JP3219228U - リュックサックの止具、およびリュックサック - Google Patents
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Abstract
【課題】リュックサックに対して携行品を仮止めするために携行品の貫通穴を利用するもので、止具としての機能をできる限り長期に亘って発揮できるリュックサック止具を提供する。【解決手段】リュックサック止具は、リュックサック1の背負袋2に携行品Pを仮止めすると共に携行品の貫通穴P3に対して抜き差しする止具7に関する。そして止具は、背負袋に伸縮紐8によって固定すると共に厚み方向から見て細長いものであり、厚み方向に貫通すると共に伸縮紐を挿入するための複数の紐孔14と、厚み方向の両面のうち背負袋とは反対側の面である表面において凹む表面溝部15とを備える。また表面溝部は、複数の紐孔の間を繋ぐ状態に延びる溝本体部15sを備える。【選択図】図1
Description
本考案は、リュックサックの背負袋に携行品を仮止めするための止具、およびその止具を用いたリュックサックに関する。
リュックには背負袋の内部に携行品を入れるだけでなく、背負袋の表面に携行品を仮止めできるものが存在する。
たとえば携行品としてピッケルが存在する。ピッケルとは、氷雪面上の足場作りや、体の確保などに用いる鶴嘴(ツルハシ)付きの登山杖のことである。
ピッケルを背負袋の表面に仮止めする止具としては、厚み方向から見て細長い板状のものが知られている(非特許文献1,2)。そして止具には伸縮紐を挿入する紐孔が形成されている。
たとえば携行品としてピッケルが存在する。ピッケルとは、氷雪面上の足場作りや、体の確保などに用いる鶴嘴(ツルハシ)付きの登山杖のことである。
ピッケルを背負袋の表面に仮止めする止具としては、厚み方向から見て細長い板状のものが知られている(非特許文献1,2)。そして止具には伸縮紐を挿入する紐孔が形成されている。
OSPRAY EUROPE、Products、climbing、Mutant52、[online]、平成30年9月11日検索]、インターネット<https://www.ospreyeurope.com/shop/eu_en/mutant-52-2018>
Mutant - Dual ToolLockTM for ice axe attachment、[online]、平成30年9月11日検索]、インターネット<https://www.youtube.com/watch?v=oIQuzY6AKk0>
しかしながら上記止具は表面が平らであるので、その表面には伸縮紐が厚み方向に突出することになり、それゆえ伸縮紐は損傷しやすい。そして伸縮紐が切れると、止具としての機能(携行品を仮止めする機能)を発揮できなかった。
また上記止具はピッケルの貫通穴に抜き差しする原理を利用することによって、ピッケルをリュックサックに止めるものであった。そして本考案の考案者は、上記原理を利用した止具であれば、ピッケルに限らず、貫通穴が形成された携行品をリュックサック仮止めできると考えた。
また上記止具はピッケルの貫通穴に抜き差しする原理を利用することによって、ピッケルをリュックサックに止めるものであった。そして本考案の考案者は、上記原理を利用した止具であれば、ピッケルに限らず、貫通穴が形成された携行品をリュックサック仮止めできると考えた。
本考案は上記実情を考慮して創作されたもので、その目的はリュックサックに対して携行品を仮止めするために携行品の貫通穴を利用する止具およびその止具を使用したリュックサックに関して、止具としての機能をできる限り長期に亘って発揮できるようにすることである。
本考案の止具は、リュックサックの背負袋に携行品を仮止めすると共に携行品の貫通穴に対して抜き差しするものであり、背負袋に伸縮紐によって固定すると共に厚み方向から見て細長いものである。そして止具は、厚み方向に貫通すると共に伸縮紐を挿入するための複数の紐孔と、厚み方向の両面のうち背負袋とは反対側の面である表面において凹む表面溝部とを備える。そのうえで表面溝部は、複数の紐孔の間を繋ぐ状態に延びる溝本体部を備える。
また溝本体部の深さと紐孔の太さ(最大径)との関係は問わないが、伸縮紐を損傷し難くするには次のようにすることが望ましい。
すなわち溝本体部の深さは紐孔の最大径以上にすることである。
