JP3233507U - 猫の爪の研磨・研削器 - Google Patents
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Abstract
【課題】猫の爪を研磨し、研削するための猫の爪の研磨・研削器であって、猫が爪を研磨することができるとともに、猫の爪の先端を効率よく研削することができる猫の爪の研磨・研削器を提供する。【解決手段】柱状の形状を有する研磨・研削器本体2を有する猫の爪の研磨・研削器1であって、研磨・研削器本体2の側面に猫の爪を研磨するための研磨面3および猫の爪を研削するための研削面4が形成されており、研削面4が外部に露出していることを特徴とする。【選択図】図1
Description
本考案は、猫の爪の研磨・研削器に関する。さらに詳しくは、本考案は、猫の爪の研磨と爪の研削とを同時に行なうことができる猫の爪の研磨・研削器に関する。
猫は、古くなった爪の外層を取り除くために爪を磨く習性を有している。猫が爪を磨くことは、一般に猫の爪研ぎ、猫の爪の研磨などと称されている。猫の爪研ぎは、猫の習性であることから、一般家庭内で猫を飼育しているとき、猫が部屋内の壁面、柱、家具などに爪を立てて爪を研ぐため、当該壁面などが猫によって傷つけられることがある。
猫が部屋内の壁面、柱、家具などに爪を立てて爪を研ぐことを防止するために、近年、爪を研ぐための猫の爪研ぎ器として、複数枚の段ボール紙を積層接着して形成された積層段ボールの積層断面または波状の折曲部を爪研ぎの研磨部とし、当該研磨部が外側に露出するようにして前記積層段ボールが着脱自在にケースに収納されているとともに、当該ケース内に紙片収納部を備えている猫の爪研ぎ器が提案されている(例えば、特許文献1の請求項1参照)。
しかし、前記猫の爪研ぎ器を用いた場合、猫の爪を研ぐことができたとしても、猫の鋭い爪先を研削することができないため、猫が部屋内の壁面、柱、家具などに爪を立てて爪研ぎをして当該壁面などに傷をつける行為を完全には抑制することができない。したがって、前記猫の爪研ぎ器を使用するにしても猫の爪研ぎとは別に猫の爪を切ることが必要であるが、猫は、習性的に爪を切られることを嫌がるため、無理に猫の爪を切ろうとすると猫に引掻かれたり、噛みつかれたりして怪我をすることがある。
そこで、猫の爪を研磨することによって減少させることができる爪研ぎ器として、爪磨き素材積層段ボールまたは麻生地の裏側に研磨材を塗布した素材を木製板または積層段ボールなどの芯台の間に挟んで固着させて爪の研磨をすることができる機能を有する研磨材付き猫の爪研ぎ器が提案されている(例えば、特許文献2の請求項1参照)。
しかし、前記研磨材付き猫の爪研ぎ器は、特許文献2の図1および図2に示されているように、表面から順に積層段ボールまたは麻生地4、研磨材2、木製板または積層段ボール1、研磨材3、および積層段ボールまたは麻生地5が設けられていることから、猫が表面層である積層段ボールまたは麻生地4を引掻いて破らなければ爪研ぎ器に内蔵されている研磨材2が外部に露出しないため、常態の使用では猫の爪を研削することができない。また、猫が前記研磨材付き猫の爪研ぎ器の表面層である積層段ボールまたは麻生地4を引掻いて破ることによって研磨材2が外部に露出したとしても、ざらざらしている研磨材2の付着面に猫の前足の肉球(掌球)および爪先が擦れるため、猫は、当該爪研ぎ器を本能的に忌避し、使用しなくなる。
したがって、近年においては、猫が爪を研磨するとともに爪先を効率よく研削することができる猫の爪の研磨・研削器の開発が待ち望まれている。
本考案は、前記従来技術に鑑みてなされたものであり、猫が爪を研磨するとともに爪先を効率よく研削することができる猫の爪の研磨・研削器を提供することを課題とする。
本考案は、
(1) 柱状の研磨・研削器本体を有する猫の爪の研磨・研削器であって、前記研磨・研削器本体の側面に猫の爪を研磨するための研磨面および猫の爪を研削するための研削面が形成されており、研削面が外部に露出していることを特徴とする猫の爪の研磨・研削器、
