JP3219004U - 電解法による水素製造に基づく電力網周波数変調システム - Google Patents
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Abstract
【課題】電解法による水素製造に基づく電力網周波数変調システムを提供する。
【解決手段】電力網配分プラットフォーム1と、発電側および/または負荷側に位置する周波数変調制御モジュール7、8と、電解法による水素製造装置2及び水素貯蔵装置3を含む調節ユニットとを含む電力網周波数変調システムであって、発電側および/または負荷側に位置する水素製造装置3で生じた水素は、直接燃焼して発電し、または水素貯蔵装置3に送り込まれて貯蔵される。発電側に位置する水素製造装置2は、発電側の電源回線5と接続され、発電側の電源回線5が発電ユニットに接続される。
【選択図】図1
【解決手段】電力網配分プラットフォーム1と、発電側および/または負荷側に位置する周波数変調制御モジュール7、8と、電解法による水素製造装置2及び水素貯蔵装置3を含む調節ユニットとを含む電力網周波数変調システムであって、発電側および/または負荷側に位置する水素製造装置3で生じた水素は、直接燃焼して発電し、または水素貯蔵装置3に送り込まれて貯蔵される。発電側に位置する水素製造装置2は、発電側の電源回線5と接続され、発電側の電源回線5が発電ユニットに接続される。
【選択図】図1
Description
本考案は電力網周波数変調分野に関し、具体的には、電解法による水素製造に基づく電力網周波数変調システムに関する。
ここ数年来、中国の国民経済の急速な発展に伴って、人々の電力に対する需要も急激に増大し、ピークと谷間の差がますます増大している。中国の電力供給のピークと谷間の比はおよそ10/0.7で、普通の発展途上国の平均水準の1/0.63より遥かに大きく、米国のピークと谷間比の1/0.25よりずっと大きいため、中国の発電所においてユニットの調整はきわめて困難である。
発電ユニットの周波数変調能力は、電力網のパワーのバランスと安全・安定を維持する第一の重要な障壁で、その調節能力と性能が電力網の動態的安定性に対してとりわけ重要なことに見える。また、風力発電、原子力発電などの電源の急速な発展のため、比較的電力網の自己調節能力を下げて、風力発電ユニットを大規模に接続したこと、ひいては余計なランダムパワー変動を取り入れたことは電力網の安定性を更に悪化させた。合理的にユニットの周波数変調パラメーターと性能を規範に合わせてモニタリングして、ユニットの良好な周波数変調能力を保証するのは、電力網の安全・安定な運転と将来のインテリジェント電力網環境での調整の最適化に対して重要な意義を持っている。現在、火力発電所において、発電ユニットの自動利得制御(Automatic Gain Control、AGCと略称する)、周波数変調性能は発電ユニットの電力網に関わる性能で2つの重要な面であるが、そのうち、自動利得制御(AGC)はエネルギー管理システム(EMS)の重要な構成部分であり、それは主に電力網高度中心の制御目標によって指令を関連発電所やユニットに送信して、発電所やユニットの自動制御調節装置を経由して発電機のパワーに対する自動制御を実現する。我が国の周波数変調電源は主に火力発電ユニットであり、その欠点として、応答タイムラグが長く、ユニットの上昇速度が低く、正確に自動利得制御(AGC)の制御指令を追跡することができず、時には、区域制御誤差に対する反対側の調節をもたらすこともある。同時に、一次周波数変調不感帯などの非線形要素が存在するため、従来型のAGC線形模型の制御方式で良好な動態的調節機能を実現することができなくなる。火力発電ユニットの性能によって、その応答速度も異なり、調節効果の差をもたらすようになるので、システムの調節容量を増やそうとすると、決して大量に周波数変調火力発電ユニットを増やすのがよいとは言えない。現在、発電ユニットは主に、ボイラー、蒸気タービンの協調制御によって、燃料量を増減して、蒸気タービンの調節弁を調整することで電力網の需要に対応しているが、ボイラーに遅延があるため、ユニットの負荷応答に常に制限がある。また、蒸気タービンは調節の余裕を確保するために、調節弁の全開状態を維持することができないため、調節の深さを制限している。
