JP3221947U - ボタン - Google Patents
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Abstract
【課題】衣服への取付けが確実、簡便であるとともに堅牢でボタン孔への掛け外しがしやすいボタンを提供する。【解決手段】ボタン本体10に穿設された複数の糸通し孔11を備え、該複数の糸通し孔11に通した糸で衣服に縫い付けられるボタン1であって、ボタン本体10の裏面の、複数の糸通し孔11相互間におけるほぼ中心部を含む領域に突出部20を備える。突出部20の高さ方向において、ボタン本体10の裏面から突出部20の端部の側へ向けて突出部20の途中まで、突出部20よりも大径で突出部20を包囲する囲繞部30を備える。【選択図】図1
Description
本考案は、ワイシャツ、ブラウス、パジャマ、コート、肌着類、その他の衣服に糸で縫い付けられるボタンに関する。
従来、ボタン本体の中央部に複数の糸通し孔が穿設され、該糸通し孔に糸を通して縫着により衣服に取り付けられるボタンは周知である。このようなボタンは、ボタン本体の裏面が衣服の生地の表面に密着した状態となるため、幼児や高年者等にはボタン孔への掛け外しがしにくいという問題があった。
上記のような問題を考慮したものとして、本考案者が発明したボタンが特許文献1に記載されている。同文献には、「ボタン本体に穿設された複数の糸通し孔を備え、該複数の糸通し孔に通した糸で衣服に縫い付けられるボタンであって、前記糸通し孔を避けて、前記複数の糸通し孔相互間におけるほぼ中心部の領域であるボタン本体の裏面に突出部を形成したボタン。」が記載されている(特許請求の範囲)。同発明によれば、ボタンの掛け外しを行う際、ボタンと生地との間に指を入れやすくかつボタンを指で摘みやすく、ボタン孔への掛け外しが簡便である、という効果を奏する。
上記のような問題を考慮したものとして、本考案者が発明したボタンが特許文献1に記載されている。同文献には、「ボタン本体に穿設された複数の糸通し孔を備え、該複数の糸通し孔に通した糸で衣服に縫い付けられるボタンであって、前記糸通し孔を避けて、前記複数の糸通し孔相互間におけるほぼ中心部の領域であるボタン本体の裏面に突出部を形成したボタン。」が記載されている(特許請求の範囲)。同発明によれば、ボタンの掛け外しを行う際、ボタンと生地との間に指を入れやすくかつボタンを指で摘みやすく、ボタン孔への掛け外しが簡便である、という効果を奏する。
本考案は上記背景技術に記載した発明をさらに改良し、衣服への取付けが確実、簡便であるとともに堅牢でボタン孔への掛け外しがしやすいボタンを提供することを課題とする。
(1)ボタン本体に穿設された複数の糸通し孔を備え、該複数の糸通し孔に通した糸で衣服に縫い付けられるボタンであって、
前記ボタン本体の裏面の、前記複数の糸通し孔相互間におけるほぼ中心部を含む領域に突出部を備え、
前記突出部の高さ方向において、前記ボタン本体の裏面から前記突出部の端部の側へ向けて前記突出部の途中まで、前記突出部よりも大径で前記突出部を包囲する囲繞部を備えたボタンである。
(2)前記ボタン本体の周縁部に、前記ボタン本体の裏面側に突出する裏面周縁凸部を備え、該裏面周縁凸部の最先端位置は、前記突出部の最先端位置よりもボタン本体の側に位置するものである。
(3)前記裏面周縁凸部は、側面視、波状に形成されているものである。
前記ボタン本体の裏面の、前記複数の糸通し孔相互間におけるほぼ中心部を含む領域に突出部を備え、
前記突出部の高さ方向において、前記ボタン本体の裏面から前記突出部の端部の側へ向けて前記突出部の途中まで、前記突出部よりも大径で前記突出部を包囲する囲繞部を備えたボタンである。
(2)前記ボタン本体の周縁部に、前記ボタン本体の裏面側に突出する裏面周縁凸部を備え、該裏面周縁凸部の最先端位置は、前記突出部の最先端位置よりもボタン本体の側に位置するものである。
(3)前記裏面周縁凸部は、側面視、波状に形成されているものである。
(1)本考案によれば、ミシンを用いてボタン本体に穿設された糸通し孔に通した糸でボタンを衣服に縫い付けるという簡便な方法によりボタンを衣服に取り付けることができるとともに、ボタンを糸で衣服に縫い付けるとき、ボタン本体の裏面に形成された突出部が衣服の生地に当接するため、突出部を除くボタン本体の裏面と生地との間に隙間ができた状態でボタンが衣服に取り付けられることとなる。このため、ボタンの掛け外しを行う際、ボタンと生地との間に指を入れやすくかつボタンを指で摘みやすく、ボタン孔への掛け外しが簡便である。
