JP3241783U - 正逆転紐締緩手段 - Google Patents

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Abstract

【課題】日常使用に便利で、実用性が高い正逆転紐締緩手段を提供する。【解決手段】ノブ100と、ラチェットディスク200と、リール収容部300と、クラッチ400と、リール500とを備える正逆転紐締緩手段であって、ノブと、ラチェットディスクと、リール収容部と、クラッチとリールとを組み合わせて構成され、ノブの正逆転によって紐を締めたリ緩めたりする目的を実現することができ、紐の両端が紐通し台から紐通し孔を介して溝に巻き込んだ後、ノブを正転または逆転によって締め状態と緩め状態との間で切り替えることができ、ノブが正転するとき、クラッチとリールが噛み合い状態にあり、リールを正転させて紐締め状態を確立できる。ノブが逆転するとき、クラッチの弾性変形によってクラッチの楔形ストッパとリール内周との噛み合い状態が解除され、リールが自在回転可能になり、紐の緩め状態が確立される。【選択図】図17

Description

本考案は生活用品技術分野に関し、具体的には、正逆転紐締緩手段に関する。
日常生活において、紐を結んで固定することは、靴、医療保護具、その他の生活用品に用いられる一般的な固定方法である。靴を例にして、運動靴やキャンバス靴を履く場合、通常の靴紐は靴の穴を通って、蝶結びやその他の結び目で締めるので、運動中に、靴紐が解けやすく、もし歩いている時または持ち歩くものが多くて靴紐が緩めて締めなければならない場合は、更に不便である。特に運動中に靴紐が解けると意外な事故を起こす可能性がある。
現在、市販されている一部の日用品には紐締緩装置が登場しているが、その構造は複雑で、構成部品が小さくて数が多く、作業工程が複雑で、迅速に組み立てることができず、製造コストが高く、構造安定性が低く、不良率が高く、使用効果がよくない。使用中、強制ロック解除機構を利用するので、操作が複雑であり、紐を締めた後、紐を緩めるにはロック解除機構を上向きに引く必要があり、紐の緩めと締め過程が分けているので、紐の締め度合いを微調整することができない。機械構造の複雑さと空間上の問題により、部品が小さくて、極めて崩壊しやすく、紐が突然に緩めたり、解けできなくなったり、機構が破壊したりするなど、安全上の問題を引き起こす場合がある。
従来技術における欠点に対して、本考案の目的は、正逆転によって紐の締めと緩めを実現し、効率を大幅に向上させ、使用に便利である正逆転紐締緩手段を提供することである。
本考案の技術的解決策は、正逆転紐締緩手段であって、ノブと、ラチェットディスクと、リール収容部と、クラッチと、リールとを備え、前記ノブの内面にノブの円心を中心とした相対間隔配置の制御補強筋を設け、前記ラチェットディスクの外周にその円周を囲むように配置されたいくつかのラチェットアームを設け、前記ラチェットアームの末端外周にラチェット歯を設け、前記ラチェットディスクに制御補強筋の貫通用円弧状溝を設け、前記ノブを回すことで制御補強筋を円弧状溝に沿って移動させることができ、ラチェットディスクのノブに反対した表面に互いに垂直して配置された2対の方形溝も設け、前記リール収容部の上端内周壁にラチェット歯と噛み合う棘歯を設け、リール収容部の下端内部にリールを収容する収容室を設け、収容室の棘歯に近い側に対称的に配置する三角係止部を設ける。
前記クラッチはその径方向に弾性変形可能なクラッチリングを備え、クラッチリングの外側の各方形溝に対応する位置に位置決めブロックを設け、前記位置決めブロックは方形溝に対応して摺動嵌合可能であり、そのうちの一対の対向配置された位置決めブロックの外側に楔形ストッパを設け、他方の対向配置された位置決めブロックの外側に弾性アームを設け、前記楔形ストッパの末端は前記ラチェットディスクの外周から伸び出し、前記弾性アームの末端はクラッチリングの回転中に2つの三角係止部に当接することができる。
前記リールはリール収容部の下端から収容室内に回動装着され、かつ、リールの上端内周壁に楔形ストッパの端部と噛み合う円周歯を設け、前記クラッチリングが弾性変形して縮小するとき、前記楔形ストッパが円周歯から離脱可能である。