現在、大半の発電所は電気液圧式デジタル制御装置(DEH)を採用しているが、負荷の安定と審査の必要から、発電ユニットが周波数の変動に従って頻繁に調節を行って、負荷の安定に影響を与えないように、蒸気タービンの回転速度調節システムの一次周波数変調不感帯を比較的大きく設けているが、一次の周波数変調作用がほとんど存在していないため、電力網の周波数を主に二次変調で維持している。研究により、突発事故と大きい負荷(パワー)の変動時に、多くのユニットは負荷調節の能力を備えているが、周波数偏差に対する変調応答がほとんどゼロであり、この時に周波数の大幅な変動が出て、ひいてはシステムの崩壊という重大事故が発生することが明らかになった。
ここ数年来、クリーンエネルギー発電の需要がますます増加することに伴って、水素ガスは次第に電気エネルギー貯蔵の理想的なキャリアになっている。水電解法による水素製造は効率的でクリーンな水素製造技術であり、その水素製造プロセスは簡単で、製品の純度が高く、水素、酸素の純度が通常99.9%に達することができるため、最も潜在力を備える大規模な水素製造技術である。クリーンエネルギーによる発電に水電解法による水素製造技術を利用することによって、クリーンエネルギーで発生した電気エネルギーを水素エネルギーに変換して貯蔵し、しかも実際の必要に応じて、また後続の化学工程を経由して水素をメタン、メタノールとその他の液体燃料などに転化することができる。
現在、我が国では水素の年間生産量はすでに千万トンの規模を超えて、世界第一に位置している。工業規模での水素製造方法は、主にメタン水蒸気改質と水電解法による水素製造を含んでいるが、そのうち、水電解法による水素の生産高がおよそ世界の水素の総生産量の4%を占めている。メタン水蒸気改質は、現在最も経済的な水素製造方法であるが、その生産プロセスで大量の化石燃料を消費するだけではなく、大量の二酸化炭素が発生する。水電解法による水素製造は、プロセスが簡単で、製品の純度が高い。クリーンエネルギーをエネルギーとすることによって、水素の効率的で、クリーンで、大規模な製造を実現することができ、この技術もCO2の排出削減と転化に用いられ、比較的広大な発展の見込みを持っている。
現在水電解法による水素製造方法は、主に三種類あり、即ち、アルカリ水電解法による水素製造、固体高分子形水電解法による水素製造および高温固体酸化物形水電解法による水素製造である。アルカリ水電解法による水素製造は、現在非常に成熟した水素製造方法であり、いままで、工業上大規模な水電解法による水素製造はほとんどアルカリ水電解法による水素製造技術を採用しており、この方法はプロセスが簡単で、操作しやすい。水電解法による水素製造は主に電気エネルギーを消費するが、一立方メートルごとの水素に電気をおよそ4.5〜5.5kWh消費しているので、電気代が全体の電解法による水素製造のコストの80%程度を占めている。そのため、水電解法による水素製造技術は特に風力発電などのクリーンエネルギーによる発電のエネルギーのキャリヤーに適している。
従来技術における上記の問題に鑑み、本考案は電解法による水素製造に基づく電力網周波数変調システムと方法を提供する。
上記の課題を解決するために、本考案の技術案は次の通りである。
本考案は、電力網配分プラットフォームと、発電側および/または負荷側に位置する周波数変調制御モジュールと、電解法による水素製造装置及び水素貯蔵装置を含む調節ユニットとを含む電解法による水素製造に基づく電力網周波数変調システムを提供する。
好ましくは、発電側および/または負荷側に位置する電解法による前記水素製造装置で生じた水素は、直接燃焼して発電し、または前記水素貯蔵装置に送られて貯蔵される。
好ましくは、前記生じた水素は、更に、水素ステーションに送り込まれ、または、天然ガス管網に供給され、または、燃料として暖房に用いられる。
好ましくは、発電側に位置する前記電解法による水素製造装置は、発電側の電源回線と接続され、前記発電側の電源回線が発電ユニットに接続される。
好ましくは、前記生じた水素は、更に、水素ステーションに送り込まれ、または、天然ガス管網に供給され、または、燃料として暖房に用いられる。
好ましくは、発電側に位置する前記電解法による水素製造装置は、発電側の電源回線と接続され、前記発電側の電源回線が発電ユニットに接続される。
好ましくは、電解法による水素製造装置に対する給電は、発電ユニットの電力出力口から来て、または、昇圧ステーションを経由してから降圧して電力を供給し、または、発電所の工場変圧システムから来る。
好ましくは、電解法による水素製造装置は、アルカリ水溶液電解法による水素製造槽、陽子膜電解槽、固体高分子電解槽または高温固体酸化物電解槽の少なくとも1つである。
好ましくは、水素貯蔵装置は、水素を水素油、高圧気体状態、超低温液体水素の形態の少なくとも一つで貯蔵する。
好ましくは、燃料電池発電装置を更に含む。
好ましくは、燃料電池発電装置は、高分子電解質膜、アルカリ、燐酸、溶解炭酸塩または固体酸化物燃料電池の少なくとも一つである。
本考案に係る電解法による水素製造に基づく電力網周波数変調システムは、直接火力発電所の電力網への電気量を減らして、電力網に年間にピーク調整負荷を提供して、間接的に風力、光力、水力、核電力を捨てて、電力網のバランスとピークと谷間の差の問題を緩和して、電解法による水素と酸素製造設備で生じた水素と一部の酸素を石炭粉のボイラーに送り込んで燃焼させ、大規模な火力発電ユニットのボイラーの低負荷での安定な燃焼を実現することができ、それによってボイラーの低負荷でのピーク調整の負荷範囲を増大し、火力発電ユニットのピーク調整能力を増大して、電解法による水素装置を採用することにより、電力消費量は自動的な調節を実現することができ、即ち、その電力供給のパワーが負荷の50%から100%まで随時高速に変動して、電力網の周波数変調サービスを実現することができる。
本考案の電解法による水素製造に基づく電力網周波数変調システムは、負荷側で将来の水素ステーションや負荷側の周波数変調ステーションと結びつけて使用し、電力負荷の変調で生じた水素を利用して燃料電池の自動車に用いられるとともに、家庭用燃料電池の熱電共同生産ユニットにも用いられ、更に都市天然ガス管路に入れたり、負荷側の暖房の需要を満たすように水素燃焼ボイラーに用いられたりすることができる。
次に、本考案の実施例の添付図面を結び付けて、本考案の実施例の技術案を明確で完全に述べるが、述べられた実施例は本考案の一部の実施例のみであり、全部の実施例ではないことは明らかである。本考案の実施例に基づいて、本分野の通常のの技術者が創造的活動をしない前提で受けたすべてのその他の実施例も本登録実用新案請求の範囲に属する。
本考案に係る電解法による水素製造に基づく電力網周波数変調システムは、火力発電所で使用されるが、火力発電所に石炭粉ボイラー、蒸気タービンと発電ユニットを設けており、本考案の主な構想は電解法による水素製造技術をそれぞれ火力発電所の発電側と負荷側に運用して、電解法による水素製造装置の電力消費負荷の変化を利用して、電解法による水素製造槽の電力負荷の変化で電力網の高速の周波数変調補助サービスの需要を満たす。
実施例1:
実施例1:
図1は、火力発電所で使われる電解法による水素製造に基づく電力網周波数変調システムの説明図である。次に、具体的な実施例によって本考案の技術案を詳しく説明する。
本実施例に係る電解法による水素製造に基づく電力網周波数変調システムは、電力網配分プラットフォーム1と調節ユニットを含んでおり、前記調節ユニットは発電側に置くこともできるし、負荷側にも置くこともできるが、更に発電側と負荷側に配置されることができる。電力網配分プラットフォーム1は、一定の区域で発電側に位置する発電所と負荷側に位置する電気を消費するユーザー端末に、電力網周波数変調指令を出すように配置されるが、具体的には、電力網配分プラットフォーム1は、電力網の周波数の変化に用いられるように配置され、電力網周波数変調指令と電力網負荷の需要の変化によって、発電側の発電所の発電量や負荷側の電力消費量の負荷を制御して、電力網の周波数を一定の数値に安定させ、電力網に対する周波数変調補助サービスを実現する。
次に、本実施例では、発電側に位置する調節ユニットを例にして、調節ユニットの構成および具体的にどのように発電量の調節を行うのか説明するが、発電側でも負荷側でも、調節ユニットは電解法による水素製造装置2と水素貯蔵装置3を含んでおり、ここで、電解法による水素製造装置2は、電解法による水素製造槽でよいが、好ましくはアルカリ水溶液電解法による水素製造槽、陽子膜電解槽、固体高分子電解槽や高温固体酸化物電解槽の少なくとも一つを採用することができる。
火力発電所の発電側で、電解法による水素製造装置2は発電側の電源回線5と接続されているが、前記発電側の電源回線5は発電側の発電ユニットに接続されている。水電解法による水素製造を実現するために、発電ユニットは周波数変調の残留電気を利用して電解法による水素製造装置2に電力を供給している。このような電力供給は、例えば、直接発電所の発電ユニットの電力出力口から来たり、昇圧ステーションを経由して電圧を下げて電力を供給したり、発電所の工場変圧システムから来たりすることができる。
