JP3217866U - スコップ - Google Patents

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Abstract

【課題】掬い動作と放擲動作を含む一連の動作を必要とする、雪かき作業等に用いるスコップにおいて、作業者の一連の作業における屈伸動作を軽減して作業者の身体への負担を低減する。
【解決手段】スコップ100は、雪や土、土砂等の被搬送物を掬い取る掬い部230と、掬い部の一縁部の幅方向中間部に取付けられた柄220と、柄の掬い部とは反対端側に形成された握り部210を備える。柄の長手方向中間部に補助柄組立体300を設け、補助柄組立体は長手方向に延び、柄よりは短い補助柄320と、補助柄の一端側に形成された補助握り部318と、補助柄の他端側に接続され、柄に回動可能に固定される補助柄保持具330を備える。補助柄保持具は、補助柄の握り部と補助柄保持具の回動中心と柄の握り部で構成される角度が鋭角になるよう補助柄保持具の回動を制限するストッパ338を有する。
【選択図】図2

Description

本考案は、道路等に置かれたまたは堆積した物を移動させるもしくは土木作業において使用するスコップに係り、特に道路や軒端に積もった雪を排除するのに好適なスコップに関する。
主として都市部における積雪を排除するために、雪かき専用のスコップが用いられる。雪かきスコップは、軽量化のためにプラスチックから作られた、窪んで形成される掬い部を先端部に有し、掬い部の一縁部であって幅方向ほぼ中心から木製またはプラスチック製の柄が外側に長く延びている。柄の外側端部には使用者が利き腕で握る、例えば三角形状の握り部が形成されている。
上記従来のスコップを使用して道路等から雪を排除しようとすると、積雪の底面にスコップを差し込む際には、スコップの差込み角度を維持するために使用者は屈んだ姿勢となる。その後スコップで掬った積雪を遠方に排除するために、使用者は身体を起こしスコップを持ち上げ積雪を遠くに投げ飛ばす。このように使用者の身体の屈伸は身体に負担を生ずる。このような身体への負担を軽減するために、特許文献1〜3に記載のスコップが提案されている。
特許文献1には、雪かき作業において、腰の曲げ伸ばし動作による身体への負担を防止し、作業性を高めるために、樹脂部材による一体型抜き構造のグリップと、U字型の受け具とから補助グリップを構成している。そしてこの補助グリップを雪かきの柄に回動可能に固定し、補助グリップの使用時には柄にほぼ直角に補助グリップを位置決めし、補助グリップの不使用時には柄に対してほぼ並行にして作業を阻害しないようにしている。
特許文献2には、土木作業用のスコップに取付けられて、作業者が楽な姿勢で働くことができるようにした取っ手補助具が開示されている。この取っ手補助具は、自在取っ手基軸と自在取っ手軸と自在取っ手伸縮軸の3部品からなり、角度および長さの調整が可能であり、その結果使用者の体格に合わせたスコップを形成できる。
特許文献3には、除雪や土木、農作業用具の持ち手部分を改善して、使いやすく作業姿勢を良くするために、U字ベースと先端にグリップが取付けられた補助ハンドル本体とで補助ハンドルを構成し、補助ハンドルの反グリップ側をU字ベースで挟み込んでボルト締結している。そしてU字ベースに複数の取り付け穴を構成することにより、作業具の棒状の柄に対する補助ハンドルの角度を変えられるようにしている。
実用新案登録第3101183号公報 特開平9−170243号公報 特開2017−72017号公報
上記特許文献1に記載の雪かき専用の補助グリップは、その第2図に典型的に示されるように、積雪の底面にスコップを差し込む際に、作業者の姿勢が直立姿勢となって作業者の腰の屈伸が生ぜず最も楽な姿勢となるようにその長さや位置が設定されている。従って、この後の作業工程である雪の排除作業ではスコップを持ち上げて掬った雪を遠くへ投げる必要があるが、その際の姿勢は必ずしも作業者にとって楽な姿勢ではない。つまり、この特許文献1に記載の雪かき専用の補助グリップは、雪かきの一連の動作における作業者の姿勢およびそれに伴う身体の屈伸による疲労等について、十分に考慮されたものではない。