本技術的解決策では、ノブと、ラチェットディスクと、リール収容部と、クラッチとリールとを組み合わせることで構成され、ノブの正逆転により紐を緩めたり締めたりする目的を実現でき、使用により便利である。その中で、ノブとラチェットディスクが上下に嵌合し、制御補強筋が対応する円弧状溝内に嵌め込む。
ラチェットディスクはリール収容部の上端に組み立てられ、ラチェット歯とリール収容部上端の棘歯と噛み合うようにし、リールはリール収容部の下端から収容室内に嵌め込み、かつ、クラッチをラチェットディスクとリールとの間に取り付け、クラッチは弾性のあるクラッチリングを採用し、クラッチリング外側の位置決めブロックはラチェットディスク下端の方形溝に摺動嵌合し、位置決めブロックに位置する一対の楔形ストッパはリールの円周歯と噛み合うことができ、弾性アームはクラッチの回転中にリール収容部の三角係止部に当接し、使用するとき、ノブを正転または逆転によって締め状態と緩め状態との間で切り替えることができ、ノブが正転するとき、クラッチとリールが噛み合い状態になり、リールが正転して紐締め状態を確立する。ノブが逆転するとき、クラッチの弾性変形によってクラッチの楔形ストッパとリール内周の円周歯との噛み合い状態を解除し、リールが自在回転可能になり、紐の緩め状態を確立する。この手段は強く引き締め状態、紐緩め状態及び緩め状態から強く引き締め状態への状態があり、ユーザーの日常使用に便利である。
さらに、前記ノブの外周にノブの外周を囲むように配置する滑り止め模様を設ける。
さらに、前記リール収容部の外周にリール収容部を囲むように配置された固定リング突起を設け、前記ノブのリール収容部の上端に嵌め込む内壁に固定尾錠を設け、前記固定尾錠は固定リング突起の下方に嵌め込み、ノブの脱落を防止することができる。
さらに、前記リール収容部の収容室に対応する外周に間隔配置する紐通し台を設け、前記リールの外周に円周配置する溝を設け、溝の表面に各紐通し台に対応する紐通し孔を設け、前記リール内に紐通し孔を連通する紐通し通路を設け、前記紐通し通路はU字形で配置する。
さらに、前記リール収容部の下端内側に相対的に配置された位置決め係止部を設け、前記リールの外周に位置決め係止部と可動嵌合する逃げ溝を設け、リールの逃げ溝が位置決め係止部に合わせると、収容室に嵌め込むと同時に、紐通し台が紐通し孔に向かうようにすることができる。
さらに、前記リール収容部の下端外周に対向配置する大小固定係止台を設け、前記リール収容部端面の大きい固定係止台に対応する両側にストライプ標識を設ける。
さらに、前記リールの下端面の一方の逃げ溝に対応する両側に観察窓を設け、他方の逃げ溝に対応する両側にさらに位置決め標識を設け、前記位置決め標識がストライプ標識に向かうことができる。
さらに、ベースを備え、前記ベースの上端に固定リング台を設け、前記固定リング台の底部に固定係止台と係り合う取付け溝を設け、前記固定リング台の上部に紐通し台に対向配置する紐通し溝を設ける。
さらに、前記ベースの固定リング台に対応する内底部に位置決め係止部を収容する逃げ溝を設ける。
さらに、前記固定リング台上端の取付け溝に対応する上方に取外し口を設ける。
本考案の有利な効果は次のとおりである。本考案は、ノブと、ラチェットディスクと、リール収容部と、クラッチとリールとを組み合わせて構成され、ノブの正転と逆転によって紐を締めたリ緩めたりする目的を実現することができ、紐の両端が紐通し台から紐通し孔を介して溝に巻き込んだ後、ノブの正転または逆転によって締め状態と緩め状態との間で切り替えることができ、ノブが正転するとき、ラチェットディスクとクラッチを駆動して正転させ、クラッチとリールが噛み合い状態になり、リールが正転して紐締め状態を確立する。ノブが逆転するとき、ノブがラチェットディスクを駆動して反転させ、クラッチを摩擦抵抗により弾性変形させて楔形ストッパとリール内周との噛み合い状態を解除し、リールが自在回転できるようになり、紐緩め状態が確立される。この手段は強く引き締め状態、紐緩め状態及び緩め状態から強く引き締め状態への状態があり、ユーザーの日常使用に便利であり、実用性が高い。
