JP3228702U - ロボットハンドおよびロボット - Google Patents

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正範 福田
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Abstract

【課題】堆積されたシートからその一部を持ち上げて把持し、上下反転して目的の場所に載置できるロボットハンドを提供する。【解決手段】ロボットハンド1は、X軸に平行な載置面10を構成する載置板11と、載置面に対向する押圧面20を構成する押圧板21と、押圧板を、Y軸方向に移動可能に支持する柱31と、載置板と押圧板とをY軸方向に相互に近接および離隔させるアクチュエータと、X軸に直交する接触面40を有する接触部材41と、接触部材をX軸方向に進退可能に支持する摺動部50と、接触部材をX軸方向に進退させる第2のアクチュエータと、接触部材を、載置板に対してY軸方向に移動可能に支持する昇降部60と、接触部材を、載置板に対してY軸方向に移動させる第3のアクチュエータと、を備え、載置面が上を向く姿勢と押圧面が上を向く姿勢とに変動可能に、ロボットマニピュレータに支持される。【選択図】図1

Description

本考案は、シートの堆積体を移送するために把持するロボットハンドおよびロボットに関する。
梱包または収納用の箱などは、印刷された平面状のシートに切断線および折目線を加工し、折り曲げて立体に組み立てられる。シートの印刷工程では通常、印刷された面を上にしてシートが堆積される。印刷されたシートに切断線および折目線を加工するには、印刷された面を下に向け、組み立てたのちに内側になる面から切断線および折目線を加工する。そのため、印刷されて堆積されたシートの束を上下反転して、切断線および折目線の加工機械に供給する必要がある。
特許文献1には、ワークの反転積み重ね装置が記載されている。特許文献1の反転積み重ね装置では、ワークの取出し側に向けて延びる供給手段の水平な載置面上にワークを載置し、ハンドの第1フォーク手段と第2フォーク手段との間にワークを把持する。ハンドはロボットの手首に装着され、手首は手首軸線まわりに少なくとも180°角変位可能であり、ロボットの下部アーム、上部アームおよび手首は第2軸、第3軸、第4軸および第5軸まわりにそれぞれ角変位可能である。これによって、角変位運動によってワークを供給手段から受け手段まで移動距離を短くして搬送することができるとともに、ワークを交互に上下を反転して受け手段上に積み重ねることができる。
特開2002−145448号公報
特許文献1の反転積み重ね装置は、ハンドの第1フォーク手段と第2フォーク手段が、供給手段の供給フォーク部材間の間隙を通過可能であって、供給フォーク部材間の下からワークを把持する。特許文献1の反転積み重ね装置では、堆積されたシートから、その一部を持ち上げて搬送することができない。
本考案は上述のような事情に鑑みてなされたもので、堆積されたシートから、その一部を持ち上げて把持し、上下反転して目的の場所に載置できることを目的とする。
本考案の第1の観点に係るロボットハンドは、X軸の方向に延び、片側がX軸に平行な平面である載置面を構成する第1のフォークと、X軸の方向に延び、片側が第1のフォークの載置面に対向し、かつ、載置面に平行な平面である押圧面を構成する第2のフォークと、第1のフォークおよび第2のフォークを、載置面と押圧面とを対向させて、載置面に直交するY軸の方向に相互に移動可能に、X軸の方向の一方の端部で支持する支持部と、第1のフォークと第2のフォークとを、Y軸の方向に相互に近接および離隔させる第1のアクチュエータと、X軸に直交し、かつ、支持部から離れる方向に向く接触面を有する接触部材と、接触部材を、第1のフォークと第2のフォークの間で、第1のフォークに対してX軸の方向に進退可能に支持する摺動部と、接触部材を第1のフォークに対してX軸の方向に進退させる第2のアクチュエータと、接触部材を、第1のフォークに対してY軸の方向に移動可能に支持する昇降部と、接触部材を、第1のフォークに対してY軸の方向に移動させる第3のアクチュエータと、を備え、載置面が上を向く姿勢と押圧面が上を向く姿勢とに変動可能に、ロボットマニピュレータに支持される。
好ましくは、第1のフォークは、載置面のX軸の方向の先端部が、支持部から遠くなるにつれて押圧面から離れる方向に傾斜している。
