JP3230668B2 - データ記憶再生システム - Google Patents

データ記憶再生システム

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JP3230668B2
JP3230668B2 JP33424098A JP33424098A JP3230668B2 JP 3230668 B2 JP3230668 B2 JP 3230668B2 JP 33424098 A JP33424098 A JP 33424098A JP 33424098 A JP33424098 A JP 33424098A JP 3230668 B2 JP3230668 B2 JP 3230668B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデータ記憶再生シス
テムに関し、特に記憶および再生のI/O要求に一定の
制約のあるデータを記憶および再生するデータ記憶再生
システムのリトライ制御に関する。
【0002】
【従来の技術】ビデオデータなどのリアルタイム性が要
求されるデータを記憶および再生するビデオサーバシス
テムでは、記憶時および再生時にビデオファイルに対す
る一連のI/O要求(以下、ストリームという)により
アクセスされるデータを最後まで途切れなく記憶および
再生することが要求されている。
【0003】通常、ビデオサーバシステムの記憶装置と
しては、複数のビデオファイルのデータの並列再生や同
一のビデオファイルにデータを記憶しながら再生する追
っかけ再生のような同時刻に複数の記憶および再生を行
う性能が必要とされるため、高速にランダムアクセス可
能なディスク状の記憶媒体を使用する磁気ディスク装置
や光磁気ディスク装置、さらには光ディスク装置などが
使用されている。
【0004】しかし、これらのディスク状の記憶媒体を
使用する記憶装置でも、シーケンシャルアクセス時とラ
ンダムアクセス時とでは、処理できるスループット性能
が極端に異なる場合がある。また、ひとたびエラーが発
生すると、各I/O要求の処理時間が極端に長くなり、
結果的に一連のI/O要求によりアクセスされるデータ
の記憶および再生を途切れなく処理することが難しくな
ることもある。
【0005】このため、従来のビデオサーバシステムで
は、記憶装置の処理性能を十分に低く見積もるようなマ
ージンを設定してタイムスロットを構成する装置や、特
開平9−190293号公報に開示されている「データ
読出装置」のように、各記憶および再生の要求に各要求
のデッドライン時刻を付加して記憶装置にリトライが可
能となる時刻を提示している装置がある。しかしなが
ら、これらの装置では、リトライの方法は詳細には規定
されていない。
【0006】特開平10−233066号公報に開示さ
れている「ディスク装置」では、先読みバッファ容量,
ディスク装置のスループット性能,およびビデオデータ
の消費スループットの3つからリトライ制限時間を算出
し、このリトライ制限時間中に固定したリトライ制限回
数までのリトライを行わせている。しかしながら、ディ
スク装置のスループットは、I/O要求のデータ長やデ
ータ格納場所によって性能が著しく変化するために、マ
ージンを持たせた性能値を設定する必要がある。
【0007】特開平10−188495号公報に開示さ
れている「ディスク再生装置」では、定期的または特定
のビデオファイルに関するアクセスに対してリトライ最
大可能回数を設定している。これにより、1つのビデオ
ファイルのデータの再生および記憶の場合のみにリトラ
イ最大可能回数を適切に設定可能であるが、複数のI/
O要求を並行して処理する記憶装置では複数のビデオフ
ァイルに対して適切なリトライ最大可能回数を設定する
ことができない。
【0008】特開平9−223367号公報に開示され
ている「ディスク再生装置」では、リトライ動作がエラ
ーとなったデータの再生に対する影響によりリトライを
行うかどうかを判断している。この影響が大きい場合、
リトライを継続することになり、複数のビデオファイル
に対して処理を行うビデオサーバシステムでは、他のビ
デオファイルに対するI/O要求の処理が停止してしま
う可能性がある。
【0009】特開平6−162688号公報に開示され
ている「光ディスク装置」では、先読みバッファ(リン
グバッファ)内のデータ量が少なくなると、リードリト
ライ回数を小さくしている。このリトライ制御では、エ
ラーが発生したデータではなく、後続のデータのエラー
回復確率を下げることになり、エラーが連続して発生し
た場合、後続のデータを処理することができなくなる可
能性が高くなる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術の第1の問
題点は、複数のビデオファイルに対して並行して処理を
行うビデオサーバシステムに適用した場合に、十分に大
きなリトライ処理時間のマージンを設定し、記憶装置の
性能を低く設定する必要があるということである。その
理由は、1つのビデオファイルに対するI/O要求にエ
ラーが発生した場合、他のビデオファイルに対するI/
O要求に影響を及ぼす可能性が高く、かつエラーが発生
したビデオファイルの後続のデータに対するI/O要求
にも影響を与える可能性が高いからである。
【0011】また、第2の問題点は、エラー発生時のリ
トライ回復能力を低下させてしまい、各I/O要求に対
する信頼性を低下させてしまうということである。
【0012】さらに、第3の問題点は、エラー発生時に
他のI/O要求の処理ができる可能性を低くさせてしま
うということである。
【0013】なお、これまで、ビデオサーバシステムを
例に挙げて従来の技術の問題点について説明してきた
が、リアルタイム性が要求されるデータを記憶および再
生するデータ記憶再生システムとしては、ミュージック
サーバシステム,監視カメラシステム,ビデオディスク
システム等があり、これらについても同様な問題点が存
在することはいうまでもない。
【0014】第1の本発明の目的は、エラーが発生した
I/O要求を同一のストリーム識別子をもつ後続のI/
O要求の直後に挿入することにより、記憶装置の素性能
を極力低下させずに、他のI/O要求の処理に影響を与
えないようにしてリアルタイム性を維持しつつ、エラー
発生時のリトライ機会を極力大きくして高信頼性が得ら
れるようにしたデータ記憶再生システムを提供すること
にある。
【0015】第2の発明の目的は、第1の発明の効果を
汎用の記憶装置を使用しても得られるようにしたデータ
記憶再生システムを提供することにある。
【0016】第3の発明の目的は、エラーが発生したI
/O要求と該I/O要求に連続して格納されている同一
のストリーム識別子をもつI/O要求とを同一のストリ
ーム識別子をもちかつ連続して格納されていない後続の
I/O要求の直前に挿入することにより、記憶装置の素
性能を極力低下させずに、他のI/O要求の処理に影響
を与えないようにしてリアルタイム性を維持しつつ、エ
ラー発生時のリトライ機会を極力大きくして高信頼性が
得られるようにしたデータ記憶再生システムを提供する
ことにある。
【0017】第4の発明の目的は、第3の発明の効果を
汎用の記憶装置を使用しても得られるようにしたデータ
記憶再生システムを提供することにある。
【0018】第5の発明の目的は、コンピュータを、デ
ッドライン時刻およびストリーム識別子をパラメータと
してもつI/O要求を発行するI/O要求手段として機
能させるためのプログラムを記録する記録媒体を提供す
ることにある。
【0019】第6の発明の目的は、コンピュータを、エ
ラーが発生したI/O要求を同一のストリーム識別子を
もつ後続のI/O要求の直後に挿入する処理手段として
機能させるためのプログラムを記録する記録媒体を提供
することにある。
【0020】第7の発明の目的は、コンピュータを、エ
ラーが発生したI/O要求と該I/O要求に連続して同
一のストリーム識別子をもつI/O要求とを同一のスト
リーム識別子をもちかつ連続して格納されていない後続
のI/O要求の直前に挿入する処理手段として機能させ
るためのプログラムを記録する記録媒体を提供すること
にある。
【0021】
【課題を解決するための手段】第1の発明のデータ記憶
再生システムは、データ記憶再生制御装置と記憶装置と
から構成されるデータ記憶再生システムにおいて、前記