本考案の具体的な実施形態または従来技術の技術的解決策をより明確に説明するために、以下は、具体的な実施形態または従来技術の説明に必要な図面について簡単に説明する。すべての図面において、同様の要素または部分は同様野符号によって標識する。図面では、各要素または部分は必ずしも実際の割合で描かれているわけではない。
本考案の具体的な実施例が提供する正逆転紐締緩手段のノブを示す斜視図である。 本考案の具体的な実施例が提供する正逆転紐締緩手段のラチェットディスクを示す斜視図1である。 本考案の具体的な実施例が提供する正逆転紐締緩手段のラチェットディスクを示す斜視図2である。 本考案の具体的な実施例が提供する正逆転紐締緩手段のクラッチを示す斜視図である。 本考案の具体的な実施例が提供する正逆転紐締緩手段のリール収容部を示す斜視図1である。 本考案の具体的な実施例が提供する正逆転紐締緩手段のリール収容部を示す斜視図2である。 本考案の具体的な実施例が提供する正逆転紐締緩手段のリールを示す斜視図1である。 本考案の具体的な実施例が提供する正逆転紐締緩手段のリールを示す斜視図2である。 本考案の具体的な実施例が提供する正逆転紐締緩手段のベースを示す斜視図である。 本考案の具体的な実施例が提供する正逆転紐締緩手段のラチェットディスクとクラッチとの嵌合を示す斜視図である。 本考案の具体的な実施例が提供する正逆転紐締緩手段のラチェットディスクとリール収容部との嵌合を示す斜視図である。 本考案の具体的な実施例が提供する正逆転紐締緩手段のクラッチとリール収容部との嵌合を示す斜視図である。 本考案の具体的な実施例が提供する正逆転紐締緩手段のリールとリール収容部との嵌合を示す斜視図1である。 本考案の具体的な実施例が提供する正逆転紐締緩手段のリールとリール収容部との嵌合を示す斜視図2である。 本考案の具体的な実施例が提供する正逆転紐締緩手段の組立斜視図である。 本考案の具体的な実施例が提供する正逆転紐締緩手段の紐通しを示す概略図である。 本考案の具体的な実施例が提供する正逆転紐締緩手段の分解図である。
ノブ100、制御補強筋110、固定尾錠120、ラチェットディスク200、ラチェットアーム210、ラチェット歯211、円弧状溝220、方形溝230、リール収容部200、棘歯310、紐通し台320、三角係止部330、固定リング突起340、固定係止台350、位置決め係止部360、ストライプ標識370、クラッチ400、クラッチリング410、楔形ストッパ421、弾性アーム422、リール500、円周歯510、溝520、紐通し孔530、観察窓540、紐通し通路541、逃げ溝550、位置決め標識560、ベース600、固定リング台610、取付け溝620、紐通し溝630、取外し口640。
ここで、本考案にかかる機能、方法などは、従来技術の一般的な適応性応用であることを説明されたい。従って、本考案の従来技術に対する改良は、実質的にハードウェア間の接続関係にある。本考案の機能、方法についての説明は、本考案をよりよく理解するためのさらなる説明である。
以下は、図面を併せて本考案の技術的解決策の実施例を詳細に説明する。以下の実施例は、ただ、本考案の技術的解決策を説明するものであり、本考案の保護範囲を限定するものではない。
特に説明がない限り、本出願で使用されるすべての技術および科学用語は、本出願が属する技術分野の当業者が理解している一般的な意味を有することに留意されたい。
(実施例1)
図1から図9に示すように、実施例1が正逆転紐締緩手段を提供し、正逆転を通じて紐の締めと緩めを実現する。