また、通常、発電側と負荷側に周波数変調制御モジュールを設けているが、電力網配分プラットフォーム1は、周波数変調制御モジュールを経由して一定の区域で発電側に位置する発電所および/または負荷側に位置する電気ユーザーの端末に対して電力網周波数変調指令を出して、全体の電力網の周波数を一定の範囲内、例えば50Hz±0.33Hzの範囲内に安定させることを目指す。ここで、本実施例の発電側にAGC周波数変調制御モジュール7を設けており、AGC周波数変調制御モジュール7が負荷変化指令に対応して、電解法による水素製造装置2の運転を制御して、それによって電力消費量と発電量を調整するように配置されている。
いずれにしても、電力網配分プラットフォーム1は、発電側の電解法による水素製造装置2と水素貯蔵装置3を制御することによって、電力網の周波数を一定の数値に安定させることができる。具体的に言うと、本実施例では、発電側に位置する調節ユニットを経由して発電側を調節する場合、電力網の周波数を一定の数値に安定させるために、電力網の運転で急速に発電の負荷を減らさなければならない時、即ち、発電の負荷を下げて電力消費負荷を上げる指令を受けた時に、例えば夜間の電気使用谷の期間に、電力網は電力消費ユーザーの端末に谷間電気を供給して、電力網配分プラットフォーム1が実際の需要によって火力発電所に負荷減少の指令を出して、AGC周波数変調制御モジュール7がリアルタイムで水素貯蔵装置3の状態と発電ユニットの運転状態を取得して、同時に電解法による水素製造装置2に起動の信号を出して、電力網配分プラットフォーム1がAGC周波数変調制御モジュール7を経由して発電所の発電ユニットを制御して、ピーク調整で余った電気の発電側の電解法による水素製造装置2へ供給を増やし、即ち、電力消費量を増やし、それによって発電所の発電量を減らす。また、電解法による水素製造装置2がまた水電解の反応で大量の水素を製造して、同時に外部から提供されてきた酸素を結び付けて、実際の必要によって、水素の一部(小部分でもよい)と酸素を発電所の石炭粉ボイラーに送り込んで燃焼させ、それによって同時に夜間の谷間時に石炭粉ボイラーが低い負荷で安定な燃焼運転を実現する。水素の別の一部(大部分でもよい)が水素貯蔵装置3に送り込まれてエネルギーの緩衝貯蔵を行い、それによって発電ユニットの負荷が自動発電制御指令の変化に伴うことを実現する。電力網の運転で急速に発電の負荷を増やさなければならない時、即ち、発電の負荷を上げて電力消費の負荷を下げる指令を受けた時に、例えば昼間の電気使用のピーク期間に、電力消費ユーザーの電力の需要がピーク期間にあるので、電力網配分プラットフォーム1が実際的な必要によって火力発電所に負荷増加の指令を出して、AGC周波数変調制御モジュール7がリアルタイムで水素貯蔵装置3の状態と発電ユニットの運転状態を取得して、発電側のAGC周波数変調制御モジュール7が電解法による水素製造装置2への電力供給を減らすように制御して、電解法による水素製造装置2の電気使用負荷を減らして、即ち、電力消費量を減らして、それによって発電所の発電量を増やすことによって、昼間、全体の発電ユニットの発電量と電力網への供給電気量を増やす。このように、電解法による水素製造装置2と水素貯蔵装置3の急速なオンオフと負荷の増減によって、発電側の発電パワーと負荷側の電気使用パワーのバランスを維持させて、電力網の周波数を一定程度に安定させることを保証して、電力網の高速の周波数変調補助サービスの需要を満たす。
ここで、水素と酸素を石炭粉のボイラーに入れる時、多燃料燃焼器を採用することができるが、それは水素と酸素をそれぞれ石炭粉のボイラーに入れて燃焼を補助したり安定化させたりすることを実現し、その上、この燃焼器は更にその他のガス燃料、例えば、生物系ガスと天然ガスを石炭粉のボイラーに入れて燃焼することを用いられ、それによって本当に火力発電所の燃料の柔軟性を実現する。
