JP3222098U - 救命時に役立つ手帳 - Google Patents

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Abstract

【課題】救急搬送時及びその後の医療行為時などにおける個人の救命時に役立つ手帳であって、年配の方でも使いやすい手帳を提供する。【解決手段】 開閉可能に接続された表面部と裏面部とを有する表紙部と、前記表紙部に取り付けられるか、または、前記表紙部における前記表面部と前記裏面部の間に設けられており、特定の個人が傷病時において搬送、処置、救命及び医療行為を受ける際に有用な、前記個人に関する情報の記入欄を有する医療情報記入ページと、前記表紙部に取り付けられるか、または、前記表面部と前記裏面部の間に設けられており、健康保険証、診察券、消耗品及び常用薬のうち少なくとも一つを収容する収容部と、を有する手帳。【選択図】 図1

Description

本考案は、救急搬送時及びその後の医療行為時などにおける個人の救命時及び日常の通院時に役立つ手帳に関する。
近年、社会の高齢化が進んでいることなどから、人々に対する医療面でのサポートを充実させることが求められている。また、インターネットや情報通信機器の発展が進み、社会が情報化する一方で、年配の人ほど、若い人に比べて新しい電子機器などを使いこなすのが苦手であるという傾向がある。
そこで、生活を便利にするツールとして一般に普及している手帳や収納ケースなどを、高齢者にとって使いやすいものに改良する試みがある。しかしながら、従来の手帳や収納ケースは、健康保険証や診察券、お薬手帳などを収容できるように作製されていても、病歴や既往症などについては記載欄などが設けられておらず、医療行為時に有用となる情報を伝達するという観点では課題を有している。
本考案は、このような課題を解決するためになされたものであり、救急搬送時及びその後の医療行為時などにおける個人の救命時に役立つ手帳であって、年配の方でも使いやすい手帳を提供することである。
このような課題を解決するために本考案に係る救命時及び医療行為を受診時に役立つ手帳は、
開閉可能に接続された表面部と裏面部とを有する表紙部と、
前記表紙部に取り付けられるか、または、前記表紙部における前記表面部と前記裏面部の間に設けられており、特定の個人が傷病時において搬送、処置、救命及び医療行為を受ける際に有用な、前記個人に関する情報の記入欄を有する医療情報記入ページと、
前記表紙部に取り付けられるか、または、前記表面部と前記裏面部の間に設けられており、健康保険証、診察券、消耗品及び常用薬のうち少なくとも一つを収容する収容部と、を有する。
本考案に係る手帳は、健康保険書などを収容する収容部に加えて、医療情報記入ページを有する。医療情報記入ページは、その手帳の所有者が医療行為を受ける際に有用である個人に関する情報の記入欄を有する。したがって、手帳の所有者が、医療情報記入ページの記入欄に情報を記入しておき所持しておくことで、救急搬送時の救急救命士や、医療行為時における医師などが、有用な医療情報を取得することができる。これにより、このような手帳は、手帳を所有する個人の救命に資する。また、手帳であるため、電子機器などの使用を苦手とする人にとっても使いやすく、また、使用のために電力などを必要とすることもない。さらに、診断や治療行為に有用なものと情報を一元的に収容できるため、救急搬送時のような緊急事態においても、素早く持ち出し、必要な情報を伝えることができる。
また、たとえば、本考案に係る手帳は、前記医療情報記入ページ及び前記収容部のうち少なくとも一方を、前記表紙部に対して着脱可能に係止する係止部を有してもよい。
このような手帳は、着脱可能な係止部を有するため、収容部や医療情報記入ページを、必要に応じて追加したり、削除したりすることができる。また、医療情報記入ページの情報を更新等する際に、古いページを新しいページと入れ替えることにより、容易に行うことが可能である。
また、たとえば、前記表面部及び前記裏面部は略矩形であってもよく、一方の辺の長さが105〜210mmであり、他方の辺の長さが148〜297mmであってもよい。
