JP3231251U - ファン付き寝袋 - Google Patents

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博則 大倉
博則 大倉
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株式会社ブレイン
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Abstract

【課題】寝袋の使用者に優れた冷却効果を提供することによって熱中症対策及び快適な環境提供を実現することが可能な寝袋を提供する。【解決手段】人を開閉自在に収容する袋状の本体2と、本体内に外気を送り込むファン3と、を有するファン付き寝袋1であって、ファンが本体に着脱自在に取り付けられる。【選択図】図1

Description

本考案は、利用者の身体を好適に冷却可能なファン付き寝袋に関する。
近年、高気温下での作業や運動から引き起こされる熱中症が問題視されている。熱中症とは、視床下部の体温を正常に保つ機能が低下することで全身の発汗作用が停止し、体温が過剰に上昇してしまう症状である。そのため、熱中症が引き起こされると適切な処置を早急に行うことが重要であり、処置が遅れると死に至るケースもある。
上記のような熱中症対策及び快適な作業環境を提供するために、身体を冷却しつつ作業や運動を可能とする空調衣服が知られている(例えば、特許文献1参照)。空調衣服とは、衣服用ファンが取り付けられた衣服であり、衣服と、身体又は下着と、の間に外気を取り入れて、衣服内の空気を強制的に入れ替えるものである。
国際公開第02/067708号パンフレット
ところで、アウトドアや災害避難といった様々なシーンで寝袋が利用されている。しかし、寝袋内の使用者は熱中症対策及び快適な環境提供を実現するために空調衣服を有効に利用することが期待できず、何らかの方法が望まれている。
そこで、本考案の目的は、上記問題に鑑みて創作されたものであり、寝袋の使用者に優れた冷却効果を提供することによって熱中症対策及び快適な環境提供を実現することが可能な寝袋を提供することにある。
上記の課題を解決すべく、本考案は、
人を開閉自在に収容する袋状の本体と、
前記本体内に外気を送り込むファンと、
を有することを特徴とするファン付き寝袋
を提供する。
上記の本考案のファン付き寝袋においては、前記ファンが前記本体に着脱自在に取り付けられること、が好ましい。
また、上記の本考案のファン付き寝袋では、前記ファンが前記人の足元に対応する位置に設けられること、が好ましい。
また、上記の本考案のファン付き寝袋では、前記本体が通気性窓を更に有すること、が好ましい。
また、上記の本考案のファン付き寝袋では、前記本体が、前記人の肩に対応する位置から外側に延びる腕部を更に有すること、が好ましい。
また、上記の本考案のファン付き寝袋では、前記腕部が、前記人の腕先を外部に露出させるためのファスナを先端部に有すること、が好ましい。
本考案によれば、寝袋の利用者に優れた冷却効果を提供して、熱中症対策及び快適な環境提供を実現することが可能な寝袋を提供することができる。
本考案の一実施形態に係るファン付き寝袋1の概略図である。 ファン付き寝袋1の上面図である。 ファン付き寝袋1の使用方法の説明図である。 人Hがファン付き寝袋1に入る手順を示す図である。
以下、本考案に係るファン付き寝袋の代表的な実施形態について、図を参照しながら詳細に説明するが、本考案は図示されるものに限られない。また、各図面は本考案を概念的に説明するためのものであるから、理解容易のために、必要に応じて寸法、比又は数を誇張又は簡略化して表している場合もある。
図1(A)に示すように、ファン付き寝袋1(以下、寝袋1という。)は、本体2及びファン3を含む。
本体2は、人Hを開閉自在に収容する袋体である。本体2は、防水性及び保温性を有する生地で作製されてもよい。
本体2を開閉するためにファスナ24が用いられている。ファスナ24としてはスライドファスナが好適に用いられるが、ボタン、面ファスナなどの他の種類のファスナでもよい。本実施形態では、ファスナ24は、人Hの頭部から脚部に向かう縦方向と、両肩に沿う横方向と、に設けられている。したがって、人Hは、上半身を起こして手作業を行うことができる(図1(B)参照)。
本体2は通気性窓21を更に有することが好ましい。通気性窓21は、本体2内の空気を排気したり、本体2内の人Hが外部の様子を見たりするために利用される。したがって、通気性窓21は、人Hが本体2内に仰向けで寝ころんだ場合に、人Hの頭部側に対応する位置(特に顔面に対応(対向)する位置)に設けられることが好ましい。
本体2は、腕部22,23を更に有することが好ましい。腕部22,23は、本体2内の人Hが腕を横に広げることを可能にするために設けられている。腕部22,23は、人Hの肩に対応する位置から外側に延びている。
