JP3222817B2 - 簡易エプロン、及びこの簡易エプロンの製造方法 - Google Patents

簡易エプロン、及びこの簡易エプロンの製造方法

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JP3222817B2
JP3222817B2 JP31602597A JP31602597A JP3222817B2 JP 3222817 B2 JP3222817 B2 JP 3222817B2 JP 31602597 A JP31602597 A JP 31602597A JP 31602597 A JP31602597 A JP 31602597A JP 3222817 B2 JP3222817 B2 JP 3222817B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、飲食店や歯科医院
等で用いられる使い捨てに適した簡易エプロンとこの簡
易エプロンの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一度あるいは数度の使用で使い捨ててい
る、いわゆる使い捨て用の簡易エプロンの需要先として
は、焼き肉屋などの飲食店のほか、歯科医院などの医療
現場でも広く用いられるようになった。従来、このよう
な使い捨て用の簡易エプロンの素材としては、紙製のも
の、紙に樹脂薄膜をコーティングしたもの、不織布製の
もの、布製のもの、樹脂フィルム製のもの等の安価な素
材が使用されている。また、エプロン本体と首掛け止め
紐の構造としては、エプロン原紙にエプロン本体と共に
首掛け穴や首掛け止め紐用のスリットを一体形成したも
のと、エプロン本体と首掛け止め紐を別体としたものに
大別できる。エプロン本体と首掛け止め紐を別体とした
簡易エプロンとしては、主に図5,図6に示したものが
用いられている。
【0003】図5に示した簡易エプロンは、エプロン原
紙と紐原紙の送り長さを同じにして連続的に機械製造し
やすいように、エプロン本体1の丈長さと首掛け止め紐
5の長さを同等に構成し、前記首掛け止め紐5の一端側
を前記エプロン本体1の上端部に該エプロン本体の上端
中央部に形成された首宛て部3を挟んでそれぞれ接着4
したものであるが、この首掛け止め紐5の長さをエプロ
ン本体1の丈長さと等しくしていることから紐が長すぎ
てじゃまであり、使用者が紐を適当な長さに切り離して
使用する場合には切り離し部の処置に困る。この構造の
簡易エプロンは近年その需要が増しているエプロン本体
の丈長さを腹部を被う長さから例えば着座状態や仰向け
状態で大腿部までを被えるようにした比較的長い丈長さ
をもつ構造の簡易エプロンでは首掛け止め紐の長さがい
たずらに長くなってしまい特に弊害が顕著にあらわれ
る。また、このタイプの簡易エプロンを連続的に機械製
造しようとする場合、エプロン原紙に対する紐原紙の不
接着のフリー部分が長いことから、カット工程などの加
工工程、完成されたエプロンの折畳み工程や梱包工程で
紐部の長いフリー部分がエプロン本体の所定位置からズ
レやすく機械的生産性が悪いという弊害がある。図4に
示した簡易エプロンは、エプロン本体1の丈長さと関係
なく首掛け止め紐5の長さをエプロン本体1の丈長さよ
り短い適度な長さに構成し、前記首掛け止め紐5の一端
側を前記エプロン本体1の上端部に該エプロン本体の上
端中央部に形成された首宛て部3を挟んでそれぞれ接着
4したものであるが、エプロン原紙と紐原紙から連続的
に機械製造しようとする場合、エプロン原紙と紐原紙の
送り長さが異なるため、その機械的処理が複雑で生産性
が悪く、製造コストが高くなることから、現状では機械
化されていず、手作業で製造しているのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、エプロン原
紙と紐原紙の送り長さを同じにして連続的かつ高速的に
機械製造するのに適したエプロン本体の上端部に接着さ
れる2本の帯状紐の紐長さをエプロン本体の丈長さと同
じ紐長さとした構造のエプロンにおいて、前記帯状紐を
エプロン本体の丈長さに関係なくエプロン本体の丈長さ
