(第一閾
値60%、第二閾値30%)による%IDの相関関係を
示す(n=59)。
【図14】1−2分イメージ、オペレータAによる、カ
ラー表示での手動法による%IDと、半自動法(第一閾
値60%、第二閾値20%)による%IDの相関関係を
示す(n=59)。
ラー表示での手動法による%IDと、半自動法(第一閾
値60%、第二閾値20%)による%IDの相関関係を
示す(n=59)。
【図15】1−2分イメージ、オペレータAによる、カ
ラー表示での手動法による%IDと、半自動法(第一閾
値60%、第二閾値10%)による%IDの相関関係を
示す(n=59)。
ラー表示での手動法による%IDと、半自動法(第一閾
値60%、第二閾値10%)による%IDの相関関係を
示す(n=59)。
【図16】2−3分イメージ、オペレータAによる、カ
ラー表示での手動法による%IDと、半自動法(第一閾
値50%、第二閾値30%)による%IDの相関関係を
示す(n=62)。
ラー表示での手動法による%IDと、半自動法(第一閾
値50%、第二閾値30%)による%IDの相関関係を
示す(n=62)。
【図17】2−3分イメージ、オペレータAによる、カ
ラー表示での手動法による%IDと、半自動法(第一閾
値50%、第二閾値20%)による%IDの相関関係を
示す(n=62)。
ラー表示での手動法による%IDと、半自動法(第一閾
値50%、第二閾値20%)による%IDの相関関係を
示す(n=62)。
【図18】2−3分イメージ、オペレータAによる、カ
ラー表示での手動法による%IDと、半自動法(第一閾
値50%、第二閾値10%)による%IDの相関関係を
示す(n=62)。
ラー表示での手動法による%IDと、半自動法(第一閾
値50%、第二閾値10%)による%IDの相関関係を
示す(n=62)。
【図19】1−2分イメージ、半自動法(第一閾値60
%、第二閾値20%)による%IDのオペレータAと
B、C間の相関関係を示す(BとCのデータは完全に等
しい)(n=59)。
%、第二閾値20%)による%IDのオペレータAと
B、C間の相関関係を示す(BとCのデータは完全に等
しい)(n=59)。
P1 第一の複数ピクセル領域 P2 第二の複数ピクセル領域 M1、M2 腎中心領域 R 腎辺縁領域 S 腎関心領域 K 架橋ピクセル α、β クリック点
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−54116(JP,A) 特開 平3−140140(JP,A) 特開 平9−5441(JP,A) 特開 平9−260718(JP,A) 特開 昭56−87880(JP,A) 実開 昭55−30838(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01T 1/164 G06T 1/00
Claims (6)
- 【請求項1】 生体内に投与された腎シンチグラフィ用
放射性薬剤から放出される放射能をガンマカメラにより
収集し、得られた画像データをコンピュータに転送し、
コンピュータモニター上にそのデジタル画像を表示し、
そのピクセル値を基に左右腎の関心領域を半自動的に設
定する腎シンチグラフィにおける半自動腎関心領域設定
法において、 第一に、コンピュータモニター上にシンチグラムを表示
し、表示された画像上の左右各腎の中心付近のピクセル
を各々クリックし、 第二に、前記クリックしたピクセルを中心とする所定範
囲の第一の複数ピクセル領域内に含まれるピクセルの最
大ピクセル値を求めて、当該腎の最大ピクセル値とし、 第三に、前記クリックしたピクセルを中心とする前記第
一の複数ピクセル領域よりも大きい所定の大きさを有す
る第二の複数ピクセル領域内で、この腎の前記最大ピク
セル値を基準にした第一閾値以上のピクセル値を持つピ
クセルの集まりを腎中心領域とし、 第四に、前記腎中心領域内に二つの領域が1ピクセルの
みを介して連続する箇所がある場合に、この1ピクセル
を腎中心領域から削除し、 第五に、前記腎中心領域内のピクセルのうちで前記クリ
ックしたピクセルと連続性を持つピクセルのみからなる
ピクセルの集合を新たに腎中心領域とし、 第六に、前記腎中心領域の外側の5〜20mm幅の辺縁
領域に全部または一部が入るピクセルのうちで前記最大
ピクセル値を基準にした第二閾値よりも高いピクセル値
を持つピクセルを腎辺縁領域とし、これを前記腎中心領
域に加えて当該腎の関心領域とする、上記第一から第六
の各処理を順次行うことを特徴とする腎シンチグラフィ
における半自動腎関心領域設定法。 - 【請求項2】 請求項1記載の腎シンチグラフィにおけ
る半自動関心領域設定法において、第一の複数ピクセル
領域を横寸法30〜70mm、縦寸法60〜120mm
の範囲とし、第二の複数ピクセル領域を横寸法100〜
250mm、縦寸法150〜300mmの範囲としたこ
とを特徴とする腎シンチグラフィにおける半自動腎関心
領域設定法。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の腎シンチ
グラフィにおける半自動腎関心領域設定法において、第
六の処理に代えて前記腎中心領域の外側の5〜20mm
幅の辺縁領域に全部または一部が入る全ピクセルを腎辺
縁領域とし、これを前記腎中心領域に加えて当該腎の関
心領域とする処理を行うことを特徴とする腎シンチグラ
フィにおける半自動腎関心領域設定法。 - 【請求項4】 請求項1または請求項2記載の腎シンチ
グラフィにおける半自動腎関心領域設定法において、放
射性薬剤としてメルカプトアセチルトリグリシンテクネ
チウム静注後60秒から120秒の加算画像における第
一閾値を最大ピクセル値の50%〜70%とし、第二閾
値を最大ピクセル値の1%〜40%としたことを特徴と
する腎シンチグラフィにおける半自動腎関心領域設定
法。 - 【請求項5】 請求項1または請求項2記載の腎シンチ
グラフィにおける半自動腎関心領域設定法において、放
射性薬剤としてメルカプトアセチルトリグリシンテクネ
チウム静注後120秒から180秒の加算画像における
第一閾値を最大ピクセル値の40%〜70%のピクセル
値とし、第二閾値を最大ピクセル値の1%〜40%のピ
クセル値としたことを特徴とする腎シンチグラフィにお
