JP3239261U - 雪保存装置 - Google Patents

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【課題】屋外で雪を長期間保存するための雪保存装置を提供する。【解決手段】屋外にて雪を保存するための雪保存装置であって、前記雪の表面を被覆する防水性断熱シート体1と、前記雪の周囲に設けられる複数の支承体2同士間に架設され、前記防水性断熱シート体1の上方に通気用間隙を介して配される光反射性を有する網体3とで構成されたものである。【選択図】図1

Description

本考案は、雪保存装置に関するものである。
従来から、屋外にて雪を長期保存するための雪保存装置として特許文献1に開示される雪保存装置(以下、従来例)が提案されている。
この従来例は、アーチ形状の支持枠体に可撓性を有するシート体を架設して構成されたドーム状の保存倉庫であり、屋外の所定領域に積載した雪を覆い、雪に対する太陽光の照射を遮断して長期間保存することができる。
特開2005-201617号公報
本考案者は、前述した屋外にて雪を保存する装置について更なる研究を進めた結果、従来にない非常に実用的な雪保存装置を考案した。
添付図面を参照して本考案の要旨を説明する。
屋外にて雪Sを保存するための雪保存装置であって、前記雪Sの表面を被覆する防水性断熱シート体1と、前記雪Sの周囲に設けられる複数の支承体2同士間に架設され、前記防水性断熱シート体1の上方に通気用間隙L1を介して配される光反射性を有する網体3とで構成されていることを特徴とする雪保存装置に係るものである。
また、請求項1記載の雪保存装置において、前記防水性断熱シート体1及び前記網体3の外表面は白色であることを特徴とする雪保存装置に係るものである。
また、請求項1,2いずれか1項に記載の雪保存装置において、前記網体3は前記防水性断熱シート体1の上方に複数配され、この網体3同士は通気用間隙L2を介して上下方向に配される構成であることを特徴とする雪保存装置に係るものである。
また、請求項1記載の雪保存装置であって、前記支承体2は柱状体であることを特徴とする雪保存装置に係るものである。
また、請求項2記載の雪保存装置であって、前記支承体2は柱状体であることを特徴とする雪保存装置に係るものである。
また、請求項3記載の雪保存装置であって、前記支承体2は柱状体であることを特徴とする雪保存装置に係るものである。
本考案は上述のように構成したから、雪を簡易且つ良好に保存することができるなど、従来にない非常に実用的な雪保存装置となる。
本実施例を示す分解斜視図である。 本実施例を用いた雪保存方法の工程説明図である。 本実施例を用いた雪保存方法の工程説明図である。 本実施例を用いた雪保存方法の工程説明図である。 本実施例を用いた雪保存方法の工程説明図である。 本実施例の別例を示す部分拡大断面図である。
好適と考える本考案の実施形態を、図面に基づいて本考案の作用を示して簡単に説明する。
例えば屋外の所定領域に集めた雪Sの表面を防水性断熱シート体1で被覆し、光反射性を有する網体3を、雪Sの周囲に設けられる支承体2同士に架設して該網体3を防水性断熱シート体1の上方に通気用間隙Lを介して配する。
防水性断熱シート体1により遮水及び断熱され、また、網体3により防水性断熱シート体1への太陽光の照射量を抑制することで更なる断熱効果が得られることになり、雪Sを簡易且つ良好に保存することができる。
また、本考案は、網体3を防水性断熱シート体1の上方に通気用間隙Lを介して配することで前述した作用効果を確実に奏することになる。
即ち、本考案者が実際に試したところ、防水性断熱シート体1のみの場合よりも該防水性断熱シート体1の上方に網体3を配した場合の方が良好な断熱効果が得られ、更に、防水性断熱シート体1と網体3との間に通気用間隙Lを介した場合、防水性断熱シート体1の上面に網体3が当接するように配した場合に比し、断熱効果が高いことが確認された。
これは、網体3により防水性断熱シート体1に対する太陽光の照射を抑制することに加え、太陽光の受光により網体3が保持する熱が防水性断熱シート体1に伝わりにくくなり、しかも、防水性断熱シート体1と網体3との間の通気性が良好となって、この通気用間隙L1が断熱作用を発揮するからと推測される。
本考案の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、屋外にて雪Sを保存するための雪保存装置であって、雪Sの表面を被覆する防水性断熱シート体1と、雪Sの周囲に設けられる複数の支承体2同士間に架設され、防水性断熱シート体1の上方に通気用間隙L1を介して配される光反射性を有する網体3とで構成されたものである。尚、本明細書でいう雪Sは、積み上げた雪,降った雪若しくは氷であり、天然物若しくは人工物いずれでも良い。
