JP3240215B2 - 電力供給装置および電力供給遮断法 - Google Patents

電力供給装置および電力供給遮断法

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JP3240215B2 JP15573693A JP15573693A JP3240215B2 JP 3240215 B2 JP3240215 B2 JP 3240215B2 JP 15573693 A JP15573693 A JP 15573693A JP 15573693 A JP15573693 A JP 15573693A JP 3240215 B2 JP3240215 B2 JP 3240215B2
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  • Selective Calling Equipment (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)
  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電力供給装置および電
力供給遮断法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境に対する関心が非常に高
まり、無尽蔵かつクリーンなエネルギー源である電池電
源の代表的な太陽電池に対して、多大な期待が寄せられ
ている。昨今では、太陽電池のコストも¥1000/W
以下になってきており、数年前と比較すれば1/10で
ある。太陽電池から得られる電気は、1994年現在で
は既存の商用電力より高価だが、西暦2000年には太
陽電池のコストが¥200/W以下になると言われてお
り、その時には商用電力に匹敵するコストで電気を得る
ことができる。
【0003】さて、太陽電池は日照時しか働かないた
め、一般家庭で使用するには夜や雨天の時のために何ら
かのバックアップ手段が必要である。このために、電力
系統と太陽電池出力をインバータを介して連係して、使
用するシステムが提案され、実用化されてきている。
【0004】上記系統連係システムの一例を図13に示
す。太陽電池アレイ1から発電される直流電力が、直流
−交流逆変換機2を通じて交流電力に変換され、それが
負荷5に供給される。日照の無いときには、商用電力系
統との遮断装置3を通じて、商用電力を負荷5に供給す
る。遮断装置3は、システム内での短絡事故や、商用系
統での事故に呼応して、太陽光発電システムを系統線か
ら切り離す。ほとんどの場合は、直流−交流逆変換機2
を停止させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、昼間は、多く
の場合、太陽電池で発電された電力は余ってしまう。余
った電力を電力系統に流すことを「逆潮流」と呼ぶ。逆
潮流を行えば、太陽電池が発電した電気は無駄なく使用
される。こういう逆潮流型太陽光発電システムは、理想
的な太陽電池の使用形態であろう。しかしながら、上記
逆潮流システムに特有の「逆充電現象」の問題が未だ解
決されていない。
【0006】「逆充電現象」は、太陽光発電システムの
発電量とこれに接続された負荷の消費電力がほぼ等しい
時に起きる可能性がある。このような場合、商用電力系
統の電気を停止させても、あるいは何らかの原因により
停止しても太陽光発電システムは商用電力系統の停止を
検知できず、太陽光発電システムが独立に運転を続けて
しまう。そうなると、本来活線状態にない電線が充電さ
れることになり、電線保守作業等に危険を与えてしまう
という問題がある。さらに、商用電力系統が再閉路した
とき、商用電力系統と太陽光発電システムの同期が取れ
なく、過電流を生じて、再閉路に失敗するという問題も
ある。今後、多くの太陽光発電システムが普及した場
合、広範囲の地域にわたって、上記「逆充電現象」の起
きるおそれがある。
【0007】上記「逆充電現象」を防止するために、表
1に示すような様々な方法が提案されて、これらの実証
試験が行われている。しかるに、いまだ決定的な解決方
法は見いだされていないのが現状である。
【0008】
【表1】
【0009】一方、特別高圧送電系統では、「転送遮断
方式」を用いることで、逆充電状態を回避している。
「転送遮断」とは、上位変電所からの遮断信号によって
遮断装置を作動させ、システムを停止させるものであ
る。しかし、これを低圧の太陽光発電システムに適用す
るためには、太陽光発電システム個々に対して通信線を
引かなければならず、膨大な費用が必要であり、実現困
難とされている。
【0010】転送遮断用の通信線として、電話回線を使
用する方法が考えられる。このようにすれば、通信回線
を個々に引く費用は、大幅に軽減されるであろう。しか
し、前述したように、太陽光発電システムが数多く普及
したとき、逆充電現象は広範囲にわたって起こる可能性
がある。この場合には、逆充電現象の起こっている地域
の太陽光発電システムのすべて、もしくは大部分を遮断
しなければならない。
【0011】数十から数千の太陽光発電システムをいっ
せいに遮断するためには、需要家に対して一対一で番号
を割り当てている電話回線のシステムは不適当である。
例えば、100個のシステムを遮断するには、少なくと
も百度電話をかけなければならず、一カ所について5秒
でアクセスできたとしても、500秒、すなわち8分以
上の時間がかかってしまうことになる。
【0012】以上のことから、本発明の目的は、逆充電
現象を速やかに解除できる電力供給装置および電力供給
遮断法を安価に提供することにある。さらに,本発明の
目的は、逆潮流可能な太陽光発電システムに付加するこ
とで、インバータに改造を施すことなく、逆潮流ならび
に逆重電を防止する装置および方法を提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、DC電源と、
該DC電源からのDC出力をAC出力に変換し該変換さ
れたAC出力を負荷に供給するDC−ACインバータと
を有し、電力系統に接続している第1の電力供給装置、
電力系統に接続し、負荷にAC電力を供給する第2の電
力供給装置、および無線通信手段からの、地域を特定す
るためのID情報と動作指令情報を含む情報に応じて、
該電力系統から前記第1の電力供給装置及び前記負荷を
電気的に遮断するとともに前記DC−ACインバータを
停止する手段を持つ遮断装置を有することを特徴とす
る。ここで、前記無線通信手段の周波数は、中波放送帯
に属する周波数とすることができる。さらに、前記無線
通信手段の周波数は、TV放送帯に属する周波数とする
ことができる。さらに、前記情報は、時間情報を有する
情報とすることができる。さらに、前記ID情報と前記
動作指令情報は兼用とすることができる。さらに、本発
明は、DC電源と、該DC電源からのDC出力をAC出
力に変換し該変換されたAC出力を負荷に供給するDC
−ACインバータとを有し、電力系統に接続している第
1の電力供給装置、および負荷にAC電力を供給する第
2の電力供給装置を共通の電力系統に電気的に接続する
工程、ならびに無線通信手段からの、地域を特定するた
めのID情報と動作指令情報を含む情報に応じて、前記
電力系統から前記第1の電力供給装置及び前記負荷を電
気的に遮断するとともに前記DC−ACインバータを停
止する工程を有することを特徴とする。ここで、前記I
D情報と前記動作指令情報は兼用とすることができる。
【0014】
【0015】
【作用】本発明によれば、遮断装置が無線通信手段の受
信結果によって制御され、あるいは、逆変換装置の逆充
電が防止される。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して本発明を詳細に説明す
る。
【0017】本発明に係る電池電源システムの一例を図
1に示す。
【0018】複数の太陽電池モジュールからなる太陽電
池アレイ1は、太陽光を直流電力に変換する。太陽電池
モジュールとしては、単結晶シリコン、多結晶シリコ
ン、アモルファスシリコン系等やそれらを組み合わせた
光起電力素子を用いたものが使用できる。直流−交流逆
変換装置(以下、インバータ2と呼ぶこともある。)
は、太陽電池アレイからの直流電力を交流電力に変換
し、負荷5と接続されている。直流−交流逆変換装置2
は、自励式、他励式等の様々なものがあるが、なかでも
IGBT、パワーMOSFET、パワートランシスタを
スイッチング素子として用いたPWM自励インバータが
好ましい。このインバータには、スイッチング素子のゲ
ート制御手段を内蔵しており、これにより、インバータ
の起動停止が行われる。制御手段を内蔵した遮断装置3
は、機械的に商用電力系統と太陽光発電システムを切り
離すことができるものである。無線通信手段4からの出
力を導入するために無線通信手段と遮断装置3および直
流−交流逆変換装置2に内蔵された制御手段に接続され
ている。無線通信手段4の一例を図2に示す。
【0019】図2において、41は、アンテナであり、
使用する電磁波の周波数と電界強度に応じて、バーアン
テナ、八木アンテナ、パラボラアンテナ、ロッドアンテ
ナ等が使用できる。42は、同調回路で、目的とする周
波数を受信するためのものである。43は、復調回路
で、受信した電波から、信号を取り出す働きを持ってい
る。通信に用いる周波数は、長波から極々超短波まで、
任意に選ぶことができるが、比較的波長の長い短波以下
の周波数では、原理的に大きなアンテナを必要とすると
いう欠点がある。小さなアンテナで短波以下の周波数帯
を受信するためには、放送局クラスの強力な電波を送信
する必要がある。特にテレビ放送で使用されている周波
数近辺を使用すれば、各家庭に既設のテレビアンテナが
使用できるため、新たにアンテナを設置する必要がな
く、非常に便利である。通信に用いる信号は、電波のオ
ン・オフを利用した符号信号および、周波数偏位を利用
した符号信号が最も簡単である。その他、音声周波数領
域の信号を利用した方法も適用できる。遮断信号は少な
くとも地域を特定するためのID情報と動作指令情報を
含んでいることが好ましい。前記ID情報(コードナン
バー)は、数百個以上の需要家を含む地域に対して割り
当てれば良い。一つのID情報を多くの需要家に割り当
てれば、一回の信号送信でより多くの太陽光発電システ
ムを遮断できることになる。例えば、日本全国に同一の
ID番号コードを割り当て、通信衛星を使用して遮断信
号を送信すれば、日本中の太陽光発電システムをいっせ
いに遮断できることになる。現実には、送電系統を勘案
の上、割り当て地域等を決定していけば良い。伝達信号
には、さらに、時間情報や送信者識別情報等を加えるこ
ともでき、きめ細かな動作を行うことができる。
【0020】たとえば、図6に示したように時間情報を
利用した場合、「復帰時間」という情報を送信すれば、
停電終了後、任意の時刻に、タイマー回路56から太陽
光発電システムの再起動を行える。「起動時間」と「停
止時間」を送信すれば、送信者にとって都合の良い時間
だけ、システムを作動させることも可能である。
【0021】また、図7に示したように、送信者識別情
報と時間情報を利用すれば、時間信号検出器55と送信
者検出器57により誰がいつ遮断したかを記憶装置58
に記録できる。これにより、逆充電が原因で多くの地域
を管理する管制者(電力会社等)が遮断したのか、作業
員が現場作業のために遮断したのかが管理でき、その地
域を逆充電の危険性等を把握できるようになる、しか
し、この場合、情報量を多くしすぎると、送信速度や通
信の信頼度の低下を招くおそれがあるため、送信する情
報量は慎重に決める必要がある。なお、上記無線通信手
段は、送信手段を備えている必要はなく、受信手段のみ
でも十分本発明の目的を達成することが可能である。
【0022】(実施例1)太陽電池アレイ1として、ア
モルファスシリコン系太陽電池モジュール(定格電圧1
2V定格出力22W)を20個組み合わせて用い240
V440Wなる太陽電池アレイを構成した。インバータ
2としては自励式トランジスタインバータ(定格出力5
00W、100V)を使用した。遮断機3としては、シ
ーケンサとトランスデューサを組み合せて、交流過電流
または過電圧が生じたときに、商用電力系統との遮断を
行うように図1と同様の構成とした。
【0023】無線通信手段4は、図3のごとく構成し
た。アンテナ44としては中波放送用パーアンテナを使
用し、受信周波数1630KHzとなるようにした。受
信信号をダイオード45によって検波し、トランジスタ
46でパルスとされて、パルスカウンタ47に導く。パ
ルスカウンタ47の出力は、コード比較器49におい
て、ID−ROM48に格納されたID番号と比較さ