ける半自動腎関心領域設定法。 - 【請求項6】 請求項1または請求項2または請求項3
または請求項4または請求項5記載の腎レノグラフィに
おける関心領域設定方法において、第四の処理を除いて
第一から第三の処理に続いて第五の処理、第六の処理を
順次行うことを特徴とする腎シンチグラフィにおける半
自動腎関心領域設定法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14104798A JP3249946B2 (ja) | 1997-07-02 | 1998-05-22 | 腎シンチグラフィにおける半自動腎関心領域設定法 |
GB9814174A GB2329313B (en) | 1997-07-02 | 1998-07-01 | Method of semi-automated selecting renal region of interest in scintigraphy |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17705697 | 1997-07-02 | ||
JP9-177056 | 1997-07-02 | ||
JP14104798A JP3249946B2 (ja) | 1997-07-02 | 1998-05-22 | 腎シンチグラフィにおける半自動腎関心領域設定法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1172568A JPH1172568A (ja) | 1999-03-16 |
JP3249946B2 true JP3249946B2 (ja) | 2002-01-28 |
Family
ID=26473377
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14104798A Expired - Fee Related JP3249946B2 (ja) | 1997-07-02 | 1998-05-22 | 腎シンチグラフィにおける半自動腎関心領域設定法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3249946B2 (ja) |
GB (1) | GB2329313B (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5565647B2 (ja) * | 2008-03-14 | 2014-08-06 | よこはまティーエルオー株式会社 | 臓器領域特定方法、および臓器領域特定装置 |
JP5701556B2 (ja) * | 2010-09-30 | 2015-04-15 | 富士フイルムRiファーマ株式会社 | 画像処理装置、方法及びコンピュータプログラム |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5530838U (ja) * | 1978-08-18 | 1980-02-28 | ||
JPS5687880A (en) * | 1979-12-18 | 1981-07-16 | Toshiba Corp | Scintigram displayer |
JP2845995B2 (ja) * | 1989-10-27 | 1999-01-13 | 株式会社日立製作所 | 領域抽出手法 |
JP3167363B2 (ja) * | 1991-08-29 | 2001-05-21 | 株式会社東芝 | 関心領域設定方法及び画像処理装置 |
WO1996038815A1 (en) * | 1995-05-31 | 1996-12-05 | Molecular Biosystems, Inc. | Automatic border delineation and dimensioning of regions using contrast enhanced imaging |
JP4049829B2 (ja) * | 1995-06-23 | 2008-02-20 | 株式会社東芝 | 放射線診断装置 |
JP3560298B2 (ja) * | 1996-03-27 | 2004-09-02 | キヤノン株式会社 | 光電変換装置とその駆動方法及びそれを有するシステム |
-
1998
- 1998-05-22 JP JP14104798A patent/JP3249946B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 1998-07-01 GB GB9814174A patent/GB2329313B/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
GB9814174D0 (en) | 1998-08-26 |
GB2329313A (en) | 1999-03-17 |
GB2329313B (en) | 1999-08-04 |
JPH1172568A (ja) | 1999-03-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Gordon et al. | Guidelines for standard and diuretic renogram in children | |
Port | Imaging guidelines for nuclear cardiology procedures | |
Krause et al. | Improved evaluation of technetium-99m-red blood cell SPECT in hemangioma of the liver | |
EP2312337A1 (en) | Technique for detecting cranial nerve disease | |
Hellman et al. | Alzheimer disease: quantitative analysis of I-123-iodoamphetamine SPECT brain imaging. | |
