JP3240281U - 財産管理用綴り - Google Patents

Abstract

【課題】もしものことがあったとき、家族が安心できるように、大切な書類や情報をきちんと整理し、家族に伝えるためのオリジナルな財産管理綴り帖を提供する。【解決手段】本考案の財産管理用綴り１は、複数の書面と、この書面を、取り外し可能にとじる、とじ具２を備え、前記書面は、財産を記載する財産掲載ページ３と、この財産掲載ページに対応する財産対応書面４であることを特徴とする財産管理用綴りである。【選択図】図１

Description

本考案は、相続に関する財産管理用綴りに関する。

近年、人生の気持ちを整理するエンディングノートが使い始められているが、十分に活用できていない状況である。これは、エンディングノートは多くの人たちが持っているが、書き方がわからないため、あるいは、記載が面倒であったり、記載していく気持ちになれなかったり、結局のところ記載されることなく活用されていない状況である。エンディングノートの書き方についての本もあるが活用されていない。相続時の資料との位置づけで、貯金や保険といった相続財産に関する項目も設定されているが、ありふれた記載欄であり、書き難く、活用されていないのが実情である。

特開２０１６－１９９０２７号公報 実用新案登録第３２０６７０５号公報

考案の財産管理用綴りは、もしものことがあったとき、家族が安心できるように、大切な書類や情報をきちんと整理し、家族に伝えるためのオリジナル資料集である。
今までのエンディングノート、例えば、特許文献１、２で開示されたエンディングノートにおいては、特許文献１のエンディングノートでは、相続関係の資料作成がメインとなっており、相続人には感謝されるが、被相続人である記載者自身が容易に作成できるものではない。また、特許文献２では、金融機関のカード等も格納するタイプであり、カードが悪用される危険性もありエンディングノートとして実用性には疑問である。
また、一般的な、エンディングノートや財産管理用綴り（財産管理に関する部分）での、財産管理に関する記載欄は、金融機関名や保険会社名とともに、口座番号や証券番号を記載する欄が設けられており、そこに記載する必要があり、即ち、通帳や証券をもとに書き写さなければならないので手間であり、書き写す際に間違えてしまう可能性もある。
多くは、この段階でエンディングノートの財産管理に関する部分の作成をやめてしまい、使われることなくエンディングノートとしての役割を終えてしまう。そこで、これら課題を解決するためのエンディングノート、とりわけ、相続に関する財産管理用の財産管理用綴りについての提供を目的とする。

請求項１の財産管理用綴りでは、複数の書面と、この書面を、取り外し可能にとじる、とじ具を備え、前記書面は、財産を記載する財産掲載ページと、この財産掲載ページに対応する財産対応書面であることを特徴とする財産管理用綴りである。
具体的には、財産を流動資産といわれる現金化しやすい預貯金や株などの資産、土地や建物の不動産、住宅ローンなどの負債、保険関係などに分類し、夫々の財産掲載ページを設ける。このうち、流動資産といわれる現金化しやすい預貯金や株などの資産については、資産掲載ベージで対応する。資産掲載ページでは、一覧表に金融機関名のみを記載し、それに対応する書面である金融機関の通帳のコピーをとじ具でとじる。

請求項２の財産管理用綴りでは、財産掲載ページは、相続関係を示す相続関係図が含まれることを特徴とする請求項１に記載の財産管理用綴りである。相続関係図があることで、相続関係者を把握することができる。

請求項３の財産管理用綴りでは、財産掲載ページは、保険に関する情報を記載する保険情報ページと、保険に関する情報を記載する保険情報ページに対応する保険対応書面が、少なくとも、含まれることを特徴とする請求項１又は請求項２に記載の財産管理用綴りである。請求項１と同じく、具体的には、保険証券等のコピーをとじ具でとじる。

請求項１の財産管理用綴りでは、具体的には、財産掲載ページに含まれる、資産掲載ページは、金融機関名のみを記載し、金融機関の通帳のコピーをとじ具でとじることから、口座番号を記入欄に直接記載するのではないので、間違えることはない。
請求項２の財産管理用綴りでは、相続関係図があることで、相続関係者を把握することができる。
請求項３の財産管理用綴りでは、請求項１と同じく、具体的には、保険証券等のコピーをとじ具でとじることから、証券番号等を記入欄に直接記載するのではないので、間違えることはない。