データ記憶再生制御装置が、デッドライン時刻およびス
トリーム識別子をパラメータとしてもつI/O要求を発
行するI/O要求手段を有し、前記記憶装置が、前記I
/O要求を受信するI/O要求受信手段と、I/O要求
を実行する順番に格納するコマンド実行キューと、前記
I/O要求受信手段により受信されたI/O要求をデッ
ドライン時刻に基づいてソートして前記コマンド実行キ
ューに格納するデッドライン時刻ソート手段と、I/O
要求のデッドライン時刻を過ぎているかどうかを検査す
るデッドライン検査手段と、前記コマンド実行キューか
らI/O要求を読み取って前記デッドライン検査手段に
よりデッドライン時刻を過ぎているかどうかを検査し過
ぎていなければI/O要求を実行するI/O要求実行手
段と、I/O要求の実行中のエラーを検出し前記I/O
要求実行手段に通知するエラー検出手段と、エラーが発
生したI/O要求を前記コマンド実行キューに格納され
ている同一のストリーム識別子をもつ後続のI/O要求
の直後に挿入する実行キューマージ手段とを有する。
【0022】第1の発明のデータ記憶再生システムで
は、記憶装置に対するI/O要求に、同一のファイルに
対する一連のデータアクセスを識別するためのストリー
ム識別子とデッドライン時刻(I/O処理制限時刻)と
を付加し、エラーが発生した場合のリトライタイミング
として同一のストリーム識別子をもつ後続のI/O要求
を処理した直後にリトライを行わせるようにしたリトラ
イタイミングを生成するように、デッドライン時刻に基
づいてソートされたコマンド実行キューにエラーが発生
したI/O要求を挿入する実行キューマージ手段を記憶
装置に備えるようにしたものである。実行キューマージ
手段は、エラーが発生した場合、他のストリームおよび
エラーが発生したI/O要求と同一のストリーム識別子
をもつ後続のI/O要求の処理をエラーが発生したI/
O要求のリトライ処理より先に実行させることにより、
他のI/O要求の処理を乱すことなくリアルタイム性を
維持し、先に処理を行ったI/O要求の処理時間マージ
ン(=リトライ処理時間マージン+データ記憶再生制御
装置側の処理時間マージン+記憶装置側の処理時間マー
ジン)をエラーが発生したI/O要求のリトライ処理時
間に流用できるため、エラー発生時のI/O要求の信頼
性を高めることができる。また、各I/O要求の処理時
間マージンを小さく設定することが可能である。
【0023】第2の発明のデータ記憶再生システムは、
データ記憶再生制御装置と記憶装置とから構成されるデ
ータ記憶再生システムにおいて、前記データ記憶再生制
御装置が、デッドライン時刻およびストリーム識別子を
パラメータとしてもつI/O要求を発行するI/O要求
手段と、前記I/O要求を受信するI/O要求受信手段
と、I/O要求を実行する順番に格納するコマンド実行
キューと、前記I/O要求受信手段により受信されたI
/O要求をデッドライン時刻に基づいてソートして前記
コマンド実行キューに格納するデッドライン時刻ソート
手段と、I/O要求のデッドライン時刻を過ぎているか
どうかを検査するデッドライン検査手段と、前記コマン
ド実行キューからI/O要求を読み取って前記デッドラ
イン検査手段によりデッドライン時刻を過ぎているかど
うかを検査し過ぎていなければI/O要求を実行するI
/O要求実行手段と、エラーが発生したI/O要求を前
記コマンド実行キューに格納されている同一のストリー
ム識別子をもつ後続のI/O要求の直後に挿入する実行
キューマージ手段とを有し、前記記憶装置が、I/O要
求の実行中のエラーを検出し前記I/O要求実行手段に
通知するエラー検出手段を有する。
【0024】第2の発明のデータ記憶再生システムで
は、第1の発明の実行キューマージ手段をデータ記憶再
生制御装置側に持たせることにより、記憶装置に接続さ
れるデータ記憶再生制御装置が1台もしくは数台程度で
あるならば、汎用の記憶装置を使用した場合において
も、第1の発明と同様な作用および効果を得ることが可
能である。
【0025】第3の発明のデータ記憶再生システムは、
データ記憶再生制御装置と記憶装置とから構成されるデ
ータ記憶再生システムにおいて、前記データ記憶再生制
御装置が、デッドライン時刻およびストリーム識別子を
パラメータとしてもつI/O要求を発行するI/O要求
手段を有し、前記記憶装置は、前記I/O要求を受信す
るI/O要求受信手段と、I/O要求を実行する順番に
格納するコマンド実行キューと、前記I/O要求受信手
段により受信されたI/O要求をデッドライン時刻に基
づいてソートして前記コマンド実行キューに格納するデ
ッドライン時刻ソート手段と、I/O要求のデッドライ
ン時刻を過ぎているかどうかを検査するデッドライン検
査手段と、前記コマンド実行キューからI/O要求を読
み取って前記デッドライン検査手段によりデッドライン
時刻が過ぎているかどうかを検査し過ぎていなければI
/O要求を実行するI/O要求実行手段と、I/O要求
の実行中のエラーを検出し前記I/O要求実行手段に通
知するエラー検出手段と、エラーが発生したI/O要求
と該I/O要求に連続して前記コマンド実行キューに格
納されている同一のストリーム識別子をもつI/O要求
とを前記コマンド実行キューに格納されている同一のス
トリーム識別子をもちかつ連続して格納されていない後
続のI/O要求の直前に挿入する実行キューマージ手段
とを有する。
【0026】第3の発明のデータ記憶再生システムで
は、エラーが発生した場合のリトライタイミングとして
同一のストリーム識別子をもつ後続のI/O要求を処理
した直前にリトライを行わせるようにしたリトライタイ
ミングを生成するように、デッドライン時刻に基づいて
ソートされたコマンド実行キューにエラーが発生したI
/O要求を挿入する実行キューマージ手段を記憶装置に
備えるようにしたものである。実行キューマージ手段
は、エラーが発生したI/O要求とは異なる他のストリ
ーム識別子をもつI/O要求はエラーが発生したI/O
要求のリトライ処理前に行うため、他のストリーム識別
子をもつI/O要求のリアルタイム性を維持し、先に処
理を行ったI/O要求の処理時間マージンとエラーが発
生したI/O要求の後続のI/O要求の処理時間マージ
ンとを、エラーが発生したI/O要求のリトライ処理時
間に流用することができ、エラー発生時のI/O要求の
信頼性を高めることができる。
【0027】第4の発明のデータ記憶再生システムは、
データ記憶再生制御装置と記憶装置とから構成されるデ
ータ記憶再生システムにおいて、前記データ記憶再生制
御装置は、デッドライン時刻およびストリーム識別子を
パラメータとしてもつI/O要求を発行するI/O要求
手段と、前記I/O要求を受信するI/O要求受信手段
と、I/O要求を実行する順番に格納するコマンド実行
キューと、前記I/O要求受信手段により受信されたI
/O要求をデッドライン時刻に基づいてソートして前記
コマンド実行キューに格納するデッドライン時刻ソート
手段と、I/O要求のデッドライン時刻を過ぎているか
どうかを検査するデッドライン検査手段と、前記コマン
ド実行キューからI/O要求を読み取って前記デッドラ
イン検査手段によりデッドライン時刻を過ぎているかど
うかを検査し過ぎていなければI/O要求を実行するI
/O要求実行手段と、エラーが発生したI/O要求と該
I/O要求に連続して前記コマンド実行キューに格納さ
れている同一のストリーム識別子をもつI/O要求とを
前記コマンド実行キューに格納されている同一のストリ
ーム識別子をもちかつ連続して格納されていない後続の
I/O要求の直前に挿入する実行キューマージ手段とを
有し、前記記憶装置が、I/O要求の実行中のエラーを
検出し前記I/O要求実行手段に通知するエラー検出手
段を有する。
【0028】第4の発明のデータ記憶再生システムで
は、第3の発明の実行キューマージ手段をデータ記憶再
生制御装置側に持たせることにより、記憶装置に接続さ
れたデータ記憶再生制御装置が1台もしくは数台程度で
あるならば、汎用の記憶装置を使用した場合において
も、第3の発明と同様な作用および効果を得ることが可
能である。
【0029】
【0030】一方、の発明の記録媒体は、コンピュ
ータを、デッドライン時刻およびストリーム識別子をパ
ラメータとしてもつI/O要求を発行するI/O要求手
段,前記I/O要求を受信するI/O要求受信手段,I
/O要求を実行する順番に格納するコマンド実行キュ
