JP3247360U - 美肌、抗加齢及び肺機能と脳発育向上の効果を有する燕窩の養殖構造物 - Google Patents

Abstract

【課題】美肌、抗加齢及び肺機能と脳発育向上の効果を有する燕窩の養殖構造物を提供する。
【解決手段】燕窩の養殖構造物は、屋舎と、該屋舎内に位置し且つ巣体２１が設けられる複数の巣作り用板２と、該複数の巣体と位置合わせされる複数のミストノズル３３が設けられる散水装置と、該複数の巣作り用板に設けられる複数の温度調整装置４と、該複数の巣作り用板に設けられる複数の温湿度制御装置であって、対応する巣体の湿度値をセンシングして取得するための湿度センサ５１、対応する巣体の温度値をセンシングして取得するための温度センサ５２、及び各該巣体の湿度値が湿度範囲区間内にあり、及び各該巣体の温度値が温度範囲区間内にあるように、該散水装置及び該温度調整装置を制御するためのマイクロプロセッサ５３を有する複数の温湿度制御装置と、を含む。
【選択図】図４

Description

本考案は主に燕窩養殖構造物であり、特に燕窩屋の温湿度を調整できる燕窩養殖構造物に関する。

アナツバメは、唾液を用いて羽毛、土などの物質を混合して膠着させることで、産卵と幼燕を孵化させるための巣を作る。幼燕が巣立った後の燕の巣は処理されると食用可能な燕窩となり、その栄養価は非常に高い。
しかし、工業開発・建設によりアナツバメの生息と巣作りに適する環境が徐々に減少している上、市場における燕窩の数の供給が需要に追いつかないため、燕の卵、幼燕がまだいる又は完成していない燕の巣を摘出する者もおり、アナツバメの数が年々減少している。したがって、人工的に建造された燕窩養殖構造物（燕窩屋）は、アナツバメを保育し、燕窩の採集数を増加させる最適な選択となる。

燕窩は、栄養価が豊富であり、その中で最も価値のある成分は『燕窩酸』（即ち、シアル酸）である。関連の研究によると、燕窩酸は、抗加齢、免疫力向上、肺機能向上、脳保健及び関節骨格の改善などの機能を有し、燕窩酸の含有量が高いほど、燕窩の品質がよくなり、効果が高くなる。燕窩養殖構造物（燕窩屋）の温湿度は燕窩に含まれる燕窩酸の含有量に影響を与えるが、一般的な燕窩養殖構造物（燕窩屋）は温湿度調整機能を備えず、独立した燕窩ごとに温湿度の調整を行うこともない。

以上に鑑みて、上記問題を解決するために、美肌、抗加齢及び肺機能と脳発育向上の効果を有する燕窩の養殖構造物を提供する必要がある。

本考案の目的は、燕窩屋の温湿度を調整できる美肌、抗加齢及び肺機能と脳発育向上の効果を有する燕窩の養殖構造物を提供することにある。

上記目的を達成するために、本考案は、頂壁及び環壁を有する屋舎であって、該頂壁が該環壁の頂部に設けられ、該環壁とともに囲んで生息空間を形成し、該環壁に、該生息空間とそれぞれ連通する１つの出入り口及び複数の通気孔が開設される屋舎と、該生息空間に位置し且つ該頂壁に設けられ、巣体が設けられる複数の巣作り用板と、該複数の巣作り用板に沿って配線する管路を有する散水装置であって、該管路の一端が揚水モータに接続され、該揚水モータの該管路に接続される他端が水源に接続され、該管路に該複数の巣作り用板のそれぞれの巣体とそれぞれ位置合わせされる複数のミストノズルが設けられる散水装置と、それぞれ該複数の巣作り用板に設けられ、冷却ウェハ及び加熱シートを有する複数の温度調整装置と、それぞれ該複数の巣作り用板に設けられる複数の温湿度制御装置であって、対応する巣体の湿度値をセンシングして取得するための湿度センサと、対応する巣体の温度値をセンシングして取得するための温度センサと、該揚水モータ、該冷却ウェハ、該加熱シート、該湿度センサ及び該温度センサに電気的に接続され、各該巣体の湿度値が湿度範囲区間内にあるように、該揚水モータを制御してオン又はオフにし、及び各該巣体の温度値が温度範囲区間内にあるように、該冷却ウェハ及び該加熱シートを制御して作動又は停止させるためのマイクロプロセッサと、を含む複数の温湿度制御装置と、を含む、美肌、抗加齢及び肺機能と脳発育向上の効果を有する燕窩の養殖構造物を提供する。

いくつかの実施例において、該湿度範囲区間は７０％から９０％の間にある。

いくつかの実施例において、該温度範囲区間は２８℃から３５℃の間にある。

いくつかの実施例において、該巣体はバンプ形態であり、該温度調整装置は該巣体の内部に設けられ、且つ該冷却ウェハ及び該加熱シートはそれぞれ該巣体の頂面に露出し、該温湿度制御装置は該巣体の内部に設けられ、且つ該湿度センサ及び該温度センサのそれぞれのセンシングヘッドは該巣体の頂面に露出する。

いくつかの実施例において、該巣体は半円弧形態であり、該温度調整装置は該巣作り用板の該巣体に向かう側に設けられ、該温湿度制御装置は該巣体に設けられ、且つ該湿度センサ及び該温度センサのそれぞれのセンシングヘッドは該巣作り用板と該巣体との間に延びている。

本考案による美肌、抗加齢及び肺機能と脳発育向上の効果を有する燕窩の養殖構造物は以下の特徴を有する。
巣体ごとに専属のミストノズル、温度調整装置及び温湿度制御装置を設けることにより、各巣体の温湿度を全て適切な湿度範囲区間及び温度範囲区間に制御でき、これにより該巣体で燕が作った燕窩の生産量を増加させ、さらに単位あたりの燕窩に含まれる燕窩酸の総含有量を増加させ、且つ燕窩による美肌、抗加齢及び肺機能と脳発育の向上などの効果を高めることができる。
このように、本考案の美肌、抗加齢及び肺機能と脳発育向上の効果を有する燕窩の養殖構造物は、単位あたりの燕窩に含まれる燕窩酸の総含有量を増加させ、該巣体で燕が作った燕窩の生産量を増加させ、さらに単位あたりの燕窩に含まれる燕窩酸の総含有量を増加させ、且つ燕窩による美肌、抗加齢及び肺機能と脳発育の向上などの効果を高めることを達成することができる。

本考案による美肌、抗加齢及び肺機能と脳発育向上の効果を有する燕窩の養殖構造物の斜視図である。 本考案による美肌、抗加齢及び肺機能と脳発育向上の効果を有する燕窩の養殖構造物の断面図である。 本考案による美肌、抗加齢及び肺機能と脳発育向上の効果を有する燕窩の養殖構造物の巣体の一実施例の斜視図である。 本考案による美肌、抗加齢及び肺機能と脳発育向上の効果を有する燕窩の養殖構造物の巣体の別の実施例の斜視図である。 図２の部分拡大図である。 本考案による美肌、抗加齢及び肺機能と脳発育向上の効果を有する燕窩の養殖構造物のシステムブロック図である。

図面を参照しながら本考案の実施例を以下のように詳細に説明する。添付図面は、主に簡略化された模式図であり、本考案の基本構造を模式的に説明するものに過ぎない。このため、これらの図面において本考案に関連するコンポーネントのみが示され、示されるコンポーネントは実施時の数、形状、寸法比率などで描かれておらず、その実際に実施する時の規格寸法は選択的な設計であり、そのコンポーネント配置形態はより複雑である可能性がある。

以下の各実施例は、本考案が実施可能な特定の実施例を例示するための添付の図面を参照して説明される。本考案で言及した「上」、「下」、「前」、「後」などの方向用語は、添付図面の方向を参照したものに過ぎない。したがって、使用される方向用語は、本願を限定するためのものではなく、本願を説明及び理解するためのものである。また、明細書において、明示的に反対の記載がない限り、用語「含む」は、記載されたコンポーネントを含むが、他のコンポーネントを除外しないと理解される。

図１から図６は、それぞれ本考案による美肌、抗加齢及び肺機能と脳発育向上の効果を有する燕窩の養殖構造物の具体的な実施例の斜視図及び断面図であり、それは、屋舎１、複数の巣作り用板２、散水装置３、複数の温度調整装置４及び複数の温湿度制御装置５を含む。ここで、該複数の巣作り用板２は該屋舎１の内部に設けられ、該散水装置３、該複数の温度調整装置４及び該複数の温湿度制御装置５は、それぞれ該複数の巣作り用板２に設けられる。