Oral et al. | Unexpected false-positive I-131 uptake in patients with differentiated thyroid carcinoma | |
Vasile et al. | Focal cerebral perfusion defects demonstrated by 99mTc-hexamethylpropyleneamine oxime SPECT in elderly depressed patients | |
Yang et al. | Pulmonary enhancement imaging with dual energy CT for the detection of pulmonary embolism in a rabbit model: comparison to perfusion planar scintigraphy, SPECT and SPECT-CT modalities | |
Hendel et al. | Use of rotating (cine) planar projection images in the interpretation of a tomographic myocardial perfusion study | |
Greenspan et al. | Procedure guideline for parathyroid scintigraphy | |
Liu et al. | Is single-photon emission computed tomography/computed tomography superior to single-photon emission computed tomography in assessing unilateral condylar hyperplasia? | |
JP3249946B2 (ja) | 腎シンチグラフィにおける半自動腎関心領域設定法 | |
Maisey et al. | Improved Methods for Thyroid Scanning A Correlation With Surgical Findings | |
Smith et al. | Technical aspects of myocardial planar imaging with technetium-99m sestamibi | |
Minoves et al. | Evaluation of myocardial perfusion defects by means of “bull's eye” images | |
Rodman et al. | Diagnosis of sclerosing cholangitis with technetium 99m-labeled iminodiacetic acid planar and single photon emission computed tomographic scintigraphy | |
Brady et al. | Segmental wall-motion analysis in the right anterior oblique projection: Comparison of exercise equilibrium radionuclide ventriculography and exercise contrast ventriculography | |
Villanueva-Meyer et al. | Assessment of myocardial perfusion defect size after early and delayed SPECT imaging with technetium-99m-hexakis 2-methoxyisobutyl isonitrile after stress | |
Weckesser et al. | Iodine-123 α-methyl tyrosine single-photon emission tomography of cerebral gliomas: standardised evaluation of tumour uptake and extent | |
Baron et al. | Myocardial single-photon emission computed tomographic quality assurance | |
Freeman et al. | Clinical comparison of 180-degree and 360-degree data collection of technetium 99m sestamibi SPECT for detection of coronary artery disease | |
Arnold et al. | Computer processing of perfusion, ventilation, and V/Q images to highlight pulmonary embolism | |
Weldon | Assessment of Inflammatory Bowel Disease Activity Using 99mTc-HMPAO single Photon Emission Computerized Tomography Imaging | |
Piepsz et al. | Sensitivity of cortical transit and furosemide response in the diagnosis of renal obstruction. An experimental model | |
Vanninen et al. | Are three-dimensional surface-shaded SPET images better than planar and coronal SPET images in the assessment of regional pulmonary perfusion? |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |