JP3241252U - Led照明装置 - Google Patents

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康彦 齊藤
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株式会社Capスタイル
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Abstract

Figure 0003241252000001
【課題】車両のフロントパネルやコンソールボックスに設けられている常設USBコネクタに接続しても、利用し得る給電用USBコネクタの数を減少させることのないLED照明装置を提供する。
【解決手段】LED照明装置100は筐体10を有する。筐体10は、LED素子21と、LED素子21の動作モードを切り替えるためのスイッチ33と、LED素子21の光を外部に放出する発光窓12と、給電用USBコネクタ40と、を内蔵し、受電用USBコネクタ50が筐体10の後面から突出している。
【選択図】図1

Description

新規性喪失の例外適用申請有り
本考案は、LED照明装置、特に、筐体に設けられた受電用USBコネクタを介して供給される電力により発光するLED素子を有するLED照明装置に関する。
1つの筐体に受電用USBコネクタと1つの給電用コネクタとを装備させ、受電用USBコネクタを、車両のフロントパネルやコンソールボックスに設けられている常設USBコネクタに接続することにより、受電用USBコネクタを介して供給される電力を1つの給電用コネクタから取り出せるようにした中継用USBコネクタは従来より知られている。
ところで、自動車のコンソールボックスにUSB充電口やLED照明を取り付けることは先行例(たとえば、特許文献1参照)によっても公知である。特許文献1によると、コンソールボックスの上蓋に2つのUSB充電口とLED照明とが設置されていて、夜間であってもLED照明によってコンソールボックスの内部を照らして小物を探すことができる旨、記載されている。また、コンソールボックスの上蓋に設けられている2つのUSB充電口は、モバイル通信機器の二次バッテリーを充電するための給電口として利用したり、車室内を照明することに使用される別のLED照明器具の電源として利用したりすることができるものと考えられる。
他の先行例(たとえば、特許文献2参照)には、車両側から外部機器へ給電することができるアダプタとして、車両側の常時給電コネクタに接続される受電コネクタと、受電コネクタを介して供給される電力に基づき外部機器へ電力の供給を行う給電コネクタとを1つのアダプタに設けた構成が示されている。そして、給電コネクタとしてUSBコネクタ、ミニUSBコネクタ、シガーソケットが掲げられている。
実登第3215586号公報 特開2022-174170号公報
上記したような従来より知られている中継用USBコネクタでは、夜間などにコンソールボックス周辺などを照明するための別のLED照明器具に必要な電力を、この中継用USBコネクタを利用して供給しようとすると、中継用USBコネクタの給電用コネクタがこのLED照明器具に使われてしまって中継用USBコネクタの給電用コネクタが塞がれてしまう。このため、たとえば、中継用USBコネクタを、LED照明器具に必要な電力を供給することに使用すると、その中継用USBコネクタを利用してモバイル通信機器の二次バッテリーを充電したりすることはできなくなる。同様に、中継用USBコネクタを用いずに、車両のフロントパネルやコンソールボックスに設けられている常設USBコネクタの給電用USBコネクタから直接にLED照明器具に必要な電力を供給しようとすると、常設USBコネクタがこのLED照明器具に使われてしまって、モバイル通信機器の二次バッテリーを充電したりすることには使えなくなる。
一方、中継用USBコネクタには、1つの受電用コネクタから2つの給電用コネクタに電力を分配する機能を備えるものも知られているけれども、これによっても、別のLED照明器具に必要な電力を中継用USBコネクタの1つの給電用コネクタから供給しようとすると、中継用USBコネクタの1つの給電用コネクタがこのLED照明器具に使われてしまう。このため、中継用USBコネクタを、LED照明器具に使うことと併せて、モバイル通信機器の二次バッテリーの充電や他の外部機器に同時に使いたいようなときには、残りの給電用コネクタを利用することに制約ができてしまう。
本考案は、以上の状況に鑑みてなされたものであり、LED素子の発光を利用した照明器具としての機能を本来的に備えていることに加えて、車両のフロントパネルやコンソールボックスに設けられている常設USBコネクタに接続したとしても、利用し得る給電用USBコネクタの数を減少させることのないLED照明装置を提供することを目的としている。
本考案に係るLED照明装置は、筐体に設けられた受電用USBコネクタを介して供給される電力により発光するLED素子を有する。そして、上記LED素子が上記筐体に内蔵されていて、当該筐体に、上記LED素子の動作モードの切り替えに使用されるスイッチと、上記LED素子の光を外部に放出するための発光窓と、上記電力を外部機器に対して出力する給電用USBコネクタと、が設けられている、というものである。
このように構成されているLED照明装置によると、受電用USBコネクタを、車両のフロントパネルやコンソールボックスに設けられている常設USBコネクタのような給電用USBコネクタに接続してその給電用USBコネクタを塞いだとしても、筐体には、そのように塞がれた相手方給電用USBコネクタの代替として利用することが可能な給電用USBコネクタが設けられているために、利用し得る給電用USBコネクタの数が減少することが回避される。また、LED素子を内蔵している筐体に、LED素子の光を外部に放出するための発光窓が設けられていることにより、この発光窓から出た光が当該LED照明装置の設置箇所周辺を照明することに役立つ。さらに、筐体に設けられているスイッチの作用によりLED素子の動作モードの切り替えられるようになっているために、LED素子を制御することによって実現できる様々のパターンの動作モードを選択することが可能になる。
本考案では、上記発光窓が、上記筐体に具備されている横向き面と下向き面との2箇所で開口している、という構成を採用することが可能である。これによれば、当該LED照明装置の設置箇所周辺の広い範囲を2箇所の発光窓から放出される光で照明することが可能となる。
本考案では、上記LED素子が、上記発光窓の開口に対して筐体の内方へ後退した箇所に配置されていることが望ましい。これによれば、使用者の手の指がLED素子に直接に触れるという事態が防止されるため、発熱したLED素子に使用者の手が触れて使用者が不快感を感じたりするという事態が回避される。
本考案では、上記受電用USBコネクタが上記筐体に具備されている後面から突出し、上記給電用USBコネクタの接続ポートが上記筐体に具備されている前面で開口している、という構成を採用することが望ましい。これによれば、当該LED照明装置にシンプルな外観が付与され、しかも、車両のフロントパネルやコンソールボックスに設けられている常設USBコネクタに接続しやすく、しかも、周辺の照明も効果的に行われるようになる。
以上のように、本考案に係るLED照明装置によれば、別途照明器具を用いずに設置箇所周辺を照明することが可能になるばかりか、車両のフロントパネルやコンソールボックスに設けられている常設USBコネクタに接続したとしても、利用し得る給電用USBコネクタの数が減少しない、という効果が奏される。
本考案の実施形態に係るLED照明装置を外観図である。 本考案の実施形態に係るLED照明装置を別の方向から見て示した外観図である。 発光切替えモードを可能にするための構成図である。 発光切替えモードの具体的パターンを例示した説明図である 点灯カラー切替えモードを可能にするための構成図である。 点灯カラー切替えモードの具体的パターンを例示した説明図である。 調光切替えモードを可能にするための構成図である。 点灯モード(蛍モード)を可能にするための構成図である。
図1は本考案の実施形態に係るLED照明装置100を斜め後方上部から見て示した外観図、図2は同実施形態に係るLED照明装置100を斜め前方下部から見て示した外観図である。
このLED照明装置100は、略直方体形状に形成された中空の筐体10に、第1及び第2の2つのLED素子21,22と、第1及び第2の2つのプッシュスイッチ31,32でなるスイッチ30と、1つの給電用USBコネクタ40と、1つの受電用USBコネクタ50とが設けられてなる。