好ましくは、第1のフォークは、X軸の方向の先端部に、X軸およびY軸に直交するZ軸に平行な軸の周りに回転可能なローラを備える。
本考案の第2の観点に係るロボットは、垂直多関節型のロボットマニピュレータと、第1の観点に係るロボットハンドと、を備え、ロボットマニピュレータは、支持部の第1のフォークおよび第2のフォークの反対側で、ロボットハンドを支持する。
本考案のロボットハンドは、第1のフォークの延びる方向に向く接触面を有する接触部材が、第1のフォークの延びる方向に進退可能で、かつ、第1のフォークに対して載置面に直交する方向に移動可能なので、堆積されたシートから、その一部を持ち上げて把持し、上下反転して目的の場所に載置することができる。
本考案の実施の形態に係るロボットハンドの斜視図である。 実施の形態に係るロボットハンドを備えるロボットの例を示す図である。 実施の形態に係るロボットハンドの正面図である。 実施の形態に係るロボットハンドの側面図である。 (a)はブランク束の手前にロボットハンドをセットした状態を示す概念図、(b)はブランク束の一部を持ち上げた状態を示す概念図、(c)は持ち上げたブランク束の下に載置板を挿入する状態を示す概念図である。 (a)はブランク束の下に載置板を挿入した状態を示す概念図、(b)はブランク束を載置板と押圧板で挟持した状態を示す概念図である。 (a)は挟持したブランク束を上下反転した状態を示す概念図、(b)はブランク束の挟持を開放し接触部材をブランク束に接触させた状態を示す概念図、(c)はブランク束の下から押圧板を引き抜いている状態を示す概念図、(d)はブランク束を降ろした状態を示す概念図である。 変形例に係るロボットハンドの側面図である。
以下、本考案の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお図中、同一または同等の部分には同一の符号を付す。
実施の形態.
図1は、本考案の実施の形態に係るロボットハンドの斜視図である。ロボットハンド1は、2つの載置板11および結合部12から構成される第1のフォークと、載置板11にそれぞれ対向する押圧板21および結合部22から構成される第2のフォークを備える。第1のフォークの結合部12はそれぞれ、柱31に固定されている。2つの柱31は、連結部32で相互に固定されている。第2のフォークの結合部22はそれぞれ、柱31に摺動可能に支持されている。
実施の形態では、載置板11の延びる方向をX軸、載置板11と押圧板21の対向する方向をY軸とする。第1のフォークの結合部12から載置板11の延びる方向を前方、柱31の載置板11とは反対の方向を後方ともいう。
2つの載置板11の片側は、X軸に平行な平面である載置面10を構成する。2つの押圧板21の片側は、載置面10に対向し、かつ、載置面10に平行な平面である押圧面20を構成する。載置板11と押圧板21は、載置面10と押圧面20とが対向した状態で、載置面10に直交するY軸の方向に相互に移動可能である。柱31および連結部32は、第1のフォークと第2のフォークを、X軸方向の一方の端部で支持する支持部を構成する。第1のフォークと第2のフォークは、載置面10に直交するY軸方向に相互に移動可能である。載置板11と押圧板21とでシート堆積体(ブランク束ともいう)を挟んだときに、間に挟んだシート堆積体に傷がつかないように、載置面10と押圧面20は滑らかである。
ロボットハンド1は、X軸に直交し、かつ、支持部の連結部32から離れる方向、すなわち前方に向く接触面40を有する接触部材41を備える。接触部材41は、載置板11に対してY軸方向に移動可能に昇降部60に支持されている。昇降部60は、載置板11と押圧板21の間で、X軸方向に進退可能に摺動部50に支持されている。摺動部50は、X軸方向の一方の端で、結合部12および柱31に固定されている。摺動部50の押圧板21の側の面は、載置面10と同じ平面にあり、摺動部50は、第1のフォークの一部でもある。
実施の形態の構造では、昇降部60が摺動部50に進退可能に支持されている結果、接触部材41は、載置板11に対してX軸方向に進退可能に支持され、かつ、Y軸方向に移動可能に支持されている。図1では、接触部材41が載置板11の先端より前にあって、接触部材41の一部が載置面10より押圧面20から遠くにある状態を示す。