より短くした首掛け止め紐として機能される適度な長さ
に形成した簡易エプロンを提供することを目的とする。
更に、この簡易エプロンを連続的かつ高速的に機械製造
するのに適した製造方法を提供することを目的とする。
本発明で提供される簡易エプロンは近年その需要が増し
ているエプロン本体の丈長さを比較的長くした構造の簡
易エプロンに特に利点が顕著にあらわれる。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る簡易エプロンは、紙、紙に樹脂薄膜を
コーティングしたもの、不織布、布、樹脂フィルム等の
使い捨てに適した素材から成り所定の丈長さをもつエプ
ロン本体(1)と、紙、紙に樹脂薄膜をコーティングし
たもの、不織布、布、樹脂フィルム等の使い捨てに適し
た素材から成り前記エプロン本体の丈長さと同等な長さ
をもつ2本の帯状紐(2)とから成り、前記2本の帯状
紐(2)の一端側を前記エプロン本体(1)の上端部に
該エプロン本体の上端中央部に形成された首宛て部
(3)を挟んでそれぞれ接着(4)した構造のエプロン
において、前記帯状紐(2)を、前記上端接着部(4)
を含む該上端接着部から首掛け止め紐(5)として機能
される適度な長さを与えられ、エプロン本体の丈長さよ
り短くした首掛け止め紐として機能させる長さ範囲
(6)と、この首掛け止め紐として機能させる長さ範囲
(6)の下端側の境界位置から該帯状紐の下端部までの
首掛け止め紐として機能させない長さ範囲(7)とに区
分けし、前記首掛け止め紐として機能させない長さ範囲
(7)を該首掛け止め紐として機能させない長さ範囲
(7)に対応するエプロン本体の下部位置にエプロン本
体の丈長さ方向に沿わして接着(8)したことを特徴と
している。接着手段としては、接着糊を介した糊接着、
コーティングされた熱可塑性樹脂薄膜や樹脂フィルムを
介した加熱溶融接着、紙をエンボス加工などにより物理
的に接合する物理的接着など原紙の素材に適した接着手
段が採用可能である。また、帯状紐の前記首掛け止め紐
として機能させない長さ範囲(7)をエプロン本体に接
着させる接着部としては、全面接着のほか、原紙の送り
方向に沿う複数の線状接着、複数個所の部分接着などで
も良く、要するに、前記首掛け止め紐として機能させな
い長さ範囲(7)がエプロン本体から離れずに接着され
ていれば良い。この簡易エプロンは、上端部のみ接着さ
れた前記首掛け止め紐として機能させる長さ範囲(6)
の下端部をエプロン本体(1)に接着された首掛け止め
紐として機能させない長さ範囲(7)から切り離すこと
によってエプロン本体の丈長さと同じ紐長さの帯状紐か
らエプロン本体の丈長さに関係なくエプロン本体の丈長
さより短くした首掛け止め紐として機能される適度な長
さの首掛け止め紐を得ることができる。この簡易エプロ
ンを使用する場合は、帯状紐を切り離して首掛け止め紐
を得るものであることから、紐原紙の素材としては手で
容易に切り離すことができる紙、紙に樹脂薄膜をコーテ
ィングしたもの、不織布などが効果的である。
【0006】前記簡易エプロンに、前記首掛け止め紐と
して機能させる長さ範囲(6)と前記首掛け止め紐とし
て機能させない長さ範囲(7)の境界位置近くの前記首
掛け止め紐として機能させる長さ範囲(6)に該首掛け
止め紐として機能させる長さ範囲(6)をエプロン本体
(1)に接着された首掛け止め紐として機能させない長
さ範囲(7)から切り離すための切り離し用ミシン目
(9)を形成し、この切り離し用ミシン目(9)に沿っ
て上端部のみ接着された前記首掛け止め紐として機能さ
せる長さ範囲(6)の下端部をエプロン本体(1)に接
着された首掛け止め紐として機能させない長さ範囲
(7)から切り離すようにすれば、切り離しが容易であ
り、且つ切り離し両端部をきれいに切り離すことができ
る。
【0007】上記した簡易エプロンの製造方法は、原紙
ロールから繰り出され連続して給送されるエプロンとし
て機能する所定幅をもつ帯状のエプロン原紙(20)
と、原紙ロールから繰り出され前記エプロン原紙(2
0)と同期して給送される首掛け止め紐として機能する
所定幅をもつ2本の帯状の紐原紙(21,21)を、そ