(2) 研磨面が段ボールの積層面または麻紐で形成されている前記(1)に記載の猫の爪の研磨・研削器、
(3) 研削面が研磨紙、研磨布または耐水研磨紙の研磨材が付着している面で形成されている前記(1)または(2)に記載の猫の爪の研磨・研削器、
(4) 研磨・研削器本体を長手方向に直立させてなり、研磨・研削器本体の水平方向に研削面が形成されている前記(1)〜(3)のいずれかに記載の猫の爪の研磨・研削器、
(5) 研磨・研削器本体が長手方向に直立させてなり、研磨・研削器本体の底面に当該研磨・研削器本体を直立させるための基板が配設されている前記(1)〜(4)のいずれかに記載の猫の爪の研磨・研削器、
(6) 基板の上面に猫の爪を研磨するための研磨面が設けられている前記(5)に記載の猫の爪の研磨・研削器、
(7) 基板が積層段ボールであり、当該基板の上面に形成されている研磨面が当該積層段ボールのライナーと中芯との積層面である前記(6)に記載の猫の爪の研磨・研削器、
(8) 基板の上面に猫の爪を研削するための研削面が設けられている前記(5)〜(7)のいずれかに記載の猫の爪の研磨・研削器、
(9) 研磨・研削器本体の上面に猫の爪を研磨するための研磨面が設けられている前記(1)〜(8)のいずれかに記載の猫の爪の研磨・研削器、
(10) 研磨・研削器本体の上面に猫の爪を研削するための研削面が設けられている前記(1)〜(9)のいずれかに記載の猫の爪の研磨・研削器、
(11) 研磨・研削器本体の側面に複数の研削面が間隔を設けて水平方向に形成されている前記(1)〜(10)のいずれかに記載の猫の爪の研磨・研削器、
(12) 研磨・研削器本体が複数に分割されており、隣接する研磨・研削器本体の間に研削面が形成されている前記(1)〜(11)のいずれかに記載の猫の爪の研磨・研削器、および
(13) 複数の研磨・研削器本体が分割可能および接続可能に配設されている前記(12)に記載の猫の爪の研磨・研削器
に関する。
(1) 柱状の研磨・研削器本体を有する猫の爪の研磨・研削器であって、前記研磨・研削器本体の側面に猫の爪を研磨するための研磨面および猫の爪を研削するための研削面が形成されており、研削面が外部に露出していることを特徴とする猫の爪の研磨・研削器、
(2) 研磨面が段ボールの積層面または麻紐で形成されている前記(1)に記載の猫の爪の研磨・研削器、
(3) 研削面が研磨紙、研磨布または耐水研磨紙の研磨材が付着している面で形成されている前記(1)または(2)に記載の猫の爪の研磨・研削器、
(4) 研磨・研削器本体を長手方向に直立させてなり、研磨・研削器本体の水平方向に研削面が形成されている前記(1)〜(3)のいずれかに記載の猫の爪の研磨・研削器、
(5) 研磨・研削器本体が長手方向に直立させてなり、研磨・研削器本体の底面に当該研磨・研削器本体を直立させるための基板が配設されている前記(1)〜(4)のいずれかに記載の猫の爪の研磨・研削器、
(6) 基板の上面に猫の爪を研磨するための研磨面が設けられている前記(5)に記載の猫の爪の研磨・研削器、
(7) 基板が積層段ボールであり、当該基板の上面に形成されている研磨面が当該積層段ボールのライナーと中芯との積層面である前記(6)に記載の猫の爪の研磨・研削器、
(8) 基板の上面に猫の爪を研削するための研削面が設けられている前記(5)〜(7)のいずれかに記載の猫の爪の研磨・研削器、
(9) 研磨・研削器本体の上面に猫の爪を研磨するための研磨面が設けられている前記(1)〜(8)のいずれかに記載の猫の爪の研磨・研削器、
(10) 研磨・研削器本体の上面に猫の爪を研削するための研削面が設けられている前記(1)〜(9)のいずれかに記載の猫の爪の研磨・研削器、
(11) 研磨・研削器本体の側面に複数の研削面が間隔を設けて水平方向に形成されている前記(1)〜(10)のいずれかに記載の猫の爪の研磨・研削器、
(12) 研磨・研削器本体が複数に分割されており、隣接する研磨・研削器本体の間に研削面が形成されている前記(1)〜(11)のいずれかに記載の猫の爪の研磨・研削器、および