本考案に係る救命時に役立つ手帳の大きさは特に限定されないが、上述のような寸法の範囲内とすることにより、バッグ・かばんなどに収納して持ち運びが容易であるため好ましい。
また、たとえば、本発明に係る救命に役立つ手帳は、前記表紙部および収容部を含む手帳本体部を内部に収容可能であって、開放時において前記表紙部に係合した状態で前記表面部と前記裏面部とを開閉することができ、閉止時において前記表紙部、前記医療情報記入ページ、前記収容部および前記収容部に収容される被収容物が脱落することを防止する開閉部を有するケースを、さらに有してもよい。
このような手帳は、開閉部を有するケースを有するため、持ち運び中に被収容物が手帳から脱落する問題を防止できるため、健康保険証などの貴重品の収容に好適に用いることができる。また、ケースにより手帳本体部の劣化や破損を防止することができ、このような手帳は優れた耐久性および信頼性を有する。また、ケースが手帳本体部に係合した状態で表紙部を開いて使用することができるため、ケースを紛失したりする問題を防止することができるとともに、持ち運びが容易である。
また、たとえば、前記医療情報記入ページの前記記入欄は、前記個人の氏名、生年月日を含む本人情報を記入する本人情報記入欄と、前記個人の既往歴を含む既往歴情報を記入する既往歴記入欄と、前記個人が服薬中の薬の名称を含む服薬情報を記入する服薬情報記入欄と、を有してもよい。
氏名と成年月日を含む本人情報は、医療情報として有用であるだけでなく、本人を迅速に特定して家族などに連絡するためにも有用である。既往歴情報と服薬情報は、救急救命士や医師などが診断や治療などの医療行為を行う際に、適切な判断および処置を行うために極めて有用である。したがって、このような手帳は、手帳を所有する個人の救命に資する。また、各記入欄に記載される本人情報や服薬情報は、病院及び薬局の受付などにおいて用紙に情報を記入する際に、所有者の記憶をサポートすることができ、情報の伝達が正確になる。また、必要に応じて手帳を医療関係者に提示することで、記入したり口頭で伝えたりするなどの困難性及び煩わしさを、軽減することが可能である。
また、たとえば、前記医療情報記入ページの前記記入欄は、前記個人をサポートする人物又は機関の氏名又は名称、電話番号並びに続柄を含む人的なサポート情報を記入する緊急連絡先記入欄を有してもよい。
医療行為を受ける場合、家族や後見人など、人的なサポートが必要になる場合があるが、このような手帳は、病院のスタッフなどが、手帳を有する個人をサポートできる人へ連絡することを容易にする。また、高齢者が手帳を所持する場合において、手帳の所有者に緊急事態が発生した場合には連絡を受けられる蓋然性が高まるので、手帳の所有者の家族の不安感を軽減できる。
また、たとえば、前記収容部は、前記常用薬を1回の服用分毎に分けて収納可能な複数の薬収容ポケットを有してもよい。
このような手帳は、手帳の所有者が、外出先などにおいて薬を容易に摂取することを可能にする。また、収容された薬の種類や数などは、救急救命士や医師などが、診断や治療などの医療行為を行う際に有用な情報となる。
また、たとえば、前記収容部は、前記健康保険証または前記診察券を収容するカードポケットを有してもよい。
このような手帳は、通院時などにおいて健康保険証や診察券を持ち出すことを容易にするとともに、手帳の所有者が円滑に医療行為を受けることを可能にする。
図1は、本考案の一実施形態に係る救命に役立つ手帳の外観図である。 図2は、図1に示す救命に役立つ手帳の表紙部を開いた状態を示す図である。 図3は、図1に示す救命に役立つ手帳の医療情報記入ページを開いた状態を示す図である。 図4は、図1に示す救命に役立つ手帳における収容部の一つが設けられたページを開いた状態を示す図である。 図5は、図1に示す救命に役立つ手帳における収容部の他の一つが設けられたページを開いた状態を示す図である。 図6は、図3に示す医療情報記入ページに備えられる記入欄の一例を示す図である。 図7は、図3に示す医療情報記入ページに備えられる記入欄の他の一例を示す図である。 図8は、本考案の他の実施形態に係る救命に役立つ手帳の外観図である。
