JP3246688U - 電源供給装置パネルの防塵フィルター構造 - Google Patents

Abstract

【課題】電源供給装置の使用寿命を延ばし、部品の正常な動作を維持することができる電源供給装置パネルの防塵フィルター構造を提供する。【解決手段】電源供給装置パネルの防塵フィルター構造は、電源供給装置200のパネル201の前側に取り付け、パネル上に吸気孔202を形成する。防塵フィルターは、2つの固定板10と、フレーム20と、少なくとも1つの濾過ウェブ30とを備える。固定板は、パネルの前側の左右両側上にそれぞれ螺着させるとともに、突設された嵌合片14を他方の端部が有する。フレームは、パネルの前側に位置する。フレームの両側には、複数の嵌合片にそれぞれ対応する嵌合孔21を形成し、複数の嵌合片を複数の嵌合孔内にそれぞれ嵌入させ、フレームと固定板とを結合させてパネルの前側に固定させる。フレームの吸気孔に対応した位置には、ウィンドウ23を形成する。ウィンドウの形状は、吸気孔に対応する。【選択図】図1

Description

本考案は、電源供給装置に関し、特に、電源供給装置パネルの防塵フィルター構造に関する。

従来技術の空気で冷却する装置の大部分は、内部のファンにより吸気孔を介して外部の空気を吸入し、内部の部品を冷却して使用していたが、空気の品質が日増しに悪化し、空気中に不純物、綿埃、粉塵、化学物質などが含まれるようなってきており、それらが部品に積もって電子部品などの関連部品を長時間覆うと、機能が失われるか損壊してしまう虞があった。

特に電源供給装置は、その内部のファンにより、吸気孔を介して外部の空気を吸入して内部の電子部品を放熱させていたが、良く知られているように、電源供給装置には、例えば回路基板、コンデンサ、コイル、パワートランジスタなどが含まれ、長時間、塵埃などの異物により覆われると、効果的に放熱できなくなる上、機能が失われるか故障してしまうことがあった。電源供給装置は、内部のファンにより吸入孔を介して外部の空気を吸入して放熱することが一般的であるが、塵埃の進入を完全に防ぐことはできなかった。特に、工場など環境が理想的でない場所では、長時間経つと汚染状況が酷くなってしまうことがあった。

上述した従来構造の問題に鑑み、本考案者は、関連分野の長年にわたる製造及び設計の経験、知識により従来の問題を解決することができる本考案を完成したものである。

従って、本考案の課題は、まず、電源供給装置内に進入する空気を濾過し、電源供給装置内の部品が汚染されることを防ぎ、電源供給装置の使用寿命を延ばし、部品の正常な動作を維持することができ、特に、その濾過ウェブを速やかに取り付けることができる上、取り外して洗浄することが容易であるという長所を有する、電源供給装置パネルの防塵フィルター構造を提供することにある。

上記課題を解決するために、本考案の第1の形態によれば、電源供給装置のパネルの前側に取り付け、前記パネル上に吸気孔が形成された、電源供給装置パネルの防塵フィルター構造であって、防塵フィルターは、2つの固定板と、フレームと、少なくとも1つの濾過ウェブとを備え、前記固定板は、前記パネルの前側の左右両側上にそれぞれ螺着させるとともに、突設された嵌合片を他方の端部が有し、前記フレームは、前記パネルの前側に位置し、前記フレームの両側には、複数の嵌合片にそれぞれ対応する嵌合孔を形成し、前記複数の嵌合片を前記複数の嵌合孔内にそれぞれ嵌入させ、前記フレームと前記固定板とを結合させて前記パネルの前側に固定させ、前記フレームの前記吸気孔に対応した位置には、ウィンドウを形成し、前記ウィンドウの形状は、前記吸気孔に対応し、前記少なくとも1つの濾過ウェブは、前記ウィンドウの形状にそれぞれ対応し、前記ウィンドウ上に設けることを特徴とする、電源供給装置パネルの防塵フィルター構造が提供される。

本考案に係る電源供給装置パネルの防塵フィルター構造は、まず、電源供給装置内に進入する空気を濾過し、電源供給装置内の部品が汚染されることを防ぎ、電源供給装置の使用寿命を延ばし、部品の正常な動作を維持することができ、特に、その濾過ウェブを速やかに取り付けることができる上、取り外して洗浄することが容易であるという長所を有する。

