JP3236674U - X線検査装置 - Google Patents
X線検査装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3236674U JP3236674U JP2021004848U JP2021004848U JP3236674U JP 3236674 U JP3236674 U JP 3236674U JP 2021004848 U JP2021004848 U JP 2021004848U JP 2021004848 U JP2021004848 U JP 2021004848U JP 3236674 U JP3236674 U JP 3236674U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ray
- door
- unit
- housing
- ray irradiation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
Abstract
【課題】持ち運び可能な利便性に加え、検査者等がX線照射装置からのX線の被ばくを受けることがなく、安全に操作できる可搬式のX線検査装置を提供する。【解決手段】検査者が少なくともX線照射部81にX線を照射させる操作を行う操作部62と、検査対象物のX線透視画像を表示させる表示部61と、電源を供給するためのバッテリー電源91~93と、X線照射部81及びX線受像部82を内部に配置し、少なくとも前面側に開口部40が形成された筐体20と、筐体20に形成された開口部40を開閉する扉部30と、筐体20の内壁及び扉部30の内壁を包囲するシールド部10と、を備えたX線検査装置1において、扉部30は、前記筐体の上端側に回動可能に軸支されており、扉部30の外壁に操作部62及び表示部61が取り付けられている。【選択図】図4
Description
本考案は、持ち運び可能な可搬式のX線照射装置に関する。
従来から、空港、税関、港湾等において、セキュリティの向上を図るべく、荷物の中身をX線透視により非破壊検査するX線検査装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
X線検査装置は、X線を照射するX線照射部と、検査対象物(荷物)を透過したX線を受像するX線受像部と、X線受像部が受像したX線に基づいて検査対象物のX線透視画像を表示させるX線表示部と備えてなるものである。これによれば、検査者はX線表示部に表示される検査対象物のX線透視画像をみることにより、検査対象物が危険物等であるか否かを判断することができる。
近年では、空港等においてあらかじめ設置されたX線検査装置に加え、駅、イベント会場、スポーツ施設、テーマパークなどの任意の場所、警察による道路での検問等に対応すべく、持ち運び可能な可搬式のX線照射装置が求められている。
可搬式のX線照射装置においては、持ち運び可能な利便性に加え、検査者等がX線照射装置からのX線の照射(被ばく)を受けることがないような安全性が求められている。
さらに、空港等においてあらかじめ設置されたX線検査装置を操作する検査者等は、専門家であるエックス線作業主任者であったりするが、可搬式のX線照射装置を操作する検査者等は、駅員、施設運営者、警備員、警察官であることが多く、検査者等がエックス線作業主任者でない場合であっても、安全に操作できるX線検査装置が求められている。
本考案は、上記課題を解決するものであり、持ち運び可能な利便性に加え、検査者等がX線照射装置からのX線の被ばくを受けることがなく、安全に操作できる可搬式のX線検査装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本考案は、X線照射装置において、検査対象物にX線を照射するX線照射部と、前記検査対象物を透過したX線を受像するX線受像部と、検査者が少なくとも前記X線照射部にX線を照射させる操作を行う操作部と、前記X線受像部が受像したX線に基づいて前記検査対象物のX線透視画像を表示させる表示部と、電源を供給するためのバッテリー電源と、前記X線照射部及び前記X線受像部を内部に配置し、少なくとも前面側に開口部が形成された筐体と、前記筐体に形成された開口部を開閉する扉部と、前記筐体の内壁及び扉部の内壁を包囲し、前記X線照射部からのX線の外部への漏洩を防止するシールド部と、を備え、
前記扉部は、前記筐体の上端側に回動可能に軸支されており、前記扉部の外壁に前記操作部及び前記表示部が取り付けられていることを特徴とする。
前記扉部は、前記筐体の上端側に回動可能に軸支されており、前記扉部の外壁に前記操作部及び前記表示部が取り付けられていることを特徴とする。
好適には、本考案に係るX線照射装置においては、前記開口部は、X線照射装置の前面側及び上面側の一部が開口されるように形成されており、前記扉部は、前記開口部の上面側を覆う扉天井部と、前記扉天井部と略垂直に連結し、前記開口部の前面側を覆う扉前面部と、を有し、前記扉天井部の後端側と前記筐体の上面部の前端側とが回動可能に軸支され、前記扉前面部の外壁に前記操作部及び前記表示部が取り付けられていることが望ましい。
