JP3225533U - 高枝切鋏 - Google Patents

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篤 岡本
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Abstract

【課題】握力の弱い女性やお年寄りでも容易に枝切り操作可能で、しかも作業者の疲労を少なくし得る高枝切鋏を提供する。【解決手段】先端側パイプ部材2の先端側部分に設けた鋏具50と鋏具50の可動刃51を開閉操作するための操作手段20とを備えた高枝切鋏1であって、操作手段20は、基端側パイプ部材3の基端側部分に設けたハンドル支持部材21とハンドル支持部材21に回動自在に支持したハンドル部材22とハンドル部材22の操作力を鋏具50に伝達する伝達手段40とを備え、ハンドル部材22は、その先端側から順番にグリップ部22aと枢支部22bと連結部とを備え、枢支部22bにおいてハンドル支持部材21に、基端側パイプ部材3に沿って基端側パイプ部材3の先端側へ延びる閉位置と基端側パイプ部材3の側方又は斜め側方へ延びる開位置とにわたって回動自在に支持されている。【選択図】図2

Description

本考案は、高所の枝の剪定や果実の摘み取りに好適な高枝切鋏に関する。
高所の枝の剪定や果実の摘み取りに好適な鋏具として、伸縮自在に嵌合させたパイプ部材を設け、このパイプ部材の先端部に可動刃と固定刃とを有する鋏具を設け、パイプ部材の基端部に操作レバーを設け、操作レバーの操作により可動刃を開閉可能な操作手段をパイプ部材に組み込んでなる高枝切鋏が種々提案されている。
操作レバーとしては、パイプ部材の基端部に設けた固定レバーと、固定レバーの基部に回動自在に支持した可動レバーとを備え、固定レバーに親指をかけ、可動レバーに残りの4本の指をかけて、可動レバーを固定レバー側へ握り寄せることで、可動刃を閉姿勢に回動させるように構成したものが広く採用されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、パイプ部材の基端部にハンドル支持部材を設け、ハンドル支持部材にパイプ部材の先端側へ延びる可動レバーを回動自在に設け、パイプ部材の基部に親指をかけ、可動レバーに残りの4本の指をかけて、可動レバーをパイプ部材側へ握り寄せることで、可動刃を閉姿勢に回動させるように構成したものも提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2011−92078号公報 実開昭53−9250号公報
ところが、特許文献1、2記載の発明のように、可動レバーを固定レバー側やパイプ部材側に握り寄せて、可動刃を閉姿勢に回動させるように構成した高枝切鋏では、握力で可動刃を操作する関係上、比較的細い枝であれば容易に切断できるが、直径5mmを超えるような比較的太い枝を切断する際には、大きな力が必要になる。しかも、可動レバーは、復帰バネにより開放側へ常時付勢されているので、閉姿勢に操作するときには復帰バネの付勢力に抗して可動レバーを握り寄せる必要がある。このため、握力の弱い、女性やお年寄りでは、円滑に枝切りできないという問題があった。また、多数の枝を切断すると、成人男性でも、手に力が入らなくなるという問題がある。
本考案の目的は、握力の弱い女性やお年寄りでも容易に枝切り操作可能で、しかも作業者の疲労を少なくし得る高枝切鋏を提供することである。