ー,前記I/O要求受信手段により受信されたI/O要
求をデッドライン時刻に基づいてソートして前記コマン
ド実行キューに格納するデッドライン時刻ソート手段,
I/O要求のデッドライン時刻を過ぎているかどうかを
検査するデッドライン検査手段,前記コマンド実行キュ
ーからI/O要求を読み取って前記デッドライン検査手
段によりデッドライン時刻を過ぎているかどうかを検査
し過ぎていなければI/O要求を実行するI/O要求実
行手段,ならびにエラーが発生したI/O要求を前記コ
マンド実行キューに格納されている同一のストリーム識
別子をもつ後続のI/O要求の直後に挿入する実行キュ
ーマージ手段として機能させるためのプログラムを記録
する。
【0031】第の発明の記録媒体は、コンピュータ
を、デッドライン時刻およびストリーム識別子をパラメ
ータとしてもつI/O要求を発行するI/O要求手段,
前記I/O要求を受信するI/O要求受信手段,I/O
要求を実行する順番に格納するコマンド実行キュー,前
記I/O要求受信手段により受信されたI/O要求をデ
ッドライン時刻に基づいてソートして前記コマンド実行
キューに格納するデッドライン時刻ソート手段,I/O
要求のデッドライン時刻を過ぎているかどうかを検査す
るデッドライン検査手段,前記コマンド実行キューから
I/O要求を読み取って前記デッドライン検査手段によ
りデッドライン時刻を過ぎているかどうかを検査し過ぎ
ていなければI/O要求を実行するI/O要求実行手
段,エラーが発生したI/O要求と該I/O要求に連続
して前記コマンド実行キューに格納されている同一のス
トリーム識別子をもつI/O要求とを前記コマンド実行
キューに格納されている同一のストリーム識別子をもち
かつ連続して格納されていない後続のI/O要求の直前
に挿入する実行キューマージ手段として機能させるため
のプログラムを記録する。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0033】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る
データ記憶再生システムの構成を示すブロック図であ
る。本実施の形態に係るデータ記憶再生システムは、ビ
デオサーバシステムに適用したものであり、ビデオサー
バ(コンピュータ)でなるデータ記憶再生制御装置11
と、磁気ディスク装置でなる記憶装置21とから、その
主要部が構成されている。なお、記憶装置21が、光磁
気ディスク装置,光ディスク装置等であってもよいこと
はもちろんである。
【0034】データ記憶再生制御装置11は、ビデオデ
ータを記憶および再生するI/O要求をパラメータとし
てデッドライン時刻およびストリーム識別子付きで発行
するI/O要求手段31を備えている。
【0035】記憶装置21は、データ記憶再生制御装置
11から記憶装置21に送られるI/O要求を受信する
I/O要求受信手段32と、受信したI/O要求を一時
的に格納するコマンド受信キュー41と、コマンド受信
キュー41のI/O要求をデッドライン時刻の順番でソ
ートしてコマンド実行キュー42に格納するデッドライ
ン時刻ソート手段33と、I/O要求を実行順に格納す
るコマンド実行キュー42と、コマンド実行キュー42
からI/O要求を読み取ってI/O要求を実行するI/
O要求実行手段34と、I/O要求のデッドライン時刻
を過ぎているかどうかを検査しI/O要求実行手段34
に通知するデッドライン検査手段35と、ビデオデータ
を記憶する記憶媒体43と、記憶媒体43に対するI/
O要求の実行中に発生するエラーを検出しI/O要求実
行手段34に通知するエラー検出手段36と、エラーが
発生したI/O要求をコマンド実行キュー42にマージ
する実行キューマージ手段37とを含んで構成されてい
る。
【0036】図2を参照すると、I/O要求受信手段3
2の処理は、I/O要求受信検出ステップS101と、
コマンド受信キュー格納ステップS102と、デッドラ
イン時刻ソート処理中判定ステップS103と、デッド
ライン時刻ソート処理起動ステップS104とからな
る。
【0037】図3を参照すると、デッドライン時刻ソー
ト処理手段33の処理は、ポインタコマンド実行キュー
最後尾セットステップS201と、デッドライン時刻比
較ステップS202と、受信I/O要求挿入ステップS
203と、I/O要求有無判定ステップS204と、ポ
インタコマンド実行キュー先頭判定ステップS205
と、受信I/O要求格納ステップS206と、ポインタ
1つ前セットステップS207とからなる。
【0038】図4を参照すると、I/O要求実行手段3
4,デッドライン検査手段35,エラー検出手段36,
および実行キューマージ手段37の処理は、I/O要求
有無判定ステップS301と、リトライカウンタ初期設
定ステップS302と、デッドライン時刻経過判定ステ
ップS303と、先頭I/O要求実行ステップS304
と、正常終了判定ステップS305と、I/O要求正常
終了報告ステップS306と、I/O要求異常終了報告
ステップS307と、リトライオーバー判定ステップS
308と、I/O要求検索ステップS309と、I/O
要求検索判定ステップS310と、I/O要求挿入ステ
ップS311と、I/O要求挿入ステップS312と、
リトライ実行ステップS313とからなる。
【0039】次に、このように構成された第1の実施の
形態に係るデータ記憶再生システムの動作について説明
する。
【0040】まず、データ記憶再生制御装置11のI/
O要求手段31により発行されたI/O要求が記憶装置
21で受信された時のI/O要求受信手段32の処理
を、図1および図2を参照しながら説明する。
【0041】I/O要求受信手段32は、まず、I/O
要求を受信したことを割り込みまたはポーリング処理に
より検出する(ステップS101)。次に、I/O要求
受信手段32は、受信したI/O要求(受信I/O要
求)をコマンド受信キュー41の最後尾に入れる(ステ
ップS102)。続いて、I/O要求受信手段32は、
デッドライン時刻ソート手段33が他の受信I/O要求
のデッドライン時刻ソート処理中であるかどうかを判断
し(ステップS103)、デッドライン時刻ソート処理
中であれば、処理を終了する。デッドライン時刻ソート
処理中でなければ、I/O要求受信手段32は、デッド
ライン時刻ソート手段33に対して、デッドライン時刻
ソート処理を行うように通知を行い、デッドライン時刻
ソート処理を起動させる(ステップS104)。
【0042】次に、デッドライン時刻ソート手段33の
処理を、図1および図3を参照しながら説明する。
【0043】デッドライン時刻ソート手段33は、デッ
ドライン時刻によるソート処理の前処理として、デッド
ライン時刻を比較する検査対象のI/O要求へのポイン
タ(図示しない)をコマンド実行キュー42の最後尾に
セットする(ステップS201)。次に、デッドライン
時刻ソート手段33は、コマンド実行キュー42内の検
査対象のI/O要求のパラメータであるデッドライン時
刻と受信I/O要求のパラメータであるデッドライン時
刻とを比較し(ステップS202)、検査対象のI/O
要求のデッドライン時刻が受信I/O要求のデッドライ
ン時刻と同時刻またはより早い時刻であるならば、検査
対象のI/O要求の実行順番の1つ後ろに受信I/O要
求を挿入する(ステップS203)。続いて、デッドラ
イン時刻ソート手段33は、コマンド受信キュー41に
I/O要求があるかどうかを判断し(ステップS20
4)、I/O要求がなければデッドライン時刻ソート処
理を終了する。コマンド受信キュー41にI/O要求が
あれば、デッドライン時刻ソート手段33は、ステップ
S201に制御を戻す。
【0044】ステップS202におけるデッドライン時
刻の比較で、検査対象のI/O要求のデッドライン時刻
が受信I/O要求のデッドライン時刻より遅い時刻であ
るならば、デッドライン時刻ソート手段33は、検査対
象のI/O要求がコマンド実行キュー42の先頭である
かどうかを判断し(ステップS205)、先頭であるな
らば、受信I/O要求をコマンド実行キュー42の先頭
に挿入する(ステップS206)。ステップS205に
おいて、検査対象のI/O要求がコマンド実行キュー4
2の先頭でないならば、デッドライン時刻ソート手段3
3は、検査対象のI/O要求にセットされたポインタを