該屋舎１は頂壁１１及び環壁１２を有し、ここで、該頂壁１１は該環壁１２の頂部に設けられ、該環壁１２とともに囲んで生息空間１３を形成する。該環壁１２に、該生息空間１３とそれぞれ連通する出入り口１２１及び複数の通気孔１２２が開設される。

図３、図４を合わせて参照する。該複数の巣作り用板２は該生息空間１３に位置し且つ該頂壁１１に設けられ、該巣作り用板２には、アナツバメが巣を作るための少なくとも１つの巣体２１が設けられる。具体的には、該巣体２１はバンプ形態又は半円弧形態であってもよい。

図１、図５を参照する。該散水装置３は該複数の巣作り用板２に沿って配線する管路３１を有し、該管路３１の一端は揚水モータ３２に接続され、該揚水モータ３２の該管路３１に接続される他端は水源に接続される。なお、該管路３１に、該複数の巣作り用板２のそれぞれの巣体２１とそれぞれ位置合わせされる複数のミストノズル３３が設けられ、該ミストノズル３３は、水を螺旋噴霧微粒子状に均一に噴出するためのものである。

図３、図４を参照する。該複数の温度調整装置４はそれぞれ該複数の巣作り用板２に設けられる。具体的には、該温度調整装置４は冷却ウェハ４１及び加熱シート４２を有し、ここで、該冷却ウェハ４１は温度を制御し冷却機能を実現するために用いられ、該加熱シート４２は、温度を制御し加熱機能を実現するために用いられる。

図６を合わせて参照する。該複数の温湿度制御装置５はそれぞれ該複数の巣作り用板２に設けられる。詳細には、該温湿度制御装置５は、湿度センサ５１、温度センサ５２及びマイクロプロセッサ５３を有し、ここで、該湿度センサ５１は対応する巣体２１の湿度値をセンシングして取得するために用いられ、該温度センサ５２は対応する巣体の温度値をセンシングして取得するために用いられ、該マイクロプロセッサ５３は該揚水モータ３２、該冷却ウェハ４１、該加熱シート４２、該湿度センサ５１及び該温度センサ５２に電気的に接続される。
本実施例では、該マイクロプロセッサ５３はマイクロコントローラ（ＭＣＵ）であり、これは本考案に関する分野における一般的な知識に属する。

該マイクロプロセッサ５３は、各該巣体２１の湿度値が湿度範囲区間内にあるように、該揚水モータ３２を制御してオン又はオフにし、及び各該巣体２１の温度値が温度範囲区間内にあるように、該冷却ウェハ４１及び該加熱シート４２を制御して作動又は停止させるために用いられる。
本実施例では、該湿度範囲区間は７０％から９０％の間にあり、該温度範囲区間は２８℃から３５℃の間にあり、これにより、１００ｇあたりの燕窩に含まれる燕窩酸の含有量は２９００．８９ｍｇに達することができる。

図３を参照する。図３は該巣体２１がバンプ形態である場合の斜視図である。該温度調整装置４は該巣体２１の内部に設けられ、且つ該冷却ウェハ４１及び該加熱シート４２はそれぞれ該巣体２１の頂面に露出する。一方、該温湿度制御装置５は該巣体２１の内部に設けられ、且つ該湿度センサ５１及び該温度センサ５２のそれぞれのセンシングヘッドは該巣体２１の頂面に露出する。

図４を参照する。図４は該巣体２１が半円弧形態である場合の斜視図である。該温度調整装置４は該巣作り用板２の該巣体２１に向かう側に設けられる。該温湿度制御装置５は該巣体２１に設けられ、且つ該湿度センサ５１及び該温度センサ５２のそれぞれのセンシングヘッドは該巣作り用板２と該巣体２１との間に延びている。

上述の通り、本考案による美肌、抗加齢及び肺機能と脳発育向上の効果を有する燕窩の養殖構造物は、巣体ごとに専属のミストノズル、温度調整装置及び温湿度制御装置を設けることにより、各巣体の温湿度を全て適切な湿度範囲区間及び温度範囲区間に制御でき、これにより該巣体でアナツバメが作った燕窩の生産量を増加させ、さらに単位あたりの燕窩に含まれる燕窩酸の総含有量を増加させ、且つ燕窩による美肌、抗加齢及び肺機能と脳発育の向上等の効果を高めることができる。
このように、本考案の美肌、抗加齢及び肺機能と脳発育向上の効果を有する燕窩の養殖構造物は、単位あたりの燕窩に含まれる燕窩酸の総含有量を増加させ、該巣体でアナツバメが作った燕窩の生産量を増加させ、さらに単位あたりの燕窩に含まれる燕窩酸の総含有量を増加させ、且つ燕窩による美肌、抗加齢及び肺機能と脳発育の向上等の効果を高めることを達成することができる。