れ、両者が一致していた場合、制御出力が発生するよう
になっている。制御出力は、インバータ2および遮断機
3内の制御装置に入力れる。この場合、遮断動作だけを
行うので、ID情報と動作指令情報を兼用した。ID番
号は5とした。これで、5個のパルスが入力されたと
き、パルスカウンタ47からのカウント値“5”と、I
D−ROM48からの値(ID番号,すなわち“5”)
とが一致するので、コード比較器49から制御出力が発
生し、遮断が行われる。
【0024】負荷5としては、100Wの電球を4本使
用した。実施の手順は、以下の通りである。
【0025】(1)まず、商用電力系統ONの状態で太
陽光発電システムを作動させる。
【0026】(2)次に、商用電力系統をOFFにし
て、太陽光発電システムを独立運転させる。
【0027】(3)送信機で遮断信号パルスを発生さ
せ、太陽光発電システムを遮断する。
【0028】動作チャートを図4に示す。パルス5個が
入力した時点で制御出力がONとなり、インバータおよ
び遮断機が動作して、太陽光発電システムを停止させて
いる。
【0029】(実施例2)太陽電池アレイ1,インバー
タ2,遮断機3は、実施例1と同様の構成とし、無線通
信手段4を図5のごとき構成した。本実施例では、電話
回線用のモデムを使用して、音声周波数領域で符号を送
信した。電波の変調方式は、周波数変調であり、周波数
140MHzである。この周波数帯では、アンテナ50
として安価なテレビ放送用八木アンテナが使用できる。
アンテナ50が受信した信号はFM復調器51に入力さ
れて音声周波数領域の符号からなるID情報が復調さ
れ、ついで音声周波数デジタル変換器52でデジタルデ
ータに変換され、ついでシリアルパラレル変換器53で
パラレルデータに変換され、コード比較器54で、ID
−ROM55からのID情報と比較され、両者が一致し
たときに制御出力が発生する。ID情報は、“TEST
2”とし、動作指令情報はID情報と兼用した。実施例
1と同一の手順で動作を確認した。次に、同一の手順で
ID情報として、“WRONG”を送信してみたが、シ
ステムは遮断されず、設計通りシステムが動作すること
を確認した。
【0030】(実施例3)通信周波数を420MHzと
して、実施例2で使用したのと同様の構成を有する太陽
光発電システムを3個並列にし、図8のごとく太陽光発
電システム群を構成した。アンテナとしては、UHF用
のテレビアンテナを使用した。3つの太陽光発電システ
ムのうち2つ(太陽光発電システム1,2)には、
“A”なるID情報を付与し、残りの一つ(太陽光発電
システム3)には、“B”なるID情報を与えた。負荷
量を調整して、太陽光発電システムを独立運転状態に
し、IDコード“A”を送信したところ、IDコードの
一致した2つのシステム1,2の停止後、すぐにIDコ
ード“B”を付与したシステム3も停止した。これは、
負荷バランスが崩れたために、最後のシステム3に過電
圧が発生し、この過電圧によって遮断動作が行われたた
めである。このように、このシステムは、もし一部のシ
ステムが動作しなくとも、逆充電システムすべてに影響
して、結果的に他の太陽光発電システムも遮断動作を行
えるので、非常に安全であると言える。
【0031】以上の各実施例は、太陽電池アレイ1,直
流−交流逆変換装置2,商用電力系統との遮断装置3お
よび無線通信手段4を具備した太陽光発電システムにお
いて、該遮断装置3が無線通信手段4によって、導通/
遮断を制御される太陽光発電システムであり、以下の効
果がある。
【0032】(1)一回の遮断信号の送信で特定地域の
太陽光発電システムをいっせいに遮断できるので、広範
囲にわたって起きた逆充電現象を速やかに解除できる。
【0033】(2)転送遮断方式であるため、確実に太
陽光発電システムを遮断することができる。
【0034】(3)動作指令情報を時間情報や送信者識
別情報等の複雑なものにすれば、きめ細かな動作を太陽
光発電システムに対して行わせることができる。
【0035】(4)電力会社等が、集中して太陽光発電
システムを制御できるので、自動再閉路等の動作シーケ
ンスに、太陽光発電システムを安全に組み入れることが
できる。
【0036】(5)遮断信号に不感のシステムがあって