実行順の早い1つ前のI/O要求に移動し(ステップS
207)、ステップS201に制御を戻す。
【0045】次に、I/O要求実行手段34,デッドラ
イン検査手段35,エラー検出手段36,および実行キ
ューマージ手段37の処理について、図1および図4を
参照しながら説明する。
【0046】I/O要求実行手段34は、コマンド実行
キュー42にI/O要求があるまでポーリング処理を行
う(ステップS301)。I/O要求があれば、I/O
要求実行手段34は、I/O要求を実行するための前処
理として、記憶装置21の記憶媒体43に対するリトラ
イ回数をカウントするリトライカウンタN(図示しな
い)を零に設定する(ステップS302)。次に、I/
O要求実行手段34は、デッドライン検出手段35によ
りI/O要求のデッドライン時刻が過ぎているかどうか
を判断する(ステップS303)。デッドライン時刻が
過ぎていれば、I/O要求実行手段34は、I/O要求
の異常終了報告をデータ記憶再生制御装置11のI/O
要求手段31に対して行い(ステップS307)、ステ
ップS301に制御を戻す。デッドライン時刻が過ぎて
いなければ、I/O要求実行手段34は、コマンド実行
キュー42の先頭のI/O要求を実行し(ステップS3
04)、エラー検出手段43から記憶媒体43へのアク
セス時のエラー情報を取得してI/O要求の実行が正常
に終了しているかどうかを判断する(ステップS30
5)。I/O要求の実行が正常に終了していれば、I/
O要求実行手段34は、I/O要求の正常終了報告をデ
ータ記憶再生制御装置11のI/O要求手段31に対し
て行い(ステップS306)、ステップS301に制御
を戻す。ステップS305において、I/O要求の実行
が正常終了していなければ、I/O要求実行手段34
は、リトライカウンタNが記憶媒体43へのアクセス過
程で行う既定値またはI/O要求ごとに指定された指定
値(以下、リトライ制限回数と総称する)に達している
かどうか(リトライオーバーかどうかを)を判断する
(ステップS308)。リトライカウンタNがリトライ
制限回数に達していなければ、I/O要求実行手段34
は、リトライカウンタNを1つインクリメントしてリト
ライを実行し(ステップS313)、ステップS305
に制御を戻す。
【0047】ステップS308でリトライカウンタNが
リトライ制限回数に達していれば(リトライオーバーで
あれば)、実行キューマージ手段37は、コマンド実行
キュー42からエラーによりI/O要求が正常終了でき
なかったI/O要求のパラメータであるストリーム識別
子と同一のストリーム識別子をもちリトライ中でないI
/O要求を検索する(ステップS309)。次に、実行
キューマージ手段37は、コマンド実行キュー42から
同一のストリーム識別子をもつI/O要求が検索できた
かどうかを判断し(ステップS310)、同一のストリ
ーム識別子をもつI/O要求が検索できたならば、検索
したI/O要求の次に処理される順番となるようにエラ
ーが発生したI/O要求をコマンド実行キュー42に挿
入し(ステップS311)、ステップS301に制御を
戻す。ステップS310で同一のストリーム識別子をも
つI/O要求が検索できなかったならば、実行キューマ
ージ手段37は、コマンド実行キュー42の最後尾にエ
ラーが発生したI/O要求を挿入し(ステップS31
2)、ステップS301に制御を戻す。
【0048】上記の一連の処理による受信I/O要求の
実行処理の変化を、図5を用いて説明する。要求A1,
A2,…は、ストリーム識別子Aをもつ一連のI/O要
求である。同様にして、要求B1,B2,…はストリー
ム識別子Bを、要求C1,C2,…はストリーム識別子
Cをもつ一連のI/O要求である。I/O要求到着順状
態101では、各I/O要求の到着順からデッドライン
時刻によるソートが行われ、デッドラインソート後状態
102となる。ここで、要求A1でエラーが発生した場
合、同一のストリーム識別子Aをもつ後続の要求A2の
直後に要求A1が再度実行されるように挿入され、要求
A1でのエラー発生後状態103となる。その後、要求
A1のリトライ状態104の状態になり、要求A1のI
/O要求単位のリトライが実行され、さらにエラーが起
こると、同一のストリーム識別子Aをもつ後続の要求A
3の直後に要求A1が挿入され、再度要求A1でのエラ
ー発生後状態105となる。このようにして、要求A1
は、正常終了するかデッドライン時刻までI/O要求単
位のリトライを続け、リトライを実行する機会を可能な
限り多く得ることができる。
【0049】同様にして、エラーが発生したI/O要求
と同一のストリーム識別子をもつ後続のI/O要求を受
信できていない場合について、図6を用いて説明する。
前記と同様に、3つのストリーム識別子A,B,Cをも
つI/O要求が存在している。ここで、状態201,2
02,203は、図5の各状態101,102,103
とそれぞれ同様の状態である。状態204において要求
A1でI/O要求単位のリトライ中にエラーが発生した
場合、同一のストリーム識別子Aをもつ後続のI/O要
求が存在しないため、状態205のように要求A1はコ
マンド実行キュー42の最後尾に挿入される。
【0050】ここで、図7を用いて、上記制御によるデ
ータ記憶再生制御装置11の再生制御中の先読みバッフ
ァにおけるデータの状態を説明する。定常時には状態3
01のように各ストリームA,B,Cの先読みバッファ
にはすべてデータが格納されている。ここで、ストリー
ムBにおいてエラーが発生した場合、状態302のよう
にストリームBの先読みバッファの最後のバッファが空
となる。上記制御に従い、ストリームBのI/O要求を
スキップ読込み後、さらにリトライを行うと、状態30
3になり、さらに状態304のようになる。この状態3
04でエラーが発生したI/O要求は、デッドライン時
刻の制限により異常終了し、ストリームBのビデオデー
タの再生が一瞬乱れる。その後、状態305のように定
常状態に戻り、エラーが発生したビデオデータ以外のI
/O要求には影響を与えない。
【0051】また、図8を用いて、I/O要求単位のリ
トライにより正常終了ができた場合の先読みバッファの
状態を説明する。状態401,402,403は、図7
の各状態301,302,303とそれぞれ同じ状態で
ある。状態403においてI/O要求単位のリトライが
成功すると、ストリームBのI/O要求が連続して処理
されるため、このリトライを実行した1つのI/O要求
を実行した時間分だけ記憶装置21の負荷が瞬間的に増
大するため、他のストリームに対して状態404のよう
に影響を与える可能性がある。しかしながら、この影響
はたかだかエラーが発生したI/O要求分の処理時間に
抑えることができる。このため、先読みバッファの量を
少なくすることができる。この後、各I/O要求の処理
時間マージンにより状態405のように先読みバッファ
が一杯になる定常状態に戻る。
【0052】次に、本発明の第2の実施の形態について
図面を参照して説明する。
【0053】図9は、本発明の第2の実施の形態に係る
データ記憶再生システムの構成を示すブロック図であ
る。本実施の形態に係るデータ記憶再生システムは、ビ
デオサーバシステムに適用されたものであり、ビデオサ
ーバ(コンピュータ)でなるデータ記憶再生制御装置5
1と、磁気ディスク装置でなる記憶装置61とから、そ
の主要部が構成されている。なお、記憶装置61が、光
磁気ディスク装置,光ディスク装置等であってもよいこ
とはもちろんである。
【0054】データ記憶再生制御装置51は、ビデオデ
ータを記憶および再生するI/O要求をパラメータとし
てデッドライン時刻およびストリーム識別子付きで発行
するI/O要求手段71と、I/O要求手段71から要
求されるI/O要求を受信するI/O要求受信手段72
と、受信したI/O要求を一時的に格納するコマンド受
信キュー81と、コマンド受信キュー81のI/O要求
をデッドライン時刻の順番でソートしてコマンド実行キ
ュー82に格納するデッドライン時刻ソート手段73
と、I/O要求を実行順に格納するコマンド実行キュー
82と、コマンド実行キュー82からI/O要求を読み
取ってI/O要求を実行するI/O要求実行手段74
と、I/O要求のデッドライン時刻を過ぎているかどう
かを検査しI/O要求実行手段74に通知するデッドラ
イン検査手段75と、エラーが発生したI/O要求をコ
マンド実行キュー82にマージする実行キューマージ手
