JP3230132U - 多機能医療用肩関節脱臼防止装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】患者の患側の上肢を支持し、肩関節脱臼を効果的に整復する多機能医療用肩関節脱臼防止装置を提供する。【解決手段】上肢支持具100と、エアバッグ300と、上肢支持具とエアバッグとを接続する接続ベルト400と、を含み、上肢支持具は、前腕支持袋と、固定スリーブと、を含み、固定スリーブは、手掌の湾曲を防止するための手掌固定用手袋と、第2締めベルト115と、肘関節を固定する第1締めベルト114と、を有し、第2締めベルトと肩関節リフトアップベルト421を組み合わせて使用することにより、肩関節の固定が補強され、関節の脱臼が防止される。接続ベルトにおける患者の肩甲骨の脊椎側縁には、エアバッグが設けられる。【選択図】図1
Description
本考案は、医療機械技術領域に関し、特に多機能医療用肩関節脱臼防止装置に関する。
肩関節の解剖学的特徴により、肩関節は、肩周りの各筋肉群に完全に依存して安定になる。片麻痺患者の患側の肩が弱くなると、肩関節を所定の位置に維持できなくなる。現在、市販の肩サポータは、肩周りの各筋肉群の方向に完全に順応できず、固定力が小さい。上肢支持袋のない肩サポータは、肩に負荷がかかった後に患側の上肢を効果的にリフトアップすることができず、肩関節脱臼を効果的整復することができない。一部の上肢支持袋のある肩サポータは、上肢を水平姿勢に保持できないため、固定効果がよくなく、また、長時間使用すると、翼状肩甲骨になる恐れがある。
本考案は、前述した技術的欠点を克服するために、上肢支持具と、エアバッグと、前記上肢支持具と前記エアバッグとを接続する接続ベルトと、を含む多機能医療用肩関節脱臼防止装置を提供する。
上肢支持具は、U字型の前腕支持袋と、前腕を固定するためのU字型の固定スリーブと、を含み、前記固定スリーブは、開口が上に向くように前記前腕支持袋の内壁に取り外し可能に接続され、手掌の湾曲を防止するための手掌固定用手袋は、前記前腕支持袋の外側辺の内壁に設けられるとともに前記固定スリーブの長手方向の一端の開口部に設けられ、接続ベルトは、ウエストベルトと、チェストベルトと、二つのショルダーベルトと、を含み、ウエストベルトは、長部と短部に分割され、それぞれ前記前腕支持袋の内側辺の両端から延出され、前記ウエストベルトの長部は、患側の腕に位置し、患者の腰部を通して健側で前記ウエストベルトの短部に取り外し可能に接続され、前記ショルダーベルトは、一端が患者の背部で前記ウエストベルトに取り外し可能に接続され、他端が上から患者の両肩を通して胸の前に掛かり、二つの前記ショルダーベルトは、いずれも前記上肢支持具に取り外し可能に接続され、前記チェストベルトは、患者の背部を通して,背部の肩甲骨の脊椎側縁で二つの前記ショルダーベルトに取り外し可能に接続され、前記チェストベルトの両端は、それぞれ患者の左右両側の脇を通して胸の前で二つの前記ショルダーベルトに取り外し可能に接続されるとともに、胸の前で互いに接続され、前記エアバッグは、患側の背部におけるチェストベルトとショルダーベルトとの接続箇所に位置し、翼状肩甲骨にならないように患側の肩甲骨を固定する。
本考案において、接続ベルトで上肢支持具とエアバッグとを接続することにより、構造が簡単で、装着しやすい。上肢支持具で患者の腕を支え、上肢を吊る下げることにより、肩関節にかかる負担が軽減する。患者の前腕を固定スリーブに固定し、ウエストベルトと組み合わせて前腕を水平方向に固定することにより、前腕が下に垂れて肩関節に負担をかけ過ぎることが回避される。患側の手を手袋に固定することにより、腕関節の上への屈曲拘縮又は突起が回避される。上肢支持具が垂れ下がるため、腕関節、中手指節関節、及び指節間関節などの後期の拘縮変形及び痛みを効果的に防止できる。エアバッグを患側の肩甲骨の脊椎側縁に配置し、ガス弁でエアバッグの圧力を制御することにより、前鋸筋及び僧帽筋を補助して患側の肩甲骨が固定され、翼状肩甲骨になることを予防できる。
