JP3242674U - 開放補助溝付きの歯科矯正用自己結紮式ブラケットシステム及び自己結紮式ブラケット - Google Patents

Abstract

【要約】【課題】開放補助溝付きの歯科矯正用自己結紮式ブラケットシステム及び自己結紮式ブラケットを提供する。【解決手段】本考案の自己結紮式ブラケットシステムは、複数のブラケットを含み、ブラケットには内部主溝及び補助溝が設けられ、主溝と補助溝との間に弾性バッフルが設けられ、ブラケットは第１ブラケット、第２ブラケット及び第３ブラケットを含み、第１ブラケットの弾性バッフルの両端は第１ブラケットの２つの側壁と面一となるように設置され、第２ブラケットの弾性バッフルの一端は第２ブラケットの側壁と面一となるように設置され、他端は第２ブラケットの側壁と片面ノッチを形成し、第３ブラケットの弾性バッフルの両端には両面ノッチが対称的に設けられる。本考案は、第１ブラケットを切歯に取り付け、第２ブラケットを犬歯に取り付け、第３ブラケットを前臼歯に取り付け、第１ブラケット、第２ブラケット及び第３ブラケットの弾性バッフルを巧妙に設置することにより、ブラケットシステムのアーチワイヤは異なるブラケットに対応する位置で異なる矯正力を生成することができる。【選択図】図１

Description

本考案は歯科矯正用機器の分野に関し、特に開放補助溝付きの歯科矯正用自己結紮式ブラケットシステム及び自己結紮式ブラケットに関する。

歯科矯正治療では、常に、歯列弓内の叢生を解除したり突出した切歯を内へ戻したりするために歯を選択的に抜歯しスペースを提供する必要がある。抜歯で矯正する必要があるほとんどの症例において、最も一般的に抜歯される歯は前臼歯であり、前臼歯の抜歯は歯列弓の形状と機能にほとんど影響を与えず、不正咬合の矯正に対して非常に重要な意義を持っているからである。

前臼歯が抜歯した後の残りの歯の唇側に歯科矯正用ブラケットが接着され、アーチワイヤで複数の歯科矯正用ブラケットを歯移動のレールとして接続し、様々な付勢付属品と連携して矯正力を生成することにより、歯を理想的な位置及び角度に移動し、歯並びを整え、美しさ及び機能を改善する目的を達成する。しかしながら、現在、歯科矯正用ブラケットとアーチワイヤが連携して歯の移動を制御する過程で、歯の移動を正確で、安全かつ効率的に制御することを実現しにくい。

切歯を内に戻す場合、既存の切歯ブラケット溝とアーチワイヤとの間に大きなクリアランスがあり、アーチワイヤにトルク偶力を加えることによってのみ制御できる。しかしながら、現状として、トルク偶力は正確な制御を実現しにくく、トルクが小さく加えられるとクリアランスを解消することができず、トルクが大きく加えられると、切歯の根尖領域に応力が集中し、歯根吸収や短縮の悪影響がよくあり、その結果、矯正効果及び長期安定性に影響を与える。

並びを整えレベリングする段階で、犬歯は治療前に常に傾斜しており、かつ遠心移動の矯正力を受けた後に傾斜しやすくなり、アーチワイヤを駆動して延伸させ、切歯が外側に伸び、前歯のオーバーバイトの悪化は多くの潜在的なリスクがあり、そして、歯の前後移動を引き起こし、歯科矯正治療全体の治療効果及び治療コースに影響を与える。

抜歯隙間を閉じるとき、隙間閉じときの「ジェットコースター効果」に対抗するためにアーチワイヤを通常ロッキングチェア状に曲げ、それにより隙間の両側の歯の歯根は平行に移動し隙間を閉じることができる。しかしながら、ロッキングチェア状のアーチワイヤが歯科矯正用ブラケットの溝内に位置すると、アーチワイヤのロッキングチェア状の変形部位と対応する歯科矯正用ブラケットの溝との間に大きすぎる摩擦力が発生し、上記摩擦力を打ち勝つために、矯正力を増加する必要があるが、過剰な矯正力は、歯周損傷の増加に加えて、移動が望ましくない他の歯の変位を引き起こす。

現在、上記の問題は歯科矯正用分野に客観的に存在しており、上記問題を解決するために、現在、医者は個人的な経験に基づいて歯科矯正用ブラケットの接着位置、アーチワイヤの曲げ調整の程度、矯正力の大きさ等を調整するしかなく、歯の移動を正確で、安全かつ効率的に制御することを実現しにくく、患者のリスク、時間、経済的コストが増加する。

本考案は開放補助溝付きの歯科矯正用自己結紮式ブラケットシステム及び自己結紮式ブラケットを提供し、その構造設計が合理的であり、第１ブラケットを切歯に取り付け、第２ブラケットを犬歯に取り付け、第３ブラケットを前臼歯に取り付け、第１ブラケット、第２ブラケット及び第３ブラケットの弾性バッフルを巧妙かつ区別して設置することにより、ブラケットシステムのアーチワイヤは異なるブラケットに対応する位置で異なる矯正力を生成することができ、切歯にトルクを加えるときに非常に正確である必要がなくなり、第１ブラケットの弾性バッフルは応力がゆっくりと解放されることを確保し、根尖領域の過度の応力吸収の悪影響を回避することができ、第２ブラケットは切歯の片側に近いアーチワイヤに可動クリアランスを提供し、犬歯の歯軸の変化に起因する切歯のオーバーバイトの悪化は発生しにくく、第３ブラケットの両側のノッチはアーチワイヤに可動クリアランスを提供することができ、ロッキングチェア状のアーチワイヤを追加すると、ロッキングチェア状のアーチワイヤと第３ブラケットとの間の摩擦力を低減することもでき、大きな矯正力の使用による関係のない歯の移動を回避し、従来技術に存在する問題を解決する。

本考案が上記技術課題を解決するために用いる技術的解決手段は以下のとおりである：開放補助溝付きの歯科矯正用自己結紮式ブラケットシステムであって、複数のブラケットを含み、前記ブラケットには内部主溝及び補助溝が設けられ、前記主溝と補助溝との間に弾性バッフルが設けられ、前記ブラケットは第１ブラケット、第２ブラケット及び第３ブラケットを含み、
前記第１ブラケットの弾性バッフルの両端は前記第１ブラケットの両側壁と面一となるように設置され、
前記第２ブラケットの弾性バッフルの一端は前記第２ブラケットの側壁と面一となるように設置され、他端は前記第２ブラケットの側壁と片面ノッチを形成し、
前記第３ブラケットの弾性バッフルの両端には両面ノッチが対称的に設けられ、
前記第１ブラケットが切歯に設置され、前記第２ブラケットが犬歯に設置され、前記第３ブラケットが前臼歯に設置され、前記第１ブラケット、第２ブラケット及び第３ブラケットが互いに連携することにより、アーチワイヤは異なる歯部位で異なる矯正力を対応して生成する。

さらに、前記第２ブラケットは犬歯に設置され、その片面ノッチはアーチワイヤの移動のために切歯に向かって設置され、第２ブラケットの切歯に近い一側とアーチワイヤとの摩擦力を低減し、切歯の伸びやオーバーバイトの悪化等の悪影響の引き起こしを回避する。

さらに、歯の同じ側に２つの前記前臼歯があり、一方の前臼歯が抜歯されると、前記第３ブラケットは抜歯されていない他方の前臼歯に設置され、前記第３ブラケットの両面ノッチは前記アーチワイヤと前記第３ブラケットとの摩擦力を低減することに用いられる。

さらに、前記第１ブラケットの弾性バッフルに中部ノッチが設けられる。

さらに、前記弾性バッフルの長さ方向で、完全な弾性バッフルのサイズの１０％≦前記第１ブラケットの中部ノッチのサイズ≦完全な弾性バッフルのサイズの６０％である。

さらに、前記弾性バッフルの長さ方向で、前記第２ブラケットの片面ノッチのサイズ≦完全な弾性バッフルのサイズの６０％である。

さらに、前記弾性バッフルの長さ方向で、前記第３ブラケットのいずれか１つの両面ノッチのサイズ≦完全な弾性バッフルのサイズの３０％である。

さらに、バッカルチューブをさらに含み、前記バッカルチューブは臼歯に設置され、前記第１ブラケット、第２ブラケット及び第３ブラケットと共同で前記歯科矯正用自己結紮式ブラケットシステムを構成する。