以下、本実施利に係る構成各部について詳細な説明をする。
防水性断熱シート体1は、図1に図示したように適宜な合成樹脂製の部材で形成された断熱性及び防水性(撥水性)を有する長方形状面状体(ビニールシート)であり、縦長は約13m、横長は約18mである。尚、サイズは保存する雪Sの量(体積)に合わせて適宜設定される。
また、防水性断熱シート体1の表面(外表面及び内表面)は、光反射性を有するよう白色に設けられている。尚、この防水性断熱シート体1の表面の白色は、シート表面を白色塗料(光反射塗料)で塗装することでも良いし、シートを白色材料(光反射素材:例えばポリプロピレン樹脂成形材料など)で構成することでも良い。
また、防水性断熱シート体1は、周縁部に固定杭4(ペグ)を挿入する孔部(ハトメ孔)が設けられている。
網体3は、図1に図示したように適宜な合成樹脂製の部材で形成した方形網状体(合成樹脂製ネット)であり、網目は25mm~40mm、縦長は約17m、横長は約22mである。尚、サイズは保存する雪Sの量(体積)に合わせて適宜設定される。
また、網体3の表面(外表面及び内表面)は、光反射性を有するよう白色に設けられている。尚、この網体3の表面の白色は、網表面を白色塗料(光反射塗料)で塗装することでも良いし、網を白色材料(光反射素材:例えばポリプロピレン樹脂成形材料など)で構成することでも良い。
また、網体3は、周縁部に固定杭4(ペグ)を挿入する孔部(ハトメ孔)が設けられている。尚、固定杭4は網体3の網目に挿入するようにしても良い。
また、本実施例では、網体3を複数設けており、これら網体3は防水性断熱シート体1の上方に配され、この網体3同士は通気用間隙L2を介して上下方向に配される。
支承体2は、図1に図示したように適宜な金属製の部材で形成した円柱状体であり、長さ約250cmである。尚、サイズは保存する雪Sの量(高さ)に合わせて適宜設定されるものであり、長さを可変し得る伸縮可能な構造でも良い。
以上の構成から成る本実施例に係る雪保存装置を用いた雪保存方法について説明する。
先ず、雪保存装置を設置する設置領域A(地面)に天然の保存用雪を積み上げて高さ2m、横幅10m、奥行き5mの直方体形状に設ける(図2参照)。尚、この積み上げる保存用雪は設置領域A周辺の雪若しくは別の部位から搬送される雪でも良い。
続いて、積み上げた雪Sの表面を防水性断熱シート体1で被覆する。この防水性断熱シート体1で雪Sの上面S1及び側周面S2を完全に覆い、更に、雪Sの周囲における設置領域Aを防水性断熱シート体1の周縁部で載置して覆い、この周縁部を固定杭4で固定する(図3,4参照)。
続いて、雪Sの周囲に支承体2を立設し、この支承体2同士に網体3を架設する。この際、網体3を防水性断熱シート体1の上方に通気用間隙L(約3cm)を介して配する。
本実施例では、網体3は防水性断熱シート体1の上方に7枚配され、この網体3同士は通気用間隙L2(約3cm)を介して上下方向に配される。尚、本実施例では、海抜300m~1,000mの地域を想定して網体3の枚数を決めているが、本実施例を設置する場所は条件に応じて適宜設定するものである。
よって、本実施例は、防水性断熱シート体1により遮水及び断熱され(風雨及び太陽光から雪Sを保護し)、また、網体3により防水性断熱シート体1への太陽光の照射量を抑制することで更なる断熱効果が得られることになり、雪Sを簡易且つ良好に保存することができる。
また、本実施例は、防水性断熱シート体1及び網体3の外表面は白色であるから、より一層良好な断熱効果が得られ、前述した作用効果を確実に奏することになる。
また、本実施例は、網体3は防水性断熱シート体1の上方に複数配され、この網体3同士は通気用間隙L2を介して上下方向に配される構成であるから、遮光性及び通気性が向上し、この点においてもより一層良好な断熱効果が得られ、前述した作用効果を確実に奏することになる。
また、本実施例は、支承体2は柱状体であるから、前述した作用効果を奏する装置を簡易に構築することができる。
また、本実施例は、「山崩れを防止し、洪水等の水の被害を少なくする。」という「治山治水」の考えを改め、「山の高さを有利に利用し、水資源を最大限利用する。」という「利山利水」に改める。10年計画(第1次、第2次、5カ年計画)で貯えた豊富な雪渓の「水資源」をIT(情報技術)を活用して、生活用水、農業用水、工業用水として計画的な利用を目指す。