本考案において、接続ベルトで上肢支持具とエアバッグとを接続することにより、構造が簡単で、装着しやすい。上肢支持具で患者の腕を支え、上肢を吊る下げることにより、肩関節にかかる負担が軽減する。患者の前腕を固定スリーブに固定し、ウエストベルトと組み合わせて前腕を水平方向に固定することにより、前腕が下に垂れて肩関節に負担をかけ過ぎることが回避される。患側の手を手袋に固定することにより、腕関節の上への屈曲拘縮又は突起が回避される。上肢支持具が垂れ下がるため、腕関節、中手指節関節、及び指節間関節などの後期の拘縮変形及び痛みを効果的に防止できる。エアバッグを患側の肩甲骨の脊椎側縁に配置し、ガス弁でエアバッグの圧力を制御することにより、前鋸筋及び僧帽筋を補助して患側の肩甲骨が固定され、翼状肩甲骨になることを予防できる。
本考案のある様態によれば、前記ウエストベルトの長部の自由端には、前記ウエストベルトに接続するための短部と前記ウエストベルトを締めるための目字型の調整バックルとが設けられるため、患者が装置を快速に装着し、引き締めることができる。前記ウエストベルトの長部における患者の背部において肩甲骨の脊椎側縁と同一面上に形成される両側には、口字型のバックルが対称に設けられ、二つの前記ショルダーベルトの一端には、いずれもベルクロ(登録商標)のフック面とベルクロのループ面とが設けられ、二つの前記ショルダーベルトは、前記ウエストベルトに設けられる二つの口字型のバックルをそれぞれ通り、ベルクロのフック面とベルクロのループ面との接着により、前記ウエストベルトと前記ショルダーベルトとが接続され、二つの前記ショルダーベルトの他端には、いずれも前腕支持袋に接続ためにベルクロのループ面が設けられる。前記チェストベルトの一端には、前記チェストベルトの他端に接続するとともに、前記チェストベルトを締めるための目字型の調整バックルが設けられるため、患者が装置を快速に装着し、引き締めることができる。
前記前腕支持袋の上端の開口は、ファスナにより閉じられるため、操作が簡単になる。前記前腕支持袋の外側の外壁には、二つの前記ショルダーベルトのベルクロのループ面に接着するためのベルクロのフック面が設けられる。前記固定スリーブの外面には、ベルクロのフック面が設けられ、前記前腕支持袋の内壁には、前記固定スリーブのベルクロのフック面に接着するためのベルクロのループ面が設けられるため、固定スリーブの取り外しが簡単である。前記前腕支持袋は、肘関節の部分に患者の肘関節を固定する第1締めベルトが設けられ、第1締めベルトと、手袋と、固定スリーブとを組み合わせることにより、患者の前腕と肘が固定される。前記第1締めベルトは、一端が前記前腕支持袋の内側の外壁に固定され、他端が患者の肘関節を通してベルクロにより前記前腕支持袋の外側の外壁に接着される。ベルクロを設けることにより、患者の前腕の長さに応じて固定位置を調節することができ、患者にとって最も快適な状態に調節できる。前記前腕支持袋の底部には、前記第1締めベルトと同側で外側へ延在し患者の上肢近位端をリフトアップし肩関節の固定を補強する第2締めベルトが設けられる。前記第2締めベルトと同側に位置する前記ショルダーベルトにおける患者の肩部には、外側へ延在する肩関節リフトアップベルトが設けられ、前記肩関節リフトアップベルトの自由端には、口字型のバックルが設けられ、前記第2締めベルトの自由端には、ベルクロのフック面とベルクロのループ面とが設けられ、前記第2締めベルトは、肩関節リフトアップベルトの口字型のバックルを通り、ベルクロのフック面とベルクロのループ面とを接着させることにより、肩関節リフトアップベルトに接続され、ベルクロを設けることにより、患者の上肢近位端周りに応じて調節することができ、患者にとって最も快適な状態に調節できる。前記肩関節リフトアップベルトの中部には、前記肩関節リフトアップベルトを患者の上肢近位端に固定する固定ベルトが設けられ、前記固定ベルトの両端は、ベルクロにより接続される。ベルクロを設けることにより、患側の上肢近位端の長さに応じて調節することができ、患者にとって最も快適な状態に調節できる。