本考案によれば、X線照射部及びX線受像部を内部に配置し、前面側に開口部が形成された筐体と、筐体に形成された開口部を開閉する扉部と、バッテリー電源とを備えたことから、X線検査装置を持ち運ぶことができ、利便性を向上させることができる。そして、筐体の内壁及び扉部の内壁にはシールド部が備えられており、扉部は筐体の上端側に回動可能に軸支されており、扉部の外壁に操作部及び表示部が取り付けられていることから、扉部が開放した状態になると、操作部及び表示部がX線検査装置の後面側の位置に変位して、操作部及び表示部の自重により扉部の開放状態を安定して保持するとともに、操作部の操作を困難にし、扉部が閉鎖した状態になると、操作部及び表示部がX線検査装置の前面側の位置に変位して、操作部の操作を可能にするため、検査者等がX線照射装置からのX線の被ばくを受けることがなく、簡易な構成により安全性を向上させることができる。
以下、本考案の実施形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。以下に説明される実施形態は、本考案のいくつかの例を示すものであって、本考案の内容を限定するものではない。また、各実施形態で説明される構成及び動作の全てが本考案の構成及び動作として必須であるとは限らない。
本実施形態では、X線検査装置を操作する際に操作者(検査者)と対向する方向を「前方」と称し、前方とは反対方向を「後方」と称する。また、本実施形態では、X線検査装置の高さ方向を「上方」と称し、上方と反対方向を「下方」と称し、X線検査装置の前後方向及び上下方向と垂直方向を「左右方向」と称する。
[X線検査装置の構成]
まず、図1及び図2を参照し、持ち運び可能な可搬式のX線検査装置1の構成について説明する。図1は、X線照射装置1の扉部30を閉鎖している状態のときの斜視図の一例であり、図2は、X線照射装置1の扉部30を開放している状態のときの斜視図の一例である。
まず、図1及び図2を参照し、持ち運び可能な可搬式のX線検査装置1の構成について説明する。図1は、X線照射装置1の扉部30を閉鎖している状態のときの斜視図の一例であり、図2は、X線照射装置1の扉部30を開放している状態のときの斜視図の一例である。
X線検査装置1は、持ち運び可能な可搬式のX線の検査装置であって、X線により検査対象物の中身を検査するためのものである。
図1及び図2に示すように、X線照射装置1は、外郭をなす構成として、前面側に開口部40が形成された筐体20と、筐体20に形成された開口部40を開閉する扉部30とから構成されている。
筐体20及び扉部30は、軽量化及び耐久性を図るため、ポリカーボネートの材質で構成されている。なお、本実施形態においては、筐体20及び扉部30をポリカーボネートの材質で構成したが、その他の合成樹脂、木材、金属等で構成してもよい。
筐体20は、上端側の上面部21と、上面部21に対向する下端側の下面部22と、上面部21及び下面部22を支持する側面部23と、上面部21、下面部22及び側面部23と略垂直に連結する後端側の後面部24とを備えて構成されている。
開口部40は、上面部21の前縁、側面部23の側縁及び下面部22の前縁とで形成されており、上面部21の前縁は、下面部22の前縁よりも後面側に位置するように構成されている(図1及び図4参照)。これにより、開口部40は、X線照射装置1の前面側に加え、X線照射装置1の上面側の一部にも開口されることになる。
また、側面部23の側縁は、上端側から下端側に向けて下り傾斜をなして構成されている(図1及び図4参照)。これにより、開口部40は、X線照射装置1の前面側及び上面側に加え、X線照射装置1の側面側の一部にも開口されることになる。
扉部30は、開口部40の上面側を覆う扉天井部31と、扉天井部31と略垂直に連結し、開口部40の前面側を覆う扉前面部32と、扉天井部31及び扉前面部32と略垂直に連結し、開口部40の側面側を覆う扉側面部33とを備えて構成されている。また、扉側面部33は、開口部40の側面側を覆うように、側面視において略三角形状をなして構成されている。
扉天井部31の後端側と上面部21の前端側とには、扉部30を回動可能に軸支する軸支部50が設けられている。この軸支部50によって扉部30が軸支部50を中心として回動可能になり、開口部40が開閉可能になる。
筐体20の前端かつ下方側(軸支部50と反対方向の縁端側)には、扉部30に係止して、扉部30の閉鎖状態をロックする係止部51が設けられている。検査者が係止部51を扉部30に係止させる施錠操作を行うことにより、扉部30の閉鎖状態がロックされ、X線を照射しているときにも扉部30が開放されることなく、安全性を向上させることができる。
