JP3232901U - ウイルス抑制マスク - Google Patents

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【課題】細菌、ウイルスを消滅させることができるウイルス抑制マスクを提供する。【解決手段】ウイルス抑制マスクは、マスク本体1と、該マスク本体の側部に設けられる締付部材とを含み、マスク本体は、病原菌を消滅させる抗菌層11と、フィルタ層12と、着用者の顔に接触する親肌層13とが順に積層されて形成される。抗菌層は、複数の抗菌フィラメントが互いに密接に絡み合ってなるものであり、複数の抗菌フィラメント間には通気孔が形成され、且つ複数の抗菌フィラメントは複合抗菌樹脂粒子を内部に有し、複合抗菌樹脂粒子は、有機物質と無機物質とを混合して作製され、抗菌層は、マスク本体を通過する空気中に含まれる病源を先に消滅させた後、フィルタ層によって空気中の無菌物質、例えば、エアロゾル微粒子PM2.5をろ過して、病原菌の感染リスクを防止し且つ有害ガスの侵入を断絶する効果を達成することができる。【選択図】図2

Description

ウイルス抑制マスク、特に細菌、ウイルスを消滅させることができるウイルス抑制マスクに関する。
急速な世界的な産業化及び経済発展により、地球規模の気候変動がもたらされ、空気汚染が益々深刻になっており、特に、PM2.5は、粒子径が小さいため、大量の有毒、有害物質に富んでおり、大気中の滞留時間が長く、輸送距離が長いため、人体の健康や大気環境の質への影響がより大きい。空気汚染に加えて、近年の衛生環境への意識の高まり、及び、一般の風邪、インフルエンザ、エンテロウイルス及びここ数年話題となっている新型感染病、例えば、コロナウイルスの影響を受けるようになった。従って、現代人にとって、マスクは、既に自分の健康や安全を守るために不可欠な、持ち運び可能な必需品になっている。
そして、マスクは、エアロゾル粒子の着用者の口、鼻からの吸い込み及び人為的な飛沫の伝染を回避するために用いられ、着用者の健康や安全を守ることができる。一般的に、マスクは、防水層と、フィルタ層と、親肌層とが積層されて構成され、防水層は外部の飛沫の付着を防止するためのものであり、フィルタ層は空気中の細菌や飛沫をろ過するためのものである。防水層は飛沫の付着を防ぐことができるが、飛沫は依然として防水層の外面に長時間滞留し、着用者がマスクを調整したり、又は繰り返し着用したりすることが発生する可能性は極めて高いため、着用者の手がマスクに接触して、再び目又は口、鼻に接触し、飛沫中の細菌又はウイルスが着用者の体内に非常に侵入しやすく、着用者の健康に危害を及ぼす。或いは、患者がマスクを着用する場合、自分の呼吸又は唾が有する細菌又はウイルスがマスクの親肌層の内側に付着して、着用時間が経過するにつれて、細菌やウイルスの繁殖及び感染の繰り返しが患者の健康に更なる危害を及ぼす可能性がある。従って、上述の従来の技術課題及び欠陥を如何に解決するかが、当業者にとって緊急に研究開発すべき課題となっている。
本考案の主な目的は、マスク本体の抗菌層を利用して、細菌、ウイルスを先に消滅させて、接触感染のリスクを回避できるだけでなく、繰り返し使用して寿命を伸ばすこともでき、マスク廃棄物の発生を減少させ且つ環境保護の課題に対応することにある。
本考案の次なる目的は、マスクの抗菌層を利用して、外部の空気中の細菌、ウイルスを消滅させると同時に、親肌層によって、着用者自身が吐き出すことにより発生する細菌、ウイルスを消滅させて、自分や他人の健康を全面的に守ることにある。
上述の目的を達成するために、本考案のウイルス抑制マスクは、マスク本体と、マスク本体の側部に設けられる締付部材とを含み、マスク本体は、抗菌層と、フィルタ層と、親肌層とが順に積層されて形成されるウイルス抑制マスクであって、抗菌層は、マスク本体を通過する空気中に含まれる病源を消滅させるためのものであり、抗菌層は、複数の抗菌フィラメントが互いに密接に絡み合ってなるものであり、複数の抗菌フィラメント間には通気孔が形成され、且つ複数の抗菌フィラメントは複合抗菌樹脂粒子を有することを特徴とするウイルス抑制マスクである。