受電用USBコネクタ50は、筐体10の後面から前向きに突出しているのに対し、給電用USBコネクタ40は、筐体10に内蔵されていて、その接続ポート41が筐体10に具備されている前面で開口している。また、2つのLED素子21,22のうち、一方側のLED素子21は、筐体10の横向き面11で開口している発光窓12に臨んでいると共に、発光窓12の開口に対して筐体10の内方へ少しだけ後退した箇所に配置されている。発光窓12の周壁13が外拡がり形状に形成されている。発光窓12の外拡がり形状の周壁13は、一方側のLED素子21の光を横方向に向けて拡散させることに役立つ。同様に、他方側のLED素子22は、筐体10の下向き面14で開口している発光窓15に臨んでいると共に、発光窓15の開口に対して筐体10の内方へ少しだけ後退した箇所に配置されている。そして、発光窓15の周壁16が外拡がり形状に形成されている。発光窓15の外拡がり形状の周壁16は、他方側のLED素子22の光を下方に向けて拡散させることに役立つ。さらに、第1及び第2の2つのプッシュスイッチ31,32は、それらの押しボタン部分31a,32aが、筐体10の上向き面17に形成されている口部18,19からやや突出している。
上記した給電用USBコネクタ40、2つのLED素子21,22、及び、2つのプッシュスイッチ31,32は、いずれも筐体10に内蔵されている回路基板(不図示)に実装されている。そして、給電用USBコネクタ40には、受電用USBコネクタ50を介して電力が供給される。また、2つのLED素子21,22は、受電用USBコネクタ50を介して供給される電力により発光する。
上記したLED照明装置100において、第1及び第2の2つのプッシュスイッチ31,32でなるスイッチ33は、2つのLED素子21,22の動作モードの切り替えに使用される。この実施形態では、2つのLED素子21,22の動作モードとして、数種類の動作モードが設定されている。これらの動作モードを以下で概略的に説明する。
図3Aは2つのLED素子21,22の発光が切り替わる動作モード(発光切替えモード)を可能にするための構成図であり、図3Bは発光切替えモードの具体的パターンを例示した説明図である。
図3Aのように、発光切替えモードは、片側のプッシュスイッチ31からの信号に基づいて発光切替え制御回路210を動作させることにより駆動される。発光切替え制御回路210は、受電用USBコネクタ50及び電源回路300を介して供給される電力によって駆動される。この実施形態では、図3Bのように、片側のプッシュスイッチ31を繰り返し押し下げることにより、押下げ動作ごとに、片方のLED素子21(横向きLED素子21)の点灯と他方のLED素子22(下向きLED素子22)の消灯(第1状態)、下向きLED素子22の点灯と横向きLED素子21の消灯(第2状態)、横向きLED素子21の点灯と下向きLED素子22の点灯(第3状態)、横向きLED素子21の消灯と下向きLED素子22の消灯(第4状態)、の各状態が、この順に繰り返される。したがって、使用者は、片側のプッシュスイッチ31の押下げ動作を繰り返すことにより、上記した第1~第4の各状態の中から最も適切な状態を容易に選択することが可能である。
図4Aは2つのLED素子21,22の発光色を切り替える動作モード(点灯カラー切替えモード)を可能にするための構成図であり、図4Bは点灯カラー切替えモードの具体的パターンを例示した説明図である。
図4Aのように、点灯カラー切替えモードは、他側のプッシュスイッチ32からの信号に基づいて点灯カラー切替え切替え制御回路220を動作させることにより駆動される。点灯カラー切替え切替え制御回路220は、受電用USBコネクタ50及び電源回路300を介して供給される電力によって駆動される。この実施形態では、図4Bのように、他側のプッシュスイッチ32を繰り返し押し下げることにより、押下げ動作ごとに、横向きLED素子21又は下向きLED素子22のいずれかの発光色が、白色、青色、水色、緑色、黄色、橙色、桃色、赤色、これら各色のグラデーション(8色グラデーション)の順に切り替わる。したがって、使用者は、他側のプッシュスイッチ31の押下げ動作を繰り返して上記した8種類の点灯カラーの中から最も適切な点灯カラーを容易に選択することが可能である。
図5は2つのLED素子21,22の明暗を変化させるような調光を行う動作モード(調光切替えモード)を可能にするための構成図である。
