JP3232218U - 止血弁付チューブ - Google Patents
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Abstract
【課題】体外循環装置離脱時に、送血管離断端に装着することで、動脈へのガイドワイヤー挿入時の大量出血を防止し、止血デバイスの挿入を可能にする止血弁付チューブを提供する。【解決手段】止血弁付チューブは、ヘパリンコーティングを施したLHチューブ1に、バルブ内生理食塩水注入用ルート4から生理食塩水を注入することで機能するガイドワイヤー挿入可能なドライシールバルブ2を設けるとともに、チューブ内の空気を除去できる空気除去用ルート3を設けた。【選択図】図1
Description
本考案は、ガイドワイヤーが挿入できる止血弁が装着されたチューブに関するものである。
近年、心肺停止患者および重症循環不全患者に対して即座に経皮的心肺補助装置(PCPS)を装着する頻度が増えてきている。また、心臓血管外科領域においても低侵襲心臓手術(MICS)などの普及に伴い術中の体外循環装着時に大腿動脈などの末梢動脈を送血路として選択することも多い。体外循環装置の離脱を行う際、従来は外科的に送血管を抜去することが必要であった。すなわち、送血管挿入部周囲を皮膚切開し、動脈を露出した後に動脈壁にタバコ縫合を施し、送血管を抜去した後、縫合糸を結紮し、止血するという手術が必要であった。
近年、経カテーテル大動脈弁置換術(TAVI)や大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術(TEVARやEVAR)が普及しており、それに伴い止血制御機能の高い止血弁
どの大口径シース抜去後の止血デバイスも実用化されている。
どの大口径シース抜去後の止血デバイスも実用化されている。
人工心肺回路システムの回路には、LHチューブやLHコネクターなどが用いられている。これらは血栓形成予防に内腔がヘパリンコーティングされ、優れた耐久性能や硬度を有している。
外科的に体外循環装置を離脱した場合、皮膚切開を加える必要があるため、患
外科的に体外循環装置を離脱した場合、皮膚切開を加える必要があるため、患者への身体侵襲が大きい。また、体外循環装置離脱直後の患者は、循環不全やストレス侵襲による異化亢進により創傷治癒が遅延する上に、経皮的心肺補助装置の場合には送血管や脱血管が数日間留置されていることが多いため、送・脱血管抜去時には挿入部周囲が清潔野であるとはいえず、術後に手術部位感染を併発し、長期の創処置が必要となることがしばしばある。止血デバイスを利用した送血管抜去が施行できれば、皮膚切開を要しないため、体外循環装置の離脱がより低侵襲化できると考えられる。
外科的に体外循環装置を離脱した場合、皮膚切開を加える必要があるため、患者への身体侵襲が大きい。また、体外循環装置離脱直後の患者は、循環不全やストレス侵襲による異化亢進により創傷治癒が遅延する上に、経皮的心肺補助装置の場合には送血管や脱血管が数日間留置されていることが多いため、送・脱血管抜去時には挿入部周囲が清潔野であるとはいえず、術後に手術部位感染を併発し、長期の創処置が必要となることがしばしばある。止血デバイスを利用した送血管抜去が施行できれば、皮膚切開を要しないため、体外循環装置の離脱がより低侵襲化できると考えられる。
しかし、パークローズPROGLIDEなどの止血デバイスを使用するためには、送血管から動脈内にガイドワイヤーを挿入する必要がある。送血管の口径の方がはるかにガイドワイヤー径よりも大きく、ガイドワイヤー挿入時に大量出血するため、従来はこの方法が施行できなかった。本考案は、このガイドワイヤー挿入時の大量出血を解決しようとするものである。
人工心肺装置を停止後、送血管を回路側で離断する。送血管離断端に本考案である止血弁付チューブにコネクターを介して接続し、ガイドワイヤーを止血弁越しに挿入し、動脈内に留置する。送血管を抜去し、止血デバイスを使用し、送血管刺入部を止血することにより低侵襲な送血管抜去が施行できる。
上述の様に、止血弁越しにガイドワイヤーを挿入するため、ガイドワイヤー挿入時の大量出血を防ぐことができる。また、この送血管抜去法は、従来の方法と比べて、皮膚切開を必要としないため、低侵襲に送血管が抜去できる上に、送血管挿入部の感染リスクを軽減できる可能性が高い。
ヘパリンコーティングされたチューブの片端には止血弁が設けられ、他端は開放されている。チューブはコネクターを介して送血管離断端に接続できるようになっている。チューブ内腔はヘパリンでコーティングされており、チューブ内腔での血栓形成を予防している。止血弁にはチューブ内空気を抜くためのルートが設けられている。
以下、添付図面に従って一実施例を説明する。本実施例においては、チューブはLHチューブ、止血弁はドライシールバルブを一例として用いている。1はLHチューブである。内部がヘパリンコーティングされており、LHコネクターが接続できるようになっている。2は、ドライシールバルブであり、3のチューブ内空気除去用ルートと4の止血弁内生食注入用ルートが設けられており、それぞれのルートの先端には二方活栓が設けられており、開閉できるようになっている。3の空気除去用ルートの二方活栓には、シリンジが接続でき、シリンジに陰圧をかけることでチューブ内の空気が除去できるようになっている。4の生理食塩水注入ルートの二方活栓には5の生理食塩水注入用シリンジを用いて生理食塩水を注入し、二方活栓を閉じ、付属の蓋で閉鎖することで止血弁が機能するようになる。2のドライシールバルブ越しにガイドワイヤーが挿入できるようになっているが、チューブ内の血液はドライシールバルブによりチューブ外へ流出しない構造となっている。
使用手順としては、まず5の生理食塩水注入用シリンジを用いて4のバルブ内生理食塩水注入ルートより生理食塩水を注入し、二方活栓を閉鎖し、付属の蓋で閉鎖し、止血弁を機能させる。体外循環装置を停止後、送血管を遮断鉗子で遮断し、回路側で離断する。送血管離断端にLHコネクターを介してドライシールバルブ付LHチューブを接続し、送血管の遮断を解除し、チューブ内の空気を3の空気除去ルートからシリンジを用いて除去し、二方活栓を閉鎖する。ガイドワイヤーを2のドライシールバルブ越しに1のチューブ内へ挿入し、さらに送血管を通過させて動脈内に進め、留置する。送血管を抜去し、パークローズPROGLIDEなどの止血デバイスを使用し、送血管刺入部を止血する。
1 LHチューブ
2 ドライシールバルブ
3 空気除去用ルート
4 バルブ内生理食塩水注入用ルート
5 生理食塩水注入用シリンジ
2 ドライシールバルブ
3 空気除去用ルート
4 バルブ内生理食塩水注入用ルート
5 生理食塩水注入用シリンジ
Claims (1)
- ヘパリンコーティングされたチューブに、ガイドワイヤー挿入可能でチューブ内の空気を除去できるルートを設けた止血弁が装着されたもの
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020005099U JP3232218U (ja) | 2020-11-09 | 2020-11-09 | 止血弁付チューブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020005099U JP3232218U (ja) | 2020-11-09 | 2020-11-09 | 止血弁付チューブ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3232218U true JP3232218U (ja) | 2021-06-03 |
Family
ID=76081702
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020005099U Active JP3232218U (ja) | 2020-11-09 | 2020-11-09 | 止血弁付チューブ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3232218U (ja) |
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2020
- 2020-11-09 JP JP2020005099U patent/JP3232218U/ja active Active
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