以下に、本考案の目的、技術内容、特徴及びその達成効果をより理解しやすくするために、具体的な実施例を通じて詳細に説明する。
は、本考案のウイルス抑制マスクの構造模式図である。 は、図1のA−A’切断線に沿った構造断面図である。 は、図1のA−A’切断線に沿った別の構造断面図である。
発明者は、従来のマスクに細菌、ウイルスを消滅させる機能がないことに起因して、人々が人体の健康に危害を及ぼすリスクの高い生活環境に置かれることを解決するために、長年の研究及び開発を重ねて、病原菌の消滅及びエアロゾル微粒子の効率的なろ過という統合的な応用により、既存製品の問題を改善することを試みており、本考案がウイルス抑制マスクを用いて最も効率的な機能要件を如何に実現するかについては、後で詳述する。
図1及び図2を同時に参照すると、ウイルス抑制マスクは、マスク本体1と、マスク本体1の側部に設けられる締付部材2とを含み、抗菌層11と、フィルタ層12と、親肌層13とが順に積層されて形成される。締付部材2は、着用者の耳に引っ掛けるか、又は着用者の頭部を締め付けるためのものである。抗菌層11と、フィルタ層12と、親肌層13とは、積層されて一体に成形される。抗菌層11は、ウイルスを抑制する機能を有する層であり、抗菌層11は、複数の抗菌フィラメント111が互いに密接に絡み合ってなるものであり、複数の抗菌フィラメント111の間には通気孔が形成され、且つ複数の抗菌フィラメント111は複合抗菌樹脂粒子112を有することは、注目すべきことである。マスク本体1が使い捨てマスクである場合、複数の抗菌フィラメント111は複数の抗菌繊維であり、抗菌層11は、複数の抗菌繊維が分散又は交差して重ね合わされる形で互いに密接に絡み合ってなるものであり、例えば、高圧又は粘着によって互いに結合して一体となるように形成されるものであり、複数の抗菌繊維の間には通気孔が形成され、且つ複数の抗菌繊維内には複合抗菌樹脂粒子112が溶融されている。フィルタ層12は、静電気メルトブローン不織布又はナノフィルタメルトブローン不織布であり、親肌層13は複合短繊維である。もちろん、マスク本体1が布マスクであり得る場合には、複数の抗菌フィラメント111は複数の抗菌ヤーンであり、抗菌層11は、複数の抗菌ヤーンが互いに織り合わされて密接に絡み合ってなるものであり、複数の抗菌ヤーン間には通気孔が形成され、複数の抗菌ヤーンには複合抗菌樹脂粒子112が溶融されているか、又は複数の抗菌ヤーンは染色仕上げ方法によって複合抗菌樹脂粒子112を内部に有する。ここで、複合抗菌樹脂粒子112は、有機抗菌剤物質と無機抗菌剤物質とを混合して作製され、抗菌層11は、マスク1を通過する空気中に含まれる病源、例えば、ウイルス、細菌を消滅させるためのものである。
そして、複合抗菌樹脂粒子112は、有機抗菌剤物質と無機抗菌剤物質という異なる種類の抗菌剤物質を最適に混和して作製され、本考案の複合抗菌樹脂粒子112からなるウイルスを抑制する抗菌層11の特性は、相乗効果、補完的な利点を有するため、自然界における有害な細菌、真菌及びウイルス等の微生物に対して優れた総合的な抑制及び殺滅効果を持つ。例を挙げると、抗菌層11中の抗菌剤の正に帯電した無機成分が微生物の細胞膜(例えば、細菌、真菌、ウイルス等)に接触すると、負に帯電した細胞膜とクーロン引力が生じて、両方が堅牢に結合され、細胞壁の破裂をもたらして、細胞内の物質(例えば、ヌクレオチド、アミノ酸、タンパク質等)が溶出し始める。抗菌剤が様々な細胞内の基(例えば、アミノ基、SH基等)と反応することにより、酵素は活性をなくし、タンパク質は凝固し、核酸、タンパク質の合成は阻止され、細胞の機能及び構造は破壊されて、活性をなくし、仮死状態に入るようになる。微生物の遺伝暗号DNA/RNAが複製できないと、細胞は再繁殖できない。仮死細胞は、生殖に必要な養分を吸収できず、徐々に死滅し、その死滅過程で、同類の細胞が近づくのを阻止する危険信号を伝達し続け、優れた抑制及び防止効果を更に発揮する。
