JP3236741U - テールシッタ式飛行体 - Google Patents

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    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64CAEROPLANES; HELICOPTERS
    • B64C29/00Aircraft capable of landing or taking-off vertically, e.g. vertical take-off and landing [VTOL] aircraft

Abstract

胴体120と、胴体120にそれぞれ接続され、正面視左右2対の主翼30a,30b,30c,30dと、左右2対の主翼30a,30b,30c,30dに設けられ、揚力または推進力を得るための8つのプロペラと50a,50b,50c,50d,60a,60b,60c,60dを備えるテールシッタ式飛行体であって、胴体120は内部に機内空間134を有し、機内空間134には、機体の姿勢に応じてチルトするシート132が設けられているテールシッタ式飛行体100。シート132は、搭乗者の自然姿勢時における視線が水平方向に向くようにチルトするものであることが好ましい。上記したテールシッタ式飛行体100は、機体を操縦する際に搭乗者の負担を軽減可能なテールシッタ式飛行体となる。

Description

本発明は、テールシッタ式飛行体に関する。
従来、垂直離着陸が可能なテールシッタ式飛行体が知られている(例えば、非特許文献1参照。)。非特許文献1に開示されているテールシッタ式飛行体は、胴体と、正面視左右一対の主翼と、それぞれの主翼に1つずつ設けられた、左右一対のプロペラ(推進装置)とを備え、機体が離陸後の垂直飛行またはホバリングから水平飛行に移行する際、および、水平飛行から着陸前の垂直飛行またはホバリングに移行する際に、機体が約90度姿勢遷移する。このようなテールシッタ式飛行体は、回転する2つのプロペラにより揚力または推進力を得ている。
このようなテールシッタ式飛行体は、非特許文献2に開示されているいわゆるオスプレイといった、プロペラを上に向けた状態においてはヘリコプタのようにホバリングや垂直離着陸が可能であり、プロペラを前方に傾けた状態においては固定翼機のように高速での長距離飛行が可能である飛行体と同様に、滑走路といった離着陸のためのスペースが不要となる点で優れているほか、上記オスプレイといった飛行体と比較して、プロペラを傾けるための駆動機構等が不要となるため、軽量化、低エネルギー化等の点で非常に優れている。
openx,"INES 双発テールシッタ-1800mm機 Tailsitter VTOL UAV 1800mm 008",YouTube LLC,[online]、2015年8月4日,[2019年3月8日検索]、インターネット〈URL:https://www.youtube.com/watch?time_continue=3&v=Uf9WRFBNEU0〉 防衛省・自衛隊、CV-22オスプレイについて″、[online]、[2019年3月8日検索]、インターネット〈URL:http://www.mod.go.jp/j/approach/anpo/osprey/yokota/cv22.html〉
しかしながら、上記したテールシッタ式飛行体を有人型のテールシッタ式飛行体としようとした場合、離陸後の垂直飛行またはホバリングから水平飛行に移行する際、および、水平飛行から着陸前の垂直飛行またはホバリングに移行する際に、機体が約90度姿勢遷移することから、搭乗者の負担が大きいことが予想される。
そこで、本発明は上記した背景に鑑みてなされたものであり、機体を操縦する際に搭乗者の負担を軽減可能なテールシッタ式飛行体を提供することを目的とする。
[1]本発明のテールシッタ式飛行体は、胴体と、前記胴体にそれぞれ接続され、正面視左右一対又は2対以上の主翼と、前記胴体又は前記正面視左右一対又は2対以上の主翼に設けられ、揚力または推進力を得るための推進装置とを備えるテールシッタ式飛行体であって、前記胴体は内部に機内空間を有し、前記機内空間には、機体の姿勢に応じてチルトするシートが設けられているものである。
本発明のテールシッタ式飛行体によれば、前記胴体は内部に機内空間を有し、前記機内空間には、機体の姿勢に応じてチルトするシートが設けられていることから、離陸後の垂直飛行またはホバリングから水平飛行に移行する際、および、水平飛行から着陸前の垂直飛行またはホバリングに移行する際にように、機体の姿勢遷移があった場合であっても、搭乗者が着座するシートをチルトさせることにより、搭乗者の負担を軽減することが可能となる。なお、本発明において「チルト」とは、左右を軸として上下に傾けることをいう。
[2]本発明のテールシッタ式飛行体においては、前記シートは、当該シートに着座している搭乗者の自然姿勢時における視線が水平方向に向くようにチルトすることが好ましい。
このような構成とすることにより、機体の姿勢遷移があった場合に、搭乗者の負担をより一層軽減することが可能となる。
[3]本発明のテールシッタ式飛行体においては、前記シートは、離陸時から水平飛行時に移行する過程で前後に伸展し、かつ、水平飛行時から着陸時に移行する過程で屈曲することが好ましい。
このような構成とすることにより、例えば、空気抵抗を低減させるために胴体を機体の進行方向が長手である卵型とした場合においても、シートがチルトする際に、搭乗者の頭部が機内の上部に当たるといった不都合をなくすことが可能となる。
[4]本発明のテールシッタ式飛行体は、前記胴体に、当該シートに着座している搭乗者が自然姿勢時において機外の景色を視認可能な位置に窓が設けられているものであってもよい。
このような構成とすることにより、搭乗者が自然姿勢のまま機外の景色を視認可能となる。
[5]本発明のテールシッタ式飛行体は、前記胴体又は前記主翼に、機外の景色を撮影する1又は2以上の動画カメラが設けられており、前記機内空間に、前記1又は2以上の動画カメラにより撮影された機外の景色を表示するディスプレイが設けられているものであってもよい。
このような構成とすることによっても、搭乗者が機外の景色を視認可能となる。
[6]本発明のテールシッタ式飛行体においては、前記ディスプレイは、前記シートのチルト姿勢に応じて、その位置及び姿勢が制御可能に構成されていてもよい。
このような構成とすることにより、搭乗者が自然姿勢のまま機外の景色を視認可能となる。

[7]本発明のテールシッタ式飛行体においては、前記ディスプレイは、前記シートに着座している搭乗者の視界に入る位置及び姿勢で前記シートに取り付けられていてもよい。