図1は、本考案の一実施形態に係る救命に役立つ手帳10(以下、単に「手帳10」という。)の外観図である。手帳10の形状は、スケジュール管理やビジネス用途として使用する一般的な手帳と同様であってよい。ただし、手帳10は、後述するように収容部60a、60bを含むため、その厚さHは通常の手帳より厚めに作製してあってもよい。手帳10の厚さHは、たとえば、(10)mm〜(60)mm程度とすることが好ましいが、特に限定されない。
図1に示すように、手帳10は、表紙部20と、係止部30とを有する。表紙部20は、開閉可能に接続された表面部22と裏面部28と、表面部22と裏面部28とを接続する背部分27とを有する。表紙部20は、表紙部20の内部に収容される医療情報記入ページ40など(図5参照)より強度の高い厚紙、プラスチック、布、革、木およびこれらの複合材などによって作製することができるが、特に限定されない。
表紙部20の色は、黄色、赤、青など、目立つ色とすることが好ましく、黄色とすることが特に好ましい。表紙部20の色を黄色のような目立つ色とすることにより、たとえば救急搬送時に駆けつけた救急隊員や手帳10の所有者の家族など、手帳10の所有者以外の者が、手帳10を容易に見つけることができる。また、表紙部20の色を、「単色の黄色」のような分かりやすいカラーリングとすることにより、会話の際において、「黄色の手帳」のような通称で手帳を特定しやすくなる。なお、図8に示すように、手帳10がケース180に収容される場合は、ケース180の色を、表紙部20と同様に、黄色、赤、青などの目立つ色にしてもよく、これとは異なり、ケース180を透明として、表紙部20の色が、ケース180の外部から見えるようにしてもよい。
手帳10のサイズは特に限定されないが、図1に示すように、表面部22及び裏面部28は略矩形であり、一方の辺の長さL1が105〜210mmであり、他方の辺の長さL2が148〜297mmであることが好ましい。表面部22及び裏面部28の寸法をこのような範囲内とすることにより、手帳10は、バッグ・かばんなどに収納して持ち運びが容易となるため好ましい。なお、図1に示す手帳10では、表面部22と裏面部28とは同じ形状および大きさである。
表紙部20の表面部22には、手帳のタイトル24と、氏名記入欄25と、注意記載26が設けられている。手帳のタイトル24は、手帳10の所有者や、所有者が手帳10の内容を伝えようとする人などが、手帳10を特定するのを容易にするため設けられる。手帳10のタイトルは「救命手帳」のように、手帳10が救命に役立つものであることを、手帳10を見た者が認識できるものであることが好ましい。
氏名記入欄25は、手帳10の所有者を特定するために設けられる。氏名記入欄25は、手帳10を見た者が、その手帳10が誰のものであるかを容易に認識できるように、表面部22の目立つ場所に設けられる。手帳10の所有者は、氏名記入欄25に名前を記入してから、手帳10を使用することが好ましい。氏名記入欄25への氏名の記入は、所有者自身が行うものであってもよく、手帳10の製造者や販売者が名入れをして行うものであってもよい。
注意記載26は、店頭などにおいて手帳10の用途や特徴などをPRする目的や、救急搬送時に駆けつけた救急隊員や家族などに対して、手帳10に医療行為に役立つ情報が含まれることを認識させる目的で設けられる。注意記載26には、手帳10の特徴や用途を、簡潔に記載する。たとえば、注意記載26の内容は、以下のようなものである。「この手帳(ファイル)は、通院等に必要な「物」と「情報」を収納できます。次のような場合でご利用ください。(1)病院(薬局)への通院・救急搬送を依頼する場合に提示(2)救急搬送を依頼する場合に提示(3)外出・旅行の際の携帯」
図2は、図1に示す手帳10の表紙部20を開いた状態を示す図である。手帳10は、収容部60a、60bと医療情報記入ページ40(図3参照)を有する。収容部60a、60bと医療情報記入ページ40は、表紙部20に取り付けられるか、または、表紙部20における表面部22と裏面部28の間に設けられる。