段77とを含んで構成されている。
【0055】記憶装置61は、I/O要求の実行中にエ
ラーを検出するエラー検出手段76を備えている。な
お、汎用の記憶装置は、エラー検出手段76に相当する
手段を備えているので、これを記憶装置61として用い
ることができる。
【0056】このように構成された第2の実施の形態に
係るデータ記憶再生システムでも、各手段が図1に示し
た第1の実施の形態に係るデータ記憶再生システムとほ
ぼ同様に動作し、同様の効果が得られるので、詳しい動
作の説明を省略する。
【0057】なお、第2の実施の形態に係るデータ記憶
再生システムでは、I/O要求受信手段72,コマンド
受信キュー81,デッドライン時刻ソート手段73,コ
マンド実行キュー82,I/O要求実行手段74,実行
キューマージ手段77,およびデッドライン検査手段7
5を内部に持たせたデータ記憶再生制御装置51の台数
を1台もしくは数台に制限し、記憶媒体に対するリトラ
イ制限回数を極端に少なくした汎用の記憶装置61を用
いることによっても、同等の効果を得ることが可能であ
る。
【0058】次に、本発明の第3の実施の形態について
図面を参照して説明する。
【0059】図10は、本発明の第3の実施の形態に係
るデータ記憶再生システムの構成を示すブロック図であ
る。本実施の形態の形態に係るデータ記憶再生システム
は、図1に示した第1の実施の形態に係るデータ記憶再
生システムの実行キューマージ手段37を、実行キュー
マージ手段37’に置き換えたものである。したがっ
て、特に言及しない手段等は、第1の実施の形態に係る
データ記憶再生システムと同様に構成されているので、
対応する手段等には同一の符号を付してそれらの詳しい
説明を割愛する。
【0060】図11を参照すると、実行キューマージ手
段37’の処理は、I/O要求検索ステップS409
と、I/O要求検索判定ステップS410と、I/O要
求挿入ステップS411と、I/O要求挿入ステップS
412とからなる。なお、図11中のステップS401
〜S408はI/O要求実行手段34,デッドライン検
査手段35およびエラー検出手段36の処理であり、図
4中のステップS301〜S308と全く同様である。
【0061】次に、このよう構成された第3の実施の形
態に係るデータ記憶再生システムの動作について、実行
キューマージ手段37’の動作を中心に説明する。
【0062】エラー発生後、記憶媒体43に対するリト
ライオーバーが発生すると(ステップS408でイエ
ス)、実行キューマージ手段37’は、エラーが発生し
たI/O要求の次のI/O要求からコマンド実行キュー
42を順番に検索し、同一のストリーム識別子をもつI
/O要求でありかつ直前のI/O要求がエラーが発生し
たI/O要求のストリーム識別子と異なるI/O要求を
検索する(ステップS409)。次に、実行キューマー
ジ手段37’は、検索対象のI/O要求が見つかったか
どうかを判断し(ステップS410)、検索対象のI/
O要求がコマンド実行キュー42中に存在している場
合、エラーが発生したI/O要求と、エラーが発生した
I/O要求に連続してコマンド実行キュー42に格納さ
れエラー発生I/O要求と同一のストリーム識別子をも
つI/O要求のすべてを、検索したI/O要求の直前に
挿入し(ステップS411)、ステップS401に制御
を戻す。ステップS410で検索対象のI/O要求が見
つからなかったらば、実行キューマージ手段37’は、
エラーが発生しているI/O要求と、このエラー発生I
/O要求と同一のストリーム識別子をもつI/O要求が
連続してコマンド実行キュー42に存在しているすべて
のI/O要求をコマンド実行キュー42の最後尾に挿入
し(ステップS412)、ステップS401のI/O要
求実行手段34に制御を移す。
【0063】上記の一連の処理による受信I/O要求の
状態を、図12を用いて説明する。要求A1,A2,…
は、ストリーム識別子Aをもつ一連のI/O要求であ
る。同様にして、要求B1,B2,…はストリーム識別
子Bを、要求C1,C2,…はストリーム識別子Cをも
つ一連のI/O要求である。I/O要求到着状態501
では、各I/O要求の到着順からデッドライン時刻によ
るソートが行われ、デッドラインソート後状態502と
なる。ここで、要求A1でエラーが発生した場合、同一
のストリーム識別子Aをもつ後続の要求A2の直前に要
求A1が再度実行されるように挿入され、エラー発生後
状態503となる。その後、要求A1のリトライ状態5
04になり、要求A1がI/O要求単位のリトライが実
行され、さらにエラーが起こると、同一のストリーム識
別子Aをもちかつ直前のI/O要求が他のストリーム識
別子をもっている要求A3の直前に、エラーが発生して
いる要求A1と同一のストリーム識別子Aをもつ連続し
た要求A2とが挿入され、再度要求A1でエラー発生後
状態505となる。このようにして、要求A1は、正常
終了するかデッドライン時刻までI/O要求単位のリト
ライを続け、リトライを実行する機会を後続の同一のス
トリーム識別子AをもつI/O要求の処理時間マージン
を利用して可能な限り多く得ることができる。
【0064】同様にして、エラーが発生したI/O要求
と同一のストリーム識別子をもつ後続のI/O要求を受
信できていない場合について、図13を用いて説明す
る。前記と同様に、3つのストリーム識別子A,B,C
をもつI/O要求が存在している。ここで、状態60
1,602,603までは、図11の各状態501,5
02,503と同様の状態である。状態604において
要求A1でI/O要求単位のリトライ中にエラーが発生
した場合、同一のストリーム識別子Aをもちかつ直前の
I/O要求が他のストリーム識別子をもつ後続のI/O
要求が存在しないため、状態605のようにエラーが発
生している要求A1と同一のストリーム識別子Aをもつ
連続した要求A2とがコマンド実行キュー42の最後尾
に挿入される。これにより、他のストリーム識別子をも
つI/O要求を妨げることなく、リトライを実行する機
会を多くとることができる。
【0065】ここで、図14を用いて、上記制御による
データ記憶再生制御装置11の再生制御中の先読みバッ
ファにおけるデータの状態を説明する。定常時には、状
態701のように、各ストリームA,B,Cの先読みバ
ッファにはすべてデータが格納されている。ここで、ス
トリームBにおいてエラーが発生した場合、状態702
のようにストリームBの先読みバッファの最後のバッフ
ァが空となる。上記制御に従い、ストリームBのI/O
要求は後続するI/O要求も処理待ち状態になるため、
ストリームBの先読みバッファのみ空となるバッファが
増加する状態703となる。さらに、ストリームBのI
/O要求単位のリトライが実行されエラーとなると、デ
ッドライン時刻の制限により異常終了し、ストリームB
のみ再生が不能となるが、他のストリームに対しては影
響を与えない。
【0066】また、図15を用いて、I/O要求単位の
リトライにより正常終了ができた場合の先読みバッファ
の状態を説明する。状態801,802,803まで
は、図14の各状態701,702,703とそれぞれ
同じである。状態803においてI/O要求単位のリト
ライが成功すると、ストリームBのI/O要求が連続し
て処理されるため、他のストリーム識別子をもつバッフ
ァに空きが生じるストリーム数が増加するが、複数のス
トリームを同時並行して処理しているため、その影響は
各ストリームに分散され、1つ1つのストリームにとっ
てはそれほど大きな影響は与えない。この後、各I/O
要求の処理時間マージンにより、状態805のように先
読みバッファが徐々に一杯になる。
【0067】次に、本発明の第4の実施の形態について
図面を参照して説明する。
【0068】図16は、本発明の第4の実施の形態に係
るデータ記憶再生システムの構成を示すブロック図であ
る。本実施の形態の形態に係るデータ記憶再生システム
は、図9に示した第2の実施の形態に係るデータ記憶再
生システムの実行キューマージ手段77を、実行キュー
マージ手段77’に置き換えたものである。したがっ
て、特に言及しない手段等は、第2の実施の形態に係る
データ記憶再生システムと同様に構成されているので、
対応する手段等には同一の符号を付してそれらの詳しい
説明を割愛する。
【0069】なお、実行キューマージ手段77’の処理