の給送過程で前記2本の紐原紙を前記エプロン原紙に対
して該エプロン原紙の送り方向の中心より同等巾の間隔
位置に配されるようエプロン原紙と2本の紐原紙を互い
に重ね合わせ、この重ね合わせ位置で、前記紐原紙(2
1)を、エプロン本体の上部側に対応し、該エプロン本
体の上端部に接着される上端接着部(4)を含む該上端
接着部から首掛け止め紐(5)として機能される適度な
長さを与えられ、エプロン本体の丈長さより短くした首
掛け止め紐として機能させる長さ範囲(6)と、この首
掛け止め紐として機能させる長さ範囲(6)の下端側の
境界位置から該帯状紐の下端部までの首掛け止め紐とし
て機能させない長さ範囲(7)とに区分けし、この区分
けされた前記首掛け止め紐として機能させる長さ範囲
(6)と首掛け止め紐として機能させない長さ範囲
(7)を原紙の送り方向に交互に等間隔に連続的に設定
し、前記首掛け止め紐として機能させない長さ範囲
(7)と前記上端接着部(4)の接着長さ範囲(10)
からなる合計接着長さ範囲を連続させた連続接着範囲
(11)として、この連続接着範囲(11)を前記エプ
ロン原紙に対して接着する接着工程(31)と、前記連
続接着範囲(11)において互いに接着された前記エプ
ロン原紙(20)と紐原紙(21)を、首掛け止め紐と
して機能させない長さ範囲(7)と上端接着部(4)の
接着長さ範囲(10)との境界位置でエプロン単位ごと
に切り離すと共にこの切り離し位置に接した上端接着部
(4)を設けた側のエプロン原紙をエプロン形状に打ち
抜くカット工程(33)を設けることによって、連続的
かつ高速的に機械製造することができる。
【0008】前記切り離し用ミシン目(9)を形成した
簡易エプロンを製造するには、前記接着工程(31)の
前に、前記首掛け止め紐として機能させる長さ範囲
(6)と前記首掛け止め紐として機能させない長さ範囲
(7)の境界位置近くの前記首掛け止め紐として機能さ
せる長さ範囲(6)に該首掛け止め紐として機能させる
長さ範囲(6)をエプロン本体(1)に接着される首掛
け止め紐として機能させない長さ範囲(7)から切り離
すための切り離し用ミシン目(9)を形成するミシン目
形成工程(30)を設けることによって達成できる。
【0009】また、前記カット工程(33)の前に、前
記エプロン原紙(20)を該エプロン原紙の長さ方向の
中心線(L3)に沿って長手方向に折り目を付して二つ
折りにする二つ折り工程(32)を設け、この二つ折り
工程(32)で二つ折りにされたエプロン原紙(20)
を前記カット工程(33)で折り目に沿って左右対象と
なる所定のエプロン形状に打ち抜くようにしても良い。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に係る簡易エプロン及びこ
の簡易エプロンの製造方法について添付の図面を参照し
ながら説明する。図1は本発明の簡易エプロンを示して
いる。この簡易エプロンは、所定の丈長さをもつ紙製素
材から成るエプロン本体1と、このエプロン本体1の丈
長さと同等な長さをもつ紙に樹脂薄膜をコーティングし
た2本の帯状紐2,2とから成り、これら2本の帯状紐
2,2の一端側を前記エプロン本体1の上端部に該エプ
ロン本体1の上端中央部をわん曲にカットして形成され
た首宛て部3を挟んで接着4したものであり、新規な構
成としては、前記帯状紐2,2を、前記上端接着部4を
含む該上端接着部4から首掛け止め紐5として機能され
る適度な長さを与えられ、エプロン本体1の丈長さより
短くした首掛け止め紐として機能させる長さ範囲6と、
この首掛け止め紐として機能させる長さ範囲6の下端側
の境界位置から該帯状紐2,2の下端部までの首掛け止
め紐として機能させない長さ範囲7とに区分けし、前記
首掛け止め紐として機能させない長さ範囲7を該首掛け
止め紐として機能させない長さ範囲7に対応するエプロ
ン本体1の下部位置にエプロン本体の丈長さ方向に沿わ
して接着8したことである。前記上端接着部4と前記首
掛け止め紐として機能させない長さ範囲7による帯状紐
2,2とエプロン原紙1との接着方法は、帯状紐にコー
ティングされた熱可塑性樹脂薄膜を介した加熱溶融接着