また、突出部の高さ方向において、ボタン本体の裏面から突出部の端部の側へ向けて突出部の途中まで、突出部よりも大径で突出部を包囲する囲繞部を備えているため、ボタンの掛け外しの簡便さを損なうことなく、突出部の強度が高められ、堅牢さが確保される。
(2)ボタン本体の周縁部に、ボタン本体の裏面側に突出する裏面周縁凸部を備え、該裏面周縁凸部の最先端位置は、突出部の最先端位置よりもボタン本体の側に位置する構成により、ボタンの掛け外しの際、裏面周縁凸部が指の引っ掛かりとなり滑りにくく、摘みやすく掛け外しがしやすい。
(3)裏面周縁凸部は、側面視、波状に形成されている構成により、ボタンの掛け外しがよりしやすいものとなる。
また、突出部の高さ方向において、ボタン本体の裏面から突出部の端部の側へ向けて突出部の途中まで、突出部よりも大径で突出部を包囲する囲繞部を備えているため、ボタンの掛け外しの簡便さを損なうことなく、突出部の強度が高められ、堅牢さが確保される。
(2)ボタン本体の周縁部に、ボタン本体の裏面側に突出する裏面周縁凸部を備え、該裏面周縁凸部の最先端位置は、突出部の最先端位置よりもボタン本体の側に位置する構成により、ボタンの掛け外しの際、裏面周縁凸部が指の引っ掛かりとなり滑りにくく、摘みやすく掛け外しがしやすい。
(3)裏面周縁凸部は、側面視、波状に形成されている構成により、ボタンの掛け外しがよりしやすいものとなる。
ボタン本体の裏面の、複数の糸通し孔相互間におけるほぼ中心部を含む領域に突出部を備え、突出部の高さ方向において、ボタン本体の裏面から前記突出部の端部の側へ向けて前記突出部の途中まで、前記突出部よりも大径で前記突出部を包囲する囲繞部を備えた構成とした。
以下、実施例を図面に基いて説明する。
以下、実施例を図面に基いて説明する。
ボタン1は、円板状のボタン本体10と、ボタン本体10の裏面に形成された突出部20とを備えてなる。ボタン本体10と突出部20とは、一体的に形成することが好ましいが、夫々別々に形成したものを接着等の手段で一体化してもよい。
ボタン1の平面形は、円形に限られるものではなく、楕円形、多角形等とすることもできる。
ボタン1の素材は、一般的に合成樹脂が用いられるが、金属、ガラス、木・貝等の天然素材、その他の適宜素材を使用することができる。
ボタン1の平面形は、円形に限られるものではなく、楕円形、多角形等とすることもできる。
ボタン1の素材は、一般的に合成樹脂が用いられるが、金属、ガラス、木・貝等の天然素材、その他の適宜素材を使用することができる。
ボタン本体10の中央部には、ボタン本体10の表面と裏面とを貫通する複数の糸通し孔11が穿設されている。本実施例では4つの糸通し孔11が設けられている。複数の糸通し孔11は、通常、ボタン本体10の中央部に設けられるが、ボタン本体10の平面形に対し、偏心した位置でもよい。ボタン通し孔11の数は通常2又は4個であるが、3個、5個等の奇数個でもよい。
ボタン本体10の表面の外周部には、ボタン通し孔11が設けられる部位よりも表面側に向けて出っ張った段部12が設けられている(図6参照)。これはボタン1を摘みやすくするためである。段部12は、外側へ向けて高さが高くなるテーパー状に形成されている。
ボタン本体10の表面の外周部には、ボタン通し孔11が設けられる部位よりも表面側に向けて出っ張った段部12が設けられている(図6参照)。これはボタン1を摘みやすくするためである。段部12は、外側へ向けて高さが高くなるテーパー状に形成されている。
ボタン本体10の裏面には、糸通し孔11を避けて、複数の糸通し孔11,11,11,11相互間における中心部を含む領域に突出部20が形成されている。
突出部20は、通常、その最外縁部が、平面視、複数の糸通し孔11に内接する仮想円よりも外側に位置し、また、複数の糸通し孔11をほぼ含む領域までの範囲に設けられる。平面視、複数の糸通し孔11を含む突出部20の形状はほぼ円形ないし楕円形が好ましい。突出部20の先端部の中心部は平面状に形成されている。
突出部20の高さH1は、例えば、ボタン本体10の、糸通し孔11が設けられる部位の厚みH2に対し1.2〜4.0の範囲とすることができる(図6参照)。
突出部20は、通常、その最外縁部が、平面視、複数の糸通し孔11に内接する仮想円よりも外側に位置し、また、複数の糸通し孔11をほぼ含む領域までの範囲に設けられる。平面視、複数の糸通し孔11を含む突出部20の形状はほぼ円形ないし楕円形が好ましい。突出部20の先端部の中心部は平面状に形成されている。
突出部20の高さH1は、例えば、ボタン本体10の、糸通し孔11が設けられる部位の厚みH2に対し1.2〜4.0の範囲とすることができる(図6参照)。
突出部20の高さ方向において、ボタン本体10の裏面から突出部20の端部の側へ向けて突出部20の途中まで、突出部20よりも大径で突出部20を包囲する囲繞部30を備えている。囲繞部30の最外縁部は、複数の糸通し孔11に外接する仮想円よりも外側に位置している。囲繞部30は、円筒状で、平面視、環状をなしている。囲繞部30は、突出部20と一体化して形成されており、突出部20と囲繞部30を含む部分は縦断面で、下に向く凸字状をなしている(図7参照)。
ボタン1が被服に縫い付けられる際、囲繞部30よりも外径の小さい突出部20の先端部が、生地に当接することとなる。ボタン1の生地に当接する面積は比較的小さいため、ボタン1が被服に対して撓みやすい(突出部20を支点とし揺動しやすい)。したがって、ボタンの掛け外しの簡便さを損なれることがない。また、囲繞部30を備えているため、突出部20の強度が高められ、堅牢さが確保される。
ボタン1が被服に縫い付けられる際、囲繞部30よりも外径の小さい突出部20の先端部が、生地に当接することとなる。ボタン1の生地に当接する面積は比較的小さいため、ボタン1が被服に対して撓みやすい(突出部20を支点とし揺動しやすい)。したがって、ボタンの掛け外しの簡便さを損なれることがない。また、囲繞部30を備えているため、突出部20の強度が高められ、堅牢さが確保される。
ボタン本体10の周縁部には、ボタン本体10の裏面側に突出する裏面周縁凸部40が形成されている。裏面周縁凸部40は平面視、環状をなしている。裏面周縁凸部40の最先端位置は、突出部20の最先端位置よりもボタン本体10の側に位置している。換言すると、裏面周縁凸部40の最先端位置は、突出部20の最先端位置よりも、水平レベルにおいて、図6に示すH3の長さ分、ボタン本体10の側に位置している。このため、ボタンの掛け外しの際、裏面周縁凸部40が指の引っ掛かりとなり滑りにくく、かつ、ボタン1が生地に縫い付けられた状態において、ボタン本体1の裏面と被服との間にH3の長さ分のクリアランスができるので、ボタン1を摘みやすく掛け外しがしやすい。
裏面周縁凸部40は、側面視、波状に形成されている。本実施例では波の凸となる箇所は4つとされている。波状に形成することにより、波の前記クリアランスH3より大なる箇所が出来る。これにより、ボタンの掛け外しがよりしやすいものとなる。また、波状に形成されているため、ボタンホールへの掛け外しもスムースに行われる。
なお、裏面周縁凸部40は、ボタン本体10の裏面の周縁部に部分的に設けることも可能である。
なお、裏面周縁凸部40は、ボタン本体10の裏面の周縁部に部分的に設けることも可能である。
以上、実施例を挙げて実施の形態を説明したが、本考案は上記した実施例に限定されるものではなく、本考案の要旨の範囲で適宜、付加、変形等なし得るものである。
1 ボタン
10 ボタン本体
11 糸通し孔
20 突出部
30 囲繞部
40 裏面周縁凸部
10 ボタン本体
11 糸通し孔
20 突出部
30 囲繞部
40 裏面周縁凸部
Claims (3)
- ボタン本体に穿設された複数の糸通し孔を備え、該複数の糸通し孔に通した糸で衣服に縫い付けられるボタンであって、
前記ボタン本体の裏面の、前記複数の糸通し孔相互間における中心部を含む領域に突出部を備え、
前記突出部の高さ方向において、前記ボタン本体の裏面から前記突出部の端部の側へ向けて前記突出部の途中まで、前記突出部よりも大径で前記突出部を包囲する囲繞部を備えたボタン。 - 前記ボタン本体の周縁部に、前記ボタン本体の裏面側に突出する裏面周縁凸部を備え、該裏面周縁凸部の最先端位置は、前記突出部の最先端位置よりもボタン本体の側に位置する、請求項1に記載のボタン。
- 前記裏面周縁凸部は、側面視、波状に形成されている、請求項2に記載のボタン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019001410U JP3221947U (ja) | 2019-04-18 | 2019-04-18 | ボタン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019001410U JP3221947U (ja) | 2019-04-18 | 2019-04-18 | ボタン |
Publications (1)
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Country | Link |
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2019
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