説明する必要がある点として、前記第１ブラケット、第２ブラケット及び第３ブラケットの弾性バッフルは異なる形状に設置され、他の構造の形状はいずれも同じである。

前記歯科矯正用自己結紮式ブラケットシステム用自己結紮式ブラケットであって、
歯との当接に適するベースが底部に設けられる本体と、
前記本体内に設置され、太いアーチワイヤを設置するのに適する主溝と、
前記主溝の一側に設置され、細いアーチワイヤを設置するのに適し、かつ方向が前記主溝と同じである補助溝と、
前記主溝と補助溝との間に設置されて前記主溝と補助溝を仕切りし、それぞれ太いアーチワイヤ又は細いアーチワイヤに当接する弾性バッフルとを含む。ブラケット構造に弾性バッフルを追加するように設計することにより、複数の自己結紮式ブラケットは歯においてアーチワイヤを介して連動した後、弾性バッフルの弾性力の変化により、異なる歯によるアーチワイヤ矯正力に対する異なる要求に適応できる。

本考案は上記構造を採用することにより以下の有益な効果を有する。第１ブラケットを切歯及び臼歯に取り付け、第２ブラケットを犬歯に取り付け、第３ブラケットを前臼歯に取り付け、第１ブラケット、第２ブラケット及び第３ブラケットの弾性バッフル構造を巧妙かつ区別して設置することにより、ラケットシステムのアーチワイヤは異なるブラケットに対応する位置で異なる矯正力を生成することができ、切歯にトルクを加えるときに非常に正確である必要がなくなり、第１ブラケットの弾性バッフルは応力がゆっくりと解放されることを確保し、根尖領域の過度の応力吸収の悪影響を回避することができ、第２ブラケットは切歯の片側に近いアーチワイヤに可動クリアランスを提供し、犬歯の歯軸に起因する切歯のオーバーバイトの悪化は発生しにくく、第３ブラケットの両側のノッチはアーチワイヤに可動クリアランスを提供することができ、前臼歯が近心傾斜し固定の喪失を引き起こすことは発生しにくく、ロッキングチェア状のアーチワイヤを追加すると、ロッキングチェア状のアーチワイヤと第３ブラケットとの間の摩擦力を低減することもでき、関係のない歯の移動を引き起こす過度の矯正力を必要としない。

本考案の一体構造の概略図である。 本考案のブラケットの側面構造の概略図である。 本考案の第１ブラケットの立体構造の概略図である。 本考案の第２ブラケットの立体構造の概略図である。 本考案の第３ブラケットの立体構造の概略図である。 本考案の自己結紮式ブラケットの構造概略図である。

本技術的解決手段の技術特徴を明確に説明するために、以下では、具体的な実施形態により、図面と組み合わせて、本考案を詳細に説明する。

以下の説明において、本願を十分に理解するために多くの具体的な詳細が説明されており、しかし、本願はここで説明されている形態と異なる他の形態で実施されてもよく、従って、本願の保護範囲は以下の開示されている具体的な実施例に制限されない。