このような構成とすることによっても、搭乗者が自然姿勢のまま機外の景色を視認可能となる。
[8]本発明のテールシッタ式飛行体においては、前記ディスプレイは、前記シートに着座している搭乗者が機体の操縦を行う際に装着するヘッドマウントディスプレイであってもよい。
このような構成とすることによっても、搭乗者が自然姿勢のまま機外の景色を視認可能となる。
実施形態1に係るテールシッタ式飛行体1の斜視図である。 実施形態1に係るテールシッタ式飛行体1の構成を説明するためのブロック図である。 実施形態1に係るテールシッタ式飛行体1の正面図である。 実施形態1に係るテールシッタ式飛行体1の水平飛行時の一例を示す前方から見た斜視図である。 実施形態1に係るテールシッタ式飛行体1の水平飛行時の一例を示す後方から見た斜視図である。 実施形態1に係るテールシッタ式飛行体1の離陸から着陸までの一例を説明するための図である。 実施形態2に係るテールシッタ式飛行体100の斜視図である。 実施形態2に係るテールシッタ式飛行体100の構成を説明するためのブロック図である。 実施形態2に係るテールシッタ式飛行体100の離陸から水平飛行までの一例を説明するための図である。 実施形態2に係るテールシッタ式飛行体100の水平飛行から着陸までの一例を説明するための図である。 実施形態2に係るテールシッタ式飛行体100の変形例の構成を説明するためのブロック図である。
以下、本発明のテールシッタ式飛行体を図に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。なお、図面に示す構造は全て模式的なものであり、寸法や角度等の表示は必ずしも現実に即したものとはなっていない。また、実質的に同一の構成要素については実施形態をまたいで同一の符号を付し、再度の説明は省略する。
[実施形態1]
1.テールシッタ式飛行体の構成
図1は、実施形態1に係るテールシッタ式飛行体1の斜視図である。実施形態1に係るテールシッタ式飛行体1は、いわゆる無人型の垂直離着陸機である。
なお、本明細書および図面においては、主に本発明の特徴的な構成要素についての説明および図示を行う。一般的な構成要素等(操作信号の受信や各種情報を送信するための通信装置、離着陸時に地面と接触するランディングギア等)については、説明および図示を省略する。
実施形態1に係るテールシッタ式飛行体1は、図1に示すように、胴体20と、4つの主翼30a,30b,30c,30dと、4つの動翼40a,40b,40c,40dと、4つの内側プロペラ50a,50b,50c,50dと、4つの外側プロペラ60a,60b,60c,60dとを備える。主翼30aは、水平飛行時に正面視右上側の主翼に該当する。主翼30bは、水平飛行時に正面視左上側の主翼に該当する。主翼30cは、水平飛行時に正面視左下側の主翼に該当する。主翼30dは、水平飛行時に正面視右下側の主翼に該当する。
胴体20は、機体の進行方向が長手となる卵型である。図1に示す胴体20は、機体の進行方向が長手となる卵型であるが、胴体20の形状は当該卵型の形状に限られない。例えば、胴体20は、球型であってもよく、機首が尖った形状であってもよい。胴体20は、4つの主翼30a,30b,30c,30dの基部である。胴体20は、後述するバッテリ21等を収納している。
4つの主翼30a,30b,30c,30dは、正面視X字状に、胴体20にそれぞれ接続される。ここで、正面視とは、水平飛行時の進行方向側を正面側とし、進行方向の逆方向側を背面側としたとき、「正面側から機体を視たとき」のことをいう。また、「4つの主翼が正面視X字状に胴体にそれぞれ接続される」には、「正面視右上の主翼30aと正面視左下の主翼30cとが直線上に位置し、正面視左上の主翼30bと正面視右下の主翼30dとが直線上に位置する態様で胴体に接続されている場合」のみならず、「正面視右上の主翼30aと正面視左下の主翼30cとが直線上に位置せず、正面視左上の主翼30bと正面視右下の主翼30dとが直線上に位置しない態様で胴体に接続されている場合(後述する図3参照。)」も含まれる。
実施形態1に係るテールシッタ式飛行体1において、「正面視右上の主翼30aと正面視右下の主翼30dとが成す角」および「正面視左上の主翼30bと正面視左下の主翼30cとが成す角」は90度よりも小さいことが好ましく、例えば20度~70度の範囲内にあることがより一層好ましい。これらの角度が20度以上である場合には上側主翼に設けられた内側プロペラと下側主翼に設けられた内側プロペラとの干渉を抑制することが容易となり、これらの角度が70度以下である場合には水平飛行時に発生する主翼の揚力を大きいものとすることが可能となる。
4つの主翼30a,30b,30c,30dは、無尾翼型の空力面を有する。実施形態1に係るテールシッタ式飛行体1は、水平尾翼だけでなく、垂直尾翼も備えていない。実施形態1に係るテールシッタ式飛行体1は、エレベータやラダーを備えていない。
4つの動翼40a,40b,40c,40dはそれぞれ主翼30a,30b,30c,30dの後縁部に配設されている。4つの動翼40a,40b,40c,40dは、いわゆるエレボンである。
4つの内側プロペラ50a,50b,50c,50dはそれぞれ4つの主翼30a,30b,30c,30dの前縁部の内側に配設されている。各内側プロペラ50a,50b,50c,50dは、固定ピッチ式のプロペラから構成される。
4つの外側プロペラ60a,60b,60c,60dはそれぞれ4つの主翼30a,30b,30c,30dの前縁部の外側に配設されている。各外側プロペラ60a,60b,60c,60dは、固定ピッチ式のプロペラから構成される。
実施形態1に係るテールシッタ式飛行体1においては、4つの主翼30a,30b,30c,30dのそれぞれに2つのプロペラ(内側プロペラおよび外側プロペラ)が配設され、合計として8つのプロペラ(4つの内側プロペラおよび4つの外側プロペラ)を備える。
図2は、実施形態1に係るテールシッタ式飛行体1の構成を説明するためのブロック図である。図2においては、胴体20、4つの主翼30a,30b,30c,30d等の図示は省略されている。