扉前面部32の外壁には、検査対象物のX線透視画像や各種操作画像を表示する表示部61と、X線を照射させる操作などの検査者の操作を受け付けるタッチパネルからなる操作部62とで構成された表示制御ユニット60が取り付けられている。本実施形態では、表示制御ユニット60は、一例としてタブレットから構成されている。
筐体20の上面部21の後端側には、複数の発光ダイオード(LED)から構成され、扉部30の開閉状態を報知する開閉発光部70が設けられている。本実施形態では、扉部30の開放状態においては開閉発光部70が第1色(例えば赤色)に点灯し、扉部30の閉鎖状態においては第2色(例えばグリーン)に点灯するように構成されている。また、本実施形態においては、開閉発光部70を複数の発光ダイオードから構成したが、電球や有機EL照明を用いて構成してもよい。
図2に示すように、筐体20の内部には、手荷物等の検査対象物にX線を照射するX線照射部81と、検査対象物を透過したX線を受像するX線受像部82とが配置されている。
X線照射部81及びX線受像部82は検査対象物を挟んで対向するように、筐体20の上面部21側にX線照射部81が着脱可能に取り付けられており、筐体20の下面部22側にX線受像部82が着脱可能に取り付けられている。
また、本実施形態においては、X線照射部81及びX線受像部82は、表示制御ユニット60と無線によりデータ通信可能となるように接続されているが、X線照射部81及びX線受像部82は、表示制御ユニット60と有線によりデータ通信可能となるように接続されていてもよい。
筐体20の内壁及び扉部30の内壁には、X線照射部81からのX線の外部への漏洩を防止するため、鉛又はタングステン合金等で構成されるシート状のシールド部材10(斜線部分)が貼付されている。
本実施形態においては、扉部30を閉鎖した状態(遮へいされた状態)においては、例えば、X線検査装置1の外側における外部放射線による1センチメートル線量当量率が20マイクロシーベルト毎時を超えないように、筐体20の内壁及び扉部30の内壁にシールド部材10が貼付されており、検査者がエックス線作業主任者でなくともX線検査装置1の操作を行うことができ、利便性を向上させている。さらには、外部放射線による実効線量と空気中の放射性物質による実効線量との合計が、3カ月間につき1.3ミリシーベルトや、1週間につき0.3ミリシーベルトを超えないように、筐体20の内壁及び扉部30の内壁にシールド部材10が貼付してもよい。
[X線検査装置のブロック図]
次に、図3を参照し、X線検査装置1の機能的構成について説明する。図3は、X線検査装置1の機能的構成を示すブロック図の一例である。
次に、図3を参照し、X線検査装置1の機能的構成について説明する。図3は、X線検査装置1の機能的構成を示すブロック図の一例である。
図3に示すように、X線検査装置1は、表示制御ユニット60と、開閉発光部70と、扉部30の開閉状態を検出する扉開放センサ71と、X線照射部81と、X線受像部82とを備えている。
表示制御ユニット60は、開閉発光部70、扉開放センサ71、X線照射部81及びX線受像部82と有線または無線にて接続されている。そして、表示制御ユニット60は、表示部61と、操作部62と、X線検査装置1の各種の制御を行う制御部63と、X線照射部81及びX線受像部82と無線通信を行う無線通信部64と、表示制御ユニット60に電源を供給するための第1バッテリー電源91とを備えている。
制御部63は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などのプロセッサからなり、X線検査装置1の各種の制御を行う。
特に、制御部63は、操作部62からX線照射部81にX線を照射させる照射操作の入力があると、X線照射部81にX線を照射させる制御を行う。
そして、制御部63は、X線受像部82から検査対象物のX線透視画像を受信すると、表示部61にX線透視画像を表示させる制御を行うことになる。
また、制御部63は、扉開放センサ71から扉部30が閉鎖している状態の情報の入力がないと(扉部30が開放していると)、開閉発光部70に第1色を点灯させる制御を行い、扉開放センサ71から扉部30が閉鎖している状態の情報の入力があると、開閉発光部70に第2色を点灯させる制御を行う。
なお、制御部63は、扉開放センサ71から扉部30が閉鎖している状態の情報の入力があるときにのみ、X線照射部81がX線を照射可能となるように、X線照射許可情報を生成(X線照射許可情報を保持)してもよい。制御部63は、X線照射許可情報が保持されているときにのみ、X線照射部81にX線を照射させるように制御すれば、扉部30が閉鎖しているときにのみX線が照射可能となる。
X線照射部81は、X線を照射する照射部を有するとともに、X線照射部81に電源を供給するための第2バッテリー電源92を備えている。また、図示は省略するが、X線照射部81は、表示制御ユニット60との間で無線通信を行う通信部も備えている。