利用者はマスク本体1を着用者の顔の口、鼻の位置に着用するため、親肌層13は口、鼻に直接接触し、抗菌層11の外面は外部の空気に接触し、空気中の病源は、病原性ウイルス、エンテロウイルス、流行性ウイルス、細菌のうちのいずれか1つ、又はいずれか2つ以上の組み合わせを含む。フィルタ層12が静電気メルトブローン不織布(Melt−Blown Non−Woven,MB)又は静電気メルトブローン不織布複合吸着不織布又はナノフィルタメルトブローン不織布であると、フィルタ層12における静電効果により、先ず病源を抗菌層11の外面に吸着させて、抗菌層11によって病源を先に消滅させた後、有効なろ過を実現し、無菌物質を生成した後、フィルタ層12によって有害物質、例えば、エアロゾル微粒子PM2.5をろ過する。静電気メルトブローン不織布の繊維間で発生する隙間は低い圧力損失特性を示すため、優れた化学分子吸着性を備える以外に、メルトブローンポリプロピレン繊維の粘着特質により、高いろ過効率も備える。
ここで、フィルタ層12は、PTFEフィルタ層であり、ポリテトラフルオロエチレンを原料とし、特殊なプロセスを用いて、圧延、押出、二軸延伸等の方法によって作成される微孔性薄膜である。その膜表面は、1平方センチメートルあたり数十億個の微孔を有することができ、各微孔の直径(0.1μm〜0.5μm)は、水分子の直径(20μm〜110μm)より数百倍小さく、水蒸気分子(0.0003μm〜0.0004μm)より数万倍大きく、水蒸気は通過できるが、水滴は通過できないようになっているため、マスク本体1の小分子をろ過する物質としてPTFEフィルタ層を用いることで、高いろ過効率を有するたけでなく、優れた通気効果も有することになる。或いは、フィルタ層12は、ろ過効率の高いメルトブローン不織布又はナノ繊維フィルタ層である。
そして、親肌層13は、着用者の口、鼻の皮膚表面に接触するためのものであり、親肌層13は、複合短繊維又はエポキシ樹脂不織布であり、着用者の吐き出す熱気を吸着して、接触面にサラっとした快適さを与えることができる。上述により、外部の空気が抗菌層11及びフィルタ層12を経由して、着用者の口、鼻に接触する親肌層13に到達した場合、より新鮮で無菌の空気を着用者に提供することができる。
抗菌層11を利用して外部の空気中の細菌、ウイルスを消滅させる以外に、親肌層13は抗菌機能を備えていてもよく、図3に示すように、親肌層13によって、着用者自身が吐き出すことにより発生する細菌、ウイルスを消滅させる。親肌層13は、複数の口腔消毒フィラメント131が互いに密接に絡み合ってなるものであり、複数の口腔消毒フィラメント131の間には通気孔が形成され、且つ複数の口腔消毒フィラメント131は複合殺菌分子132を有する。マスク本体1が使い捨てマスクである場合、複数の口腔消毒フィラメント131は複数の口腔消毒繊維であり、親肌層13は、複数の口腔消毒繊維が分散又は交差して重ね合わされる形で互いに密接に絡み合ってなり得るものであり、複数の口腔消毒繊維間には通気孔が形成され、且つ複数の口腔消毒繊維内には複合殺菌分子132が溶融されているか、又は複数の口腔消毒繊維は染色仕上げ方法によって複合殺菌分子132を内部に有する。複合殺菌分子132は、有害な細菌、真菌及びウイルス等の微生物を抑制及び殺滅する効果を持ち、且つ複数の口腔消毒繊維が分散又は交差して重ね合わされる形で互いに密接に絡み合ってなる親肌層13は、吸水性及び通気性を有する。ここで、口腔消毒繊維は食品グレードの繊維材料であるため、安全で毒性がなく、人体の皮膚に刺激がないという利点を有する。マスク本体1が布マスクである場合、複数の口腔消毒フィラメント131は複数の口腔消毒ヤーンであり、親肌層13は、複数の口腔消毒ヤーンが互いに織り合わされて密接に絡み合ってなり得るものであり、複数の口腔消毒ヤーン間には通気孔が形成され、複数の口腔消毒ヤーンには複合殺菌分子132が溶融されているか、又は複数の口腔消毒ヤーンは染色仕上げ方法によって複合殺菌分子132を内部に有する。