特許文献2に記載のスコップは、3個の軸を使用しているので、取っ手補助具の長さやスコップ柄に対する角度を可変にでき、作業者の体格や作業内容に応じた構成とする利点を有する。しかしながらこの特許文献2に記載のスコップにおいては、取っ手補助具のスコップ柄に対する角度をボルト1個の締結部で可変にしているので、大きな力が取っ手補助具に加わるとボルト部で相対回転によりずれが生じ、設定角度から変更される恐れがある。このような回転が生じると、角度設定しない場合よりも無理な姿勢になる恐れが生じる。なお、その不具合を防止するために、設定角度からずれたらボルト部で再調整することも考えられるが、作業中にそのような再設定をすることは作業効率を低下させる。
また、特許文献3に記載のスコップは、補助ハンドル本体とU字ベースの取付け角度およびU字ベースの作業用具の棒状の柄に対する軸方向位置を可変に設定可能にしているので、作業者の体格や作業内容に応じたスコップを構成できる。しかしながら、この特許文献3においては、特許文献1に記載のスコップと同様に、初期の動作もしくは作業の一動作についてのみ作業者の最良な姿勢を考慮するので、雪かきの一連の動作における作業者の姿勢およびそれに伴う身体の屈伸による疲労等については十分に考慮されていない。
すなわち、上記従来のスコップは、雪かき動作や土木作業における作業者の屈伸による身体の疲労を低減するためには、ある程度の効果を得られるものと考えられる。しかし、雪かき作業や土木作業の一連の動作における作業者の姿勢の変化およびそれに伴う身体の屈伸から生じる疲労および雪かきで遠くまで雪を放擲することについては十分には考慮されていない。
本考案は上記従来技術の不具合に鑑みなされたものであり、その目的は、掬い動作と放擲動作を含む一連の動作を必要とする、雪かき作業等に用いるスコップにおいて、作業者の一連の作業における屈伸動作を軽減して作業者の身体への負担を低減することにある。本考案の他の目的は、上記目的に加え、作業中に補助柄を確実に所定角度に維持するとともに、不必要なときは補助柄を確実にスコップの柄に固定保持することにある。
上記目的を達成するための本考案の態様は、雪や土、土砂等の被搬送物を掬い取る掬い部と、前記掬い部の一縁部の幅方向中間部に取付けられた柄と、前記柄の掬い部とは反対端側に形成された握り部とを備えるスコップにおいて、前記柄の長手方向中間部に補助柄組立体を設け、前記柄よりは短い補助柄と、前記補助柄の一端側に形成された補助握り部と、前記補助柄の他端側に接続され、前記柄に回動可能に固定される回動手段を備え、前記回動手段は、前記補助柄と前記柄のなす角度であって把持する側の角度(θ)が90°または鋭角になるよう前記回動手段の回動を制限する制限手段を有することにある。
そしてこの特徴において、前記柄の長手方向であって、前記柄の握り部と前記回動手段の固定位置の間に前記補助柄組立体の補助柄を前記柄に固定する固定手段を設けるのが望ましく、前記回動手段は、連結手段を用いてL字状に形成された1対の板を連結して形成された正面視H字型の部材のH字の隙間であってL字の一方に前記補助柄を、他方に前記柄を挟持し、ボルトおよびナットまたはネジを含む締結具を用いて締結することが望ましい。
また上記特徴において、前記連結手段が、前記回動を制限する制限手段であっても良く、前記締結具は波形ワッシャーを含み、この波形ワッシャーを前記柄と前記回動手段の間に介在させて固定締結するのが好ましく、前記制限手段は、前記補助柄の使用時に前記補助柄の前記柄に対する角度(θ)を30°以上60°以内に制限するのが望ましい。
さらに上記特徴において、前記固定手段はU字状に形成された板を有し、前記柄に第1の穴を、前記U字状板に第2の穴をそれぞれ形成し、これら第1、第2の穴にボルトまたはネジからなる第1の固定手段締結具を締結し、一方前記U字状板の端部側にさらに第3の穴を形成し、前記補助柄の第3の穴に対応する位置に第4の穴を形成し、第3、第4の穴を第2の固定手段締結具で締結可能とするのが良く、前記第2の固定手段締結具は、ボルト、ネジ、割りピンのいずれかであることが好ましい。
また上記特徴において、前記固定手段はプラスチック製のU字状に形成された板を有し、前記柄に第1の穴を、前記U字状板に第2の穴をそれぞれ形成し、これら第1、第2の穴にボルトまたはネジからなる第1の固定手段締結具を締結し、一方前記U字状板の端部の内面側に突起部を形成し、前記突起部を外側に弾性変形させて前記U字状板間の隙間に挿入することで前記補助柄を保持するようにしてもよい。
さらに上記特徴において、前記補助柄の長手方向長さ(L)は、前記柄と前記握り部の長手方向長さ(L+L)の1/3〜2/3の範囲であることが好ましい。
本考案によれば、特に雪かきに適したスコップの柄に、作業者側に傾斜した補助柄部を設けたので、掬い動作と放擲動作を含む一連の動作を必要とする、雪かき作業等において、作業者の一連の作業における屈伸動作を軽減して作業者の身体への負担を低減できる。また、作業中に補助柄を確実に所定角度に維持するストッパ手段を補助柄または主スコップ部に設け柄保持具をスコップの柄に設けたので、不必要なときは補助柄を確実にスコップの柄に固定保持できる。
本考案に係る雪かき作業を示す模式図あり、(a)は積雪の底面を掬う図、(b)は掬った雪塊を放擲する図、(c)は積雪の側面をかき取る図である。 本考案に係るスコップの一実施例の図であり、(a)はその正面図、(b)はその側面図である。 図1に示したスコップに用いる補助柄保持具の図であり、(a)はその側面図、(b)はその正面図、(c)はその分解斜視図である。 補助柄保持具の他の実施例の図であり、(a)は斜視図、(b)、(c)はさらに他の実施例の正面図及び側面図である。 図1に示したスコップに用いる保持具の図であり、(a)、(b)は一実施例の正面図および側面図、(c)、(d)は他の実施例の正面図および側面図、(e)は締結具の一例を示す図である。
以下、本考案に係るスコップの実施例を、図面を用いて説明する。以下の説明においては、スコップは雪かきに用いるものを例として取り上げているが、スコップは雪かきで使用するものに限るものではなく、土木作業、農作業、家庭の諸々の作業や事業等で使用する場合のスコップにも本考案を適用できる。
図1は、雪かき作業における作業形態を模式的に示す図であり、図2以下に詳細を示す本考案によるスコップ100を用いた作業を示す図である。図1(a)は、道路等の積雪500の底面にスコップ100の掬い部230を挿入して、積雪500から雪塊502を掬う作業を示す。図1(b)は、スコップ100で掬い取った雪塊502をできるだけ遠方に放擲する作業を示す。図1(c)は、雪の壁504から雪塊502を削り取る作業を示す。
これらの図において、作業者600は利き手(図1(a)、(b)では左手602、図1(c)では右手604)で主スコップ部200の握り部210を握り、一方反利き手(図1(a)、(b)では右手604、図1(c)では左手602)で補助柄組立体300を把持して作業している。左右の手602、604でスコップ100の異なる2つの握り部を把持することにより、作業者600の腰の屈伸回数または角度が減少し、雪塊502の放擲作業の場合(同図(b))にはスコップ100の作業者600の軸周りの回動範囲が増大して遠くへ雪塊502を飛ばすことが可能になる。また、雪塊502の削り取りの場合(同図(c))には、雪塊502の落ちる位置から作業者を遠ざけながらスコップ100の掬い部230を適切な角度で雪の壁504に当てるまたは食い込ませることができる。
図2に、図1の作業に用いるスコップ100の詳細を示す。図2(a)は本考案に係るスコップ100の一実施例の正面図であり、図2(b)はその側面図である。本スコップ100は、従来用いられてきた主スコップ部200に補助柄組立体300及び補助柄組立体300の保持具340を設けたことを特徴としている。
主スコップ部200は、雪塊を掬う掬い部(刃)230と、掬い部230の反対端側に位置する握り部210と、掬い部230と握り部210を連結する柄220を主要構成品とする。握り部210はD字状に形成され、Dの縦棒部が作業者の利き手が把持する握り212を構成する。握り212は、軽量化のため肉盗み穴211が形成された外径約30mmの円筒形である。握り212の図1(a)における下側は、作業者の手が入る握り穴214領域で、手袋等をはめても作業しやすいように、十分な余裕がある構造である。握り部210を柄220に接続するため、D字の膨らんだ側の中央に円筒状に接続部215が形成されており、柄220の一端が挿入される。接続部215の軸方向中間部には、前側と後ろ側で軸方向位置を変えて留め穴216が形成されており、この留め穴216にネジ等の締結具216bが係止されている。なお握り部210は、雪かきに用いるスコップ100では軽量化のためにプラスチックで形成されているが、重作業用の時には木製の握り212と板金の組み合わせで構成されるので、肉盗み穴211はない。握り部の全長Lは、本実施例では180mm程度である。
柄220は、直径約30mm程度のプラスチックの円筒または木製の円柱状である。柄220がプラスチックの場合には軽量化のため円筒状が好ましいが、後述する補助柄組立体300を取り付けるためには強度が必要であるので、その取り付け部分だけ金属(鋼製)とすることもできる。木製の場合には加工や価格を考慮して丸棒とする。柄220の長さLは、600mm程度である。
雪かき時に雪塊が載る掬い部(刃)230では、幅方向中心部に柄220の一端部を挿入する円筒状の柄保持部238が形成されている。柄保持部238に先端部を挿入した柄220は、柄保持部238に嵌合する柄固定具222で固定されている。柄保持部238の軸心から図2(a)の後ろ側に掬い領域232が傾斜して設けられており、最も後方に突き出た部分の柄220の軸心からの距離は80〜100mmに設定されている。掬い領域232の柄220に対する傾斜角θは、15°〜30°程度に設定されている。掬い領域232は上の幅が狭く下の幅が大きい台形状をしており、最も幅が広い下側の幅Wは300mm程度である。掬い部230の全長Lは、400mm程度であり、したがってスコップ100の全長Lは1200mm程度である。図示を省略したが、下側縁部236には幅方向に延びる細長い金属製の刃を設けることもできる。掬い領域232に載せた雪塊が落下するのを防止するため、掬い領域232の周囲には傾斜した壁である側壁234が掬い領域232の先端に行くほど高さを減少させて形成されている。掬い部230は、雪かき用スコップ100の場合には、作業者の労力を低減するためプラスチック製である。
柄220の長手方向中間部であって、掬い部230に近い側に、一端部が回動可能に固定された補助柄組立体300を取り付けている。補助柄組立体300は、主スコップ部200の握り部210と同様の補助握り部318と、補助柄320および補助柄保持具330を主要部品として有している。補助柄保持具330は、後述するように柄220に対して回動するよう構成された回動手段330である。
補助握り部318は、肉盗み穴311が形成された円柱状の補助握り312と、作業者の通常反利き手側指先が入る角部が丸まった矩形状の補助握り穴314を備える。補助握り312の反対側には、補助握り部318を補助柄320に接続するために円筒状の延在部が形成されている。延在部の前側と後ろ側には延在部の軸方向に位置を変えて、補助握り部318に補助柄320を固定する留め穴316が形成されており、ネジ等の締結具316bを用いて補助柄320を補助握り部318に締結する。本実施例では軽量化のため、補助握り部318をプラスチックで一体成型しているが、作業内容に応じて補助握り312だけを木製とし、その他の部分を板金製としても良い。この補助握り部318は、主スコップ部200の握り部210と同一形状であっても良いし、一回り小さな形状としても良い。同一形状であれば部品が少なくて済むし、一回り小さな形状であれば反利き腕側の動作にとり重量負担が少なくなる。
補助柄320は外径が30mm程度の木製円柱またはプラスチック製円筒であり、その一端側が補助握り部318に形成した円筒状の延在部に挿入され、その他端側は補助柄保持具330に挿入される。補助柄保持具330に挿入された他端部は、補助柄保持具330に形成した留め穴332にネジやボルト等の締結具を挿入して締結される。補助柄320の長手方向中間部であって補助握り部318側に貫通穴324が形成されており、補助柄組立体300を使用しないときに、柄220に沿って補助柄320を固定保持するのに用いられる。
補助柄組立体300の全長Lは、主スコップ部200の掬い部230を除いた長さ、すなわち(L+L)の1/3〜2/3程度になっている。Lの長さが短いと、反利き手側は主スコップ部200の柄220を掴んでいるのとほぼ同じ状態になり、作業者の腰の屈伸角度を低減する程度が小さい。一方Lの長さが長すぎると、作業者の両手をほぼ同じ領域に配置することになり、作業の自由度が制限され作業効率が低減する。なお補助柄組立体300を設けることで、補助柄組立体300が無い場合に比べ、特に雪を放擲する場合にスコップ100の前側への移動距離を大きくすることができることは、図1に関して述べたとおりである。