は、実行キューマージ手段77と全く同様に、図11中
に示す、I/O要求検索ステップS409と、I/O要
求検索判定ステップS410と、I/O要求挿入ステッ
プS411と、I/O要求挿入ステップS412とから
なる。
【0070】このよう構成された第4の実施の形態に係
るデータ記憶再生システムの動作においても、実行キュ
ーマージ手段77’が実行キューマージ手段77と同様
に動作し、第3の実施の形態に係るデータ記憶再生シス
テムと同様の効果が得られることはもちろんであるの
で、その動作の詳しい説明を省略する。
【0071】次に、本発明の第5の実施の形態について
図面を参照して説明する。
【0072】図17を参照すると、本発明の第5の実施
の形態に係るデータ記憶再生システムは、図1に示した
第1の実施の形態に係るデータ記憶再生システムに対し
て、I/O要求手段31を含むデータ記憶再生制御プロ
グラムを記録した記録媒体91を備える。この記録媒体
91は、磁気ディスク,半導体メモリ,その他の記録媒
体であってよい。
【0073】データ記憶再生制御プログラムは記録媒体
91からデータ記憶再生制御装置(ビデオサーバ)11
に読み込まれ、I/O要求手段31等として、データ記
憶再生制御装置11の動作を、第1の実施の形態に係る
データ記憶再生システムと全く同様に制御する。したが
って、第5の実施の形態に係るデータ記憶再生システム
の詳しい動作の説明は省略する。
【0074】次に、本発明の第6の実施の形態について
図面を参照して説明する。
【0075】図18を参照すると、本発明の第6の実施
の形態に係るデータ記憶再生システムは、図9に示した
第2の実施の形態に係るデータ記憶再生システムに対し
て、I/O要求手段71,I/O要求受信手段72,デ
ッドライン時刻ソート手段73,I/O要求実行手段7
4,デッドライン検査手段75,実行キューマージ手段
77,コマンド受信キュー81,およびコマンド実行キ
ュー82を含むデータ記憶再生制御プログラムを記録し
た記録媒体92を備える。この記録媒体92は、磁気デ
ィスク,半導体メモリ,その他の記録媒体であってよ
い。
【0076】データ記憶再生制御プログラムは記録媒体
92からデータ記憶再生制御装置(ビデオサーバ)51
に読み込まれ、I/O要求手段71,I/O要求受信手
段72,デッドライン時刻ソート手段73,I/O要求
実行手段74,デッドライン検査手段75,実行キュー
マージ手段77,コマンド受信キュー81,コマンド実
行キュー82等として、データ記憶再生制御装置51の
動作を、第2の実施の形態に係るデータ記憶再生システ
ムと全く同様に制御する。したがって、第6の実施の形
態に係るデータ記憶再生システムの詳しい動作の説明は
省略する。
【0077】次に、本発明の第7の実施の形態について
図面を参照して説明する。
【0078】図19を参照すると、本発明の第7の実施
の形態に係るデータ記憶再生システムは、図10に示し
た第3の実施の形態に係るデータ記憶再生システムに対
して、I/O要求手段31を含むデータ記憶再生制御プ
ログラムを記録した記録媒体91を備える。この記録媒
体91は、磁気ディスク,半導体メモリ,その他の記録
媒体であってよい。
【0079】データ記憶再生制御プログラムは記録媒体
91からデータ記憶再生制御装置(ビデオサーバ)11
に読み込まれ、I/O要求手段31等として、データ記
憶再生制御装置11の動作を、第3の実施の形態に係る
データ記憶再生システムと全く同様に制御する。したが
って、第7の実施の形態に係るデータ記憶再生システム
の詳しい動作の説明は省略する。
【0080】次に、本発明の第8の実施の形態について
図面を参照して説明する。
【0081】図20を参照すると、本発明の第8の実施
の形態に係るデータ記憶再生システムは、図16に示し
た第4の実施の形態に係るデータ記憶再生システムに対
して、I/O要求手段71,I/O要求受信手段72,
デッドライン時刻ソート手段73,I/O要求実行手段
74,デッドライン検査手段75,実行キューマージ手
段77’,コマンド受信キュー81,およびコマンド実
行キュー82を含むデータ記憶再生制御プログラムを記
録した記録媒体93を備える。この記録媒体93は、磁
気ディスク,半導体メモリ,その他の記録媒体であって
よい。
【0082】データ記憶再生制御プログラムは記録媒体
93からデータ記憶再生制御装置(ビデオサーバ)51
に読み込まれ、データ記憶再生制御装置51の動作を、
I/O要求手段71,I/O要求受信手段72,デッド
ライン時刻ソート手段73,I/O要求実行手段74,
デッドライン検査手段75,実行キューマージ手段7
7’,コマンド受信キュー81,コマンド実行キュー8
2等として、第4の実施の形態に係るデータ記憶再生シ
ステムと全く同様に制御する。したがって、第8の実施
の形態に係るデータ記憶再生システムの詳しい動作につ
いては説明を省略する。
【0083】ところで、上記各実施の形態では、ビデオ
サーバシステムを例に挙げて説明したが、リアルタイム
性が要求されるデータを記憶および再生するデータ記憶
再生システムとして、ミュージックサーバシステム,監
視カメラシステム,ビデオディスクシステム等について
も本発明を同様に適用でき、同様の作用および効果が得
られることはいうまでもない。
【0084】また、上記各実施の形態の構成では、便宜
上、データ記憶再生制御装置と記憶装置とをそれぞれ1
つずつ示したが、複数のデータ記憶再生制御装置と複数
の記憶装置とからデータ記憶再生システムを構成して、
各データ記憶再生制御装置内のストリーム識別子内にデ
ータ記憶再生制御装置識別子を設けることによりユニー
クに設定したり、データ記憶再生制御装置間の通信によ
りユニークに設定したりすることにより、同様に動作で
きることはもちろんである。
【0085】さらに、デッドライン時刻ソート手段33
および73の処理の開始は、I/O要求受信手段22お
よび72から起動されるように割り込み処理として説明
を行っているが、コマンド受信キュー41および81の
先頭のI/O要求を常にポーリングさせる常駐処理によ
り実現させてもよい。
【0086】また、I/O要求実行手段34および74
の処理の開始は、コマンド実行キュー42および82を
ポーリング処理による常駐処理として説明を行っている
が、デッドライン時刻ソート手段33および73により
起動させる割り込み処理として実現させてもよい。
【0087】
【発明の効果】第1の発明の効果は、エラーが発生した
I/O要求に対してのみ影響を与え他のストリーム識別
子をもつI/O要求はもちろんエラーが発生したストリ
ーム識別子をもつ後続のI/O要求に対しても時間保証
ができる可能性が高くなり、各I/O要求の処理時間マ
ージンをエラーが発生したI/O要求のリトライ処理に
時間を有効に利用できるので、より多くのリトライを実
行できるために高信頼性を確保でき、かつ各I/O要求
に対する処理時間マージンを少なくすることができるた
めに結果として記憶装置の性能を有効に利用できること
である。その理由は、データ記憶再生制御装置と記憶装
置とで構成されるデータ記憶再生システムにおいて、デ
ータ記憶再生制御装置にI/O要求手段を備え、記憶装
置にI/O要求受信手段,コマンド受信キュー,デッド
ライン時刻ソート手段,コマンド実行キュー,I/O要
求実行手段,実行キューマージ手段およびデッドライン
検査手段を備えるようにし、実行キューマージ手段によ
りエラーが発生したI/O要求をコマンド実行キューに
格納されている同一のストリーム識別子をもつ後続のI
/O要求の直後に挿入するようにしたからである。
【0088】第2の発明の効果は、第1の発明の効果を
汎用の記憶装置を使用しても得られることである。その
理由は、I/O要求手段,I/O要求受信手段,コマン
ド受信キュー,デッドライン時刻ソート手段,コマンド
実行キュー,I/O要求実行手段,実行キューマージ手
段およびデッドライン検査手段をデータ記憶再生制御装
置側に持たせるようにしたからである。
【0089】第3の発明の効果は、エラーが発生したI
/O要求に対して同一のストリーム識別子をもつI/O
要求に対してのみ処理開始を遅らせることにより、エラ
ーが発生したI/O要求のリトライ機会に同一のストリ
ーム識別子をもつ後続のI/O要求の処理時間マージン
を使用することができるため、リトライ制限回数を第1
の発明より大きくすることが可能であり、かつ他のスト