図2に示すように、テールシッタ式飛行体1は、バッテリ21と、制御装置22と、4つの動翼40a,40b,40c,40dと、4つの電動アクチュエータ41a,41b,41c,41dと、4つの内側プロペラ50a,50b,50c,50dと、8つの電動モータ51a,51b,51c,51d,61a,61b,61c,61dと、4つの外側プロペラ60a,60b,60c,60dとを備える。各動翼40a,40b,40c,40dと各電動アクチュエータ41a,41b,41c,41dとは1対1で対応し、各プロペラ50a,50b,50c,50d,60a,60b,60c,60dと各電動モータ51a,51b,51c,51d,61a,61b,61c,61dとは1対1で対応する。本明細書において、動翼について「電動アクチュエータと1対1で対応する」とは、動翼の数と電動アクチュエータの数とが同数であり、かつ、特定の動翼と特定の電動アクチュエータとが対応する関係にあることをいう。本明細書において、プロペラについて「電動モータと1対1で対応する」とは、プロペラの数と電動モータの数とが同数であり、かつ、特定のプロペラと特定の電動モータとが対応する関係にあることをいう。
バッテリ21は、蓄積した電力を各構成要素へ供給するものである。バッテリ21は、充電可能なものであってもよい。
制御装置22は、バッテリ21と、4つの電動アクチュエータ41a,41b,41c,41dと、8つの電動モータ51a,51b,51c,51d,61a,61b,61c,61dと接続されている。制御装置22は、電力変換装置などを含み、各構成要素を制御するものである。
4つの電動アクチュエータ41a,41b,41c,41dはそれぞれ4つの動翼40a,40b,40c,40dと接続されている。4つの電動アクチュエータ41a,41b,41c,41dはそれぞれ4つの動翼40a,40b,40c,40dを動かすためのものである。各電動アクチュエータ41a,41b,41c,41dには、制御装置22から電力が供給される。
4つの電動モータ51a,51b,51c,51dはそれぞれ4つの内側プロペラ50a,50b,50c,50dと接続されている。4つの電動モータ51a,51b,51c,51dはそれぞれ4つの内側プロペラ50a,50b,50c,50dの回転速度を制御する。各電動モータ51a,51b,51c,51dには、制御装置22から電力が供給される。
4つの電動モータ61a,61b,61c,61dはそれぞれ4つの外側プロペラ60a,60b,60c,60dと接続されている。4つの電動モータ61a,61b,61c,61dはそれぞれ4つの外側プロペラ60a,60b,60c,60dの回転速度を制御する。各電動モータ61a,61b,61c,61dには、制御装置22から電力が供給される。
各電動モータ51a,51b,51c,51d,61a,61b,61c,61dとしては、同期モータ、誘導モータ、直流整流子モータといった種々のモータを用いることができる。
図3は、実施形態1に係るテールシッタ式飛行体1の正面図である。
例えば、テールシッタ式飛行体1においては、各プロペラ50a,50b,50c,50d,60a,60b,60c,60dが回転することによって生じる反トルクを相殺するために、各プロペラ50a,50c,60a,60cとして、矢印Aが示す方向(図3中時計回り)に回転するものを採用し、各プロペラ50b,50d,60b,60dとして、矢印Bが示す方向(図3中反時計回り)に回転するものを採用することができる。また、同様に、テールシッタ式飛行体1においては、各プロペラ50a,50c,60a,60cとして、矢印Bが示す方向に回転するものを採用し、各プロペラ50b,50d,60b,60dとして、矢印Aが示す方向に回転するものを採用することもできる。
また、同様に、テールシッタ式飛行体1においては、各プロペラ50a,50c,60b,60dとして、矢印Aが示す方向に回転するものを採用し、各プロペラ50b,50d,60a,60cとして、矢印Bが示す方向に回転するものを採用することもできる。また、同様に、テールシッタ式飛行体1においては、各プロペラ50a,50c,60b,60dとして、矢印Bが示す方向に回転するものを採用し、各プロペラ50b,50d,60a,60cとして、矢印Aが示す方向に回転するものを採用することもできる。
実施形態1に係るテールシッタ式飛行体1においては、水平飛行時に上側に位置することとなる2つの主翼30a,30bのそれぞれに設けられた2つの内側プロペラ50a,50bはそれぞれ回転方向が逆であり、かつ、水平飛行時に下側に位置することとなる2つの主翼30c,30dのそれぞれに設けられた2つの内側プロペラ50c,50dはそれぞれ回転方向が逆であることが好ましい。また、水平飛行時に上側に位置することとなる2つの主翼30a,30bのそれぞれに設けられた2つの外側プロペラ60a,60bはそれぞれ回転方向が逆であり、かつ、水平飛行時に下側に位置することとなる2つの主翼30c,30dのそれぞれに設けられた2つの外側プロペラ60c,60dはそれぞれ回転方向が逆であることが好ましい。
なお、実施形態1に係るテールシッタ式飛行体1においては、水平飛行時に進行方向右側に位置することとなる2つの主翼30b,30cのそれぞれに設けられた2つの内側プロペラ50b,50cはそれぞれ回転方向が逆であり、かつ、水平飛行時に進行方向左側に位置することとなる2つの主翼30a,30dのそれぞれに設けられた2つの内側プロペラ50a,50dはそれぞれ回転方向が逆であるものであってもよいし、水平飛行時に進行方向右側に位置することとなる2つの主翼30b,30cのそれぞれに設けられた2つの内側プロペラ50b,50cはそれぞれ回転方向が同じであり、かつ、水平飛行時に進行方向左側に位置することとなる2つの主翼30a,30dのそれぞれに設けられた2つの内側プロペラ50a,50dはそれぞれ回転方向が同じであるものであってもよい。
また、実施形態1に係るテールシッタ式飛行体1においては、水平飛行時に進行方向右側に位置することとなる2つの主翼30b,30cのそれぞれに設けられた2つの外側プロペラ60b,60cはそれぞれ回転方向が逆であり、かつ、水平飛行時に進行方向左側に位置することとなる2つの主翼30a,30dのそれぞれに設けられた2つの外側プロペラ60a,60dはそれぞれ回転方向が逆であるものであってもよいし、水平飛行時に進行方向右側に位置することとなる2つの主翼30b,30cのそれぞれに設けられた2つの外側プロペラ60b,60cはそれぞれ回転方向が同じであり、かつ、水平飛行時に進行方向左側に位置することとなる2つの主翼30a,30dのそれぞれに設けられた2つの外側プロペラ60a,60dはそれぞれ回転方向が同じであるものであってもよい。