上記で開示された実施形態は、本考案の原理、特徴及びその効果を例示的に説明するものに過ぎず、本考案の実施可能な範囲を制限するためのものではない。この技術に精通しているいかなる人も、本考案の精神及び範囲に違反することなく、上述の実施形態を修飾し、変更することができる。本考案に開示された内容を用いてなされた等価な変更及び修飾は、全て以下の実用新案登録請求の範囲に包含されるべきである。

１ 屋舎
１１ 頂壁
１２ 環壁
１２１ 出入り口
１２２ 通気孔
１３ 生息空間
２ 巣作り用板
２１ 巣体
３ 散水装置
３１ 管路
３２ 揚水モータ
３３ ミストノズル
４ 温度調整装置
４１ 冷却ウェハ
４２ 加熱シート
５ 温湿度制御装置
５１ 湿度センサ
５２ 温度センサ
５３ マイクロプロセッサ

Claims (5)

1. 頂壁及び環壁を有する屋舎であって、該頂壁が該環壁の頂部に設けられ、該環壁とともに囲んで生息空間を形成し、該環壁に、該生息空間とそれぞれ連通する１つの出入り口及び複数の通気孔が開設される屋舎と、
   該生息空間に位置し且つ該頂壁に設けられ、巣体が設けられる複数の巣作り用板と、
   該複数の巣作り用板に沿って配線する管路を有する散水装置であって、該管路の一端が揚水モータに接続され、該揚水モータの該管路に接続される他端が水源に接続され、該管路に該複数の巣作り用板のそれぞれの巣体とそれぞれ位置合わせされる複数のミストノズルが設けられる散水装置と、
   それぞれ該複数の巣作り用板に設けられ、冷却ウェハ及び加熱シートを有する複数の温度調整装置と、
   それぞれ該複数の巣作り用板に設けられる複数の温湿度制御装置であって、対応する巣体の湿度値をセンシングして取得するための湿度センサと、対応する巣体の温度値をセンシングして取得するための温度センサと、該揚水モータ、該冷却ウェハ、該加熱シート、該湿度センサ及び該温度センサに電気的に接続され、各該巣体の湿度値が湿度範囲区間内にあるように、該揚水モータを制御してオン又はオフにし、及び各該巣体の温度値が温度範囲区間内にあるように、該冷却ウェハ及び該加熱シートを制御して作動又は停止させるためのマイクロプロセッサと、を含む複数の温湿度制御装置と、を備える、
   美肌、抗加齢及び肺機能と脳発育向上の効果を有する燕窩の養殖構造物。
2. 該湿度範囲区間は７０％から９０％である、請求項１に記載の美肌、抗加齢及び肺機能と脳発育向上の効果を有する燕窩の養殖構造物。
3. 該温度範囲区間は２８℃から３５℃である、請求項１に記載の美肌、抗加齢及び肺機能と脳発育向上の効果を有する燕窩の養殖構造物。
4. 該巣体はバンプ形態であり、該温度調整装置は該巣体の内部に設けられ、且つ該冷却ウェハ及び該加熱シートはそれぞれ該巣体の頂面に露出し、該温湿度制御装置は該巣体の内部に設けられ、且つ該湿度センサ及び該温度センサのそれぞれのセンシングヘッドは該巣体の頂面に露出する、請求項１に記載の美肌、抗加齢及び肺機能と脳発育向上の効果を有する燕窩の養殖構造物。
5. 該巣体は半円弧形態であり、該温度調整装置は該巣作り用板の該巣体に向かう側に設けられ、該温湿度制御装置は該巣体に設けられ、且つ該湿度センサ及び該温度センサのそれぞれのセンシングヘッドは該巣作り用板と該巣体との間に延びている、請求項１に記載の美肌、抗加齢及び肺機能と脳発育向上の効果を有する燕窩の養殖構造物。