JP3226811B2 - 回転機巻線の部分放電測定方法 - Google Patents

回転機巻線の部分放電測定方法

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JP3226811B2
JP3226811B2 JP32814796A JP32814796A JP3226811B2 JP 3226811 B2 JP3226811 B2 JP 3226811B2 JP 32814796 A JP32814796 A JP 32814796A JP 32814796 A JP32814796 A JP 32814796A JP 3226811 B2 JP3226811 B2 JP 3226811B2
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美伯 角田
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健吾 吉田
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  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Testing Relating To Insulation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば水力発電所
等に設置されている発電機,同期電動機,誘導電動機も
しくは直流電動機等の各種の回転機における巻線の絶縁
劣化状態を、部分放電法を用いて測定,評価する回転機
巻線の部分放電測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ところで、上記の同期電動機、誘導電動
機や直流電動機等の各種回転機は回転子巻線及び固定子
巻線を備えており、これらの巻線の絶縁状態は回転機の
性能維持のための重要な要素である。
【0003】このため、例えば、水力発電所の水車発電
機用として用いられる同期機の固定子巻線にあっても、
各種の方法での絶縁状態の測定が行われており、一般に
この測定は発電機の運転を停止した上で、巻線の絶縁層
の部分放電等の測定が行われている。この固定子巻線の
部分放電の測定は、従来、その固定子巻線に対し電荷を
直接注入する方法が採られ、その方法は、まず、発電機
の運転を停止させ、次に、巻線の口出し部の絶縁を剥ぎ
取り、その剥ぎ取った巻線に対し電荷を直接注入するこ
とにより行われている(直接注入法)。
【0004】また、上記の直接注入法の他に、発電機固
定子のコイルを収容するスロット内部の温度測定用サー
チコイルを用いた放電検出法も知られている。この方法
は、スロット内に収容された巻線の過加熱を検知するた
めにスロット内の巻線間に配備されているサーチコイル
型の温度センサが、たまたま巻線の部分放電を静電結合
で検知し得る構成であることを利用して、部分放電を知
見しようとするものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、発電機
巻線に電荷を直接注入する上記の直接注入法は、これを
実施するには発電機の運転を停止しなければならず、発
電機の運転中に実施することは到底不可能であるという
不都合がある。一方、上記の温度測定用サーチコイルを
用いる測定法は運転中においても測定可能であるもの
の、放電を引き起こす基準となる電荷量が不明であるた
め、放電特性を定量的に評価できないという不都合があ
る。
【0006】本発明は上記の事情に鑑みなされたもので
あり、その目的は、回転機巻線の部分放電の測定を回転
機の運転中であっても定量的に、しかも、正確に行い得
る部分放電測定方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、回転機のステータ部のスロ
ットの巻線近傍に設けたセンサから、既知の電荷量を有
するパルスを静電結合を利用して上記巻線に注入し、上
記パルスに基づいて上記巻線の絶縁部に生じた部分放電
信号を静電結合を利用して他のスロットに設けたセンサ
で検出する構成とするものである。
【0008】上記の構成の場合、1つのスロットに配備
されているセンサから既知の電荷、即ち校正電荷を回転
機巻線に注入でき、この注入電荷に基づいて生じた巻線
の絶縁層中の部分放電パルスを他のスロットに配備され
ているセンサにより検出するので、放電電荷を定量的に
測定することが可能となる。
【0009】請求項2記載の発明では、回転機のステー
タ部のスロットの巻線近傍に電極を設けて第1の電極と
し、上記スロットに予め設けられている測温用センサを
第2の電極とする。そして、上記第1及び第2の電極の
内の一方の電極から既知の電荷量を有するパルスを静電
結合を利用して上記巻線に注入し、上記パルスに基づい
て上記巻線の絶縁部に生じた部分放電信号を静電結合を