本実施例で電解法による水素製造装置2を設けて電力網の負荷変化に基づいて水素エネルギーを提供することを考慮に入れて、説明しなければならないのは、そのため、電解法による水素製造装置2が外部から電気供給によって水電解の反応を行い水素を製造できることである。普通にいえば、電解法による水素製造装置2は、発電側の発電ユニットに位置する電力供給装置と接続する電源端を設けて、即ち、発電ユニットの電力供給装置の出力電気量を電源にして水電解の操作を行う。構造上、電解法による水素製造装置2は従来技術のいかなるタイプの水素製造装置も利用することができるが、水電解の反応で水素を得さえすればよいのである。電解法による水素製造装置2で生じた水素と外部から提供された酸素を共に火力発電所の石炭粉のボイラー内に送り届けて燃焼させて、大規模な火力発電所の石炭粉のボイラーで低負荷で安定な燃焼を実現して、それによってボイラーの低負荷でのピーク調整の再審範囲を増大し、火力発電所で発電ユニットのピーク調整能力を向上する。別途に説明しなければならないのは、ここでは従来技術のいかなるタイプの酸素製造設備を利用しても酸素を製造できることである。
エネルギーの貯蔵を実現するために、水素貯蔵装置3は、電解法による水素製造装置2で生じた水素の一時貯蔵に用いられるように配置されている。水素は多種類の方式で貯蔵でき、例えば、水素油で保存されたり、高圧気体状態で保存されたり、超低温液体水素で保存されたりすることは理解できる。水素油で貯蔵される時、具体的には、まず電解法による水素製造装置2で水素を製造して、得られた水素を有機溶剤と混合して、触媒の作用で水素の添加を行って、水素随伴の有機溶剤、即ち水素油を形成して、水素貯蔵装置3に貯蔵する。
上記の通り、周波数変調補助サービスに関与する、発電側に位置する発電ユニットが電解法による水素製造装置2と水素貯蔵装置3を利用して電力網周波数変調の要求によって高速に負荷を増減して、それによって電力網の周波数変調補助サービスを実現して、最後に電力網の周波数変調サービスの収益を得る。また、電解法による水素製造装置2と水素貯蔵装置3を利用することも自動発電制御指令によって周波数変調対応を行う時間を大幅に短縮する。
実施例2
実施例2
図1に示すように、本実施例は実施例1の基本的な構成と類似しているが、その異なる点は、電解法による水素製造に基づく電力網周波数変調システムでは、発電側に更に燃料電池発電装置4を設けていることにある。具体的には、燃料電池発電装置4を制御して発電量を増やす。即ち、本実施例では、電解法による水素製造装置2が更に燃料電池発電装置4を結び付けて発電の周波数変調を実現することができる。更に具体的に言うと、火力発電所内で燃料電池発電装置4を発電所側の電源回線5と接続して、負荷側で燃料電池発電装置4を負荷側の電力網回線6と接続することによって電力網に接続する。
本実施例では、燃料電池発電装置4は、高分子電解質膜、アルカリ、燐酸、溶解炭酸塩や固体酸化物燃料電池の少なくとも一つである。
本実施例では、燃料電池発電装置4は、高分子電解質膜、アルカリ、燐酸、溶解炭酸塩や固体酸化物燃料電池の少なくとも一つである。
本実施例では、燃料電池発電装置4を設けているため、昼間の電気使用ピーク期間に、電解法による水素製造装置2の電気使用負荷を減らす上で、水素貯蔵装置3で貯蔵されている水素の少なくとも一部が燃料電池発電装置4に入れられて反応をして電気エネルギーが発生して、更に発電所の発電量を増やし、それによって、昼間、全体の発電ユニットの発電量と電力網への電気供給量を増やす。
実施例3:
実施例3:
図1に示すように、本実施例は実施例1の基本の構成と類似しているが、その異なる点は、負荷側で負荷側周波数変調制御モジュール8と調節ユニットを設けていることにある。ここで、負荷側周波数変調制御モジュール8は負荷変化指令の対応に用いられて、電解法による水素製造装置2の運転を制御して、負荷側の電気使用負荷を調整して、電力網の周波数を一定のレベルに維持させる。ここで、負荷側では、電解法による水素製造装置2が負荷側の電力網回線6と接続されて、この負荷側の電力網回線6が電力網に接続されて、電力網が水電解法による水素製造を実現するために、電解法による水素製造装置2に電力を提供する。
調節を行う際、電力網配分プラットフォーム1が負荷側に電力消費負荷増加指令を出す時に、負荷側周波数変調制御モジュール8が電解法による水素製造装置2への電力供給の増加を制御して、電解法による水素製造装置2の電気使用負荷、即ち、電力消費量の増加によって、負荷側で電力消費負荷の増加を実現する。電力網配分プラットフォーム1が負荷側に電力消費負荷減少指令を出す時、負荷側周波数変調制御モジュール8が電解法による水素製造装置への電力供給減少を制御して、電解法による水素製造装置2の電気使用負荷、即ち、電力消費量の減少によって負荷側で電力消費負荷を減すことを実現する。ここで、電解法による水素製造装置2で生じた水素は負荷の水素ステーションに用いられるとともに、天然ガス管網に入れることもできるが、更に燃料として暖房にも用いられる。