図5のように、調光切替えモードは、他側のプッシュスイッチ32からの信号に基づいて調光切替えモード制御回路230を動作させることにより駆動される。調光切替えモード制御回路230は、受電用USBコネクタ50及び電源回路300を介して供給される電力によって駆動される。この実施形態では、図5のように、他側のプッシュスイッチ32を一定時間長押しすることにより、点灯中の横向きLED素子21又は点灯中の下向きLED素子22のいずれかの明暗が、明るい色から暗い色に漸次変化し、長押しを停止したときの明るさで固定される。また、再度、長押しすると、暗い色から明るい色から暗い色に漸次変化し、長押しを停止したときの明るさで固定される。
図6は2つのLED素子21,22のそれぞれの点灯と消灯とが昆虫の蛍による発光のようにやわらかく繰り返し続く点灯モード(蛍モード)を可能にするための構成図である。
図6のように、点灯モード(蛍モード)は、他側のプッシュスイッチ32からの信号に基づいて点灯モード制御回路240を動作させることにより駆動される。点灯モード制御回路240は、受電用USBコネクタ50及び電源回路300を介して供給される電力によって駆動される。この実施形態では、図6のように、他側のプッシュスイッチ32に対して一定時間内(たとえば1秒以内)でのダブルプッシュを繰り返すことにより、点灯モードのON状態とOFF状態とが自動的に連続して切り替わる。また、点灯モードがON状態のときに、他側のプッシュスイッチ32を押し下げると、点灯モードを継続したまま、図4Bで説明したように点灯カラーが切り替わる。
以上説明した2つのLED素子21,22の動作モードは例示であり、これ以外の動作モードを設定することは勿論可能である。たとえば、2つのLED素子21,22が点滅を繰り返すような動作モードを設定することも可能である。
図3Aに示した発光切換え制御回路210,図4Aに示した点灯カラー切換え制御回路220、図5に示した調光モード制御回路230、図6に示した点灯モード制御回路240などは、筐体10に内蔵されている回路基板(不図示)に実装されている。
この実施形態のLED照明装置100は、たとえば、受電用USBコネクタ50を、車両のフロントパネルやコンソールボックスに設けられている常設USBコネクタに接続することによって好適に使用することができる。そして、このような使用形態では、上記した2つのLED素子21,22の様々な動作モードを適宜実行することによって、LED照明装置100の設置箇所の周辺の広い範囲を多様な動作モードで照明することができることは勿論、上記常設USBコネクタが当該LED照明装置100の受電用USBコネクタ50によって塞がれるとしても、その代替として役立つ給電用USBコネクタ40が設けられているために、利用し得る給電用USBコネクタの数が減少することを回避することが可能になる。
この実施形態では、LED素子21,22が筐体10の横向き面11と下向き面14との2箇所で開口している発光窓12,15に臨んでいるけれども、発光窓の形成箇所はこれに限定されることはなく、筐体の前面や上面に形成された発光窓にLED素子が臨んでいてもよい。さらに、LED素子が臨んでいる発光窓の数は1つであっても2つ以上であってもよい。
図1~図6では、説明の便宜上、同一又は相応する要素に同一の符号を付した。
10 筐体
11 筐体の横向き面
12,15 発光窓
14 筐体の下向き面
21,22 LED素子
33 スイッチ
40 給電用USBコネクタ
41 給電用USBコネクタの接続ポート
50 受電用USBコネクタ
100 LED照明装置

Claims (4)

  1. 筐体に設けられた受電用USBコネクタを介して供給される電力により発光するLED素子を有するLED照明装置であって、
    上記LED素子が上記筐体に内蔵されていて、当該筐体に、上記LED素子の動作モードの切り替えに使用されるスイッチと、上記LED素子の光を外部に放出するための発光窓と、上記電力を外部機器に対して出力する給電用USBコネクタと、が設けられていることを特徴とするLED照明装置。
  2. 上記発光窓が、上記筐体に具備されている横向き面と下向き面との2箇所で開口している請求項1に記載したLED照明装置。
  3. 上記LED素子が、上記発光窓の開口に対して筐体の内方へ後退した箇所に配置されている請求項2に記載したLED照明装置。
  4. 上記受電用USBコネクタが上記筐体に具備されている後面から突出し、上記給電用USBコネクタの接続ポートが上記筐体に具備されている前面で開口している請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載したLED照明装置。
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