補助柄組立体300の柄220への取付け位置は、柄220の長手方向中間部であって掬い部230に寄ったところである。補助柄組立体300は、使用しないときには図2(b)において一点鎖線で示したように、柄220に沿った位置に保持される。そのため、補助柄握り部318の先端部が握り部210の下端部と干渉しない位置に保持される必要がある。補助柄組立体300の全長Lも考慮して、上記取付け位置が設定される。また、不使用時に補助柄組立体300を柄220に沿って保持するための保持具340が、柄220の長手方向中間部に留め穴344を用いて取付けられている。保持具340の先端付近には貫通穴342が形成されており、補助柄320に形成した貫通穴324と一致する位置にある。従って、貫通穴324と貫通穴342にボルト等の締結具を貫挿することにより、補助柄組立体300を柄220に固定保持できる。保持具340と掬い部230の上端間の距離はLであり、保持具340の取付け位置は作業者の作業を阻害しない位置に設定される。
次に図3ないし図5を用いて、補助柄保持具と保持具の実施例および変形例を説明する。図3(a)は、図2に示した補助柄保持具330の側面図であり、図3(b)はその正面図、図3(c)はその分解斜視図である。補助柄保持具330は、2枚のL字状に形成された板金製の支持板331a、331bを有し、2枚の支持板331a、331bは、補助柄320および柄220をその間に介在させてそれぞれ回動可能に固定されている。すなわち、補助柄320側では、支持板331a、補助柄320、支持板331bを順に重ねる。そして、支持板331aのL字の一方側端部に形成した留め穴332a、補助柄320に形成した貫通穴322、支持板331bのL字の一方側端部に形成した留め穴332bの穴位置を一致させ、図示しないボルトおよびナット等の締結具で締結する。一方柄220側では、支持板331a、柄220、支持板331bを順に重ねる。そして、支持板331aのL字の他方側端部に形成した留め穴334a、柄220に形成した貫通穴228、支持板331bのL字の他方側端部に形成した留め穴334bの穴位置を一致させ、ボルト350およびナット354等の締結具で締結する。その際、補助柄組立体300の掬い部230側への回動を制限するため、ストッパを設けているがそのストッパの効果を増すために、補助柄保持具330と柄220との締結部に、波形ワッシャー352を介在させることが望ましい。
ここで本実施例では、補助柄組立体300の回動を制限するストッパ338を補助柄保持具330側に設けている。したがって補助柄組立体300は、補助柄320、柄220とともにストッパ338をL字型の2枚の支持板331a、331bで挟み込んでいる。すなわち、支持板331aの中央部に形成した留め穴336a、ストッパ338の中心部の貫通穴339、支持板331bの中央部に形成した留め穴336bの穴位置を一致させ、図示しないボルトおよびナット等の締結具で締結している。これにより、補助柄組立体300を掬い部230側へ回動させても、円筒形のストッパ338の外周面が柄220に当接すると、それ以上回動出来なくなる。この柄220と補助柄320のなす回動角度θ(図2(b)参照)は、90°または鋭角であるのが好ましく、30°から60°が望ましい。さらに望ましくは45°から60°である。回動角θが小さいと補助柄組立体300と柄220が平行に近くなり、一本の柄220を保持しているのと変わらなくなる。一方回動角θが大きいと、作業者の両手が離れすぎて、力を有効に働かすことが困難になる。特に、回動角θが90°を超える鈍角になると両手、特に反利き手への力の配分が困難になる。
図4に、補助柄保持具330の変形例を示す。図4(a)は、補助柄保持具の変形例330aの図であり、スコップ100はこの補助柄保持具330aを除いて図2に示したものと同一である。この例では、ストッパ226は柄220側にリング状のストッパ226として設けられている。補助柄保持具330aは、柄220を回動可能に保持する1対の脚部302a、302bを有して一体型に形成されている。そして、補助柄保持穴302dが形成された補助柄保持部302cに、補助柄保持穴302dの延びる方向にほぼ直角に延びた、1対の脚部302a、302bが形成されている。脚部302a、302bの間に柄220を挟み、留め穴334等を用いて回動可能に補助柄保持具330を保持する。補助柄保持具330の掬い部230側の端面は、平坦なストッパ当接面302eに形成されており、補助柄保持具330が回動すると、ストッパ226のリング状の端面に当接し、補助柄保持具330の回動を制限する。