すなわち溝本体部の深さは紐孔の最大径以上にすることである。
また溝本体部の幅はどのようなものであっても良いが、伸縮紐を表面溝部に挿入しやすくするには次のようにすることが望ましい。
すなわち溝本体部の幅は前記表面に向かって広がるものにすることである。
すなわち溝本体部の幅は前記表面に向かって広がるものにすることである。
また止具の幅はどのようなものであっても良いが、摘まみやすくするには次のようにすることが望ましい。
すなわち止具の幅のうち溝本体部に対応する部分の幅は前記表面に向かって広がるようにすることである。
すなわち止具の幅のうち溝本体部に対応する部分の幅は前記表面に向かって広がるようにすることである。
また溝本体部の延びる方向は問わず、例えば止具の長手方向に対して交差する方向に延びるものであっても良いが、厚み方向から見た止具の大きさ(長手方向の寸法と幅との関係)を小さくし、しかも軽量化を図るには、次のようにすることが望ましい。
すなわち止具は、溝本体部に関しては止具の長手方向に対して平行に延びるものであり、紐孔と表面溝部との他に溝本体部に対して平行な裏面溝部を備え、裏面溝部は、止具の厚み方向の両面のうち背負袋側である裏面であって且つ止具の長手方向における溝本体部に対応する位置おいて凹むものにすることである。
すなわち止具は、溝本体部に関しては止具の長手方向に対して平行に延びるものであり、紐孔と表面溝部との他に溝本体部に対して平行な裏面溝部を備え、裏面溝部は、止具の厚み方向の両面のうち背負袋側である裏面であって且つ止具の長手方向における溝本体部に対応する位置おいて凹むものにすることである。
また本考案の止具は用途(携行品)を問わないが、その一例としては次のものがある。 すなわち本考案の止具の用途としての携行品はピッケルであり、柄部と、柄部の一端部から延びる鶴嘴部とを備えるものである。
また上記した止具と、背負袋と、背負袋に対して止具を固定した伸縮紐とを備えるものがリュックサックである。そして伸縮紐は複数の紐孔に通されると共に溝本体部に対してその上端以下に収容されているものである。
本考案の止具は、複数の紐孔の間を繋ぐ状態に表面溝部の溝本体部が形成されているので、溝本体部に伸縮紐を収容されるように使用することにより、例えば表面溝部のない平らな表面の止具に比べれば、伸縮紐を損傷し難くなり、止具としての機能(携行品を仮止めする機能)が長期に亘って発揮できる。
また本考案の止具は、溝本体部の深さを紐孔の最大径以上にしてあれば、伸縮紐にその太さが紐孔の最大径以下になるものを使用することにより、伸縮紐が溝本体部内に完全に収容されることも可能となり、伸縮紐を損傷し難くなる。
また本考案の止具は、溝本体部の幅を表面に向かって広がるものとすれば、伸縮紐を溝本体部に挿入しやすくなる。
また本考案の止具は、その幅のうち溝本体部に対応する部分の幅を裏面に向かって広がるものにすれば、摘まみやすくなり、操作性が向上する。
また本考案の止具は、紐孔と表面溝部との他に裏面溝部を備えるものとすれば、止具の長手方向に溝本体部と裏面溝部とを平行にするので、例えば厚み方向から見て溝本体部と裏面溝部とが交差する方向に延びる止具と比べれば、止具の幅を小さくでき、しかも裏面溝部に相当する部分が止具の材料で埋められたものと比べれば、軽量化できる。
本考案の第1実施形態のリュックサック1は図1に示すように、さまざまな携行品を中に収容すると共に背負うための背負袋2と、背負袋2に固定されると共に肩に担ぐための肩紐3とを主として備えるものである。また本実施形態ではリュックサック1は、背負袋2に固定されると共に腰に回すための腰紐4と、携行品Pの一つとしてのピッケルPを背負袋2に仮止めするための仮止めセット5とを備える。ちなみに仮止めセット5は、背負袋2の表面のうち背負面(背中に載せる面)以外に設けられている。
ピッケルPは、手で持つ柄部P1と、柄部P1の長手方向の一端部から柄部P1の長手方向に対して交差する方向に延びる鶴嘴部P2とを備える。なお柄部P1のうち鶴嘴部P2側の端部と鶴嘴部P2を含めてピッケルPの頭部というものとする。そしてピッケルPは、頭部(より詳しく言えば鶴嘴部P2)にロープを通すための貫通穴P3が形成されている。
仮止めセット5は、背負袋2の下部であって背負面とは異なる面にピッケルPの頭部を仮止めすると共にピッケルPの貫通穴P3に対して抜き差しする第1の止具7と、第1の止具7を背負袋2に固定する伸縮紐8と、背負袋2の上部であって背負面とは異なる面にピッケルPの柄部P1を仮止めするための第2の止具11と、第2の止具11を背負袋2に固定する固定部材(図示せず)とを備えるものである。
第2の止具11は、下方に開口する筒状である。例えば第2の止具11は、元々は矩形状の生地であって、筒状に巻かれた状態で背負袋2に固定される。
また固定部材は糸であり、背負袋2に対して縫着などによって第2の止具11(筒状に巻かれた生地)を固定してある。
また固定部材は糸であり、背負袋2に対して縫着などによって第2の止具11(筒状に巻かれた生地)を固定してある。
第1の止具7は本考案の第一実施形態の止具である。そして第1の止具7は合成樹脂製であり、射出成型品である。また第1の止具7は、硬質であり、外力を加えても肉眼では殆ど変形せず、大きな外力を加えると、二つに折れるものである。
第1の止具7は、背負袋2に伸縮紐8によって固定すると共に厚み方向から見て細長いものである。ちなみに細長い長手方向は、一直線の方向であり、図2(A)では左右方向である。そして細長い長手方向に対して厚み方向から見て直交する方向を、第1の止具7の幅方向というものとする。
また第1の止具7は、厚み方向の二面のうち背負袋2に対向する面を裏面とし、背負袋2とは反対側を向く面を表面とするものである。なお以下では厚み方向のことを上下方向と言うこともある。そして厚み方向の二面のうち裏面から表面に向かう方向を上方向とし、表面から裏面に向かう方向を下方向とする。また図2(C)に示すように幅方向から見て、第1の止具7の表面と裏面とは、長手方向の中間が長手方向の両端よりも上側となる状態に湾曲している。そして第1の止具7の表面に関してその両端部は、両端部の間の部分よりも、端に近づくにつれて下方に急激に傾斜している。
また第1の止具7は、厚み方向に貫通すると共に伸縮紐8を挿入するための複数の紐孔14と、表面において凹むと共に複数の紐孔14の間を繋ぐ状態に延びる表面溝部15と、裏面において凹むと共に表面溝部15に対して平行な裏面溝部16とを備えるものである。
第1の止具7は、背負袋2に伸縮紐8によって固定すると共に厚み方向から見て細長いものである。ちなみに細長い長手方向は、一直線の方向であり、図2(A)では左右方向である。そして細長い長手方向に対して厚み方向から見て直交する方向を、第1の止具7の幅方向というものとする。
また第1の止具7は、厚み方向の二面のうち背負袋2に対向する面を裏面とし、背負袋2とは反対側を向く面を表面とするものである。なお以下では厚み方向のことを上下方向と言うこともある。そして厚み方向の二面のうち裏面から表面に向かう方向を上方向とし、表面から裏面に向かう方向を下方向とする。また図2(C)に示すように幅方向から見て、第1の止具7の表面と裏面とは、長手方向の中間が長手方向の両端よりも上側となる状態に湾曲している。そして第1の止具7の表面に関してその両端部は、両端部の間の部分よりも、端に近づくにつれて下方に急激に傾斜している。
また第1の止具7は、厚み方向に貫通すると共に伸縮紐8を挿入するための複数の紐孔14と、表面において凹むと共に複数の紐孔14の間を繋ぐ状態に延びる表面溝部15と、裏面において凹むと共に表面溝部15に対して平行な裏面溝部16とを備えるものである。
また細長い長手方向に関する部位として第1の止具7は図2(A)に示すように、細長い長手方向の中心部を形成すると共に溝本体部15sに沿って形成される中心部18と、中心部18に対して長手方向の両側部を形成すると共に中心部18に対して幅方向に(より詳しくは幅方向の両側に)張り出す一対の張出し部19,19とを備える。したがって図2(B)に示すように中心部18(溝本体部15sに対応する部分)の幅7aの最大寸法は、張出し部19の幅7bの最大寸法よりも狭くなっている。そして中心部18の幅7aは、表面に向かって徐々に広がるものにしてある。また中心部18の幅方向の側面(符号省略)は図2(E)に示すように、上側に向かうにつれて互いに離れるように厚み方向(上下方向)に対して所定の角度θ(平均値としての角度)で傾斜している。ちなみに中心部18の幅方向の側面は側面視すると、円弧状に膨らむように湾曲している。
紐孔14は複数、図示の例では4つで、第1の止具7の長手方向に間隔をあけて形成されている。したがって表面溝部15は第1の止具7の長手方向に対して平行に延びるものである。また表面溝部15の幅方向は第1の止具7の幅方向に一致するものである。そして紐孔14は中心部18と一対の張出し部19,19とに形成されている。より詳しく言えば、図示の例では中心部18には2つの紐孔14が形成され、各張出し部19には1つの紐孔14が形成されている。そして中心部18に通された伸縮紐8は背負袋2に固定されている。
また紐孔14は厚み方向から見て円形状に形成されている。
また紐孔14は厚み方向から見て円形状に形成されている。
表面溝部15は中心部18と一対の張出し部19,19とに亘って連続して形成されている。ただし本実施形態では表面溝部15は、長手方向の両端よりも中心側の範囲に形成されている。より詳しく言えば、表面溝部15は図2(A)(C)に示すように、4つの紐孔14のうち長手方向の両端に配置された一対の紐孔14,14の間を繋ぐ溝本体部15sと、溝本体部15sから第1の止具7における長手方向の両端側に延長する一対の溝延長部15t,15tとを備える。
また表面溝部15は図2(E)に示すように上向きに開口している。溝本体部15sの幅15Wは、表面(表面溝部15の深さ方向の入り口側)に向かって徐々に広がるものである。より詳しく言えば表面溝部15は幅方向に対向する一対の内側面15a,15aと、一対の内側面15a,15aの下端を繋ぐ底面15bとで形成されている。そして溝本体部15sにおいて一対の内側面15a,15aは、上側に向かうにつれて互いに幅方向に離れるように厚み方向(上下方向)に対して所定の角度で傾斜している。
また底面15bは裏面溝部16の方に向かって膨らむ状態の円弧状で、一対の内側面15a,15aに対し滑らかに(角のない状態で)連続している。
また溝本体部15sの深さ15eは、紐孔14の最大径以上にするものであり、図2(C)の例では紐孔14の最大径と同じにしてある。ちなみに図示の例では紐孔14は円形状なので、紐孔14の最大径は直径14Dである。そして表面溝部15は、溝本体部15sの深さ15eはその長手方向の全長に亘って同じ深さである。また溝本体部15sの深さ15e(最小深さ)は溝延長部15tの深さ15f(最小深さ)はよりも深い。また溝本体部15sと溝延長部15tとの境界部は段差状に形成されている。
ちなみに溝本体部15sは第1の止具7の中心部18に形成されている。
また底面15bは裏面溝部16の方に向かって膨らむ状態の円弧状で、一対の内側面15a,15aに対し滑らかに(角のない状態で)連続している。
また溝本体部15sの深さ15eは、紐孔14の最大径以上にするものであり、図2(C)の例では紐孔14の最大径と同じにしてある。ちなみに図示の例では紐孔14は円形状なので、紐孔14の最大径は直径14Dである。そして表面溝部15は、溝本体部15sの深さ15eはその長手方向の全長に亘って同じ深さである。また溝本体部15sの深さ15e(最小深さ)は溝延長部15tの深さ15f(最小深さ)はよりも深い。また溝本体部15sと溝延長部15tとの境界部は段差状に形成されている。
ちなみに溝本体部15sは第1の止具7の中心部18に形成されている。
そして中心部18は言い換えると、第1の止具7の長手方向に対して直交する方向に切断した場合の断面形状をH字状とするものである。中心部18は図2(E)に示すように、第1の止具7の幅方向に対向する一対の側壁部21,21と、第1の止具7の厚み方向の中間部において一対の側壁部21,21に架設すると共に表面溝部15と裏面溝部16との間を仕切る仕切壁部22とを備える。また中心部18のうち仕切壁部22の上側には、一対の側壁部21,21の上部と仕切壁部22とによって区画された表面溝部15が形成され、中心部18のうち仕切部の下側には、一対の側壁部21,21の下部と仕切壁部22とによって区画された裏面溝部16が形成される。
裏面溝部16は図2(B)に示すように第1の止具7の長手方向の両端よりも内側の範囲に形成されている。したがって第1の止具7は厚み方向から見て裏面溝部16の全周を包囲する状態での縁壁部16aを備える。そして縁壁部16aのうち第1の止具7の長手方向に延びる部分が一対の側壁部21,21の下部である。また一対の側壁部21,21の下部のうち長手方向の同じ側の端部を接合する部分が縁壁部16aにおける一対の接合壁部16b,16bである。つまり縁壁部16aは、一対の側壁部21,21の下部と、一対の接合壁部16b,16bとを備える。