(13) 複数の研磨・研削器本体が分割可能および接続可能に配設されている前記(12)に記載の猫の爪の研磨・研削器
に関する。
本考案の猫の爪の研磨・研削器によれば、猫が爪を研磨するとともに爪先を効率よく研削することができるという優れた効果が奏される。
本考案の猫の爪の研磨・研削器は、柱状の研磨・研削器本体を有する。本考案の猫の爪の研磨・研削器は、前記研磨・研削器本体の側面に猫の爪を研磨するための研磨面および猫の爪を研削するための研削面が形成されていることを特徴とする。
本考案の猫の爪の研磨・研削器は、研磨・研削器本体の側面に猫の爪を研磨するための研磨面および猫の爪を研削するための研削面が形成されており、研削面が外部に露出しているので、猫が本考案の猫の爪の研磨・研削器の側面を引掻いたとき、当該側面に設けられている研磨面で猫の爪を研磨することができるとともに、当該側面に設けられている研削面で猫の爪先を研削することができる。
したがって、本考案の猫の爪の研磨・研削器を猫に用いたとき、猫が自ら爪を研磨するとともに爪先を研削するので、従来のようにヒトが爪切りで猫の爪を切るという煩雑でかつ猫が嫌がる作業が不要にすることができることから、本考案の猫の爪の研磨・研削器は、猫を飼育している飼い主にとって非常に有用なものである。
本考案の猫の爪の研磨・研削器を長手方向に直立させたときの研磨・研削器本体の平面形状としては、例えば、円形、楕円形、三角形、四角形、五角形以上の多角形などが挙げられるが、本考案は、かかる例示のみに限定されるものではない。前記平面形状は、本考案の猫の爪の研磨・研削器の製造が容易であることから、円形、楕円形または四角形であることが好ましく、円形または楕円形であることがより好ましく、円形であることがさらに好ましい。
柱状を有する研磨・研削器本体の具体的な形状としては、例えば、円柱、楕円柱、三角柱、四角柱、五角柱以上の多角柱などが挙げられるが、本考案は、かかる例示のみに限定されるものではない。研磨・研削器本体の形状は、本考案の猫の爪の研磨・研削器の製造が容易であることから、円柱、楕円柱または四角柱であることが好ましく、円柱または楕円柱であることがより好ましく、円柱であることがさらに好ましい。
研磨・研削器本体の内部には、空洞が設けられていてもよく、空洞が設けられていなくてもよい。研磨・研削器本体の内部に空洞が設けられている場合、本考案の猫の爪の研磨・研削器は、円筒などの筒状の形状を有する。研磨・研削器本体の内部には、本考案の猫の爪の研磨・研削器の軽量化を図る観点から、空洞が設けられていることが好ましい。研磨・研削器本体の空洞には、本考案の猫の爪の研磨・研削器を長手方向に直立させたときに研磨・研削器本体が転倒することを防止するための支柱が挿入され、当該支柱の一端が、後述する基板に固定されていてもよく、基板に着脱可能に取り付けられていてもよい。支柱としては、例えば、鉄、ステンレス鋼、真鍮、銅などの金属からなる金属棒、木製の棒、ABS樹脂などの樹脂からなる棒などが挙げられるが、本考案は、かかる例示のみに限定されるものではない。
研磨・研削器本体は、例えば、段ボール、ボール紙、コート紙などの紙材;ポリプロピレン、アクリル樹脂、ポリエステル、AS樹脂、ABS樹脂などの樹脂;木材;アルミニウムなどの金属などの材料で作製することができる。研磨・研削器本体が段ボールで作製されている場合、当該段ボールのライナーと中芯との積層面を研磨面として利用することができる。
研磨・研削器本体の大きさは特に限定されない。本考案の猫の爪の研磨・研削器を長手方向に直立させたときの研磨・研削器本体の平面形状が円形である場合、当該円形の直径は、好ましくは5〜20cm、より好ましくは7〜15cmであり、研磨・研削器本体の高さは、好ましくは40〜120cm、より好ましくは60〜100cmである。
研磨・研削器本体の側面には、前記したように、猫の爪を研磨するための研磨面および猫の爪を研削するための研削面が形成されている。