利用して上記第1及び第2の電極の内の他方の電極によ
り検出する構成とするものである。
【0010】上記の構成の場合、スロットに配設された
第1及び第2の電極の内の一方の電極から既知の電荷を
回転機巻線に注入することができ、この注入電荷に基づ
いて生じた巻線の絶縁層中の部分放電パルスを他方の電
極により検出するため、放電電荷を定量的に測定するこ
とが可能になる。そして、この場合、同一のスロットに
配設された第1及び第2の電極を用いて電荷注入と部分
放電パルスの検出とを行うため、部分放電測定を意図す
る巻線と上記両電極とが比較的近接しており、静電結合
を利用した電荷注入を請求項1記載の発明による場合よ
りも確実に行い得る。すなわち、請求項1記載の発明で
は電荷注入用のセンサと、部分放電パルス検出用のセン
サとが比較的遠く離れている場合が多く、このため、部
分放電測定を意図する巻線と、電荷注入用のセンサとが
過度に離れていると、両者の静電結合が不十分となり、
所期の電荷量を巻線に注入し得ないおそれが生じる。こ
のため、本請求項2記載の発明では電荷を確実に注入し
得るようにするために、既設の第2の電極である測温用
センサに加えて、同じスロット内に部分放電パルス検出
用としても用い得る第1の電極である電荷注入用の電極
を付設している。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1または請
求項2記載の発明におけるセンサとして、巻線の温度監
視用としてスロットに予め付設されている測温用サーチ
コイルを利用するものである。
【0012】上記の構成の場合、上記のセンサとして予
めスロット内に付設されている測温用サーチコイルを用
いるので、部分放電測定用として別途にセンサをスロッ
ト内に配備する必要がなく、現状設備を利用して簡易な
準備で測定を行うことが可能になる。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1または請
求項2記載の発明において、回転機の運転中にパルスの
注入及び部分放電信号の検出を行うものである。
【0014】上記の構成の場合、回転機を停止させるこ
となく回転機の運転中に部分放電測定を行うため、回転
機停止の手間が省けるだけでなく、絶縁状態を連続的に
監視することも可能となる。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項1記載の発
明において、センサと巻線との間の静電容量を予め調整
設定しておくことにより、巻線に注入される電荷が所定
量になるように校正するものである。
【0016】上記の構成の場合、センサと巻線との間に
存在する絶縁部の部分が静電容量を生じさせるコンデン
サとして動作し、この静電容量とパルス電位との積によ
り巻線に注入される電荷が特定されるため、上記静電容
量を予め調整設定しておくことにより、巻線に対する注
入電荷が確実に所定量のものに校正することが可能にな
る。つまり、上記コンデンサの静電容量を上記注入電荷
の校正のために用いるものである。そして、上記静電容
量はセンサの形状・寸法等の変更に応じて変化するた
め、そのセンサの形状・寸法等の調整設定を行うことに
より上記静電容量を予め調整設定することが可能にな
る。このため、静電結合を利用して巻線に対し間接的に
電荷を注入する場合においても、その巻線に対して確実
に所定量の電荷注入が可能になる。
【0017】また、請求項6記載の発明は、請求項2記
載の発明において、第1の電極と巻線との間の静電容量
を予め調整設定しておくことにより、巻線に注入される
電荷が所定量になるように校正するものである。
【0018】上記の構成の場合、第1の電極と巻線との
間に存在する絶縁部の部分が静電容量を生じさせるコン
デンサとして動作し、この静電容量とパルス電位との積
により巻線に注入される電荷が特定されるため、上記請
求項5記載の発明の場合と同様に、上記静電容量を予め
調整設定しておくことにより、巻線に対する注入電荷が
確実に所定量のものに校正することが可能になる。つま
り、上記コンデンサの静電容量を上記注入電荷の校正の
ために用いるものである。そして、上記第1の電極と巻
線との間に生じる静電容量はその第1の電極の形状・寸
法等の変更に応じて変化するため、その第1の電極の形
状・寸法等の調整設定を行うことにより上記静電容量の
調整設定が可能になる。このため、静電結合を利用して
間接的に巻線に電荷を注入する場合においても、その巻
線に対して確実に所定量の電荷注入が可能になる。しか
も、この場合、特に上記第1の電極が既存の回転機に対
し付設する際に、上記静電容量の調整設定を行い得るた
め、請求項5記載の発明による場合と比べ上記注入電荷
の校正を容易に行い得る。
【0019】さらに、請求項7記載の発明は、請求項5
または請求項6記載の発明における静電容量の調整設定