本考案に係る高枝切鋏は、パイプ部材と、前記パイプ部材の先端側部分に設けた鋏具と、前記鋏具の刃物を開閉操作するための操作手段とを備えた高枝切鋏であって、前記操作手段は、前記パイプ部材の基端側部分に設けたハンドル支持部材と、前記ハンドル支持部材に回動自在に支持したハンドル部材と、前記ハンドル部材の操作力を鋏具に伝達する伝達手段とを備え、前記ハンドル部材は、その先端側から順番に、手で把持可能なグリップ部と、前記ハンドル支持部材に対する枢支部と、前記伝達手段に対する連結部とを備え、前記枢支部においてハンドル支持部材に、前記パイプ部材に沿ってパイプ部材の先端側へ延びる閉位置と、前記パイプ部材の側方又は斜め側方へ延びる開位置とにわたって回動自在に支持され、前記ハンドル部材のグリップ部を一方の手で握り、前記パイプ部材を他方の手で握るとともに、前記パイプ部材に作用する操作力を腰又は脇腹で受け止めながら、前記ハンドル部材をパイプ部材に沿った閉位置へ操作することで、前記鋏具の刃物を閉状態に操作可能となしたものである。
この高枝切鋏では、ハンドル部材を開位置と閉位置とにわたって回動操作することで、伝達手段を介して鋏具の刃物を開閉操作して、枝を切断することになる。このとき、ハンドル部材は、閉位置では、パイプ部材に沿ってパイプ部材の先端側へ延びるように配置され、開位置では、パイプ部材の側方又は斜め側方へ延びるように配置されるので、枝の切断時には、一方の手でハンドル部材のグリップ部を握り、他方の手でパイプ部材を握った状態で、開いた刃物に枝を挿入し、パイプ部材に作用する操作力を他方の手で受け止めながら、ハンドル部材をパイプ部材側へ一方の手で押し操作して、ハンドル部材を開位置から閉位置へ回動操作することで、枝を切断することになる。また、必要に応じてパイプ部材を腰又は脇腹に当接させて、パイプ部材に作用する操作力を腰や脇腹で受け止めながら、ハンドル部材を一方の手で閉位置へ操作して、枝を切断することになる。このように、腕全体でハンドル部材を操作して、枝を切断できるので、従来のように握力で枝を切断する場合と比較して、握力の弱い女性やお年寄りでも容易に枝切り操作でき、しかも作業者の疲労を少なくできる。また、従来の可動レバーと比較して、ハンドル部材の回動中心からグリップ部までの距離を長くできるので、鋏具に対してテコの原理により大きな力を無理なく作用させることが可能となり、直径15〜20mmの比較的太い枝でも容易に切断することができる。
ここで、前記開位置における、前記ハンドル部材の回動中心とハンドル部材の先端部とを通る直線と、前記パイプ部材の中心線とのなす角度θが60°〜120°であることが好ましい実施の形態である。角度θは、60°未満の場合には、ハンドル部材の操作可能な角度範囲が小さくなって、鋏具の刃物の開閉角度が小さくなったり、操作力の増幅効果が小さくなったりし、また120°を超えると、ハンドル部材を操作する作業者の腕の前腕部と上腕部腕とのなす角度が大きくなって、ハンドル部材に対して力が入り難くなるので、角度θは60°〜120°に設定することが好ましい。
前記ハンドル部材の回動中心とハンドル部材の先端部間の距離をL1(mm)とし、前記ハンドル部材の連結部とハンドル部材の回動中心間の距離をL2(mm)としたときに、3≦L1/L2≦10の関係を満足することが好ましい実施の形態である。L1/L2が3未満の場合には、枝切断時における操作力の増幅効果が十分に得られず、また10を超える場合には、操作力の増幅効果が大きくなり過ぎて、伝達手段や鋏具が破損することがあるので、3≦L1/L2≦10に設定することが好ましい。
前記ハンドル部材を長さ調整可能に構成することも好ましい実施の形態である。このように構成すると、切断する枝の太さなどに応じてハンドル部材の長さを調整して、適正な力で枝を切断することができるので好ましい。
前記ハンドル支持部材を、前記パイプ部材に対して、前記パイプ部材の中心軸回りに回動自在で且つパイプ部材の中心軸方向に移動不能に設けることが好ましい実施の形態である。このように構成することで、パイプ部材の周方向に対する、鋏具の刃物の位置とハンドル部材の位置を調整できるので、ハンドル部材を操作し易い周方向位置に配置しつつ、刃物を枝の切断に好適な周方向位置に調整できる。