猫の爪を研磨するための研磨面は、研磨部材で形成させることができる。研磨部材としては、例えば、段ボール、麻紐、木綿紐、不織布、フェルト、起毛布などが挙げられるが、本考案は、かかる例示のみに限定されるものではない。研磨部材は、猫の爪を効率よく研磨する観点から、段ボールおよび麻紐が好ましい。研磨部材として段ボールが用いられている場合、当該段ボールのライナーと中芯との積層面を研磨面として利用することができる。
段ボールは、前記したようにライナーと中芯との積層体であり、例えば、JIS Z1516(2003)に規定されている段ボールを用いることができる。段ボールの種類には、主として両面段ボールおよび複両面段ボールがあるが、本考案では、いずれを用いてもよい。段ボールの中芯の間隔に基づく種類としては、例えば、JIS Z1516(2003)に規定されているA段(記号:AF)、B段(記号:BF)、C段(記号:CF)などがあるが、本考案は、かかる例示のみに限定されるものではない。研磨部材として段ボールを使用する場合、研磨・研削器本体の平面形状に対応する形状を有する段ボールを積層することによって形成させてもよく、研磨・研削器本体自体を段ボールで作製することにより、研磨面を形成させてもよく、研磨・研削器本体の表面に段ボールを貼り付けることによって研磨面を形成させてもよい。
麻紐は、商業的に容易に入手することができる。麻紐として、例えば、14〜72番手の麻糸が3〜8本撚糸された麻紐を用いることができる。研磨部材として麻紐を用いる場合、麻紐を研磨・研削器本体の表面に巻回することにより、研磨面を形成することができる。
猫の爪の研削面は、研削面を有する研削部材を用いて形成することができる。研削部材の研削面は、研磨材が付着している面であってもよく、猫の爪の研削が可能な凹凸を有する面(例えば、ヤスリ面)であってもよい。
研削部材は、例えば、研磨材を基材に付着させることによって研削面が形成されている研削部材、金属製ヤスリなどが挙げられる。研磨部材は、本考案の猫の爪の研磨・研削器の軽量化の観点から、研磨材が基材に付着されている研磨部材であることが好ましい。
研削部材に使用される研磨材としては、例えば、砂などの天然研磨材、アルミナ粒子、炭化ケイ素粒子などの人造研磨材などが挙げられるが、本考案は、かかる研磨材の種類によって限定されるものではない。
研削部材の表面に付着している研磨材のJIS R6010に規定の粗さは、特に限定されないが、猫の爪を効率よく研削するとともに猫に不快感を与えないようにする観点から、60〜1000番程度であることが好ましく、80〜600番程度であることがより好ましく、100〜240番程度であることがさらに好ましい。
研削部材に使用される基材としては、例えば、紙、織布、不織布、木板、塩化ビニル樹脂、ポリエステル、アクリル樹脂、ポリプロピレンなどの樹脂板、アクリルフォーム、ポリウレタンフォームなどの発泡樹脂(スポンジ)板、クロロプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴムなどのゴム板、金属板などが挙げられるが、本考案は、かかる例示のみに限定されるものではない。
研削部材としては、例えば、基材として紙が使用されているJIS R6252に規定の研磨紙(紙やすり);基材として布が使用されているJIS R6251に規定の研磨布(布やすり);JIS R6253に規定の耐水研磨紙(耐水(サンド)ペーパー);木板、樹脂板、発泡樹脂(スポンジ)板、ゴム板、金属板などの基材の表面に研磨材(研磨粒子)が付着されている研削部材などが挙げられるが、本考案は、かかる例示のみに限定されるものではない。研削部材は、研磨紙(紙やすり)、研磨布または耐水研磨紙であることが好ましく、研磨布または耐水研磨紙であることがより好ましい。
研削面は、猫の爪を効率よく研削するとともに猫に不快感を与えないようにする観点から、研磨紙、研磨布または耐水研磨紙の研磨材が付着している面であることが好ましい。