実施形態1に係るテールシッタ式飛行体1においては、各プロペラ50a,50b,50c,50d,60a,60b,60c,60dの回転速度を個別に制御することが可能である。テールシッタ式飛行体1においては、各プロペラ50a,50b,50c,50d,60a,60b,60c,60dの回転速度を適宜制御することにより、ロール制御、ピッチ制御およびヨー制御が可能となる。すなわち、テールシッタ式飛行体1においては、各プロペラ50a,50c,60a,60cの回転速度と、各プロペラ50b,50d,60b,60dの回転速度との間に回転数差を生じさせることにより、ロール制御が可能となる。また、テールシッタ式飛行体1においては、各プロペラ50a,50b,60a,60bの回転速度と、各プロペラ50c,50d,60c,60dの回転速度との間に回転数差を生じさせることにより、ピッチ制御が可能となる。また、テールシッタ式飛行体1においては、各プロペラ50a,50d,60a,60dの回転速度と、各プロペラ50b,50c,60b,60cの回転速度との間に回転数差を生じさせることにより、ヨー制御が可能となる。このとき、各プロペラ50a,50b,50c,50d,60a,60b,60c,60dの回転速度をそれぞれ適宜制御することにより、上述したロール制御、ピッチ制御およびヨー制御を、高精度に、かつ、応答性良く行うことが可能となる。
例えば、テールシッタ式飛行体1においては、内側プロペラ50a,50b,50c,50dの回転速度を同数に制御し、外側プロペラ60a,60b,60c,60dの回転速度を個別に制御することが可能である。また、テールシッタ式飛行体1においては、外側プロペラ60a,60b,60c,60dの回転速度を同数に制御し、内側プロペラ50a,50b,50c,50dの回転速度を個別に制御することも可能である。また、テールシッタ式飛行体1においては、内側プロペラ50a,50b,50c,50d及び外側プロペラ60a,60b,60c,60dの回転速度をそれぞれ個別に制御することも可能である。このように、テールシッタ式飛行体1においては、8つのプロペラの回線速度をそれぞれ適宜に制御可能であるから、上述したロール制御、ピッチ制御およびヨー制御を、より一層、高精度に、かつ、応答性良く行うことが可能となる。
水平飛行中(各主翼30a,30b,30c,30dの揚力を用いた飛行動作中)、垂直飛行中(テールシッタ式の垂直離着陸動作中)およびホバリング中において、各電動モータ51a,51b,51c,51d,61a,61b,61c,61dは、各プロペラ50a,50b,50c,50d,60a,60b,60c,60dの回転速度をそれぞれ、制御装置22によって指令された任意の回転速度に、高精度に、かつ、迅速に、かつ、滑らかにに変化させることで、各プロペラ50a,50b,50c,50d,60a,60b,60c,60dの回転速度を高精度に、かつ、応答性良く制御することができる。
図4は、実施形態1に係るテールシッタ式飛行体1の水平飛行時の一例を示す前方から見た斜視図である。図5は、実施形態1に係るテールシッタ式飛行体1の水平飛行時の一例を示す後方から見た斜視図である。
テールシッタ式飛行体1においては、図4に示すように、各動翼40a,40b,40c,40dを水平飛行時における機首から見て上方向に動かすことが可能であり、図5に示すように、各動翼40a,40b,40c,40dを水平飛行時における機首から見て下方向に動かすことが可能である。テールシッタ式飛行体1においては、各動翼40a,40b,40c,40dの動かす方向を個別に制御可能である。さらに、テールシッタ式飛行体1においては、各動翼40a,40b,40c,40dの動かす程度(大きさ、速さ)をも個別に制御可能である。
図6は、実施形態1に係るテールシッタ式飛行体1の離陸から着陸までの一例を説明するための図である。
[A]離陸時
まず、テールシッタ式飛行体1は、各プロペラ50a,50b,50c,50d,60a,60b,60c,60dを所定の回転速度で回転させることにより、離陸して上昇する。
[B]姿勢遷移時
次いで、テールシッタ式飛行体1は、任意の高度に到達すると、各プロペラ50a,50b,60a,60bの回転速度を、各プロペラ50c,50d,60c,60dの回転速度よりも大きくして(ピッチ制御)、機体を約90度姿勢遷移させる。テールシッタ式飛行体1は、各プロペラ50c,50d,60c,60dの回転速度を、各プロペラ50a,50b,60a,60bの回転速度よりも小さくして、機体を約90度姿勢遷移させてもよい。
[3]水平飛行時
次いで、テールシッタ式飛行体1は、各プロペラ50a,50b,50c,50d,60a,60b,60c,60dを所定の回転速度で回転させることにより、水平飛行する。
[4]姿勢遷移時
次いで、テールシッタ式飛行体1は、任意の目的地の上空に到達すると、各プロペラ50c,50d,60c,60dの回転速度を、各プロペラ50a,50b,60a,60bの回転速度よりも大きくして、機体を約90度姿勢遷移させる(ピッチ制御)。テールシッタ式飛行体1は、各プロペラ50a,50b,60a,60bの回転速度を、各プロペラ50c,50d,60c,60dの回転速度よりも小さくして、機体を約90度姿勢遷移させてもよい。
[5]着陸時
そして、テールシッタ式飛行体1は、各プロペラ50a,50b,50c,50d,60a,60b,60c,60dの回転速度を徐々に低下させることにより、下降して着陸する。
テールシッタ式飛行体1は、水平飛行中は、各プロペラ50a,50b,50c,50d,60a,60b,60c,60dの回転速度を増減することで加速や減速が可能となり、各プロペラ50a,50b,50c,50d,60a,60b,60c,60dの個別の回転速度を増減することでロール制御、ピッチ制御およびヨー制御を行うことが可能となる。
また、テールシッタ式飛行体1においては、例えば、水平飛行中は、各内側プロペラ50a,50b,50c,50dを主に推進力を得るために回転させるようにし、各外側プロペラ60a,60b,60c,60dを主にロール制御、ピッチ制御およびヨー制御を行うために回転させるようにしてもよいし、水平飛行中は、各外側プロペラ60a,60b,60c,60dを主に推進力を得るために回転させるようにし、各内側プロペラ50a,50b,50c,50dを主にロール制御、ピッチ制御およびヨー制御を行うために回転させるようにしてもよい。
テールシッタ式飛行体1は、垂直飛行中およびホバリング中は、各プロペラ50a,50b,50c,50d,60a,60b,60c,60dの回転速度を増減することで上昇や下降が可能となり、各プロペラ50a,50b,50c,50d,60a,60b,60c,60dの個別の回転速度を増減することでロール制御、ピッチ制御およびヨー制御を行うことが可能となるとともに、水平方向への移動が可能となる。この場合、テールシッタ式飛行体1は、正面視X字状に、胴体20にそれぞれ接続される4つの主翼30a,30b,30c,30dからも揚力が得られるといった効果を奏する。
また、テールシッタ式飛行体1においては、水平飛行中に、例えば、各プロペラ50c,50d,60c,60dの回転速度を、各プロペラ50a,50b,60a,60bの回転速度よりも大きくして、機体を所定の角度(0度よりも大きく、90度よりも小さい角度)姿勢遷移させ、各プロペラ50a,50b,50c,50d,60a,60b,60c,60dの回転速度を制御することによって機体の姿勢を保持して、空中停止から超低速から高速での飛行も可能である。