であり、原紙の送り方向に沿う複数の線状接着である。
エプロン本体1と帯状紐2,2の素材としては、前記し
たもののほか、不織布、布、樹脂フィルム等の使い捨て
に適した素材が採用可能である。また、接着手段として
は、エプロン原紙と紐原紙の素材に適した接着手段が採
用可能であり、例えば、前記したように熱可塑性樹脂薄
膜をコーティングしたものや原紙を樹脂フィルムなど加
熱溶融接着に適した素材としたものは加熱溶融接着方法
が適しているが、その他、接着糊を介した糊接着方法
や、紙をエンボス加工などにより物理的に接合する物理
的接着方法など、エプロン原紙と紐原紙の素材に適した
接着方法が採用される。また、帯状紐2,2の前記首掛
け止め紐として機能させない長さ範囲7をエプロン本体
1に接着させる接着部としては、前記した原紙の送り方
向に沿う複数の線状接着のほか、全面接着や両端接着範
囲を含む複数個所の部分接着などでも良く、要するに、
前記首掛け止め紐として機能させない長さ範囲7がエプ
ロン本体1から離れずに接着されていれば良い。
【0011】図1で符号9は、首掛け止め紐として機能
させる長さ範囲6をエプロン本体1に接着された首掛け
止め紐として機能させない長さ範囲7から切り離すため
の切り離し用ミシン目であり、この切り離し用ミシン目
9は、前記首掛け止め紐として機能させる長さ範囲6と
前記首掛け止め紐として機能させない長さ範囲7の境界
位置近くの前記首掛け止め紐として機能させる長さ範囲
6に形成してある。この切り離し用ミシン目9に沿って
上端部のみ接着4された前記首掛け止め紐として機能さ
せる長さ範囲6の下端部をエプロン本体1に接着された
首掛け止め紐として機能させない長さ範囲7から切り離
すようにすれば、切り離しが容易であり、且つ切り離し
両端部をきれいに切り離すことができる。なお、この切
り離し用ミシン目9の形成は、本発明の必須要件ではな
く、この簡易エプロンは、上端部のみ接着された前記首
掛け止め紐として機能させる長さ範囲6の下端部をエプ
ロン本体1に接着された首掛け止め紐として機能させな
い長さ範囲7から切り離すことによってエプロン本体1
の丈長さと同じ紐長さの帯状紐2,2からエプロン本体
1の丈長さに関係なくエプロン本体1の丈長さより短く
した首掛け止め紐として機能される適度な長さの首掛け
止め紐5を得ることができる。この簡易エプロンを使用
する場合は、帯状紐2,2を切り離して首掛け止め紐5
を得るものであることから、帯状紐2,2の素材として
は手で容易に切り離すことができる紙、紙に樹脂薄膜を
コーティングしたもの、不織布などが効果的である。
【0012】次に本発明の簡易エプロンの製造方法につ
いて、基本的な製造工程を示す図2、図2の製造工程に
二つ折り工程を加えた製造工程を示す図3、二つ折り工
程を含む本発明の簡易エプロンの製造装置の概略を示す
図4を加えて説明する。なお、図2は接着工程を経過し
た原紙がカット工程に至る工程図を、図3は接着工程と
二つ折り工程を経過した原紙がカット工程に至る工程図
をそれぞれ示している。原紙ロールから繰り出され連続
して給送されるエプロンとして機能する所定幅をもつ帯
状のエプロン原紙20と、原紙ロールから繰り出され前
記エプロン原紙20と同期して給送される首掛け止め紐
として機能する所定幅をもつ2本の帯状の紐原紙21,
21を、その給送過程で前記2本の紐原紙21,21を
前記エプロン原紙20に対して該エプロン原紙20の送
り方向の中心より同等巾の間隔位置に配されるようエプ
ロン原紙20と2本の紐原紙21,21を互いに重ね合
わせ、この重ね合わせ位置で、前記紐原紙21,21
を、エプロン本体1の上部側に対応し、該エプロン本体
1の上端部に接着される上端接着部4を含む該上端接着
部4から首掛け止め紐5として機能される適度な長さを
与えられ、エプロン本体1の丈長さより短くした首掛け
止め紐として機能させる長さ範囲6と、この首掛け止め
紐として機能させる長さ範囲6の下端側の境界位置から
該帯状紐2,2の下端部までの首掛け止め紐として機能
させない長さ範囲7とに区分けし、この区分けされた前
記首掛け止め紐として機能させる長さ範囲6と首掛け止