図2は、実施の形態に係るロボットハンドを備えるロボットの例を示す図である。ロボット99は、垂直多関節型のロボットマニピュレータ90と、図1に示すロボットハンド1とを備える。
垂直多関節型のロボットマニピュレータ90は、基台91、胴92、下腕93、上腕94、前腕部95および手首96を備え、S軸、L軸、U軸、R軸、B軸およびT軸の6自由度を有する。ロボットマニピュレータ90の胴92は、基台91に対してS軸の周りに旋回可能である。ロボットマニピュレータ90は、通常、S軸が垂直に配置される。下腕93は胴92に対してS軸に直交するL軸の周りに回動可能であり、下腕93は前後に作動する。上腕94は下腕93に対して、L軸に平行なU軸の周りに回動可能である。U軸は上腕94の上げ下げに相当する。前腕部95は、上腕94に対して、L軸に直交またはねじれの位置にあるR軸の周りに回動可能である。R軸は腕の回転に対応する。
手首96は、前腕部95の先端に、R軸に直交するB軸の周りに回動可能に支持される。手首96は、前腕部95への支持部に対して、B軸に直交するT軸の周りに回動可能である。ロボットハンド1の柱31と連結部32の間を通るX軸に平行な軸が、手首96のT軸に一致するように、ロボットハンド1が手首96に固定される。ロボットハンド1のX軸は、B軸の周りに回動可能であり、ロボットハンド1は、X軸に平行な軸の周りに回動可能である。図示しないロボット制御装置によって、ロボットマニピュレータ90のS軸、L軸、U軸、R軸、B軸およびT軸それぞれにとりつけられたモータを駆動制御して角度を調節することによって、手首96の位置とT軸の向きおよび回転角度を可動範囲の任意の点に制御できる。
ロボットマニピュレータ90の手首96は、T軸の周りに少なくとも180°回動可能である。ロボットハンド1は、載置面10が上を向く姿勢と押圧面20が上を向く姿勢とに変動可能に、ロボットマニピュレータ90に支持される。
図3は、実施の形態に係るロボットハンドの正面図である。結合部12に固定されている載置板11は、X軸およびY軸に直交するZ軸の方向の位置を調整することができる。また、結合部22に固定されている押圧板21は、Z軸方向の位置を調整することができる。対向する載置板11と押圧板21は、挟持するシートの大きさに合わせて、Z軸方向の同じ位置に調整される。
結合部12に固定される2つの柱31はそれぞれ、Y軸方向に延びる2本のレール33およびボールねじ35を備える。レール33に摺動可能に支持されるブロック34とレール33はY軸方向のリニアガイドを構成する。ボールねじ35にはナット36が螺合し、ナット36はボールねじ35の回転にしたがってY軸方向に移動する。第2のフォークの結合部22はそれぞれ、ブロック34およびナット36に固定されている。
柱31はそれぞれ、ボールねじ35を回転させるフォーク駆動モータ81を備える。フォーク駆動モータ81を回転させることによって、第1のフォークと第2のフォークを、載置面10と押圧面20とを対向させて、Y軸の方向に相互に近接および離隔させることができる。図3では、2つの結合部22は相互に連結していないが、2つのフォーク駆動モータ81は同時に作動し、2つの押圧板21および結合部22が連動することによって、第2のフォークとして機能する。ボールねじ35およびフォーク駆動モータ81は、第1のアクチュエータを構成する。
結合部12および柱31に固定されている摺動部50は、X軸方向に延びる2本のレール51およびボールねじ53を備える。レール51に摺動可能に支持されるブロック52とレール51はX軸方向のリニアガイドを構成する。ボールねじ53にはナット54が螺合し、ナット54はボールねじ53の回転にしたがってX軸方向に移動する。昇降部60は、ブロック52およびナット54に固定されている。ボールねじ53を回転させることによって、昇降部60はX軸方向に前後に移動する。
昇降部60は、Y軸方向に延びる2本のリニアシャフト61およびボールねじ63を備える。リニアシャフト61には、リニアブッシュ62が摺動可能に支持される。ボールねじ63にはナット64が螺合し、ナット64はボールねじ63の回転にしたがってY軸方向に昇降する。接触部材41は、リニアブッシュ62およびナット64に固定されている。ボールねじ63を回転させることによって、接触部材41はY軸方向に昇降する。