研削面は、研削部材として帯状の研削部材を用意し、当該帯状の研削部材の研磨材が付着している研削面が外部に露出するようにして研磨・研削器本体の側面に貼付することによって形成されていてもよく、側面に研削面が形成されている研削部材を研磨・研削器本体と研磨・研削器本体との間に挟むことによって形成されていてもよい。
帯状の研削部材を研磨・研削器本体の側面に貼付する場合、柱状の研磨・研削器本体を長手方向に直立させた状態において、研削面は、猫の爪を効率よく研削する観点から、研磨・研削器本体の側面と平行に形成されていることが好ましい。この場合、帯状の研削部材の幅は、猫の爪を効率よく研削するとともに、猫が爪を研削するときに猫に不快感を与えないように観点から、好ましくは1〜8mm、より好ましくは2〜6mmである。
側面に研削面が形成されている研削部材を研磨・研削器本体と研磨・研削器本体との間に挟むことによって研磨・研削器本体の側面に研削面を形成させる場合、猫の爪を効率よく研削するとともに、猫が爪を研削するときに猫に不快感を与えないように観点から、研磨・研削器本体と研磨・研削器本体との間に存在している研削部材の研削面の厚さは、好ましくは1〜8mm、より好ましくは2〜6mmである。
研磨部材として段ボールなどのように表面が平滑な研磨部材を用いる場合、研削部材の端部は、猫の爪を効率よく研削するとともに、猫が爪を研削するときに猫に不快感を与えないように観点から、研磨・研削器本体の側面と同一面となるように形成されているか、または研磨・研削器本体の側面よりも0.5〜1mm程度の幅で研磨・研削器本体の側面よりも内側に形成されていることが好ましい。
研磨部材として麻紐、木綿紐などの紐を用いる場合、研削部材の端部は、紐の外周から突出していてもよく、突出していなくてもよい。
研削面は、猫の爪が研削面と摺擦することによって猫の爪を効率よく研削するために、研磨・研削器本体の上面にも形成されていることが好ましく、研磨・研削器本体の上下方向を逆にして使用したときでも猫の爪を効率よく研削する観点から、研磨・研削器本体の上面および下面の双方に設けられていることが好ましい。
以下に本考案の猫の爪の研磨・研削器を図面に基づいて説明するが、本考案は、当該図面に記載の実施態様のみに限定されるものではなく、本考案の範囲内で当該図面に記載の実施態様以外の実施態様を有していてもよい。
図1は、本考案の猫の爪の研磨・研削器1の一実施態様を示す概略斜視図である。図2は、本考案の猫の爪の研磨・研削器1の他の一実施態様を示す概略斜視図である。
図1および図2に示されるように、本考案の猫の爪の研磨・研削器1は、いずれも、柱状の研磨・研削器本体2を有しており、研磨・研削器本体2の側面に猫の爪を研磨するための研磨面3および猫の爪を研削するための研削面4が形成されており、研削面4が外部に露出している。
図1に示される猫の爪の研磨・研削器1では、麻紐が研磨・研削器本体2の周囲に巻回されることによって研磨面3が形成されている。また、図2に示される猫の爪の研磨・研削器1では、段ボールが有するライナーと中芯との積層面によって研磨面3が形成されている。研磨・研削器本体2の側面には、猫の爪を研削するための研削面4が形成されており、外部に露出している。
図1および図2に示されるように、猫の爪の研磨・研削器1は、当該研磨・研削器1を安定して直立させて猫の爪を効率よく研磨し、研削する観点から、研磨・研削器本体2を長手方向に直立させ、研磨・研削器本体2の水平方向に研削面4が外部に露出して形成されていることが好ましい。
また、図1および図2に示されるように、猫の爪の研磨・研削器1は、当該研磨・研削器1を安定して直立させて猫の爪を効率よく研磨し、研削する観点から、研磨・研削器本体2を長手方向に直立させるための基板5が、研磨・研削器本体2の底面(図示せず)に配置されていることが好ましい。
基板5の平面形状としては、例えば、円形、楕円形、三角形、四角形、五角形以上の多角形などが挙げられるが、本考案は、かかる例示のみに限定されるものではない。