め紐として機能させない長さ範囲7を原紙の送り方向に
交互に等間隔に連続的に設定し、前記首掛け止め紐とし
て機能させない長さ範囲7と前記上端接着部4の接着長
さ範囲10からなる合計接着長さ範囲を連続させた連続
接着範囲11として、この連続接着範囲11を前記エプ
ロン原紙20に対して接着する接着工程31と、前記連
続接着範囲11において互いに接着された前記エプロン
原紙20と紐原紙21,21を、図2,図3に一点鎖線
L1で示す首掛け止め紐として機能させない長さ範囲7
と上端接着部4の接着長さ範囲10との境界位置でエプ
ロン単位ごとに切り離すと共にこの切り離し位置に接し
た上端接着部4を設けた側のエプロン原紙1を同じく図
2,図3に一点鎖線L2で区画された範囲をエプロン形
状に打ち抜くカット工程33を設けることによって、連
続的かつ高速的に機械製造することができる。前記接着
工程31は、すでに簡易エプロンのところで説明したよ
うに加熱溶融接着方法のほか、接着糊を介した糊接着、
紙をエンボス加工などにより物理的に接合する物理的接
着などエプロン原紙と紐原紙の素材に適した接着手段が
採用可能であり、糊接着の場合は図4の接着工程31と
エプロン原紙20の原紙ロールの間にエプロン原紙20
の所定位置に糊付けする糊付け装置を配設することによ
り達成できる。また、前記カット工程33は、ダイカッ
トロールと受けロールの間を接着工程を経た原紙を通過
させることによって達成されるが、エプロン単位ごとに
切り離す切り離し加工とエプロン形状に打ち抜く打ち抜
き加工は同じダイカットロールで達成しても良く、また
別のダイカットロールで達成することもできる。前記切
り離し用ミシン目9を形成した簡易エプロンを製造する
には、前記接着工程31の前に、前記首掛け止め紐とし
て機能させる長さ範囲6と前記首掛け止め紐として機能
させない長さ範囲7の境界位置近くの前記首掛け止め紐
として機能させる長さ範囲6に該首掛け止め紐として機
能させる長さ範囲6をエプロン本体1に接着される首掛
け止め紐として機能させない長さ範囲7から切り離すた
めの切り離し用ミシン目9を形成するミシン目形成工程
30を設けることによって達成できる。
【0013】また、図3の製造工程に示すように、前記
カット工程33の前で好ましくは前記接着工程31とカ
ット工程33との間に、前記エプロン原紙20を該エプ
ロン原紙20の長さ方向の中心線L3に沿って長手方向
に折り目を付して二つ折りにする折舟を配した二つ折り
工程32を設け、この二つ折り工程32で二つ折りにさ
れたエプロン原紙20を前記カット工程33で折り目に
沿って左右対象となる所定のエプロン形状に打ち抜くよ
うにしても良い。
【0014】前記カット工程33を通過して図1に示し
た簡易エプロンが連続的に次々と製造される。このカッ
ト工程33の後に製品として完成された簡易エプロンを
図示しない折り工程(二つ折り,四つ折り)を経て搬送
や梱包に適するよう折たたむようにする。
【0015】
【実施例】図1に示した簡易エプロンはエプロン本体1
の丈長さ60cm,幅40cmであるが、エプロン本体
の丈長さを成人着座状態で膝まで被うに必要な例えば8
0cm程度のエプロン本体の丈長さとした場合でも、首
掛け止め紐5として必要な長さはエプロン丈長さに関係
なくほぼ一定であることから、丈長さ60cmから80
cmに増した20cmの増加分がエプロン本体1に接着
される前記首掛け止め紐として機能させない長さ範囲7
として増加されるにすぎない。
【0016】
【発明の効果】本発明に係る簡易エプロンによれば、エ
プロン原紙と紐原紙の送り長さを同じにして連続的かつ
高速的に機械製造するのに適したエプロン本体(1)の
上端部に接着(4)される2本の帯状紐(2,2)の紐
長さをエプロン本体の丈長さと同じ紐長さとした構造の
エプロンにおいて、前記帯状紐(2,2)をエプロン本
体(1)の丈長さに関係なくエプロン本体の丈長さより
短くした首掛け止め紐(5)として機能される適度な長
さに形成した簡易エプロンを提供することができる。こ
のように、本発明の簡易エプロンによれば、エプロン本
体と同等な長さとされた帯状紐が長すぎてじゃまになる