具体的には、ノブ100と、ラチェットディスク200と、リール収容部300と、クラッチ400と、リール500とを備え、ノブ100の内面にノブ100の円心を中心とした相対間隔配置の制御補強筋110を設け、前記ラチェットディスク200の外周にその円周を囲むように配置されたいくつかのラチェットアーム210を設け、前記ラチェットアーム210の末端外周にラチェット歯211を設け、前記ラチェットディスク200に制御補強筋110の貫通用円弧状溝220を設け、前記ノブ100を回すことで制御補強筋110を円弧状溝220に沿って移動させることができ、ラチェットディスク200のノブ100に反対した表面に互いに垂直して配置された2対の方形溝230も設け、前記リール収容部300の上端内周壁にラチェット歯211と噛み合う棘歯310とを設け、リール収容部300の下端内部にリール500を収容する収容室を設け、リール収容部300の収容室に対応する外周に間隔配置の紐通し台320を設け、収容室の棘歯310に近い側に対称的に配置する三角係止部330を設け、クラッチリング410の外側の各方形溝230に対応する位置に位置決めブロック420を設け、前記位置決めブロック420は方形溝330に対応して摺動嵌合可能であり、そのうちの一対の対向配置された位置決めブロック420の外側に楔形ストッパ421を設け、他方の対向配置された位置決めブロック420の外側に弾性アーム422を設け、前記楔形ストッパ421の末端は前記ラチェットディスク200の外周から伸び出し、前記弾性アーム422の末端はクラッチリング410の回転中に2つの三角係止部330に当接することができ、前記リール500はリール収容部300の下端から収容室内に回動装着され、かつ、リール500の上端内周壁に楔形ストッパ421の端部と噛み合う円周歯510を設け、前記クラッチリング410が弾性変形して縮小するとき、前記楔形ストッパ421が円周歯510から離脱可能である。前記リール500の外周に円周配置する溝520を設け、溝520の表面に各紐通し台320に対応する紐通し孔530を設け、前記リール内に紐通し孔を連通する紐通し通路541を設け、前記紐通し通路541はU字形で配置する。
図1から図9に示すように、上記の設置により、本実施例は、ノブ100と、ラチェットディスク200、リール収容部300と、クラッチ400とリール500とを組み合わせ構成され、ノブ100の正転と逆転によって紐の締めと緩めを実現でき、使用により便利である。上記の設置により、ノブ100とラチェットディスク200が上下に協働してノブ100下端の制御補強筋110をラチェットディスク200に対応する円弧状溝200に嵌め込むようにし、ラチェットディスク200はリール収容部300の上端に組み立てられ、ラチェット歯211をリール収容部300上端の棘歯310と噛み合うようにし、リール500はリール収容部300下端から収容室内に嵌め込み、クラッチ400をラチェットディスク200とリール500との間に取り付け、クラッチ400の各位置決めブロック420はラチェットディスクの方形溝と摺動嵌合し、位置決めブロック420外側の楔形ストッパ421はリール500の円周歯510と噛み合い、紐の両端が紐通し台320から紐通し孔530を介して紐通し通路541に入り、紐通し通路541を通した紐の端部をU字形に拘束し、紐の両端がU字形でリール内に穿設するので、紐通しの締付度合いを高め、紐の解けを回避することができる。紐締め操作完了後の状態を図16に示す。溝520に紐を巻き込んだ後、ノブ100を正転または逆転することで紐締め状態と紐緩め状態との間で切り替えることができる。ノブ100が正転するとき、ラチェットディスク200とクラッチ400を駆動して正転させ、クラッチ400の楔形ストッパ421はリール500内周の円周歯と噛み合っているので、リール500を駆動して正転させることができ、さらに紐締め状態が確立される。ノブ100が逆転するとき、ノブ100の制御補強筋がラチェットディスクとクラッチを駆動して逆転させ、クラッチ400の弾性アームは三角係止部330に当接するので、クラッチ400が摩擦抵抗を受けて径方向で弾性変形が発生して縮小し、さらに、楔形ストッパ421とリール500内周の円周歯との噛み合いが解除され、リール500が自在回転できるようになり、紐緩め状態が確立される。これにより、本考案は、強く引き締め状態、紐緩め状態及び緩め状態から強く引き締め状態への状態があり、ユーザーの日常使用に便利である。
図1に示すように、ノブ100の正転または逆転を容易にするため、本実施例はノブ100の外周にノブ100の外周を囲むように配置する滑り止め模様を設ける。