本考案の一実施形態に係る電源供給装置パネルの防塵フィルター構造を示す分解斜視図である。 本考案の一実施形態に係る電源供給装置パネルの防塵フィルター構造を示す組立斜視図である。 本考案の一実施形態に係る電源供給装置パネルの防塵フィルター構造を示す正面図である。 本考案の一実施形態に係る電源供給装置パネルの防塵フィルター構造をラックに取り付けた状態を示す正面図である。

図1～図3を参照する。図1は、本考案の一実施形態に係る電源供給装置パネルの防塵フィルター構造を示す分解斜視図である。図2は、本考案の一実施形態に係る電源供給装置パネルの防塵フィルター構造を示す組立斜視図である。図3は、本考案の一実施形態に係る電源供給装置パネルの防塵フィルター構造を示す正面図である。図1～図3に示すように、本考案の一実施形態に係る電源供給装置パネルの防塵フィルター構造は、電源供給装置200のパネル201の前側に取り付ける。パネル201は、複数の吸気孔202を有し、ラック上に螺着する際に用いる複数のロック孔203を左右両側に設ける。防塵フィルターは、2つの固定板10と、フレーム20と、複数の濾過ウェブ30とを備える。

2つの固定板10は、パネル201の前側の左右両側上にそれぞれ螺着させる。固定板10は、複数のロック孔203に対応し、横方向に形成された複数の長尺状孔11を有する。複数の長尺状孔11の一方の端部には、容易に着脱できるように外方に開いた開口を形成し、複数のボルト12を介して複数の固定板10とパネル201とを一緒に螺着させることができる。また、複数の固定板10の他方の端部には、折り曲げて形成された肩部13を縦方向に有する。複数の肩部13の端部には、突設された嵌合片14を有する。

フレーム20は、パネル201の前側に位置する。フレーム20の底部両側には、複数の肩部13に対応するように外方に延びた延伸板22を縦方向に形成し、複数の延伸板22を複数の肩部13内にそれぞれ挿設させ、複数の肩部13により係止して位置拘束する。フレーム20の両側には、複数の嵌合片14にそれぞれ対応する嵌合孔21を形成し、複数の嵌合片14を複数の嵌合孔21内にそれぞれ嵌入させ、フレーム20を複数の固定板10により位置拘束し、パネル201の前側に固定させる。フレーム20の複数の吸気孔202に対応した位置には、ウィンドウ23を形成する。ウィンドウ23の形状は、吸気孔202に対応する。フレーム20の表面は、複数のウィンドウ23の周縁に突設したストッパ縁24を有する。

複数の濾過ウェブ30は、可撓性を有するネットで構成し、空気の不純物、綿埃、粉塵などを濾過させることができる。複数の濾過ウェブ30は、複数のウィンドウ23の形状にそれぞれ対応し、複数のウィンドウ23上に挿設させる。複数の濾過ウェブ30は、複数のストッパ縁24を介して係止して位置拘束し、複数のウィンドウ23内に固定させる。

本考案の構造特徴、運用する技術手段及び達成が期待される効果をよりよく理解できるように、以下、本考案の作用原理について説明するが、これにより本考案をより深くかつ具体的に理解できるものと信ずる。

本考案の防塵フィルターを電源供給装置200のパネル201上に取り付ける場合、まず、複数の固定板10の嵌合片14をフレーム20両側の嵌合孔21内にそれぞれ固着させ、フレーム20と複数の固定板10とを結合して一体化してから、複数のボルト12を固定板10の長尺状孔11に挿通させてパネル201のロック孔203上に螺着させる。そのため、フレーム20と複数の固定板10とをパネル201の前側に固定し、最後に複数の濾過ウェブ30を対応したウィンドウ23内にそれぞれ挿入させるが、複数の濾過ウェブ30は、可撓性を有するため、適宜押圧するとウィンドウ23内に挿入させることができ、複数のストッパ縁24により位置拘束して固定すると、防塵フィルターの組立が完成する。