を所定の直間比(校正比率)に基づいて行うようにす
る。そして、上記直間比として、巻線に対し静電結合を
利用して注入された間接注入電荷量と、巻線に対し電荷
を直接に注入した場合の直接注入電荷量との対比におい
て、上記間接注入電荷量を直接注入電荷量と同等にし得
る倍率の値を用いるものである。
【0020】上記の構成の場合、請求項5または請求項
6記載の発明における静電容量の調整設定が、校正後の
注入電荷量を上記直接注入電荷量と同等にし得る倍率の
値の直間比を用いて行われる。つまり、校正前の電荷を
間接注入する際の静電容量に対し上記倍率値の直間比を
乗じて得られる値に相当するように静電容量を調整設定
することにより、間接注入電荷を直接注入電荷量と同等
の電荷量に校正し得る。このため、その校正後の注入電
荷に基づく部分放電パルスを検出することにより、巻線
に対し静電結合を利用して間接的に注入する方法を採っ
ても、上記の巻線に対し電荷を直接に注入した場合と同
じ放電特性が得られることになる。これにより、配転機
が停止中であると運転中であるとに拘らず、回転機を停
止した状態でしか得られない上記直接注入の場合と同じ
測定結果を得ることが可能になる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基いて説明する。
【0022】<第1実施形態>図1は、本発明の第1実
施形態が適用される発電機の概略断面を示す。この発電
機は、固定にされたステータ部1と、このステータ部1
の中心部に図1の紙面に直交する方向の軸の回りに回転
するロータ部2とを備えており、上記ステータ部1には
等角度に多数個のスロット3,3,…が設けられている
(図示の便宜上、図1では12個のスロット3,3,…
を図示している)。各スロット3には図2に詳細を示す
ように上巻線4aと下巻線4b(図1では1つの巻線に
ついてのみ表示し他の巻線については表示を省略する)
とからなる巻線4が設けられており、これらの巻線4
a,4bはエポキシ等の絶縁体5により囲まれている。
【0023】上記各巻線4は渦電流損を少なくするため
に多くの素線で構成され、この素線としては通常はガラ
ステープやマイカテープを巻回した平角銅線が用いられ
る。なお、上記巻線4が上巻線4aと下巻線4bとに分
かれた2層巻形態とされている理由は、同一形状の巻線
を用いてコイル端部が立体的に無理なく配列できるとい
う利点があるためで、このような2層巻形態は電機子巻
線をスロット内へ収容する形態として広く用いられてい
る。
【0024】上記各スロット3において、上巻線4aと
下巻線4bとの間には、温度測定用の抵抗を有するサー
チコイル6が配置されておる。この各サーチコイル6
は、本来、巻線4の異常な温度上昇を監視するために設
置されているものであるが、本実施形態では上記巻線4
に既知の電荷量を有するパルスを注入するための、又
は、部分放電信号を検出するためのセンサとしても用い
られる。
【0025】上記各サーチコイル6としては、温度変化
により抵抗値が変化する銅素子や白金素子を絶縁体で被
覆した平板状のものを好適に用いることができる。その
他、上記サーチコイル6として熱電対式のものも用いる
ことが可能ではあるが、本実施形態では静電結合を利用
して巻線と信号の授受を行う関係上、静電結合効率等を
考慮すると上述の銅素子式サーチコイルが有利である。
【0026】上記各サーチコイル6は上述のように、上
巻線4aと下巻線4bとの間に埋込的に配置されている
結果、巻線4の素線自体の各絶縁層及び絶縁体5を隔て
て充電部に接することとなり、巻線4との静電結合が可
能となる。
【0027】また、上記各サーチコイル6からは3本の
リード線7が外部に引き出されている。なお、図2にお
いては、リード線7を図示簡略化のために横方向に延出
するように描いているが、実際は紙面と垂直な方向に延
出している。このリード線7の他端側は、通常は温度計
測装置に接続されているのであるが、本実施形態では、
任意のサーチコイル6のリード線7を校正電荷の注入
用、或いは、部分放電信号検出用のリード線として用い
る。
【0028】図3は本実施形態を実施するための回路構
成図を示し、任意の1つのスロット3aのサーチコイル
6のリード線7にパルス注入用の注入回路11を接続
し、近傍のスロット3bのサーチコイル6のリード線7
に部分放電検出用の検出回路12を接続する。上記検出
回路12は商用周波数を除去するためのハイパスフィル
タ等を含み、その検出回路12の出力側が表示器13に
接続されて検出回路12の出力が表示器13に表示され
るようになっている。
【0029】なお、部分放電検出用のサーチコイル6と
して、パルス注入用のサーチコイル6の近傍のものを使
用するのは、固定子巻線の単位長さあたりのインダクタ
ンスと静電容量が大きく、巻線内部のパルスの伝搬減衰
が大きいため、離れた場所の電荷校正は近くのコイルか
らすることが必要であることによる。このようにするこ