腕部22,23は、人Hが腕先を外部に露出させることを可能にするために、先端部にファスナ25,26を有していてもよい。ファスナ25,26としてはスライドファスナが好適に用いられるが、ボタン、面ファスナなどの他の種類のファスナでもよい。
図3に示すように、ファン3は、本体2内に外気を送り込むものであり、本体2に着脱自在に取り付けられる。図3(A)の例では、本体2の穴(図示せず)にファン3を通し、ファン3のフランジ部(図示せず)と内側からのリング31で穴の周縁部を挟むとともに、リング31をファン3に嵌め(締め付け)て本体2に装着される。なお、リング31はワッペンであってもよい。
図3(D)に示すように、ファン3は、人Hの足元に対応する位置に設けられることが好ましい。また、本体2の内側においてファン3を覆う通気性カバー(図示せず)が設けられてもよい。通気性カバーによりファン3と人Hの足先とが隔てられ、ファン3の損傷や人Hの怪我を回避することができる。
ファン3は、バッテリ4によって電力を供給される。バッテリ4には、ON・OFF及び風量を切り替えるためのスイッチが設けられている。ファン3とバッテリ4とはケーブル32を介して接続されている。
次いで、寝袋1の使用手順を以下に説明する。
キャンプ場、避難所等の使用場所において本体2を広げる。そして、図3(A),(B)に示すようにリング31にファン3を装着することで、ファン3を本体2に取り付けることができる。
次いで、図3(C)に示すように、ケーブル32で、ファン3とバッテリ4とを接続する。例えば、ケーブル32は、ファン3横の通し穴から出て、固定用ループ(ガイド)33を通り、本体2に設けられたポケット内のバッテリ4と接続する。
人Hが本体2内に入り、ファスナ24を締める。例えば、図4(A)に示すように、人Hが足先をファン3側に向けて本体2に入り込み、ファスナ24を縦に締め(図4(B)参照)、次いで横に締める(図4(C)参照)。そうすると、ファン3が人Hの足元に、通気性窓21が人Hの頭部に、それぞれ位置した状態で、人Hが本体内に収まる。
このとき、ファスナ25,26を開けておくことで、人Hは、腕部22,23の先端から腕先を出すことができ(図2参照)、寝袋1内で腕を自由に動かせる。したがって、人Hは窮屈な態勢を強いられない。また、人Hは、寝袋1に入ったまま、本体2の外側にあるスイッチ4を操作でき、利便性・操作性が向上する。
そして、バッテリ4をONにすると、ファン3が作動し、風が寝袋1内に流れる。つまり、図3(D)に示すように、本体2内の空気が強制的に循環させられて、本体2内の人Hを冷却する。このとき、ファン3が人Hの足元に、通気性窓21が人Hの頭部側に位置することで、空気が人Hの足元から頭部までの距離を十分に流れ、十分な冷却効果を期待できる。
以上、本考案の一実施形態について図面を参照しつつ説明してきたが、本考案は、これらの実施形態に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲の記載の精神及び教示を逸脱しない範囲でその他の改良例や変形例が存在する。そして、かかる改良例や変形例は全て本考案の技術的範囲に含まれることは、当業者にとっては容易に理解されるところである。
例えば、上記実施形態においては、通気性窓21を顔面に対向する位置に設ける場合について述べたが、通気性窓は頭頂部に対応する位置に設けられてもよく、また、顔面に対応する位置及び頭頂部に対応する位置の両方に設けられてもよい。
1 ファン付き寝袋
2 本体
3 ファン
4 バッテリ
21 通気性窓
22,23 腕部
24,25,26 ファスナ

Claims (6)

  1. 人を開閉自在に収容する袋状の本体と、
    前記本体内に外気を送り込むファンと、
    を有することを特徴とするファン付き寝袋。
  2. 前記ファンが前記本体に着脱自在に取り付けられること、
    を特徴とする請求項1に記載のファン付き寝袋。
  3. 前記ファンが前記人の足元に対応する位置に設けられること、
    を特徴とする請求項1又は2に記載のファン付き寝袋。
  4. 前記本体が通気性窓を更に有すること、
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のファン付き寝袋。
  5. 前記本体が、前記人の肩に対応する位置から外側に延びる腕部を更に有すること、
    を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のファン付き寝袋。
  6. 前記腕部が、前記人の腕先を外部に露出させるためのファスナを先端部に有すること、
    を特徴とする請求項5に記載のファン付き寝袋。

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