前記閉位置において、前記ハンドル部材とパイプ部材間に、前記ハンドル部材のグリップ部を握った手がパイプ部材に接触することを防止可能な隙間を設けることが好ましい。このように構成することで、グリップ部とパイプ部材間に指を挟んで傷付けるという不具合を確実に防止できる。
前記パイプ部材として、伸縮可能に嵌合する複数本のパイプ部材を設けることも好ましい。この場合には、切断する枝の高さに応じてパイプ部材の長さを調整できるので好ましい。
本考案に係る高枝切鋏によれば、腕全体でハンドル部材を操作して、枝を切断できるので、従来のように握力で枝を切断する場合と比較して、握力の弱い女性やお年寄りでも容易に枝切り操作でき、しかも作業者の疲労を少なくできる。また、従来の可動レバーと比較して、ハンドル部材の回動中心からグリップ部までの距離を長くできるので、鋏具に対してテコの原理により大きな力を無理なく作用させることが可能となり、直径15〜20mmの比較的太い枝でも容易に切断することができる。
高枝切鋏の側面図 高枝切鋏の縦断面図 高枝切鋏のハンドル部材付近の縦断面図 高枝切鋏の鋏具付近の縦断面図 高枝切鋏のハンドル部材付近の斜視図 図3のVI-VI線断面図 高枝切鋏の使用方法の説明図 他の構成のハンドル部材を備えた操作手段の図3相当図 他の構成のハンドル部材を備えた操作手段の図3相当図 他の構成のハンドル部材を備えた操作手段の図3相当図
以下、本考案の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1、図2に示すように、高枝切鋏1は、先端側パイプ部材2と、先端側パイプ部材2に伸縮自在に外嵌した基端側パイプ部材3と、先端側パイプ部材2の先端部に取り付けた鋏具50と、両パイプ部材2、3の伸張長さを切り替え可能にロックする長さ調整手段10と、基端側パイプ部材3の基端部に設けたハンドル部材22の操作により、鋏具50の可動刃53を開閉操作する操作手段20とを備えている。尚、本実施の形態では、伸縮自在な2本のパイプ部材2、3を有する高枝切鋏1に本考案を適用した場合について説明するが、2本以外の本数、例えば1本のパイプ部材を有する高枝切鋏や、3本以上のパイプ部材を伸縮自在に連結した高枝切鋏に対しても本考案を同様に適用できる。
長さ調整手段10について説明すると、図2、図4に示すように、両パイプ部材2、3は長さを有する中空のパイプ部材で構成され、先端側パイプ部材2の上面には長さ方向に一定間隔おきに調整穴11が形成され、基端側パイプ部材3の先端近傍部には調整穴11に対応させて1つの挿通穴12が形成されている。基端側パイプ部材3の先端部には略筒状の取付具13が固定され、取付具13の上部には調整レバー14が支軸17を中心に回動自在に枢支され、調整レバー14には基端側パイプ部材3の挿通穴12と先端側パイプ部材2の調整穴11を挿通して両パイプ部材2、3の中央部側へ延びる係止ピン15が回動自在に設けられている。調整レバー14は、バネ部材16により係止ピン15が両パイプ部材2、3の中央部側へ突出するように常時付勢されている。
この長さ調整手段10では、図2、図4に仮想線で示すように、調整レバー14の基端側部分をバネ部材16の付勢力に抗して基端側パイプ部材3側へ操作することで、調整穴11に対する係止ピン15の係合を解除して、基端側パイプ部材3に対する先端側パイプ部材2の伸張量を調整でき、また係止ピン15を調整穴11に係合させることで、図1に実線で図示の収縮位置と、仮想線で図示の伸長位置間において、両パイプ部材2、3を所望の長さに伸縮不能に段階的に連結できるように構成されている。