図4(b)、(c)は補助柄保持具のさらなる変形例を示す図であり、図4(b)はその正面図、図4(c)はその側面図である。ストッパおよび補助柄保持具330bを簡素化して部品点数の低減を図ったものである。補助柄保持具330bは、矩形のブロックからなる補助柄保持具本体304dを有し、補助柄保持具本体304dの上側には補助柄320を取り付ける補助柄保持穴304bが形成されており、下側には柄220を取り付けるために断面長穴に形成された貫通穴304aが形成されている。柄220は補助柄保持具本体304dに留め穴334を用いて固定されているが、貫通穴304a内で留め穴334を中心に回動可能であるので、柄220の一部が貫通穴304aの端部に接するまで角度θだけ回動可能である。換言すれば、柄220は長穴に形成された貫通穴304aの長手方向端部までの回動に制限される。従って、この長穴で形成される貫通穴304aの長穴方向長さを調整することにより、所望の回動角に制限出来る。
図5に、不使用時に補助柄組立体300の補助柄320を柄220に沿って固定保持する、保持具の一実施例およびその変形例を示す。図5(a)は、保持具340の一実施例の正面図であり、図5(b)はその側面図である。U字状に形成された保持具340を柄220に巻き付け、留め穴344を用いてネジ等の締結具で固定する。図2(b)に示すように補助柄320を柄220に沿わせたときに、補助柄320の貫通穴324に一致する位置に貫通穴342が開いているので、この貫通穴342にボルトを差込み、ナットで締結して補助柄組立体300の補助柄320を柄220に固定する。
図5(c)および図5(d)は保持具340bの変形例の図であり、図5(c)はその正面図、図5(d)はその側面図である。保持具340bが必要としたボルト、ナット等の締結具を省いた例であり、作業現場でボルト等が無くなる不便さを解消するものである。保持具340bは弾性に富む材料でU字状に形成されており、内面の複数箇所に突起部362、366、370を有し、下部の柄保持部360は内面形状が柄220の外形面に合致した部分円弧形状であり、上部の補助柄保持部368の内面形状は補助柄320の外形面に合致した部分円弧形状になっている。上記各保持具と同様に、留め穴344を用いてネジ等の締結具で保持具340bと柄220を固定した後に、先端部を少し開いて突起部366まで補助柄320を上部の開口部から挿入する。挿入後は、保持具340bの弾性で開口部364は復元するので、補助柄320に合致した保持具340bの内面形状(補助柄保持部368)に確実に保持される。保持具340bの材料は弾性に富むものであればよく、例えばプラスチック材料等が用いられる。保持具の強度が求められる場合には、板金製の保持具に復元力用のバネ等を組み合わせることも出来る。
図5(e)に、貫通穴342に挿入する締結具の他の例としての割ピン372bを示す。保持具340で補助柄組立体300を固定保持する際に、上記各例ではボルトとナット等で固定していたが、ボルトやナットはスコップ100を使用しない時に失われやすい。そこで割ピン372bを紐で柄220に取り付ける。補助柄組立体300を固定するときに紐で結われた割ピン372bを貫通穴342に差し込むだけで、補助柄組立体300の固定保持が完了する。これにより固定作業も容易になり、また固定保持具が失われることも防止出来る。
上記実施例では、雪かき用スコップを例に取り説明したが、土木作業用等で使用する場合にも本考案は適用出来る。ただし、それらの場合には作業内容に応じてスコップ各部の強度を増すのが良い。例えば本実施例ではプラスチック製であった部分を、木製や板金製にする。またボルトとナットの代わりにネジを使ってねじ込むようにすることも可能である。
上記実施例ではストッパを補助柄保持具330に設けているが、補助柄組立体と柄の距離を短くして、補助柄組立体を使用しない時に柄にほぼ並行に補助柄組立体を固定保持するようにすることを望む場合には、一方向クラッチやステップが形成された板等、従来用いられている回転制限装置を使用することも出来る。要するに本考案の範囲は、添付実用新案登録請求の範囲によって示されており、その意味の中に入るすべての変形例は本考案に含まれる。
100…スコップ、200…主スコップ部、210…握り部、211…肉盗み穴、212…握り、214…握り穴、216…留め穴、216b…締結具、218…握り部、220…柄、222…柄固定具、226…ストッパ(制限手段)、228…貫通穴、230…掬い部(刃)、232…掬い領域、234…側壁、236…下側縁部、238…柄保持部、300…補助柄組立体、302a、302b…脚部、302c…補助柄保持部、302d…補助柄保持穴、302e…ストッパ当接面、304a…貫通穴(制限手段)、304b…補助柄保持穴、304d…補助柄保持具本体、311…肉盗み穴、312…補助握り、314…補助握り穴、316…留め穴、316b…締結具、318…補助握り部、320…補助柄、322…貫通穴、324…貫通穴、330、330a、330b…補助柄保持具(回動手段)、331a、331b…支持板、332〜336…留め穴、338…ストッパ(制限手段)、339…貫通穴、340、340b…(U字型)保持具(固定手段)、342…貫通穴、344…留め穴、346…柄保持部、350…ボルト(締結具)、352…波形ワッシャー、354…ナット(締結具)、360…柄保持部、362…突起部、364…開口部、366…突起部、368…補助柄保持部、370…突起部、372b…割ピン、500…積雪、502…(掬った)雪塊、504…(堆積した)雪の壁、600…作業者、602…左手、604…右手、L…スコップ全長、L…握り部全長、L…柄部全長、L…掬い部全長、L…補助柄部全長、L…保持具取付け位置、W…掬い部幅、θ…掬い部角度、θ…補助柄部傾斜角度

Claims (10)

  1. 雪や土、土砂等の被搬送物を掬い取る掬い部と、前記掬い部の一縁部の幅方向中間部に取付けられた柄と、前記柄の掬い部とは反対端側に形成された握り部とを備えるスコップにおいて、
    前記柄の長手方向中間部に補助柄組立体を設け、前記柄よりは短い補助柄と、前記補助柄の一端側に形成された補助握り部と、前記補助柄の他端側に接続され前記柄に回動可能に固定される回動手段と、を備え、
    前記回動手段は、前記補助柄と前記柄とのなす角度であって把持する側の角度(θ)が90°または鋭角になるよう前記回動手段の回動を制限する制限手段を有する、ことを特徴とするスコップ。
  2. 前記柄の長手方向であって、前記柄の握り部と前記回動手段の固定位置との間に前記補助柄組立体の補助柄を前記柄に固定する固定手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載のスコップ。
  3. 前記回動手段は、連結手段を用いてL字状に形成された1対の板を連結して形成された正面視H字型の部材のH字の隙間であってL字の一方に前記補助柄を、他方に前記柄を挟持し、ボルトおよびナットまたはネジを含む締結具を用いて締結することを特徴とする請求項2に記載のスコップ。
  4. 前記連結手段が、前記回動を制限する制限手段であることを特徴とする請求項3に記載のスコップ。
  5. 前記締結具は波形ワッシャーを含み、この波形ワッシャーを前記柄と前記回動手段の間に介在させて固定締結することを特徴とする請求項3に記載のスコップ。
  6. 前記制限手段は、前記補助柄の使用時に前記補助柄の前記柄に対する角度(θ)を30°以上60°以内に制限することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のスコップ。
  7. 前記固定手段はU字状に形成されたU字状板を有し、前記柄に第1の穴を、前記U字状板に第2の穴をそれぞれ形成し、これら第1、第2の穴にボルトまたはネジからなる第1の固定手段締結具を締結し、一方前記U字状板の端部側にさらに第3の穴を形成し、前記補助柄の第3の穴に対応する位置に第4の穴を形成し、第3、第4の穴を第2の固定手段締結具で締結可能としたことを特徴とする請求項2ないし6のいずれか1項に記載のスコップ。
  8. 前記第2の固定手段締結具は、ボルト、ネジ、割りピンのいずれかであることを特徴とする請求項7に記載のスコップ。
  9. 前記固定手段はプラスチック製のU字状に形成されたU字状板を有し、前記柄に第1の穴を、前記U字状板に第2の穴をそれぞれ形成し、これら第1、第2の穴にボルトまたはネジからなる第1の固定手段締結具を締結し、一方前記U字状板の端部の内面側に突起部を形成し、前記突起部を外側に弾性変形させて前記U字状板間の隙間に挿入することで前記補助柄を保持するようにしたことを特徴とする請求項2ないし6のいずれか1項に記載のスコップ。
  10. 前記補助柄の長手方向長さ(L)は、前記柄と前記握り部の長手方向長さ(L+L)の1/3〜2/3の範囲であることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載のスコップ。
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