肩関節リフトアップベルトが設けられるショルダーベルトにおける患側の背部とチェストベルトとの接続箇所には、エアバッグ押さえ板が設けられ、エアバッグ押さえ板は、圧力を均等に与えるようにエアバッグを全体的に押さえる。前記エアバッグ押さえ板には、ショルダーベルトとチェストベルトとが通る二つの通孔が形成され、二つの前記通孔は、垂直に設けられ、前記エアバッグは、前記エアバッグ押さえ板の患者の肩甲骨側の面に接着され、前記エアバッグには、ガス弁が設けられる。患者は、ガス弁によりエアバッグ内の空気量を調整することができるため、エアバッグに充気して側の肩甲骨を固定することができるとともに、定期的な減圧して局所的な褥瘡の形成を回避できる。
前記チェストベルトは、接続バックルにより前記ショルダーベルトに接続され、前記接続バックルは、円盤状であり、前記接続バックルには、前記チェストベルトが出入りするための接続孔が対称に形成される。患者は、自分の体型に応じて接続バックルの位置を調節することができ、自分にとって最も快適な状態に調節できる。
本考案の態様は、下記の有益な効果を奏する。
本装置は、患者の患側の上肢に対して支持効果があり、肩関節脱臼を整復することができる。また、手袋、固定スリーブ、及び第1締めベルトにより患側の手を中立位に固定し、患側の前腕を水平方向に固定することにより、手部と腕部の屈曲を防止でき、腕関節、中手指節関節、及び指節間関節などの拘縮変形を防止できる。また、エアバッグは、充気された後に前鋸筋及び僧帽筋が収縮するように補助するため、肩甲骨が胸に近づき、肩甲骨が固定され、翼状肩甲骨になることが回避される。
本装置は、患者の患側の上肢に対して支持効果があり、肩関節脱臼を整復することができる。また、手袋、固定スリーブ、及び第1締めベルトにより患側の手を中立位に固定し、患側の前腕を水平方向に固定することにより、手部と腕部の屈曲を防止でき、腕関節、中手指節関節、及び指節間関節などの拘縮変形を防止できる。また、エアバッグは、充気された後に前鋸筋及び僧帽筋が収縮するように補助するため、肩甲骨が胸に近づき、肩甲骨が固定され、翼状肩甲骨になることが回避される。
(実施例1)
図1及び図2に示すように、本実施例に係る多機能医療用肩関節脱臼防止装置は、上肢支持具100と、エアバッグ300と、上肢支持具100とエアバッグ300とを接続する接続ベルト400と、を含む。
図1及び図2に示すように、本実施例に係る多機能医療用肩関節脱臼防止装置は、上肢支持具100と、エアバッグ300と、上肢支持具100とエアバッグ300とを接続する接続ベルト400と、を含む。
上肢支持具100は、U字型の前腕支持袋110と、前腕を固定するためのU字型の固定スリーブ120と、を含み、固定スリーブ120は、開口が上に向くように前腕支持袋110の内壁に取り外し可能に接続されるため、使用する際に、固定スリーブ120を簡単に装着し、取り外すことができる。手掌の湾曲を防止するための手掌固定用手袋111は、前腕支持袋110の外側辺の内壁に設けられるとともに固定スリーブ120の長手方向の一端の開口部に設けられる。手袋111は、外面に患部の手の形を維持するために硬い材料が使用され、内面に患者の快適さを向上するために柔らかい材料が使用される。固定スリーブ120により患者の前腕が固定され、手袋111により患者の患側の手が固定されるため、患側の手の屈曲が回避される。
接続ベルト400は、ウエストベルト410と、チェストベルト430と、二つのショルダーベルト420と、を含む。ウエストベルト410は、長部と短部に分割され、それぞれ前腕支持袋110の内側辺の両端から延出され、ウエストベルト410の長部は、患側の腕に位置し、患者の腰部を通して健側でウエストベルト410の短部に取り外し可能に接続されるため、患者が簡単に装置を装着し、引き締めることができる。ショルダーベルト420は、一端が患者の背部でウエストベルト410に取り外し可能に接続され、他端が上から患者の両肩を通して胸の前に掛かり、二つのショルダーベルト420は、いずれも上肢支持具100に取り外し可能に接続される。
チェストベルト430は、患者の背部を通して,背部の肩甲骨の脊椎側縁で二つのショルダーベルト420に取り外し可能に接続され、チェストベルト430の両端は、それぞれ患者の左右両側の脇を通して胸の前で二つのショルダーベルト420に取り外し可能に接続されるとともに、胸の前で互いに接続される。