図１～５に示すように、開放補助溝付きの歯科矯正用自己結紮式ブラケットシステムであって、複数のブラケットを含み、ブラケットには内部主溝１及び補助溝２が設けられ、主溝１と補助溝２との間に弾性バッフル３が設けられ、ブラケットは第１ブラケット４、第２ブラケット５及び第３ブラケット６を含み、第１ブラケット４の弾性バッフルの両端は第１ブラケット４の２つの側壁と面一となるように設置され、第２ブラケット５の弾性バッフルの一端は第２ブラケット５の側壁と面一となるように設置され、他端は第２ブラケット５の側壁と片面ノッチ５０１を形成し、第３ブラケット６の弾性バッフルの両端には両面ノッチ６０１が対称的に設けられ、第１ブラケット４が切歯７に設置され、第２ブラケット５が犬歯８に設置され、第３ブラケット６が前臼歯９に設置され、第１ブラケット４、第２ブラケット５及び第３ブラケット６が互いに連携することにより、アーチワイヤ１０は異なる歯部位で異なる矯正力を対応して生成する。本技術的解決手段は、第１ブラケット４を切歯７に取り付け、第２ブラケット５を犬歯８に取り付け、第３ブラケット６を前臼歯９に取り付け、第１ブラケット４、第２ブラケット５及び第３ブラケット６の弾性バッフルを巧妙かつ区別して設置することにより、ブラケットシステムのアーチワイヤ１０は異なるブラケットに対応する位置で異なる矯正力を生成することができ、切歯７にトルクを加えるときに非常に正確である必要がなくなり、第１ブラケット４の弾性バッフル３は応力がゆっくりと解放されることを確保し、根尖領域の過度の応力吸収の悪影響を回避することができ、第２ブラケット５は切歯７の片側に近いアーチワイヤ１０に可動クリアランスを提供し、犬歯８の歯軸に起因する切歯のオーバーバイトの悪化は発生しにくく、第３ブラケット６の両側の両面ノッチ６０１はアーチワイヤ１０に可動クリアランスを提供することができ、前臼歯９が近心傾斜し固定の喪失を引き起こすことは発生しにくく、ロッキングチェア状のアーチワイヤを追加すると、ロッキングチェア状のアーチワイヤと第３ブラケット６との間の摩擦力を低減することもでき、関係のない歯の移動を引き起こす過度の矯正力を必要としない。

強調する必要がある点として、本技術的解決手段における歯科矯正用自己結紮式ブラケットシステムは、図面において上顎歯に適用されると表現されているが、当業者であれば、下顎歯にも適用できることを知ることができ、本技術的解決手段の歯科矯正用自己結紮式ブラケットシステムは下顎に適用されるとき、下顎切歯のサイズが上顎切歯よりも小さいことを考慮するため、下顎切歯に設置されるブラケットは第１ブラケットを用いることができ、弾性バッフル構造のない従来のブラケット構造を用いてもよく、下顎歯の様々な矯正ニーズに応じて柔軟に選択することができる。

好ましい実施例では、第２ブラケット５は犬歯８に設置され、その片面ノッチ５０１はアーチワイヤ１０の移動のために切歯７に向かって設置され、第２ブラケット５の切歯７に近い一側とアーチワイヤ１０との引っ張り力を低減する。第２ブラケット５の構造の変化により、アーチワイヤ１０の切歯７に向かう一側に可動クリアランスを提供し、切歯７に対するアーチワイヤの追加の引っ張り力を低減し、さらに切歯７に対するアーチワイヤ１０による下向きの無効な引っ張り力を直ちに解消することができ、切歯７が外に伸びることを回避して、切歯７のオーバーバイトの悪化を回避する。

好ましい実施例では、歯の同じ側に２つの前臼歯９があり、一方の前臼歯９が抜歯されると、第３ブラケット６は抜歯されていない他方の前臼歯９に設置され、第３ブラケット６の両面ノッチはアーチワイヤ１０と第３ブラケット６との摩擦力を低減することに用いられる。本実施例では、抜歯操作とはほとんど前臼歯９を抜歯した後にこの隙間を利用して歯並びを整え、前歯を内に戻すということであるため、１つの前臼歯９を抜歯した後に、歯科矯正用ブラケットの溝内にロッキングチェア状のアーチワイヤは追加され、ロッキングチェア状のアーチワイヤは歯科矯正分野の歯の隙間を閉じる段階に追加される特殊なアーチワイヤ形状の呼び方であり、ロッキングチェア状のアーチワイヤは曲がっており、スロットの両側の歯を引っ張って移動させ、第３ブラケット６の弾性バッフルの両側に両面ノッチ６０１が設置され、ロッキングチェア状のアーチワイヤに可動クリアランスを提供し、ロッキングチェア状のアーチワイヤの曲げ位置と第３ブラケット６との間の無効な摩擦力を効果的に低減し、更にシステム全体のアーチワイヤによる矯正力を減少して、関係のない歯の移動を回避する。

好ましい実施例では、前記第１ブラケット４の弾性バッフル３に中部ノッチ４０１が設けられる。第１ブラケット４の弾性バッフル３の中央位置に中部ノッチ４０１が設置され、これにより、第１ブラケット４の弾性バッフル３は連続的に設置されず、第１ブラケット４はアーチワイヤに対して十分な相互作用力を生成するのを確保すると同時に、トルクを加えて付勢するとき、切歯７の根尖が大きすぎる応力を受けないことを実現できる。