実施例4:
実施例4:
図1に示すように、本実施例は実施例3の基本的な構成と類似しているが、その異なる点は、負荷側に更に燃料電池発電装置4を設けていることにある。負荷側の燃料電池発電装置4と電解法による水素製造装置2で負荷の変化への対応を実現して、負荷側の発電量を高めて、それによって負荷側の発電量と電力使用量の制御を実現して、最後に周波数変調の目的を実現する。
実施例5:
実施例5:
図1に示すように、本実施例は実施例1の基本的な構成と類似しているが、その異なる点は、発電側と負荷側でそれぞれ周波数変調制御モジュールと調節ユニットを設けていることにある。即ち、上記の実施例による方法によって発電側と負荷側で同時に発電量や電力使用量の調節を行う。
実施例6:
実施例6:
図1に示すように、本実施例は実施例5の基本的な構成と類似しているが、その異なる点は、発電側と負荷側で更にそれぞれ燃料電池発電装置4を設けていることにある。即ち、上記の実施例による方法によって発電側と負荷側で同時に燃料電池発電装置4を結びつけて発電量の調節を行う。
上記実施例は本考案の好ましい実施例であるが、本技術分野の通常の技術者にとって、本考案の原理を逸脱しない前提で、更に若干の改善と修飾をすることができ、これらの改善と修飾が本考案の保護範囲内にあると見なされることは言うまでもない。
1、電力網配分プラットフォーム
2、電解法による水素製造装置
3、水素貯蔵装置
4、燃料電池発電装置
5、発電側の電源回線
6、負荷側の電力網回線
7、AGC周波数変調制御モジュール
8、負荷側周波数変調制御モジュール
2、電解法による水素製造装置
3、水素貯蔵装置
4、燃料電池発電装置
5、発電側の電源回線
6、負荷側の電力網回線
7、AGC周波数変調制御モジュール
8、負荷側周波数変調制御モジュール
Claims (9)
- 電力網配分プラットフォームと、発電側および/または負荷側に位置する周波数変調制御モジュールと、電解法による水素製造装置及び水素貯蔵装置を含む調節ユニットとを含む電解法による水素製造に基づく電力網周波数変調システム。
- 発電側および/または負荷側に位置する電解法による前記水素製造装置で生じた水素は、直接燃焼して発電し、または前記水素貯蔵装置に送り込まれて貯蔵されることを特徴とする請求項1に記載の電解法による水素製造に基づく電力網周波数変調システム。
- 前記生じた水素は、更に、水素ステーションに送り込まれ、または、天然ガス管網に供給され、または、燃料として暖房に用いられることを特徴とする請求項2に記載の電解法による水素製造に基づく電力網周波数変調システム。
- 発電側に位置する前記電解法による水素製造装置は、発電側の電源回線と接続され、前記発電側の電源回線が発電ユニットに接続されることを特徴とする請求項3に記載の電解法による水素製造に基づく電力網周波数変調システム。
- 電解法による水素製造装置に対する給電は、発電ユニットの電力出力口から来て、または、昇圧ステーションを経由してから降圧して電力を供給し、または、発電所の工場変圧システムから来ることを特徴とする請求項4に記載の電解法による水素製造に基づく電力網周波数変調システム。
- 前記電解法による水素製造装置は、アルカリ水溶液電解法による水素製造槽、陽子膜電解槽、固体高分子電解槽または高温固体酸化物電解槽の少なくとも1つであることを特徴とする請求項5に記載の電解法による水素製造に基づく電力網周波数変調システム。
- 前記水素貯蔵装置は、水素を水素油、高圧気体状態、超低温液体水素の形態の少なくとも一つで貯蔵することを特徴とする請求項6に記載の電解法による水素製造に基づく電力網周波数変調システム。
- 燃料電池発電装置を更に含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の電解法による水素製造に基づく電力網周波数変調システム。
- 前記燃料電池発電装置は、高分子電解質膜、アルカリ、燐酸、溶解炭酸塩または固体酸化物燃料電池の少なくとも一つであることを特徴とする請求項8に記載の電解法による水素製造に基づく電力網周波数変調システム。
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