また、テールシッタ式飛行体1においては、水平飛行中に、例えば、各プロペラ50c,50d,60c,60dの回転速度を、各プロペラ50a,50b,60a,60bの回転速度よりも大きくして、機体を約90度姿勢遷移させ、各プロペラ50a,50b,50c,50d,60a,60b,60c,60dの回転速度を制御することによって推力と機体の重量とを釣り合わせることによる、ホバリングも可能である。
また、テールシッタ式飛行体1においては、水平飛行中に、例えば、各プロペラ50c,50d,60c,60dの回転速度を、各プロペラ50a,50b,60a,60bの回転速度よりも大きくして、機体を所定の角度(90度よりも大きく、180度よりも小さい角度)姿勢遷移させ、各プロペラ50a,50b,50c,50d,60a,60b,60c,60dの回転速度を制御することによって機体の姿勢を保持して、空中停止から超低速から高速での後退飛行も可能である。
また、テールシッタ式飛行体1においては、水平飛行中に、例えば、各プロペラ50c,50d,60c,60dの回転速度を、各プロペラ50a,50b,60a,60bの回転速度よりも大きくして、機体を約180度姿勢遷移させて、背面飛行に移行させることも可能である。テールシッタ式飛行体1においては、これらの飛行中においても、従来よりも、高精度、かつ、応答性の良い、ロール制御、ピッチ制御およびヨー制御が可能となる。
テールシッタ式飛行体1においては、これらの飛行中においても、8つのプロペラ50a,50b,50c,50d,60a,60b,60c,60dによって、十分な推進力や上昇力を得ることが可能となる。さらに、テールシッタ式飛行体1においては、これらの飛行中においても、8つのプロペラ50a,50b,50c,50d,60a,60b,60c,60dが正面視X字状に設けられているため、各プロペラ50a,50b,50c,50d,60a,60b,60c,60dの力のモーメントを対称性の高いものにして、操縦安定性が高いものとすることが可能となる。
2.テールシッタ式飛行体の効果
実施形態1に係るテールシッタ式飛行体1によれば、正面視X字状に、胴体20にそれぞれ接続される4つの主翼30a,30b,30c,30dと、4つの主翼30a,30b,30c,30dのそれぞれに2つずつ設けられ、揚力または推進力を得るための8つのプロペラ50a,50b,50c,50d,60a,60b,60c,60dと、8つのプロペラ50a,50b,50c,50d,60a,60b,60c,60dとそれぞれ1対1で対応し、8つのプロペラ50a,50b,50c,50d,60a,60b,60c,60dのそれぞれの回転速度を制御する8つの電動モータ51a,51b,51c,51d,61a,61b,61c,61dとを備え、8つのプロペラ50a,50b,50c,50d,60a,60b,60c,60dは、4つの主翼30a,30b,30c,30dのそれぞれの前縁部の内側に設けられる4つの内側プロペラ50a,50b,50c,50dと、4つの主翼30a,30b,30c,30dのそれぞれの前縁部の外側に設けられる4つの外側プロペラ60a,60b,60c,60dとで構成されているため、従来よりも、高精度、かつ、応答性の良い、ロール制御、ピッチ制御およびヨー制御が可能となる。
すなわち、実施形態1に係るテールシッタ式飛行体1においては、水平飛行時に正面視右上側および左下側の2つの主翼30a,30cに設けられる2つの内側プロペラ50a,50cおよび2つの外側プロペラ60a,60cの回転速度と、水平飛行時に正面視左上側および右下側の2つの主翼30b,30dに設けられる2つの内側プロペラ50b,50dおよび2つの外側プロペラ60b,60dの回転速度との間に回転数差を生じさせることにより、上述したロール制御が垂直飛行中、水平飛行中およびホバリング中に可能となる。
実施形態1に係るテールシッタ式飛行体1においては、水平飛行時に正面視上側の2つの主翼30a,30bに設けられる2つの内側プロペラ50a,50bおよび2つの外側プロペラ60a,60bの回転速度と、水平飛行時に正面視下側の2つの主翼30c,30dに設けられる2つの内側プロペラ50c,50dおよび2つの外側プロペラ60c,60dの回転速度との間に回転数差を生じさせることにより、上述したピッチ制御が垂直飛行中、水平飛行中およびホバリング中に可能となる。
また、実施形態1に係るテールシッタ式飛行体1においては、水平飛行時に正面視右側の2つの主翼30a,30dに設けられる2つの内側プロペラ50a,50dおよび2つの外側プロペラ60a,60dの回転速度と、水平飛行時に正面視左側の2つの主翼30b,30cに設けられる2つの内側プロペラ50b,50cおよび2つの外側プロペラ60b,60cの回転速度との間に回転数差を生じさせることにより、上述したヨー制御が垂直飛行中、水平飛行中およびホバリング中に可能となる。
このとき、実施形態1に係るテールシッタ式飛行体1においては、8つのプロペラ50a,50b,50c,50d,60a,60b,60c,60dの回転速度をそれぞれ適宜制御することにより、上述したロール制御、ピッチ制御およびヨー制御を、高精度に、かつ、応答性良く行うことが可能となる。
また、実施形態1に係るテールシッタ式飛行体1のように、水平飛行時に上側に位置することとなる2つの主翼30a,30bのそれぞれに設けられた2つの内側プロペラ50a,50bはそれぞれ回転方向が逆であり、かつ、水平飛行時に下側に位置することとなる2つの主翼30c,30dのそれぞれに設けられた2つの内側プロペラ50c,50dはそれぞれ回転方向が逆であると、各内側プロペラ50a,50b,50c,50dが回転することによって生じる反トルクを相殺することが可能となる。これにより、機体の飛行が安定化し、より一層、高精度、かつ、応答性の良いロール制御、ピッチ制御およびヨー制御が可能となる。
また、実施形態1に係るテールシッタ式飛行体1のように、水平飛行時に上側に位置することとなる2つの主翼30a,30bのそれぞれに設けられた2つの外側プロペラ60a,60bはそれぞれ回転方向が逆であり、かつ、水平飛行時に下側に位置することとなる2つの主翼30c,30dのそれぞれに設けられた2つの外側プロペラ60c,60dはそれぞれ回転方向が逆であると、各外側プロペラ60a,60b,60c,60dが回転することによって生じる反トルクを相殺することが可能となる。これにより、機体の飛行が安定化し、より一層、高精度、かつ、応答性の良いロール制御、ピッチ制御およびヨー制御が可能となる。