とで、多数のサーチコイル6,6,…を順次に切換えて
測定すれば、サーチコイル6ごとに特定の狭い範囲の放
電特性を測定できるという利点がある。
【0030】本第1実施形態による放電測定は発電機の
運転中に行われる。その方法は、まず、注入回路11か
ら上記スロット3aのサーチコイル6を介して巻線4
に、既知の電荷量を持つパルスを静電結合を利用して繰
り返し注入する。そして、この注入パルスに起因して巻
線4と絶縁体5間に生じた部分放電を、他のスロット3
bのサーチコイル6を介して検出し、検出回路12にお
いて所定周波数、例えば数MHzの周波数成分を検出して
表示器13に表示する。
【0031】これにより、表示器13においては上記両
スロット3a、3b間の部分放電量が電荷量{単位:p
C(ピコクーロン)}として測定を行うことができる。
従って、スロット3,3,…において注入対象のスロッ
ト3a及び検出対象のスロット3bの位置を変えなが
ら、この測定を繰り返せば、発電機巻線4の全体の部分
放電特性を把握することができる。即ち、ステータ部1
のスロット3,3,…のサーチコイル6,6,…の1つ
を部分放電検出用とし、それに隣接する他のサーチコイ
ル6を校正パルス注入用とすることで、巻線4の部分放
電特性が測定できる。
【0032】つまり、本第1実施形態では、巻線4に対
し電荷を直接注入するという従来の直接注入法ではな
く、ある1つのサーチコイル6に既知の電荷量を持つパ
ルスを流し巻線4との間の静電結合を利用してその巻線
4に注入して他のサーチコイル6から部分放電を検出す
るという間接注入法を採用することにより、部分放電の
測定を発電機の停止中は勿論のこと発電機の運転中であ
っても容易に行うことができる。その上、上記巻線4に
対する注入電荷は既知のパルス電位Vと、上記サーチコ
イル6及び巻線4間の静電容量Cとの積となり、その静
電容量Cは実測またはサーチコイル6の形状・寸法等か
ら計算により得られるため、既知の注入電荷に対する放
電特性を定量的にかつ正確に測定することができる。こ
のため、上記間接注入法による測定を定期的に実施する
ことにより、発電機巻線4の部分放電状態を確定した評
価に基づき運転中でも継続して管理することができ、発
電機巻線の時系列的な劣化状況を正確に把握してその寿
命等を推定することが可能となる。
【0033】なお、単数又は複数のサーチコイル6又は
6,6,…を校正パルス注入用とし、他の複数のサーチ
コイル6,6,…を部分放電測定用として、一時に複数
のスロット3,3,…の各巻線4の絶縁状態測定を行う
ことも可能である。
【0034】また、校正パルスを注入するサーチコイル
用のリード線7と、部分放電を検出するサーチコイル用
のリード線7とが近接している場合には、互いに干渉し
て意図しない信号が発生することがあるため、これを防
止するために、上記各リード線7としては、遮蔽層付の
リード線を用いることが望ましい。さらに、上記各リー
ド線7としては同軸ケーブル等の遮蔽構造のものを用い
ることがより好ましい。
【0035】<第2実施形態>図4は本発明の第2実施
形態が適用される発電機を示す。本第2実施形態は、電
荷注入を巻線4に直接注入するものではなく間接的に行
う点で第1実施形態と同じ間接注入法に属するが、校正
電荷パルスの注入と部分放電の検出とをある1つの同じ
スロット3内で行う点で上記第1実施形態と異なるもの
である。なお、上記の発電機のその他の構成は第1実施
形態のものと同様であるために、同一構成要素には同一
符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0036】図4において、9,9,…はそれぞれ校正
電荷パルス注入用の第1の電極であり、この発電機は上
記第1実施形態における発電機に対し上記各第1の電極
9が付加されている点を除き同じ構成のものである。ま
た、6,6,…はそれぞれ第1実施形態と同様の測温用
センサであり、本第2実施形態ではこの各測温センサ6
を部分放電の検出用の第2の電極として用いている。
【0037】上記各第1の電極9は、図5に詳細を示す
ように、各スロット3の開口部8つまり巻線4の最上部
付近に設置され、リード線10が接続されている。この
各第1の電極9の設置位置は特に制限ないが、通常では
各スロット3の開口部8には巻線4を固定するためにフ
ェノール樹脂の積層板等からなる図示省略のくさびが設
けられており、このくさびと巻線4との間に配置するこ
とが取付性の点からも、また、既存の発電機に対して容
易に付加し得る点からも有利となる。また、校正パルス
を注入する第1の電極9のリード線10と、部分放電を
検出する第2の電極としての測温用センサ6のリード線
7とが近接している場合には、第1実施形態で説明した
と同様に互いに干渉して意図しない信号が発生すること
があるため、これを防止するためにリード線7、10と
しては遮蔽層付きのリード線を用いるのが好ましく、よ