図4は、実施の形態に係るロボットハンドの側面図である。図4では、載置板11と摺動部50が重なっているため、摺動部50は表されていない。摺動部50の柱31の間の部分に進退モータ82が配置されている。進退モータ82は、摺動部50のボールねじ53(図3参照)を回転させ、ナット54を前後に移動させる。ナット54に固定されている昇降部60は、進退モータ82の回転によって前後に進退する。その結果、昇降部60に支持されている接触部材41は前後に進退する。ボールねじ53と進退モータ82は、第2のアクチュエータを構成する。
昇降部60は、昇降モータ83を備える。昇降モータ83は、昇降部60のボールねじ63を回転させ、ナット64に固定されている接触部材41をY軸方向に移動させる。ボールねじ63と昇降モータ83は、第3のアクチュエータを構成する。図4では、接触部材41が載置板11の先端より前にあって、接触部材41の一部が載置面10より押圧面20から遠くにある状態を示す。
レール33、レール51、およびリニアシャフト61には、図示しないリニアスケールが備えられる。それらのリニアスケールとフォーク駆動モータ81、進退モータ82および昇降モータ83は、図示しない制御装置に接続され、制御装置の指令で、押圧板21、昇降部60および接触部材41は、任意の位置に制御される。
図5は、実施の形態に係るロボットハンドでシート堆積体の一部(ブランク束)を載置板に載せる様子を示す概念図である。図5(a)は、ブランク束の手前にロボットハンドをセットした状態を示す概念図である。
ロボット制御装置は、ロボットマニピュレータ90を制御して、ロボットハンド1を載置面10を上に向けた姿勢で、移送する対象のブランク束9の側面に向き合う位置に移動する。移送する対象のブランク束9の大きさと、ロボット99に対するシートの堆積される位置は、あらかじめロボット制御装置に与えられている。シートの堆積されている高さは、ロボット99または設置場所に備えられるセンサで計測する。例えば、シートの堆積される位置の上に設置されたレーザセンサで、シートの上面の高さを計測することができる。レーザセンサは、ロボット99に備えられていてもよい。あるいは例えば、シートの堆積される最大高さより上から、ロボットハンド1の載置板11を下ろしていき、載置板11がシートの上面に接触した位置をロボットマニピュレータ90の駆動部の電流の変化で計測してもよい。
ロボット制御装置は、載置板11の高さが、堆積されたシートの上面からブランク束9の高さの分だけ下の位置になるように、ロボットハンド1を移動する。ロボットハンド1の制御装置は、接触部材41を載置板11の前で、接触部材41の下端が載置板11より下になるように移動する。ロボット制御装置は、接触部材41の接触面40をブランク束9の側面に接触させる。
図5(b)は、ブランク束の一部を持ち上げた状態を示す概念図である。ロボットハンド1の制御装置は、接触面40をブランク束9に接触させたまま、接触部材41を上に移動する。ブランク束9の片側は、接触部材41に持ち上げられ、ブランク束9と下のシート堆積体との間に隙間ができる。
図5(c)は持ち上げたブランク束の下に載置板を挿入する状態を示す概念図である。ロボット制御装置は、ブランク束9に接触部材41を接触させた状態のまま、ロボットハンド1を前進させて、ブランク束9と下のシート堆積体との間に載置板11を挿入する。このときロボットハンド1の制御装置は、ロボットハンド1の前進に合わせて、接触部材41を柱31に向かって後退させる。接触部材41は、上昇して載置面10より上に位置するので、摺動部50と干渉することはない。
図6は、ロボットハンドでブランク束を挟持する様子を示す。図6(a)は、ブランク束の下に載置板を挿入した状態を示す概念図である。ロボットハンド1を前進させると、ブランク束9はロボットハンド1の反対側にある支柱にX軸方向の移動が抑えられているので、下のシート堆積体から離れて、載置板11の上に載せられる。
図6(b)はブランク束を載置板と押圧板で挟持した状態を示す概念図である。ロボットハンド1の制御装置は、ブランク束9が載置板11に載った状態で、押圧板21を載置板11に近接させて、ブランク束9を載置板11と押圧板21で挟持する。
図7は、ブランク束を目的の場所に降ろす動作を示す。図7(a)は、挟持したブランク束を上下反転した状態を示す概念図である。ロボット制御装置は、ブランク束9を載置板11および押圧板21で挟持した状態で、ブランク束9を降ろす位置にロボットハンド1を移動すると同時に、ロボットハンド1の上下を反転する。すなわち、載置面10が上を向いた姿勢から、押圧面20が上を向く姿勢にロボットハンド1を反転する。