張出し部19は、背負袋2に固定された伸縮紐8の弾性によってピッケルPをその貫通穴P3の周囲から背負袋2に押し付けて仮止めするものである。上記した第1の止具7を背負袋2に固定するのが伸縮紐8である。
伸縮紐8にはたとえばゴム紐を用いるものとする。また上記した第1の止具7には次の2通りの手法で伸縮紐8を通すことができる。
第1の手法は、図3(A)に示すように4つの紐孔14のうち長手方向の中心側の2つの紐孔14を使うものである。より詳しく言えば第1の手法は、当該2つの紐孔14だけに一本の伸縮紐8を通し、その伸縮紐8を溝本体部15sのうち当該2つの紐孔14,14間を繋ぐ部分に通し、その伸縮紐8の両端を背負袋2に固定するものである。
第2の手法は、図3(B)に示すように4つの紐孔14を全て使うものである。より詳しく言えば、溝本体部15sは、4つの紐孔14によって3つの部分に分けられている。つまり、溝本体部15sは、4つの紐孔14のうち長手方向の中心側に配置された2つの紐孔14間を繋ぐ部分と、当該部分に対する両側の部分とに分けられている。
そして第2の手法は、溝本体部15sのうち当該両側の部分に伸縮紐8を収容し、長手方向の外側の紐孔14に通した伸縮紐8の一端部を結ぶ等して紐孔14よりも太くしてから裏面溝部16に収容し、伸縮紐8の他端部を長手方向の中心側の紐孔14に通して背負袋2に通して固定するものである。
第1の手法は、図3(A)に示すように4つの紐孔14のうち長手方向の中心側の2つの紐孔14を使うものである。より詳しく言えば第1の手法は、当該2つの紐孔14だけに一本の伸縮紐8を通し、その伸縮紐8を溝本体部15sのうち当該2つの紐孔14,14間を繋ぐ部分に通し、その伸縮紐8の両端を背負袋2に固定するものである。
第2の手法は、図3(B)に示すように4つの紐孔14を全て使うものである。より詳しく言えば、溝本体部15sは、4つの紐孔14によって3つの部分に分けられている。つまり、溝本体部15sは、4つの紐孔14のうち長手方向の中心側に配置された2つの紐孔14間を繋ぐ部分と、当該部分に対する両側の部分とに分けられている。
そして第2の手法は、溝本体部15sのうち当該両側の部分に伸縮紐8を収容し、長手方向の外側の紐孔14に通した伸縮紐8の一端部を結ぶ等して紐孔14よりも太くしてから裏面溝部16に収容し、伸縮紐8の他端部を長手方向の中心側の紐孔14に通して背負袋2に通して固定するものである。
上記した第1実施形態のリュックサック1の第1の止具7にピッケルPを仮止めするときには次の手順で行われる。まず図4(A)に示すように、第1の止具7はリュックサック1の背負袋2に固定された状態である。そして第1の止具7を背負袋2から引っ張って伸縮紐8を伸ばし、背負袋2と第1の止具7との間にピッケルPの頭部を挿入できるような隙間を形成する。そして図4(B)に示すように、一方の張出し部19をピッケルPの貫通穴P3に差し込んで、ピッケルPの表面側に出す。続いて図4(C)に示すように、他方の張出し部19を貫通穴P3に差し込んで、ピッケルPの正面側に出し、第1の止具7から手を離す。そうすると、伸縮紐8が収縮して第1の止具7が背負袋2に引き寄せられ、一対の張出し部19,19と背負袋2との間にピッケルPのうち貫通穴P3の周囲の部分が挟まれ、ピッケルPが第1の止具7に仮止めされる。
また第1の止具7は次の効果を有する。
第1の止具7は、複数の紐孔14の間を繋ぐ状態に溝本体部15sが形成され、溝本体部15sに伸縮紐8を収容してあるので、例えば表面溝部15のない平らな表面の止具に比べれば、伸縮紐8を損傷し難くなり、止具としての機能(貫通穴P3が形成された携行品Pを仮止めする機能)が長期に亘って発揮できる。
第1の止具7は、複数の紐孔14の間を繋ぐ状態に溝本体部15sが形成され、溝本体部15sに伸縮紐8を収容してあるので、例えば表面溝部15のない平らな表面の止具に比べれば、伸縮紐8を損傷し難くなり、止具としての機能(貫通穴P3が形成された携行品Pを仮止めする機能)が長期に亘って発揮できる。
また第1の止具7は、溝本体部15sの深さ15eを紐孔14の最大径と同じにし、しかも紐孔14の最大径以下の太さの伸縮紐8を溝本体部15sに平行に沿わせてあるので、伸縮紐8が溝本体部15s内に完全に収容され、伸縮紐8を損傷し難くなる。
また第1の止具7は、溝本体部15sの幅15Wを溝部の深さ方向の入り口側に向かって徐々に広がるものとしてあるので、伸縮紐8を溝本体部15sに挿入しやすくなる。