X線受像部82は、X線を受信する受信部を有するとともに、受信したX線に基づいて検査対象物のX線透視画像を生成する画像生成部83と、X線受像部82に電源を供給するための第3バッテリー電源93を備えている。また、図示は省略するが、X線受像部82は、表示制御ユニット60との間で無線通信を行う通信部も備えている。画像生成部83が生成したX線透視画像は制御部63に送信され、制御部63からの指示により表示部61に表示されることになる。
扉開放センサ71は、光センサ、近接センサ、マイクロスイッチ等の検出部から構成されており、扉部30の開閉状態として係止部51の係止状態を検出しており、扉部30のロック状態を確認している。なお、本実施形態では、扉開放センサ71は、扉部30のロック状態を確認するために係止部51の係止状態を検出したが、係止部51の係止状態を検出せずに、筐体20と扉部30との空隙があるか否かにより扉部30の開閉状態を検出するように構成してもよい。
なお、本実施形態では、表示制御ユニット60、X線照射部81及びX線受像部82のそれぞれにバッテリー電源(第1バッテリー電源91、第2バッテリー電源92及び第3バッテリー電源93)を備えて構成したが、1つのバッテリー電源から表示制御ユニット60、X線照射部81及びX線受像部82に電源を供給するように構成してもよい。
また、本実施形態では、画像生成部83をX線受像部82に備えて構成したが、表示制御ユニット60に備えて構成してもよい。
[X線検査装置の検査方法]
次に、図4及び図5を参照し、X線検査装置1を用いてX線を照射して検査対象物Xを検査する検査方法の一例について説明する。図4は、X線検査装置1の扉部30を開放している状態のとき側面図の一例であり、図5は、X線検査装置1の扉部30を閉鎖している状態のとき側面図の一例である。
次に、図4及び図5を参照し、X線検査装置1を用いてX線を照射して検査対象物Xを検査する検査方法の一例について説明する。図4は、X線検査装置1の扉部30を開放している状態のとき側面図の一例であり、図5は、X線検査装置1の扉部30を閉鎖している状態のとき側面図の一例である。
図4に示すように、X線検査装置1を用いてX線を照射して検査対象物Xを検査するときには、検査者は、扉部30を上後方側に回動させて開放状態にし、X線受像部82の上に検査対象物Xを載置する。
ここで、扉部30の扉天井部31における前端側から後端側の奥行きの長さL1は、筐体20の上面部21における前端側から後端側の奥行きの長さL2よりも短く構成されており、扉部30が軸支部50を中心として上後方側に回動されると、扉部30の扉天井部31が筐体20の上面部21に安定的に支持される。
また、扉部30が軸支部50を中心として上後方側に回動されると、表示制御ユニット60がX線検査装置1の後面側の位置に変位する。
これにより、検査者は表示制御ユニット60に設けられた操作部62の操作が困難になる(または操作ができなくなる)とともに、表示制御ユニット60が軸支部50よりも後面側の位置することから、表示制御ユニット60の自重により扉部30の開放状態が安定して保持することができる。
図5に示すように、検査者は、X線受像部82の上に検査対象物Xを載置した後は、扉部30を下前方側に回動させて閉鎖状態にする。
扉部30を前方側に回動させて閉鎖状態にすると、表示制御ユニット60がX線検査装置1の前面側の位置に変位する。
X線検査装置1の前面側に表示制御ユニット60が位置したことにより、検査者に対向して表示制御ユニット60が配置され、検査者は表示制御ユニット60に設けられた操作部62の操作が可能になる。
検査者は、表示制御ユニット60に設けられた操作部62を操作し、X線を照射させる操作を行うことにより、扉部30が閉鎖した状態においてX線照射部81から検査対象物Xに向けてX線を照射させることができる。そして、X線照射部81から検査対象物Xに向けてX線が照射されると、表示制御ユニット60に設けられた表示部61にX線透視画像が表示され、検査者は、検査対象物Xを検査することができる。
このように、本実施形態のX線検査装置1によれば、X線照射部81及びX線受像部82を内部に配置し、前面側に開口部40が形成された筐体20と、筐体20に形成された開口部40を開閉する扉部30と、第1~第3バッテリー電源91~93とを備えたことから、X線検査装置1を持ち運ぶことができ、利便性を向上させることができる。
そして、筐体20の内壁及び扉部30の内壁には、X線照射部81からのX線の外部への漏洩を防止するシールド部材10が貼付されており、扉部30が閉鎖した状態においてX線照射部81からX線が照射されるので、検査者等がX線照射装置からのX線の被ばくを受けることがなく、安全性を図ることができる。
また、扉部30が開放した状態になると、表示制御ユニット60がX線検査装置1の後面側の位置に変位して、検査者は表示制御ユニット60に設けられた操作部62の操作が困難となり、扉部30が閉鎖した状態になると、表示制御ユニット60がX線検査装置1の前面側の位置に変位して、表示制御ユニット60に設けられた操作部62の操作が可能になることから、安全性が担保されている扉部30が閉鎖しているときに検査者がX線照射部にX線を照射させる操作を行い、簡易な構成により安全性を向上させることができる。