ロボットハンド1の上下を反転するのは、ロボットマニピュレータ90の手首96を回動させる動作に限らない。例えば、図2のL軸とU軸の少なくとも一方を回動させてロボットハンド1の上下を反転させることができる。ロボットハンド1の移動する空間を小さくし、動作を速く行うには、手首96を回動させることが望ましい。
図7(b)はブランク束の挟持を開放し接触部材をブランク束に接触させた状態を示す概念図である。ブランク束9を降ろす場所は、例えば、シートに切断線および折目線を加工する機械の供給装置である。ロボットハンド1の制御装置は、ブランク束9を降ろす位置で、載置板11と押圧板21とを離隔し、ブランク束9の挟持を開放する。この状態では、ブランク束9は押圧板21の押圧面20に載っている。そして、接触部材41を前進させて、接触面40をブランク束9の側面に接触させる。
図7(c)はブランク束の下から押圧板を引き抜いている状態を示す概念図である。ロボット制御装置は、ブランク束9を降ろす場所に対して接触面40の位置を保ったまま、ロボットハンド1を後退させる。すなわち、ロボットハンド1の制御装置は、押圧板21に対して接触部材41を前進させる。ブランク束9を降ろす場所に対するブランク束9のX軸方向の位置は変わらず、押圧板21がブランク束9の下から後方に移動する。
図7(d)はブランク束を降ろした状態を示す概念図である。ブランク束9の下から押圧板21が引き抜かれ、接触面40が押圧板21の先端より前に出ると、ブランク束9は、下に降ろされる。このとき、ブランク束9の端は、押圧板21の高さほど落下するが、傷つくことはない。
切断線および折目線の加工機械の供給装置は、例えば、ロボット99によって供給装置に堆積されたブランク束9の下から1枚ずつシートを加工機械に供給する。加工機械の作動は、ロボットハンド1でブランク束9を供給装置に降ろす動作に影響されることはない。供給装置に降ろされたブランク束9の全てのシートを加工機械で加工する前に、ロボット99で新たなブランク束9を供給していれば、加工機械は停止することなくシートを加工することができる。
以上説明したように、実施の形態のロボットハンド1によれば、接触部材41でブランク束9をシート堆積体から持ち上げ、ブランク束9の下に載置板11を挿入して持ち上げるので、堆積されたシートから、その一部を把持することができる。そして、載置板11と押圧板21でブランク束9を挟持し、上下反転してブランク束9を降ろすことができる。その結果、堆積されたシートから、その一部を持ち上げて把持し、上下反転して目的の場所に載置することができる。
図8は、変形例に係るロボットハンドの側面図である。変形例では、載置板11は、X軸方向の先端部に、Z軸に平行な軸の周りに回転可能なローラ13を備える。その他の構成は、実施の形態と同様である。
ローラ13は、例えば、載置板11の側面に固定された片持ちの軸に、軸受を介して回転可能に支持される。あるいは、載置板11の両側に側板が形成されて、ローラ13を支持する軸が両端部で支持される構造でもよい。
ローラ13は、例えば、載置面10の延長がローラ13の側面に接する高さに位置する。その高さでは、載置板11と押圧板21でブランク束9を挟持したときに、ブランク束9をローラ13で傷つけることがない。また、ローラ13と載置面10との間の隙間にシートが引っかかることがない。
図8では、載置板11は先端に傾斜面が形成されているが、傾斜面がなく、ローラ13の側面がむき出しになっていてもよい。変形例によれば、載置板11の先端は、回転可能なローラ13でブランク束9に接するので、ブランク束9に傷つける可能性をより小さくできる。
さらに、押圧板21の先端に、ローラ13と同様なZ軸に平行な軸の周りに回転可能なローラを設けてもよい。押圧板21の先端にローラを設けることによって、ブランク束9を降ろすときに、先端の角でブランク束9に傷をつける可能性をより小さくできる。
実施の形態のロボットハンド1およびロボット99は、さまざまに変形可能である。例えば、押圧板21、昇降部60または接触部材41を移動する機構は、ボールねじ35、53または63に限らない。これらの移動機構として、例えば、ベルトとプーリ、チェーンとチェーンホイール、ラックとピニオン、あるいは、エアシリンダなどを用いることができる。