ここで、抗菌層11は、撥水性で、且つミストの滲入を防止することができ、抗紫外線機能を備えるように、UV処理、防水処理を更に行うことができ、もちろん、抗菌層11の機能特性は、これに限定されるものではない。
要約すると、本考案は、マスク本体1の外面に吸着された病原菌を予め消滅させて、着用者が病原菌に接触する感染リスクを解決できるだけでなく、有害物質、例えば、エアロゾル微粒子PM2.5を効果的にろ過して除去することができ、保護機能を高めることによって、マスク本体1の効果を最適化することができ、しかも、殺菌機能を持っているため、繰り返し使用することができ、マスク1の寿命を延ばすことができる。より具体的には、マスク1の抗菌層11を利用して、外部の空気中の細菌、ウイルスを消滅させると同時に、親肌層13によって着用者自身が吐き出すことにより発生する細菌、ウイルスを消滅させて、自分自身や他人の健康を全面的に守ることを実現する。マスク本体1が布マスクである場合、環境保護の課題に対応して、繰り返し洗浄及び繰り返し使用することができるだけでなく、マスク廃棄物の発生及び資源浪費の問題を効果的に解決することができ、市場競争で極めて優位になる。
上述のものは、本考案の好ましい実施例にすぎず、本考案を実施する範囲を限定するものではない。従って、本考案の請求の範囲に記載された特徴及び精神に基づき加えられた同等の変化又は修飾は、全て本考案の特許請求範囲内に含まれるべきである。
1 マスク
11 抗菌層
111 抗菌フィラメント
112 複合抗菌樹脂粒子
12 フィルタ層
13 親肌層
131 口腔消毒フィラメント
132 複合殺菌分子
2 締付部材

Claims (10)

  1. マスク本体と、該マスク本体の側部に設けられる締付部材とを含み、該マスク本体は、抗菌層と、フィルタ層と、親肌層とが順に積層されて形成されるウイルス抑制マスクであって、
    該抗菌層は、複数の抗菌フィラメントが互いに密接に絡み合ってなるものであり、該複数の抗菌フィラメント間には通気孔が形成され、且つ該抗菌フィラメントは複合抗菌樹脂粒子を有することを特徴とするウイルス抑制マスク。
  2. 該親肌層は、複数の口腔消毒フィラメントが互いに密接に絡み合ってなるものであり、該複数の口腔消毒フィラメント間には通気孔が形成され、且つ該口腔消毒フィラメントは複合殺菌分子を有する請求項1に記載のウイルス抑制マスク。
  3. 該親肌層の該口腔消毒フィラメントは口腔消毒繊維である請求項2に記載のウイルス抑制マスク。
  4. 該親肌層の該口腔消毒フィラメントは口腔消毒ヤーンである請求項2に記載のウイルス抑制マスク。
  5. 該フィルタ層は静電気メルトブローン不織布である請求項1に記載のウイルス抑制マスク。
  6. 該フィルタ層はろ過効率の高いメルトブローン不織布である請求項1に記載のウイルス抑制マスク。
  7. 該フィルタ層はPTFEフィルタ層である請求項1に記載のウイルス抑制マスク。
  8. 該フィルタ層はナノ繊維不織布である請求項1に記載のウイルス抑制マスク。
  9. 該抗菌層の該抗菌フィラメントは抗菌繊維である請求項1に記載のウイルス抑制マスク。
  10. 該抗菌層の該抗菌フィラメントは抗菌ヤーンである請求項1に記載のウイルス抑制マスク。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113633050A (zh) * 2021-09-14 2021-11-12 刘中庆 一种半湿式消杀口罩
CN113648725A (zh) * 2021-09-02 2021-11-16 河南科高新材料有限公司 一种无静电超薄高透气空气滤材及其制备的防护口罩
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