図4を参照する。図4は、本考案の一実施形態に係る電源供給装置パネルの防塵フィルター構造をラックに取り付けた状態を示す正面図である。図4に示すように、使用者が本実施形態の電源供給装置200をラック300に取り付ける場合、複数のボルト12を固定板10の長尺状孔11と、パネル201のロック孔203とに同時に挿通させ、ラック300に形成した固定孔301に一緒に螺着させるだけでよい。

上述した説明から分かるように、本考案は、まず、電源供給装置200内の冷却空気を防塵フィルターにより濾過し、電源供給装置200内の部品が汚染されることを防ぎ、電源供給装置200の使用寿命を延ばし、部品の正常な動作を維持することができる。また、その濾過ウェブ30は、速やかに取り付けることができる上、取り外して洗浄することが容易であるという長所を有する。また、本考案の防塵フィルター構造は、元々あるラック300のロック孔203に取り付けて固定する。そのため、電源供給装置200のパネルを別途型開する必要も、ねじ孔を増設する必要もないため、部品コストを削減することができる。

以上を要約すると、本考案は同じ類の製品の中でも高い進歩性・実用性を備えるとともに、国内外の技術資料を調べても、同じような構造を文献で見かけることがなく、実用新案登録の要件を満たすため、ここに法に依り実用新案登録出願致します。

以上述べたことは、単なる本考案の好適な実施形態であり、本考案の好適な実施形態を前述の通り開示したが、これらは決して本考案を限定するものではない。本考案の主旨と領域を逸脱しない範囲内で各種の変更や修正を加えることができる。従って、本考案の実用新案登録請求の範囲は、このような変更や修正を含めて広く解釈されるべきである。

10 固定板
11 長尺状孔
12 ボルト
13 肩部
14 嵌合片
20 フレーム
21 嵌合孔
22 延伸板
23 ウィンドウ
24 ストッパ縁
30 濾過ウェブ
200 電源供給装置
201 パネル
202 吸気孔
203 ロック孔
300 ラック
301 固定孔

Claims (5)

1. 電源供給装置のパネルの前側に取り付け、前記パネル上に吸気孔を形成した、電源供給装置パネルの防塵フィルター構造であって、
   防塵フィルターは、2つの固定板と、フレームと、少なくとも1つの濾過ウェブとを備え、
   前記固定板は、前記パネルの前側の左右両側上にそれぞれ螺着させるとともに、突設された嵌合片を他方の端部が有し、
   前記フレームは、前記パネルの前側に位置し、前記フレームの両側には、複数の嵌合片にそれぞれ対応する嵌合孔を形成し、前記複数の嵌合片を前記複数の嵌合孔内にそれぞれ嵌入させ、前記フレームと前記固定板とを結合させて前記パネルの前側に固定させ、前記フレームの前記吸気孔に対応した位置には、ウィンドウを形成し、前記ウィンドウの形状は、前記吸気孔に対応し、
   前記少なくとも1つの濾過ウェブは、前記ウィンドウの形状にそれぞれ対応し、前記ウィンドウ上に設けることを特徴とする、電源供給装置パネルの防塵フィルター構造。
2. 前記パネルの両側には、複数のロック孔を形成し、複数のボルトを介して前記電源供給装置をラックに螺着させ、前記固定板は、前記ロック孔に対応し、横方向に形成された複数の長尺状孔を有し、前記ボルトにより前記固定板と前記パネルとを螺着させることを特徴とする請求項1に記載の電源供給装置パネルの防塵フィルター構造。
3. 前記長尺状孔の一方の端部は、外方に開いて形成された開口を有することを特徴とする請求項2に記載の電源供給装置パネルの防塵フィルター構造。
4. 前記フレームの表面は、前記ウィンドウの周縁に突設したストッパ縁を有し、前記ストッパ縁を介して前記濾過ウェブを位置拘束して固定することを特徴とする請求項1に記載の電源供給装置パネルの防塵フィルター構造。
5. 前記固定板の他方の端部には、縦方向に設けた肩部を有し、
   前記フレームの底部両側には、縦方向に形成した複数の前記肩部に対応するように外方に延びた延伸板を設け、複数の前記延伸板を複数の前記肩部内にそれぞれ挿設させ、複数の前記肩部により係止して位置拘束することを特徴とする請求項1に記載の電源供給装置パネルの防塵フィルター構造。

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