操作手段20は、図2、図3、図5、図6に示すように、基端側パイプ部材3の基端側部分に設けたハンドル支持部材21と、基端側パイプ部材3と略直交する軸心回りにハンドル支持部材21に回動自在に支持したハンドル部材22と、ハンドル部材22の操作力を鋏具50に伝達する伝達手段40とを備え、ハンドル部材22のグリップ部22aを一方の手で握り、基端側パイプ部材3の長さ方向の途中部に外装したグリップ4を他方の手で握って、ハンドル部材22を、図2に仮想線で図示の開位置と、図2に実線で図示の閉位置とにわたって回動操作することで、鋏具50の可動刃53を開状態と閉状態とに開閉操作するものである。
ハンドル支持部材21は、基端側パイプ部材3の基端部に基端側パイプ部材3の中心線回りに回動自在に外嵌した筒状のベース部23と、ハンドル部材22の基端部を収容支持する収容支持部24とを有している。なお、符号33は、ベース部23の滑りを良くするために基端側パイプ部材3とベース部23間に設けた摺動スリーブである。
ベース部23の長さ方向の途中部には周方向に延びるスリット23aが貫通状に形成され、基端側パイプ部材3の基端近傍部にはスリット23a内に頭部25aが配置されるように規制ビス25が固定され、ハンドル支持部材21は、図3、図6に示すように、スリット23a及び規制ビス25により、基端側パイプ部材3に対して、規制ビス25の頭部25aがスリット23aの端部に当接する角度αの範囲内において、相対的に回動自在で且つ軸方向に対して相対移動不能に取付けられている。
ハンドル部材22は、図2、図3、図5に示すように、その長さ方向の先端側から順番に、手で把持可能なグリップ部22aと、ハンドル支持部材21に対する枢支部22bと、伝達手段40に対する連結部22cとを備えている。
ハンドル部材22は、パイプ部材側に中心を有する緩やかな湾曲状に形成され、ハンドル部材22の枢支部22bには基端側パイプ部材3と略直交するように支軸26が挿通され、支軸26の両端部はハンドル支持部材21に架設状に支持され、ハンドル部材22は、支軸26を介して、グリップ部22aが、基端側パイプ部材3に略平行に沿って基端側パイプ部材3の先端側へ向けて延びる図2、図3に実線で図示の閉位置と、基端側パイプ部材3の側方へ延びる図2に仮想線で図示の開位置とにわたって回動自在にハンドル支持部材21に支持されている。
枢支部22bには捩じりコイルバネからなるバネ部材27が外装され、ハンドル部材22は、このバネ部材27により開位置側へ常時付勢されている。グリップ部22aの基端下部にはフック部28が設けられ、ハンドル支持部材21のベース部23の上部にはフック部28に当接可能なゴム部材などからなる規制部材29が設けられ、ハンドル部材22は、フック部28が規制部材29に当接することで、閉位置よりも基端側パイプ部材3側へ回動することが規制され、閉位置においてグリップ部22aと基端側パイプ部材3間に遊びを持って指を挿入可能な隙間30が形成され、これによりハンドル部材22を閉操作したときに、グリップ部22aを握る指が基端側パイプ部材3に当接しないように構成されている。規制部材29の基部にはU字状の止め部材31が回動自在に設けられ、この止め部材31をフック部28に引っ掛けることで、ハンドル部材22を閉位置に保持できるように構成されている。
連結部22cは間隔をあけて略平行に左右1対設けられ、この1対の連結部22cにわたって基端側パイプ部材3と略直交するように連結ピン32が回転自在に設けられている。連結ピン32の途中部には連結ピン32の長さ方向と直交状に挿通孔32aが形成され、挿通孔32aには伝達手段40の操作ロッド41の基端部が挿通されて、操作ロッド41の基端部に締結したナット部材42により抜け止めされ、ハンドル部材22を閉位置へ操作することにより、伝達手段40の操作ロッド41が引き操作されるように構成されている。