エアバッグ300は、患側の背部におけるチェストベルト430とショルダーベルト420との接続箇所に位置し、充気された後に前鋸筋及び僧帽筋が収縮するように補助するため、肩甲骨が胸に近づき、肩甲骨が固定され、翼状肩甲骨になることが回避される。
ウエストベルト410の長部の自由端には、ウエストベルト410に接続するための短部とウエストベルト410を締めるための目字型の調整バックル411とが設けられるため、患者が装置を快速に装着し、引き締めることができる。
ウエストベルト410の長部における患者の背部において肩甲骨の脊椎側縁と同一面上に形成される両側には、口字型のバックルが対称に設けられ、二つのショルダーベルト420の一端には、いずれもベルクロのフック面とベルクロのループ面とが設けられる。二つのショルダーベルト420は、ウエストベルト410に設けられる二つの口字型のバックルをそれぞれ通り、ベルクロのフック面とベルクロのループ面との接着により、ウエストベルト410とショルダーベルト420とが接続され、二つのショルダーベルト420の他端には、いずれも前腕支持袋110に接続ためにベルクロのループ面が設けられる。チェストベルト430の患側の一端には、チェストベルト430の他端に接続するとともに、チェストベルト430を締めるための目字型の調整バックル411が設けられるため、患者が快速にチェストベルトを装着し、引き締めることができる。
前腕支持袋110の上端の開口は、ファスナにより閉じられるため、操作が簡単になる。前腕支持袋110の外側の外壁には、二つのショルダーベルト420のベルクロのループ面に接着するためのベルクロのフック面が設けられる。
固定スリーブ120の外面には、ベルクロのフック面が設けられ、前腕支持袋110の内壁には、固定スリーブ120のベルクロのフック面に接着するためのベルクロのループ面が設けられるため、固定スリーブ120を簡単に取り外すことができる。
前腕支持袋110は、肘関節の部分に患者の肘関節を固定する第1締めベルト114が設けられ、第1締めベルト114は、一端が前腕支持袋110の内側の外壁に固定され、他端が患者の肘関節を通してベルクロにより前腕支持袋110の外側の外壁に接着される。第1締めベルト114と手袋111を組み合わせて使用することにより、患者の肘関節を固定することができ、ベルクロを設けることにより、患者の前腕の長さに応じて固定位置を調節することができ、患者にとって最も快適な状態に調節できる。
前腕支持袋110の底部には、第1締めベルト114と同側で外側へ延在し患者の上肢近位端をリフトアップし肩関節の固定を補強する第2締めベルト115が設けられ、第2締めベルト115と同側に位置するショルダーベルト420における患者の肩部には、外側へ延在する肩関節リフトアップベルト421が設けられる。肩関節リフトアップベルト421と第2締めベルト115を組み合わせて使用することにより、患側の上肢近位端をリフトアップすることができ、肩関節の固定が補強され、関節の脱臼が防止される。肩関節リフトアップベルト421の自由端には、口字型のバックルが設けられ、第2締めベルト115の自由端には、ベルクロのフック面とベルクロのループ面とが設けられ、第2締めベルト115は、肩関節リフトアップベルト421の口字型のバックルを通り、ベルクロのフック面とベルクロのループ面とを接着させることにより、肩関節リフトアップベルト421に接続され、固定される。ベルクロを設けることにより、患者の上肢近位端の長さに応じて固定位置を調節することができ、患者にとって最も快適な状態に調節できる。
肩関節リフトアップベルト421の中部には、肩関節リフトアップベルト421を患者の上肢近位端に固定する固定ベルト422が設けられ、固定ベルト422の両端は、ベルクロにより接続される。固定ベルト422により、肩関節リフトアップベルト421が患側の上肢近位端に固定される。
図3及び図4に示すように、肩関節リフトアップベルト421が設けられるショルダーベルト420における患側の背部とチェストベルト430との接続箇所には、エアバッグ押さえ板310が設けられ、エアバッグ押さえ板310には、ショルダーベルト420とチェストベルト430とが通る二つの通孔311が形成され、二つの通孔は、垂直に設けられ、チェストベルト430とショルダーベルト420は、通孔を通り、エアバッグ300を患者の肩甲骨の脊椎側縁に固定する。エアバッグ300は、エアバッグ押さえ板310の患者の肩甲骨側の面に接着される。エアバッグ300には、ガス弁が設けられる。ガス弁でエアバッグに充気、放気することによりエアバッグ300の大きさを調節し、エアバッグに充気して側の肩甲骨を固定することができるとともに、定期的な減圧して局所的な褥瘡の形成を回避できる。