基板5の大きさは、猫の爪の研磨・研削器1の転倒を防止する観点から、研磨・研削器本体2の底面よりも大きいことが好ましい。例えば、研磨・研削器本体2の平面形状が円形であり、当該円形の直径が20cmであるとき、基板5の直径は、30〜50cmであることが好ましい。基板5の厚さは、特に限定されないが、通常、1.5〜10cm程度であることが好ましく、2〜8cmであることがより好ましい。
基板5は、例えば、段ボール、ボール紙などの紙材;ポリプロピレン、アクリル樹脂、ポリエステル、AS樹脂、ABS樹脂などの樹脂;木材;アルミニウム、鉄、ステンレス鋼、銅、真鍮などの金属など材料で作製することができる。
研磨・研削器本体2と基板5との接続は、例えば、猫の爪の研磨・研削器1の底面部(図示せず)を収容することができる凹部(図示せず)を基板5の上面に設け、当該凹部に猫の爪の研磨・研削器1の底面部を挿入することによって接続してもよく、猫の爪の研磨・研削器1の底面に凹部を設け、基板5の上面に当該凹部に対応する凸部を設けておき、猫の爪の研磨・研削器1の底面の凹部に基板5の上面の凸部を挿入することによって接続してもよく、基板5の上面と猫の爪の研磨・研削器1の底面とを基板5の裏面側から螺合することによって研磨・研削器本体2と基板5とを着脱可能に接続してもよい。また、研磨・研削器本体2として円筒状の研磨・研削器本体2を用い、研磨・研削器本体2の円筒内に研磨・研削器本体2の転倒防止のための支柱(図示せず)を挿入し、ネジ嵌合、磁性体、面ファスナーなどの手段によって研磨・研削器本体2と基板5とが着脱可能に取り付けられていてもよく、両面粘着テープ、接着剤などの手段によって基板5に固定されていてもよい。研磨・研削器本体2と基板5とは、両者が着脱可能なように接続されていてもよく、両者が着脱しないように接着などの手段で一体化されていてもよいが、使用済みの研磨・研削器本体2を新しい研磨・研削器本体(図示せず)と交換することができるようにする場合には、研磨・研削器本体2と基板5とが着脱可能なように接続されていることが好ましい。
研磨・研削器本体2を長手方向に直立させるための基板5の上面には、当該上面でも猫の爪を研磨するために研磨面(図示せず)が設けられていてもよい。基板5の上面に猫の爪を研磨するための研磨面が設けられている場合、当該研磨面によって猫の後足の爪を研磨することができる。研磨面は、例えば、麻紐、木綿紐などの紐を基板5の上面に貼り付けることによって形成されていてもよい。また、基板5に積層段ボールを用い、当該積層段ボールの積層面が基板5の上面に形成されている研磨面であってもよい。
基板5の上面には、当該上面でも猫の爪を研削する観点から、研削面(図示せず)が設けられていてもよい。研削面は、例えば、基板5の上面に溝部を設けておき、当該溝部に、研削面が外部に露出するように研削部材を挿入することによって形成させることができる。
研磨・研削器本体2の上面には、当該上面でも猫の爪を研磨する観点から、猫の爪を研磨するための研磨面(図示せず)が設けられていてもよい。研磨面は、前記麻紐を基板5の上面に貼り付けることによって形成されていてもよく、積層段ボールのライナーと中芯との積層面が外部に露出するように積層段ボールを基板5の上面に貼り付けることによって形成されていてもよい。
研磨・研削器本体2の上面には、当該上面でも猫の爪を研削する観点から、研削面(図示せず)が設けられていてもよい。研削面は、例えば、研磨・研削器本体2の上面に溝部を設けておき、当該溝部に、研削面が外部に露出するように研削部材を挿入することによって形成させることができる。
研磨・研削器本体2の側面には、図1および図2に示されるように、複数の研削面4が間隔を設けて水平方向に形成されている。
研削面4の形状は、線状または帯状である。当該線状および帯状の形状として、例えば、直線状、曲線状、波線状などが挙げられるが、本考案は、かかる形状によって限定されるものではないが、研削部材の製造が容易であり、猫の爪を効率よく研削する観点から直線状であることが好ましい。研削面4の幅は、猫の爪を効率よく研削するとともに、猫が爪を研削するときに猫に不快感を与えないようにする観点から、好ましくは1〜8mm、より好ましくは2〜6mmである。研削面4は、猫の爪の研磨・研削器1の全周にわたって形成されていてもよく、猫の爪が接触する箇所のみに形成されていてもよい。