表紙部20における表面部22の内面側には、固定式の収容部60aとしてのカードポケット62aとお薬手帳入れ62cが設けられている。カードポケット62aには、健康保険証が収容できるようになっている。また、お薬手帳入れ62cは、カードサイズID−1(ISO/IEC 7810)より大きいサイズのお薬手帳などが収容できるようになっている。健康保険証とお薬手帳は、特定の病院の診察券などに比較して使用頻度が高いため、表面部22の内面側に健康保険証のカードポケット62aとお薬手帳入れ62cを設けることにより、これらを容易に出し入れできるようになっている。
図2に示すように、手帳10は、着脱式に増設可能な収容部60bであるカードポケット62bを有しており、カードポケット62bには診察券を収容することができる。手帳10の係止部30は、図3に示す医療情報記入ページ40や、図2、図4、図5に示す収容部60b、60c、60d、60eを、表紙部20に対して着脱可能に係止する。係止部30は、開閉機構付きのリングなどで構成されるが、医療情報記入ページ40や収容部60b、60c、60d、60eを着脱自在に係止する他の機構で構成されていてもよい。
図2に示すように、収容部60bは、1ページに複数の診察券を収容できるように、複数のカードポケット62bを有する。図2に示すカードポケット62a、62bおよびお薬手帳入れ62cは、収容した診察券のなどを確認しやすいように、光を透過する透明な材質で作製されていてもよい。図2に示すように、健康保険証を収容する収容部60aと、診察券を収容する収容部60bとを、見開きの両側に配置する手帳10は、病院の受付などの際に便利である。なぜなら、病院の受付などでは、健康保険証と診察券を、両方提示することが多いからである。
図3は、図1に示す手帳10における医療情報記入ページ40を開いた状態を示す図である。医療情報記入ページ40は、図2に示す収容部60bを、表面部22側にめくることにより現れる。医療情報記入ページ40は、手帳10の所有者のような特定の個人が、傷病時において搬送、処置、救命及び医療行為を受ける際に有用な、特定の個人に関する情報の記入欄50を有する。
記入欄50としては、たとえば、個人の氏名、生年月日を含む本人情報記入欄51(図6)や、個人の既往歴を含む既往歴情報を記入する既往歴記入欄52(図7)や、個人が服薬中の薬の有無や内容を含む服薬情報を記入する服薬情報記入欄53(図7)などが挙げられる。その他、記入欄50としては、たとえば、個人をサポートする人物又は機関の氏名又は名称、電話番号並びに続柄を含む人的なサポート情報を記入する緊急連絡先記入欄54が挙げられる。
記入欄50は、手帳10の購入後に情報を記入できるように、記入欄と記入する項目とが印刷されたフォーム(形式)になっている。図6は、図3の左ページに印刷される「Aフォーム」の一例を示している。図6に示すように、本人情報記入欄51は、氏名、性別、住所、生年月日、電話番号、携帯電話番号などの記入項目の印字と、これらに対応する記入欄とを有する。また、本人情報記入欄51には、「本人情報」という記入欄のタイトルが印字されている。
図6に示すように、緊急連絡先記入欄54は、緊急連絡先の氏名、続柄など個人との関係、電話番号などの記入項目の印字と、複数の記入欄とを有する。また、緊急連絡先記入欄54には、「緊急連絡先」という記入欄のタイトルが印字されている。さらに、緊急連絡先記入欄54には、緊急時に「連絡する優先順位の順番で記入」との注意書きが添えられている。
図6に示すように、記入欄50には、かかりつけ医記入欄55が含まれていてもよい。かかりつけ医記入欄55は、かかりつけ医の病院名、その病院での診療科目、電話番号などの記入項目の印字と、これらに対応する記入欄とを有する。また、かかりつけ医記入欄55には、「かかりつけ病院・医師」という記入欄のタイトルが印字されている。
図7は、図3の右ページに印刷された「Bフォーム」の一例を示している。図7に示すように、服薬情報記入欄53は、病名、病気の発症時期(いつ頃から)、服薬の有無(あり・なし)などの記入項目の印字と、複数の記入欄とを有する。また、服薬情報記入欄53には、「現在かかっている(治療中の)病気など」という記入欄のタイトルが印字されている。
図7に示すように、既往歴記入欄52には、「今までにかかった病気があれば、チェックし、いつ頃か( )に記入」との説明文と、「□ぜんそく( )頃」、「□肺炎( )頃」、「□結核( )頃」のように、病名のチェック欄および罹患時期の記入欄とが印刷されている。また、既往歴記入欄52には、手術経験の有無を記入する欄が印刷されている。
図7に示すように、記入欄50には、医療行為を受ける際に有用な他の情報を記入するその他情報記入欄56が含まれていてもよい。その他情報記入欄56は、食物や薬のアレルギーを記入する欄や、喫煙の有無および頻度、飲酒の有無および頻度を記入する欄を有する。
図3、図6および図7に示されるAフォーム、Bフォームは、医療情報記入ページ40に直接印刷されていてもよいが、医療情報記入ページ40に挿入できる記入シートに印刷されていてもよい。AフォームやBフォームを、医療情報記入ページ40に挿入できるシートの形式にすることにより、記入欄50への記入や加筆が容易に行えるほか、フォームごと記入シートを差し替えることもできる。
手帳10は、図3、図6および図7に示されるような、個人が医療行為を受ける際に有用である情報が記入される記入欄50を有するため、救急搬送時の救急救命士や、医療行為時における医師などが、有用な医療情報を取得できる可能性を高めることができる。手帳10に記入された情報は、所有者本人が手帳10から情報を読みとり、医療従事者に伝える場合の他、本人や家族が手帳10を提示することにより、医療従事者が直接手帳10から情報を読み取る場合も考えられる。また、救急搬送時などには、救急救命士などの医療スタッフが、搬送対象者の所持物等から手帳10を見つけて、手帳10の所有者を介さずに、情報を読み取る場合も考えられる。
したがって、手帳10は、手帳10の所有者が、自身の情報を医療情報記入ページ40の記入欄50に記入し、手帳10を所持しておくことにより、適切な医療行為を受けられる可能性を高め、手帳10を所有する個人の救命に資する。また、手帳10は、診断や治療行為に有用なものと情報を一元的に収容できるため、救急搬送時のような緊急事態においても、素早く持ち出し、必要な情報を医療従事者に伝えることができる。
図4は、図1に示す手帳10において、図2示す収容部60bとは異なる着脱式の収容部60cが設けられるページを開いた状態を示す図である。収容部60bは、図1に示す表紙部20における表面部22と裏面部28の間に設けられており、図4に示すページは、図3に示す医療情報記入ページ40におけるBフォームのページを、表面部22側にめくることにより現れる。
収容部60cは、手帳10の所有者が摂取する薬を収容する薬収容ポケット64a、64bと、添付文書などの薬の説明書を収容する薬の説明書ポケット64cを有する。図4に示す左側のページには、同じ大きさの薬収容ポケット64aが複数(図4に示す例では3つ)備えられており、常用薬を1回の服用分毎に分けて収納可能になっている。
薬収容ポケット64aが設けられるページには、ページのタイトルである「薬入れ」との印字がなされている。また、それぞれの薬収容ポケット64aには、(1回目)、(2回目)、(3回目)のような印字がなされており、薬を1回の服用分毎に分けて収納するものであることを認識できるようになっている。
図4に示す右側のページには、ページのタイトルである「緊急の服薬入れ」との印字がなされている。薬収容ポケット64bは、たとえば医師から処方された頓服薬(発作や特定の症状が生じたときの服用薬)などのように、不定期に服用する薬を収容する。「緊急の服薬入れ」の薬収容ポケット64bに収容する頓服薬としては、狭心症発作時服用薬、鎮痛剤、解熱剤、または睡眠剤などが挙げられるが、これらのみには限定されない。薬の説明書ポケット64cには、薬収容ポケット64bに収容される不定期に服用する薬の説明書を入れておくことが好ましい。不定期に服用する薬は、用法や用量を忘れがちだからである。
手帳10の収容部60cが、このような薬収容ポケット64aを有することにより、手帳10を所持する所有者は、外出先などにおいて薬を容易に摂取することができる。また、収容部60cが、所有者が定期的に摂取する常用薬を収容することにより、所有者が定期的に手帳10を使用することになるため、このような手帳10は、所有者自身が手帳10の置き場所を忘れてしまい、手帳10をすぐに使用できなくなるような問題を防止できる。
また、薬収容ポケット64bおよび薬の説明書ポケット64cは、不定期に服用する薬を、常用薬と分けて説明書とともに保管できるので、外出時などに予期せず病気の症状が生じるような事態に対して、適切な準備を行うことができる。また、薬収容ポケット64a、64bおよび薬の説明書ポケット64cを有する手帳10は、手帳10の所有者が適切な種類の薬を、適切な用量およびタイミングで摂取することをサポートできる。
図5は、図1に示す手帳10において、図2や図4に示す収容部60b、60cとは異なる着脱式の収容部60d、60eが設けられるページを開いた状態を示す図である。収容部60c、60dは、図1に示す表紙部20における表面部22と裏面部28の間に設けられており、図5に示すページは、図4に示す緊急の服薬入れページを、表面部22側にめくることにより現れる。
収容部60dは、健診結果表その他の健康に関する検査結果表等を収容する検査結果収容ポケット66を有する。収容部60dが有する検査結果収容ポケット66は、図3に示す薬収容ポケット64a、64bより大きく、1ページに1つのポケットのみが設けられている。検査結果収容ポケット66には、「健診結果表 検査結果表等」との印字がしてあり、収容するものを容易に認識できるようになっている。
手帳10は、健診結果表は、図3、図6および図7に示す医療情報記入ページ40に記載する内容と同様に、手帳10の所有者が医療行為を受ける際に有用な情報が含まれている。また、手帳10の所有者自身が健診結果表を見ることにより、自身の健康管理に役立てることもできる。
図5に示す右側ページである収容部60eは、ジップ付きの収容袋68で構成される。収容袋68の用途は特に限定されないが、たとえば、領収書、予約表などを収容するケースとして使用することが好ましい。必要なものをまとめて管理することにより、日常において手帳10を見る機会が増えるため、手帳10自体の置き場所を忘れるような問題も防止できる。
図1〜図7に示されるような手帳10は、通院・緊急搬送時の必要情報と必要物を一元的に収納し、直ちに持ち出しを可能とすることができるため、手帳10の所有者に対して行われる医療行為や緊急時の救命行為に、極めて有用である。また、手帳10を所持して通院を行うことにより、病院及び薬局での受付書類への記入が円滑になることが期待でき、また、医師及び薬剤師からの質問に対する受け答えの正確性の向上も期待できる。
図1〜図7に示される手帳10は、本考案の一実施形態にすぎず、本考案は他の様々な実施形態および変形例を含むことは言うまでもない。手帳10は、健康保険証、診察券、消耗品及び常用薬に対して、これらを個別に収容する収容部60a〜60eを有することが好ましいが、これらのうち少なくとも1つを収容する収容部を有する手帳は、本考案の実施形態に含まれ得る。
また、手帳10では、図2、図4、図5に示す収容部60b、60c、60d、60dと、図3に示す医療情報記入ページ40とは、係止部30によって、表紙部20に対して着脱可能に係止されているが、これらの一部または全部は、表紙部20に対して着脱不可に設けられていてもよい。
図8は、本考案の他の実施形態に係る救命に役立つ手帳110の外観図である。手帳110は、図1に示す手帳10と同様の表紙部および収容部を含む手帳本体部112に加えて、手帳本体部112を内部に収容可能なケース180を有する。図8に示すように、ケース180は、図1に示す表紙部20の表面部22及び裏面部28より一回り大きいサイズを有する。
図8に示すケース180は、略直方体の外形状を有しており、ケース180を開閉するための開閉部182を有する。開閉部182は、ケース180の上面から始まり、手帳本体部112の背部分27(図1参照)とは反対側の側面を経て、ケース180の下面まで続くファスナーで構成される。開閉部182は、開放時において、ケース180が表紙部20に係合した状態で、表面部22と裏面部28とを開閉する(図2等参照)ことを可能とする。