図5に示すように、多機能医療用肩関節脱臼防止装置において、チェストベルト430は、接続バックル200によりショルダーベルト420に接続され、接続バックル200は、円盤状であり、接続バックル200には、チェストベルト430が出入りするための接続孔210が対称に形成される。
<本実施例の動作過程>
患者が本装置を装着する際に、まず医療スタッフが患側肩甲骨の状態を評価し、評価結果に従ってガス弁をオンにしてエアバッグ300に充気する。充気量が医療スタッフに指定された数値に達したときにガス弁をオフにする。そして、患者は、健側の腕でウエストベルト410とチェストベルト430の両端を目字型調整バックル411により接続し、患者がその後健側の腕でウエストベルト410とチェストベルト430を頭から腰と胸に下ろすことができるようにベルトを引き締ない。そしてウエストベルト410とチェストベルト430を頭から腰と胸に下ろして前腕支持袋110が患者の腰腹部に位置するように調整する。二つのショルダーベルト420が両肩甲骨の脊椎側縁と同じ平面に位置するようになると、ウエストベルト410短部の自由端を引っ張り、ウエストベルト410を引き締める。患者が健側の腕で健側のショルダーベルト420を健側の肩の装着し、健側のチェストベルト430を脇の下を通す。また、健側の腕で患側の肘がチェストベルト430を通せるようにチェストベルト430の目字型調整バックル411を調節する。その後、健側の腕で患側のショルダーベルト420を患側の肩に装着し、患側のチェストベルト430が肘を通し、患側チェストベルト430が患側の脇の下に位置するようにリフトアップされる。その後、再びチェストベルト430の目字型調整バックル411を調節し、チェストベルト430を引き締め、エアバッグ300を患者の肩甲骨と位置を合わせる。患者は、前腕が固定スリーブ120内に入り、患側の手が手袋111内に入り、ファスナにより開口を閉じる。そして、二つのショルダーベルト420と前腕支持袋110との接続箇所に位置するベルクロを再度調節し、自身にとって快適な状態に調節する。患者は、固定ベルト422を患側の上肢近位端を巻き付け、固定ベルト422の両端のベルクロにより肩関節リフトアップベルト421を患側の上肢近位端に固定する。第2締めベルト115の一端は、肩関節リフトアップベルト421の口字型のバックルに挿入し、ベルクロと肩関節リフトアップベルト421により固定される。
患者が本装置を装着する際に、まず医療スタッフが患側肩甲骨の状態を評価し、評価結果に従ってガス弁をオンにしてエアバッグ300に充気する。充気量が医療スタッフに指定された数値に達したときにガス弁をオフにする。そして、患者は、健側の腕でウエストベルト410とチェストベルト430の両端を目字型調整バックル411により接続し、患者がその後健側の腕でウエストベルト410とチェストベルト430を頭から腰と胸に下ろすことができるようにベルトを引き締ない。そしてウエストベルト410とチェストベルト430を頭から腰と胸に下ろして前腕支持袋110が患者の腰腹部に位置するように調整する。二つのショルダーベルト420が両肩甲骨の脊椎側縁と同じ平面に位置するようになると、ウエストベルト410短部の自由端を引っ張り、ウエストベルト410を引き締める。患者が健側の腕で健側のショルダーベルト420を健側の肩の装着し、健側のチェストベルト430を脇の下を通す。また、健側の腕で患側の肘がチェストベルト430を通せるようにチェストベルト430の目字型調整バックル411を調節する。その後、健側の腕で患側のショルダーベルト420を患側の肩に装着し、患側のチェストベルト430が肘を通し、患側チェストベルト430が患側の脇の下に位置するようにリフトアップされる。