財産管理用綴りの、全体を示し、とじ具での綴り状態を示す図（ａ）、および、とじ具の図（ｂ）である。 財産管理用綴りの、資産掲載ページに関する図である。 財産管理用綴りの、相続関係図に関する図である。 財産管理用綴りの、保険情報ページに関する図である。

本考案に関する財産管理用綴りについて、図面に基づいて説明する。図１、２、３、４に本考案の実施形態を示す。

図１（ａ）は、本考案の財産管理用綴り１の、全体を示し、とじ具２での綴り状態を示す図である。
財産管理用綴り１は、複数の書面と、この書面を、取り外し可能にとじる、とじ具２を備える。前記書面は、財産を記載する財産掲載ページ３と、この財産掲載ページに対応する財産対応書面４であることを特徴とする。
財産掲載ページ３として、具体的には、財産を流動資産といわれる現金化しやすい預貯金や株などの資産、土地や建物の不動産、住宅ローンなどの負債、保険関係などに分類し、夫々に財産掲載ページ３を設ける。
図１（ｂ）は、とじ具の図である。一般的な２穴のクリップタイプのとじ具２であり、４０から５０枚を綴ることができる。
図２は、流動資産といわれる現金化しやすい預貯金や株などの資産について記載する、財産掲載ページ３の内の資産掲載ベージに関する図である。資産掲載ページは、流動資産といわれる、現金化しやすい、預貯金や株など記載する。ここでは、金融機関名、支店名（取引店名）を一覧表に記載する。
具体的には、図２に示す、資産掲載ページに記載された金融機関等の通帳のコピー、証券会社から郵送交付（電子交付）される取引残高報告書の原本またはコピーを、穴をあけて、とじ具で綴る。ここで、図１（ａ）に示す、財産掲載ページ３が図２に示す資産掲載ページであり、資料・コピー（財産対応書面、保険対応書面）４が通帳のコピー、証券会社から郵送交付（電子交付）される取引残高報告書の原本またはコピーである。
この様に、資産掲載ページにおいて、ばらばらに保管している通帳や書類を一覧表にしておけば、いざというときに一目でわかる。

図３は、本考案の財産管理用綴り１の、相続関係図５に関する図である。各枠内には、各相続人の情報を記載する。相続関係図５があることで、相続関係者を把握することができ有用である。
図４は、本考案の財産管理用綴り１の、保険情報ページ６に関する図である。保険情報ページ６は、自身が契約者として契約している、人、車、住まい、ペットなどに関する保険・共済などを記載する。図１に示す、とじ具２により、保険情報ページ６に記載の保険証券のコピーを、穴をあけて綴る。保険情報ページ６に記載の保険証券のコピーは、図１（ａ）に示す、資料・コピー４に該当する。

ここでは、代表的な、貯金や保険等について述べた。その他、財産記載ページでは、クレジットカードや不動産の情報、住宅ローン等の負債等の財産についてのページも有してもよい。

本考案の財産管理用綴りは、財産や相続、保険に関する情報を綴り、一纏めにすることで、財産の整理を容易に行うことができる。情報を被相続人と相続人とで共有することができる。

本考案の財産管理用綴りは、家族と相続情報を共有することができる有用なツールとして利用可能である。

１ 財産管理用綴り
２ とじ具
３ 財産掲載ページ
４ 資料・コピー（財産対応書面、保険対応書面）
５ 相続関係図
６ 保険情報ページ

Claims (3)

1. 複数の書面と、この書面を、取り外し可能にとじる とじ具を備え、
   前記書面は、財産を記載する財産掲載ページと、この財産掲載ページに対応する財産対応書面であることを特徴とする財産管理用綴り。
2. 前記財産掲載ページは、被相続人の相続関係を示す相続関係図が含まれることを特徴とする請求項１に記載の財産管理用綴り。
3. 前記財産掲載ページは、保険に関する情報を記載する保険情報ページと、前記保険に関する情報を記載する保険情報ページに対応する保険対応書面が、少なくとも、含まれることを特徴とする請求項１又は請求項２に記載の財産管理用綴り。

Images