押圧板21、昇降部60または接触部材41の位置を検出するのは、リニアスケールに限らない。例えば、それらの基準位置を検出するリミットスイッチと、ボールねじ35、53または63に取り付けたロータリーエンコーダで検出した回転角度から、押圧板21、昇降部60または接触部材41の位置を検出することができる。
また、ロボット99に使用するロボットマニピュレータ90は、垂直多関節型に限らない。例えば、極座標型ロボット、直角座標型ロボットまたは水平多関節型ロボットなどを用いることができる。ロボットハンド1を目的の位置に移動可能で、載置面10が上を向く姿勢と押圧面20が上を向く姿勢とに変動可能に支持できれば、どのようなロボットマニピュレータでも使用することができる。なお、ロボットマニピュレータが回転する手首の機構を持たない場合は、ロボットハンド1のX軸に平行な軸の周りに回動可能な手首96の機構を、ロボットハンド1に備えてもよい。
1 ロボットハンド
9 ブランク束
10 載置面
11 載置板
12 結合部
13 ローラ
20 押圧面
21 押圧板
22 結合部
31 柱
32 連結部
33 レール
34 ブロック
35 ボールねじ
36 ナット
40 接触面
41 接触部材
50 摺動部
51 レール
52 ブロック
53 ボールねじ
54 ナット
60 昇降部
61 リニアシャフト
62 リニアブッシュ
63 ボールねじ
64 ナット
81 フォーク駆動モータ
82 進退モータ
83 昇降モータ
90 ロボットマニピュレータ
91 基台
92 胴
93 下腕
94 上腕
95 前腕部
96 手首
99 ロボット

Claims (4)

  1. X軸の方向に延び、片側が前記X軸に平行な平面である載置面を構成する第1のフォークと、
    前記X軸の方向に延び、片側が前記第1のフォークの前記載置面に対向し、かつ、前記載置面に平行な平面である押圧面を構成する第2のフォークと、
    前記第1のフォークおよび前記第2のフォークを、前記載置面と前記押圧面とを対向させて、前記載置面に直交するY軸の方向に相互に移動可能に、前記X軸の方向の一方の端部で支持する支持部と、
    前記第1のフォークと前記第2のフォークとを、前記Y軸の方向に相互に近接および離隔させる第1のアクチュエータと、
    前記X軸に直交し、かつ、前記支持部から離れる方向に向く接触面を有する接触部材と、
    前記接触部材を、前記第1のフォークと前記第2のフォークの間で、前記第1のフォークに対して前記X軸の方向に進退可能に支持する摺動部と、
    前記接触部材を前記第1のフォークに対して前記X軸の方向に進退させる第2のアクチュエータと、
    前記接触部材を、前記第1のフォークに対して前記Y軸の方向に移動可能に支持する昇降部と、
    前記接触部材を、前記第1のフォークに対して前記Y軸の方向に移動させる第3のアクチュエータと、
    を備え、
    前記載置面が上を向く姿勢と前記押圧面が上を向く姿勢とに変動可能に、ロボットマニピュレータに支持されるロボットハンド。
  2. 前記第1のフォークは、前記載置面の前記X軸の方向の先端部が、前記支持部から遠くなるにつれて前記押圧面から離れる方向に傾斜している、請求項1に記載のロボットハンド。
  3. 前記第1のフォークは、前記X軸の方向の先端部に、前記X軸および前記Y軸に直交するZ軸に平行な軸の周りに回転可能なローラを備える、請求項1または2に記載のロボットハンド。
  4. 垂直多関節型のロボットマニピュレータと、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のロボットハンドと、
    を備え、
    前記ロボットマニピュレータは、前記支持部の前記第1のフォークおよび前記第2のフォークの反対側で、前記ロボットハンドを支持するロボット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102534872B1 (ko) * 2022-06-24 2023-05-26 주식회사 플로틱 로더와 핸들러를 가지는 물체를 적재 및 운반하기 위한 로봇

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