その後、再びチェストベルト430の目字型調整バックル411を調節し、チェストベルト430を引き締め、エアバッグ300を患者の肩甲骨と位置を合わせる。患者は、前腕が固定スリーブ120内に入り、患側の手が手袋111内に入り、ファスナにより開口を閉じる。そして、二つのショルダーベルト420と前腕支持袋110との接続箇所に位置するベルクロを再度調節し、自身にとって快適な状態に調節する。患者は、固定ベルト422を患側の上肢近位端を巻き付け、固定ベルト422の両端のベルクロにより肩関節リフトアップベルト421を患側の上肢近位端に固定する。第2締めベルト115の一端は、肩関節リフトアップベルト421の口字型のバックルに挿入し、ベルクロと肩関節リフトアップベルト421により固定される。
Claims (3)
- 上肢支持具(100)と、エアバッグ(300)と、前記上肢支持具(100)と前記エアバッグ(300)とを接続する接続ベルト(400)と、を含む多機能医療用肩関節脱臼防止装置であって、
上肢支持具(100)は、U字型の前腕支持袋(110)と、前腕を固定するためのU字型の固定スリーブ(120)と、を含み、
前記固定スリーブ(120)は、開口が上に向くように前記前腕支持袋(110)の内壁に取り外し可能に接続され、
手掌の湾曲を防止するための手掌固定用手袋(111)は、前記前腕支持袋(110)の外側辺の内壁に設けられるとともに前記固定スリーブ(120)の長手方向の一端の開口部に設けられ、
接続ベルト(400)は、ウエストベルト(410)と、チェストベルト(430)と、二つのショルダーベルト(420)と、を含み、
ウエストベルト(410)は、長部と短部に分割され、それぞれ前記前腕支持袋(110)の内側辺の両端から延出され、
前記ウエストベルト(410)の長部は、患側の腕に位置し、患者の腰部を通して健側で前記ウエストベルト(410)の短部に取り外し可能に接続され、
前記ショルダーベルト(420)は、一端が患者の背部で前記ウエストベルト(410)に取り外し可能に接続され、他端が上から患者の両肩を通して胸の前に掛かり、
二つの前記ショルダーベルト(420)は、いずれも前記上肢支持具(100)に取り外し可能に接続され、
前記チェストベルト(430)は、患者の背部を通して,背部の肩甲骨の脊椎側縁で二つの前記ショルダーベルト(420)に取り外し可能に接続され、
前記チェストベルト(430)の両端は、それぞれ患者の左右両側の脇を通して胸の前で二つの前記ショルダーベルト(420)に取り外し可能に接続されるとともに、胸の前で互いに接続され、
前記エアバッグ(300)は、患側の背部におけるチェストベルト(430)とショルダーベルト(420)との接続箇所に位置し、翼状肩甲骨にならないように患側の肩甲骨を固定する
ことを特徴とする多機能医療用肩関節脱臼防止装置。 - 請求項1に記載の多機能医療用肩関節脱臼防止装置であって、
前記ウエストベルト(410)の長部の自由端には、前記ウエストベルト(410)に接続するための短部と前記ウエストベルト(410)を締めるための目字型の調整バックル(411)とが設けられ、
前記ウエストベルト(410)の長部における患者の背部において肩甲骨の脊椎側縁と同一面上に形成される両側には、口字型のバックルが対称に設けられ、
二つの前記ショルダーベルト(420)の一端には、いずれもベルクロのフック面とベルクロのループ面とが設けられ、
二つの前記ショルダーベルト(420)は、前記ウエストベルト(410)に設けられる二つの口字型のバックルをそれぞれ通り、ベルクロのフック面とベルクロのループ面との接着により、前記ウエストベルト(410)と前記ショルダーベルト(420)とが接続され、
二つの前記ショルダーベルト(420)の他端には、いずれもベルクロのループ面が設けられ、
前記チェストベルト(430)の患側の一端には、前記チェストベルト(430)の他端に接続するとともに、前記チェストベルト(430)を締めるための目字型の調整バックル(411)が設けられる
ことを特徴とする多機能医療用肩関節脱臼防止装置。 - 請求項2に記載の多機能医療用肩関節脱臼防止装置であって、
前記前腕支持袋(110)の上端の開口は、ファスナにより閉じられ、
前記前腕支持袋(110)の外側の外壁には、二つの前記ショルダーベルト(420)のベルクロのループ面に接着するためのベルクロのフック面が設けられ、
前記固定スリーブ(120)の外面には、ベルクロのフック面が設けられ、
前記前腕支持袋(110)の内壁には、前記固定スリーブ(120)のベルクロのフック面に接着するためのベルクロのループ面が設けられ、
前記前腕支持袋(110)は、肘関節の部分に患者の肘関節を固定する第1締めベルト(114)が設けられ、
前記第1締めベルト(114)は、一端が前記前腕支持袋(110)の内側の外壁に固定され、他端が患者の肘関節を通してベルクロにより前記前腕支持袋(110)の外側の外壁に接着され、
前記前腕支持袋(110)の底部には、前記第1締めベルト(114)と同側で外側へ延在し患者の上肢近位端をリフトアップし肩関節の固定を補強する第2締めベルト(115)が設けられ、
前記第2締めベルト(115)と同側に位置する前記ショルダーベルト(420)における患者の肩部には、外側へ延在する肩関節リフトアップベルト(421)が設けられ、
前記肩関節リフトアップベルト(421)の自由端には、口字型のバックルが設けられ、
前記第2締めベルト(115)の自由端には、ベルクロのフック面とベルクロのループ面とが設けられ、
前記第2締めベルト(115)は、肩関節リフトアップベルト(421)の口字型のバックルを通り、ベルクロのフック面とベルクロのループ面とを接着させることにより、肩関節リフトアップベルト(421)に接続され、
前記肩関節リフトアップベルト(421)の中部には、前記肩関節リフトアップベルト(421)を患者の上肢近位端に固定する固定ベルト(422)が設けられ、
前記固定ベルト(422)の両端は、ベルクロにより接続され、
肩関節リフトアップベルト(421)が設けられるショルダーベルト(420)における患側の背部とチェストベルト(430)との接続箇所には、エアバッグ押さえ板(310)が設けられ、
前記エアバッグ押さえ板(310)には、ショルダーベルト(420)とチェストベルト(430)とが通る二つの通孔(311)が形成され、
二つの前記通孔は、垂直に設けられ、
前記エアバッグ(300)は、前記エアバッグ押さえ板(310)の患者の肩甲骨側の面に接着され、
前記エアバッグ(300)には、ガス弁が設けられ、
前記チェストベルト(430)は、接続バックル(200)により前記ショルダーベルト(420)に接続され、
前記接続バックル(200)は、円盤状であり、前記接続バックル(200)には、前記チェストベルト(430)が出入りするための接続孔(210)が対称に形成される
ことを特徴とする多機能医療用肩関節脱臼防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020004125U JP3230132U (ja) | 2020-09-24 | 2020-09-24 | 多機能医療用肩関節脱臼防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020004125U JP3230132U (ja) | 2020-09-24 | 2020-09-24 | 多機能医療用肩関節脱臼防止装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP3230132U true JP3230132U (ja) | 2021-01-14 |
Family
ID=74096090
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2020004125U Active JP3230132U (ja) | 2020-09-24 | 2020-09-24 | 多機能医療用肩関節脱臼防止装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3230132U (ja) |
-
2020
- 2020-09-24 JP JP2020004125U patent/JP3230132U/ja active Active
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