また、実施形態1に係るテールシッタ式飛行体1のように、4つの主翼30a,30b,30c,30dのそれぞれの後縁部に設けられる4つの動翼40a,40b,40c,40dをさらに備えると、各プロペラ50a,50b,50c,50d,60a,60b,60c,60dの回転速度を適宜制御するのに加えて、各動翼40a,40b,40c,40dを適宜制御することによってもロール制御、ピッチ制御およびヨー制御を行うことができるため、より一層、高精度、かつ、応答性の良いロール制御、ピッチ制御およびヨー制御が可能となる。
また、実施形態1に係るテールシッタ式飛行体1のように、胴体20が、機体の進行方向が長手である卵型であると、機体の飛行時における空気抵抗を小さくすることが可能となる。
また、実施形態1に係るテールシッタ式飛行体1によれば、4つの主翼30a,30b,30c,30dを備える。これにより、水平飛行中において、各主翼30a,30b,30c,30dから得られる十分な揚力を用いた飛行動作が可能となる。
また、実施形態1に係るテールシッタ式飛行体1によれば、各プロペラ50a,50b,50c,50d,60a,60b,60c,60dが、離間して配設されているため、ホバリングや細かい動作に適したテールシッタ式飛行体1とすることが可能となる。
また、実施形態1に係るテールシッタ式飛行体1によれば、4つの主翼30a,30b,30c,30dが、正面視X字状に、胴体20にそれぞれ接続される。これにより、胴体20の大きさを最小化させることが可能であるとともに、主翼を胴体20に固定するための構造体を胴体20に設ける必要をなくすことが可能となる。
また、実施形態1に係るテールシッタ式飛行体1によれば、出力制御の即応性に優れている各電動モータ51a,51b,51c,51d,61a,61b,61c,61dを用いて各プロペラ50a,50b,50c,50d,60a,60b,60c,60dの回転速度を制御することが可能であるため、緻密かつ滑らかに各プロペラ50a,50b,50c,50d,60a,60b,60c,60dの回転速度を制御することが可能となる。
また、実施形態1に係るテールシッタ式飛行体1によれば、各プロペラ50a,50b,50c,50d,60a,60b,60c,60dの個別の回転速度を増減することでロール制御、ピッチ制御およびヨー制御を行うことが可能であるため、水平尾翼、垂直尾翼、エレベータ、ラダー等を備える必要がなくなり、その結果、機体の空気抵抗を低減することが可能となる。
[実施形態2]
図7は、実施形態2に係るテールシッタ式飛行体100の斜視図である。実施形態2に係るテールシッタ式飛行体100は、いわゆる有人型の垂直離着陸機である。
実施形態2に係るテールシッタ式飛行体100は、基本的には実施形態1に係るテールシッタ式飛行体1と同様の構成を有するが、胴体の構成が実施形態1に係るテールシッタ式飛行体1とは異なる。
実施形態2に係るテールシッタ式飛行体100は、図7に示すように、胴体120と、4つの主翼30a,30b,30c,30dと、4つの動翼40a,40b,40c,40dと、4つの内側プロペラ50a,50b,50c,50dと、4つの外側プロペラ60a,60b,60c,60dとを備える。4つの主翼30a,30b,30c,30dは、それぞれ離れて、正面視X字状に、胴体120に接続される。
胴体120は、機体の進行方向が長手となる卵型である。図7に示す胴体120は、機体の進行方向が長手となる卵型であるが、胴体120の形状は当該卵型の形状に限られない。例えば、胴体120は、球型であってもよく、機首が尖った形状であってもよい。胴体120は、4つの主翼30a,30b,30c,30dの基部である。胴体120は、後述するバッテリ121等を収納している。胴体120は内部に後述する機内空間134を有する。
胴体120は、機体の水平飛行時の下側に位置する下側窓部123a,123bを有する。例えば、テールシッタ式飛行体100においては、下側窓部123a,123bを開けることにより、後述する搭乗者Hが機内空間134に乗り込むことができる。胴体120は、機体の水平飛行時の前側に位置する前側窓部124を有する。胴体120は、機体の水平飛行時の上側に位置する上側窓部125を有する。胴体120は、機体の水平飛行時の右側に位置する右側窓部126、および左側に位置する図示しない左側窓部を有する。このように、胴体120には、シート132に着座している搭乗者が自然姿勢時において機外の景色を視認可能な位置に窓が設けられている。
胴体120は、隣り合う主翼30aと主翼30bとの間を繋ぐ図示しない上側ピラー部と、隣り合う主翼30cと主翼30dとの間を繋ぐ下側ピラー部128と、隣り合う主翼30bと主翼30cとの間を繋ぐ右側ピラー部130と、隣り合う主翼30aと主翼30dとの間を繋ぐ図示しない左側ピラー部とを有する。
図8は、実施形態2に係るテールシッタ式飛行体100の構成を説明するためのブロック図である。図8においては、胴体120、4つの主翼30a,30b,30c,30d等の図示は省略されている。
テールシッタ式飛行体100は、図8に示すように、バッテリ121と、制御装置122と、シート132と、電動モータ133と、4つの動翼40a,40b,40c,40dと、4つの電動アクチュエータ41a,41b,41c,41dと、4つの内側プロペラ50a,50b,50c,50dと、8つの電動モータ51a,51b,51c,51d,61a,61b,61c,61dと、4つの外側プロペラ60a,60b,60c,60dとを備える。
バッテリ121は、蓄積した電力を各構成要素へ供給するものである。バッテリ121の容量は、実施形態1のバッテリ21の容量と比較して遥かに大きなものである。バッテリ121は、充電可能なものであってもよい。
制御装置122は、バッテリ121と、電動モータ133と、4つの電動アクチュエータ41a,41b,41c,41dと、8つの電動モータ51a,51b,51c,51d,61a,61b,61c,61dと接続されている。制御装置122は、電力変換装置などを含み、各構成要素を制御するものである。
シート132は、電動モータ133と接続されている。シート132は、機内空間134に設けられる。シート132には、後述する搭乗者Hが着座する。シート132は、リンク機構を備える。
電動モータ133はシート132と接続されている。電動モータ133は回転力をシート132に伝達する。電動モータ133には、制御装置122から電力が供給される。電動モータ133としては、ギヤードモータを用いることができる。
図9は、実施形態2に係るテールシッタ式飛行体100の離陸から水平飛行までの一例を説明するための図である。図10は、実施形態2に係るテールシッタ式飛行体100の水平飛行から着陸までの一例を説明するための図である。