り好ましくは同軸ケーブルを用いる。
【0038】なお、上記各第1の電極9の設置位置とし
ては、上記の他に、各スロット3の底部付近に下巻線4
bを挟むようにして設置するようにしてもよい。この場
合は、第1の電極がステータ部1のより外周側位置に位
置するため、これに接続するリード線の配線処理の容易
化を図り得る点では好ましく、新設の発電機に上記第1
の電極を予め設置する上で有利となる。また、第1の電
極9は測定対象の巻線4と十分に静電結合を図れれば、
各スロット3毎に設けずともよく、例えば隣りのスロッ
ト3に第1の電極9を設けるようにしてもよい。さら
に、第1の電極9は測温用センサを兼ねる第2の電極の
ように測温機能を特に要しないので、温度変化により抵
抗値が変化する導電体を用いずともよく、銅やアルミニ
ウムなどの一般的な平板状の導電体を絶縁被覆したもの
であってもよい。
【0039】図6は本第2実施形態を実施するための回
路構成図を示し、ある1つのスロット3に設けた第1の
電極9のリード線10にパルス注入用の注入回路11を
接続し、同じスロット3に設けた測温用センサ6のリー
ド線7に部分放電検出回路12を接続する。検出回路1
2は、第1実施形態と同様に商用周波数を除去するため
のハイパスフィルタ等を含み、検出回路12の出力を表
示するように表示器13と接続されている。
【0040】本第2実施形態による放電測定は発電機の
運転中に行われる。その方法は、まず、注入回路11か
ら第1の電極9を介して巻線4に、既知の電荷量を持つ
パルスを静電結合を利用して繰り返し注入する。そし
て、この注入パルスに起因して巻線4と絶縁体5間に生
じた部分放電を、上記の同じスロット3の測温用センサ
6を介して検出し、検出回路12において所定周波数、
例えば数MHzの周波数成分を検出して表示器13に表示
する。これにより、表示器13においては上記スロット
内の巻線4からの部分放電量が電荷量(単位:pC)と
して測定を行うことができる。従って、スロット3ごと
にこの測定を繰り返せば、発電機巻線4の全体の部分放
電特性を把握することができる。
【0041】つまり、本第2実施形態では、間接注入法
ではあるが、1つのスロット3内の第1の電極9とサー
チコイル6とを用い、その第1の電極9に既知の電荷量
を持つパルスを流し巻線4との間の静電結合を利用して
その巻線4に注入して上記サーチコイル6から部分放電
を検出するという第1実施形態とは異なる間接注入法を
採用することにより、第1実施形態と同様に、部分放電
の測定を発電機の停止中は勿論のこと発電機の運転中で
あっても容易に行うことができる。その上、上記巻線4
に対する注入電荷は既知のパルス電位Vと、上記電極9
及び巻線4間の静電容量Cとの積となり、その静電容量
Cは実測または上記電極9の形状・寸法等から計算によ
り得られるため、既知の注入電荷に対する放電特性を定
量的にかつ正確に測定することができる。このため、上
記間接注入法による測定を定期的に実施することによ
り、第1実施形態と同様に、発電機巻線4の部分放電状
態を確定した評価に基づき運転中でも継続して管理する
ことができ、発電機巻線の時系列的な劣化状況を正確に
把握してその寿命等を推定することが可能となる。
【0042】なお、上記とは逆に校正電荷パルスの注入
を第2の電極である測温用センサ6にて行い、第1の電
極9により部分放電を検出するようにしてもよい。
【0043】
【実施例】第1実施形態を具体化した第1実施例、及
び、第2実施形態を具体化した第2実施例を以下に説明
し、これら第1及び第2実施例と従来の直接注入法との
測定方法を用いた測定試験結果を併せて示す。
【0044】図7は上記第1または第2実施例を適用す
る発電機の概略断面図を示す。同図において、30,3
0,…はステータ部1に形成された複数のスロット、4
0,40,…は上記各スロット30内に配設された上巻
線40aと下巻線40b(図7では1つの巻線40につ
いてのみ表示し他の巻線40,40…については表示を
省略する)とからなる巻線、60,60,…は上記上巻
線40aと下巻線40bとの間に配設された測温用セン
サである。なお、スロット30,30,…の数は、図例
のものは図示簡略化のために12個で示しているが、発
電機の規模等にもよるが、例えば192個(但し、必ず
3の整数倍の個数)等に設定される。
【0045】上記各スロット30には、図8及び図9に
詳細を示すように、各スロット30の開口部を封止する
例えばエポキシガラス布積層板からなるくさび110が
配設され、この各くさび110と各上巻線40aとの
間、及び、各下巻線40bと各スロット30の底との間
にはそれぞれエポキシガラス板製の第1及び第2のスペ
ーサ120,130が配設されている。なお、図9にお
いて、70は各サーチコイル60を注入回路11もしく
は検出回路12(図3または図6参照)に接続する同軸
ケーブル、100は後述の電極90を検出回路12に接