こともなく、従来のエプロンのように長い紐の不要部分
を切り離して使用する場合の切り離し部の処置に困ると
いう弊害も解消できる。本発明に係る簡易エプロンは近
年その需要が増しているエプロン本体の丈長さを比較的
長くした構造の簡易エプロンにおいて特に利点が顕著に
あらわれる。
【0017】また、本発明に係る簡易エプロンの製造方
法によれば、前記首掛け止め紐として機能させない長さ
範囲(7)と上端接着部(4)の接着長さ範囲(10)
からなる合計接着長さ範囲を連続させた連続接着範囲
(11)としたことから接着工程(31)が簡素化で
き、カット工程(33)で前記連続接着範囲(11)に
おいて互いに接着された前記エプロン原紙(20)と紐
原紙(21)を、首掛け止め紐として機能させない長さ
範囲(7)と上端接着部(4)の接着長さ範囲(10)
との境界位置でエプロン単位ごとに順次切り離していけ
ば単位ごとのエプロンを形成できることからカット工程
(33)を簡素化でき、本発明で提供された新規な簡易
エプロンを連続的かつ高速的に機械製造することができ
る。
【0018】また、本発明に係る簡易エプロンの製造方
法によれば、帯状紐(21)の前記首掛け止め紐として
機能させない長さ範囲(7)と上端接着部(4)をエプ
ロン原紙(20)に接着してあり、例えエプロン本体の
丈長さを比較的長く形成したエプロンを製造する場合で
も、エプロン原紙に対する紐原紙の不接着のフリー部分
が長くならないことから、カット工程などの加工工程、
完成されたエプロンの折畳み工程や梱包工程で紐部がエ
プロン本体の所定位置からズレるような弊害もなくエプ
ロン本体に対する帯状紐の取付けがきれいな簡易エプロ
ンを製造しやすい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の簡易エプロンを示す平面図である。
【図2】本発明の簡易エプロンの製造工程を示す平面図
である。
【図3】本発明の簡易エプロンの他の製造工程を示す平
面図である。
【図4】本発明の簡易エプロンの製造装置を示す正面図
である。
【図5】従来の簡易エプロンを示す平面図である。
【図6】従来の簡易エプロンを示す平面図である。
【符号の説明】
1 エプロン本体 2,2 帯状紐 3 首宛て部 4 上端接着部 5 首掛け止め紐 6 首掛け止め紐として機能させる長さ範囲 7 首掛け止め紐として機能させない長さ範囲 9 切り離し用ミシン目 10 上端接着部の接着長さ範囲 11 連続接着範囲 20 エプロン原紙 21,21 紐原紙 30 ミシン目形成工程 31 接着工程 32 二つ折り工程 33 カット工程

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙、紙に樹脂薄膜をコーティングしたも
    の、不織布、布、樹脂フィルム等の使い捨てに適した素
    材から成り所定の丈長さをもつエプロン本体(1)と、
    紙、紙に樹脂薄膜をコーティングしたもの、不織布、
    布、樹脂フィルム等の使い捨てに適した素材から成り前
    記エプロン本体の丈長さと同等な長さをもつ2本の帯状
    紐(2,2)とから成り、前記2本の帯状紐(2)の一
    端側を前記エプロン本体(1)の上端部に該エプロン本
    体の上端中央部に形成された首宛て部(3)を挟んでそ
    れぞれ接着(4)した構造のエプロンにおいて、 前記帯状紐(2)を、前記上端接着部(4)を含む該上
    端接着部から首掛け止め紐(5)として機能される適度
    な長さを与えられ、エプロン本体の丈長さより短くした
    首掛け止め紐として機能させる長さ範囲(6)と、この
    首掛け止め紐として機能させる長さ範囲(6)の下端側
    の境界位置から該帯状紐の下端部までの首掛け止め紐と
    して機能させない長さ範囲(7)とに区分けし、前記首
    掛け止め紐として機能させない長さ範囲(7)を該首掛
    け止め紐として機能させない長さ範囲(7)に対応する
    エプロン本体の下部位置にエプロン本体の丈長さ方向に
    沿わして接着(8)したことを特徴とする簡易エプロ