[A]離陸時
まず、図9に示すように、テールシッタ式飛行体100の機内空間134に搭乗者Hが乗り込んでシート132に着座する。次いで、テールシッタ式飛行体100は、各プロペラ50a,50b,50c,50d,60a,60b,60c,60dを所定の回転速度で回転させることにより、離陸して上昇する。
[B]姿勢遷移時
次いで、テールシッタ式飛行体100は、任意の高度に到達すると、各プロペラ50a,50b,60a,60bの回転速度を、各プロペラ50c,50d,60c,60dの回転速度よりも大きくして(ピッチ制御)、機体を約90度姿勢遷移させる。テールシッタ式飛行体100は、各プロペラ50c,50d,60c,60dの回転速度を、各プロペラ50a,50b,60a,60bの回転速度よりも小さくして、機体を約90度姿勢遷移させてもよい。このとき、シート132は、矢印Cが示す方向にチルトする。シート132は、シート132に着座している搭乗者Hが水平方向に向くようにチルトする。
[3]水平飛行時
次いで、テールシッタ式飛行体1は、各プロペラ50a,50b,50c,50d,60a,60b,60c,60dを所定の回転速度で回転させることにより、水平飛行する。このとき、シート132は、矢印Cが示す方向にさらにチルトし、これに応じて(リンク機構によって)シート132が矢印Dが示す方向に伸展する。
[4]姿勢遷移時
次いで、図10に示すように、テールシッタ式飛行体100は、任意の目的地の上空に到達すると、各プロペラ50c,50d,60c,60dの回転速度を、各プロペラ50a,50b,60a,60bの回転速度よりも大きくして(ピッチ制御)、機体を約90度姿勢遷移させる。テールシッタ式飛行体100は、各プロペラ50a,50b,60a,60bの回転速度を、各プロペラ50c,50d,60c,60dの回転速度よりも小さくして、機体を約90度姿勢遷移させてもよい。このとき、シート132は、矢印Eが示す方向にチルトし、これに応じて(リンク機構によって)シート132が矢印Fが示す方向に屈曲する。
[5]着陸時
そして、テールシッタ式飛行体100は、各プロペラ50a,50b,50c,50d,60a,60b,60c,60dの回転速度を徐々に低下させることにより、下降して着陸する。
実施形態2に係るテールシッタ式飛行体100は、胴体の構成が実施形態1に係るテールシッタ式飛行体1とは異なるが、正面視X字状に、胴体120にそれぞれ接続される4つの主翼30a,30b,30c,30dと、4つの主翼30a,30b,30c,30dのそれぞれに2つずつ設けられ、揚力または推進力を得るための8つのプロペラ50a,50b,50c,50d,60a,60b,60c,60dと、8つのプロペラ50a,50b,50c,50d,60a,60b,60c,60dとそれぞれ1対1で対応し、8つのプロペラ50a,50b,50c,50d,60a,60b,60c,60dのそれぞれの回転速度を制御する8つの電動モータ51a,51b,51c,51d,61a,61b,61c,61dとを備えるため、実施形態1に係るテールシッタ式飛行体1と同様に、従来よりも、高精度、かつ、応答性の良い、ロール制御、ピッチ制御およびヨー制御が可能となる。
また、実施形態2に係るテールシッタ式飛行体100によれば、胴体120が内部に機内空間134を有し、機内空間134には、機体の姿勢に応じてチルトするシート132が設けられていることから、離陸後の垂直飛行またはホバリングから水平飛行に移行する際、または、水平飛行から着陸前の垂直飛行またはホバリングに移行する際のように、機体の姿勢遷移があった場合であっても、搭乗者が着座するシートをチルトさせることにより、搭乗者の負担を軽減することが可能となる。そのとき、実施形態2に係るテールシッタ式飛行体100によれば、シート132が、当該シート132に着座している搭乗者Hが水平方向に向くようにチルトするものであるから、機体の姿勢遷移があった場合に、搭乗者の負担をより一層軽減することが可能となる。
また、実施形態2に係るテールシッタ式飛行体100によれば、シート132は、離陸時から水平飛行時に移行する過程で前後に伸展し、かつ、水平飛行時から着陸時に移行する過程で屈曲するものであるから、例えば、空気抵抗を低減させるために胴体を機体の進行方向が長手である卵型とした場合においても、シートがチルトする際に、搭乗者の頭部が機内の上部に当たるといった不都合をなくすことが可能となる。
また、実施形態2に係るテールシッタ式飛行体100によれば、胴体120には、シート132に着座している搭乗者が自然姿勢時において機外の景色を視認可能な位置に窓が設けられていることから、搭乗者が自然姿勢のまま機外の景色を視認可能となる。
また、実施形態2に係るテールシッタ式飛行体100によれば、4つの主翼30a,30b,30c,30dが、それぞれ離れて胴体120に接続され、胴体120が、機体の水平飛行時の下側に位置する下側窓部123a,123bと、機体の水平飛行時の右側に位置する右側窓部126と、機体の水平飛行時の左側に位置する図示しない左側窓部と、隣り合う主翼間を繋ぐピラー部128,130等とを有するものであるから、機体の垂直飛行中、水平飛行中およびホバリング中における搭乗者Hの広い視野が確保できる。また、隣り合う主翼間を繋ぐ構造体を別途設ける必要がなくなるため、機体を軽量化させることが可能となるとともに、機体の強度を高めることが可能となる。
実施形態2に係るテールシッタ式飛行体100は、胴体の構成以外については実施形態1に係るテールシッタ式飛行体1と同様の構成を有するため、実施形態1に係るテールシッタ式飛行体1が有する効果のうち該当する効果を有する。
以上、本発明を上記の各実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記の各実施形態に限定されるものではない。その趣旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば、次のような変形も可能である。
(1)上記各実施形態において記載した構成要素の数、形状、位置、大きさ、角度等は例示であり、本発明の効果を損なわない範囲において変更することが可能である。
(2)上記実施形態2においては、主翼として、正面視X型字状に胴体20に接続された4つの主翼30a,30b,30c,30dを備えるテールシッタ式飛行体100を用いて、本発明のテールシッタ式飛行体を説明したが、本発明はこれに限定されるものでない。本発明のテールシッタ式飛行体は、例えば、主翼として、X型字状とは異なる態様で(例えばいわゆる複葉機のように)胴体20に接続された4つの主翼を備えるテールシッタ式飛行体であってもよい。