続する同軸ケーブル、71,101は各同軸ケーブル7
0,100の接地部である。
【0046】上記上巻線40a及び下巻線40bは、図
8に詳細を示すように、それぞれ複数(図例では3組)
の巻線ユニット41,41,41を有し、各巻線ユニッ
ト41は10本の絶縁被覆銅線により構成されている。
そして、各巻線ユニット41はその周囲をマイカテープ
による層間絶縁部51で束ねられ、さらに、3つの巻線
ユニット41,41,41の周囲がガラスマイカテープ
等による対地絶縁部52と、コロナ防止被覆53とによ
り覆われており、これら層間絶縁部51と、対地絶縁部
52と、コロナ防止被覆53とによって絶縁体50が構
成されている。
【0047】そして、第1実施例に係る測定方法を実施
する場合には上記構成の発電機のまま用い、第2実施例
に係る測定方法を実施する場合には上記構成の内の第1
スペーサ120を片面に約1mm厚の銅箔91をコーテ
ィングしたエポキシガラス板により構成された電極90
に交換した発電機を用い、その電極90を第1の電極9
として用いる。
【0048】第1実施例による測定を行うには、複数の
スロット30,30,…の内の任意の1つのスロット3
0内のサーチコイル60を注入回路11(図3参照)に
同軸ケーブル70を介して接続する一方、上記1つのス
ロット30に隣接する他のスロット30内のサーチコイ
ル60を検出回路12に同軸ケーブル70を介して接続
する。そして、上記注入回路11から所定の電位Vのパ
ルスを上記一方のサーチコイル60に流し、隣接する他
方のサーチコイルから部分放電を所定の周波数成分とし
て検出回路12で検出する。
【0049】また、第2実施例による測定を行うには、
複数のスロット30,30,…の内の任意の1つのスロ
ット30内の電極90を注入回路11(図6参照)に同
軸ケーブル100を介して接続する一方、上記と同じス
ロット30内のサーチコイル60を検出回路12に同軸
ケーブル70を介して接続する。そして、上記注入回路
11から所定の電位Vのパルスを電極90に流し、上記
サーチコイルから部分放電を所定の周波数成分として検
出回路12で検出する。
【0050】上記の第1及び第2実施例における両測定
方法において、上記各サーチコイル60と巻線40との
間の絶縁体50の部分または上記電極90と巻線40と
の間の絶縁体50の部分は、図10に示すように、上記
サーチコイル60が電荷注入側である場合には静電容量
Co の標準コンデンサとして、上記サーチコイル60が
検出側である場合には静電容量Ck の結合コンデンサと
してそれぞれ動作する。そして、上記標準コンデンサの
静電容量Co はサーチコイル60または電極90の形状
・寸法等から計算するか実測することにより求められ、
この静電容量Co と上記のパルス電位Vとの積により巻
線40に注入される電荷量が得られる。このため、上記
静電容量Co とパルス電位Vとの値を調整することによ
り、巻線40に対する注入電荷の校正が可能になる。従
って、直接注入法により得られる放電特性と、間接注入
法により得られる放電特性との比(直間比)を予め求
め、この直間比に基づいて上記注入電荷の校正を行うこ
とにより、その校正電荷をサーチコイル60を介して間
接的に巻線40に注入する間接注入法を採用しても、あ
たかも巻線40に電荷を直接注入する直接注入法を行っ
た場合と同じ検出データ、すなわち、放電特性を得るこ
とができるようになる。
【0051】つまり、上記各コンデンサが、上記第1及
び第2実施例の間接注入法による注入電荷を直接注入法
による注入電荷と同じ量になるように校正するための校
正器の一部を構成し、上記各コンデンサの静電容量を予
め上記直間比に基づいて調整しておくことにより、上記
間接注入法を実施しても得られる放電特性の測定結果を
上記直接注入法により得られる測定結果と同じ特性のも
のにすることが可能になる。
【0052】以下、上記の電荷校正方法について図11
に示す比較測定試験結果に基づいて説明する。
【0053】図11は、直接注入法と、第1実施例の隣
接サーチコイル間注入法、第2実施例の電極注入法、及
び、第1実施例における同軸ケーブル70の代わりに3
線一括のリード線7を用いそのリード線7の中継端子を
介して注入する端子注入法の3種類の間接注入法との4
種類の方法を用いた場合の注入電荷量(単位:pC)
と、その注入電荷量を基準として検出された周波数別の
検出電圧(単位:dB)との関係を示したものである。
そして、図11には、直接注入法による測定結果が周波
数成分2MHz について一点鎖線により,4 MHz 及
び6MHz について一点鎖線によりそれぞれ示され、
間接注入法の内の電極注入法による測定結果が周波数成
分2MHz について実線により,4 MHz 及び6MH
z について実線によりそれぞれ示され、隣接サーチコ
イル間注入法による測定結果が周波数成分2MHz につ