上記のように、ノブ100とラチェットディスク200とを組み合わせてリール収容部300の上端に取り付けられ、ノブ100の脱落を防止しながら回転可能な状態を確保するため、本実施例はリール収容部300の外周にリール収容部300を囲むように配置する固定リング突起340を設け、前記ノブ100のリール収容部300に嵌め込む上端の内壁に固定尾錠120を設け、前記固定尾錠120は固定リング突起340の下方に嵌め込み、ノブ100の脱落を防止することができる。ノブ100がリール収容部300の上端に嵌め込むと、固定尾錠120は固定リング突起340と回動嵌合し、それにより、ノブ100とリール収容部300とが一体の組立構造を形成する。
上記のように、リール500とクラッチ400とを組み立てるとき、リール収容部300の下端から収容室内に装入し、前記リール収容部300下端の内側に対向配置の位置決め係止部360を設け、前記リール500の外周に位置決め係止部360と可動嵌合する逃げ溝550を設け、リール500の逃げ溝550が位置決め係止部360に合わせると、収容室に嵌め込むと同時に、紐通し台320が紐通し孔530に向かうようにすることができる。これにより、位置決め係止部360が位置決め組立構造を形成することができ、組立をするとき、リール500は逃げ溝550を介してリール収容部300内の収容室内に装着し、組立完了後、紐通し台320は紐通し孔530に向い、外部からリール500への紐通しを容易にする。
図1から図9に示すように、組立製品全体の取付けを容易にするため、本実施例はリール収容室300の下端外周に対向配置の大小固定係止台350を設け、固定係止台350はリール収容部300の取付けに用いる。実際の応用において、紐通しを容易にするため、本実施例はリール収容部300端面の固定係止台350に対応する両側にスプライト標識370を設ける。また、リール500の下端面の一方の逃げ溝550に対応する両側に観察窓540を設け、他方の逃げ溝550に対応する両側に位置決め標識560も設け、前記位置決め溝560はストライプ標識370に向かうことができる。観察窓540と位置決め標識560の構造により紐締め操作の利便性をはかることができる。
(実施例2)
図9に示すように、本実施例は実施例1の組立製品の取付けに用いるベース600を提供し、前記ベース600の上端に固定リング台610を設け、前記固定リング台610の内底部に固定係止台350と係り合う取付け溝620を設け、前記固定リング台610の上部に紐通し台320に対向配置する紐通し溝630を設ける。このように、ノブ100と、ラチェットディスク200と、リール300と、クラッチ400とリール500との組立を完了した後、リール収容部300下端の固定係止台350が固定リング内の取付け溝620に嵌め込むことができ、組立製品全体の取付安定性を保証する。また、リール収容部300の底部に位置決め係止部360を設け、ベース600の干渉を防ぐため、本実施例はベース600の対応する固定リング台610の内底部に位置決め係止部360を収容するための逃げ溝を設ける。実際の応用において、組立製品の取外しを容易にするため、本実施例は前記固定リング台610上端の取付け溝620の上方に取外し口640を設ける。取外し口640を設置することでリール収容部300の取外しが容易になり、ユーザーの他の操作を容易にする。
(実施例3)
実施例1と実施例2が提供する組立構造とベース構造に基づき、この手段の取付け手順は次のとおりである。
A.まず、図10から図14に示すように、ラチェットディスク300をリール収容部300の上端内に装入し、ラチェットアーム210の末端外周のラチェット歯211はリール収容部300上端内周壁の棘歯310と噛み合う。
B.ノブ100内端面上の2本の制御補強筋110をそれぞれラチェットディスク200上の円弧状溝220に挿入し、ノブ100内円周辺の固定尾錠120をリール収容部300の固定リング突起340に置いてしっかりと押付け、「カチッ」という音が聞こえ、ノブ100がリール収容部300の腰の位置に差し込まれる。このように3つの部品を1つのアセンブリに組み立てることができる。