も、大部分のシステムが遮断されれば、波及的に他のシ
ステムの遮断動作が行われる安全なシステムである。
【0037】(6)無線通信の周波数をテレビ放送で使
用されている周波数帯で使用すれば、新たにアンテナを
設置する必要がないので、容易に、しかも安価に本発明
の太陽光発電システムを導入できる。
【0038】以上述べたような優れた効果を有する本発
明の産業的利用価値は、極めて高い。
【0039】以下に本発明に関連する参考例を説明す
る。 (参考例1) 本参考例に係る逆潮流逆充電防止装置を使用した太陽光
発電システムの一例を図9に示す。図9において、点線
で囲まれた部分が本参考例に係る逆潮流逆充電防止装置
である。
【0040】複数の太陽電池モジュールからなる太陽電
池アレイ1は、太陽光を直流電力に変換する。太陽電池
アレイからの直流電力を直流−交流逆変換装置(インバ
ータ2)で交流電力に変換する。インバータ2は自励
式、他励式等の様々なものがあるが、なかでもIGB
T、パワーMOSFET、パワートランジスタをスイッ
チング素子として用いたPWM自励インバータが好まし
い。このインバータには、スイッチング素子のゲート制
御手段が内蔵されており、これにより、インバータの起
動停止が行われる。また、太陽電池の最大電力追跡機能
が内蔵されており、常に太陽電池アレイから取り出せる
最大の電力を出力するようになっている。遮断装置3は
機械的に商用電力系統と太陽光発電システムとを切り離
すことができるものである。4は、一般需要家等の負荷
であり、有体に言えば、家電製品である。
【0041】101は、逆変換装置2の出力を測定する
電力計測手段であり、電力計、もしくは電流計と電圧計
の組み合せからなる。電流計と電圧計の組み合せをから
なる場合、計測値を掛け合せて、商用電力系統周波数の
周期における積分値を計算することで電力が得られる。
これらの計測手段としては、変流器、変圧器、デジタル
電力計等が使用できる。102は、商用電力系統からの
流入電力を計測する電力計測手段である。無論、前記電
力計測手段と同様に、電力計、あるいは電流計と電圧計
の組み合せが使用できる。103は、制御装置であり、
電力計測手段101および102からの計測出力を入力
し、これを演算して、制御出力を算出する。制御手段と
しては、プログラマブルコントローラ等が使用できる。
104は、負荷量を制御できるダミー負荷装置であり、
電子負荷装置、抵抗負荷とスライダックトランスの組み
合せ、抵抗負荷とトライアック素子の組み合せ、リレー
によって切り替えられる複数の抵抗負荷や二次電池等が
使用される。
【0042】制御装置103は、逆変換装置2の出力と
負荷4の消費電力とを2つの電力計測手段101,10
2によって常時監視し、各手段101,102の計測値
に基づいて、負荷4の消費電力から逆変換装置2の出力
を引いた差が、最小受電電力よりも小さくなったとき
に、ダミー負荷装置104が逆変換装置2出力を消費し
て最小受電電力を維持するようにダミー負荷装置104
を制御する。
【0043】本参考例の逆潮流逆充電防止装置は、イン
バータ出力と負荷の消費電力を常時監視し、負荷の消費
電力からインバータ出力を引いた差が、最小受電電力よ
りも大きいときに、負荷装置に対して、最小受電電力以
上の電力を消費するように制御指令を出す。これによっ
て、インバータからでる出力は、すべて需要家構内で消
費されることになり、系統への逆潮流ならびに逆充電が
防止される。
【0044】(参考例2) 図9のごとき装置を使用した太陽光発電システムを以下
のように構成した。
【0045】太陽電池アレイ1として、アモルファスシ
リコン太陽電池モジュール(定格電圧12V定格出力2
2W)を20個組み合せて用い240V440Wなるア
レイを得た。逆変換装置2としては自励式トランジスタ
インバータ(定格出力500W、100V、逆潮流可
能)を使用した。遮断機3としては、シーケンサとトラ
ンスデューサを組み合せて、交流過電流または過電圧が
生じたときに、系統との遮断を行うようにした。負荷4
としては、100Wの電球を3本使用した。
【0046】なお、最小受電電力は、10Wとした。
【0047】次に、電力計測手段101として、インバ
ータ出力電力を計測し、計測値をデジタル値として出力