さらに、扉部30が開放した状態になると、表示制御ユニット60が軸支部50よりも後面側の位置することから、簡易な構成により表示制御ユニット60の自重により扉部30の開放状態が安定して保持することができる。
[その他の変形例]
本実施形態のX線検査装置1においては、筐体20に形成された開口部40によりX線照射装置1の前面側、上面側及び側面側が開口されるように構成したが、X線照射装置1の側面側は開口されず、X線照射装置1の前面側及び上面側が開口されるように構成してもよい。このように構成する場合には、側面部23の側縁を側面視において上下反転したL字状となるように構成すればよい。
本実施形態のX線検査装置1においては、筐体20に形成された開口部40によりX線照射装置1の前面側、上面側及び側面側が開口されるように構成したが、X線照射装置1の側面側は開口されず、X線照射装置1の前面側及び上面側が開口されるように構成してもよい。このように構成する場合には、側面部23の側縁を側面視において上下反転したL字状となるように構成すればよい。
また、本実施形態のX線検査装置1においては、筐体20に形成された開口部40によりX線照射装置1の前面側、上面側及び側面側が開口されるように構成したが、X線照射装置1の前面側のみが開口されるように構成してもよい。このように構成する場合には、上面部21の前縁、側面部23の側縁及び下面部22の前縁とで形成される開口部40の開口面が、筐体20の後面部24と略平行になるように構成すればよい。
また、本実施形態のX線検査装置1においては、操作部62をタッチパネルで構成し、表示部61と操作部62とが一体化した表示制御ユニット60を扉前面部32の外壁に取り付けて構成したが、操作部62を押圧式等の複数のボタンで構成し、表示部61と操作部62とを別々に扉前面部32の外壁に取り付けて構成してもよい。
また、本実施形態のX線検査装置1においては、検査者が係止部51に対して施錠操作を行うことにより扉部30の閉鎖状態がロックされるように構成したが、扉開放センサ71が筐体20と扉部30との空隙があるか否かにより扉部30の開閉状態を検出し、扉部30の閉鎖状態を検出すると、検査者が施錠操作を行わずとも、扉部30の閉鎖状態が自動的にロックされる電気錠機構(いわゆるインターロック機構)を用いて構成してもよい。なお、電気錠機構を用いて構成した場合には、X線の照射が終了したときには自動的に解錠されるように構成すればよい。
さらには、本実施形態のX線検査装置1においては、扉部30の閉鎖状態をロックする係止部51を備えて構成したが、扉部30の閉鎖状態をロックする係止部51を備えずに構成してもよい。
また、上述の実施形態は、各種の構成等に矛盾が生じない限り、各変形例(なお書き)同士で互いの技術を適用し得ることは、当業者には明らかであろう。
上述の説明は、制限ではなく単なる例示を意図している。従って、実用新案登録請求の範囲を逸脱することなく本考案の実施形態に変更を加えることができることは、当業者には明らかであろう。
本明細書及び実用新案登録請求の範囲で使用される用語は、限定的でない用語として解釈されるべきである。例えば、「含む」という用語は、「含むものとして記載されたものに限定されない」と解釈されるべきである。「備える」という用語は、「備えるものとして記載されたものに限定されない」と解釈されるべきである。「有する」という用語は、「有するものとして記載されたものに限定されない」と解釈されるべきである。
1 X線検査装置
10 シールド部材
20 筐体
21 上面部
22 下面部
23 側面部
24 後面部
30 扉部
31 扉天井部
32 扉前面部
33 扉側面部
50 軸支部
40 開口部
61 表示部
62 操作部
81 X線照射部
82 X線受像部
91~93 第1~第3バッテリー電源
10 シールド部材
20 筐体
21 上面部
22 下面部
23 側面部
24 後面部
30 扉部
31 扉天井部
32 扉前面部
33 扉側面部
50 軸支部
40 開口部
61 表示部
62 操作部
81 X線照射部
82 X線受像部
91~93 第1~第3バッテリー電源
本考案は、持ち運び可能な可搬式のX線検査装置に関する。
Claims (2)
- 検査対象物にX線を照射するX線照射部と、
前記検査対象物を透過したX線を受像するX線受像部と、
検査者が少なくとも前記X線照射部にX線を照射させる操作を行う操作部と、
前記X線受像部が受像したX線に基づいて前記検査対象物のX線透視画像を表示させる表示部と、
電源を供給するためのバッテリー電源と、
前記X線照射部及び前記X線受像部を内部に配置し、少なくとも前面側に開口部が形成された筐体と、
前記筐体に形成された開口部を開閉する扉部と、
前記筐体の内壁及び扉部の内壁を包囲し、前記X線照射部からのX線の外部への漏洩を防止するシールド部と、を備え、
前記扉部は、前記筐体の上端側に回動可能に軸支されており、
前記扉部の外壁に前記操作部及び前記表示部が取り付けられている