C.クラッチ400をラチェットディスク200の下端に装入し、組立方法は以下の通りである:ノブ100の制御補強筋110をラチェット上の円弧状溝220の端部に回し、クラッチ400の楔形ストッパ421と弾性アーム422をそれぞれ方形溝230に嵌め込む。リール500をリール収容部300に装入し、リール500の円周歯510付き側をリール収容部300の内部に向けるようにし、リール500の2つの逃げ溝550をリール収容部300の位置決め係止部360に位置合わせてリール500を収容室に入れ、底まで押した後、ノブ100を回し、ノブ100上の2本の制御補強筋110はラチェットデバイス200とクラッチ400を駆動して回転させ、回転中にクラッチ400上の2つの楔形ストッパ421がリール500上の円周歯510に位置合わせると、クラッチ400はリール500とラチェットディスク200との間に嵌め込まれる。このとき、クラッチ400内の楔形ストッパ421とリール500との組立関係を図12に示す。クラッチ400内の弾性アーム422とラチェットディスク200との組立関係を図10に示す。クラッチ400とラチェットディスク200及びリール500との組立関係を図13及び図14に示す(クラッチ400はラチェットディスク200とリール500との間に挟まれ、クラッチとして機能する)。
D.対応する材質の紐をリール500の2列の紐通し孔530に挿通し、紐通し方法は以下の通りである:ノブ100を時計回りに回し、ノブ100内の制御補強筋110はラチェットディスク200とクラッチ400を駆動して回転させ、クラッチ400内の楔形ストッパ421はリール500内の円周歯510と噛み合い、リール500も時計回りに回転するように駆動し、回転中にリール500内の2本の位置決め標識560をリール収容部300内のストライプ標識370に位置合わせる。このとき、リール収容部300の紐通し台320からリール500上の紐通し孔530が見えられる。紐をリール収容部300の紐通し台320に通し、リール500上の紐通し孔530に通し、そして、紐を完全に通して孔の他側から引き出し、さらに紐の先端を同じ側の紐通し孔530に通し、リール500の観察孔540から紐の先端がリール500外側の紐通し孔530から露出していると確認されたとき、外側から紐を引き締め、紐をリール500にしっかりと固定させる。同様の方法で紐の他端をリール500の他方の穴に通し、この端の紐もリール500にしっかりと固定するようにする。
E.紐を通したノブ100アセンブリ(ノブ100、ラチェットディスク200、リール収容部300、クラッチ400とリール500の5つの部品を含む)をベース600に装入する。組立方法:アセンブリのリール収容部300上の固定係止台350をベース600上の取付け溝620に合わせ、「カチッ」という音が聞こえるまで少し力を入れてしっかりと押し付け、この時、ノブ100アセンブリとベース600が所定の位置に組み立てられ、組立完了後の効果を図15に示す。
(実施例4)
本実施例は本考案の手段の各具体的な機能の具体的な実施形態を提供する。
紐強く引き締め:ノブ100を時計回りに回し、ノブ100内の2本の制御補強筋110をラチェットディスク200内の円弧状溝220の端部位置に回転させ、ノブ100の制御補強筋がラチェットディスク200を時計回りに回転させ、ラチェットディスク200内の方形溝230がクラッチ400内の楔形ストッパ421と弾性アーム422を駆動して時計回りに回転させ、さらに、クラッチ400を駆動して時計回りに回転させる。クラッチ400内の楔形ストッパ421は、このときラチェットディスク200の円弧状溝220に位置し、ノブ100内の制御補強筋110は内側面に当接し、楔形ストッパ421がリール500の円周歯と噛み合い、リール500を駆動して時計回りに回転させ、紐を引き締める目的を達成する。このとき、ラチェットディスク200内のラチェット歯211の端面は、リール収容部300内の棘歯310の歯面に突き当てられ、ホイール収容部300と、ラチェットディスク200と、クラッチ400とリール500の4つの部品からなるシステム全体を固定し、このシステムの逆時計回りの回転を阻止することができ、紐が解けないように強く引き締める目的を達成する。