リーム識別子をもつI/O要求には影響を与えることが
ない。このように、各I/O要求の信頼性を高めること
ができるため、コードデータなどの高信頼性を要求する
ストリームに対して有効である。また、エラーのリトラ
イ処理時間による他のストリーム識別子をもつI/O要
求への影響を低減でき、時間保証ができる可能性が高く
なることである。その理由は、データ記憶再生制御装置
と記憶装置とで構成されるデータ記憶再生システムにお
いて、データ記憶再生制御装置にI/O要求手段を備
え、記憶装置にI/O要求受信手段,コマンド受信キュ
ー,デッドライン時刻ソート手段,コマンド実行キュ
ー,I/O要求実行手段,実行キューマージ手段および
デッドライン検査手段を備えるようにし、実行キューマ
ージ手段によりエラーが発生したI/O要求と該I/O
要求に連続してコマンド実行キューに格納されている同
一のストリーム識別子をもつI/O要求とをコマンド実
行キューに格納されている同一のストリーム識別子をも
ちかつ連続して格納されていない後続のI/O要求の直
前に挿入するようにしたからである。
【0090】第4の発明の効果は、第3の発明の効果を
汎用の記憶装置を使用しても得られることである。その
理由は、I/O要求手段,I/O要求受信手段,コマン
ド受信キュー,デッドライン時刻ソート手段,コマンド
実行キュー,I/O要求実行手段,実行キューマージ手
段およびデッドライン検査手段をデータ記憶再生制御装
置側に持たせるようにしたからである。
【0091】第5の発明の効果は、コンピュータを、デ
ッドライン時刻およびストリーム識別子をパラメータと
してもつI/O要求を発行するI/O要求手段として機
能させるためのプログラムを記録する記録媒体を提供で
きることである。
【0092】第6の発明の効果は、コンピュータを、エ
ラーが発生したI/O要求を同一のストリーム識別子を
もつ後続のI/O要求の直後に挿入する処理手段として
機能させるためのプログラムを記録する記録媒体を提供
できることである。
【0093】第7の発明の効果は、コンピュータを、エ
ラーが発生したI/O要求と該I/O要求に連続して同
一のストリーム識別子をもつI/O要求とを同一のスト
リーム識別子をもちかつ連続して格納されていない後続
のI/O要求の直前に挿入する処理手段として機能させ
るためのプログラムを記録する記録媒体を提供できるこ
とである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るデータ記憶再
生制御システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1中のI/O要求手段が行う処理の流れを表
した流れ図である。
【図3】図1中のデッドライン時刻ソート手段が行う処
理の流れを表した流れ図である。
【図4】図1中のI/O要求実行手段,デッドライン検
査手段,エラー検出手段および実行キューマージ手段が
行う処理の流れを表した流れ図である。
【図5】第1の実施の形態に係るデータ記憶再生システ
ムの処理によるコマンド実行キュー内の各要求の状態を
表し、1つのI/O要求に2回I/O要求単位のリトラ
イが発生し、同一のストリーム識別子をもつ後続のI/
O要求を受信している場合の状態図である。
【図6】第1の実施の形態に係るデータ記憶再生システ
ムの処理によるコマンド実行キュー内の各要求の状態を
表し、1つのI/O要求に2回I/O要求単位のリトラ
イが発生し、2回目に同一のストリーム識別子をもつ後
続のI/O要求を受信していない場合の状態図である。
【図7】第1の実施の形態に係るデータ記憶再生システ
ムの処理による各ストリーム識別子をもつ先読みバッフ
ァの状態を表し、1つのI/O要求がデッドライン時刻
までに終了しなかった場合の状態図である。
【図8】第1の実施の形態に係るデータ記憶再生システ
ムの処理による各ストリーム識別子をもつ先読みバッフ
ァの状態を表し、1つのI/O要求がI/O要求単位の
リトライによりデッドライン時刻までに終了した場合の
状態図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係るデータ記憶再
生システムの構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態に係るデータ記憶
再生システムの構成を示すブロック図である。
【図11】図10中のI/O要求実行手段,デッドライ
ン検査手段,エラー検出手段および実行キューマージ手
段が行う処理の流れを表した流れ図である。
【図12】第3の実施の形態に係るデータ記憶再生シス
テムの処理によるコマンド実行キュー内の各要求の状態
を表し、1つのI/O要求に対してI/O要求単位のリ
トライが2回発生し、同一のストリーム識別子をもつ後
続のI/O要求を受信している場合の状態図である。
【図13】第3の実施の形態に係るデータ記憶再生シス
テムの処理によるコマンド実行キュー内の各要求の状態
を表し、1つのI/O要求に対してI/O要求単位のリ
トライが2回発生し、2回目に同一のストリーム識別子
をもつ後続のI/O要求を受信していない場合の状態図
である。
【図14】第3の実施の形態に係るデータ記憶再生シス
テムの処理による各ストリーム識別子をもつ先読みバッ
ファの状態を表し、1つのI/O要求がデッドライン時
刻前に終了しなかった場合の状態図である。
【図15】第3の実施の形態に係るデータ記憶再生シス
テムの処理による各ストリーム識別子をもつ先読みバッ
ファの状態を表し、1つのI/O要求がI/O要求単位
のリトライによりデッドライン時刻までに終了した場合
の状態図である。
【図16】本発明の第4の実施の形態に係るデータ記憶
再生システムの構成を示すブロック図である。
【図17】本発明の第5の実施の形態に係るデータ記憶
再生システムの構成を示すブロック図である。
【図18】本発明の第6の実施の形態に係るデータ記憶
再生システムの構成を示すブロック図である。
【図19】本発明の第7の実施の形態に係るデータ記憶
再生システムの構成を示すブロック図である。
【図20】本発明の第8の実施の形態に係るデータ記憶
再生システムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
11,51 データ記憶再生制御装置 21,61 記憶装置 31,71 デッドライン時刻およびストリーム識別子
付きのI/O要求手段 32,72 I/O要求受信手段 33,73 デッドライン時刻ソート手段 34,74 I/O要求実行手段 35,75 デッドライン検査手段 36,76 エラー検出手段 37,77 実行キューマージン手段 41,81 コマンド受信キュー 42,82 コマンド実行キュー 43 記憶媒体 91,92,93 記録媒体

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データ記憶再生制御装置と記憶装置とか
    ら構成されるデータ記憶再生システムにおいて、 前記データ記憶再生制御装置が、デッドライン時刻およ
    びストリーム識別子をパラメータとしてもつI/O要求
    を発行するI/O要求手段を有し、 前記記憶装置が、前記I/O要求を受信するI/O要求
    受信手段と、I/O要求を実行する順番に格納するコマ
    ンド実行キューと、前記I/O要求受信手段により受信
    されたI/O要求をデッドライン時刻に基づいてソート
    して前記コマンド実行キューに格納するデッドライン時
    刻ソート手段と、I/O要求のデッドライン時刻を過ぎ
    ているかどうかを検査するデッドライン検査手段と、前
    記コマンド実行キューからI/O要求を読み取って前記
    デッドライン検査手段によりデッドライン時刻を過ぎて
    いるかどうかを検査し過ぎていなければI/O要求を実
    行するI/O要求実行手段と、I/O要求の実行中のエ
    ラーを検出し前記I/O要求実行手段に通知するエラー
    検出手段と、エラーが発生したI/O要求を前記コマン
    ド実行キューに格納されている同一のストリーム識別子
    をもつ後続のI/O要求の直後に挿入する実行キューマ
    ージ手段とを有することを特徴とするデータ記憶再生シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 データ記憶再生制御装置と記憶装置とか