図2に仮想線で示す開位置において、ハンドル部材22の回動中心とハンドル部材22の先端部とを通る直線HLと、パイプ部材の中心線PLとのなす角度θは、60°〜120°、好ましくは70°〜110°、更に好ましくは80°〜100°に設定されている。角度θは、60°未満の場合には、ハンドル部材22の操作可能な角度範囲が小さくなって、鋏具50の可動刃53の開閉角度が小さくなったり、操作力の増幅効果が小さくなったりし、また120°を超えると、ハンドル部材22を操作する作業者の腕の前腕部と上腕部腕とのなす角度が大きくなって、ハンドル部材22に対して力が入り難くなるので、角度θは60°〜120°に設定することが好ましい。
ハンドル部材22の回動中心Pとハンドル部材22の先端部間の距離をL1(mm)とし、ハンドル部材22の連結部22c(連結ピン32の中心)とハンドル部材22の回動中心間の距離をL2(mm)としたときに、3≦L1/L2≦10、好ましくは5≦L1/L2≦8の関係を満足するように構成することが好ましい。L1/L2が3未満の場合には、ハンドル部材22の操作力に対する鋏具50の操作力(枝切断力)の増幅効果が十分に得られず、また10を超える場合には、操作力の増幅効果が大きくなり過ぎて、伝達手段40や鋏具50が破損することがあるので、3≦L1/L2≦10に設定することが好ましい。
伝達手段40について説明すると、図2〜図4に示すように、基端側パイプ部材3内にはハンドル部材22により引き操作される操作ロッド41が設けられ、操作ロッド41は基端側パイプ部材3内を通って、その先端部は基端側パイプ部材3の先端部近くに配置され、操作ロッド41の先端部には取付具13に対応する位置においてホルダー部材43が連結されている。ホルダー部材43には挿通穴12に常時対面するように前後方向に細長い連結部材44が回動可能に設けられ、連結部材44はバネ部材45により先端側上がりに常時付勢され、連結部材44には係合片46が側方へ突出状に形成されている。先端側パイプ部材2内には先端部が可動刃53の下端部に連結された操作棒47が設けられ、操作棒47の上部には係合片46に係合可能な切欠部48が調整穴11と同じ間隔をあけて複数設けられている。連結部材44を上方へ付勢するバネ部材45の付勢力は、長さ調整手段10のバネ部材16により係止ピン15を介して連結部材44を下方へ付勢する付勢力よりも小さく設定され、長さ調整手段10のロック状態では、図2、図4に示すように、連結部材44は基端側パイプ部材3の内面と略平行に配置されて、操作棒47の係合片46が連結部材44の切欠部48に係合した状態となるが、ロックを解除すると、連結部材44の先端部が上方へ回動して先端側パイプ部材2の内面に当接し、操作棒47の係合片46が連結部材44の切欠部48から離脱するように構成されている。
このため、この操作手段20では、係止ピン15が先端側パイプ部材2内に突出した状態、即ち調整レバー14を操作していない状態では、連結部材44が係止ピン15により下方へ押し下げられて、係合片46が操作棒47の切欠部48に係合し、この状態でハンドル部材22を閉位置側へ操作すると、操作ロッド41及び操作棒47が基端側へ引っ張られて可動刃53が閉操作され、ハンドル部材22の操作を緩めると、バネ部材27によりハンドル部材22が開位置側へ復帰するとともに、操作ロッド41及び操作棒47が先端側へ移動して、可動刃53が開放される。また、ハンドル部材22の開閉操作時には、操作ロッド41及び操作棒47が前後移動しても連結部材44が係止ピン15により常時押し下げられた状態となり、係合片46は切欠部48に常時係合した状態に維持されるので、ハンドル部材22の操作に連動して、可動刃53を開閉操作できることになる。一方、調整レバー14の基端側部分を押し操作して、係止ピン15を調整穴11よりも上側へ移動させると、連結部材44が上方へ回動して係合片46が切欠部48から離脱し、両パイプ部材2、3が伸縮自在な状態となり、両パイプ部材2、3の長さを調整した状態で、係止ピン15を調整穴11に係合させると、切欠部48が調整穴11に対応して設けられていることから、連結部材44の係合片46が対応する切欠部48に係合して、前記と同様にハンドル部材22の操作に連動して可動刃53を開閉操作できるように構成されている。尚、長さ調整手段10及び伝達手段40の構成は、前記実施の形態以外の構成を採用することも可能である。