(3)上記実施形態2においては、主翼として、正面視左右二対の主翼30a,30b,30c,30dを備えるテールシッタ式飛行体100を用いて、本発明のテールシッタ式飛行体を説明したが、本発明はこれに限定されるものでない。本発明のテールシッタ式飛行体は、例えば、主翼として、非特許文献1に記載のテールシッタ式飛行体のように正面視左右一対の主翼を備えるテールシッタ式飛行体であってもよいし、主翼として、正面視左右三対以上の主翼を備えるテールシッタ式飛行体であってもよい。
(4)上記実施形態2においては、推進装置として、正面視左右二対の主翼30a,30b,30c,30dに設けられた8つのプロペラを備えるテールシッタ式飛行体100を用いて、本発明のテールシッタ式飛行体を説明したが、本発明はこれに限定されるものでない。本発明のテールシッタ式飛行体は、例えば、推進装置として、正面視左右一対又は左右二対以上の主翼に設けられた複数のプロペラを備えるテールシッタ式飛行体であってもよいし、推進装置として、正面視左右一対又は左右二対以上の主翼に設けられた複数のジェットエンジンを備えるテールシッタ式飛行体であってもよいし、推進装置として、導体に設けられたプロペラ又はジェットエンジンを備えるテールシッタ式飛行体であってもよい。この場合、プロペラは、電動式プロペラであってもよいしエンジン式プロペラであってもよい。
(5)上記実施形態2においては、テールシッタ式飛行体は、機内空間に、例えばギヤードモータで駆動される、チルトするシートが設けられていたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、機内空間に、いわゆるブランコのような、支柱等から吊り下げる構造をもつシートが設けられていてもよい。この場合において、機体の姿勢に応じて支柱等を動かすことにより、重力を利用してシートをチルトさせることができる。
(6)上記実施形態2においては、胴体には、搭乗者が自然姿勢時において機外の景色を視認可能な位置に窓が設けられているテールシッタ式飛行体100を用いて、本発明のテールシッタ式飛行体を説明したが、本発明はこれに限定されるものでない。本発明のテールシッタ式飛行体は、例えば、胴体又は主翼に、機外の景色を撮影する1又は2以上の動画カメラが設けられており、機内空間には、当該1又は2以上の動画カメラにより撮影された機外の景色を表示するディスプレイが設けられているテールシッタ式飛行体であってもよい。この場合、ディスプレイは、シートのチルト姿勢に応じて、その位置及び姿勢が制御可能に構成されているものであってもよい。また、ディスプレイは、シートに着座している搭乗者の視界に入る位置及び姿勢でシートに取り付けられているものであってもよい。さらにまた、ディスプレイは、シートに着座している搭乗者が機体の操縦を行う際に装着するヘッドマウントディスプレイであってもよい。
(7)本発明のテールシッタ式飛行体は、上記各実施形態で記載した構成要素の他にも、用途に応じた追加の構成要素(カメラ、各種センサ、衛星測位システム、作業用または検査用のアーム、貨物保持用のラック等)をさらに備えていてもよい。図11は、実施形態2に係るテールシッタ式飛行体100の変形例の構成を説明するためのブロック図である。図11に示すように、テールシッタ式飛行体100Aは、センサ135をさらに備える。センサ135は、機体の姿勢変化を検知する姿勢センサである。本変形例のように、機体の姿勢変化を検知するためのセンサ135を備えると、機体の姿勢変化を精度よく検知することが可能となる。
1,100,100A…テールシッタ式飛行体、20,120…胴体、21,121…バッテリ、 22,122…制御装置、30a,30b,30c,30d…主翼、40a,40b,40c,40d…動翼、41a,41b,41c,41d…電動アクチュエータ、50a,50b,50c,50d…内側プロペラ、51a,51b,51c,51d,61a,61b,61c,61d,133…電動モータ、60a,60b,60c,60d…外側プロペラ、123a,123b…下側窓部、124…前側窓部、125…上側窓部、126…右側窓部、128…下側ピラー部、130…右側ピラー部、132…シート、134…機内空間、135…センサ

Claims (8)

  1. 胴体と、
    前記胴体にそれぞれ接続され、正面視左右一対又は2対以上の主翼と、
    前記胴体又は前記正面視左右一対又は2対以上の主翼に設けられ、揚力または推進力を得るための推進装置とを備えるテールシッタ式飛行体であって、
    前記胴体は内部に機内空間を有し、
    前記機内空間には、機体の姿勢に応じてチルトするシートが設けられていることを特徴とするテールシッタ式飛行体。
  2. 請求項1に記載のテールシッタ式飛行体において、
    前記シートは、当該シートに着座している搭乗者の自然姿勢時における視線が水平方向に向くようにチルトすることを特徴とするテールシッタ式飛行体。
  3. 請求項1又は2に記載のテールシッタ式飛行体において、
    前記シートは、離陸時から水平飛行時に移行する過程で前後に伸展し、かつ、水平飛行時から着陸時に移行する過程で屈曲することを特徴とするテールシッタ式飛行体。
  4. 請求項1~3のいずれかに記載のテールシッタ式飛行体において、
    前記胴体には、当該シートに着座している搭乗者が自然姿勢時において機外の景色を視認可能な位置に窓が設けられていることを特徴とするテールシッタ式飛行体。
  5. 請求項1~3のいずれかに記載のテールシッタ式飛行体において、
    前記胴体又は前記主翼には、機外の景色を撮影する1又は2以上の動画カメラが設けられており、
    前記機内空間には、前記1又は2以上の動画カメラにより撮影された機外の景色を表示するディスプレイが設けられていることを特徴とするテールシッタ式飛行体。
  6. 請求項5に記載のテールシッタ式飛行体において、
    前記ディスプレイは、前記シートのチルト姿勢に応じて、その位置及び姿勢が制御可能に構成されていることを特徴とするテールシッタ式飛行体。
  7. 請求項5に記載のテールシッタ式飛行体において、
    前記ディスプレイは、前記シートに着座している搭乗者の視界に入る位置及び姿勢で前記シートに取り付けられていることを特徴とするテールシッタ式飛行体。
  8. 請求項5に記載のテールシッタ式飛行体において、
    前記ディスプレイは、前記シートに着座している搭乗者が機体の操縦を行う際に装着するヘッドマウントディスプレイであることを特徴とするテールシッタ式飛行体。
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