「化石燃料の大量使用等で、過去100年間に地球表面の気温は約0.6℃上昇し、21世紀半ばには約1.5~3.5℃の状況が予想される。」と言われており、これを1.5~2.5℃下げることを目指す。
永久凍土は北極を中心とし、カナダ、アラスカ、シベリア等の高緯度地域と南極大陸に広く分布し、「その全面積は全陸地面積の23%(約3500万平方キロメートル)に及ぶ。」と言われている。これを10年以内に35%に拡大を目指す。
「寒帯」や「亜寒帯」の「永久凍土」、「雪渓」、「氷河」(以下、「雪渓」と言う。)を保全し、その隣接地に本実施例を用いて「人口永久凍土」、「人工雪渓」、「人工氷河」(以下、「人工雪渓」と言う。)を作り、自然の「雪渓」地域と「人工雪渓」地域で10年以内に35%を目指す。
日本国内で深雪地域と言われる、甲信、北陸、東北西部、北海道の海抜1,000m以上の高山、高地に本実施例に係る雪保存装置を使用して「雪渓」を作成する。
10年計画(2次の5カ年計画)で、「雪渓」の数を増やしていく。
日本国内の隣接の都、府、県は、その結果を見ながら「雪渓」を作成、同じ要領で全国の各県に「雪渓」の区域を拡大していく。
寒帯、亜寒帯、温帯の高緯度地域に「雪渓」を大量に作成し、10年計画でその区域を拡大していく。
温帯、亜熱帯、熱帯の国々についても、例えば熱帯アフリカのキリマンジャロ山(5,892m・南緯2°)、ケニア山(5,199m・南緯0°)等については、冷却効果より、水資源確保の効果が大きいと思われる。
南半球でもオーストラリア、ニュージーランド(南緯30°~45°)区域、南米州のチリ、アルゼンチン、ウルグアイ(南緯30°~55°)区域があり、「冷却効果」、「水資源」の活用大と考える。
日本の海抜1,000m以上の高山、高地の大部分は国や地方公共団体の所有地、管理地である。
「地球温暖化対策推進法」(2002年)は、「気候変動枠組み条約」(1922年)に基づき制定された法律である。例えば、「地球冷却化対策推進法」のような法律を制定して、地球の表面の温度を1.5℃~2℃下げるようにすればと考える。
「地球温暖化対策推進法」には、「温室効果ガス排出量の削減目標」を達成する為に、「国、地方自治体、事業者及び国民の責務と役割」が定められているが、「雪渓作成の目標」にも適用できると考える。
「自然環境保全法」、「環境基本法」と調整して進めていく上でも、環境省が中心に地方自治体や国際機関との連携も最良の形態と考える。
また、本実施例に係る網体と防水性断熱シート体を予定地に秋に搬送して、翌冬、翌春の初めに「氷雪盛り」の上に展張するが、それ以前の本実施例(雪保存装置)の上に更に1~2層増設することもできる。
本実施例(雪保存装置)を撤去したら、雪解け水として利用できる。
交通の邪魔、生活の邪魔になる等と言われ、迷惑がられる雪を高山、高地に「雪渓」として貯蔵し、安全な「水資源」として活用できる。
「雪渓」に貯水槽、池、湖沼を併設し、生活用水、農業用水、工業用水、水力発電用の水として活用できる。
10年計画(2次の5カ年計画)で設置する「雪渓」は、現在の「ダム湖」の数千倍の「水資源」になると考える。
本実施例に係る雪保存装置の普及により、「雪渓」政策と維持管理を行う事業、資材輸送事業等が出来き、しかも、「水資源」を利用して、農業、畜産業も進化したものができると考える。
尚、本考案は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
L1 通気用間隙
L2 通気用間隙
S 雪
1 防水性断熱シート体
2 支承体
3 網体

Claims (6)

  1. 屋外にて雪を保存するための雪保存装置であって、前記雪の表面を被覆する防水性断熱シート体と、前記雪の周囲に設けられる複数の支承体同士間に架設され、前記防水性断熱シート体の上方に通気用間隙を介して配される光反射性を有する網体とで構成されていることを特徴とする雪保存装置。
  2. 請求項1記載の雪保存装置において、前記防水性断熱シート体及び前記網体の外表面は白色であることを特徴とする雪保存装置。
  3. 請求項1,2いずれか1項に記載の雪保存装置において、前記網体は前記防水性断熱シート体の上方に複数配され、この網体同士は通気用間隙を介して上下方向に配される構成であることを特徴とする雪保存装置。
  4. 請求項1記載の雪保存装置であって、前記支承体は柱状体であることを特徴とする雪保存装置。
  5. 請求項2記載の雪保存装置であって、前記支承体は柱状体であることを特徴とする雪保存装置。
  6. 請求項3記載の雪保存装置であって、前記支承体は柱状体であることを特徴とする雪保存装置。
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