JP3231021U - 洗濯可能な靴 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗濯機でも洗濯できる靴を提供する。
【解決手段】足の裏側に位置する本底2と、この本底に接着され、足の甲側を包む甲材5と、本底2と甲材5の接着面の上に中底とを備える靴1であり、甲材5は人工皮革で、中底はポリプロピレンで、甲材5を中底に対してつりこんだ底面に、クロロプレーン第一接着層を有し、本底2は、表面上をシンナー処理し、硬化剤を含むプライマーで前処理をしたエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)の射出成型底であり、本底2の上面に、クロロプレーン第二接着層を有しており、クロロプレーン第一接着層とクロロプレーン第二接着層が接着している。
【選択図】図1

Description

本考案は、 洗濯可能な靴に関するものである。
従来の婦人靴は、洗濯することができないものが多かった。
その理由として、婦人靴は甲材が皮革で、中底が紙製のものが多く、皮革も紙も水に弱く、洗濯すると皺になったり縮んだり元の形が保てないからである。
また、婦人靴の製造方法として、靴の甲材を本底に縫いつけるのではなく、甲材を本底と中底等に接着で貼り合わせる製法があるが、この時に使用する接着剤は、洗濯によって接着力が弱まり、剥離することもあった。
従って、婦人靴は、汚れても布やブラシで拭く程度で、洗濯することはできないものが多かった。
また、これまで洗濯できる靴としては、中底を中間で分離し、上層部を取り付け取り外しが可能となり、取り外した中底上層部を洗濯できる靴が提案されている。
すなわち、靴の中底がクッション及び通気性を備えた材質からなる中底上層部1と、中底上層部1を取り付け、取り外し自在に密着固定せしめる中底上層部3とを備えた上下二枚に分離できる構造を有し、この中底上層部1と中底上層部3を合わせ接触せしめた時は、両者は密着一体化した中底となって靴と一体化した動きが取れるようになっており、必要時、中底上層部1を自在に取り外し洗濯できるようにしたことを特徴とする洗濯が可能な中底を有する靴である。
実全昭57-169104号公報
特許文献1の靴は、取り外した中底上層部を洗濯できるものであり、靴全体を洗濯機で丸洗いできる婦人靴ではなかった。
このように従来の婦人靴は、靴全体を丸洗いすることができないものが多かったが、本考案では手洗いだけではなく、洗濯機でも丸洗いして洗濯できる婦人靴を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本考案の一態様は、足の裏側に位置する本底で、この本底に接着され、足の甲側を包む甲材と、本底と甲材の接着面の上に中底とを備える靴であり、
上記甲材は人工皮革で、上記中底はポリプロピレンで、
上記甲材を上記中底に対してつりこんだ底面に、クロロプレーン第一接着層を有し、
上記本底は、表面上をシンナー処理し、硬化剤を含むプライマーで前処理をしたエチレン-酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)の射出成型底であり、
上記本底の上面に、クロロプレーン第二接着層を有しており、
上記クロロプレーン第一接着層と上記クロロプレーン第二接着層が接着している
洗濯可能な靴である。
本考案の靴の場合、甲材が皮革でなく人工皮革を用い、中底が紙製ではなく水に強いポリプロピレン(PP)を用い、本底は、表面上をシンナー処理しさらに硬化剤を含むプライマーで前処理をしたエチレン-酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)の射出成型底であり、さらには接着力の強いクロロプレーンを接着剤とする構造としているため、洗濯機でも洗濯できるという利点がある。
すなわち、中底にポリプロピレンを用い、接着力を改良したことで、洗濯できる靴を考案した。
本考案の靴の斜視図である。 本考案の靴の分解斜視図である。
図1は本考案の靴の斜視図である。1は靴であり、2は本底、3は中底、5は甲材である。
図2は、靴の分解斜視図である。2は本底、3は中底、4は中敷、5は甲材である。中敷は取り外しできるものが好ましい。
なお、「下」とは、鉛直方向の地面方向のことであり、「上」とはその反対方向とする。
中底3について説明する。中底は、略板状で、平面視で足裏に近似した形状に形成されている。
中底は、ポリプロピレン(PP)で、靴として履いているときに水が上がってこない。
一般的な中底は、紙製であることが多いが、本考案の中底は、ポリプロピレン(PP)であり、耐水であるので洗える素材である。
本考案の中底は、ポリプロピレン(PP)を用いたことにより洗濯可能な靴となる。
甲材5について説明する。
甲材は、足のつま先及び側面の一部を覆うように、シート状のものから形成され、上方からの平面視で、中底3と近似した形状に形成される。