    ら構成されるデータ記憶再生システムにおいて、 前記データ記憶再生制御装置が、デッドライン時刻およ
    びストリーム識別子をパラメータとしてもつI/O要求
    を発行するI/O要求手段と、前記I/O要求を受信す
    るI/O要求受信手段と、I/O要求を実行する順番に
    格納するコマンド実行キューと、前記I/O要求受信手
    段により受信されたI/O要求をデッドライン時刻に基
    づいてソートして前記コマンド実行キューに格納するデ
    ッドライン時刻ソート手段と、I/O要求のデッドライ
    ン時刻を過ぎているかどうかを検査するデッドライン検
    査手段と、前記コマンド実行キューからI/O要求を読
    み取って前記デッドライン検査手段によりデッドライン
    時刻を過ぎているかどうかを検査し過ぎていなければI
    /O要求を実行するI/O要求実行手段と、エラーが発
    生したI/O要求を前記コマンド実行キューに格納され
    ている同一のストリーム識別子をもつ後続のI/O要求
    の直後に挿入する実行キューマージ手段とを有し、 前記記憶装置が、I/O要求の実行中のエラーを検出し
    前記I/O要求実行手段に通知するエラー検出手段を有
    することを特徴とするデータ記憶再生システム。
  3. 【請求項3】 データ記憶再生制御装置と記憶装置とか
    ら構成されるデータ記憶再生システムにおいて、 前記データ記憶再生制御装置が、デッドライン時刻およ
    びストリーム識別子をパラメータとしてもつI/O要求
    を発行するI/O要求手段を有し、 前記記憶装置は、前記I/O要求を受信するI/O要求
    受信手段と、I/O要求を実行する順番に格納するコマ
    ンド実行キューと、前記I/O要求受信手段により受信
    されたI/O要求をデッドライン時刻に基づいてソート
    して前記コマンド実行キューに格納するデッドライン時
    刻ソート手段と、I/O要求のデッドライン時刻を過ぎ
    ているかどうかを検査するデッドライン検査手段と、前
    記コマンド実行キューからI/O要求を読み取って前記
    デッドライン検査手段によりデッドライン時刻が過ぎて
    いるかどうかを検査し過ぎていなければI/O要求を実
    行するI/O要求実行手段と、I/O要求の実行中のエ
    ラーを検出し前記I/O要求実行手段に通知するエラー
    検出手段と、エラーが発生したI/O要求と該I/O要
    求に連続して前記コマンド実行キューに格納されている
    同一のストリーム識別子をもつI/O要求とを前記コマ
    ンド実行キューに格納されている同一のストリーム識別
    子をもちかつ連続して格納されていない後続のI/O要
    求の直前に挿入する実行キューマージ手段とを有するこ
    とを特徴とするデータ記憶再生システム。
  4. 【請求項4】 データ記憶再生制御装置と記憶装置とか
    ら構成されるデータ記憶再生システムにおいて、 前記データ記憶再生制御装置は、デッドライン時刻およ
    びストリーム識別子をパラメータとしてもつI/O要求
    を発行するI/O要求手段と、前記I/O要求を受信す
    るI/O要求受信手段と、I/O要求を実行する順番に
    格納するコマンド実行キューと、前記I/O要求受信手
    段により受信されたI/O要求をデッドライン時刻に基
    づいてソートして前記コマンド実行キューに格納するデ
    ッドライン時刻ソート手段と、I/O要求のデッドライ
    ン時刻を過ぎているかどうかを検査するデッドライン検
    査手段と、前記コマンド実行キューからI/O要求を読
    み取って前記デッドライン検査手段によりデッドライン
    時刻を過ぎているかどうかを検査し過ぎていなければI
    /O要求を実行するI/O要求実行手段と、エラーが発
    生したI/O要求と該I/O要求に連続して前記コマン
    ド実行キューに格納されている同一のストリーム識別子
    をもつI/O要求とを前記コマンド実行キューに格納さ
    れている同一のストリーム識別子をもちかつ連続して格
    納されていない後続のI/O要求の直前に挿入する実行
    キューマージ手段とを有し、 前記記憶装置が、I/O要求の実行中のエラーを検出し
    前記I/O要求実行手段に通知するエラー検出手段を有
    することを特徴とするデータ記憶再生システム。
  5. 【請求項5】 前記I/O要求受信手段が受信したI/
    O要求をコマンド受信キューに一時的に格納し、前記デ
    ッドライン時刻ソート手段が前記コマンド受信キューか
    らI/O要求を取り出す請求項1,請求項2,請求項3
    または請求項4記載のデータ記憶再生システム。
  6. 【請求項6】 前記デッドライン時刻ソート手段が、前
    記I/O要求受信手段からの割り込みにより起動される
    請求項1,請求項2,請求項3または請求項4記載のデ
    ータ記憶再生システム。
  7. 【請求項7】 前記デッドライン時刻ソート手段が、前
    記コマンド受信キューのI/O要求をポーリングする請
    求項5記載のデータ記憶再生システム。
  8. 【請求項8】 前記I/O要求実行手段が、前記コマン
    ド実行キューのI/O要求をポーリングする請求項1,
    請求項2,請求項3または請求項4記載のデータ記憶再
    生システム。
  9. 【請求項9】 前記I/O要求実行手段が、前記デッド
    ライン時刻ソート手段からの割り込みにより起動される
    請求項1,請求項2,請求項3または請求項4記載のデ
    ータ記憶再生システム。
  10. 【請求項10】 コンピュータを、デッドライン時刻お
    よびストリーム識別子をパラメータとしてもつI/O要
    求を発行するI/O要求手段,前記I/O要求を受信す
    るI/O要求受信手段,I/O要求を実行する順番に格
    納するコマンド実行キュー,前記I/O要求受信手段に
    より受信されたI/O要求をデッドライン時刻に基づい
    てソートして前記コマンド実行キューに格納するデッド
    ライン時刻ソート手段,I/O要求のデッドライン時刻
    を過ぎているかどうかを検査するデッドライン検査手
    段,前記コマンド実行キューからI/O要求を読み取っ
    て前記デッドライン検査手段によりデッドライン時刻を
    過ぎているかどうかを検査し過ぎていなければI/O要
    求を実行するI/O要求実行手段,ならびにエラーが発
    生したI/O要求を前記コマンド実行キューに格納され
    ている同一のストリーム識別子をもつ後続のI/O要求
    の直後に挿入する実行キューマージ手段として機能させ
    るためのプログラムを記録した記録媒体。
  11. 【請求項11】 コンピュータを、デッドライン時刻お
    よびストリーム識別子をパラメータとしてもつI/O要
    求を発行するI/O要求手段,前記I/O要求を受信す
    るI/O要求受信手段,I/O要求を実行する順番に格
    納するコマンド実行キュー,前記I/O要求受信手段に
    より受信されたI/O要求をデッドライン時刻に基づい
    てソートして前記コマンド実行キューに格納するデッド
    ライン時刻ソート手段,I/O要求のデッドライン時刻
    を過ぎているかどうかを検査するデッドライン検査手
    段,前記コマンド実行キューからI/O要求を読み取っ
    て前記デッドライン検査手段によりデッドライン時刻を
    過ぎているかどうかを検査し過ぎていなければI/O要
    求を実行するI/O要求実行手段,エラーが発生したI
    /O要求と該I/O要求に連続して前記コマンド実行キ
    ューに格納されている同一のストリーム識別子をもつI
    /O要求とを前記コマンド実行キューに格納されている
    同一のストリーム識別子をもちかつ連続して格納されて
    いない後続のI/O要求の直前に挿入する実行キューマ
    ージ手段として機能させるためのプログラムを記録した
    記録媒体。
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