また第1の止具7は、その幅のうち溝本体部15sに対応する部分の幅7aを、表面に向かって徐々に広がるものにしてあるので、摘まみやすくなり、操作性が向上する。
また第1の止具7は、紐孔14と表面溝部15との他に裏面溝部16を備え、第1の止具7の長手方向に溝本体部15sと裏面溝部16とを平行にしてあるので、例えば厚み方向から見て溝本体部と裏面溝部とが交差する方向に延びる止具と比べれば、第1の止具7の幅を小さくでき、しかも裏面溝部16に相当する部分が止具の材料で埋められたものと比べれば、軽量化できる。
本考案は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
1 リュックサック
2 背負袋
3 肩紐
4 腰紐
5 仮止めセット
7 第1の止具
7a 幅
7b 幅
8 伸縮紐
11 第2の止具
14 紐孔
14D 直径
15 表面溝部
15a 内側面
15b 底面
15e 溝本体部の深さ
15f 溝延長部の深さ
15s 溝本体部
15t 溝延長部
15W 幅
16 裏面溝部
16a 縁壁部
16b 接合壁部
18 中心部
19 張出し部
21 側壁部
22 仕切壁部
θ 角度
P 携行品(ピッケル)
P1 柄部
P2 鶴嘴部
P3 貫通穴
2 背負袋
3 肩紐
4 腰紐
5 仮止めセット
7 第1の止具
7a 幅
7b 幅
8 伸縮紐
11 第2の止具
14 紐孔
14D 直径
15 表面溝部
15a 内側面
15b 底面
15e 溝本体部の深さ
15f 溝延長部の深さ
15s 溝本体部
15t 溝延長部
15W 幅
16 裏面溝部
16a 縁壁部
16b 接合壁部
18 中心部
19 張出し部
21 側壁部
22 仕切壁部
θ 角度
P 携行品(ピッケル)
P1 柄部
P2 鶴嘴部
P3 貫通穴
Claims (7)
- リュックサック(1)の背負袋(2)に携行品(P)を仮止めすると共に前記携行品(P)の貫通穴(P3)に対して抜き差しする止具(7)において、
前記止具(7)は、前記背負袋(2)に伸縮紐(8)によって固定すると共に厚み方向から見て細長いものであり、厚み方向に貫通すると共に前記伸縮紐(8)を挿入するための複数の紐孔(14)と、厚み方向の両面のうち前記背負袋(2)とは反対側の面である表面において凹む表面溝部(15)とを備え、
前記表面溝部(15)は、複数の前記紐孔(14)の間を繋ぐ状態に延びる溝本体部(15s)を備えることを特徴とするリュックサックの止具。 - 前記溝本体部(15s)の深さ(15e)は前記紐孔(14)の最大径以上にしてあることを特徴とする請求項1に記載のリュックサックの止具。
- 前記溝本体部(15s)の幅(15W)は前記表面に向かって広がることを特徴とする請求項1または2に記載のリュックサックの止具。
- 前記止具(7)の幅のうち前記溝本体部(15s)に対応する部分の幅(7a)は、前記表面に向かって広がることを特徴とする請求項1,2又は3に記載のリュックサックの止具。
- 前記溝本体部(15s)は前記止具(7)の長手方向に対して平行に延びるものであり、
前記紐孔(14)と前記表面溝部(15)との他に前記溝本体部(15s)に対して平行な裏面溝部(16)を備え、
前記裏面溝部(16)は、前記止具(7)の厚み方向の両面のうち前記背負袋(2)側である裏面であって且つ前記止具(7)の長手方向における前記溝本体部(15s)に対応する位置おいて凹むことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のリュックサックの止具。 - 前記携行品(P)は、柄部(P1)と、前記柄部(P1)の一端部から延びる鶴嘴部(P2)とを備えるピッケル(P)であることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のリュックサックの止具。
- 請求項1〜6の何れかに記載の前記止具(7)と、前記背負袋(2)と、前記背負袋(2)に対して前記止具(7)を固定した前記伸縮紐(8)とを備え、
前記伸縮紐(8)は複数の前記紐孔(14)に通されると共に前記溝本体部(15s)に対してその上端以下に収容されていることを特徴とするリュックサック。
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