いて破線により,4 MHz について破線により,6
MHz について破線によりそれぞれ示され、端子注入
法による測定結果が周波数成分2Mhz について点線
により,4MHz 及び6MHz について点線によりそ
れぞれ示されている。なお、本比較測定試験において
は、上記コンデンサの静電容量は50pF(ピコファラ
ド)相当のものに設定している。
【0054】上記の測定試験結果によれば、直接注入法
による場合(,)に対し、電極注入法(,)、
隣接サーチコイル間注入法(,,)、端子注入法
(,)の順で同一注入電荷量に対する応答(検出電
圧)は増大しているが、注入電荷に対する検出電圧の傾
向は同じであることが分かる。また、間接注入法の内で
電極注入法による場合(,)が直接注入法による場
合(,)と最も近く、隣接サーチコイル間注入法に
よる場合(,,)は直接注入法による場合(,
)に対し20dB程度の差があり、端子注入法による
場合(,)が直接注入法による場合(,)に対
し30dB〜40dBの差があって直接注入法による場
合と最も離れたものとなっている。
【0055】ここで、上記の各間接注入法において注入
電荷量を何倍程度にすれば直接注入法と同じ基準にし得
るかを上記測定試験結果から検討すると、隣接サーチコ
イル間注入法では10倍程度に、電極注入法では周波数
成分2MHz の場合で4倍程度に,4MHz 及び6MH
z の場合で1.5倍程度にそれぞれすればよいことが分
かる。このため、直間比の値として、隣接サーチコイル
注入法の場合では例えば10を、電極注入法では2MH
z の場合に例えば4を,4MHz 及び6MHzの場合に
例えば1.5をそれぞれ設定し、上記コンデンサの静電
容量を各直間比に基づいて増大させることにより、注入
電荷の校正を行うことができる。例えば、本測定試験で
の静電容量が50pFであるため、上記の電極注入法の
4MHz及び6MHz の場合では上記の50pFに直間
比の1.5を乗じて得られる75pF相当の静電容量に
設定すればよい。この場合、スペーサ120と交換する
電極90の寸法・形状等を調整することにより上記75
pF相当の静電容量が発生するようにすればよい。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明における回転機巻線の部分放電測定方法によれば、巻
線の切離しなどの作業を不要とすることができ、運転中
においても実施することができる。しかも、定量的な部
分放電測定を行うことができ、これにより、放電の評価
の確定と、回転機の時系列的な劣化状況についての正確
な把握とを図ることができる。
【0057】請求項2記載の発明における回転機巻線の
部分放電測定方法によれば、請求項1記載の発明と同様
に、巻線の切離しなどの作業を不要とすることができ、
運転中においても実施することができる。しかも、放電
の評価の確定と、回転機の時系列的な劣化状況について
の正確な把握とを図ることができる。加えて、同じスロ
ット内に校正パルス注入用電極と部分放電信号検出用の
電極を配置する構成であるので、校正パルスを検査対象
の巻線に対しより確実に注入することができ、より正確
かつ定量的な部分放電測定を行うことができる。
【0058】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは請求項2記載の発明による効果に加えて、上記のセ
ンサとして予めスロット内に付設されている測温サーチ
コイルを用いるので、別途に部分放電測定用のセンサを
スロット内に配備する必要がなく、既存の現状設備を利
用して簡易な準備で測定を行うことができる。
【0059】請求項4記載の発明によれば、請求項1ま
たは請求項2記載の発明による効果に加えて、回転機を
停止させることなく回転機の運転中に部分放電測定を行
うため、回転機停止の手間が省けるだけでなく、絶縁状
態を連続的に、つまり常時監視することが可能となる。
【0060】請求項5記載の発明によれば、請求項1記
載の発明による効果に加えて、静電結合を利用して巻線
に対し間接的に電荷を注入する場合においても、その巻
線に対して確実に所定量の電荷注入が可能になる。
【0061】また、請求項6記載の発明によれば、請求
項2記載の発明による効果に加えて、静電結合を利用し
て間接的に巻線に電荷を注入する場合においても、その
巻線に対して確実に所定量の電荷注入を行うことができ
る。しかも、第1の電極を既存の回転機に対し付設する
際に、上記静電容量の調整設定を容易に行い得るため、
請求項5記載の発明による場合と比べ上記注入電荷の校
正を容易に行うことができる。
【0062】さらに、請求項7記載の発明によれば、請
求項5または請求項6記載の発明による効果に加えて、
巻線に対し静電結合を利用して間接的に注入する方法を
採っても、上記巻線に対し電荷を直接に注入した場合と
同じ放電特性を得ることができ、これにより、配転機が
停止中であると運転中であるとに拘らず、回転機を停止