鋏具50は、図2、図4に示すように、先端側パイプ部材2の先端部に取り付けられた固定受部材51と、固定受部材51に枢支軸52を介して回動自在に枢支した刃物としての可動刃53及びそれを覆うカバー部材54と、可動刃53がカバー部材54で覆われるように常時付勢する捩りバネ55とを備えている。
可動刃53の刃部53aはアンビル刃で構成され、可動刃53には下方へ延びる操作部53bが形成され、操作部53bの下端部は伝達手段40の操作棒47の先端部に回動自在に連結されている。固定受部材51には刃部53aを受け止め可能な受部51aが形成され、刃部53aと受部51a間に枝Bを挿入した状態で、可動刃53を閉状態に回動操作することで、刃部53aと受部51a間に枝Bを挟んで切断できるように構成されている。ただし、鋏具50としては、前述した以外の構成のものを採用することができ、例えば固定刃と可動刃とを有するものを採用することもできる。また、カバー部材を備えていない鋏具50を採用することも可能である。
この高枝切鋏1において枝Bを切断する際には、長さ調整手段10により高枝切鋏1の長さを調整した後、図1、図2、図4に示すように、固定受部材51の受部51aと可動刃53の刃部53a間に枝Bを挿入し、ハンドル部材22を閉位置へ操作して可動刃53を閉操作することで、刃部53aと受部51a間において枝Bを切断することになる。より具体的には、ハンドル部材22は、図2に実線で図示の閉位置では、先端側を基端側パイプ部材3の先端側へ向けて、基端側パイプ部材3に沿って配置され、図2に仮想線で図示の開位置では、基端側パイプ部材3の側方又は斜め側方へ延びるように配置されるので、枝Bの切断時には、図1に示すように、一方の手でハンドル部材22のグリップ部22aを握り、他方の手で基端側パイプ部材3のグリップ4を握った状態で、開いた可動刃53に枝Bを挿入し、基端側パイプ部材3に作用する操作力を他方の手で受け止めながら、ハンドル部材22を基端側パイプ部材3側へ一方の手で押し操作して、ハンドル部材22を開位置から閉位置へ回動操作することで、枝Bを切断することになる。また、図7に示すように、必要に応じて基端側パイプ部材3を腰又は脇腹に当接させて、基端側パイプ部材3に作用する操作力を腰や脇腹で受け止めながら、ハンドル部材22を閉位置へ操作して、枝Bを切断することになる。このように、腕全体でハンドル部材22を操作して、枝Bを切断できるので、従来のように握力で枝Bを切断する場合と比較して、握力の弱い女性やお年寄りでも容易に枝切り操作でき、しかも作業者の疲労を少なくできる。また、従来の可動レバーと比較して、ハンドル部材22の回動中心からグリップ部22aまでの距離を長くできるので、鋏具50に対してテコの原理により大きな力を無理なく作用させることが可能となり、細い枝は云うまでもなく、直径15〜20mmの比較的太い枝でも容易に切断することができる。
なお、ハンドル部材22の長さを調整するため、図8に示すように、ハンドル部材22に対して別部材からなる延長ハンドル60を着脱自在に連結したり、図9に示すように、ハンドル部材22の先端側部分に支軸61を中心に回動自在に補助ハンドル62を設けたり、図10に示すように、ハンドル部材22の先端側部分に1対のガイドピン63に沿って伸縮自在な補助ハンドル64を設けたりすることもできる。