する電力計および電力計測手段102として、負荷消費
電力を計測し、計測値をテジタル値として出力する電力
計を設置し、その各計測出力をGPIBインタフェース
を通じて、制御装置103として働く計測制御用コンピ
ュータに接続した。さらに、制御装置103の制御出力
をGPIBインタフェースを用いて、ダミー負荷装置1
04として働く電子負荷装置に接続した。
【0048】晴天日の本太陽光発電システムにおける逆
潮流逆充電防止装置の動作チャートの一例を図10に示
す。横軸は時間、縦軸は電力を示している。
【0049】朝、太陽が昇り、日射が強くなる午前8時
頃から実線Aで示されるインバータ出力が増加し始め
る。
【0050】午前10時33分頃には、インバータ出力
が290Wを越えて、これと同時に電子負荷装置が働き
始め、以後13時30分まで実線Bで示される受電電力
は最小受電電力である10Wに保たれ、逆潮流ならびに
逆充電が防止されていることがわかる。
【0051】なお、同図で、点線Cで示された電力が、
本装置の未使用の場合に生じる逆潮流電力である。
【0052】(参考例3) 太陽電池アレイ1,逆変換装置2,遮断機3,負荷4
は、参考例2と同様の構成とし、逆潮流逆充電防止装置
を図11のように構成した。
【0053】カレントトランス(CT)201、202
とポテンショトランス(PT)203,204を電力ト
ランスデューサ205,206に接続し、2組の電力計
を構成した。これを、それぞれ、逆変換装置出力および
商用電力系統からの流入電力が計測できるように設置し
た。これらの出力は、8ビットのデジタル値として出力
され、制御装置103の汎用パラレルポートにそれぞれ
入力される。本参考例のダミー負荷装置104は30W
電球8本とそれに直列に接続された8個のリレーから構
成される。リレーの駆動入力は、制御装置103の他の
汎用パラレルポートに接続される。これによって、ダミ
ー負荷装置104は30Wの整数倍の消費電力を持つ。
【0054】本参考例の場合には、ダミー負荷装置10
4が30Wの整数倍の値しかとれないので、参考例2に
比べて受電電力が少し多くなる。しかしながら、高価な
電子負荷装置を使う必要がなく、また制御装置もコンパ
クトになる。
【0055】(参考例4) 太陽電池アレイ、逆変換装置、遮断機、負荷は、参考例
2と同様の構成とし、逆潮流逆充電防止装置を図12の
ように構成した。
【0056】電力計測手段101,102として、計測
値をアナログ電圧値として出力できる電力計を用意し、
それぞれ、逆変換装置出力および商用電力系統からの流
入電力が計測できるように設置した。
【0057】これらの出力を演算増幅器で構成された制
御装置103に入力した。演算増幅器11は、加算器で
あり、逆変換装置2の出力と負荷4の消費電力の差を電
力計101,102の計測値から求めて出力する。演算
増幅器11の出力は、比較器12に導かれ、最小受電電
力に対応する電圧13と比較され、負荷4の消費電力か
ら逆変換装置2の出力を引いた差が最小受電電力を下回
るとき、出力を出す。制御装置103の出力は、1から
0のデジタル値であり、ダミー負荷装置104内のリレ
ー104Rを駆動する。リレー104Rの先には400
Wの電熱器104Fを負荷として使用した。
【0058】本参考例の場合には、参考例3の場合より
も受電電力が多くなるが、本装置の構成としては非常に
簡易なものになる。
【0059】以上述べてきたように、参考例2〜4は、
太陽電池アレイ、逆潮流可能な直流−交流逆変換装置、
負荷を有する太陽光発電システムに付加される逆潮流逆
充電防止装置であって、逆変換装置の出力を計測する電
力計測手段と、電力系統からの流入電力あるいは負荷の
消費電力を計測する電力計測手段と、負荷量を制御でき
るダミー負荷装置と、上記電力計測手段からの計測値を
入力としダミー負荷装置に対して負荷量制御信号を与え
る制御手段からなる逆潮流逆充電防止装置であり、この
ため、逆変換装置としての逆潮流インバータを改造する
ことなく、本装置を付加するだけで、逆潮流ならびに逆
充電のない太陽光発電システムを構築できる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、逆