した状態でしか得られない上記直接注入の場合と同じ測
定結果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を適用する発電機の概略
断面図である。
【図2】図1のスロットの拡大図である。
【図3】第1実施形態における測定回路の構成図であ
る。
【図4】第2実施形態を適用する発電機の概略断面図で
ある。
【図5】図4のスロットの拡大図である。
【図6】第1実施形態における測定回路の構成図であ
る。
【図7】実施例を適用する発電機の概略断面図である。
【図8】図7の1つのスロットの拡大図である。
【図9】図7の1つのスロットの構成を概略説明する一
部切欠き斜視図である。
【図10】第1,第2実施例における静電容量を原理的
に示す模式図である
【図11】注入電荷量と検出電圧との関係図である。
【符号の説明】
1 ステータ部 2 ロータ部 3,30 スロット 4,40 巻線 4a,40a 上巻線 4b,40b 下巻線 5,50 絶縁体 6,60 測温用サーチコイル(センサ,電
極) 9,90 電極 11 注入回路 12 検出回路 13 表示器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三上 通而 埼玉県熊谷市新堀1008番地 三菱電線工 業株式会社 熊谷製作所内 (72)発明者 吉田 健吾 埼玉県熊谷市新堀1008番地 三菱電線工 業株式会社 熊谷製作所内 (72)発明者 阿戸 威 埼玉県熊谷市新堀1008番地 三菱電線工 業株式会社 熊谷製作所内 (56)参考文献 特開 平4−296675(JP,A) 特開 平3−134576(JP,A) 特開 平7−43411(JP,A) 特表 平8−501389(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 31/02 - 31/06 G01R 31/12 - 31/14

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転機のステータ部のスロットの巻線近
    傍に設けたセンサから、既知の電荷量を有するパルスを
    静電結合を利用して上記巻線に注入し、上記パルスに基
    づいて上記巻線の絶縁部に生じた部分放電信号を静電結
    合を利用して他のスロットに設けたセンサで検出するこ
    とを特徴とする回転機巻線の部分放電測定方法。
  2. 【請求項2】 回転機のステータ部のスロットの巻線近
    傍に電極を設けて第1の電極とし、上記スロットに予め
    設けられている測温用センサを第2の電極とし、上記第
    1及び第2の電極の内の一方の電極から既知の電荷量を
    有するパルスを静電結合を利用して上記巻線に注入し、
    上記パルスに基づいて上記巻線の絶縁部に生じた部分放
    電信号を静電結合を利用して上記第1及び第2の電極の
    内の他方の電極により検出することを特徴とする回転機
    巻線の部分放電測定方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、 センサは巻線の温度監視用としてスロットに予め付設さ
    れている測温用サーチコイルを利用することを特徴とす
    る回転機巻線の部分放電測定方法。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2において、 回転機の運転中にパルスの注入及び部分放電信号の検出
    を行うことを特徴とする回転機巻線の部分放電測定方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項1において、 センサと巻線との間の静電容量を予め調整設定しておく
    ことにより、巻線に注入される電荷が所定量になるよう
    に校正することを特徴とする回転機巻線の部分放電測定
    方法。
  6. 【請求項6】 請求項2において、 第1の電極と巻線との間の静電容量を予め調整設定して
    おくことにより、巻線に注入される電荷が所定量になる
    ように校正することを特徴とする回転機巻線の部分放電
    測定方法。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6において、 静電容量の調整設定を所定の直間比に基づいて行うよう
    にし、 上記直間比として、巻線に対し静電結合を利用して注入
    された間接注入電荷量と、巻線に対し電荷を直接に注入
    した場合の直接注入電荷量との対比において、上記間接
    注入電荷量を直接注入電荷量と同等にし得る倍率の値を
    用いるものとすることを特徴とする回転機巻線の部分放
    電測定方法。
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