ことを特徴とするX線検査装置。 - 前記開口部は、X線照射装置の前面側及び上面側の一部が開口されるように形成されており、
前記扉部は、
前記開口部の上面側を覆う扉天井部と、
前記扉天井部と略垂直に連結し、前記開口部の前面側を覆う扉前面部と、を有し、
前記扉天井部の後端側と前記筐体の上面部の前端側とが回動可能に軸支され、
前記扉前面部の外壁に前記操作部及び前記表示部が取り付けられている
ことを特徴とする請求項2に記載のX線検査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021004848U JP3236674U (ja) | 2021-12-18 | 2021-12-18 | X線検査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021004848U JP3236674U (ja) | 2021-12-18 | 2021-12-18 | X線検査装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3236674U true JP3236674U (ja) | 2022-03-09 |
Family
ID=80493019
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021004848U Active JP3236674U (ja) | 2021-12-18 | 2021-12-18 | X線検査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3236674U (ja) |
-
2021
- 2021-12-18 JP JP2021004848U patent/JP3236674U/ja active Active
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10670769B2 (en) | Compact mobile cargo scanning system | |
US6584170B2 (en) | Method and apparatus for inspecting an object, particularly a piece of luggage | |
CN102893143B (zh) | 人员安检系统 | |
US4454605A (en) | Modular X-ray inspection apparatus | |
WO2010135620A2 (en) | Compact mobile cargo scanning system | |
US6859518B2 (en) | X-ray technique-based nonintrusive inspection apparatus | |
JP2004538486A (ja) | 航空貨物や輸送車両の検査システム | |
US20140126689A1 (en) | X-ray ct apparatus | |
JPH08178872A (ja) | X線非破壊検査装置 | |
JP3236674U (ja) | X線検査装置 | |
CN108001494A (zh) | 行李车 | |
US20120093299A1 (en) | Analyzing apparatus | |
CN117555037A (zh) | 用于对人员进行筛滤的筛滤装置 | |
KR20110058496A (ko) | 소형의 실험용 동물의 촬영을 위한 엑스선 검사 장치 | |
JP6885514B2 (ja) | X線検査装置 | |
WO2022206111A1 (zh) | 用于多功能车载安检系统的副车架及多功能车载安检系统 | |
KR101783778B1 (ko) | 컨테이너의 내부 물품을 2d 또는 3d로 스캐닝이 가능한 컨테이너 검색기 | |
JP7329881B2 (ja) | コンベア式x線検査装置 | |
JP6204892B2 (ja) | 乗客コンベア用移動手摺劣化診断装置 | |
JP7328802B2 (ja) | 検査装置 | |
WO2021166469A1 (ja) | 手荷物検査装置 | |
CN114527516B (zh) | 多通道射线检查设备 | |
CN109975886B (zh) | 一种中子安检设备 | |
CN109143392B (zh) | 一种肢体安全检查仪 | |
KR102661513B1 (ko) | 수하물 검색장치 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220125 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3236674 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |