JP3228785U - 花びら状の知育玩具 - Google Patents

Abstract

【課題】乳児の発達を考えた大きさや色を使い、また触覚の変化を取り入れ、目で見て、触って、舐めて、いろんな感触に触れることができ、能動的に手を使うことと、見ることで、脳の発達促進を促し、好みの感触があることにより情調の安定にもつながる知育玩具を提供する。【解決手段】花びら状の知育玩具は、真ん中に直径６ｃｍの円形の面体１、そのまわりに花びらのように直径５ｃｍの一部が切り取られた円形の面体２が５つくっついた形で並んでいる。それぞれの面体には感触の違う中材と布生地を使用する。真ん中の面体１には表が白、裏が黒、白地には動く目をつける。周囲の５つの面体２には赤、青、黄、緑、橙などの色をつけ、表と裏は補色関係に近い色の組み合わせを持ってくる。【選択図】図１

Description

本考案は乳児の発達を育むための、乳児が見て、触って、舐める、花びら状の知育玩具に関するものである。

乳児が発達していく中で、顔の認識や感覚を経験則として体験する必要性を感じ、それらが体験できる玩具が求められていた。

多くの乳児と接する中で、触れられること、触れることに抵抗を示す乳児がいることに気づいた。

それらの乳児は、物音に対しても敏感で、見つめられると目をそらし、時には泣き、授乳がしにくい、離乳食が進みにくい、また睡眠の問題を抱えていることもある。

色の違いや、感触の違いを利用した玩具は今までにも作られているが、一つの面体の表裏に異なる色と布生地をほどこし、動く目をつけた、それらが一体化した玩具は見当たらない

生後早期から能動的に触れることの必要性を感じ、異なる布生地や中材を入れ、目に注目しやすい乳児の発達を考え、顔のように見える目をつけた、一体型の玩具を作成することにした。

この知育玩具は近年増加の一途をたどっている発達障害児への支援の取り組みでもあり、その児への早期の対応が望まれている。

この玩具がきっかけに、触覚の重要性を世の中に伝えていき、親子が自然に触れ、遊ぶ中で、感覚の調整ができるようになり、生活しやすい身体作りに貢献できると考えている。

特開２００６−１０２１１２（Ｐ２００６−１０２１１２Ａ）

感触の違いを備えたもの、違う色の組み合わせを使ったもの、目をほどこした玩具はあるが、円形の形のみで作られ、それぞれの面体の表裏に補色を持ってきた組み合わせ、それらをすべて一体化した玩具は今までにない。

この玩具は、乳児が興味を示す円形の形のみで構成され、真ん中に円形の面体１とそれを囲むように一部が切り取られた円形の面体２が５つ、花びらのように真ん中の円についている。

それぞれの面体は２枚の円形の布生地が合わさり、中材にはそれぞれ感触の違うもの、例えばウレタン素材、ビーズ素材、ゼリー状の物を入れる。布生地にも感触の違うもの、例えばざらざらしたもの、さらさらしたもの、なめらかなもの、柔らかいものなどを使用する。

図１−１は表裏で白と黒の色。乳児が注目しやすい真ん中に、生後早期から認識すると言われる白黒の色を使う．

図１−２の５つの面体には赤、青、黄、緑、橙の色などを使い補色関係に近い色、例えば赤と青、緑と橙、黄と赤などで、それを表裏にし、隣合わさる色にはコントラストが強い色をもってくる、

玩具を動かすと、動く目（図１−３）をいれる。

感覚には五感と言われる触覚・視覚・聴覚・嗅覚・味覚があり、その中でも触覚は胎児期の早期７〜８週頃から育つといわれ、異なる中材・布生地を使って感触に注目した玩具の果たす役割は大きい。

触覚は早期に発達する感覚であり、発達の土台となるもので、日常生活や学習がスムーズにできるためには、その土台を育てる必要があり、この知育玩具はその土台作りに貢献できる。

感覚の中でも触覚と視覚に注目し、早期から注視を促し、人や物への意欲を高め、また様々な感触を体験することで、触ることに慣れていくことができる。

生後１か月の乳児は黒と白の認識、およびＦａｎｔｚの選好注視では顔に注意を向けることがわかっている、生後２か月で赤・緑などの色に違いがわかる、３か月になると動くものを目で追うようになる、生後４か月になると青・黄などの色の違いがわかる、乳児はコントラストがはっきりした色を好むため、その色を使うことで、より興味を持って、遊ぶようになると考える。

異なる布生地・中材の感触を体験することにより、それらの感触に慣れ、それが感覚の入力をスムーズにし、発達の土台を作ると考える。

見る、触る、舐めることで、首座りを促し、手を使いやすくし、摂食行動さらには発語などの発達にもつながり、生後すぐから使える知育玩具である。

それぞれの隣り合う面体には異なる色と触感、裏表にも同様のものを使い、また補色関係に近い色を使うことにより、児が触る・舐めるだけでなく、ひっくり返したりすることによる上肢の使い方の発達になると考える。

好きな感触に触れ、色を見ることで情緒の安定にもつながる玩具になり、乳児だけでなく様々な年齢層にも使ってもらえる知育玩具になる。

発達障害をもつ児は、感覚の過敏性や鈍麻により、外界の状態を適切に処理できず、さまざまな症状につながっていると言われており、その感覚の中でも早期に発達する触覚にアプローチすることにより、発達のサポートができると考える。

乳児が興味を持ち、能動的に手を使うことと、見ることで、脳の発達促進を促すものである。好みの触感があることにより情調の安定にもつながると考え、それは乳児だけでなく、幅広い世代に受けいれてもらえるものだと考える。

この知育玩具は、小さく生まれたり、障害や病気をもち入院する新生児集中治療室や新生児回復室などで、使ってもらったり、行政の新生児訪問や、３カ月健診などでも紹介してもらえたらと考えている。

正面図である 底面図である

１は直径６ｃｍの円形の面体、２には直径５ｃｍの半円形の面体にする。

それぞれ６つの面体２枚の生地の中に、感触の違う中材を入れる。

１の表は白地、裏面は黒地にする。

１の表地には目をつける。目は図１の３のように白めの中に黒目を配置する。玩具を動かすと目が動くしくみになる。

２には赤、青、黄、緑、橙などの色の布生地を使い、表裏には補色関係に近い色を持ってくる。

１．２の６つの面体は中材を入れた後、２枚を合わせる。１の周囲に均等に５枚の面体をつけて花びらのようにする

玩具は洗って繰り返し使えるものである。それに耐えうる布生地と中材を使用する

１ 真ん中の円形の面体で直径６ｃｍ
２ １を囲むようについている一部が切り取られた円形の花びら状の直径５ｃｍの面体
３ おもちゃを動かすと動く目

Claims (2)

1. 花びらのように真ん中に円形の面体１とそれを囲む一部切り取られた円形の面体２が５つあり１．２あわせて６つの面体は２枚の布生地が合わさり袋状になっていて、該６つの面体は異なる中材と該生地で作られ、表裏が異なる色で構成された感触の違い、色の違いを組み合わせたことを特徴とする花びら状の知育玩具
2. 前記表裏の色は補色関係に近い色になっていることを特徴とする請求項１に記載の花びら状の知育玩具