本考案の婦人靴の上記甲材は、足型のアルミ製ラストを使用し、甲材の折り込みしろを引っ張りながら中底を入れ込む。上記甲材を上記中底に対してつりこんだ底面に、クロロプレーンを塗布する。すなわち、クロロプレーンを塗布したクロロプレーン第一接着層は、甲材を中底に対してつりこんだ底面と、本底の上面を、クロロプレーンで接着するための層である。
本考案の靴は、洗濯機で洗濯した場合、甲材が剥離することはない。
上記甲材には、本考案の目的は洗濯機で洗濯できる靴なので、本考案の甲材の材質は水に強いものが好ましい。
例えば、人工皮革が好ましいが、特に限定されるものではない。
本底2は、略板状で、平面視で足裏に近似した形状に形成されている。
この本底の材質はエチレン-酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)が好ましい。製造方法は下記の通りである。
EVAを発泡射出成形し、シンナーで処理後、1時間以上3日間以下自然乾燥する。これは、表面をきれいにするためである。
次に、プライマーに硬化剤を3%から5%混合した溶液をEVA射出成形型底に、布地または刷毛で塗布する。
プライマー等で処理した後、 1時間以上2日以内自然乾燥する。
次に本底の上面に、クロロプレーンを塗布することにより、本底2はクロロプレーン第二接着層を含む。
その後、40分以上 1時間30分以内に、甲材や本底に張り合わせて圧着養生する。
すなわち上記クロロプレーン第一接着層と上記クロロプレーン第二接着層が接着する。
上記クロロプレーンは、ウレタン系2液混合タイプでも使用可能である。
上記本底2は、EVA発泡射出成形であるので、軽く、履きやすい靴となる。
上記クロロプレーン第一接着層と上記クロロプレーン第二接着層が接着することにより、靴の強度が増す。
これらの工程を経て、強度を増して、甲材、中底や本底との接着力も強くなる。そして、洗濯をしても、本底から剥離しなくなる。
中敷4は略板状で、平面視で足裏に近似した形状に形成されている。中敷きは、はき心地や足の疲労を低減させるものであり、材質としては、不織布が好ましく、クッション性がよくなるためにスポンジが中にある。
洗濯時に取り外し可能であるものが好ましい。
下記は、本考案の靴を耐洗濯性試験後、表面の剥離の強さを評価したものである。
「一般財団法人ボーケン品質評価機構」の検査の結果である。
試験方法としては、全自動洗濯機で洗濯した後、先端部を剥離させ本底及びつま先先端部をつかみ互いに反対方向に引っ張り強力を記録した。
なお、洗濯の方法としては、「JISL1930繊維製品の家庭洗濯試験方法」に基づき、試験を実施した。
方法としては下記のC4Mを採用した。
Figure 0003231021
上記パルセータの撹拌動作がノーマルというのは、0.8秒間回転,0.6秒間停止,次に,0.8秒間逆回転,0.6秒間停止のサイクルで撹拌することである。
水温は、洗濯の40±3℃で40リットルの水量で、洗い時間は6分、脱水時間は3分とした。1回目のすすぎは40リットルの水量で、洗い時間は2分、脱水時間は3分とし、2回目のすすぎも40リットルの水量で、洗い時間は2分、脱水時間は3分とした。すなわち2回目のすすぎも1回目のすすぎと同じ条件で行った。
洗濯の後、水平の網状の乾燥棚に広げて,引き伸ばしたり変形したりしないようにして皺を手で除いて,室温,無風状態で乾燥した。
その後、先端部を剥離させ本底及びつま先先端部をつかみ互いに反対方向に引っ張り、先端から2cmごとの強力を記録し、平均値と最低値を記録した。
Figure 0003231021
上記より、全自動洗濯機で洗濯した後の靴の表面の剥離の強さの平均値は203Nであり、最低値は170Nであった。
ボーケン判定基準は、婦人靴において、平均値が80N以上であり、最低値は50N以上であるので、試験結果としては、洗濯した後の剥離の強さは、「良好」であった。
Figure 0003231021
洗濯後の靴に関して、外観・縫製は「良好」であった。
上記の実施例により、本考案の靴は、洗濯しても剥離強さがあることが分かった。また洗濯後の外観・縫製も良好に保たれることが分かった。
前記の通りなので、本考案は、婦人靴が洗濯機で洗濯できるという利点がある。
1 靴
2 本底
3 中底
4 中敷
5 甲材

Claims (1)

  1. 足の裏側に位置する本底で、
    この本底に接着され、足の甲側を包む甲材と、
    本底と甲材の接着面の上に中底とを備える
    靴であり、

    上記甲材は人工皮革で、上記中底はポリプロピレンで、
    上記甲材を上記中底に対してつりこんだ底面に、クロロプレーン第一接着層を有し、

    上記本底は、表面上をシンナー処理し、硬化剤を含むプライマーで前処理をしたエチレン-酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)の射出成型底であり、
    上記本底の上面に、クロロプレーン第二接着層を有しており、

    上記クロロプレーン第一接着層と上記クロロプレーン第二接着層が接着している

    洗濯可能な靴。
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