充電が速やかに解除でき、さらに、逆潮流が防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電池電源システムの構成図であ
る。
【図2】本発明の電池電源システムに用いる無線通信手
段の構成を示す図である。
【図3】本発明の電池電源システムに用いる無線通信手
段の一実施例を示す図である。
【図4】本発明の同実施例の動作を示すタイミングチャ
ートである。
【図5】本発明の電池電源システムに用いる無線通信手
段の他の実施例を示す図である。
【図6】本発明の電池電源システムに用いる時間情報を
使用して、一定時間後に復電を行うシステムを示す図で
ある。
【図7】本発明の電池電源システムに用いる時間情報,
送信者識別情報を使用して遮断動作の記録を行うシステ
ムを示す図である。
【図8】本発明のシステムを組み合せたシステム群を示
す図である。
【図9】逆潮流逆充電防止装置を備えた電池電源システ
ムの一例を示す図である。
【図10】電池電源システムに用いる逆潮流逆充電防止
装置の動作チャートを示す図である。
【図11】逆潮流逆充電防止装置を備えた電池電源シス
テムの他の例を示す図である。
【図12】逆潮流逆充電防止装置を備えた電池電源シス
テムのさらに他の例を示す図である。
【図13】従来の電池電源システムの構成図である。
【符号の説明】
1 太陽電池アレイ 2 直流−交流逆変換装置 3 遮断装置 4 無線通信手段 5 負荷
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−169227(JP,A) 特開 平3−22830(JP,A) 特開 昭62−138027(JP,A) 実開 昭50−18940(JP,U) 実開 昭58−43135(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02J 3/00,13/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 DC電源と、該DC電源からのDC出力
    をAC出力に変換し該変換されたAC出力を負荷に供給
    するDC−ACインバータとを有し、電力系統に接続し
    ている第1の電力供給装置、電力系統に接続し、負荷に
    AC電力を供給する第2の電力供給装置、および無線通
    信手段からの、地域を特定するためのID情報と動作指
    令情報を含む情報に応じて、該電力系統から前記第1の
    電力供給装置及び前記負荷を電気的に遮断するとともに
    前記DC−ACインバータを停止する手段を持つ遮断装
    置を有する電力供給装置。
  2. 【請求項2】 前記無線通信手段の周波数は、中波放送
    帯に属する周波数である請求項1記載の電力供給装置。
  3. 【請求項3】 前記無線通信手段の周波数は、TV放送
    帯に属する周波数である請求項1記載の電力供給装置。
  4. 【請求項4】 前記情報は、時間情報を有する情報であ
    る請求項1記載の電力供給装置。
  5. 【請求項5】 前記ID情報と前記動作指令情報は兼用
    されている請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電力
    供給装置。
  6. 【請求項6】 DC電源と、該DC電源からのDC出力
    をAC出力に変換し該変換されたAC出力を負荷に供給
    するDC−ACインバータとを有し、電力系統に接続し
    ている第1の電力供給装置、および負荷にAC電力を供
    給する第2の電力供給装置を共通の電力系統に電気的に
    接続する工程、ならびに無線通信手段からの、地域を特
    定するためのID情報と動作指令情報を含む情報に応じ
    て、前記電力系統から前記第1の電力供給装置及び前記
    負荷を電気的に遮断するとともに前記DC−ACインバ
    ータを停止する工程を有する電力供給を遮断する電力供
    給遮断法。
  7. 【請求項7】 前記ID情報と前記動作指令情報は兼用
    されている請求項6に記載の電力供給遮断法。
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