好ましい実施例では、前記弾性バッフル３の長さ方向で、完全な弾性バッフル３のサイズの１０％≦前記第１ブラケット４の中部ノッチ４０１のサイズ≦完全な弾性バッフル３のサイズの６０％である。中部ノッチ４０１のサイズを限定し、それを適切なサイズ範囲内に制御することにより、第１ブラケット４の弾性バッフル３とアーチワイヤとの間の作用力をバランスさせる。

好ましい実施例では、第２ブラケット５の片面ノッチ５０１のサイズが大きすぎて、アーチワイヤがその適切な矯正力を失うことを回避するために、片面ノッチ５０１の最大サイズは限定され、弾性バッフルの長さ方向で、第２ブラケット５の片面ノッチ５０１のサイズ≦完全な弾性バッフル３のサイズの６０％である。

好ましい実施例では、第３ブラケット６の両面ノッチ６０１のサイズが大きすぎて、アーチワイヤ１０がその適切な矯正力を失うことを回避するために、両面ノッチ６０１の最大サイズは限定され、弾性バッフル３の長さ方向で、第３ブラケット６のいずれか１つの両面ノッチ６０１のサイズ≦完全な弾性バッフル３のサイズの３０％である。

好ましい実施例では、第２ブラケット５の片面ノッチ５０１のサイズが小さすぎて、アーチワイヤ１０の可動クリアランスが不十分で摩擦を低減する作用を達成できないことを回避するために、片面ノッチ５０１の最小サイズは限定され、弾性バッフル３の長さ方向で、第２ブラケット５の片面ノッチ５０１のサイズ＞完全な弾性バッフル３のサイズの１０％である。

好ましい実施例では、第３ブラケット６の両面ノッチ６０１のサイズが小さすぎて、アーチワイヤ１０の可動クリアランスが不十分で摩擦を低減する作用を達成できないことを回避するために、両面ノッチ６０１の最小サイズは限定され、弾性バッフル３の長さ方向で、第３ブラケット６のいずれか１つの両面ノッチ６０１のサイズ＞完全な弾性バッフル３のサイズの５％である。

歯科矯正用自己結紮式ブラケットシステムはバッカルチューブ１１をさらに含み、バッカルチューブ１１は臼歯１２に設置され、第１ブラケット４、第２ブラケット５及び第３ブラケット６と共同で歯科矯正用自己結紮式ブラケットシステムを構成する。

説明する必要がある点として、第１ブラケット４、第２ブラケット５及び第３ブラケット６の弾性バッフルは異なる形状に設置され、他の構造の形状はいずれも同じである。歯科矯正用自己結紮式ブラケットシステム全体は、３つのブラケットの弾性バッフルの構造が異なるように設計されることにより、互いに連携して、相互作用し、システム全体に巧妙な変化をもたらし、異なる歯は異なる矯正力を受けることができる。

図６に示すように、前記歯科矯正用自己結紮式ブラケットシステム用自己結紮式ブラケットであって、本体１３、主溝１、補助溝２及び弾性バッフル３を含み、前記本体１３の底部にベース１３０１が設けられ、前記ベース１３０１は歯との当接に適し、前記主溝１は前記本体１３内に設置され、前記主溝１は太いアーチワイヤ１４を設置するのに適し、前記補助溝２は前記主溝１の一側に設置され、細いアーチワイヤ１５を設置するのに適し、かつ前記補助溝２の方向は前記主溝１と同じであり、前記弾性バッフル３は前記主溝１と補助溝２との間に設置されて前記主溝１と補助溝２を仕切りし、前記弾性バッフル３はそれぞれ太いアーチワイヤ１４又は細いアーチワイヤ１５に当接する。ブラケット構造に弾性バッフル３を追加するように設計することにより、歯科矯正用自己結紮式ブラケットシステムを構成する複数の自己結紮式ブラケットは歯においてアーチワイヤを介して連動した後、弾性バッフル３の弾性力の変化により、異なる歯によるアーチワイヤ矯正力に対する異なる要求に適応できる。上記具体的な実施形態は本考案の保護範囲を制限するものではなく、当業者にとって、本考案の実施形態に対して行われたあらゆる代替的の改良や変換はいずれも本考案の保護範囲に属する。