また、図8に示す開閉部182は、閉止時において、表紙部20(図1)、医療情報記入ページ40(図3)、収容部60b〜60e(図2等)および収容部60b〜60eに収容される被収容物が、手帳本体部112から脱落することを防止する。このような手帳110は、開閉部182を有するケース180によって、持ち運び中に被収容物が手帳110から脱落する問題を防止できる。また、ケース180により手帳本体部112の劣化や破損を防止することができ、このような手帳110は優れた耐久性および信頼性を有する。
ケース180は、開閉部182を閉じた状態であっても、内部の手帳本体部112を視認できるように、光を透過する透明な材質で作製されることが好ましい。また、図8に示すようなケース180を有する手帳110においては、手帳のタイトル24、氏名記入欄25および注意記載26は、手帳本体部112の表面部22に備えられていてもよく、ケース180の表面に設けられていてもよい。
10、110…救命に役立つ手帳(手帳)
20…表紙部
22…表面部
24…手帳のタイトル
25…氏名記入欄
26…注意記載
28…裏面部
30…係止部
40…医療情報記入ページ
50…記入欄
51…本人情報記入欄
52…既往歴記入欄
53…服薬情報記入欄
54…緊急連絡先記入欄
55…かかりつけ医記入欄
56…その他情報記入欄
60a、60b、60c、60d、60e…収容部
62a、62b…カードポケット
62c…お薬手帳入れ
64a、64b…薬収容ポケット
64c…薬の説明書ポケット
66…検査結果収容ポケット
68…収容袋
112…手帳本体部
180…ケース
182…開閉部
L1、L2…長さ
H…厚さ

Claims (8)

  1. 開閉可能に接続された表面部と裏面部とを有する表紙部と、
    前記表紙部に取り付けられるか、または、前記表紙部における前記表面部と前記裏面部の間に設けられており、特定の個人が傷病時において搬送、処置、救命及び医療行為を受ける際に有用な、前記個人に関する情報の記入欄を有する医療情報記入ページと、
    前記表紙部に取り付けられるか、または、前記表面部と前記裏面部の間に設けられており、健康保険証、診察券、消耗品及び常用薬のうち少なくとも一つを収容する収容部と、を有する救命時に役立つ手帳。
  2. 前記医療情報記入ページ及び前記収容部のうち少なくとも一方を、前記表紙部に対して着脱可能に係止する係止部を有する請求項1に記載の救命時に役立つ手帳。
  3. 前記表面部及び前記裏面部は略矩形であり、一方の辺の長さが105〜210mmであり、他方の辺の長さが148〜297mmである請求項1又は請求項2に記載の救命時に役立つ手帳。
  4. 前記表紙部および収容部を含む手帳本体部を内部に収容可能であって、開放時において前記表紙部に係合した状態で前記表面部と前記裏面部とを開閉することができ、閉止時において前記表紙部、前記医療情報記入ページ、前記収容部および前記収容部に収容される被収容物が脱落することを防止する開閉部を有するケースを、さらに有する請求項1から請求項3までのいずれかに記載の救命時に役立つ手帳。
  5. 前記医療情報記入ページの前記記入欄は、前記個人の氏名、生年月日を含む本人情報を記入する本人情報記入欄と、前記個人の既往歴を含む既往歴情報を記入する既往歴記入欄と、前記個人が服薬中の薬の有無や内容を含む服薬情報を記入する服薬情報記入欄と、を有する請求項1から請求項4までのいずれかに記載の救命時に役立つ手帳。
  6. 前記医療情報記入ページの前記記入欄は、前記個人をサポートする人物又は機関の氏名又は名称、電話番号並びに続柄を含む人的なサポート情報を記入する緊急連絡先記入欄を有する請求項1から請求項5までのいずれかに記載の救命時に役立つ手帳。
  7. 前記収容部は、前記常用薬を1回の服用分毎に分けて収納可能な複数の薬収容ポケットを有することを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれかに記載の救命時に役立つ手帳。
  8. 前記収容部は、前記健康保険証または前記診察券を収容するカードポケットを有することを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれかに記載の救命時に役立つ手帳。
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