隣接している研削面4同士の間隔Lは、猫の爪を効率よく研磨・研削するとともに猫に不快感を与えないようにする観点から、10〜100mm程度であることが好ましく、20〜50mm程度であることがより好ましい。猫の爪の研磨・研削器1に設けられる研削面4の数は、猫の爪の研磨・研削器1の形状およびその大きさなどによって異なるので一概には決定することができないことから、猫の爪の研磨・研削器1の形状およびその大きさなどに応じて適宜決定することが好ましい。研削面4の数は、猫の爪を効率よく研磨・研削する観点から、好ましくは5以上、より好ましくは10以上であり、その上限値は、猫の爪の研磨・研削器1の大きさなどによって異なるので一概には決定することができないが、通常、好ましくは100以下、より好ましくは50以下、さらに好ましくは30以下である。
研磨・研削器本体2は、複数に分割されていてもよい。研磨・研削器本体2が複数に分割されている場合、研磨・研削器本体2の数を調節することにより、本考案の猫の爪の研磨・研削器1の高さを調整することができる。分割された研磨・研削器本体2の数は、特に限定されないが、2〜10個であることが好ましく、4〜8個であることがより好ましい。また、分割された研磨・研削器本体2の高さは、特に限定されないが、5〜20cmであることが好ましく、10〜15cmであることがより好ましい。
研磨・研削器本体2が複数に分割されている場合、隣接している研磨・研削器本体2と研磨・研削器本体2との間に、側面に研削面4を有する研削部材を挟むことにより、研磨・研削器本体2の側面に研削面4を外部に露出させて形成することができる。
複数に分割されている研磨・研削器本体2は、それぞれ接続することができるように配設されていてもよく、接続した後に分割することができるように配設されていてもよい。例えば、研磨面3を有する研磨部材(図示せず)と、研削面4を有する研削材(図示せず)とを別々に作製しておき、隣接する研磨・研削器本体2と研磨・研削器本体2との間に、側面に研削面4を有する研削部材が配設されていてもよい。研磨部材と研削部材とは、両者の接触面で接着されていてもよく、非接着の状態で接触していてもよい。研磨部材と研削部材とが非接着の状態で接触している場合、猫の爪によって傷んだ研磨部材および/または研削部材を新しい研磨部材および/または研削部材と交換することにより、本考案の猫の爪の研磨・研削器1を持続して使用することができるという利点がある。
研削面4は、猫の爪の研磨・研削器1の全周にわたって形成されていてもよく、猫の爪が研削される箇所のみに形成されていてもよく、本考案は、研削面4が配置される位置によって限定されるものではない。
猫の爪の研磨・研削器1の大きさは特に限定されない。猫の爪の研磨・研削器1の幅または直径は、好ましくは5〜20cm、より好ましくは7〜15cmであり、猫の爪の研磨・研削器1の高さは、好ましくは40〜120cm、より好ましくは60〜100cmである。
また、猫の爪の研磨・研削器1を複数のブロックに分割して作製しておき、傷んだ猫の爪の研磨・研削器1のブロックを新しい猫の爪の研磨・研削器1のブロックと交換することができるようにしてもよい。
以上説明したように、本考案の猫の爪の研磨・研削器1は、猫が段ボールを爪で引掻くという猫の習性を利用したものである。
猫の爪の研磨・研削器を猫に使用する前後の猫の前足の爪の先端の状態を図3に示す。猫が本考案の猫の爪の研磨・研削器を引掻いたとき、猫の前足の爪6の先端は、猫の爪の研磨・研削器の使用前では図3(a)に示されるように尖っているのに対し、猫の爪の研磨・研削器の使用後には図3(b)に示されるように猫の前足の爪6が研磨されると同時に爪先が研削されるので、従来のようにヒトが爪切りで猫の爪を切るという煩雑でかつ猫が嫌がる作業が不要となる。