    ン。
  2. 【請求項2】 前記首掛け止め紐として機能させる長さ
    範囲(6)と前記首掛け止め紐として機能させない長さ
    範囲(7)の境界位置近くの前記首掛け止め紐として機
    能させる長さ範囲(6)に該首掛け止め紐として機能さ
    せる長さ範囲(6)をエプロン本体(1)に接着された
    首掛け止め紐として機能させない長さ範囲(7)から切
    り離すための切り離し用ミシン目(9)を形成したこと
    を特徴とする請求項1記載の簡易エプロン。
  3. 【請求項3】 原紙ロールから繰り出され連続して給送
    されるエプロンとして機能する所定幅をもつ帯状のエプ
    ロン原紙(20)と、原紙ロールから繰り出され前記エ
    プロン原紙(20)と同期して給送される首掛け止め紐
    として機能する所定幅をもつ2本の帯状の紐原紙(2
    1,21)を、その給送過程で前記2本の紐原紙を前記
    エプロン原紙に対して該エプロン原紙の送り方向の中心
    より同等巾の間隔位置に配されるようエプロン原紙と2
    本の紐原紙を互いに重ね合わせ、この重ね合わせ位置
    で、前記紐原紙(21)を、エプロン本体の上部側に対
    応し、該エプロン本体の上端部に接着される上端接着部
    (4)を含む該上端接着部から首掛け止め紐(5)とし
    て機能される適度な長さを与えられ、エプロン本体の丈
    長さより短くした首掛け止め紐として機能させる長さ範
    囲(6)と、この首掛け止め紐として機能させる長さ範
    囲(6)の下端側の境界位置から該帯状紐の下端部まで
    の首掛け止め紐として機能させない長さ範囲(7)とに
    区分けし、この区分けされた前記首掛け止め紐として機
    能させる長さ範囲(6)と首掛け止め紐として機能させ
    ない長さ範囲(7)を原紙の送り方向に交互に等間隔に
    連続的に設定し、前記首掛け止め紐として機能させない
    長さ範囲(7)と前記上端接着部(4)の接着長さ範囲
    (10)からなる合計接着長さ範囲を連続させた連続接
    着範囲(11)として、この連続接着範囲(11)を前
    記エプロン原紙に対して接着する接着工程(31)と、
    前記連続接着範囲(11)において互いに接着された前
    記エプロン原紙(20)と紐原紙(21,21)を、首
    掛け止め紐として機能させない長さ範囲(7)と上端接
    着部(4)の接着長さ範囲(10)との境界位置でエプ
    ロン単位ごとに切り離すと共にこの切り離し位置に接し
    た上端接着部(4)を設けた側のエプロン原紙をエプロ
    ン形状に打ち抜くカット工程(33)から成る簡易エプ
    ロンの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記接着工程(31)の前に、前記首掛
    け止め紐として機能させる長さ範囲(6)と前記首掛け
    止め紐として機能させない長さ範囲(7)の境界位置近
    くの前記首掛け止め紐として機能させる長さ範囲(6)
    に該首掛け止め紐として機能させる長さ範囲(6)をエ
    プロン本体(1)に接着される首掛け止め紐として機能
    させない長さ範囲(7)から切り離すための切り離し用
    ミシン目(9)を形成するミシン目形成工程(30)を
    設けたことを特徴とする請求項3記載の簡易エプロンの
    製造方法。
  5. 【請求項5】 前記カット工程(33)の前に、前記エ
    プロン原紙(20)を該エプロン原紙の長さ方向の中心
    線(L3)に沿って長手方向に折り目を付して二つ折り
    にする二つ折り工程(32)を設け、この二つ折り工程
    (32)で二つ折りにされたエプロン原紙を前記カット
    工程(33)で折り目に沿って左右対象となる所定のエ
    プロン形状に打ち抜くようにしたことを特徴とする請求
    項3記載の簡易エプロンの製造方法。
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