本考案において詳細に説明されていない部分はいずれも当業者に周知の技術である。

１、主溝
２、補助溝
３、弾性バッフル
４、第１ブラケット
４０１、中部ノッチ
５、第２ブラケット
５０１、片面ノッチ
６、第３ブラケット
６０１、両面ノッチ
７、切歯
８、犬歯
９、前臼歯
１０、アーチワイヤ
１１、バッカルチューブ
１２、臼歯
１３、本体
１３０１、ベース
１４、太いアーチワイヤ
１５、細いアーチワイヤ。

Claims (8)

1. 開放補助溝付きの歯科矯正用自己結紮式ブラケットシステムであって、複数のブラケットを含み、前記ブラケットには内部主溝及び補助溝が設けられ、前記主溝と補助溝との間に弾性バッフルが設けられ、前記ブラケットは第１ブラケット、第２ブラケット及び第３ブラケットを含み、
   前記第１ブラケットの弾性バッフルの両端は前記第１ブラケットの両側壁と面一となるように設置され、
   前記第２ブラケットの弾性バッフルの一端は前記第２ブラケットの側壁と面一となるように設置され、他端は前記第２ブラケットの側壁と片面ノッチを形成し、
   前記第３ブラケットの弾性バッフルの両端には両面ノッチが対称的に設けられ、
   前記第１ブラケットが切歯に設置され、前記第２ブラケットが犬歯に設置され、前記第３ブラケットが前臼歯に設置され、前記第１ブラケット、第２ブラケット及び第３ブラケットが互いに連携することにより、アーチワイヤは異なる歯部位で異なる矯正力を対応して生成する、ことを特徴とする開放補助溝付きの歯科矯正用自己結紮式ブラケットシステム。
2. 前記第２ブラケットは犬歯に設置され、その片面ノッチはアーチワイヤの移動のために切歯に向かって設置される、ことを特徴とする請求項１に記載の開放補助溝付きの歯科矯正用自己結紮式ブラケットシステム。
3. 歯の同じ側に２つの前記前臼歯があり、一方の前臼歯が抜歯されると、前記第３ブラケットは抜歯されていない他方の前臼歯に設置され、前記第３ブラケットの両面ノッチはロッキングチェア状のアーチワイヤと前記第３ブラケットとの摩擦力を低減することに用いられる、ことを特徴とする請求項１又は２に記載の開放補助溝付きの歯科矯正用自己結紮式ブラケットシステム。
4. 前記第１ブラケットの弾性バッフルに中部ノッチが設けられる、ことを特徴とする請求項１に記載の開放補助溝付きの歯科矯正用自己結紮式ブラケットシステム。
5. 前記弾性バッフルの長さ方向で、完全な弾性バッフルのサイズの１０％≦前記第１ブラケットの中部ノッチのサイズ≦完全な弾性バッフルのサイズの６０％である、ことを特徴とする請求項１に記載の開放補助溝付きの歯科矯正用自己結紮式ブラケットシステム。
6. 前記弾性バッフルの長さ方向で、前記第２ブラケットの片面ノッチのサイズ≦完全な弾性バッフルのサイズの６０％である、ことを特徴とする請求項１に記載の開放補助溝付きの歯科矯正用自己結紮式ブラケットシステム。
7. 前記弾性バッフルの長さ方向で、前記第３ブラケットのいずれか１つの両面ノッチのサイズ≦完全な弾性バッフルのサイズの３０％である、ことを特徴とする請求項１に記載の開放補助溝付きの歯科矯正用自己結紮式ブラケットシステム。
8. 歯との当接に適するベースが底部に設けられる本体と、
   前記本体内に設置され、太いアーチワイヤを設置するのに適する主溝と、
   前記主溝の一側に設置され、細いアーチワイヤを設置するのに適し、かつ方向が前記主溝と同じである補助溝と、
   前記主溝と補助溝との間に設置されて前記主溝と補助溝を仕切りし、それぞれ太いアーチワイヤ又は細いアーチワイヤに当接する弾性バッフルとを含む、ことを特徴とする請求項１に記載の歯科矯正用自己結紮式ブラケットシステム用自己結紮式ブラケット。
   

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