紐緩め:ノブ100を逆時計回りに回し(ノブ100の回転中、ラチェットディスク200内のラチェット歯211はリール収容部300内の棘歯310の歯面に突き当たり、ラチェットディスク200はリール収容部300に対して位置固定)、ノブ100内の2本の制御補強筋110が逆時計回りにラチェットディスク200内の円弧状溝220に沿って円弧状溝220の他端に入り、制御補強筋110の外側面がクラッチ400内のクラッチリング410の内側壁を駆動してクラッチ400の弾性アームをラチェットディスク200内の方形溝230に沿って外部に移動させ、弾性アーム422はクラッチリング410の径方向変形により縮小されるので、楔形ストッパ421が方形溝230に沿って内向きに移動し、それにより、楔形ストッパ421をリール500内の円周歯510から離脱させ、リール500が円周方向に自在回転できるようになり、紐を緩める目的を達成する。
紐の緩めから引き締めへ:この過程の開始状態では、ノブ100内の2本の制御補強筋110は、ラチェットディスク200内の円弧状溝220内の端部にある。このとき、ノブ100を時計回りに回すと、クラッチ400の弾性アーム422の内側壁とノブ100の制御補強筋110の外側壁が互いに押し付けているので、相互間の摩擦力が大きく、制御補強筋110の外側壁は摩擦力によってクラッチ400を駆動して時計回りに回転させ、クラッチ400は弾性アーム422によってラチェットディスク200を駆動して時計回りに回転させる。クラッチ400が弾性アーム422に回転するリール収容部300上の三角係止部330に触れると、三角係止部330は弾性アーム422の回転を妨げ、ノブ100の係止部110とクラッチ部材400とが変位し、ノブ100を回転し続け、制御補強筋110がラチェット円弧状溝220の他端部に達し、この時、クラッチ400上の楔形ストッパ421が制御補強筋110によってリール500の円周歯510に押し付け、楔形ストッパ421が円周歯510と噛み合うようにし、リール500を駆動して共に時計回りに回転し、紐の先端がリール500の紐通し孔530に固定した紐を溝520に巻き込み、紐を引き締める目的を達成する。
本考案の明細書には、多くの詳細内容を記載している。しかしながら、本考案の実施例は、これらの詳細内容がなくても実施できることを理解されたい。一部の実施例では、本明細書をはっきりと理解できるように、公知の方法、システムおよび技術を詳細に記載されていない。
最後に、以上の各実施例は、本考案の技術的解決策を説明するためのものであり、それを限定するものではないことを説明されたい。上記各実施例を参照して本考案を詳細に説明したが、当業者は、上記各実施例に記載された技術的解決策を修正したり、その一部または全部の技術的特徴を同等に置き換えたりすることができ、これらの修正または置換は、それぞれの技術的解決策の本質を本考案の各実施例の技術的解決策の範囲から逸脱させるものではなく、すべて本考案の実用新案の範囲と明細書の範囲に含まれることを理解されたい。

Claims (10)

  1. 正逆転紐締緩手段であって、ノブ(100)と、ラチェットディスク(200)と、リール収容部(300)と、クラッチ(400)と、リール(500)とを備え、
    前記ノブ(100)の内面にノブ(100)の円心を中心とした相対間隔配置の制御補強筋(110)を設け、
    前記ラチェットディスク(200)の外周にその円周を囲むように配置されたいくつかのラチェットアーム(210)を設け、前記ラチェットアーム(210)の末端外周にラチェット歯(211)を設け、前記ラチェットディスク(200)に制御補強筋(110)の貫通用円弧状溝(220)を設け、前記ノブ(100)を回すことで制御補強筋(110)を円弧状溝(220)に沿って移動させることができ、ラチェットディスク(200)のノブ(100)に反対した表面に互いに垂直して配置された2対の方形溝(230)も設け、
    前記リール収容部(300)の上端内周壁にラチェット歯(211)と噛み合う棘歯(310)を設け、リール収容部(300)の下端内部にリール(500)を収容する収容室を設け、収容室の棘歯(310)に近い側に対称的に配置する三角係止部(330)を設け、
    前記クラッチ(400)はその径方向に沿って弾性変形可能なクラッチリング(410)を備え、クラッチリング(410)の外側の各方形溝(230)に対応する位置に位置決めブロック(420)を設け、前記位置決めブロック(420)は方形溝(330)に対応して摺動嵌合可能であり、一対の対向配置された位置決めブロック(420)の外側に楔形ストッパ(421)を設け、他方の対向配置された位置決めブロック(420)の外側に弾性アーム(422)を設け、前記楔形ストッパ(421)の末端は前記ラチェットディスク(200)の外周から伸び出し、前記弾性アーム(422)の末端はクラッチリング(410)の回転中に2つの三角係止部(330)に当接することができ、
    前記リール(500)はリール収容部(300)の下端から収容室内に回動装着され、かつ、リール(500)の上端内周壁に楔形ストッパ(421)の端部と噛み合う円周歯(510)を設け、前記クラッチリング(410)が弾性変形して縮小するとき、前記楔形ストッパ(421)が円周歯(510)から離脱可能であることを特徴とする正逆転紐締緩手段。
  2. 前記リール収容部(300)の収容室に対応する外周に間隔配置する紐通し台(320)を設け、前記リール(500)の外周に円周配置する溝(520)を設け、溝(520)の表面に各紐通し台(320)に対応する紐通し孔(530)を設け、前記リール(500)内に紐通し孔(530)を連通する紐通し通路(541)を設け、前記紐通し通路(541)はU字形で配置することを特徴とする請求項1に記載の正逆転紐締緩手段。
  3. 前記ノブ(100)の外周にノブ(100)の外周を囲むように配置する滑り止め模様を設けることを特徴とする請求項1に記載の正逆転紐締緩手段。
  4. 前記リール収容部(300)の外周にリール収容部(300)を囲むように配置された固定リング突起(340)を設け、前記ノブ(100)のリール収容部(300)の上端に嵌め込む内壁に固定尾錠(120)を設け、前記固定尾錠(120)は固定リング突起(340)の下方に嵌め込み、ノブ(100)の脱落を防止することを特徴とする請求項1に記載の正逆転紐締緩手段。
  5. 前記リール収容部(300)の下端内側に相対的に配置された位置決め係止部(360)を設け、前記リール(500)の外周に位置決め係止部(360)と可動嵌合する逃げ溝(360)を設け、リール(500)の逃げ溝(550)が位置決め係止部(360)に合わせると、収容室に嵌め込むと同時に、紐通し台(320)が紐通し孔(530)に向かうようにすることができることを特徴とする請求項1に記載の正逆転紐締緩手段。
  6. 前記リール収容部(300)の下端外周に対向配置する大小固定係止台(350)を設け、前記リール収容部(300)端面の大きい固定係止台(350)に対応する両側にストライプ標識(370)を設けることを特徴とする請求項5に記載の正逆転紐締緩手段。
  7. 前記リール(500)の下端面のその一方の逃げ溝(550)に対応する両側に観察窓(540)を設け、他方の逃げ溝(550)に対応する両側にさらに位置決め標識(560)を設け、前記位置決め標識(560)がストライプ標識(370)に向かうことができることを特徴とする請求項6に記載の正逆転紐締緩手段。
  8. さらにベース(600)を備え、前記ベース(600)の上端に固定リング台(610)を設け、前記固定リング台(610)の底部に固定係止台(350)と係り合う取付け溝(620)を設け、前記固定リング台(610)の上部に紐通し台(320)に対向配置する紐通し溝(630)を設けることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の正逆転紐締緩手段。
  9. 前記ベース(600)の固定リング台(610)に対応する内底部に位置決め係止部(360)を収容する逃げ溝を設けることを特徴とする請求項8に記載の正逆転紐締緩手段。
  10. 前記固定リング台(610)上端の取付け溝(620)に対応する上方に取外し口(640)を設けることを特徴とする請求項8に記載の正逆転紐締緩手段。
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