以上、本考案の実施形態について説明したが、本考案は前述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲においてその構成を変更し得ることは勿論である。
1 高枝切鋏
2 先端側パイプ部材
3 基端側パイプ部材
4 グリップ
10 長さ調整手段
11 調整穴
12 挿通穴
13 取付具
14 調整レバー
15 係止ピン
16 バネ部材
17 支軸
20 操作手段
21 ハンドル支持部材
22 ハンドル部材
22a グリップ部
22b 枢支部
22c 連結部
23 ベース部
23a スリット
24 収容支持部
25 規制ビス
25a 頭部
26 支軸
27 バネ部材
28 フック部
29 規制部材
30 隙間
31 止め部材
32 連結ピン
32a 挿通孔
33 摺動スリーブ
40 伝達手段
41 操作ロッド
42 ナット部材
43 ホルダー部材
44 連結部材
45 バネ部材
46 係合片
47 操作棒
48 切欠部
50 鋏具
51 固定受部材
51a 受部
52 枢支軸
53 可動刃
53a 刃部
53b 操作部
54 カバー部材
55 捩じりバネ
60 延長ハンドル
61 支軸
62 補助ハンドル
63 ガイドピン
64 補助ハンドル
B 枝
HL 直線
P 回動中心
PL 中心線
α 角度
θ 角度

Claims (7)

  1. パイプ部材と、前記パイプ部材の先端側部分に設けた鋏具と、前記鋏具の刃物を開閉操作するための操作手段とを備えた高枝切鋏であって、
    前記操作手段は、前記パイプ部材の基端側部分に設けたハンドル支持部材と、前記ハンドル支持部材に回動自在に支持したハンドル部材と、前記ハンドル部材の操作力を鋏具に伝達する伝達手段とを備え、
    前記ハンドル部材は、その先端側から順番に、手で把持可能なグリップ部と、前記ハンドル支持部材に対する枢支部と、前記伝達手段に対する連結部とを備え、前記枢支部においてハンドル支持部材に、前記パイプ部材に沿ってパイプ部材の先端側へ延びる閉位置と、前記パイプ部材の側方又は斜め側方へ延びる開位置とにわたって回動自在に支持され、前記ハンドル部材のグリップ部を一方の手で握り、前記パイプ部材を他方の手で握るとともに、前記パイプ部材に作用する操作力を腰又は脇腹で受け止めながら、前記ハンドル部材をパイプ部材に沿った閉位置へ操作することで、前記鋏具の刃物を閉状態に操作可能となした、
    ことを特徴とする高枝切鋏。
  2. 前記開位置における、前記ハンドル部材の回動中心とハンドル部材の先端部とを通る直線と、前記パイプ部材の中心線とのなす角度θが60°〜120°である請求項1記載の高枝切鋏。
  3. 前記ハンドル部材の回動中心とハンドル部材の先端部間の距離をL1(mm)とし、前記ハンドル部材の連結部とハンドル部材の回動中心間の距離をL2(mm)としたときに、3≦L1/L2≦10の関係を満足する請求項1又は2記載の高枝切鋏。
  4. 前記ハンドル部材を長さ調整可能に構成した請求項1〜3のいずれか1項記載の高枝切鋏。
  5. 前記ハンドル支持部材を、前記パイプ部材に対して、前記パイプ部材の中心軸回りに回動自在で且つパイプ部材の中心軸方向に移動不能に設けた請求項1〜4のいずれか1項記載の高枝切鋏。
  6. 前記閉位置において、前記ハンドル部材とパイプ部材間に、前記ハンドル部材のグリップ部を握った手がパイプ部材に接触することを防止可能な隙間を設けた請求項1〜5のいずれか1項記載の高枝切鋏。
  7. 前記パイプ部材として、伸縮可能に嵌合する複数本のパイプ部材を設けた請求項1〜6のいずれか1項記載の高枝切鋏。
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