したがって、本考案の猫の爪の研磨・研削器は、猫を飼育している猫の飼い主、猫の愛好家などにとって非常に有用なものとして使用することが期待される。
1 猫の爪の研磨・研削器
2 研磨・研削器本体
3 研磨面
4 研削面
5 基板
6 猫の前足の爪
2 研磨・研削器本体
3 研磨面
4 研削面
5 基板
6 猫の前足の爪
Claims (13)
- 柱状の研磨・研削器本体を有する猫の爪の研磨・研削器であって、前記研磨・研削器本体の側面に猫の爪を研磨するための研磨面および猫の爪を研削するための研削面が形成されており、研削面が外部に露出していることを特徴とする猫の爪の研磨・研削器。
- 研磨面が段ボールの積層面または麻紐で形成されている請求項1に記載の猫の爪の研磨・研削器。
- 研削面が研磨紙、研磨布または耐水研磨紙の研磨材が付着している面で形成されている請求項1または2に記載の猫の爪の研磨・研削器。
- 研磨・研削器本体を長手方向に直立させてなり、研磨・研削器本体の水平方向に研削面が形成されている請求項1〜3のいずれかに記載の猫の爪の研磨・研削器。
- 研磨・研削器本体が長手方向に直立させてなり、研磨・研削器本体の底面に当該研磨・研削器本体を直立させるための基板が配設されている請求項1〜4のいずれかに記載の猫の爪の研磨・研削器。
- 基板の上面に猫の爪を研磨するための研磨面が設けられている請求項5に記載の猫の爪の研磨・研削器。
- 基板が積層段ボールであり、当該基板の上面に形成されている研磨面が当該積層段ボールのライナーと中芯との積層面である請求項6に記載の猫の爪の研磨・研削器。
- 基板の上面に猫の爪を研削するための研削面が設けられている請求項5〜7のいずれかに記載の猫の爪の研磨・研削器。
- 研磨・研削器本体の上面に猫の爪を研磨するための研磨面が設けられている請求項1〜8のいずれかに記載の猫の爪の研磨・研削器。
- 研磨・研削器本体の上面に猫の爪を研削するための研削面が設けられている請求項1〜9のいずれかに記載の猫の爪の研磨・研削器。
- 研磨・研削器本体の側面に複数の研削面が間隔を設けて水平方向に形成されている請求項1〜10のいずれかに記載の猫の爪の研磨・研削器。
- 研磨・研削器本体が複数に分割されており、隣接する研磨・研削器本体の間に研削面が形成されている請求項1〜11のいずれかに記載の猫の爪の研磨・研削器。
- 複数の研磨・研削器本体が分割可能および接続可能に配設されている請求項12に記載の猫の爪の研磨・研削器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021002134U JP3233507U (ja) | 2021-06-04 | 2021-06-04 | 猫の爪の研磨・研削器 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2021002134U JP3233507U (ja) | 2021-06-04 | 2021-06-04 | 猫の爪の研磨・研削器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3233507U true JP3233507U (ja) | 2021-08-12 |
Family
ID=77172530
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2021002134U Active JP3233507U (ja) | 2021-06-04 | 2021-06-04 | 猫の爪の研磨・研削器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3233507U (ja) |
-
2021
- 2021-06-04 JP JP2021002134U patent/JP3233507U/ja active Active
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